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2025年01月04日

「ポールの道」#605「LENNON SONGS」#030 「OH MY LOVE」

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ジョン・レノンが、1971年9月9日(米国)・同年10月8日(英国)にアップルからリリースした2作目のソロ・アルバム「IMAGINE」の、B面2曲目に収録されているのは「OH MY LOVE」です。オリジナルのリリース当時には、全10曲中で、この「OH MY LOVE」だけがジョンとヨーコさんの共作になっていました。2017年になって、タイトル曲である「IMAGINE」もジョンとヨーコさんの共作になったのですけれど、一体どう云う事なのでしょうか。確かに「IMAGINE」は、ヨーコさんの詩集「グレープフルーツ」から引用した部分もあって、生前のジョンは「自分に意気地がなかったから、ヨーコとの共作とは云えなかった、後悔している」などと云っていたものの、だったら何故に「OH MY LOVE」は、堂々と共作として発表したのでしょうか。この楽曲も、1968年には出来ていた楽曲で、つまりはジョンとヨーコさんが「不倫カップル」だった頃に書かれた楽曲です。それが「OH MY LOVE」なんですから、困ったちゃんなのです。前作アルバム「JOHN LENNON / PLASTIC ONO BAND(ジョンの魂)」に収録された名曲「LOVE」の二番煎じみたいな、繊細で美しい曲ではありますけれど、正に不倫ど真ん中に二人で書いたのですから、「IMAGINE」を共作にするよりも、ずっと開き直っています。

レコーディングは1971年5月28日に、ジョンの自宅にあるアスコット・サウンド・スタジオで行われていて、レコーディング・メンバーは、ジョン・レノン(ヴォーカル、ピアノ)、ジョージ・ハリスン(エレクトリック・ギター)、ニッキー・ホプキンス(ピアノ)、クラウス・フォアマン(ベース)、アラン・ホワイト(シンバル)です。前曲である「GIVE ME SOME TRUTH」と同じで、ジョージがギターを弾いているし曲自体もビートルズ時代のものなので、アルバム「IMAGINE」のB面は、とっても「ビートリー」に進行してゆきます。その中間に、ポール・マッカートニーをケチョンケチョンに貶した「HOW DO YOU SLEEP?」がサンドウィッチされていて、やはりジョージがスライド・ギターを弾いているわけで、その後の「HOW?」は明らかにポールが主導で書いたレノン=マッカートニー作のビートルズ・ナンバーである「THE LONG AND WINDING ROAD」を意識した展開の曲ですし、最後の「OH YOKO!」も1969年には出来ていた曲なのです。A面の「JEALOUS GUY」も含めて、アルバム「IMAGINE」にはビートルズ時代のストックが多く収録されていて、前にも書きましたけれど「ビートルズを信じない」と云い切った「GOD」から後退しています。

勿論、ジョンこそがビートルズを結成して、ビートルズのリーダーであり続けた張本人であって、どんなに「脱・ビートルズ」や「脱・ポール・マッカートニー」を掲げても、元々一人で曲を書いていたジョージの様には上手くゆくわけがないのです。どんなにどちらか片方が書いていたとしても「レノン=マッカートニー」は史上最高のソングライター・チームだったわけで、この「OH MY LOVE」の様に「レノン=オノ」にしても、ジョンが「ビートルズ」や「レノン=マッカートニー」から完全に離れる事は出来ないのです。それは、ポールにも云える事でした。ジョンが甘口にしたと云うアルバム「IMAGINE」が売れたのは、やはりファンが、ジョンにビートルズをやって欲しかったからに他なりません。美しい曲なので「OH MY LOVE」にはカヴァー・ヴァージョンも多く、ワッカーズによるビートルズ風なカヴァーはブートレグではジョンのアウトテイクとして収録されていました。珍品では日本の「元祖・笑わないアイドル」である「Wink」が、日本語でカヴァーしています。また、ジョンのファンだった坂井泉水さんは、ZARDで同名異曲を発表していますし、「MIND GAMES」と云う同名異曲もあります。「OH MY LOVE」のPVは1971年の「IMAGINE / THE FILM」などで観れますし、デモやアウトテイクは、1998年の「JOHN LENNON ANTHOLOGY」や、2018年のアルバム「IMAGINE」の箱などで聴けます。

