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2025年02月01日

「烈火 警視庁強行犯 樋口顕」(再)で内山理名ちゃん

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BSテレ東 11:30〜13:30

内山理名 AS 藤井麻奈

「烈火 警視庁強行犯 樋口顕」の、今年初めての再放送です。理名ちゃんが演じた藤井麻奈さんは刑事で、主人公の内藤剛志さんが演じた樋口刑事の相棒です。犯人は被害者を拘束して火焙りにして殺すと云う残虐な手法を使い、身分を他人と交換しているトリックもあります。ちなみに、冒頭で殺されるのは「闇金ウシジマくん」や「雲霧仁左衛門」でもお馴染みの、やべきょうすけさんです。藤井刑事が捜査中に飼い猫が交通事故に遭ってしまい「家族同然の猫なので家に帰らせて下さい」と樋口刑事に云ったら「ばかもん!」と波平みたいに怒鳴られて、藤井刑事はカツオみたいにションボリします。飼い猫は死にますけれど、藤井刑事は別の捨て猫に出逢います。

本放送:2016年12月21日(テレビ東京)

(姫川未亜/小島イコ)

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「相棒 season9」最終話「亡霊」(再)で内山理名ちゃん

相棒 season9 ブルーレイBOX(6枚組) [Blu-ray]


BS朝日 21:00〜22:54

内山理名 AS 早瀬茉莉

「相棒 season9」最終話「亡霊」の、今年初めての再放送です。此れは所謂ひとつの「茉莉3部作」の真ん中に位置する作品で、理名ちゃんは同じ役どころで「カナリアの娘」(2009年)と「英雄〜罪深き者たち」(2016年)にも出ております。今は亡き古谷一行さんが演じた元テロリストを父親に持ち、理名ちゃんが演じた茉莉との複雑な父娘関係が描かれたシリーズで「相棒」がお得意の忘れた頃に再登場させる連作です。最初の「カナリアの娘」では父親を憎んだ娘が狂言誘拐をして、此の真ん中のお話では実際に父と娘が再会する事で親子の絆を取り戻す事となります。先を急ぐと完結編となった「英雄〜罪深き者たち」では、娘は病死して父親も殺される残酷な結末となります。

本放送:2011年3月9日(テレビ朝日)

(小島イコ/姫川未亜)

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「ポールの道」#633「LENNON SONGS」#058 「MEAT CITY」

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ジョン・レノンが、1973年10月29日(米国)・同年11月16日(英国)にアップルからリリースした3作目のソロ・アルバム「MIND GAMES」の、B面6曲目で最後に収録されているのが、「MEAT CITY」です。この楽曲は、シングル・カットされた表題曲「MIND GAMES」のB面にもなっているのですけれど、A面の「MIND GAMES」はアルバムと同一ヴァージョンですが、B面の「MEAT CITY」はシングルのみの別ヴァージョンとなっています。ジョンのソロ・アルバムの中では評価が低いアルバム「MIND GAMES」は、全体的にはメロウな路線で、ジョンらしいロックンロール・ナンバーはほとんど収録されていません。全12曲(実質11曲)中、A面2曲目の「TIGHT A$」と、A面5曲目の「BRING ON THE LUCIE(FREDA PEOPLE)」と、このB面6曲目の「MEAT CITY」の3曲くらいで、「TIGHT A$」はロカビリー調だし、「BRING ON THE LUCIE(FREDA PEOPLE)」はプロテスト・ソングながらポップス路線なので、正統派のロックンロール・ナンバーはこの「MEAT CITY」だけと云っても宜しいでしょう。アウトテイクでは「ROCK'N'ROLL PEOPLE」もあったわけですけれど、ジョンはアルバムから外しているので、元々アルバム「MIND GAMES」はロックンロールから離れた構成にしていたのでしょう。

アルバム唯一のロックンロールと云って良い「MEAT CITY」のレコーディング・メンバーは、ジョン・レノン(リード・ヴォーカル、エレクトリック・ギター、タンバリン)、デヴィッド・スピノザ(エレクトリック・ギター)、ケン・アッシャー(ピアノ、エレクトリック・ピアノ)、ゴードン・エドワーズ(ベース)、ジム・ケルトナー(ドラムス)、リック・マロッタ(ドラムス)、サムシング・ディファレント(クリスティン・ウィルトシャー、ジョスリン・ブラウン、キャシー・マル、エンジェル・コークリー)(バッキング・ヴォーカル)による「プラスティック・UF・オノ・バンド」で、歌詞では最後の方で「中国へ行く」などと意味不明な事を歌っています。それでエンディングでは「WHO IS THAT?」とジョンが繰り返し云っていて、昔から「誰なんだろう?」と気になって仕方がないのです。結局、ジョンは中国へは行かずに、ヨーコさんに追い出されて、ヨーコさん公認(と云うかヨーコさんが命令した)愛人・メイ・パンと共にロサンゼルスへと向かうのでした。そこでジョンが最初にレコーディングを開始したのが、後のカヴァー・アルバム「ROCK'N'ROLL」で、それはフィル・スペクターにプロデュースを任せて、ジョンはヴォーカルに専念する形式でした。

カヴァー・アルバム「ROCK'N'ROLL」は、紆余曲折があってリリースは1975年になるし、フィル・スペクターと共にレコーディングした楽曲はほとんど使われていない(ジョンは飲んだくれ状態だったし、フィル・スペクターも異常だった為、マトモなレコーディングではなかった)のですけれど、この「MEAT CITY」の次がアルバム「ROCK'N'ROLL」だったと分かると、納得がゆきます。ジョンは次がロックンロールのカヴァーになる事を想定していたからこそ、敢えてアルバム「MIND GAMES」はロックンロールではないメロウな路線としたのかもしれないのです。「MEAT CITY」は、2010年のCD4枚組全72曲入りの小箱「GIMME SOME TRUTH」にアルバム・ヴァージョンが収録されていて、2002年のアルバム「MIND GAMES」のリミックス盤にはリミックス音源とホーム・デモ音源が収録されています。2024年のアルバム「MIND GAMES」の箱には、リミックス音源とアウトテイクと「なんちゃってリミックス」音源が収録されていますけれど、やはり「なんちゃってリミックス」には抵抗があります。それよりもアウトテイク(Take 16)がカッコイイので、なんちゃってリミックスなんかやるよりはアウトテイクをもっと公開すべきでしょう。ジョンが最後の方で、ゴフィン&キング作でリトル・エヴァが歌った「LOCO-MOTION」と「KEEP YOUR HANDS OFF MY BABY」を歌っていて、ファンはそう云うのを聴きたいんですよ、ショーンくん。

(小島イコ)

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2025年02月02日

「越境捜査」(再)で内山理名ちゃん



チャンネルNECO 20:10〜22:05

警視庁VS神奈川県警!迷宮入りの未解決事件の裏に潜む巨悪!消えた12億円を警視庁の窓際刑事&神奈川県警の不良刑事が追う!エンタメ感満載の社会派サスペンス

内山理名 AS 伊藤順子

「越境捜査」の、今年初めての再放送です。理名ちゃんが演じた伊藤順子さんは花屋さんですが、事件に大きく関わっている重要参考人と云った役どころです。

本放送:2020年4月20日(テレビ東京)

(姫川未亜)

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「ポールの道」#634「LENNON SONGS」#059 「I’M THE GREATEST」「MELLOTRON MAGIC / SLIDE GUITAR」「ROCK'N'ROLL PEOPLE」「MATCHBOX / THAT'S ALL RIGHT / MY BABY LEFT ME」etc.

