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2006年06月04日

「金色の髪の少女」

Hearts


数年前に出た「僕たちの洋楽ヒット」と言うコンピ盤シリーズがあって、発売当時は「なんだかなぁ」とか思っていたのだけど、最近図書館で何枚か借りて聴いています。結局、続編も含めて「450曲」程が「iTunes」に入ってますです。特に「ぐっとくる」のが1970年代中盤で、その「vol.7 1973〜1975」を今流しているのだけど、これがかなり良いんだな。こんな選曲なんです。

 01. レイン・レイン(サイモン・バタフライ)
 02. T.S.O.P.(ソウル・トレインのテーマ)(MFSB)
 03. 吼えろドラゴン(カンフー・ファイティング)(カール・ダグラス)
 04. ロコ・モーション(グランド・ファンク・レイルロード)
 05. マシン・ガン(コモドアーズ)
 06. エマニエル夫人(仏詞)(ピエール・バシュレ)
 07. エンターテイナー(マービン・ハムリッシュ)
 08. チューブラー・ベルズ〜オープニング・テーマ(マイク・オールドフィールド)
 09. 真夜中のオアシス(マリア・マルダー)
 10. 愛のテーマ(ラヴ・アンリミテッド・オーケストラ)
 11. シュガー・ベイビー・ラブ(ルーベッツ)
 12. アイム・ノット・イン・ラブ(10CC)
 13. ザッツ・ザ・ウェイ(KC&ザ・サンシャイン・バンド)
 14. 金色の髪の少女(アメリカ)
 15. ザ・ハッスル(ヴァン・マッコイ&ソウル・シティ・シンフォニー)
 16. スカイ・ハイ(ジグソー)
 17. フライ・ロビン・フライ(シルヴァー・コンヴェンション)
 18. 愛がすべて(スタイリスティックス)
 19. そよ風の誘惑(オリビア・ニュートンジョン)

この頃ってのは、あたくしが洋楽に目覚めた時代だったんだよね。だから全曲リアル・タイムで聴いていました。勿論、ココに収録されていないビートルズの赤盤と青盤や、それぞれのソロ(何度も書いて来たけど、この時代は四人ともヒット曲連発の夢の様な時代でした。)にも熱中し、さらにスティーヴィーの全盛期で、グラムロックだのハードロックだの、シッチャかメッチャかにラジオから流れて来て、そんな洋楽を翻訳したニューミュージックなるもんが日本でも生まれたのでした。

ライナップを見ると、兎に角「当時の日本で流行った洋楽」ってことだけがキーワードとなっていますから、映画の主題歌やTV人気番組のテーマ曲なんかも無造作に放り込まれているんです。ジャンル分けしたら、絶対に隣にはいないであろう楽曲がただ単に年代だけで括られる爽快感!!そして、この頃の楽曲の考えられないほどの普遍性にはクラクラしちゃう。同じシリーズの80年代篇なんか、もう古くさくって失笑を禁じ得ない曲(特にアレンジね。)が多いのになぁ。

例えば切り取ってマリア・マルダーだけをを聴けば、同時代のティンパン系への直接的な影響を明確に感じるのですけど、このコンピ盤全体からあたくしが想起したのは「小島麻由美」でした。何故、小島麻由美の音楽に魅せられているのかが、はっきりと分ってしまったな。あのこは「初恋のひと」だったんだね。髪は金色じゃなかったけどさ。


初出「COPY CONTROL」 (小島藺子)



posted by 栗 at 20:12| ONDO | 更新情報をチェックする