(小島イコ)

posted by 栗 at 23:00| FAB4 | 更新情報をチェックする

「新春女子プロレス放談」



今年(2025年)の元日から2日にかけては、昨年(2024年)までには「TOKYO MX」で12時間ぶっ通しで放送されていた「あけましてスターダム」が放送されませんでした。代わりにYouTubeでスターダムのユニットごとの番組「スターダム大感謝祭 '25」が大晦日から元日にかけて6時間近く配信されたのですけれど、バラエティー要素が強いプログラムなので、試合が観たい立場からすると物足りなかったのです。それで、試合の方はと云うと、CSの「スポーツライヴ・プラス」で「サムライTV」で放送された大会から年末に3大会、1月2日に3大会と、合計18時間放送されました。年末には昨年(2024年)の7月28日と、9月14日と、10月5日の3大会で、7月の大会では舞華が赤いベストを刀羅ナツコに上谷沙弥のヒールターンで強奪された試合がメインエベントで、9月の大会では「5★STAR」で全勝優勝した舞華が全敗なのにナツコに勝って王者になった中野たむに挑んで負けた試合がメインエベントで、10月の大会では鈴季すずが中野たむに挑戦して負けた試合がメインエベントで、舞華はメインエベントどころか随分と前の12人タッグ戦で、ナツコやダンプ松本たちに負けて、舞華を推している身としては、困ったちゃんな大会ばかりが放送されたのです。

年明けに放送されたのは、2月4日と、3月20日と、6月22日の3大会で、そちらは舞華が赤いベルトを防衛していた時期でして、2月には上谷沙弥、3月には林下詩美、6月にはジーナに、それぞれ舞華が勝った試合ばかりだったので、幾ら「プロレスは勝ち負けだけじゃない」とは云え、推しが負けた試合よりは勝った試合の方が気分が良いわけですよ。舞華は一昨年(2023年)12月に鈴季すずとの決定戦で勝って赤いベルトの王者となって、その3試合以外にも、メーガン・ベーン、渡辺桃、稲葉ともか、と半年で6回も防衛していたわけで、その後にナツコに卑怯な手口で負けたものの、「5★STAR」では前人未到の全勝優勝を成し遂げていて、昨年(2024年)はMVP並みの活躍だったのですけれどねえ。それで、2月と3月の大会では、まだ「マリーゴールド」が出来る前の大会だったので、ジュリアや林下詩美と云った移籍組が居て、2月の大会ではロッシー小川も居て、舞華の呼びかけでヒールの大江戸隊の選手も含めた全選手とロッシー小川がリング上に集まっていたのです。ロッシー小川は、その日に解雇されているわけで、1年も経っていないのに随分と違う光景が観れました。舞華は年齢非公表ですけれど、林下詩美をライバル視していたのでお察しの通りですし、力持ちの何々さんと云う前職も、なるほどね、と頷けます。

その2月の大会で赤いベルトに挑戦した上谷沙弥なんですけれど、現在のヒールターンした姿と、記者会見での煽りとかファイト・スタイルが、ほとんど変わっていないのでした。変わったのは、コスチュームとお化粧だけです。ヒールになって年末には赤いベルトも取ったのですから、もうちょっと考えて欲しいもんですなあ。実は、CSでは元日に「ウナギ・サヤカ自主興行」が昨年(2024年)1月7日と9月2日の2大会が放送されていて、今年の「プロレス初め」はウナギ・サヤカになってしまいました。ウナギ・サヤカは試合は「しょっぱい」けれど、プロデュース能力や人望は人一倍あるので、よくぞ集めたと思える選手が多く参戦していて楽しい大会だったし、9月の大会にはスターダム専属になった安納サオリまで出ていました。しかし、内容は「健康サンダル・デスマッチ」と云う形式で、アレで安納サオリのプロレスを観たくて行ったのならば、なんじゃこりゃ、と云うしかないですなあ。そんな昨年(2024年)の試合をたっぷりと観てからの、1月3日のスターダムとマリーゴールドの興行合戦となったのでした。スターダムでは、ウナギ・サヤカが中野たむとシングルでやって負けて、ウナギ・サヤカがスターダム永久追放となったのですが、もしもたむが負けたなら廃業する条件だったので、たむが負けるわけがなかったのです。まあ、たむを両国国技館での自主興行に引っ張る気なのでしょう。