Ringo


2024年7月12日にリリースされた、ジョン・レノンのアルバム「MIND GAMES」の箱は、高額商品でありながら「なんちゃってリミックス」満載な内容で不評ですけれど、何と云っても評判が悪いのがボーナス・トラックを再生するのに特殊な方法を取らないと呼び出せず、BDの方は何とかなっても、CDは通常の再生装置では呼び出せない仕掛けになっている点でしょう。そのボーナス・トラックは、「I’M THE GREATEST」と「YOU ARE HERE(Take 4)」と「MELLOTRON MAGIC / SLIDE GUITAR」と「I’M THE GREATEST(EVOLUTION DOCUMENTARY)」と「ROCK'N'ROLL PEOPLE」と「MATCHBOX / THAT'S ALL RIGHT / MY BABY LEFT ME」と「MEAT CITY」シングル・ヴァージョンの7トラックです。何故、普通に聴ける様に収録しなかったのは「謎」で、なんちゃってリミックスなんかをCD4枚分も収録する位ならば、ジョンの生前にレコーディングしていたこれらのボーナス・トラックこそがファンにとっては重要だと云う事実を、プロデュースしたショーンくんは全く理解していないのでしょうか。公式盤として初収録となったのは「MELLOTRON MAGIC / SLIDE GUITAR」と「MATCHBOX / THAT'S ALL RIGHT / MY BABY LEFT ME」ではあるのですけれども、やはりアルバム「MIND GAMES」の関連曲をまとめて聴ける様にして欲しかったのです。

「I’M THE GREATEST」は、リンゴ・スターの1973年のアルバム「RINGO」のA面1曲目に収録された提供曲で、リンゴ・ヴァージョン同様に、ジョン・レノン(ピアノ)、リンゴ・スター(ドラムス、パーカッション)、ジョージ・ハリスン(エレクトリック・ギター、スライド・ギター)、ビリー・プレストン(オルガン、エレクトリック・ピアノ)、クラウス・フォアマン(ベース)による演奏に、ジョンがガイド・ヴォーカルを加えた音源です。ポールだけハブにしたビートルズ再結集で、ジョンは1970年のアルバム「JOHN LENNON / PLASTIC ONO BAND(ジョンの魂)」の頃にはこの曲を書いています。それをリンゴに歌わせたのは、自分で歌ったならシャレにならないからでしょう。既に1998年の箱「JOHN LENNON ANTHOLOGY」に収録されていましたけれど、他の本編の楽曲同様になんちゃってリミックスである「I’M THE GREATEST(EVOLUTION DOCUMENTARY)」も収録されています。「YOU ARE HERE」はアウトテイクのひとつで、「MELLOTRON MAGIC / SLIDE GUITAR」は前衛と云うかガラクタ音源です。アウトテイクは沢山あるのに、それぞれ本編の収録曲は1テイクずつしか収録せずに、なんちゃってリミックスばかり入れたのは、何度でも云いますけれど、理解不能です。

「ROCK'N'ROLL PEOPLE」はアルバム「MIND GAMES」のアウトテイクで、アルバムと同じメンバーでのレコーディングです。この曲は、1974年11月にリリースされたジョニー・ウィンターのアルバム「JOHN DAWSON WINTER V(俺は天才ギタリスト)」のA面1曲目に提供曲として収録されました。ジョン自身によるヴァージョンは、1986年にリリースされた「MENLOVE AVE.」が初出でした。その「MENLOVE AVE.」は未発表音源集で、アナログのA面には「ROCK'N'ROLL PEOPLE」以外はカヴァー・アルバム「ROCK'N'ROLL」のアウトテイクが、B面にはアルバム「WALLS AND BRIDGES」のセッション音源が収録されていて、なかなかナイスな企画だったのですけれど、廃盤状態みたいです。だからこそ、アルバム「MIND GAMES」の箱で「ROCK'N'ROLL PEOPLE」をボーナス・トラックにしているのは良いわけですけれど、普通に聴けないんじゃお話になりません。お得意のロックンロール・クラシックのカヴァーである「MATCHBOX / THAT'S ALL RIGHT / MY BABY LEFT ME」や「MEAT CITY」の貴重なシングル・ヴァージョンも同様です。これらの7トラックは、公式盤が難儀な仕様だったこともあって、以前にも触れたブートレグにすぐさまデジタル・コピーされていて、ストレスなく容易に聴ける様になっています。

(小島イコ)

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2025年02月03日

「ポールの道」#635「LENNON SONGS」#060 「GOING DOWN ON LOVE」

WALLS AND BRIDGES


ジョン・レノンは、1973年10月29日(米国)・同年11月16日(英国)にアップルからリリースした3作目のソロ・アルバム「MIND GAMES」のプロモーション期間だった1973年秋頃から1975年2月まで、ヨーコさんに追い出されて別居して、その期間はヨーコさんに命令されてジョンの愛人となったメイ・パンと生活していました。その18か月をジョンは「失われた週末」と後に名付けたのですけれど、ジョンのソロでの音楽活動では、実はその期間が最も充実していました。その期間にジョンは4作目のソロ・アルバム「WALLS AND BRIDGES(心の壁、愛の橋)」とカヴァー・アルバム「ROCK'N'ROLL」を制作していて、ミック・ジャガーやニルソンをプロデュースして、リンゴ・スターやジョニー・ウィンターやキース・ムーンに曲を提供して、エルトン・ジョンとの共演や、デヴィッド・ボウイと共作共演をしています。息子のジュリアン・レノンとも4年ぶりに再会して親子共演もしているし、かつての相方であったポール・マッカートニーとも和解していて、ヨーコさんと復縁しなければウイングスのアルバム「VENUS AND MARS」に参加する予定だったと云われています。ヨーコさんと離れた事によって、確かに酒浸りの荒れた生活にはなったものの、音楽活動は旺盛であったのが「失われた週末」の時期でした。1973年10月にロサンゼルスへ向かったジョンは、最初に後にアルバム「ROCK'N'ROLL」となるレコーディングを開始しました。

