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2024年11月17日

「ポールの道」#557「GEORGE'S SINGLES」#21「I DON'T WANT TO DO IT」

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1982年11月にリリースされたアルバム「GONE TROPPO」を最後に、ジョージ・ハリスンは音楽活動を休止してしまいました。それから5年後の1987年11月になってアルバム「CLOUD NINE」で大復活を遂げるわけですけれど、アルバム「GONE TROPPO」のハチャメチャな内容に、リリース当時はファンも呆れてしまい、ジョージが音楽活動を休止している事すら話題にならなくなっていました。ジョージ本人も映画制作に没頭していて「僕はもう音楽業界では引退した人間だから」などと云っていたのです。それで、米国ではシングル「I REALLY LOVE YOU」を、日本ではシングル「DREAM AWAY(オ・ラ・イ・ナ・エ)」を1983年2月にアルバム「GONE TROPPO」からシングル・カットしたのを最後に、1987年のアルバム「CLOUD NINE」までが空白期間となっているのですけれど、実はその間に、1985年3月にリリースされた映画「ポーキーズ・リヴェンジ」に収録された「I DON'T WANT TO DO IT」があるのです。この楽曲はボブ・ディランが1968年に書いた曲で、ジョージは1970年リリースのアルバム「ALL THINGS MUST PASS」のセッションでもリハーサルしていて、その音源も、現在では2021年リリースのアルバム「ALL THINGS MUST PASS」50周年記念盤の箱で聴く事が出来ます。

サントラ盤からのシングル・カットとして、1985年4月22日にリリースされていて、サントラ盤LPとはミックスが違っています。シングルA面がジョージの「I DON'T WANT TO DO IT」で、シングルB面はデイヴ・エドモンズの「QUEEN OF THE HOP」が収録されています。デイヴ・エドモンズが両面共にプロデュースしていて、ジョージが歌う「I DON'T WANT TO DO IT」は1984年11月にデイヴ・エドモンズと共にレコーディングされています。つまりは、アルバム「ALL THINGS MUST PASS」からの音源ではなくて、サントラ盤の為に新たにレコーディングされていて、アルバム「GONE TROPPO」からアルバム「CLOUD NINE」までの空白期間を埋める音源なのです。2009年6月にリリースされたジョージの名ばかりはオールタイム・ベスト盤「LET IT ROLL」には、サントラ盤のヴァージョンをジャイルズ・マーティンとデイヴ・エドモンズがリマスターして収録されていて、シングル・ヴァージョンはシングルでしか聴けません。サントラ盤もシングルも、ダーク・ホース・レーベル(ワーナー)からではなく、コロムビアからのリリースだったので、ベスト盤「LET IT ROLL」の目玉はこの曲です。

それで、その何故かオールタイム・ベスト盤と云う事になっている「LET IT ROLL」なのですけれど、内容は、1「GOT MY MIND SET ON YOU」(1987)、2「GIVE ME LOVE(GIVE ME PEACE ON EARTH)」(1973)、3「BALLAD OF SIR FRANKIE CRISP(LET IT ROLL)」(1970)、4「MY SWEET LORD」(1970)、5「WHILE MY GUITAR GENTLY WEEPS(LIVE)」(1968, 1971)、6「ALL THINGS MUST PASS」(1970)、7「ANY ROAD」(2002)、8「THIS IS LOVE」(1987)、9「ALL THOSE YEARS AGO(過ぎ去りし日々)」(1981)、10「MARWA BLUES」(2002)、11「WHAT IS LIFE(美しき人生)」(1970)、12「RISING SUN(悠久の輝き)」(2002)、13「WHEN WE WAS FAB」(1987)、14「SOMETHING(LIVE)」(1969, 1971)、15「BLOW AWAY」(1979)、16「CHEER DOWN」(1989)、17「HERE COMES THE SUN(LIVE)」(1969, 1971)、18「I DON'T WANT TO DO IT」(1985)、19「ISN'T IT A PITTY」(1970)の、全19曲入りなのです。

