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2008年04月08日

「ひとり民族大移動!」

プロレス 金曜8時の黄金伝説


遠藤幸吉サンは、あたくしと同郷なので其の語り口に和んでしまうって部分も在ります。されど、猪木の実況と云えばフルタチです。そして、解説は小鉄と桜井サンです。此のトリオでの時代が、一番好きでした。特にフルタチは、決して「報道ステーション」でも「夜のヒットスタジオ」でも「F1中継」でもないのです。彼は、猪木の実況でブレイクしたのです。

フルタチが実況を卒業した時、猪木はゴッチから贈られた「格闘技世界一ベルト」をポ〜ンとあげちゃいました。弟子の藤波や長州たちは、口あんぐりです。「何で、たかが実況アナに栄光のベルトを、、、」って噺ですよ。

でもね、其れだけフルタチは猪木を愛した。其の愛に、猪木は応えたのです。「猪木が負けたら引退か?」と謳われた「1988・8・8 横浜」と、引退試合である「1998・4・4 東京ドーム」は、フルタチが実況しました。其れは「男と男の約束」だったのです。そうです、古舘伊知郎も「猪木チルドレン」なのです。

浪々とした桜井サンの解説も好いですね。彼は猪木を「猪木クン」と呼ぶんですよ。流石は「東スポ」でデビュー当時から猪木を観て来たベテラン・ジャーナリストです。

そして、なんと云っても素晴らしいのが、山本小鉄です。こないだ整体治療中に、小鉄のモノマネをしたら、先生が爆笑して手が止まってしまいました。そんなに面白いことを云ったわけじゃないんですよ。あたくしはこう云っただけです。

「藤波は、参ったは、してませんよ!」


初出「COPY CONTROL AGAIN」 (小島藺子)



posted by 栗 at 19:38| KINASAI | 更新情報をチェックする