そのロックンロールのカヴァー・アルバムは、そもそもビートルズ時代にジョンが主導で書いたレノン=マッカートニー作品「COME TOGETHER」が、チャック・ベリー作の「YOU CAN'T CATCH ME」の盗作だと版権を持つモーリス・レヴィから訴えられそうになって、裁判沙汰にするよりもジョンにモーリスが版権を持つ楽曲を3曲カヴァーさせる示談で解決する事となり、だったらロックンロールのカヴァー・アルバムを制作しようとなったのです。これで不思議なのは、確かに「COME TOGETHER」はジョンが書いた楽曲ですけれど、作者は「レノン=マッカートニー」なわけで、何故ポールは蚊帳の外だったのでしょう。兎も角、ジョンはアルバム「ROCK'N'ROLL」を制作する事にして、プロデュースをフィル・スペクターに依頼して、楽曲はカヴァーでアレンジも演奏も丸投げして、ひとりの歌手として挑んだわけです。が、しかし、ロスへ飛んだジョンはヨーコさんと離れた事などで自暴自棄となり、毎日それほど呑めない酒を呑み捲り、レコーディングでもヘベレケでマトモには歌えない状態で、しかも肝心のフィル・スペクターの精神状態もおかしくなっていて、スタジオで銃を発砲したり奇行が目立った挙句の果てに、フィル・スペクターがマスターテープを持った侭で行方不明となり、交通事故を起こして生死の境を彷徨い、ジョンの元にテープが戻ってきたのは1974年6月になってからだったのです。

しかしながら、その時にはジョンはニルソンをプロデュースした1974年8月リリースのアルバム「PUSSY CATS」を1974年4月から5月にかけて制作していて、ニルソンが酒で美声を失ったのを目の当たりにして、断酒を決意し、6月に曲を書いて、7月にかけてリハーサルして、8月にかけてレコーディングして、1974年9月26日(米国)・同年10月4日(英国)にアップルから4作目のソロ・アルバム「WALLS AND BRIDGES」をリリースしたのでした。内容は、A面が、1「GOING DOWN ON LOVE(愛を生きぬこう)」、2「WHATEVER GETS YOU THRU THE NIGHT(真夜中を突っ走れ)」、3「OLD DIRT ROAD(枯れた道)」、4「WHAT YOU GOT」、5「BLESS YOU(果てしなき愛)」、6「SCARED(心のしとねは何処)」で、B面が、1「#9 DREAM(夢の夢)」、2「SURPRISE, SURPRISE(SWEET BIRD OF PARADOX)(予期せぬ驚き)」、3「STEEL AND GLASS(鋼のように、ガラスの如く)」、4「BEEF JERKY」、5「NOBODY LOVES YOU(WHEN YOU'RE DOWN AND OUT)(愛の不毛)」、6「YA YA」の、全12曲入りです。レコーディング・メンバーは、リハーサルから参加している、ジム・ケルトナー(ドラムス)、クラウス・フォアマン(ベース)、ジェシ・エド・デイヴィス(ギター)に加えて、ニッキー・ホプキンス(ピアノ)、ケン・アッシャー(ピアノ、クラビネット、ストリングス・アレンジ)、ボビー・キーズ(サックス)、スティーブ・マダイオ(トランペット)、ハワード・ジョンソン(サックス)、エディ・モトー(アコースティック・ギター)、アーサー・ジェンキンス(パーカッション)、エルトン・ジョン(ハーモニー、キーボード)、ハリー・ニルソン(ハーモニー)と云った面々で、ソレにジョン自身は10人格で曲によって変名を使っています。

A面1曲目に収録されているのが「GOING DOWN ON LOVE(愛を生きぬこう)」で、イントロなしで歌が始まる構成や、救済を求める歌詞の内容などからは、強烈に「ビートルズ」が感じられます。この曲は、ジョンの死後の1981年にシングル「JEALOUS GUY」のB面でシングル・カットされています。アーサー・ジェンキンスによるコンガをフィーチャーしていて、意外なオープニング曲となっています。アルバムの全体を通して、別居中のヨーコさん、もしくは当時の愛人・メイ・パンへ宛てたラヴ・ソングが多く、そう云う意味では前作アルバム「MIND GAMES」と変わらないのですけれど、根本的に何かが違っています。それは、ジョンの死後の1986年にアルバム「MENLOVE AVE.」で公開されたリハーサル音源を聴けば分かるのです。そこでの演奏は、ジェシ・エド・デイヴィスのギターと、クラウス・フォアマンのベースと、ジム・ケルトナーのドラムスの3ピース・バンドで、ジョンがギターもしくはピアノを弾いて歌っていて、その剥き出しの演奏は、まるで1970年の1作目のソロ・アルバム「JOHN LENNON / PLASTIC ONO BAND(ジョンの魂)」です。ジョンはよりコマーシャルにする為に、ホーンを加えたりしていて、その狙い通りにアルバム「WALLS AND BRIDGES」は、全米首位!全英6位と大ヒット作となりました。ジョンの生前に全米首位!となったアルバムは、1971年の「IMAGINE」と、この1974年の「WALLS AND BRIDGES」だけです。その上、「WHATEVER GETS YOU THRU THE NIGHT(真夜中を突っ走れ)」が全米首位!、「#9 DREAM(夢の夢)」が全米9位と、シングルも大ヒットしました。ジョンの生前に全米首位!を獲得したシングルは「WHATEVER GETS YOU THRU THE NIGHT」だけです。アルバム「WALLS AND BRIDGES」は、個人的には、アルバム「JOHN LENNON / PLASTIC ONO BAND(ジョンの魂)」と甲乙つけがたい、ジョンの最高傑作だと思います。

(小島イコ)

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2025年02月04日

「308万アクセスのぽんぽん」



当ブログのアクセス数が、308万を超えました。今後とも、何卒宜しくお願い致します。

(小島イコ/姫川未亜)

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「離婚弁護士U〜ハンサムウーマン〜」第1話(再)

