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2024年09月01日

「執事 西園寺の名推理」第一話(再)で内山理名ちゃん

LOOK HEAR?


日本映画専門チャンネル 10:20〜13:55(第一話〜第四話連続放送)

第一話「名門ホテル殺人事件 容疑者数は3000人超!? 透明人間の“足跡”」

内山理名 AS 奥村香澄(第一話ゲスト)

「執事 西園寺の名推理」第一話の、今年2回目の再放送です。理名ちゃんが演じた香澄さんは、ホテルのマネジャーで、恋人のパティシエが殺人事件の容疑者になりますが、執事西園寺が名推理で解決します。

本放送:2018年4月13日(テレビ東京)

(姫川未亜)

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「ポールの道」#480「FAB4 GAVE AWAY」#24 「GOODBYE」

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ビートルズが立ち上げたアップル・レコードの第1弾ミュージシャンのひとりとして1968年8月に「THOSE WERE THE DAY(悲しき天使)」でデビューしたメリー・ホプキン(当時18歳)は、忽ち人気者となり、日本でのデビュー盤(原題「POST CARD」)の邦題は「ポップスのシンデレラ / メリー・ホプキン・ファースト」と云うものでした。第2弾シングルとして、イタリアとフランスでは別の曲が1969年3月7日にリリースされていますが、英国では1969年3月28日、米国では同年4月7日、日本では同年4月1日にリリースされたのが、第2弾シングルの「GOODBYE / SPARROW」です。「全世界同時発売」と書いてあるのは、厳密に云えばウソです。A面の「GOODBYE」はポールが書き下ろしたレノン=マッカートニー名義の作品で、ズバリ云って名曲です。ポールはアコースティックギターの弾き語りでデモ音源もレコーディングしていて、2019年リリースのアルバム「ABBEY ROAD」50周年記念盤にそのデモ音源が収録されています。「STEP INSIDE LOVE」と同じく、サビはタイトルを連呼するだけなのですが、それが良いのです。

1969年3月1日と2日にモーガン・スタジオで行われたレコーディングもポールが全面的にプロデュースしていて、主役のメリー・ホプキンがアコースティックギターとヴォーカルを担当している以外は、ポールがイントロと間奏のアコースティックギター、ベース、ドラムス、パーカッションとマルチプレイヤーぶりを発揮していて、オーケストラ・アレンジは「悲しき天使」に続いて再びリチャード・ヒューソン(後に「THE LONG AND WINDING ROAD」のオーケストラ・アレンジでポールと揉める)を起用しています。オーケストラはオーバーダビングなので、つまりベーシック・トラックのレコーディングは、メリー・ホプキンとポールの二人だけで行われていて、その模様は撮影されてプロモーション・フィルムとして観る事が出来ます。1969年3月ですから、ポールはビートルズの「THE GET BACK SESSIONS」とアルバム「ABBEY ROAD」のレコーディングの狭間にいた時期です。この方法が、翌月にジョンとポールだけでレコーディングした「THE BALLAD OF JOHN AND YOKO」に繋がっているのかもしれません。

B面の「SPARROW」は、ギャラガー&ライルによる書き下ろしで、そちらもポール作の「GOODBYE」と共にレコーディングされています。「GOODBYE」は、全英2位・全米13位と大ヒットしていて、他の国でも軒並みトップ3に入るヒットとなっています。此の辺になると、もうこう云う曲を書いているのはポールだと云う事実がかなりバレていたと思われますが、それでも「レノン=マッカートニー名義」なのです。当のメリー・ホプキンは、ポールによる楽曲やプロデュースが自分には合っていないんじゃないか、と悩んでいたそうです。ソレを感じ取ったポールがそのまんま「GOODBYE」と云うメッセージにして歌わせた、なんて話まであります。メリー・ホプキンのシングルはアルバム未収録曲が多くて「GOODBYE」もオリジナル・アルバムには未収録なのでベスト盤も侮れませんが、アップル時代のアルバムはオリジナル2作とベスト盤1作の合計3作なので、全部集めても良いでしょう。元祖・ケイト・ブッシュみたいな歌声で、いい感じですよ。

(小島イコ)

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2024年09月02日

「ポールの道」#481「FAB4 GAVE AWAY」#25 「BADGE」



ジョージ・ハリスンとエリック・クラプトンの仲は、常人には理解不能は領域に入っていたと思います。最初にクラプトンをビートルズのレコーディングに誘ったのはジョージで、1968年11月にリリースされたアルバム「THE BEATLES(ホワイト・アルバム)」に収録されたジョージ作の「WHILE MY GUITAR GENTLY WEEPS」でクラプトンがリードギターを弾いています。「ビートルズのレコーディングに参加するなんて、恐れ多くて出来ない」と云うクラプトンに、ジョージは「僕が書いた曲で、僕がギターを弾いてくれと云っているんだ」と説得して参加させたそうです。「ホワイト・アルバム」に収録されたジョージ作の「SAVOY TRUFFLE」は、甘いものが好きで虫歯だらけになってもクラプトンが食べていたチョコレートの名前を羅列していたり、1969年9月リリースのアルバム「ABBEY ROAD」に収録されたジョージ作の「HERE COMES THE SUN」は、ジョージがアップルの会議をサボってクラプトンの家に遊びに行って、庭でクラプトンのギターを借りて作ったと云われています。

兄弟の様に仲が良かった二人は、1969年2月5日にリリースされたクリームのラスト・アルバム「GOODBYE CREAM」に収録された「BADGE」を共作して(当初はクラプトンひとりの名義だったものの、現在ではジョージとクラプトンの共作となっている)、「BADGE」にはジョージが「L'Angelo Misterioso」と云う変名でリズムギターでも参加しています。シングルカットもされて(B面はジンジャー・ベイカー作の「WHAT A BRINGDOWN」)、全英18位・全米60位となっています。ジョン・レノンもクラプトンを気に入っていて、1968年の「ダーティー・マック」や、1969年の「プラスティック・オノ・バンド」で共演しているし、1969年の「THE GET BACK SESSIONS」でジョージがポールと揉めて一時脱退した時には「ジョージが戻って来なかったら、クラプトンを呼んでギターを弾いてもらおう」などと撮影中のカメラの前で堂々と云っています。クラプトンは、ジョージの生前も死後も彼を尊敬していて、生前は何度も共演していたし、ジョージの追悼コンサートを仕切ったりもしています。と、これだけ書くと「美しい友情物語」となるわけですが、二人の仲はそんな綺麗ごとだけでは済まされないのでした。

