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2024年11月01日

「ポールの道」#361「GEORGE'S SINGLES」#05「GIVE ME LOVE(GIVE ME PEACE ON EARTH) / MISS O’DELL」

リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド


ジョージ・ハリスンは、英国では1973年5月7日に、米国では同年5月25日に、2年ぶりのシングル「GIVE ME LOVE(GIVE ME PEACE ON EARTH) / MISS O’DELL」を、アルバム「LIVING IN THE MATERIAL WORLD」からの先行シングルとしてアップルからリリースしています。1970年11月にリリースしたアナログ3枚組の大作アルバム「ALL THINGS MUST PASS」と、1971年8月1日のライヴ盤で1971年12月にリリースしたアナログ3枚組「THE CONCERT FOR BANGLA DESH」と、ジョージは派手な箱入りアルバムを連続してリリースしていたわけですが、スタジオ・アルバムとしては3年ぶりとなったのが、1973年6月22日にリリースされたアルバム「LIVING IN THE MATERIAL WORLD」です。収録曲は、A面が、1「GIVE ME LOVE(GIVE ME PEACE ON EARTH)」、2「SUE ME, SUE YOU BLUES」、3「THE LIGHT THAT HAS LIGHTED THE WORLD」、4「DON'T LET ME WAIT TO LONG」、5「WHO CAN SEE IT」、6「LIVING IN THE MATERIAL WORLD」で、B面が、1「THE LORD LOVES THE ONE(THAT LOVES THE LORD)」、2「BE HERE NOW」、3「TRY SOME BUY SOME」、4「THE DAY THE WORLD GETS ’ROUND」、5「THAT IS ALL」の、全11曲入りで全曲ジョージ作です。

A面1曲目に収録されて先行シングルとなった「GIVE ME LOVE(GIVE ME PEACE ON EARTH)」のレコーディング・メンバーは、ジョージ・ハリスン(ヴォーカル、アコースティック・ギター、スライド・ギター、バッキング・ヴォーカル)、ニッキー・ホプキンス(ピアノ)、ゲイリー・ライト(オルガン)、クラウス・フォアマン(ベース)、ジム・ケルトナー(ドラムス)です。アルバムには他にも、リンゴ・スター(ドラムス、パーカッション)、ジム・ホーン(サクソフォン、フルート、ホーン・アレンジメント)、ザキール・フセイン(タブラ)、ジョン・バーハム(オーケストラル・アレンジメント、コーラス・アレンジメント)、レオン・ラッセル(ピアノ)、ジム・ゴードン(ドラムス、タンバリン)、バッドフィンガーのピート・ハム(アコースティック・ギター)などが参加しています。ジョージも他の曲では、ドブロ・ギターやシタールなども弾いています。アルバムのプロデュースは前作同様にジョージとフィル・スペクターの共同でやる予定でしたが、この頃のフィル・スペクターは奇行が目立っていたので、ロニー・スペクター用のオケを流用した「TRY SOME BUY SOME」以外は、ジョージの単独プロデュースとなっています。

それで、シングル「GIVE ME LOVE(GIVE ME PEACE ON EARTH)」は、全英2位・全米首位!と大ヒットしていて、その前の全米首位!はポール・マッカートニー&ウイングスの「MY LOVE」で、その次の全米首位!はビリー・プレストンの「WILL IT GO ROUND IN CIRCLES」です。そして、1973年にはジョージとリンゴ・スターが共作したリンゴのシングル「PHOTOGRAPH(想い出のフォトグラフ)」も全米首位になっていて、こうした流れになったのは、1973年4月にビートルズの初のオールタイム・ベスト盤「THE BEATLES 1962-1966」(「赤盤」)と「THE BEATLES 1967-1970」(「青盤」)がリリースされて大ヒットとなり、同年5月にはポール・マッカートニー&ウイングスのアルバム「RED ROSE SPEEDWAY」(シングル「MY LOVE」を収録)が出て、同年6月にジョージのアルバム「LIVING IN THE MATERIAL WORLD」が出て、同年11月にジョンのアルバム「MIND GAMES」が出て、同年11月にはリンゴのアルバム「RINGO」が出て、同年12月にポールのアルバム「BAND ON THE RUN」が出て、ちょっとした「ビートルズ・リバイバル」となっていた為です。実は、ジョージのアルバムはもっと早く完成していたのですが、アップルに「赤盤」と「青盤」やポールのアルバムとバッティングしない様に発売延期にされています。「赤盤」と「青盤」は、ジョージが選曲した事になっていましたが、実際にはアラン・クレインの部下が選曲しています。