離婚弁護士II~ハンサムウーマン~ DVDBOX


フジテレビ 14:48〜15:45

片瀬那奈 AS 緒方亜紀
内山理名(第1話ゲスト) AS 倉田麻美

第1話「対決!最強弁護士」

「離婚弁護士U〜ハンサムウーマン〜」第1話の、今年初めての再放送です。今回は、地上波のフジテレビでの再放送で、本日は第1話で、明日からは平日に2話ずつ放送される予定です。此のドラマの初回は、唯一の「那奈理名共演作」です。20年前のお二人の姿が、地上波で観れるわけで、貴重ですよ。再放送とは云え、すっかり会社員に転身してしまった那奈ちゃんが地上波に登場するのですから、見逃せません。フジテレビは大変な状況になっている様ですけれど、スポンサーが撤退しているのならば、新作なんか制作しないで、再放送をバンバンやるのも手ではないでしょうか。再放送するにしても権利問題は生じるでしょうけれど、新作の制作費に比べたら安値で済むのではないでしょうか。CSのフジ系では再放送ばかりやっているわけですから、何とかなるんじゃないですかね、知らんけど。那奈ちゃんはフジテレビのドラマにも沢山出ていたのですから、是非ともお願いしたいですなあ。

本放送:2005年4月19日(フジテレビ)

(小島イコ/姫川未亜)

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「ポールの道」#636「LENNON SONGS」#061 「WHATEVER GETS YOU THRU THE NIGHT」

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ジョン・レノンが、1974年9月26日(米国)・同年10月4日(英国)にアップルからリリースした4作目のソロ・アルバム「WALLS AND BRIDGES(心の壁、愛の橋)」は、全米首位!・全英6位と大ヒットして、ジョン・レノン復活を印象付けました。アルバムと同日に、A面2曲目に収録されている「WHATEVER GETS YOU THRU THE NIGHT(真夜中を突っ走れ)」をシングル・カット(B面は「BEEF JERKY」)していて、このシングル「WHATEVER GETS YOU THRU THE NIGHT」は、ジョンのソロで初めて全米首位!を獲得しました。米国では特大ヒットとなったわけですけれど、全英36位と英国では売れていません。レコーディング・メンバーは、ジョン・レノン(リード・ヴォーカル、ギター)、エルトン・ジョン(ハーモニー・ヴォーカル、ピアノ、オルガン)、ケン・アッシャー(クラビネット)、ジェシ・エド・デイヴィス(エレクトリック・ギター)、エディ・モトー(アコースティック・ギター)、クラウス・フォアマン(ベース)、ジム・ケルトナー(ドラムス)、アーサー・ジェンキンス(パーカッション)、ボビー・キーズ(テナー・サックス)、ロン・アプレア(アルト・サックス)の「プラスティック・オノ・ニュークリア・バンド」です。

レコーディング中に突然スタジオに現れたエルトン・ジョンが客演する事になって、リハーサル音源を聴かせたところ、エルトン・ジョンが気に入ったのが「WHATEVER GETS YOU THRU THE NIGHT」で、エルトンは他にB面2曲目に収録された「SURPRISE, SURPRISE(SWEET BIRD OF PARADOX)(予期せぬ驚き)」にも参加しています。ジョン本人は「WHATEVER GETS YOU THRU THE NIGHT」がそれほど良い曲とは思っていなかったのですけれど、エルトンの意見を尊重して共演して、シングル・カットする事となったのです。そこで、エルトンはこの曲が全米首位!を獲得したならば、ジョンに自分のコンサートに出演してくれる様に賭けをしました。ジョンはこんな曲が大ヒットするなんて絶対に無理だと考えて、その賭けに乗ったところ、エルトンの予想通りに全米首位!となってしまい、約束通りに1974年11月28日のエルトン・ジョンのマディソン・スクエア・ガーデンでのコンサートに出演して、エルトンの計らいで楽屋にやって来たヨーコさんとジョンは再会して、その後に二人は復縁するのでした。エルトン・ジョンのコンサートでは、二人で「WHATEVER GETS YOU THRU THE NIGHT」と「LUCY IN THE SKY WITH DIAMONDS」と「I SAW HER STANDING THERE」の3曲を披露していて、全て1990年の箱「LENNON」などに収録されています。

ジョンの生前に全米首位!を獲得したのは「WHATEVER GETS YOU THRU THE NIGHT」だけですけれど、その勢いで、1974年にエルトン・ジョンがカヴァーしたジョンが主導で書いたレノン=マッカートニー作品であるビートルズの「LUCY IN THE SKY WITH DIAMONDS」(ジョンがギターとヴォーカルで参加)も全米首位!となり、翌1975年にデヴィッド・ボウイとカルロス・アロマーとジョンで共作した「FAME」(ジョンがアコースティック・ギターとバッキング・ヴォーカルで参加)も全米首位!となっていて、ジョン絡みの楽曲が短期間に3曲も全米首位!を獲得する快挙となったのです。ジョンが全米首位!を獲得した事によって、元ビートルズの4人が全てソロでも全米首位!を獲得した事となりました。ビートルズは勿論の事、メンバー全てがソロ(但し、ポールは「ポール&リンダ」もしくは「ウイングス」名義)でも全米首位!となったわけで、そんな例は外には見当たりません。と云うか、ポールは兎も角として、ジョージやリンゴの方がジョンよりも先にソロで全米首位!となっていたのですから、不思議な時代でした。1998年の箱「JOHN LENNON ANTHOLOGY」にはデモ音源が収録されていて、前述のライヴ音源は2005年のアルバム「WALLS AND BRIDGES」のリミックス盤でも聴けます。ジョンの死後に、ジョンのイラストを元にしたアニメーションによるミュージック・ヴィデオが制作されていて、DVD「LENNON LEGEND」や「POWER TO THE PEOPLE THE HITS」で観る事が出来ます。

(小島イコ)

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2025年02月05日

「都市伝説の女」第1話(再)で内山理名ちゃん

都市伝説の女 [Blu-ray]


テレ朝チャンネル2 7:00〜8:00

第1話「転落死…将門首塚の祟り!?」

内山理名 AS  関口千穂(第1話ゲスト)

「都市伝説の女」第1話の、今年早くも3回目の再放送です。理名ちゃんが演じた関口さんは、殺人事件の被害者の元カノで、犯人の婚約者です。序盤で、理名ちゃんが演じた関口さんが、長澤まさみちゃんが演じた主役の音無月子を、いきなりだなあ、とビンタするシーンがあって、そのビンタが真相解明の手掛かりとなる展開です。都市伝説に拘る破天荒な刑事・音無月子が事件を解決する1話完結のドラマで、本放送は「金曜ナイトドラマ」枠で、数字は平均で「9.7%」と深夜枠としては大ヒットしたので、翌年に続編も制作されています。

本放送:2012年4月13日(テレビ朝日)

(姫川未亜/小島イコ)

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「離婚弁護士U〜ハンサムウーマン〜」第2話、第3話(再)

