nana.812.png

2025年01月10日

「ポールの道」#611「LENNON SONGS」#036 「ATTICA STATE」

sometimeinnyc.jpg


ジョン・レノンが、1972年6月12日(米国)・同年9月15日(英国)にアップルからリリースしたアルバム「SOMETIME IN NEW YORK CITY」は、ジョンのソロ・アルバムではなくて、ヨーコさんとの共作でした。アルバムは2枚組で、スタジオ盤の「SOMETIME IN NEW YORK CITY」と、ライヴ盤の「LIVE JAM」からなっています。スタジオ盤の「SOMETIME IN NEW YORK CITY」は、A面が、1「WOMAN IS THE NIGGER OF THE WORLD(女は世界の奴隷か!)」、2「SISTERS, O SISTERS」、3「ATTICA STATE」、4「BORN IN A PRISON」、5「NEW YORK CITY」で、B面が、1「SUNDAY BLOODY SUNDAY(血まみれの日曜日)」、2「THE LUCK OF THE IRISH」、3「JOHN SINCLAR」、4「ANGELA」、5「WE’RE ALL WATER」の全10曲で、ジョンの単独作は「NEW YORK CITY」と「JOHN SINCLAR」の2曲だけで、ヨーコさんとの共作になっている「WOMAN IS THE NIGGER OF THE WORLD」の3曲のみでしかジョンはひとりで歌ってはいません。他は「ATTICA STATE」と「SUNDAY BLOODY SUNDAY」と「THE LUCK OF THE IRISH」と「ANGELA」の4曲がジョンとヨーコさんの共作でデュエットしていて、「SISTERS, O SISTERS」と「BORN IN A PRISON」と「WE’RE ALL WATER」の3曲はヨーコさんが書いてひとりで歌っています。

コレをジョンのソロ・アルバム「IMAGINE」の次だと思って聴くと、アレレ?となります。後のアルバム「DOUBLE FANTASY」よりも、かなりキツイですし、時事性が強すぎる内容なので滅多に聴きません。ジョンが一人で歌っている「WOMAN IS THE NIGGER OF THE WORLD」と「NEW YORK CITY」と「JOHN SINCLAR」の3曲は、全て1990年リリースの箱「LENNON」に収録されているので、それだけで充分だとさえ思います。さて、アルバム「SOMETIME IN NEW YORK CITY」のA面3曲目に収録されているのが「ATTICA STATE」です。このジョンの全曲解説では、ヨーコさんの単独作は取り上げていないので、A面2曲目の「SISTERS, O SISTERS」は割愛させて頂きます。本当ならば、この「ATTICA STATE」の様なデュエット曲も取り上げたくはないのですけれど、ジョンも歌っているから仕方なく取り上げています。以前にも書きましたけれど、ジョンとヨーコさんの共作は「ジョンがヨーコさんに負けている」し、本来はロックンローラーであるジョンの力量が発揮されてはいないし、率直に云えば「混ぜるな危険」だと思っています。「ATTICA STATE」の内容は、1971年9月に起こったアッティカ州立刑務所の暴動をテーマにしたプロテスト・ソングで、アルバムにはジョンとヨーコさんの他には、エレファンツ・メモリーとドラマーのジム・ケルトナーが参加しています。

時事性が強い楽曲なので、当時にはライヴでも披露されていて、1971年12月10日の「ジョン・シンクレア・フリーダム・ラリー」と、同年12月17日の暴動で亡くなった人々の家族の為のチャリティーコンサートと、1972年1月13日の「デビッド・フロスト・ショー」で演奏しています。1971年12月10日のライヴ・ヴァージョンは、2006年にリリースされたサントラ盤「THE U.S. VS JOHN LENNON」に収録されて、1971年12月17日のライヴ・ヴァージョンは、1998年リリースの箱「JOHN LENNON ANTHOLOGY」に収録されています。元々この「ATTICA STATE」は、1971年10月9日のジョンの31歳のお誕生日に行われたパーティーで考案して歌われていて、パーティーには、リンゴ・スター、リンゴの妻・モーリン・スターキー、フィル・スペクター、クラウス・フォアマン、マル・エヴァンス、ニール・アスピノール、エリック・クラプトン、アレン・ギンズバーグ、ジム・ケルトナー、などが参加していて、ジョンとヨーコさんと一緒に、アコースティック・ギターで数々の楽曲を演奏して歌っています。ビーチ・ボーイズのアルバム「PARTY」みたいな感じで興味深い楽曲が多く演奏されていて、ブートレグの定番ですけれど音は悪いし、みんな酔っ払っているみたいで酷い演奏です。

(小島イコ)

posted by 栗 at 23:00| FAB4 | 更新情報をチェックする

「雲霧仁左衛門4」第五回、第六回(再)で内山理名ちゃん

Great Escape


時代劇専門チャンネル 14:00〜16:00

第五回「大脱走」
第六回「黒幕分断」

内山理名 AS 七化けのお千代

「雲霧仁左衛門4」第五回と第六回の、今年初めての再放送です。第五回では、雲霧一党とは無関係な静が安部式部に人質に取られてしまい、静を慕う熊五郎が身代わりになって捕らえられてしまいます。そこで雲霧一党は、市中引き回しされる熊五郎を白昼堂々と救出します。しかし、理名ちゃんが演じるお千代姐さんが雲霧仁左衛門から貰った匂い袋を大切にいつも身に着けていて、そこから足がついてしまい大変な事になります。

第六回では、柏屋を襲撃して成功したかに見えた雲霧一党ですが、お千代姐さんの匂い袋によって正体がばれてしまい失敗します。雲霧仁左衛門にもらって大切にしていた匂い袋でしたが、お千代姐さんは責任を感じて密偵を志願するのでした。宝物の匂い袋を燃やし、決死の覚悟で七化け史上に遺る「男」の姿に化けて潜入します。

ところで、現在放送中の「雲霧仁左衛門ファイナル」では、初回でおもんが「お千代姐さんにも逢いたかったなぁ」と云って、お千代姐さんの生存が確認(遠方に別の仕込みに行っている設定)できたと思ったら、初回でおもんが斬り殺されてしまいました。これでお千代姐さんが登場して殺されたりしたら酷いので、そう云う脚本にはしないで欲しいです。

本放送:2018年10月5日10月12日(NHK BSプレミアム)

(姫川未亜)

posted by 栗 at 16:00| RINA | 更新情報をチェックする