w & m:HARRISON
P:ジョージ・マーティン
E:ノーマン・スミス
2E:リチャード・ランガム(9/12)、ジェフ・エマリック(9/30、10/29)
録音:1963年9月12日
MONO MIX:1963年9月30日、STEREO MIX:1963年10月29日
1963年11月22日 アルバム発売(「WITH THE BEATLES」 A-4)
パーロフォン PMC 1206(モノ)、PCS 3045(ステレオ)
此のたった那奈年後に、三枚組ソロ作品で華々しくデビューし、其の作曲能力を満天下に知らしめるジョージ・ハリスンの処女作です。
「だせぇ曲!」
ジョージ・ファンがビートルズ時代の彼のコンピ盤を編集しても「此れは、なかった事にしよう。」とオミットし、知らんぷりして「I NEED YOU」から始めてしまったりする程の駄曲です。はい、あたくしがそうですよっ。アルバム「WITH THE BEATLES」では、コッソリとA面4曲目に目立たない様に紛れ込ませているのも納得の「クズ曲」ですね。が、しかし、「WITH THE BEATLES」のジャケットは余りにも美しかったので米盤「MEET THE BEATLES」と日本盤「ビートルズ!」に流用され、中学生だった頃には全部おんなじに見えました。
そして、在ろう事か米盤ではB面トップ!日本盤でもA面ラストと云う、最高に目立つ位置に何故か配置されちゃったのですよ。大体、何でこんな曲が三枚でダブっているんだ?「WITH THE BEATLES」の曲順を滅茶苦茶にした来日記念盤「ステレオ!これがビートルズ Vol.2」にまで入ってやがるっ!(いや、其れは当たり前。)ジョージが天に召された時に出た海賊盤ベスト三枚組の壱曲目にもいやがったぞっ!!「1」の最初が「LOVE ME DO」で在るペテンよりもムカついたわよ。厭味なのか、ジョージ・マーティンが「off the BEATLE track」でカヴァーまでしているじゃまいかっ!!
もうね、ジョージ本人も「そんな曲を書いた覚えはないさ」と誤魔化していたに決まってますよっ。そんな「へっぽこ曲」なのに、ビートルズは二日(9/11&12)に渡り17テイクも録音したのでした。出来が悪いから時間が掛かったわけよ。だって、自伝「I ME MINE」で本人が認めてますから。「アレは生まれて初めて書いた曲で、ハッキリ云えば駄作。僕は、ジョンとポールが名曲を大量生産して印税でガッポリ儲けてるのが羨ましかったのさ。だから、僕にも出来るのか試してみたんだ。ただそれだけ」ゆえに、未だジョージの秘めたる才能は開花していません。レノン・マッカートニーの粗悪なパチモンみたいな楽曲です。まあ、其の詩作は彼自身の心情を吐露したもので、ジョンに負けず劣らずに斬新でした。でも、曲が酷過ぎたっ!
絶対に、ポールは怒ったね。「ほっといてくれって、こんなクズ曲を持ってきやがって、ほっとけねーだろ!」と苛めたでしょう。でも、其のポールもヘボ曲「HOLD ME TIGHT」を録音し直すわけでして、、、ジョンはよく耐えたよ。(ん?リンゴの立場は。)でもね、こーゆー「スットコドッコイな曲」こそが、在る日突然、頭の中で鳴り出してしまい「アレレ?もしかして、此れが好きなの?」なんて思わせちゃうのがビートルズの恐ろしいトコなんです。そして、あたくしは此の曲が、実は好きなんです。
(小島藺子/姫川未亜)
初出:「COPY CONTROL AGAIN」2008-6-21
REMIX-1:「COPY CONTROL」2008-9-21
(and this is REMIX-2 by 小島藺子)
初出:「COPY CONTROL AGAIN」2008-6-21
REMIX-1:「COPY CONTROL」2008-9-21
(and this is REMIX-2 by 小島藺子)
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