離婚弁護士II~ハンサムウーマン~ DVDBOX


フジテレビ 13:50〜15:45

片瀬那奈 AS 緒方亜紀

第2話「壮絶慰謝料合戦」
第3話「離婚詐欺」

「離婚弁護士U〜ハンサムウーマン〜」第2話と第3話の、今年初めての再放送で、今回は地上波です。那奈ちゃんが演じた緒方亜紀ちゃんは、クライアントの娘と云うコネで間宮法律事務所の3代目受付嬢となりましたが、合コン三昧で仕事はテキトーです。初代受付嬢はミムラ(美村里江)さんで、2代目受付嬢は井上和香さんでした。「きれいなおねえさん」も3代目だったので、那奈ちゃんは「3代目」が代名詞のひとつでした。前作シリーズが初代で、2作目シリーズが3代目なのは、前作である「離婚弁護士」とこの「離婚弁護士U」の間に、スペシャル版があったからなのです。第3話で回想シーンがある間宮先生の年下の恋人も、そのスペシャル版から出ているのですけれど、メインゲスト俳優がやらかしてしまったので欠番になっています。間宮先生は別に離婚問題が専門ではありませんが、結果的には離婚問題を多く担当する事になっています。

本放送:2005年4月26日、5月3日(フジテレビ)

(小島イコ/姫川未亜)

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「捜査地図の女」第4話(再)で内山理名ちゃん

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BS朝日 18:00〜19:00

第4話「京都の白馬が暴く300秒の殺人トリック!」

白馬が駆ける京都…300秒の殺人トリック!男の死体には白馬の毛が付着していた!珠子(真矢みき)は地図上に、京都で馬のいる場所をマークすると、不思議な事が分かり!?

内山理名 AS 河本麻里

「捜査地図の女」第4話の、今年初めての再放送です。此のドラマは全7話で、最終話である第7話が2時間スペシャルで前半と後半で全く違う事件を描いているのです。故に前後編で分けて全8話にしても平気なのですけれど、今回の再放送は、おそらく第6話までで終了する模様です。

本放送:2012年11月15日(テレビ朝日)

(姫川未亜)

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「ポールの道」#637「LENNON SONGS」#062 「OLD DIRT ROAD」

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ジョン・レノンが、1974年9月26日(米国)・同年10月4日にアップルからリリースした4作目のソロ・アルバム「WALLS AND BRIDGES(心の壁、愛の橋)」は、全12曲中10曲がジョンのオリジナルで、B面最後の6曲目に収録されたジョンと当時11歳だったジュリアンとのお遊び共演曲「YA YA」はリー・ドーシーのカヴァーで、今回取り上げるA面3曲目に収録された「OLD DIRT ROAD(枯れた道)」がジョンとニルソンの共作です。何故、その2曲がジョンの単独作ではないのか、と云うと、話は1973年10月に始まった後にカヴァー・アルバム「ROCK'N'ROLL」のセッションまで遡ります。ジョンがロックンロールのカヴァー・アルバムをレコーディングしたのは、以前にも触れたビートルズの「COME TOGETHER」がチャック・ベリーの「YOU CAN'T CATCH ME」の盗作だと版権を持っていたモーリス・レヴィが訴えそうになり、裁判沙汰にするよりも、ジョンにモーリスが版権を持つ楽曲から3曲をカヴァーさせる事で示談に持ってゆく事となったからなのです。故に、1975年2月にリリースされたアルバム「ROCK'N'ROLL」には、「YOU CAN'T CATCH ME」と「SWEET LITTLE SIXTEEN」と「YA YA」の3曲が収録されるのですけれど、これまた以前にも触れた通りアルバム「ROCK'N'ROLL」のセッションは、一旦は頓挫してしまったのです。

ジョンはヘベレケ状態で、プロデュースしたフィル・スペクターも奇行が目立った上にマスターテープを持った侭で行方不明となり、ジョンは一旦はアルバム「ROCK'N'ROLL」を棚上げにして、先にアルバム「WALLS AND BRIDGES」を完成させてしまったわけですが、モーリス・レヴィとの約束があったので「YA YA」のお遊びヴァージョンを収録しているわけです。勿論、モーリス・レヴィとしては「話が違う」となって、アルバム「ROOTS」騒動となるのでした。この辺の展開は、奇しくも、1969年のビートルズによる「THE GET BACK SESSIONS」からアルバム「ABBEY ROAD」へ、そしてアルバム「LET IT BE」となるのと酷似しています。アルバム「WALLS AND BRIDGES」の前に、ジョンはハリー・ニルソンのアルバム「PUSSY CATS」をプロデュースしていて、1974年8月にリリースしています。ジャケットでジョンとニルソンが猫になって並んでいる事から分かる通り、アルバム「PUSSY CATS」は二人の共作と云える出来栄えです。全10曲中5曲がカヴァーで、ジミー・クリフの「MANY RIVERS TO CROSS」、ボブ・ディランの「SUBTERRANEAN HOMESICK BLUES」、ドリフターズの「SAVE THE LAST DANCE FOR ME」、ジョニー・サンダーの「LOOP DE LOOP」、ビル・ヘイリー&ヒズ・コメッツの「ROCK AROUND THE CLOCK」と云う選曲は、ジョンが自分で歌う事も想定していたのでしょう。

1974年11月にリリースされたリンゴ・スターのアルバム「GOODNIGHT VIENNA」に、ジョンがタイトル曲を提供していて、シングル・カットしてヒットしたプラターズのカヴァー「ONLY YOU(AND YOU ALONE)」もジョンの提案とアレンジで、ジョンがギターを弾いて、ニルソンがコーラスで参加しています。それもアルバム「ROCK'N'ROLL」の流れにあるわけで、ジョンもニルソンもリンゴも、ただ酔っ払っていただけではないのです。ニルソンのアルバム「PUSSY CATS」には、カヴァー5曲の他には、ニルソンの単独作が4曲(「DON'T FORGET ME」、「ALL MY LIFE」、「OLD FORGOTTEN SOLDIER」、「BLACK SAIL」)と、ジョンとニルソンの共作「MUCHO MUNGO / MT. ELGA」が収録されています。その流れで「OLD DIRT ROAD」も共作したのでしょう。レコーディング・メンバーは、ジョン・レノン(ヴォーカル、ピアノ)、ハリー・ニルソン(バッキング・ヴォーカル)、ニッキー・ホプキンス(ピアノ)、ジェシ・エド・デイヴィス(エレクトリック・ギター)、ケン・アッシャー(エレクトリック・ピアノ)、クラウス・フォアマン(ベース)、アーサー・ジェンキンス(パーカッション)、ジム・ケルトナー(ドラムス)です。荒涼とした心情を歌ったこの楽曲は、1986年のアルバム「MENLOVE AVE.」に収録された剥き出しのリハーサル音源では、更に心に響きます。1998年の箱「JOHN LENNON ANTHOLOGY」には別テイクが収録されていて、共作者であるニルソンは、1980年のアルバム「FLASH HARRY」でセルフ・カヴァーしています。

