昨日は、WBC連覇で沸き返りました。職場でも、みんな結果が出るまでは仕事が手に付かなかった。丁度、昼休みの時間に先取点を取ってくれたのは好いのだけど、畳み掛けるべき時なのに「4番:城島」凡退で転けた。ドンマイ!と「漢・原監督」は我慢したが、次のチャンスだった無死一三塁から「4番:城島」が、まさかの三振。つづく「5番:小笠原」までも「ヒット&ラン」を失敗して三振、併殺。ドンヨリとした「オヤジの負のパワー」に包まれた食堂に、僕は居たたまれなくなりました。「こりゃ、今日の午後は日本のオヤジはやる気でねーぞ。」と思わざるを得ませんでした。
其の後、14時半からの休憩までは、誰かがトイレに行くとかの口実で途中経過を報告する展開となりました。おやつ時間の休憩で食堂へ行ったら、TVの前にオヤジが連なっていましたよ。「同点で延長になった」って情報までしか知らなかった僕らは「5:3」と云うスコアに「何が起こったんだ?」と思った。でも、リアル・タイムの展開にこそ「オヤジ心(いや、其れがすなわち「片瀬那奈ちゃん的な心」なのだ)」は疼く。
其の時のリアルは、「3番:青木」が敬遠された処だったのです。「はあ?参番を敬遠して、四番で勝負?おい、城島、舐められてるぞっ!確かに、此処まで全打席凡退で好機を逃した戦犯だ。でもさ、何が起こったのか知らないけど、二点勝ってんじゃん。気楽じゃん。ランナー二人いるじゃん。リラックス、リラックス。でも、此処で三振しやがったら、在る意味『神』だな。」なんぞと「悪魔くん心」で観てたら、期待通りの「三振」ですよ。まわりのオヤジどもが「城島、氏ねよっ!」と喚く中、あたくしは「城島ちゃん、外さないナァ。期待以上のダメ振りじゃん。流石は、那奈ちゃんと闘い敗れた過去を持つ漢ですよっ。」と、小さくガッツ・ポーズをとりました。
優勝の瞬間、食堂には「おいおい、おまえら本当に休憩時間なのかよ?」と思う程のオヤジども(其れは男子だけでは無く、女子も含め、たかが野球の展開に仕事が手に付かない程に夢中になっていた連中の総称です)は、狂喜乱舞した。「やる気まんまん」になって、「さぁ、バリバリ仕事して、さっさと帰ってゆっくり夜の再放送特番を観るぞっ!」と顔に書いて在ったよ。かく云うあたくしも、ハラハラドキドキで、ダルが三振を取って決まった瞬間には「うぉっしっ!やったぁーっ!!」とか口走っていたのです。
あのさ、あたくしって「オヤジ」じゃなかったのよさ。いや、今でも普通は「女の子よりも女の子らしい」って人格を持つ人なのよさ。なのに、ダンダンダンと「新橋で呑んでるオヤジ」みたいな側面が出て来たわけよ。其れは、今回みたいにスポーツ観戦している時とか、お莫迦さんな若造を叱っている時とかに顕著に現れるのよさ。
其の理由を、僕は知ってる。其れは、
「片瀬那奈ちゃんの影響です。」(キッパリ!)
(姫川未亜/小島藺子)