Lyrics:kenko-p
Music:Marcus Granberg & Patric Sarin
Arrangement:Ta
Mix:Dave Ford
品番:AVBD-91267〜8(DVD)、ほか(未CD化)
発表日:2002年10月17日
「逮捕しちゃうぞ - YOU'RE UNDER ARREST -」オープニングテーマとしてオンエアされた「1コーラスのみでフェイドアウトする」ヴァージョン。単にフェイドアウトするだけなので、市販ヴァージョンで手動でも簡単に作れてしまうわけで、音源的な面白味は全く無いかと云えば、なかなかそう簡単には行かないのが「片瀬音源」です。先ず持って、此れは基本的には「モノラル・ミックス」です。其れは、正式な音盤として遺されなかった為に起きました。TV版及びDVD版で聴ける其れは、モノラル音源なのです。劇中でも印象的に何度も流れ、それぞれの編集は異なっています。更に、スローなアコースティック・ギターでのインスト版もドラマでは聴く事が出来ます。
覆面歌手として世に出た片瀬ですが、TVドラマ放映開始と同時にプロモーション・ヴィデオが衛星放送などを中心にヘビーローテーションされる様になり、最早「此れを歌っているのは、敢えて名を伏せるが『片瀬那奈』で在る」 状態となっていました。実は、其れ以前、2002年秋に某「パラノイア東京支部呑み会」にて、既に有線等で「GALAXY」を偶然にも耳にしていた「未亜(当時、那奈理名ヲタ)」は「最近、カイリーを日本語でモロパクしたみたいな歌を聴いたんだけど、どーなんですかね?あーゆーのって、ええの?どーせ、エイベックスあたりがやってんだろーけどさ」と神をも畏れぬ問題発言をぶちかましたのですが、幸いにも其れは「椎名林檎ちゃんファンの集い」から始まったサークルでの出来事だったので、洋楽ならオルタナ系やせいぜいブラック・ミュージックにしか興味が無い当時は20代前半の音楽仲間ばかりで、ひとりだけいたテクノ系に強い奴も不在だった為、誰も「カイリー・ミノーグの2000年代になってからの新路線すら知らなかった」ので事無きを得ました。幾ら当時其の歌手が「愛しの片瀬那奈」だとは確定出来なかったとは云え「もしも、話した相手が那奈ヲタだったら?(特に、当時は未だ知り合ってなかったけど「電気式」にも精通する「龍:アンテツあにい」だったら?)」と思うと、未だに「背筋が凍るエピソード」です。
多くの古くからのファンは片瀬本人がドラマにも客演することを望んでいましたが、頑固者の片瀬は「歌手活動専念」を決めており「歌手&女優:片瀬那奈」実現の夢は、此の時点では叶わなかったのです。主演は御存知の通り「先輩:原さっちん」と「後輩:みーたん」でした。片瀬の「婦人警官コスプレ」をも期待した那奈ヲタの願いは、当時は無念にも叶わなかったのです。但し、オープニング・テーマ担当歌手として次回予告篇時に登場し、プロモ type A(片瀬のアップ画像中心で、1コーラスのみで終わるヴァージョン)を背景にデビュー・シングルの宣伝をした事がありました。あたくしは思わずTV画面に向かって「あっ。動く那奈ちゃんだっ!」と叫んでしまった程に感激しました。其れ程に「片瀬那奈はTVから消えていた」との印象が在ったのです。涙が出る程に感動し「(当時は皆無だった)片瀬那奈のDVDが在れば、他には何もいらないっ!」と宣言したから、さあ大変。音楽仲間やプロレス者達から「未亜ちゃん、狂ったっ!」とマジで心配される様になったのでした。
ちなみに同ドラマのエンディング・テーマ(主題歌)を担当していたのは、天下のディーバ(笑う処)「マライア・キャリー」です。片瀬那奈ちゃんはデビュー時に「既に、マライア程度となら、同格」だったのです。いや、マジで。
(小島藺子/姫川未亜)
初出「LISTEN NOW ! 片瀬那奈が聞こえる」2007年9月11日を全面改稿
RE-MIX:小島藺子
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