(小島イコ)

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2025年02月06日

「離婚弁護士U〜ハンサムウーマン〜」第4話、第5話(再)

離婚弁護士II~ハンサムウーマン~ DVDBOX


フジテレビ 13:50〜15:45

片瀬那奈 AS 緒方亜紀

第4話「夫の土下座」
第5話「涙の親権争い!」

「離婚弁護士U〜ハンサムウーマン〜」第4話と第5話の、今年初めての再放送で、今回は地上波での放送です。那奈ちゃんが演じた緒方亜紀ちゃんは、合コン大好きな3代目受付嬢です。第4話はキチホンさんこと田山涼成さんがゲストで、何気に那奈ちゃんとの共演作が多くて、他にも連続ドラマ「小早川伸木の恋」や、舞台「フラガール」や、連続ドラマ「匿名探偵」などがあります。真珠夫人がゲストの第5話は、親権問題がテーマなのですけれど、それが「子ども」ではなくて「犬」です。

本放送:2005年5月10日、5月17日(フジテレビ)

(小島イコ/姫川未亜)

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「ポールの道」#638「LENNON SONGS」#063 「WHAT YOU GOT」

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ジョン・レノンが、1974年9月26日(米国)・同年10月4日(英国)にアップルからリリースした、4作目のソロ・アルバム「WALLS AND BRIDGES(心の壁、愛の橋)」のA面4曲目に収録されているのが、強力でファンキーなロックンロール・ナンバーである「WHAT YOU GOT」です。「何を持っていたのかは、それを失わなければ分からない、だからもう一度チャンスをくれ」と歌われるヘヴィーな内容で、ジョンのシャウトが冴えわたる名曲です。その対象は、別居中だったヨーコさんへ向けただけではなく、かつての相方であるポール・マッカートニーへのメッセージとも取れて、唸る様な楽曲はスティーヴィー・ワンダーからの影響も感じられます。事実として「失われた週末」時代には、ジョン(ギター、ヴォーカル)、ポール(ドラムス、ヴォーカル)、スティーヴィー(キーボード)、ニルソン(ヴォーカル)、ジェシ・エド・デイヴィス(ギター)、ボビー・キーズ(サックス)が参加したセッション音源が遺されていて、内容はぐだぐだなロックンロール・クラシックスのカヴァーではあるものの、ビートルズが解散して以来、最初で最後のジョンとポールの共演としての価値はあり捲りですし、何気にスティーヴィー・ワンダーも参加しているのがミソです。当時のジョンの愛人だったメイ・パンが撮影したとされる、ビートルズ解散後では唯一のジョンとポールの2ショット写真も遺されていて、ジョンが殺されていなければ、ポールとの共演や、二人で新たなバンドを組む構想もあったとも云われています。

「WHAT YOU GOT」のレコーディング・メンバーは、ジョン・レノン(ヴォーカル、エレクトリック・ギター)、ジェシ・エド・デイヴィス(エレクトリック・ギター)、エディ・モトー(アコースティック・ギター)、ニッキー・ホプキンス(ピアノ)、ケン・アッシャー(クラビネット)、クラウス・フォアマン(ベース)、ジム・ケルトナー(ドラムス)、アーサー・ジェンキンス(パーカッション)、リトル・ビッグ・ホーンズ(ボビー・キーズ、スティーヴ・マダイオ、ハワード・ジョンソン、ロン・アプレア、フランク・ヴィカリ)(ホーン)で、スティーヴ・マダイオはスティーヴィー・ワンダーともレコーディングしていたわけで、云わば本家本元を起用しています。この「WHAT YOU GOT」は、アルバムから第2弾シングルとして全米9位のヒット曲となった「#9 DREAM(夢の夢)」のB面としてシングル・カットもされています。ビートルズ時代を彷彿させるジョンのシャウトが聴けるし、詞の内容も重く、アルバム「WALLS AND BRIDGES」の中核となっている楽曲だと思うのですけれど、1990年のCD4枚組全73曲入りの箱「LENNON」には収録されていません。アルバム「WALLS AND BRIDGES」からは全12曲中9曲が選ばれていて、外されたのはインストゥルメンタル曲である「BEEF JERKY」と、ジョンとジュリアンの親子共演でお遊びの「YA YA」と、この「WHAT YOU GOT」だけで、他の2曲は分かりますけれど、「WHAT YOU GOT」は入れて欲しかったです。

2010年のCD4枚組全72曲入りの小箱「GIMME SOME TRUTH」には、アルバム「WALLS AND BRIDGES」の全12曲中10曲が選ばれていて、この「WHAT YOU GOT」や「BEEF JERKY」も入ったものの、「YA YA」はアルバム「ROCK'N'ROLL」でのヴァージョンが入っていて、アルバム1曲目の重要曲「GOING DOWN ON LOVE」が外されています。1枚のベスト盤となると、シングルでヒットした「WHATEVER GETS YOU THRU THE NIGHT」と「#9 DREAM」の2曲が定番曲で、2枚組だと2005年の「WORKING CLASS HERO - THE DEFINITIVE LENNON」では「WHATEVER GETS YOU THRU THE NIGHT」と「#9 DREAM」に加えて「BLESS YOU」と「SCARED」と「NOBODY LOVES YOU(WHEN YOU DOWN AND OUT)」が、2020年の「GIMME SOME TRUTH.」では「WHATEVER GETS YOU THRU THE NIGHT」と「#9 DREAM」に加えて「BLESS YOU」と「STEEL AND GLASS」が選ばれています。ともあれ、アルバム「WALLS AND BRIDGES」はトータル・アルバムですので、アルバムを通して聴くのが宜しいでしょう。そもそも、ジョンのオリジナル・ソロ・アルバムは4作しかないのですから、全て必聴盤です。「WHAT YOU GOT」のデモ音源は、1998年の箱「JOHN LENNON ANTHOLOGY」や、2004年の「ACOUSTIC」に、それぞれ別ヴァージョンが収録されています。完成形のディスコ調ではなく、ギターの弾き語りですので、興味深い演奏です。

(小島イコ)

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2025年02月07日

「離婚弁護士U〜ハンサムウーマン〜」第6話、第7話(再)