1970年11月9日にリリースされたクラプトンが在籍したデレク・アンド・ザ・ドミノスのアルバム「LAYLA AND OTHER ASSORTED LOVE SONGS(いとしのレイラ)」は、ジョージの妻だったパティ・ハリスン(パティ・ボイド)への道ならぬ恋心を歌ったもので、結局はパティとクラプトンは不倫関係となり、ジョージは別居後に離婚して1974年のアルバム「DARK HORSE」(クラプトンも参加!)に収録されたエヴァリー・ブラザーズのカヴァー「BYE BYE LOVE」で皮肉って歌ったりしています。まあ、ジョージもリンゴの妻・モーリンと不倫していたし、アルバム「DARK HORSE」には、既に後に再婚するオリヴィアさんの写真をレーベルに載せたりしているんですけれどね。ところが、ジョージとクラプトンの仲が良く分からないのは、1979年にパティがクラプトンと再婚する事になったら、ジョージはポールとリンゴと共に結婚式に参加して、新郎であるクラプトンも加えて余興でビートルズ・ナンバーを演奏しちゃったのですよ。其の後もずっとジョージが亡くなるまで仲良しで、1991年のジョージの来日公演(アレはクラプトンがいなければ実現しなかった)などで、ずっと共演しているのですよ。二人で来日した時に出た番組では、クラプトンも既に離婚していて、二人で「パティはイイ女だったなあ」「うん、イイ女だったね」などと、ニヤニヤしながら語り合ったりしていて、う〜む、分からん。

(小島イコ)

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2024年09月03日

「ポールの道」#482「FAB4 GAVE AWAY」#26 「PENINA」

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1969年1月の「THE GET BACK SESSIONS」では、スタジオに徒歩で来れる近くに家があったポールは他の3人よりも早くスタジオに入って、ピアノの弾き語りをやっていました。それで、1969年9月にリリースされたビートルズのアルバム「ABBEY ROAD」のジャケットで、ポールが裸足で歩いているのは、家が近かったのと暑かったのでポールがサンダルを履いて来たからで、撮影中はサンダルを脱いで歩いたからです。そんなに近くに住んでいたのに、ポールはアルバム「ABBEY ROAD」のセッションに遅刻した事があって、怒り狂ったジョンがポールの家に乗り込んで、壁に飾ってあったジョンが自分で描いてポールにプレゼントした絵をズタズタにしたりしたそうです。その時にポールはリンダとのんびりとしていたので、ジョンは「何でレコーディングに来ないでいちゃついているんだ?」と云う心境だったのでしょう。でもね、自分はヨーコさんをスタジオに入れていたのに、もう訳が分かりません。

ジョンもジョンで、アルバム「GET BACK」やアルバム「ABBEY ROAD」のジャケットでは髪と髭を伸ばし捲っていますが、ある日、ジョンがビートルズの今後について重大な発表をすると他の3人やスタッフを呼びつけて、ひとこと「俺はキリストだ!」と云って去っていったとか、まあ、狂っていたんでしょうね。それで、ポールは「THE GET BACK SESSIONS」でピアノの弾き語りをしていて、中にはソロになって発表する「ANOTHER DAY」や「THE BACK SEAT OF MY CAR」なども既に披露しています。そんな中で「PENINA」と云う曲も歌っていて、ビートルズでもリハーサルしていて、かなりテキトーに歌っているのですけれど、あんまり有名ではありません。この「PENINA」と云う曲は、1968年にポールがリンダとポルトガルに旅行して、現地の「ペニーナ・ホテル」滞在していて、そこで演奏していたヨッタ・ヘレと云うバンドの為に書いた曲です。

ヨッタ・ヘレは1969年4月に「PENINA」をリリースするのですが、ポールが書いた曲なのにチャート入りしていません。更に、同じく1969年4月にポルトガルの歌手・カルロス・メンデスがレコーディングしてリリースしていて、チャート入りしていません。ポルトガルの人が歌っていますが、どちらも英語です。楽曲的にはクズ曲「THAT MEANS A LOT」や、ソコソコの出来の「WOMAN」路線で、ポールとしては例によって「ビートルズで演奏するレベルには達していない」曲のひとつです。名義も「レノン=マッカートニー」ではなく「マッカートニー」単独で、ポールとしてもポルトガルのホテルで箱バンの為に洒落で書いたのでしょう。厄介なのは、1969年リリースで、しかもアップル・レコードからのリリースではないので、どちらのヴァージョンも公式のコンピレーション盤CDではなかなか聴けないと云う事でしょう。まあ、大した曲ではないし、提供曲のブートレグには大抵は収録されているので、公式盤に拘らないのならば容易に聴けます。

(小島イコ)

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2024年09月04日

「黒の斜面」(再)で内山理名ちゃん

The Black Album


日本映画専門チャンネル 23:00〜1:00

内山理名 AS 川上妙子

「黒の斜面」の、今年4回目の再放送です。理名ちゃんが演じた妙子(源氏名・あかり)は場末のスナックのホステスで、原田泰造さんが演じたサラリーマン・辻井の愛人です。物語は辻井が空港に現れた妙子のせいで飛行機に乗れず、其の飛行機が墜落して辻井は死んだ事になり、死人に口無しとばかりに殺人と横領の容疑者になってしまいます。檀れいさんが演じた辻井の妻の圭子は疑念を抱き、夫の生存と無実を信じて独自に調査してゆきます。妙子は理名ちゃんが演じた悪女役の中でも突出して憎たらしい役どころで、圭子の店に行って帽子を買ったり、事故被害者の合同葬にその帽子をかぶって現れたりして、圭子を挑発します。そして、一連の事件には妙子が大きく関わっていたと明かされてゆきます。表面上はとても明るくあっけらかんとしている妙子ですが、心に闇を抱えている難しい役どころです。本放送時の番宣では、理名ちゃんが「嫌いにならないで下さい」とお願いしていました。

本放送:2016年1月24日(テレビ朝日)

(姫川未亜/小島イコ)

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「ポールの道」#483「FAB4 GAVE AWAY」#27 「COME AND GET IT」



現在ではアップル・レコードのコンピレーション盤のタイトルにもなっているバッドフィンガーの「COME AND GET IT」ですが、そこまでの道のりは平坦ではなく、その後の道のりもまた平坦ではありません。アップルと契約した時には、バンド名は「バッドフィンガー」ではなく「アイヴィーズ」で、メンバーは、ピート・ハム(ギター、ヴォーカル)、マイク・ギビンズ(ドラムス、ヴォーカル)、ロン・グリフィス(ベース、ヴォーカル)、トム・エヴァンス(ギター、ヴォーカル)の4人でした。トニー・ヴィスコンティのプロデュースでアイヴィーズ名義でのデビュー・シングル「MAYBE TOMORROW」を1968年11月15日にアップル第5弾シングルとしてリリースするものの、何故かオランダのチャートで15位とヒットしたものの、全米67位・全英ではチャート入りしていません。それで次のシングルはドイツとフランスと日本のみでのリリースとなり、1969年7月4日リリースのファースト・アルバム「MAYBE TOMORROW」も、ドイツとイタリアと日本でしかリリースされなかったのです。何故、日本ではリリースされたのかは謎です。

