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2009年03月11日

「ロスト・ワールド」

ロストワールド メトロポリス (手塚治虫文庫全集 BT 22)


「THE LOST KATASE TAPES」ってのをやっています。元ネタは、当然「THE LOST LENNON TAPES」です。少しだけでもコアになった所謂ひとつの「THE BEATLES」に魅せられた片には説明不要の、海賊盤史上でも超有名なシリーズで、ソースは「同名の公式FM音源(音源提供:小野レノン洋子サン)」です。其れを洋子未亡人が編集した四枚組のCDセットも公式盤として存在しますが、ブート版は10倍近い内容で御座居ます。近年は其れを年代順にまとめたモノや映像版などが再編集され、没後30年近く経た現在でも其れらには確かなニーズが在るのです。

其の理由は簡単です。ジョン・レノンが芸術家だったからです。彼が遺したモノは、其れが例え本人が「屑だっ!」と捨てたガラクタやラクガキでも「作品」なのです。あたくしは「小野洋子サンをおそらく全肯定は生涯出来ない莫迦」ですけど、ジョンの遺した作品を故人の意志など無視して公開して下さった事には感謝しております。其れだけで、好き嫌いは別にして、ヨーコさんは「本物の芸術家(其れが云い過ぎなら、芸術を理解している同志)」だと思います。「ジョンは、彼女と出逢って幸せになった。」其れだけは、真実でしょう。

さてさて、僕が敬愛する「片瀬那奈ちゃん」に対して試みているのは、其の最初から「ゴジラ、手塚治虫先生、そして THE BEATLES に対しての其れ」と同等です。僕が幼少時代、自分の事を「みーちゃん」と呼んでいた頃に夢中になったのは「怪獣」と「漫画」でした。其の王様が「ゴジラ」と「手塚先生」でした。「音楽」も好きでした。童謡を歌っていました。♪歩き始めたみーちゃんは♪って歌詞は、自分の歌だと思っていました。迷わず少年少女合唱団に入った僕は、声楽とは「クラシック」だと教わった。其れが覆されたのが「THE BEATLES」つまり「ROCK」だったのです。

僕の人生は決定されていました。僕は「ゴジラでアトムでビートリー」な人生を送りました。其れで好いと思っていました。其れ以外に僕を魅了する存在なんて有り得ないって、思っていました。でも、其れは間違いだった。「27才で死んでしまう」って信じていたよ。そんな莫迦だったんだ。だから、僕にとって「片瀬那奈ちゃん」は絶対的な真実です。

初めて彼女に逢った時、僕は、彼女に出逢う為に、生き存えたんだと思った。彼女には後光が射していました。其れで、本気になったよ。追っかけたよ。自分でも解んない位に好きになったんだ。其れで、解った。何故、僕が生まれて来たのか?此の世は何なのか?自分は何者なのか?全部、解けたんだよ。

だから、其れが全てでは無いのかもしれないけど、此れだけは本当です。僕は、片瀬那奈ちゃんに救われた。那奈ちゃんに出逢わなければならなかった。だから、死ねなかった。

「僕は、那奈ちゃんに逢う為に生まれた」

そう、其れは真実です。でも、其れは始まりだったんだよ。


初出:「COPY CONTROL」 (小島藺子)



posted by 栗 at 19:07| IKO | 更新情報をチェックする