離婚弁護士II~ハンサムウーマン~ DVDBOX


フジテレビ 13:50〜15:45

片瀬那奈 AS 緒方亜紀

第6話「占いで離婚!?」
第7話「絶対別れない女」

「離婚弁護士U〜ハンサムウーマン〜」第6話と第7話の、今年初めての再放送で、今回は地上波での放送です。このドラマは、2002年から2004年にかけて歌手活動を優先していた那奈ちゃんが、2004年10月期の月9ドラマ「ラストクリスマス」で女優回帰して、つづく2005年1月期の月9ドラマ「不機嫌なジーン」にも数話にゲスト出演して、更にこの2005年4月期の「離婚弁護士U〜ハンサムウーマン〜」と、3クール連続でフジテレビの連続ドラマに出演となった時期の作品です。しかもその内2作は現在よりもずっと人気でブランドであった「月9」で、もう1作は人気ドラマの続編で、この上ない好待遇での女優復帰となったのです。どんなに良い女優さんでも出番がなければどうしようもないわけで、やはり、研音の力は凄かったわけですなあ。「ラストクリスマス」と「不機嫌なジーン」では大人しい役柄で不満でしたけれど、このドラマでは後の怪優路線に繋がる「リーサルウェポン」な立ち位置で、見事に復活を遂げたのでした。

本放送:2005年5月24日、5月31日(フジテレビ)

(小島イコ/姫川未亜)

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「ポールの道」#639「LENNON SONGS」#064 「BLESS YOU」

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ジョン・レノンが、1974年9月26日(米国)・同年10月4日(英国)にアップルからリリースした4作目のソロ・アルバム「WALLS AND BRIDGES(心の壁、愛の橋)」は、オリジナル・アナログ盤では変型ジャケットになっていて、表面はジョンが11歳の頃に描いた絵が3種類、開いて見れる様になっていて、裏面はジョンの百面相になる様になっていました。この少年時代に描いた絵は、元々はアルバム「ROCK'N'ROLL」となるカヴァー・アルバムのジャケットにしようとジョンが考えていたものです。それが、結局はアルバム「WALLS AND BRIDGES」に使われたのですけれど、それまでのソロ・アルバム「JOHN LENNON / PLASTIC ONO BAND(ジョンの魂)」と「IMAGINE」と「MIND GAMES」とは決定的に違っているのが「ヨーコさんの不在」です。アルバム「JOHN LENNON / PLASTIC ONO BAND(ジョンの魂)」は二人の2ショットで、ヨーコさんのアルバム「YOKO ONO / PLASTIC ONO BAND(ヨーコの心)」と対になっていたし、アルバム「IMAGINE」のジャケットはヨーコさんが撮影したジョンの顔で、ヨーコさんのアルバム「FLY」のジョンが撮影したヨーコさんの顔と対になっていたし、アルバム「MIND GAMES」のジャケットには、ジョンよりも大きくヨーコさんの顔が山の様にデザインされていました。

それがアルバム「WALLS AND BRIDGES」とカヴァー・アルバム「ROCK'N'ROLL」にはヨーコさんは居なくて、それはそれらのアルバムが制作されたのが、ジョンとヨーコさんの18か月の別居期間である「失われた週末」時代だったからです。しかしながら、アルバム「WALLS AND BRIDGES」に収録された楽曲には、やはりヨーコさんへ向けられた楽曲が多く収録されていて、A面5曲目に収録された「BLESS YOU(果てしなき愛)」もそのひとつです。「BLESS YOU」のレコーディング・メンバーは、ジョン・レノン(ヴォーカル、アコースティック・ギター)、ジム・ケルトナー(ドラムス)、クラウス・フォアマン(ベース)、ケン・アッシャー(エレクトリック・ピアノ、メロトロン)、ジェシー・エド・デイヴィス(ギター)、アーサー・ジェンキンス(パーカッション)、エディ・モトー(アコースティック・ギター)の「プラスティック・オノ・ニュークリア・バンド」で、ジョンは「フレッド・ガーキン牧師」と云う変名でアコースティック・ギターを弾いています。「BLESS YOU」は、アルバム「WALLS AND BRIDGES」に収録された曲の中でも、シングル・カットしてヒットした「#9 DREAM(夢の夢)」と並んで美しい楽曲です。しかしながら、内容は「BLESS YOU」の方が重くて、敢えてそこまではコマーシャルにせずに発表した楽曲です。

その重さが、アルバム「MIND GAMES」とは違っていて、同じヨーコさんへ向けて書かれた楽曲でも、実際に別居して離れていたからこそ書かれた内情は雲泥の差なのです。それをより深く思わされるのが、リハーサル音源やアウトテイクです。1986年の未発表音源集である「MENLOVE AVE.」のB面には、アルバム「WALLS AND BRIDGES」のリハーサル音源が収録されていて、「STEEL AND GLASS(鋼のように、ガラスの如く)」、「SCARED(心のしとねは何処)」、「OLD DIRT ROAD(枯れた道)」、「NOBODY LOVES YOU(WHEN YOU DOWN AND OUT)(愛の不毛)」、「BLESS YOU(果てしなき愛)」の5曲が聴けます。内容は、ジェシ・エド・デイヴィス(ギター)、クラウス・フォアマン(ベース)、ジム・ケルトナー(ドラムス)の3ピース・バンドをバックにジョンがギターもしくはピアノを弾いて歌っていて、まるっきりアルバム「JOHN LENNON / PLASTIC ONO BAND(ジョンの魂)」です。ジョンはコマーシャルにする為にアレンジを変えたわけで、本質的にはシンプルな編成でのアルバムだったと分かります。それにしても、このアルバムの邦題は気合が入っています。何かと云うと「幸せのナントカ」とか邦題が付けられていたポール・マッカートニーとの、落差が凄いですなあ。ジョンには思想があるけれど、ポールにはない、みたいな偏見を呼んだ原因のひとつは、邦題にあった気もします。「BLESS YOU」のアウトテイクは、1998年の箱「JOHN LENNON ANTHOLOGY」にも別ヴァージョンが収録されています。

(小島イコ)

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2025年02月08日

「法廷荒らし 弁護士 猪狩文助」(再)

必殺!!主題歌ベストセレクション~裏稼業の哀歌たち~ CD


ファミリー劇場 6:00〜7:50

片瀬那奈 AS 夏目理恵子

(撮影:2007年5月/京都、奈良ロケ)