シングルやアルバムがリリースさえされなかったのですから、売れる売れない以前の問題です。そこで、ポール・マッカートニー大明神様の登場です。元々、アイヴィーズの初代マネジャーだったビル・コリンズは、ポールの父親ジェームズのバンド仲間だった縁もあって、ポールはマッカートニー単独名義で「COME AND GET IT」を書いて、ビートルズのアルバム「ABBEY ROAD」のレコーディング中だった1969年7月24日に、全ての楽器とヴォーカルをひとりで1時間足らずで多重録音したデモを制作しました。そのデモ音源の「COME AND GET IT」は、1996年リリースの「ANTHOLOGY 3」や、2019年リリースのアルバム「ABBEY ROAD」50周年記念盤に収録されているので、容易に聴く事が出来ます。但し、前者にはリミックス音源を、後者にはオリジナル・デモ音源を収録しています。それで、バンド名をポールとジョンとニール・アスピノールで協議して、ニールの案でビートルズの楽曲「WITH A LITTLE HELP FROM MY FRIENDS」の原題だった「BADFINGER BOOGIE」から「BADFINGER」と名付けられたのです。

そして、再デビュー・シングルとして「COME AND GET IT」を、ポールは自分が制作したデモ音源の通りにコピーして演奏する様に命令して、バッドフィンガーが自分たち流のアレンジにしたいと云ったのに却下したのです。ポール曰く「間違いなくヒットするから、この通りに演奏しろ」なのです。バンド名も、再デビュー曲も、そのアレンジまでも、他人に勝手に決められてしまった哀れなバッドフィンガーでしたが、1969年12月5日(英国)・1970年1月12日(米国)にリリースされたポールがプロデュースした再デビュー・シングル「COME AND GET IT」(B面はバッドフィンガーのオリジナル「ROCK OF ALL AGES」)は、ポールの目論見通りに全英4位・全米7位と大ヒットしました。「COME AND GET IT」の邦題は「マジック・クリスチャンのテーマ」で、この曲はピーター・セラーズとリンゴ・スターが主演した映画「マジック・クリスチャン」のテーマ曲です。

映画には主題歌の「COME AND GET IT」と、シングルB面だった「ROCK OF ALL AGES」(ポールがピアノで参加)と「CARRY ON TILL TOMORROW」(事実上ポールがプロデュース)の、合計3曲が使われています。シングル・ヒットの勢いで、バッドフィンガーとしての1作目のアルバム「MAGIC CHRISTIAN MUSIC」が、1970年1月9日(英国)・同年2月16日(米国)にリリースされています。このアルバムの制作中にベースのロン・グリフィスは脱退して、トム・エヴァンスがベースに転向していて、まだジョーイ・モーランド(ギター、ヴォーカル)は加入していません。全14曲の内容はアイヴィーズのアルバムから半数の7曲を再収録していて、急場で作った感じです。アルバムは全米55位で、全英ではチャート入りしていません。「ビートルズの弟バンド」と云われたバッドフィンガーが本領発揮するのは、1970年11月9日(英国)・同年11月27日(米国)にリリースされたバッドフィンガー名義では2作目のアルバム「NO DICE」からです。

(小島イコ)

さて、本日(9月4日)は、長濱ねるちゃんのお誕生日です。近年はずっと連続ドラマに出演されているし、TIFのチェアマンなどもやられているので、ファンとしては嬉しい限りです。欅坂46を卒業された頃には引退するのかなぁ、と思っていたし、1年間休んで復帰された時にもタレント業でゆくのかなぁ、と思っていたので、まさか女優として朝ドラや月9に出る様になるとは思っておりませんでした。女優としては、最初の内はハラハラしながら観ていたけれど、場数を踏んで素人目でも演技が上手くなってるのが分かります。今後も、いい意味でファンの期待を裏切るご活躍を期待しております。お誕生日おめでとうございます。

(小島イコ/姫川未亜)

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2024年09月05日

「IP〜サイバー捜査班」第8話(再)で内山理名ちゃん



テレ朝チャンネル1 5:00〜6:00

IP_8「ディープフェイク」

内山理名 AS 桐子香澄

「IP〜サイバー捜査班」第8話の、今年6回目の再放送です。理名ちゃんが演じた桐子香澄警視正は、ディープフェイク動画を使った犯罪に巻き込まれる役どころです。第8話と第9話(最終話)は続いているので、明日に再放送される第9話(最終話)にも、理名ちゃんは継続して出演しています。

本放送:2021年9月9日(テレビ朝日)

(姫川未亜/小島イコ)

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「ポールの道」#484「FAB4 GAVE AWAY」#28 「THAT'S THE WAY GOD PLANNED IT」

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1969年1月にビートルズが行った「THE GET BACK SESSIONS」では、後半のアップル・スタジオ及びルーフトップでのレコーディングにビリー・プレストンがキーボードで参加しています。ビリーは偶然にアップル・オフィスに居たところを、ジョージ・ハリスンが連れて来て(ジョージは「THE GET BACK SESSIONS」の前半に、トゥイッケナム映画スタジオでのリハーサル中にポールと対立し、ジョンともヨーコさんの件で揉めて脱退していた)自分が復帰する条件のひとつとして、ビリーの参加を要望したと云われていました。しかし、ドキュメンタリー作品「GET BACK」を観ると、テレビ出演の為に英国に来たビリーは旧知の仲であるビートルズに自ら挨拶に来て、その場でジョンが口説き落としてレコーディングに参加した様に描かれています。ビリーが米国キャピトルからアップル・レコードに移籍する事が決まって、ビリーはその契約をする為に英国に来ていて、それならばとビートルズのレコーディングに参加したのではないか、とも思われます。

キャピトルで既にレコーディングしていた楽曲をアップルが買い取って、ジョージが移籍金を払って、残りはジョージがプロデュースして、ビリーはアップルから「歌もの」で再デビューする事になったのです。10歳からプロのキーボード・プレイヤーとして活動していたビリーは、天才少年と云われていましたが、ヴォーカリストとしてはアップルからとなりました。1969年6月27日(英国)・同年7月14日(米国)に先行シングル「THAT'S THE WAY GOD PLANNED IT(神の掟)」をジョージのプロデュースでアップルからリリースして、全英11位・全米62位とヒットして、1969年8月22日(英国)・同年9月10日(米国)に、アルバム「THAT'S THE WAY GOD PLANNED IT(神の掟)」をリリースしました。アルバムは全米127位とあまり売れなかったものの、内容は充実しています。全12曲中ほとんどがビリーのオリジナルで、ボブ・ディランのカヴァーや、ビリーとドリス・トロイの共作なども含みます。このアルバムでは、ジョージは楽曲提供はまだしていません。

