nana.812.png

2025年01月29日

「ポールの道」#630「LENNON SONGS」#055 「ONLY PEOPLE」

onlypeople.jpg


ジョン・レノンが、1973年10月29日(米国)・同年11月16日(英国)にアップルからリリースした3作目のソロ・アルバム「MIND GAMES」は、2024年に50周年記念盤がショーン・オノ・レノンのプロデュースでリリースされました。CD2枚組は新たなリミックス盤とアウトテイク集で、箱はその2枚に「なんちゃってリミックス」4枚の6CDに、それら全てを収録したBD2枚のセットで、3万5千2百円(税込み)と、それまでの同じ様な仕様だったアルバム「JOHN LENNON / PLASTIC ONO BAND(ジョンの魂)」の箱やアルバム「IMAGINE」の箱の倍位の価格設定でした。そして、アナログ盤10枚(LP9枚+EP1枚)とCD6枚とBD2枚のメガ箱に至っては、24万7千5百円!(税込み)と云う、ファンでも購入するのに躊躇するトンデモ価格となっていました。値段が高いと云う不満よりも、オリジナルとはかなり印象が違っている本編のリミックス盤も不評でしたし、なんちゃってリミックスなんかを入れるならば、そもそもオリジナル・ミックスのリマスター盤も入れるべきだったでしょう。そして、箱には「I'M THE GREATEST」と「YOU ARE HERE(Take 4)」と「MELLOTRON MAGIC / SLIDE GUITAR」と「I'M THE GREATEST(THE EVOLUTION DOCUMENTARY)」と「ROCK'N'ROLL PEOPLE」と「MATCHBOX / THAT'S ALL RIGHT / MY BABY LEFT ME」と「MEAT CITY」のシングル・ヴァージョンの7トラックがボーナス・トラックとして収録されているのですけれど、それが特殊な操作をしなければ聴けない仕様になっているのにもブーイングが飛び交いました。

他にも以前にも触れた本編CDの謎の90トラック仕様とか、UVライトを使わないと見れない仕様とか、シングル「MIND GAMES」がメガ箱にしか入っていない(B面の「MEAT CITY」は、シングルが別ヴァージョン)とか、色々と不満があり捲りでした。兎にも角にも、このご時世に24万7千5百円!もの大金を、たかが趣味にすぎない音楽に使うのは、二の足を踏みます。3万5千2百円の箱だって、メガ箱のトンデモ価格で誤魔化されているものの、充分に高いのです。そこで、ブートレグの出番なのでございます。2024年に「Superb premium」からリリースされた「MIND GAMES AI AUDIO COMPANION」は、CD2枚組全43トラック入りで、アルバム「MIND GAMES」の独自の2024年AIリミックス全12トラックと、アナログ・マスターのオリジナル・ミックス全12トラックに加えて、前述のボーナス・トラックだった「I'M THE GREATEST」と「YOU ARE HERE(Take 4)」と「MELLOTRON MAGIC / SLIDE GUITAR」と「I'M THE GREATEST(THE EVOLUTION DOCUMENTARY)」と「ROCK'N'ROLL PEOPLE」と「MATCHBOX / THAT'S ALL RIGHT / MY BABY LEFT ME」も普通に収録されているので普通に聴けますし、「MEAT CITY」のシングル・ヴァージョンも入っていて、無音の「NUTOPIAN INTERNATIONAL ANTHEM」を除いたアルバム実質全11曲の「カラオケ」が収録されているのです。ズバリ云って、なんちゃってリミックスよりも「カラオケ」の方が良いし、価格も新品が1千9百円とお手軽です。

さて、アルバム「MIND GAMES」のB面3曲目に収録されているのが、「ONLY PEOPLE」です。この楽曲は「人々だけが世の中を変える方法を知っている」と歌うプロテスト・ソングなのですけれど、A面5曲目の「BRING ON THE LUCIE(FREDA PEOPLE)」よりは弱いし、軽快なリズムに乗せた楽曲は、1972年リリースのジョンとヨーコさんの共作アルバム「SOMETIME IN NEW YORK CITY」とはかけ離れています。レコーディング・メンバーは、ジョン・レノン(リード・ヴォーカル、エレクトリック・ギター、クラビネット、ハンドクラップ)、デヴィッド・スピノザ(エレクトリック・ギター)、ケン・アッシャー(ピアノ、フェンダー・ローズ・エレクトリック・ピアノ)、マイケル・ブレッカー(サックス)、ゴードン・エドワーズ(ベース)、ジム・ケルトナー(ドラムス、カウベル)、サムシング・ディファレント(クリスティン・ウィルトシャー、ジョスリン・ブラウン、キャシー・マル、エンジェル・コークリー)(バッキング・ヴォーカル)の、「プラスティック・UF・オノ・バンド」です。返す返すも、なんちゃってリミックスの必然性は限りなくないに等しく、それをやるのならば、オリジナル・ミックスも収録すべきでしょう。リミックスする理由として、配信サービスなどで現在の音楽と並べても引けを取らない様にするとか云っているのですけれど、そんなにジョンが生前に行ったミックスが酷いのでしょうか。ズバリ云って、ブートレグの方がずっとマトモな事をやっています。

(小島イコ)

posted by 栗 at 23:00| FAB4 | 更新情報をチェックする

「捜査地図の女」第3話(再)で内山理名ちゃん

map.jpg


BS朝日 18:00〜19:00

第3話「祇園の舞妓が結ぶ二つの殺人!!」

京都祇園の美人舞妓が繋ぐ2つの殺人!男の刺殺体の傍らには舞妓の写真が落ちていた!珠子(真矢みき)が地図から犯人の足取りを辿ると、5年前の殺人事件と繋がって…!?

内山理名 AS 河本麻里

「捜査地図の女」第3話の、今年初めての再放送です。京都で撮影された此のドラマは、おそらくシリーズ化も視野に入れていたのでしょうけれど、数字は平均でなんとか二桁の「10・1%」で、続編化とはいきませんでした。現在の感覚だと二桁を取ったら万々歳でしょうけれど、13年前にはそうでもなかったのでしょう。第3話のゲストで舞妓さん役は、雨ちゃんこと黒川智花ちゃんです。

本放送:2012年11月8日(テレビ朝日)

(姫川未亜/小島イコ)

posted by 栗 at 19:00| RINA | 更新情報をチェックする