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2025年01月17日

「ポールの道」#618「LENNON SONGS」#043 「JAMRAG」「SCUMBAG」「AU」LIVE JAM 2

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ジョン・レノンとヨーコさんの共作で、1972年6月12日(米国)・同年9月15日(英国)にアップルからリリースしたアルバム「SOMETIME IN NEW YORK CITY」は2枚組ですけれど、ジョンとしてはスタジオ盤の「SOMETIME IN NEW YORK CITY」がメインで、2枚目の「LIVE JAM」はオマケの様な感覚だったようです。それで2枚目のC面には1969年12月15日に英国ロンドンのライシアム・ボールルームで行われたユニセフ・チャリティー・コンサート「ピース・フォー・クリスマス・コンサート」でのスーパー・バンドによる「COLD TURKEY」と「DON'T WORRY KYOKO」が収録されていて、D面には1971年6月6日にニューヨークのフィルモア・イーストで行われたフランク・ザッパ&ザ・マザーズ・オブ・インベンションのライヴのアンコールにジョンとヨーコさんが飛び入りした時のライヴ音源が収録されています。ジョンがアルバム「SOMETIME IN NEW YORK CITY」で発表したこのザッパとの世紀の共演は、1992年にザッパが2枚組のライヴ・アルバム「PLAYGROUND PSYCHOTICS」に収録しています。そして、二つの音源で共通しているのはカヴァー曲である「WELL(BABY PLEASE DON'T GO)」だけで、他の楽曲は全てが別ミックスされていて、楽曲のタイトルや作者や長さなども異なっています。

レコーディング・メンバーは、ジョン・レノン(ギター、ヴォーカル)、ヨーコさん(バッグ、ヴォーカル)、フランク・ザッパ(ギター、ヴォーカル)、エインズリー・ダンバー(ドラムス)、ボブ・ハリス(キーボード、ヴォーカル)、ハワード・ケイラン(ヴォーカル)、マーク・ヴォルマン(ヴォーカル)、ジム・ポンズ(ベース、ヴォーカル)、ドン・プレストン(ミニモーグ)、イアン・アンダーウッド(キーボード、ヴォーカル、木管楽器)で、ジョンは最後の「AU」にクラウス・フォアマン(ベース)をオーバーダビングしています。ハワード・ケイランとマーク・ヴォルマンは、元・タートルズで、フロー&エディとしてT.レックスやブルース・スプリングスティーンのレコーディングにも参加しています。ジョンは「JAMRAG」「SCUMBAG」「AU」としていますけれど、まず「JAMRAG」はザッパが書いた「KING KONG」の即興部分です。それで、ジョンの方の「JAMRAG」はジョンとヨーコさんの共作となっているものの、当然ながらザッパの方ではジョンとヨーコさんとザッパの共作に変更されていて、二つのパートに分けられていて、曲名は「SAY PLEASE」と「AAAWK」に変更されています。次の「SCUMBAG」は、ジョンもザッパも同じタイトルになっていますが、ジョンの方はジョンとヨーコさんとザッパの共作になっていて、ザッパの方はその三人にヴォーカルで参加しているハワード・ケイランも作者として加えています。

最後のジョンの方では「AU」となっている曲は、ザッパの方では「A SMALL ETERNITY WITH YOKO ONO(ヨーコ・オノとともに、ささやかな永劫を)」と改題されていて、作者はどちらもジョンとヨーコさんの共作になっています。収録時間も大きく違っていて、「WELL(BABY PLEASE DON'T GO)」は、ジョンが「4分41秒」でザッパが「4分43秒」とほとんど変わりませんが、ジョンの「JAMRAG」は「5分36秒」で、それにあたるザッパの「SAY PLEASE」が「57秒」で「AAAWK」が「2分59秒」で合わせて「3分56秒」しかありません。「SCUMBAG」はジョンが「4分27秒」ですが、ザッパが「5分53秒」とかなり長くなっています。逆に、ジョンの「AU」は「8分4秒」もあって、ザッパの「A SMALL ETERNITY WITH YOKO ONO」は「6分6秒」と短くなっています。確かにカヴァーの「WELL(BABY PLEASE DON'T GO)」以外の楽曲は、即興曲と云ってもいい出来栄えではあるのですけれど、だからと云ってその3曲をバッサリとカットしてしまった2005年のリミックス盤はイカンでしょう。リマスターは良いとして、リミックスは酷い出来栄えですし、オリジナル・アルバムとタイトルも同じ「SOMETIME IN NEW YORK CITY」でジャケットも同じなのですから、間違えて購入する様に誘導していたわけで、よくヨーコさんが許したな、と思います。

(小島イコ)

posted by 栗 at 23:00| FAB4 | 更新情報をチェックする

「雲霧仁左衛門4」第七回(最終回)(再)で内山理名ちゃん

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時代劇専門チャンネル 14:00〜15:00

第七回(最終回)「最期の掟」

内山理名 AS 七化けのお千代

「雲霧仁左衛門4」第七回(最終回)の、今年初めての再放送です。最終回ですので、クライマックスは雲霧仁左衛門と安部式部の一騎打ちとなります。立場的には安部式部が正義で実際に黒幕たちも成敗するのですが、最後になって理名ちゃんが演じるお千代姐さんを人質にとる非道な手口を使うので、またしてもどっちが悪者なのか分からなくなります。そこでお千代姐さんは雲霧仁左衛門を助ける為に、あっと驚く自害をしてしまいます。しかしながらヒロインであるお千代姐さんが死んでしまったら、流石にオリジナル脚本とは云え先に続きません。相打ちで先に立ち上がった雲霧仁左衛門と共に船に揺られて、自害はフェイクだったと明かされるのでした。

本放送:2018年10月19日(NHK BSプレミアム)

(姫川未亜)

posted by 栗 at 15:00| RINA | 更新情報をチェックする