アップル・スタジオでのレコーディング・メンバーは、ビリー・プレストン(ヴォーカル、ピアノ、キーボード)、ジョージ・ハリスン(ギター)、エリック・クラプトン(ギター)、キース・リチャーズ(ベース!)、ジンジャー・ベイカー(ドラムス)、ドリス・トロイ(バッキング・ヴォーカル)と云うトンデモナイ布陣による「スーパー・バンド」で、ビートルズとブラインド・フェイスとローリング・ストーンズが合体しています。ビリー・プレストンは1969年3月にリリースされたビートルズのシングル「GET BACK / DON'T LET ME DOWN」にビートルズ史上最初で最後の「ビートルズと連名」でクレジットされていて、「THE GET BACK SESSIONS」からアルバム「ABBEY ROAD」のセッションまで、継続してビートルズのレコーディングに参加しています。故に、アルバム「GET BACK」と、アルバム「ABBEY ROAD」と、アルバム「LET IT BE」でビリーのプレイが聴けるわけで、ビートルズの終焉を看取ったミュージシャンです。

(小島イコ)

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2024年09月06日

「IP〜サイバー捜査班」第9話(最終話)(再)で内山理名ちゃん



テレ朝チャンネル1 5:00〜6:00

IP_FINAL「ディープフェイク」

内山理名 AS 桐子香澄

「IP〜サイバー捜査班」第9話(最終話)の、今年6回目の再放送です。前回からのつづきで、理名ちゃんが演じた桐子香澄警視正は、機密情報漏洩をネタに犯人に脅されて、ディープフェイク動画を使った犯罪に加担させられていたと判明します。其の証言をしたところで出番は終了で、後半は拉致監禁された「まいんちゃんを救え!」になっています。

本放送:2021年9月16日(テレビ朝日)

(姫川未亜/小島イコ)

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「匿名探偵」第1話、第2話(再)

匿名探偵 DVD BOX(5枚組)


テレ朝チャンネル2 9:20〜11:00

第1話「探偵と汚れなき女」
第2話「探偵と傷だらけの女」

片瀬那奈 AS 冴島響子

「匿名探偵」第1話と第2話の、今年8回目の再放送です。第1話と第6話と第9話(最終話)は、年末年始に再放送があって1月に地上波での再放送もあったので、第1話は8回目ですが、第6話と最終話だけが今年9回目となります。那奈ちゃんが演じた「美人すぎる弁護士」の冴島響子は、毎回冒頭の探偵への依頼と最後のオチでバーの場面に出てくるパターンです。本放送が「金曜ナイトドラマ」枠なので、平日の午前中に再放送する様な内容のドラマではないとも思えますけれど、まあ、普通に録画して夜に観るでしょうから問題なしでしょう。主演の高橋克典さんの代表作のひとつである「特命係長 只野仁」と同じスタッフで、主要キャストだった田山涼成さんや三浦理恵子さんも出ている、完全なる二番煎じです。高橋さんも「まあ、同じ様なドラマです」と云っていました。


(小島イコ/姫川未亜)

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「ポールの道」#485「FAB4 GAVE AWAY」#29 「DORIS TROY」

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ドリス・トロイは、1963年に「JUST ONE LOOK」(後にホリーズやリンダ・ロンシュタットもカヴァー)をヒットさせた黒人女性歌手で、ジョージ・ハリスンがプロデュースしたビリー・プレストンのアルバム「THAT'S THE WAY GOD PLANNED IT(神の掟)」にセッション・シンガーとして参加したのが縁(渡英したビリーはドリスが愛猫と住んでいた高級アパートに間借りしていた)で、ジョージが1969年にアップル・レコードに招きました。1970年2月13日(英国)・同年3月16日(米国)にジョージのプロデュースで1作目のシングル「AIN'T THAT CUTE / VAYA CON DIOS」(「AIN'T THAT CUTE」はジョージとドリスの共作、「VAYA CON DIOS」はドリスの単独作)をアップルからリリースして、1970年8月28日(英国)・同年9月21日(米国)にはアップルでの2作目のシングル「JACOB'S LADDER / GET BACK」をリリースしていて、こちらはドリスのセルフ・プロデュースですが、両面でジョージがギターを弾いています。B面の「GET BACK」は、勿論ビートルズのカヴァーです。

そして、1970年9月11日(英国)・同年11月9日(米国)にアップルからリリースされたのが、アルバム「DORIS TROY(邦題「女性ジョー・コッカー登場」)です。まずは、レコーディング・メンバーが、ドリス・トロイ(ヴォーカル)、ジョージ・ハリスン(ギター)、ビリー・プレストン(キーボード)、リンゴ・スター(ドラムス)、アラン・ホワイト(ドラムス)、ピーター・フランプトン(ギター)、クラウス・フォアマン(ベース)、スティーヴン・スティルス(ギター)、エリック・クラプトン(ギター)、レオン・ラッセル(キーボード)、デラニー&ボニー(バッキング・ヴォーカル)、ボビー・キーズ(サックス)、ボビー・ウィットロック(キーボード)、カール・レイドル(ベース)、ジム・ゴードン(ドラムス)、リタ・クーリッジ(バッキング・ヴォーカル)、と云った凄腕を集めた「スーパー・バンド」です。それでも、ジャッキー・ロマックスの様に凄過ぎるバックに負ける事がない、ドリス・トロイが存在する名盤となっています。

内容もシングルにもなった「AIN'T THAT CUTE」と「GIVE ME BACK MY DYNAMITE」はジョージとドリスの共作で、「GONNA GET MY BABY BACK」と「YOU GIVE ME JOY JOY」はジョージとドリスとリンゴとスティーヴン・スティルスの共作で、トラディショナルでシングルにもなった「JACOB'S LADDER」はジョージとドリスのアレンジです。他にもジャッキー・ロマックスとドリスの共作「I'VE GOT TO BE STRONG」や、クラウス・フォアマンとドリスの共作「SO FAR」なども加えた、全13曲入りでした。再発されたCDには、前述のシングルB面だった「VAYA CON DIOS」や「GET BACK」など5曲を加えた全18曲入りの1992年盤と、それに更に1曲を加えた全19曲入りの2010年盤があります。ドリス・トロイはこれ以前もこれ以後もセッション・シンガーとして大活躍していて、1969年リリースのローリング・ストーンズの「YOU CAN'T ALWAYS GET WHAT YOU WANT(無情の世界)」や、1972年リリースのカーリー・サイモンの「YOU'RE SO VAIN(うつろな愛)」(ミック・ジャガーも参加)や、1973年リリースのピンク・フロイドのアルバム「DARK SIDE OF THE MOON(狂気)」などにも参加しています。

(小島イコ)

