読売テレビ、日本テレビ 21:00〜22:48
【キャスト】
アンリ:津川雅彦
片瀬那奈:園田香織
岸本信生:忍成修吾
園田照彦:田中直樹(ココリコ)
【スタッフ】
原案:山本まゆり 『リセット』(講談社漫画文庫)
脚本監修:林誠人
脚本:山上ちはる
音楽:中村竜哉
チーフプロデューサー:堀口良則
プロデューサー:尼子大介、片岡秀介(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
プロダクションプロデューサー:霜田一寿、梅田玲子(共に、ザ・ワークス)
演出:白川士(ザ・ワークス)
【あらすじ】
ごく普通の主婦・園田香織は友人の甲斐江里子と一緒に映画試写会にやってきた。上映されるのは、映画監督になった香織の元彼岸本信生が作った作品。そのストーリーは、まさに香織との当時の想いが描かれたもので、随所に香織への溢れんばかりの愛情が描かれていた。上映後、舞台挨拶に立った元彼の岸本信生は、この映画はある女性に捧げ、彼女に招待状を送ったのだと告白する。親の決めた相手と結婚し、田舎町で平凡な日々を送っていた香織は、いま十分幸せだし信生との恋は思い出と割り切っていたが、この瞬間、自分の選んだ幸せに疑問を抱いてしまう。そこへ、アンリが現れ、「人生をリセットするチャンスを与える」と告げる。YESを選ぶ香織。信生が一緒に東京に行こうと手を差し伸べた3年前のポイントにリセットされるが…。
昼、六本木で「歌おに」の制作発表に出席し、歌い踊った「女優:片瀬那奈(27)」は、其の侭、汐留へ「女子マネ(27)」が運転する「那奈ちゃん号」で移動し、日テレの情報番組に、「情報ライヴ ミヤネ屋(13:55〜)」「ドンナ(15:50〜)」そして「リセット特番(15:55〜)」を挿み、「NNN NEWS リアルタイム(16:53〜)」と立て続けに生出演し、大いに「番宣」を敢行した。
主演の「ココリコ田中」は兎も角、スペシャル版の壱エピソードに登場するだけの片瀬が、過密スケジュールの中、其処まで「リセット」番宣に賭けるの理由は何なのか?
確かに、本編を視聴すれば、其の後の連続ドラマで主人公(狂言回し)となる「アンリ」の元妻で在り、彼が「アンリ」となるべく決断をしたのは「園田香織」だ。女優:片瀬那奈の「シリアス面」を大いに披露したリアルな演技は、物語を盛り上げた。「平凡な主婦」「女学生」「ホステス」など、短いエピソードの中で猫の目の様に変化する「園田香織」を、見事に演じ切り、片瀬那奈の懐の深さをまざまざと魅せつける「名演」だった。
しかし、其の「名演技」は同日に行われた「歌おに」制作発表を報じる翌日の記事で消えた。勿論、「園田香織」は素晴らしかった。でも、残念ながら、
「美月うらら」は別格だった。
片瀬那奈は、更なる「別次元」へ到達した。
(小島藺子)
「リセット」読売テレビ公式サイト