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2024年11月24日

「ポールの道」#564「GEORGE'S SINGLES」#28「HEADING FOR THE LIGHT / RATTLED / LAST NIGHT」TRAVELING WILBURYS

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正体がバレバレな覆面バンド「トラヴェリング・ウィルベリーズ」は、1989年4月にヨーロッパ諸国でアルバム「TRAVELING WILBURYS VOLUME 1」から3枚目のシングル「HEADING FOR THE LIGHT」を、ウィルベリー/ワーナーからリリースしました。ジャケットでは何を今更で5人の立ち姿が影絵になっていますけれど、もう誰もが正体を知りつつも「一体、このバンドの連中は誰なんでしょうねえ?」ととぼけるのがお約束となっていました。このシングルは、7インチ盤と12インチ盤の2種でリリースされていて、7インチ盤はA面が「HEADING FOR THE LIGHT」で、B面が「RATTLED」です。12インチ盤は、A面が「HEADING FOR THE LIGHT」で、B面は「RATTLED」と「LAST NIGHT」の3曲入りです。全ての曲がアルバム「TRAVELING WILBURYS VOLUME 1」からのシングル・カットで、アルバム・ヴァージョンがそのまんま収録されていて、第1弾シングル「HANDLE WITH CARE」や第2弾シングル「END OF THE LINE」の様な12インチ盤での「エクステンデッド・ヴァージョン」は制作されていません。まあ、この時期の12インチ用の「エクステンデッド・ヴァージョン」は、このバンドに限らず、今聴くと「トホホ」な出来栄えです。

A面の「HEADING FOR THE LIGHT」は、ネルソン・ウィルベリー(ジョージ)とオーティス・ウィルベリー(ジェフ・リン)が歌っているので、ジョージとジェフ・リンが主導で書いたのでしょう。第1弾シングル「HANDLE WITH CARE」も、第2弾シングル「END OF THE LINE」も、更には第3弾シングル「HEADING FOR THE LIGHT」も、ネルソン(ジョージ)が書いて歌っているのは、やはり、幾ら覆面バンドだと云い張っても、それぞれレコード会社が違うわけで、ワーナーとしてもソレに気を遣っていたんでしょうなあ。そもそもジョージとジェフ・リンが共同プロデュースしたジョージのアルバム「CLOUD NINE」からの第3弾シングル「THIS IS LOVE」のカップリング曲として「HANDLE WITH CARE」をレコーディングしたのが始まりで、ジェフ・リンはこの「TRAVELING WILBURYS VOLUME 1」をリリースしてから、ロイ・オービソン、ボブ・ディラン、トム・ペティのそれぞれのソロ・アルバムもプロデュースする事となったのです。B面の「RATTLED」は、そんなオーティス(ジェフ・リン)が書いて歌ったナンバーとなっております。12インチに収録された「LAST NIGHT」は、レフティ・ウィルベリー(ロイ・オービソン)とチャーリー・T・ジュニア(トム・ペティ)が歌っているので、二人の共作なのでしょう。

覆面バンドとは云え、それぞれのメンバーは素で歌っているので、ネルソンはジョージだし、オーティスはジェフ・リンだし、レフティはロイ・オービソンだし、ラッキーはボブ・ディランだし、チャーリー・T・ジュニアはトム・ペティなわけで、どこが匿名なのかサッパリ分かりません。元々がジョージのシングルのカップリング曲として「HANDLE WITH CARE」をレコーディングしたわけで、それをアルバムまで発展させたのはワーナーの要望だったみたいです。それで、レコード会社の壁があるから匿名にしただけなんでしょうねえ。ワーナーとしては、ジョージを1982年リリースのアルバム「GONE TROPPO」から1987年リリースのアルバム「CLOUD NINE」まで5年も待ったので、有無を云わせずに「トラヴェリング・ウィルベリーズ」としてでもアルバムを連発させたのでしょう。アルバムの後には5人でツアーまで計画されていたらしいのですけれど、レフティ(ロイ・オービソン)が1988年12月6日に52歳で亡くなってしまったので中止されています。ところが、トラヴェリング・ウィルベリーズは、デル・シャノンを代わりに加入させて、2作目のアルバムを制作する事となるのでした。

さてさて、これを書いているのは11月15日で、この「ポールの道」は、1週間くらい寝かせてから公開しています。当然、ジョージのアルバム「LIVING IN THE MATERIAL WORLD」の50周年記念盤は、2CD盤を発売日に購入済みなのですけれど、丁度ジョージのシングルについて書いていて、次の「CHEER DOWN」でジョージの生前では最後の新作ソロ・シングル(実はその後に「MY SWEET LORD(2000)」があります)になるので、その後に書きます。

(小島イコ)

posted by 栗 at 23:00| FAB4 | 更新情報をチェックする

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「映画 闇金ウシジマくん」映画版第1作の、今年初めての放送です。ドラマ版のシーズン1の続編で、ドラマ終了から1年半以上経ってから公開されましたが、撮影は公開の1年前ですので、ドラマ終了後半年位で映画化されています。但し、ドラマの撮影は放送される半年前には終了していたので、映画の撮影はドラマの撮影から1年半弱経っていた事になります。那奈ちゃんが演じた大久保千秋も再登場していますが、そもそもドラマ版オリジナル・キャラクターだった大久保千秋を映画にも登場させたので、益々一貫性がない登場人物となっております。原作マンガの様々な話から引っ張って、それぞれの登場人物を紐づけてしまったので、些か詰め込み過ぎな印象です。本日は、映画版4作が連続放送されますけれど、流石に4作連続ではお腹いっぱいです。
(小島イコ/姫川未亜)

posted by 栗 at 11:20| ACTRESS | 更新情報をチェックする