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2024年09月07日

「雲霧仁左衛門2」第七回、第八回(最終回)(再)で内山理名ちゃん



時代劇専門チャンネル 17:00〜19:00

第七回「血戦」
第八回(最終回)「男の本懐」

内山理名 AS 七化けのお千代

「雲霧仁左衛門2」第七回と第八回(最終回)の、今年初めての再放送です。第七回は、全八回なのでストーリーは大詰めで、しかも原作はこの「雲霧仁左衛門2」までで完結なので、大きなクライマックスとも云える回です。理名ちゃんが演じる七化けのお千代姐さんは、雲霧仁左衛門に保土ヶ谷に先に行って待っている様に云われますが、お千代姐さんは辻蔵之助が雲霧仁左衛門の兄だと見抜いていました。雲霧仁左衛門と別れた後に、六之助に「死ぬんじゃないよ」と告げて今回の出番は終了です。越後屋の鍵を外せずにいた富の市はおかねと共に安部式部たちに捕まり、拷問を受けますが口は割りません。いよいよ越後屋を襲う時となり、寺に忍び込んでいた雲霧一党を発見した密偵のお京は木鼠の吉五郎の刃に倒れます。雲霧一党と盗賊改の全面対決となり、雲霧仁左衛門を逃がす為に木鼠の吉五郎は名を名乗り壮絶な自決をします。更に辻蔵之助も弟である雲霧仁左衛門に仇討ちを託して、自らを雲霧仁左衛門と名乗って捕まります。

最終回では、安部式部は、雲霧仁左衛門と名乗る兄の蔵之助が偽者だと見破るものの獄門に処する事にします。七化けのお千代姐さんは、雲霧仁左衛門を救う為に江戸へ戻ってしまいます。辻蔵之助を救うチャンスを伺っていたお千代姐さんですが、六之助が本物の雲霧仁左衛門だと信じさせる為に突撃して盗賊改に目の前で殺されてしまい、お千代姐さんも爆薬を投じようとしたところを雲霧仁左衛門が止めます。そして雲霧仁左衛門はお千代姐さんに「もうお前の世話にはなれない」と別れを告げて、雪の中で雲霧仁左衛門の背中に寄り添うお千代姐さんを回り込みで映す演出があり、辻蔵之助は処刑されてしまいます。侍の姿となった雲霧仁左衛門は、仇である東堂家の行列に単身で斬り込みます。雲霧仁左衛門は20人位はいる東堂家の武士を滅多切りにして、東堂家の家老を斬り捨て1万両も奪い男の本懐を遂げます。雲霧一党は散り散りとなり、お千代姐さんは亡くなった仲間たちの墓参りをして、雲霧仁左衛門が大胆不敵にも安部式部に茶屋で煙管の火を借りて会話する場面で終了です。次週からは、オリジナル脚本による「雲霧仁左衛門3」が再放送される予定です。

本放送:2015年3月20日、3月27日(NHK BSプレミアム)

(姫川未亜)

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「ポールの道」#486「FAB4 GAVE AWAY」#30 「ENCOURAGING WORDS」

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ビリー・プレストンは、1969年にアップルからジョージ・ハリスンのプロデュースでアルバム「THAT'S THE WAY GOD PLANNED IT(神の掟)」をリリースして、翌1970年9月11日(英国)・同年11月9日(米国)にアップルでの2作目のアルバム「ENCOURAGING WORDS」を、やはりジョージのプロデュースでリリースしています。アルバムの内容は、A面が、1「RIGHT NOW」、2「LITTLE GIRL」、3「USE WHAT YOU GOT」、4「MY SWEET LORD」、5「LET THE MUSIC PLAY」、6「THE SAME THING AGAIN」で、B面が、1「I'VE GOT A FEELING」、2「SING ONE FOR THE LORD」、3「WHEN YOU ARE MINE」、4「I DON'T WANT YOU TO PRETEND」、5「ENCOURAGING WORDS」、6「ALL THINGS MUST PASS」、7「YOU'VE BEEN ACTING STRANGE」の、全13曲入りです。約半数がビリーのオリジナルですが、あと半数は共作やカヴァーも収録されています。

ビートルズ関連で云えば、B面1曲目に「I'VE GOT A FEELING」のカヴァーが収録されています。この幻のアルバム「GET BACK」(2021年にアルバム「LET IT BE」50周年記念盤で公式盤となった)とアルバム「LET IT BE」に収録された本当の「レノン=マッカートニー」合作曲は、1969年1月30日の「ルーフトップ」でも演奏されていて、つまりはビリー・プレストンはオリジナルのビートルズ・ヴァージョンにも参加しています。更に、ジョージは自分のアナログ盤では3枚組だったビートルズ解散後初のソロ・アルバム「ALL THINGS MUST PASS」と、このアルバムと、ドリス・トロイのアルバムを並行してレコーディングしていたので、ゴスペル調の作風はビリーから大きな影響を受けていて、レコーディング・メンバーもそれらと同じです。ジョージが「LORD」と云う言葉を使うのに躊躇していた時に、ビリーとの共作「SING ONE FOR THE LORD」を書いた事で吹っ切れて、「MY SWEET LORD」を書いていて、ビートルズの「THE GET BACK SESSIONS」でも演奏していた「ALL THINGS MUST PASS」と2曲をこのアルバムに提供しています。

「MY SWEET LORD」も「ALL THINGS MUST PASS」も、ジョージは自分のソロ・アルバム「ALL THINGS MUST PASS」にも収録していますが、ジョージの方が後の1970年11月27日リリースなので、つまりは「MY SWEET LORD」と「ALL THINGS MUST PASS」はビリーへの提供曲であって、こっちがオリジナルで、ジョージはセルフ・カヴァーした事になります。「MY SWEET LORD」は、そのセルフ・カヴァーの方のジョージ・ヴァージョンが売れて、盗作裁判になったわけですが、ビリーのヴァージョンはよりゴスペル調となっていて、シフォンズの「HE'S SO FINE」とはそんなに似ていません。まあ、ジョディ・ミラーが「MY SWEET LORD」風なアレンジで「HE'S SO FINE」をカヴァーしたり、シフォンズが「MY SWEET LORD」をカヴァーして、問題になったんですけれどね。アレは、ジョージと共同プロデュースしたフィル・スペクターが敢えて「HE'S SO FINE」に寄せているから、似ているんじゃないでしょうか。ビリー・プレストンはアップルではシングル4作とアルバム2作しか残していませんが、ビートルズ解散後のジョン、ジョージ、リンゴとも共演しています。

A&Mに移籍したビリー・プレストンは、1972年にはインストゥルメンタル曲の「OUTA SPACE」が全米2位の大ヒットとなり、グラミー賞を獲得しました。更に、1972年には歌ものの「WILL IT GO ROUND IN CIRCLES」と1974年の歌ものの「NOTHING FROM NOTHING」は全米首位!となり、キーボード・プレイヤーとしてだけではなく、ソングライターとしてもヴォーカリストとしても全盛期を迎えました。ジョー・コッカーが熱唱した「YOU ARE SO BEAUTIFUL(美し過ぎて)」も、ビリーが書いた曲です。ビリーはジョージが提唱した1971年の「バングラデシュ難民救済コンサート」や、1974年のジョージの北米ツアーにも参加して、1989年から始まったリンゴのオールスター・バンドにも参加(お陰で生で観れた)していて、1970年代のローリング・ストーンズのアルバムやツアーにも参加しています。モータウン時代には、1979年にシリータとのデュエット曲「WITH YOU I'M BORN AGAIN」を大ヒットさせて、1981年にはデュエット・アルバムもリリースしています。その後も、JETやレッド・ホット・チリ・ペッパーズなどのアルバムにも参加していたものの、病で倒れ2006年に59歳の若さで亡くなっています。それでも10歳でデビューしているので、半世紀近いキャリアでした。

