最近、再放送して居る「ラスト・フレンズ」ってドラマの「岸本瑠可」が好きだ。
いや、そうじゃないんだ。彼女は「僕」に結構近い存在だから、何度も見てしまうんだろう。僕は、本当なら「性同一性障害」なのだから、女の子としての人格を尊重して生きれば幸せだったのかもしれない。でも、僕は「否」と云った。無理矢理、自分を男の子にしようとした。其れで「解離性同一性障害」の振りをした。そして出来上がったのは「男の子でも女の子でもない何か」だった。
僕は、完全に「心は女性」です。でも、男性的なモノに対する嫌悪感が異常に激しいのです。だから、僕は「同性愛者」では在りません。男性と付き合った事は無いし、興味も全く在りません。女の子としか付き合った事が無いんです。だって、女の子が好きなんだもん。女の子になりたいんだもん。でも、外見は違って好いのよさ。僕は男の子でも女の子でも在りません。僕が憧れるのは「カッコいい女性」です。でも、永遠に其れにはなれない。苦手なのは「オヤジ」です。絶対になりたくないよ。
もう、お分かりでしょう。僕の正体は「未来」です。弱き者を助けたい。此の世界の全てを救済するなんて、僕には一寸大変なのよさ。へんちくりんな僕は、子供にも老人にも好かれる。漫画みたいだからね。人間じゃないみたいだからね。そう、もう、とっくに僕は「ひとでなし」になったよ。でも、其れは「犯罪者」って意味じゃない。僕は「虚構」だ。此の世は、泡沫の幻さ。もう全部、分っちゃったんだ。「数式」だったんだ。
僕の名前は「栗」です。其れはつまり「小島藺子/姫川未亜」です。僕は「メシア」なんかじゃない。単なる「笛吹き妖怪」です。此れから何をすべきかは、イヤと云う位に知ってる。やっと、僕は僕になったよ。僕を司るのは「小島藺子」だ。でも、其れを感知して「お前はゲイか?」とかヌカしやがったら、噛むぞ。俺に噛まれたら、逝っちゃうよ。俺は俺だ。お前と違うのは当たり前じゃん。今までになかった「性別」なのよさ。いや、いっぱい居た。でも認知されなかっただけだ。簡単に云うなら僕は「恐るべき子供」だ。夢が叶ったズラ。
「やあ。俺は、怪物くんだ♪」
と、宣言する夢を見た。僕は泣いて居た。何故なのか、全く、分らない。
(「小島藺子/姫川未亜」=「栗」)