ビートルズが解散したのに、未だにポールのアルバムが優先されたのは、ジョージにとっては屈辱的だったでしょうけれど、そのポールもビートルズの「赤盤」と「青盤」を優先されていて、しかもポールはアルバム「RED ROSE SPEEDWAY」をアナログ2枚組でリリースしたかったのに、アップルの意向で1枚にされています。つまり、どちらもビートルズが優先順位では上だったわけですなあ。コレは、2024年の現在でも変わらず、まずはビートルズで、ソロは二の次なのです。ジョージのシングル「GIVE ME LOVE(GIVE ME PEACE ON EARTH)」は、最初の全米首位!シングル「MY SWEET LORD」と同様に神を歌っている曲で、歌詞はかなりぶっ飛んでいると思うのですが、楽曲自体は美しいメロディーで、ジョージのスライド・ギターも良いけれど、クラウス・フォアマンによるベースもいい感じです。B面の「MISS O'DELL」は、実在の女性秘書を歌っていて、ジョージが途中で笑いながら歌っているチャーミングな曲です。笑わずに歌っているテイクもあるので、敢えて笑ってしまったテイクを採用しています。この「MISS O'DELL」はアルバム未収録曲ですが、現在ではアルバム「LIVING IN THE MATERIAL WORLD」のボーナス・トラックとして収録されています。アルバム「LIVING IN THE MATERIAL WORLD」は、今年(2024年)11月15日に50周年記念盤がリリースされるので、楽しみですけれど、箱は高いし、ビートルズやナイアガラの箱でもう置き場所もないし、2枚組でいいかな、と思っています。

(小島イコ)

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「IP〜サイバー捜査班」第9話(最終話)(再)で内山理名ちゃん



テレ朝チャンネル1 19:00〜20:00

IP_FINAL「ディープフェイク」

内山理名 AS 桐子香澄

「IP〜サイバー捜査班」第9話(最終話)の、今年9回目の再放送です。前回からのつづきで、理名ちゃんが演じた桐子香澄警視正は、機密情報漏洩をネタに犯人に脅されて、ディープフェイク動画を使った犯罪に加担させられていたと判明します。其の証言をしたところで出番は終了で、後半は拉致監禁された「まいんちゃんを救え!」になっています。それで、桐子香澄警視正が最後に「絶対に犯人を捕まえて下さい!」と云ったら、佐々木蔵之介さんが演じた安洛主任が「そんな当たり前の事を聞いている暇はない!」とか返して、酷い事を云うなあ、と思ったら、どうやらその云い回しが決めセリフだったみたいです。まいんちゃんが安洛主任の娘だと云う事も、みんな知っていて、第8話と最終話だけ観ているとよく分からないところも、当たり前ですが、あります。

本放送:2021年9月16日(テレビ朝日)

(姫川未亜/小島イコ)

posted by 栗 at 20:00| RINA | 更新情報をチェックする

「雲霧仁左衛門2」第五回、第六回(再)で内山理名ちゃん

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時代劇専門チャンネル 14:00〜15:45

第五回「甘い罠」
第六回「越後屋潜入」

内山理名 AS 七化けのお千代

「雲霧仁左衛門2」第五回と第六回の、今年3回目の再放送です。第五回では、敵対盗賊組織の女に騙された伊助を、理名ちゃんが演じる七化けのお千代姐さんが助けます。伊助は盗賊の一味と誤解されて、手配書が出回ってしまいます。更に自分が女に騙されていた事も知ってしまいますが、お千代姐さんは乱闘の時に伊助を手刀一発で気絶させます。雲霧一党は敵対盗賊組織を殲滅して、伊助はお千代姐さんに見送られて江戸を離れます。やはり最大の見せ場はお千代姐さんの秘めたる戦闘能力が明かされた手刀の場面で、流石は雲霧一党で、化けるだけではなかったと云う事です。

第六回では、雲霧仁左衛門が最後の標的を越後屋に定めて、富の市を引き込み役にします。しかし越後屋に気に入られた富の市は、欲が出てしまい錠前を外す事が出来ません。そんな中で雲霧仁左衛門の兄が登場して、雲霧仁左衛門の過去が明かされ、何故盗賊になったのかが分かります。理名ちゃんが演じる七化けのお千代姐さんは目立った活躍はないものの、雲霧仁左衛門にお茶を運んだり、手配書が出回って顔を変えようと焼いてしまった六之助の手当てをしたりと、内助の功で魅せます。

本放送:2015年3月6日、3月13日(NHK BSプレミアム)

(姫川未亜)

posted by 栗 at 15:45| RINA | 更新情報をチェックする