「法廷荒らし 弁護士 猪狩文助」の、今年初めての再放送です。これは、昨年だけで7回も再放送された定番ドラマです。那奈ちゃんが演じたのは新人弁護士の夏目理恵子で、名優・藤田まことさんが演じた猪狩弁護士と共に、冤罪事件の裁判に挑みます。全てが京都と奈良でのロケで、東京と何往復もして撮影されています。放送は11月でしたが撮影は5月で、初舞台「僕たちの好きだった革命」直後で、おそらく連続ドラマ「地獄の沙汰もヨメ次第」の撮影と被っていたと思われます。基本的にはシリアスなミステリーですが、猪狩弁護士がのらりくらりとした態度で真犯人を翻弄したり、裁判が不利になってやけ酒を呑む夏目弁護士が酔っ払ってくだをまくなどの笑える場面もあり、最後はスカッとする結末になっています。今年で藤田まことさんは没後15年ですけれど、BSやCSでは、現在も毎日どころか一日に何作も「必殺シリーズ」が再放送されていて、中村主水が何人も悪人を斬り殺しております。

本放送:2007年11月18日(BSジャパン)、2007年11月21日(テレビ東京)

(小島イコ/姫川未亜)

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「ABEMA TIMES」「NO MAKE」2025年2月8日





これは那奈ちゃんによる、事実上の「芸能界引退宣言」なのでしょうか。それとも、何やら「ABEMA」関連で番組に出演する機会が増えている気がするので、会社の宣伝なのでしょうか。どちらにしろ、女優でも歌手でもない現在の那奈ちゃんには、全く興味はありません。では、何故この記事や動画を取り上げるのかと云うと、それが「片瀬那奈」名義で公開されているからにすぎません。芸名で活動している限りは「片瀬那奈全記録」の記録対象であるわけですけれど、頑張って働いていらっしゃるのは何よりですね、と思うだけで、本当はどうだっていい話なのです。でもですね、完全に会社員に転身したのならば、未だに芸名で働いているのも、一般人なのにこうして記事や密着取材動画で取り上げているのも「変」なのですよ。只「半世紀以上は突っ走ってきた」と云う「那奈ちゃん節」炸裂!な発言には笑わせて頂きました。「四半世紀」もしくは「半生」の意味で云っているのでしょうけれどね。

(小島イコ/姫川未亜)

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「ポールの道」#640「LENNON SONGS」#065 「SCARED」

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ジョン・レノンが、1974年9月26日(米国)・同年10月4日(英国)にアップルからリリースした4作目のソロ・アルバム「WALLS AND BRIDGE(心の壁、愛の橋)」の、A面6曲目で最後に収録されているのが「SCARED(心のしとねは何処)」です。A面の最後に収録されていると云う事は、ジョン自身がこの楽曲を重要だと思ったからでしょう。アナログ盤時代には、A面とB面があったので、それぞれの面でひとつのストーリーを構成出来たわけで、1969年リリースのビートルズのアルバム「ABBEY ROAD」のメドレーは「B面メドレー」と呼ばれていました。アルバム「ABBEY ROAD」のA面は、ジョンが主導で書いたレノン=マッカートニー作品「I WANT YOU(SHE'S SO HEAVY)」で終わっていて、最後がいきなりカットアウトされているのは、アナログ盤でこそ味わえる演出でした。CDになって、すぐにB面1曲目だった「HERE COMES THE SUN」が爽やかに始まってしまうのは、些か味気ない感じがします。サー・ジョージ・マーティンも、アルバム「ABBEY ROAD」は、A面をジョンの好きな感じにして、B面はポールの発案のメドレーを中心にしたと云っていて、明らかにA面とB面を活かした構成にしていました。さて、前曲である哀しい程に美しい「BLESS YOU(果てしなき愛)」が終わった途端に、狼の遠吠えが鳴り響いて始まる「SCARED」は、アルバムの中でも特にヘヴィーな内容です。

「SCARED」のレコーディング・メンバーは、ジョン・レノン(ヴォーカル)、クラウス・フォアマン(ベース)、ジム・ケルトナー(ドラムス)、ハワード・ジョンソン(バリトン・サックス)、リトル・ビッグ・ホーンズ(ホーン)、エディ・モトー(アコースティック・ギター)、ジェシ・エド・デイヴィス(エレクトリック・ギター)、ケン・アッシャー(エレクトリック・ピアノ)、アーサー・ジェンキンス(パーカッション)、ニッキー・ホプキンス(ピアノ)の「プラスティック・オノ・ニュークリア・バンド」で、ピアノに加わったメル・トーメントはジョンの変名のひとつです。ジョンは以前から色々な変名を名乗っていて、その辺の感覚は大瀧師匠と似ています。この「SCARED」は、ジョンに云わせると、テンポを速くするとローリング・ストーンズの1978年のヒット曲「MISS YOU」になるのだそうです。確かに「SCARED」と「MISS YOU」は似ているのですけれど、それを云うのならばローリング・ストーンズの1976年のヒット曲「FOOL TO CRY(愚か者の涙)」も、ジョンの同じアルバム「WALLS AND BRIDGES」に収録されているジョンとニルソンの共作曲である「OLD DIRT ROAD(枯れた道)」に似ていると思います。ジョンは生涯、ローリング・ストーンズを舎弟扱いしていて、常に上から目線でした。

この「SCARED」も、1986年のアルバム「MENLOVE AVE.」にリハーサル音源が収録されていて、ジェシ・エド・デイヴィス(ギター)、クラウス・フォアマン(ベース)、ジム・ケルトナー(ドラムス)の3ピース・バンドだけのシンプルな演奏で、ジョンがギターもしくはピアノを弾いて歌っている音源が聴けます。この不安感を露わにした楽曲は、よりシンプルな編成でのリハーサル音源の方が聴き手に与える印象は強くて、そのアレンジの侭でリリースしていたならば、アルバム「JOHN LENNON / PLASTIC ONO BAND(ジョンの魂)」と同等の評価を得ていたかもしれません。しかしながら、ジョンはそうはせずに、エルトン・ジョンをゲストに迎えたり、ホーンやオーケストラも導入して、あくまでもコマーシャルなロック・アルバムとして「WALLS AND BRIDGES」を完成させていますし、アルバムの全米首位!・全英6位と云う大ヒットに導いています。現在でこそアルバム「JOHN LENNON / PLASTIC ONO BAND(ジョンの魂)」はジョンの最高傑作でロック史上最重要作とされていますけれど、リリース当時の成績は、全米6位・全英8位と驚く程に低かったわけで、それをコマーシャルにしたアルバム「IMAGINE」で全米首位!・全英首位!となっています。ジョンはその前例を踏まえて、アルバム「WALLS AND BRIDGES」を制作したのでしょう。云わば甘口にしているわけですけれど、内容はこの上なくヘヴィーなのです。「SCARED」は、1998年の箱「JOHN LENNON ANTHOLOGY」にも別ヴァージョンが収録されています。

(小島イコ)

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