(小島イコ)

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「負けない舞華、またなジュリア」



今年もスターダムの「5★STAR GP 2024」が行われて、8月31日に武蔵野の森総合スポーツプラザで準決勝と決勝が行われ、結果から云うと推しの舞華が史上初の全勝優勝を成し遂げました。昨年(2023年)は決勝で鈴季すずに負けて準優勝だったのですけれど、年末の両国国技館大会では中野たむが怪我で赤いベルトを返上した為に、舞華と鈴季すずが決定戦をやって、舞華が勝って赤いベルトの王者となったわけです。それが何で「逆襲の舞華」なのかと云うとですね、「5★STAR GP 2024」直前の大会で、王者・舞華のセコンドに付いた上谷沙弥が突然にヒールターンして、刀羅ナツコに加勢して、舞華は赤いベルトを失ってしまったからです。そして、この舞華の全勝優勝がスゴイのは、リーグ戦で6戦全勝して、その後にベスト8でトーナメントとなって、そちらも3戦全勝して、つまりは9戦全勝しての全勝優勝だったからなんですよ。舞華は途中でベスト8によるトーナメントになるのは、それまでのリーグ戦の意味がなくなるんじゃないかと苦言を呈していましたけれど、それでも全勝優勝なんですから文句を云ってもいいでしょう。

ところが「5★STAR GP 2024」の決勝がメインエベントで、セミファイナルは「赤いベルトの王者・刀羅ナツコ」対「挑戦者・中野たむ」だったのです。刀羅ナツコは卑怯な手で赤いベルトを舞華から強奪して、赤いベルトの王者なのだから「5★STAR GP 2024」にはエントリーしないとごねて、子分の流悪夏に出場権を譲ってしまったのです。そして、何故か挑戦者に手負いの中野たむを指名していたのです。それでは、中野たむが「5★STAR GP 2024」を勝ち抜いていたならば、赤いベルト戦と「5★STAR GP 2024」の準決勝から決勝をやる事となります。ところが、ところが、中野たむはリーグ戦6戦全敗で、それなのに赤いベルトに挑戦する事となったわけです。確かに、昨年に中野たむはナツコとの試合で怪我をしたものの、それは自爆みたいなもんで、ナツコも「あたしが壊したんじゃなく、お前が勝手に壊れただけ」と云っています。ところが、ところが、ところが、セミファイナルで中野たむはナツコに勝ってしまい、リーグ戦全敗の王者が誕生してしまったのです。リーグ戦とタイトルマッチは別とか岡田社長が云っていますけれど、だったら別の日にしてくれって思います。それで、リーグ戦及びトーナメント全勝の舞華が、リーグ戦全敗の中野たむに9月14日に挑戦すると云う、訳が分からない事になってしまいました。

ヒールターンした上谷沙弥に関しては、無理しているなあ、としか云えません。舞華との決勝戦は良い試合だったし、無理にヒールにならなくともいいのにな、とも思います。でも、スターダムって正月の番組で分かる様に、ベビーフェイスもヒールもみんな仲良しなんですよ。ヒールの親分である刀羅ナツコも、ジュリアが退団すると決まった頃にシングルマッチをやって負けた上に「ジュリア、スターダムに来てくれてありがとう」などとリング上でマイクを通して云っていたし、まあ、ヒールは昔から普段は常識人がやっているんですけれどね。そう云えば、スターダムも新日本プロレスの子会社になったので、今のつまらない新日のヒール軍団みたいになって欲しくはないですなあ。新日は余りにもつまらないので、あまり観ていないのですけれど、G1でザック・セイバーJr.が優勝したのは良かったです。スターダムのもうひとりの推しである安納サオリは、なんだかんだあって、結局はなつぽいに白いベルトを取られてしまったのですけれど、何だかなあ、と云う展開でした。それでも仙女のベルトは持っているので、「COSMIC ANGELS」の3人がアーティストとの二冠王者となっています。

ユニットも、ジュリアの離脱で「DDM」は解散消滅して、上谷ひとりになった「QQ」もヒールターンで消滅して、ナツコが親分の「大江戸隊」も「H.A.T.E.」になって、まあ、マリーゴールドを作る為に暗躍して解雇されたアノお爺さんの色を何とか消したいのでしょうけれど、それを云い出すと、他のユニットも、赤と白のベルトも、全部がアノお爺さんが作ったわけで、困ったちゃんなのです。推しの舞華と安納サオリは、ルックスが良いから好きなわけではなく、勿論、ルックスも好きですけれど、相手の技をガッツリと正面から受けるファイトスタイルが良いんですよ。安納サオリはブリッジが綺麗で、あのブリッジを観る為だけにお金を払っても良いし、舞華は絶対的な決め技「みちのくドライバーU」があるので、説得力があります。出来れば、今回の決勝戦で魅せた「雪崩式みちのくドライバーU」やフィニッシュの「変型みちのくドライバーU」は、ここぞと云う時に使って欲しいし、柔道のバックボーンがあるから「山茶華(さざんか)」ではなく、本当の「スペース・トルネード・オガワ(STO)」ならぬ「スペース・トルネード・マイカ(STM)」の「竜巻谷落とし」をやって頂きたいです。アメリカに渡ったジュリアに関しては、只々、頑張って欲しいです。

(小島イコ)

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2024年09月08日

「ポールの道」#487「FAB4 GAVE AWAY」#31 「NORTHERN SONGS」

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アップル・レコードでのビートルズの提供曲やプロデュース作を取り上げていますが、ここで時間を前後させて、1979年に「REVOLVER」と云う覆面バンドがリリースしたアルバム「NORTHERN SONGS(愛なき世界〜ノーザン・ソングス)」を紹介します。このアルバムは1981年1月に日本盤LPが出て(偶然にもジョンの死の直後だったので便乗盤と云われた)、1993年にジャケットを変えてCD化されていて、ビートルズのリマスター盤が出た2009年に便乗してジャケットを戻して(画像は1981年盤と2009年盤で、映っているのはレコード会社関係の日本人)再CD化されています。内容は、1「ONE AND ONE IS TWO」、2「BAD TO ME」、3「WORLD WITHOUT LOVE」、4「LOVE OF THE LOVED」、5「I'LL KEEP YOU SATISFIED」、6「THAT MEANS A LOT」、7「I'LL BE ON MY WAY」、8「I DON'T WANT TO SEE YOU AGAIN」、9「HELLO LITTLE GIRL」、10「TIP OF MY TONGUE」、11「NOBODY I KNOW」、12「FROM A WINDOW」、13「STEP INSIDE LOVE」、14「LIKE DREAMERS DO」、15「GOODBYE」、16「IT'S FOR YOU」、17「I'M IN LOVE」の、全17曲入りです。曲名は、このアルバムでの表記の侭です。

