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2024年09月09日

「ポールの道」#488「FAB4 GAVE AWAY」#32 「THE RADHA KRSNA TEMPLE」

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ジョージ・ハリスンがビリー・プレストンに提供してセルフ・カヴァーが大ヒットした「MY SWEET LORD」は、ビリーが弾いたゴスペルのコード進行を元にしてジョージが書いた曲です。しかし、詞の内容はコーラスが「ハレ・クリシュナ」と連呼している様に、東洋思想の影響が強く感じられる楽曲でもあります。ジョン・レノンの1970年リリースのシングル「MOTHER」が英国では発売禁止になったり、同じくシングル「IMAGINE」が1971年当時には英国では発売禁止になったりしたのに、ジョージの1970年リリースのシングル「MY SWEET LORD」や1973年リリースのシングル「GIVE ME LOVE(GIVE ME PEACE ON EARTH)」は、前者は全英首位!・全米首位!で後者は全英8位・全米首位!と大ヒットしているのは、一体何故なのでしょうか。ジョンの発禁曲「MOTHER」は後半の叫びがドラッグを連想させるとか、発禁曲「IMAGINE」は詞の内容がいきなり「天国がないと想像しなさい」で狂っているとされました。では、ジョージが「神に逢いたいです」とか「神よ愛を下さい」とか歌っているのはセーフなのは、どうしてなのでしょうか。つまりは、「GOD」でも分かる通り神の存在を「なし」としたジョンはダメで、「あり」としたジョージは良いのでしょうか。

アップル・レコードは、1969年8月29日(英国)・同年8月22日(米国)に、ラダ・クリシュナ・テンプルのシングル「HARE KRISHNA MANTRA / PRAYER TO THE SPIRITUAL MASTERS」をジョージのプロデュースでリリースしています。ラダ・クリシュナ・テンプルは、ジョージが傾倒していたヒンズー教の教会で、そのロンドン支部がレコーディングしたこのシングルは英国では12位と売れました。米国では東洋思想が受け入れられていなかったので、売れていません。翌1970年3月6日(英国)・同年5月24日(米国)には、2作目のシングル「GOVINDA / GOVINDA JAI JAI」をやはりジョージのプロデュースでリリースして、全英23位まで上がっています。「GOVINDA」は、1996年にクーラ・シェイカーがカヴァーして全英7位とヒットさせています。これらのシングルは、ジョージがアレンジしていて、ベースやハーモニウムも弾いて参加しています。前述の通り、ジョージは自作の「MY SWEET LORD」や、ジョージがプロデュースしてリンゴ・スターと共作(以前はリンゴの単独作とされていたが、後にリンゴが共作だったと白状)した「IT DON'T COME EASY(明日への誓い)」のデモ音源でも「ハレ・クリシュナ」とコーラスしています。

1969年のシングル「HARE KRISHNA MANTRA」は1969年7月にビートルズのアルバム「ABBEY ROAD」制作中にレコーディングされて、1970年のシングル「GOVINDA」は1970年1月にビートルズのアルバム「GET BACK」の追加録音をしていた頃にレコーディングされています。そして、「HARE KRISHNA MANTRA」と「GOVINDA」と「GOVINDA JAI JAI」以外を1971年2月から3月にレコーディングして、1971年5月28日(英国)・同年5月21日(米国)にアルバム「THE RADHA TEMPLE」を、やはりジョージのプロデュースでリリースしました。内容は、A面が、1「GOVINDA」、2「SRI GURUVASTAKAM」、3「BHAJA BHAKATA / ARATI」、4「HARE KRISHNA MANTRA」で、B面が、1「SRI ISOPANISAD」、2「BHAJA HUNRE MANA」、3「GOVINDA JAI JAI」の、全7曲入りです。シングルのヒットから間が空いたので、アルバムはヒットしていません。1993年にCD化されて、シングルB面だった「PRAYER TO THE SPIRITUAL MASTERS」が加わった全8曲入りとなり、2010年のリマスター盤では更に「NAMASTE SARAWATI DEVI」も加えた全9曲入りとなっております。魅力は、ジョージがプロデュースしているのとジョージの作品に影響を与えている事で、基本的には宗教歌だし、歌や演奏も教会関係の素人さんですから、興味が湧いてもその前提で聴いて下さい。

(小島イコ)

posted by 栗 at 23:00| FAB4 | 更新情報をチェックする

「確証〜警視庁捜査三課」(再)で内山理名ちゃん

オール・シングス・マスト・パス


TBSチャンネル1 12:00〜13:40

内山理名 AS 武田秋穂

「確証〜警視庁捜査三課」の、今年5回目の再放送です。理名ちゃんが旦那さんと刑事の相棒役で初共演して出逢ったドラマですが、同じ原作で2013年に同じTBSで榮倉奈々ちゃんと高橋克実さんのコンビで連続ドラマとして放送された同名作品のリメイクです。此の単発ドラマは、連ドラの第1話と第2話と同じ話なので続きがあるわけで、続編で夫婦共演とはゆきませんかね。那奈ちゃんの女優復帰は、ロコンドの社員でいる間はないだろうと諦めておりますが、気付けば理名ちゃんも開店休業状態で、2022年の「最果てから、徒歩5分」から2年近く新作ドラマ出演がありません。このドラマでは、最後の方で、何故かジョージ・ハリスンの名曲「ISN'T IT A PITY」が流れます。

本放送:2017年11月6日(TBS)

(小島イコ/姫川未亜)

posted by 栗 at 13:40| RINA | 更新情報をチェックする

「匿名探偵」第3話、第4話(再)

匿名探偵 DVD BOX(5枚組)


テレ朝チャンネル2 7:00〜9:00

第3話「探偵と世間知らずの女」
第4話「探偵と敵が多い女」

片瀬那奈 AS 冴島響子

「匿名探偵」第3話と第4話の、今年8回目の再放送です。第1話と第6話と第9話(最終話)は、1月に地上波での再放送もあったので、昨年末に再放送があった第1話は8回目ですが、第6話と最終話だけが今年9回目となります。那奈ちゃんが演じた「美人すぎる弁護士」の冴島響子は、毎回冒頭の探偵への依頼と最後のオチでバーの場面に出てくるパターンですが、第4話では何者かに命を狙われて自ら依頼人となるので、全編に渡って出番があります。ドラマ「特命係長 只野仁」と主要キャストも被りスタッフも同じで、内容も似ていると云うか、セルフ・パロディ満載のドラマですけれど、コレがウケて数字も深夜枠なのに二桁を取り、2014年には続編も制作されています。


(小島イコ/姫川未亜)

posted by 栗 at 09:00| ACTRESS | 更新情報をチェックする