1970年リリースのアルバム「ALL THINGS MUST PASS」から5曲、1971年8月1日のライヴを収録したライヴ盤「THE COCERT FOR BANGLA DESH」から3曲(全てビートルズ・ナンバー)、1973年リリースのアルバム「LIVING IN THE MATERIAL WORLD」から1曲、1979年リリースのアルバム「GEORGE HARRISON(慈愛の輝き)」から1曲、1981年リリースのアルバム「SOMEWHERE IN ENGLAND(想いは果てなく〜母なるイングランド)」から1曲、1985年のサントラ盤から1曲、1987年リリースのアルバム「CLOUD NINE」から3曲、1989年のシングルから1曲、2002年リリースのアルバム「BRAINWASHED」から3曲となっていて、アルバム「LIVING IN THE MATERIAL WORLD」とアルバム「GEORGE HARRISON(慈愛の輝き)」とアルバム「SOMEWHERE IN ENGLAND」からの1曲ずつはヒット・シングルなので、要するにアルバム「ALL THINGS MUST PASS」とアルバム「CLOUD NINE」とアルバム「BRAINWASHED」の3作からに、シングル・ヒットをチョロっと入れて、ライヴ盤「THE COCERT FOR BANGLA DESH」からビートルズ・ナンバーを加えた内容で、「どこがオールタイム・ベスト盤なの?」とツッコミどころが満載の選曲です。内容としては、EMIが勝手に選曲した「THE BEST OF GEORGE HARRISON」並みに酷いと思います。この「I DON'T WANT TO DO IT」と、シングル「CHEER DOWN」がリマスターされて収録されているのが救いではあります。

(小島イコ)

posted by 栗 at 23:00| FAB4 | 更新情報をチェックする

「DIVER-特殊潜入班-」(再)全5話一挙放送



ファミリー劇場 11:05〜15:20

片瀬那奈 AS 皆本麗子

#01「最凶の潜入捜査官!特殊詐欺の闇を追え」
#02「新たな捜査官登場!女子大生連続自殺の謎を解け」
#03「謎の連続誘拐!命の選択!狙われた伊達の娘を救え!」
#04「国際会議がテロの標的に!D班最大の危機!」
#05「衝撃の最終回!兵悟の反撃開始!最大の闇との決着」

「DIVER-特殊潜入班-」の今年5回目の全5話一挙再放送ですが、「IP〜サイバー捜査班」とバッティングしています。全5話と短いのは別に打ち切られたわけではなく、コロナ禍で全編が関西ロケだった為に元々全5話で制作されています。コロナ禍に、そうまでして新作ドラマを制作しなくともよかったと思いますけれどね。別に新しいドラマや映画を制作しなくとも、どうせ那奈ちゃんは出ないだろうから、旧作の再放送で充分だと思うのですけれどね。那奈ちゃんが演じたのは闇医者の皆本麗子先生で、潜入捜査官のひとりです。やはり全5話では短く感じられて、潜入捜査官の事も何も分からない内に終わってしまいました。潜入捜査官の5人中、那奈ちゃんも含めた4人が「闇金ウシジマくん」や「闇金サイハラさん」にも出ているので、面子は濃いのですけれど、肝心の主役だけが「闇金ウシジマくん」にも「闇金サイハラさん」にも出ていないので、ダーク・ヒーロー役は似合っていません。

本放送:2020年9月22日〜10月20日(関西テレビ、フジテレビ)

(小島イコ/姫川未亜)

posted by 栗 at 15:20| ACTRESS | 更新情報をチェックする

「IP〜サイバー捜査班」第8話、第9話(最終話)(再)で内山理名ちゃん



テレ朝チャンネル1 10:00〜12:00

IP_8「ディープフェイク」
IP_FINAL「ディープフェイク」

内山理名 AS 桐子香澄

「IP〜サイバー捜査班」第8話と第9話(最終話)の、今年なんと10回目の再放送ですが、「DIVER」とバッティングしています。理名ちゃんが演じた警視正の桐子香澄さんは、ディープフェイク動画を利用した犯罪に巻き込まれてゆくのですが、実は犯人に機密情報を漏洩させたと脅されていて協力してしまったと明かされます。第8話と最終話は続いているので、2話連続での再放送はありがたいです。香澄さんの出番は真相を証言したところで終わってしまうのが、些か消化不良ではあります。終盤は、まいんちゃんが誘拐されて危機一髪となる展開なので、香澄さんの其の後なんてどうだっていいやと云う描かれ方です。


(小島イコ/姫川未亜)

posted by 栗 at 10:00| RINA | 更新情報をチェックする