これまで「FAB4 GAVE AWAY」を読んで頂いて、これらの曲名を見て頂ければ、全てが「レノン=マッカートニー」名義での提供曲だとお分かりになられるでしょう。つまり、このアルバムはレノン=マッカートニーが他者に提供した楽曲を、ビートルズ・スタイルでカヴァーしたものなのです。いきなりポールの駄作「ONE AND ONE IS TWO」で始まるのはズッコケますが、おそらくビートルズのデビュー・アルバム「PLEASE PLEASE ME with Love Me Do and 12 other songs」の1曲目に収録されている「I SAW HER STANDING THERE」みたいな感じ(ベースが同じ)にしたかったのでしょう。覆面バンドの正体は謎となっていますが、このレコードの為に集まったスタジオ・ミュージシャンが演奏しているのだと思います。演奏は上手過ぎず下手過ぎず、コーラスもビートリーに決めています。日本のレコード会社のディレクターが、プロモ盤の山から偶然に発見して、ジャケットを変えて発売したらしいです。1979年にリバプールのマイナー・レーベルからリリースされたなどとライナーノーツには書いてあるものの、本当かどうかも疑わしいのです。方法論としては、ラトルズやトッド・ラングレン&ユートピアみたいな、ビートルズのパロディです。

但し、こちらは本物の「レノン=マッカートニー」作品をカヴァーしていて、それらをビートルズ風なアレンジで演奏しているので、それだけで良かったのにな、と思えます。と云うのもですね、単にビートルズ風に演奏しているだけではなく、ビートルズの公式レコーディング曲のフレーズなどを混ぜてしまっているのですよ。しかも「SHE LOVES YOU」や「TICKET TO RIDE」や「DAY TRIPPER」などの超有名曲のフレーズも顔を出すわけで、ソレをやっちゃうと、折角の企画が台無しなんですよ。だってね、ビートルズはそんな同じネタを二度や三度もやらないざんしょ。それで、ビートルズ・スタイルでクリスマス・ソングを演奏した「ビートマス」みたいになっちゃっていて、その点はヒジョーに残念なのです。そう云う小手先のあざとい技を使わなくとも、充分にビートルズ風になっているので、余計に勿体ないのです。それをやるならニルソンの「YOU CAN'T DO THAT」位にやって欲しいし、ラトルズが物凄かったのは、誰もが元ネタが分かるのに、実は似ているのに単なるモノマネではなく、オリジナルの楽曲と演奏だったからなんですよ。折角のビートルズ風な演奏やコーラスも、ビートルズの公式曲のギター・リフが出てきちゃうと興醒めです。それから、こう云う提供曲に関する文章を書いているから云うのではありませんけれど、提供曲もどんなに駄作でもオリジナルの方が良いのです。

それで、オリジナルをおさらいすると、1「ONE AND ONE IS TWO」ザ・ストレンジャー・ウィズ・マイク・シャノン(1964年)、2「BAD TO ME」ビリー・J・クレイマー&ザ・ダコタス(1963年)、3(正しい表記は)「A WORLD WITHOUT LOVE」ピーター&ゴードン(1964年)、4「LOVE OF THE LOVED」シラ・ブラック(1963年)、5「I'LL KEEP YOU SATISFIED」ビリー・J・クレイマー&ザ・ダコタス(1963年)、6「THAT MEANS A LOT」P・J・プロビー(1965年)、7「I'LL BE ON MY WAY」ビリー・J・クレイマー&ザ・ダコタス(1963年)、8「I DON'T WANT TO SEE YOU AGAIN」ピーター&ゴードン(1964年)、9「HELLO LITTLE GIRL」フォーモスト(1963年)、10「TIP OF MY TONGUE」トミー・クイックリー(1963年)、11「NOBODY I KNOW」ピーター&ゴードン(1964年)、12「FROM A WINDOW」ビリー・J・クレイマー&ザ・ダコタス(1964年)、13「STEP INSIDE LOVE」シラ・ブラック(1968年)、14「LIKE DREAMERS DO」アップルジャックス(1964年)、15「GOODBYE」メリー・ホプキン(1969年)、16「IT'S FOR YOU」シラ・ブラック(1964年)、17「I'M IN LOVE」フォーモスト(1963年)です。

(小島イコ)

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2024年09月09日

「匿名探偵」第3話、第4話(再)

匿名探偵 DVD BOX(5枚組)


テレ朝チャンネル2 7:00〜9:00

第3話「探偵と世間知らずの女」
第4話「探偵と敵が多い女」

片瀬那奈 AS 冴島響子

「匿名探偵」第3話と第4話の、今年8回目の再放送です。第1話と第6話と第9話(最終話)は、1月に地上波での再放送もあったので、昨年末に再放送があった第1話は8回目ですが、第6話と最終話だけが今年9回目となります。那奈ちゃんが演じた「美人すぎる弁護士」の冴島響子は、毎回冒頭の探偵への依頼と最後のオチでバーの場面に出てくるパターンですが、第4話では何者かに命を狙われて自ら依頼人となるので、全編に渡って出番があります。ドラマ「特命係長 只野仁」と主要キャストも被りスタッフも同じで、内容も似ていると云うか、セルフ・パロディ満載のドラマですけれど、コレがウケて数字も深夜枠なのに二桁を取り、2014年には続編も制作されています。


(小島イコ/姫川未亜)

posted by 栗 at 09:00| ACTRESS | 更新情報をチェックする

「確証〜警視庁捜査三課」(再)で内山理名ちゃん

オール・シングス・マスト・パス


TBSチャンネル1 12:00〜13:40

内山理名 AS 武田秋穂

「確証〜警視庁捜査三課」の、今年5回目の再放送です。理名ちゃんが旦那さんと刑事の相棒役で初共演して出逢ったドラマですが、同じ原作で2013年に同じTBSで榮倉奈々ちゃんと高橋克実さんのコンビで連続ドラマとして放送された同名作品のリメイクです。此の単発ドラマは、連ドラの第1話と第2話と同じ話なので続きがあるわけで、続編で夫婦共演とはゆきませんかね。那奈ちゃんの女優復帰は、ロコンドの社員でいる間はないだろうと諦めておりますが、気付けば理名ちゃんも開店休業状態で、2022年の「最果てから、徒歩5分」から2年近く新作ドラマ出演がありません。このドラマでは、最後の方で、何故かジョージ・ハリスンの名曲「ISN'T IT A PITY」が流れます。