それより、メインエベントでタッグマッチながら鈴季すずが上谷沙弥に勝ったので、そっちの方がスターダム的には重要でしょう。これで鈴季すずが赤いベルトに挑戦する流れになりそうなのですけれど、前述の通り中野たむに挑んでから日が浅いのが気になります。マリーゴールドでは、遂に外敵で昨年(2024年)の女子プロレス大賞を受賞した「Sareee」を破って、林下詩美が赤いベルトを巻きました。白いベルトも桜井麻衣が勝って巻いたし、ビクトリア弓月もベルトを巻いたので、いよいよ元・スターダム勢がマリーゴールドのトップに立ったわけです。Sareeeは兎も角、元・アクトレス・ガールズの選手はまだまだこれからなので、頑張って練習して欲しいです。問題はこれからで、果たして詩美と桜井が2トップでお客さんを呼べるのか、と云う事です。マリーゴールドの顔は、ジュリアとSareeeだったわけで、二人共いなくなってからが勝負でしょう。とは云え、マリーゴールドは昨年(2024年)5月に旗揚げしたばかりの団体なのです。新人を異様に推したりしていて、デビュー日に写真集を売り出すなど、相変わらずロッシー小川流の采配です。ファンには、過去の経営者としての失敗や、前に出過ぎる姿勢で敬遠されてはいるものの、何故か選手には好かれている、魔訶不思議なお爺さんですなあ。

(小島イコ)

posted by 栗 at 22:00| KINASAI | 更新情報をチェックする

「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」

劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル 超完全版 (2枚組) [DVD]


WOWOWプラス 21:00〜23:15

2010年公開作品

片瀬那奈 AS 杉尾園子

(公開:2010年5月8日、撮影:2009年11月頃、栃木県佐野市にてロケ)

「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」の今年初めての放送で、昨年(2024年)は7回も放送されています。今回も、劇場版4作が連続放送されます。那奈ちゃんが演じたのは、インチキ霊能力者の杉尾園子で、ほとんど出オチです。この映画は、シリアスなんだかコメディーなんだかよく分からないのですが、堤監督のノリについてゆけないと、全く面白くありません。那奈ちゃんが出ているから映画館に行きましたけれど、個人的には、つまらないです。映画「20世紀少年」のエキストラに参加したのですけれど、堤監督は撮影現場に居なくて、別室で撮影中から編集作業をしていました。撮影現場に監督が居ないなんて初めてだったので、ビックリしました。出演者への指示は現場に居る助監督を介して行っていて、オッチョが「何云っているのか分からない」とキレかかっていましたよ。


(小島イコ/姫川未亜)

posted by 栗 at 21:00| ACTRESS | 更新情報をチェックする

「映画 闇金ウシジマくん」

映画 闇金ウシジマくん [Blu-ray]


WOWOWシネマ 0:45〜3:00

2012年公開作品

(2012年8月25日公開、撮影:2011年7月15日〜8月20日)

片瀬那奈 AS 大久保千秋

「映画 闇金ウシジマくん」映画版第1作の、今年初めての放送です。ドラマ版のシーズン1の続編で、ドラマ終了から1年半以上経ってから公開されましたが、撮影は公開の1年前ですので、ドラマ終了後半年位で映画化されています。但し、ドラマの撮影は放送される半年前には終了していたので、映画の撮影はドラマの撮影から1年半弱経っていた事になります。那奈ちゃんが演じた大久保千秋も再登場していますが、そもそもドラマ版オリジナル・キャラクターだった大久保千秋を映画にも登場させたので、益々一貫性がない登場人物となっております。ドラマ版は那奈ちゃんの代表作のひとつだと思いますけれど、映画版は「ファン・サービス」の様なもんでしょう。原作マンガの様々な話から引っ張って、それぞれの登場人物を紐づけてしまったので、些か詰め込み過ぎな印象です。映画版第1作の主要キャストである林遣都くんと大島優子ちゃんは、後に朝ドラで再共演して、結婚しました。本日は、映画版4作がオールナイトで連続放送されます。
(小島イコ/姫川未亜)

posted by 栗 at 03:00| ACTRESS | 更新情報をチェックする