本放送:2017年11月6日(TBS)

(小島イコ/姫川未亜)

posted by 栗 at 13:40| RINA | 更新情報をチェックする

「ポールの道」#488「FAB4 GAVE AWAY」#32 「THE RADHA KRSNA TEMPLE」

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ジョージ・ハリスンがビリー・プレストンに提供してセルフ・カヴァーが大ヒットした「MY SWEET LORD」は、ビリーが弾いたゴスペルのコード進行を元にしてジョージが書いた曲です。しかし、詞の内容はコーラスが「ハレ・クリシュナ」と連呼している様に、東洋思想の影響が強く感じられる楽曲でもあります。ジョン・レノンの1970年リリースのシングル「MOTHER」が英国では発売禁止になったり、同じくシングル「IMAGINE」が1971年当時には英国では発売禁止になったりしたのに、ジョージの1970年リリースのシングル「MY SWEET LORD」や1973年リリースのシングル「GIVE ME LOVE(GIVE ME PEACE ON EARTH)」は、前者は全英首位!・全米首位!で後者は全英8位・全米首位!と大ヒットしているのは、一体何故なのでしょうか。ジョンの発禁曲「MOTHER」は後半の叫びがドラッグを連想させるとか、発禁曲「IMAGINE」は詞の内容がいきなり「天国がないと想像しなさい」で狂っているとされました。では、ジョージが「神に逢いたいです」とか「神よ愛を下さい」とか歌っているのはセーフなのは、どうしてなのでしょうか。つまりは、「GOD」でも分かる通り神の存在を「なし」としたジョンはダメで、「あり」としたジョージは良いのでしょうか。

アップル・レコードは、1969年8月29日(英国)・同年8月22日(米国)に、ラダ・クリシュナ・テンプルのシングル「HARE KRISHNA MANTRA / PRAYER TO THE SPIRITUAL MASTERS」をジョージのプロデュースでリリースしています。ラダ・クリシュナ・テンプルは、ジョージが傾倒していたヒンズー教の教会で、そのロンドン支部がレコーディングしたこのシングルは英国では12位と売れました。米国では東洋思想が受け入れられていなかったので、売れていません。翌1970年3月6日(英国)・同年5月24日(米国)には、2作目のシングル「GOVINDA / GOVINDA JAI JAI」をやはりジョージのプロデュースでリリースして、全英23位まで上がっています。「GOVINDA」は、1996年にクーラ・シェイカーがカヴァーして全英7位とヒットさせています。これらのシングルは、ジョージがアレンジしていて、ベースやハーモニウムも弾いて参加しています。前述の通り、ジョージは自作の「MY SWEET LORD」や、ジョージがプロデュースしてリンゴ・スターと共作(以前はリンゴの単独作とされていたが、後にリンゴが共作だったと白状)した「IT DON'T COME EASY(明日への誓い)」のデモ音源でも「ハレ・クリシュナ」とコーラスしています。

1969年のシングル「HARE KRISHNA MANTRA」は1969年7月にビートルズのアルバム「ABBEY ROAD」制作中にレコーディングされて、1970年のシングル「GOVINDA」は1970年1月にビートルズのアルバム「GET BACK」の追加録音をしていた頃にレコーディングされています。そして、「HARE KRISHNA MANTRA」と「GOVINDA」と「GOVINDA JAI JAI」以外を1971年2月から3月にレコーディングして、1971年5月28日(英国)・同年5月21日(米国)にアルバム「THE RADHA TEMPLE」を、やはりジョージのプロデュースでリリースしました。内容は、A面が、1「GOVINDA」、2「SRI GURUVASTAKAM」、3「BHAJA BHAKATA / ARATI」、4「HARE KRISHNA MANTRA」で、B面が、1「SRI ISOPANISAD」、2「BHAJA HUNRE MANA」、3「GOVINDA JAI JAI」の、全7曲入りです。シングルのヒットから間が空いたので、アルバムはヒットしていません。1993年にCD化されて、シングルB面だった「PRAYER TO THE SPIRITUAL MASTERS」が加わった全8曲入りとなり、2010年のリマスター盤では更に「NAMASTE SARAWATI DEVI」も加えた全9曲入りとなっております。魅力は、ジョージがプロデュースしているのとジョージの作品に影響を与えている事で、基本的には宗教歌だし、歌や演奏も教会関係の素人さんですから、興味が湧いてもその前提で聴いて下さい。

(小島イコ)

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2024年09月10日

「匿名探偵」第5話〜第8話(再)

匿名探偵 DVD BOX(5枚組)


テレ朝チャンネル2 7:00〜10:55

第5話「探偵とまぼろしの女」
第6話「探偵と断りきれない女」
第7話「探偵と踊らされる女」
第8話「探偵と違いのわかる女」

片瀬那奈 AS 冴島響子

「匿名探偵」第5話から第8話までの、今年8回目の再放送です。正確には、第6話が9回目で、第5話と第7話と第8話は8回目です。第5話では、絡みはないものの「ダン」と「アンヌ」が共演しています。第6話では、当時改名してグラビアで売り出し中だった壇蜜さんをいち早く女優として起用した結果、シリーズ最高の「12.0%」と云う深夜ドラマとしては考えられない高い数字を叩き出しました。第7話は「7.8%」と最低数字でしたが、それでも後に同枠で放送される「24 JAPAN」の初回で最高数字だった「7.7%」よりも上です。那奈ちゃんが演じた美人すぎる弁護士の冴島響子は、毎回探偵に依頼人を紹介して最後には多額のピンハネをしますが、其のパターンも毎回変えています。第8話では探偵が逮捕されてしまい、冴島響子と三浦理恵子さんが演じた大家さんが代わりに活躍します。


(小島イコ/姫川未亜)

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「さらば、虎ハンター」




「虎ハンター」の異名を持つ元プロレスラーの小林邦昭さんが、昨日(9月9日)に亡くなられました。初代・佐山タイガーマスクとの闘いも、2代目・三沢タイガーマスクとの闘いも良かったけれど、誠心会館との抗争から反選手会同盟を経て平成維震軍と続いた頃も印象に残っています。ピーター本によると、小林邦昭VS齋藤彰俊では、実際に対戦した齋藤彰俊以外の誠心会館の門下生には試合はガチだと云ってセコンドにつかせたので、セコンド陣はガチでやりあったのだそうです。コレは、アントニオ猪木VSウイリー・ウイリアムスの異種格闘技戦と同じ手法(そっちはプロレス側にも極真会館側にもガチだと云っていた)で、迫力がありました。プロレスはヒールがいてこそなので、現役のヒールの方々にも、是非とも小林邦昭さんを参考にして頂きたいです。サンペイちゃんのご冥福をお祈りいたします。

(小島イコ)

posted by 栗 at 22:00| KINASAI | 更新情報をチェックする