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2024年07月30日

「ポールの道」#447「FAB4 U.S. SINGLES」#40「GIRL / YOU'RE GOING TO LOSE THAT GIRL」

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1976年6月にリリースしたビートルズの編集盤「ROCK'N'ROLL MUSIC」が全英11位・全米2位まで上がって、解散して6年も経った13年前から6年前の音源が商売になると考えたキャピトルは、次にビートルズの初の公式ライヴ音源をサー・ジョージ・マーティンによって発掘させて、1977年5月6日(英国・パーロフォン)・同年5月4日(米国・キャピトル)にはライヴ盤「THE BEATLES AT THE HOLLYWOOD BOWL(ザ・ビートルズ・スーパー・ライヴ!)」をリリースして、全英首位・全米2位と大ヒットさせました。このライヴ盤は、1977年5月にメジャーデビュー直後にビートルズがハンブルグで行ったライヴ音源を劣悪な録音状態で他社にリリースされてしまったので、その対抗策として「こっちが本物ですよ」とリリースしたのです。そして、編集盤「ROCK'N'ROLL MUSIC」もライヴ盤「THE BEATLES AT THE HOLLYWOOD BOWL」も売れたので、次に1977年10月21日(米国・キャピトル)・同年11月19日(英国・パーロフォン)にラヴ・ソングの編集盤をキャピトル主導でリリースしたのが、編集盤「LOVE SONGS」です。

編集盤「LOVE SONGS」の内容は、A面が、1「YESTERDAY」、2「I'LL FOLLOW THE SUN」、3「I NEED YOU」、4「GIRL」、5「IN MY LIFE」、6「WORDS OF LOVE」、7「HERE, THERE AND EVERYWHERE」で、B面が、1「SOMETHING」、2「AND I LOVE HER」、3「IF I FELL」、4「I'LL BE BACK」、5「TELL ME WHAT YOU SEE」、6「YES IT IS」で、C面が、1「MICHELLE」、2「IT'S ONLY LOVE」、3「YOU'RE GOING TO LOSE THAT GIRL」、4「EVERY LITTLE THING」、5「FOR NO ONE」、6「SHE'S LEAVING HOME」で、D面が、1「THE LONG AND WINDING ROAD」、2「THIS BOY」、3「NORWEGIAN WOOD(THIS BIRD HAS FLOWN)」、4「YOU'VE GOT TO HIDE YOUR LOVE AWAY」、5「I WILL」、6「P.S. I LOVE YOU」の、全25曲入りです。選曲は、何故か東芝EMIが担当して、もっとバラード色が強い内容だったものを、キャピトルが「LOVE SONGS」に拘って選曲し直しています。故に「LET IT BE」などが外れて、「YOU'RE GOING TO LOSE THAT GIRL」などが加わっているのです。

それにしたって甘いバラードが多く、ポールの曲が圧倒的に多くなっていて、しかも「赤盤」と「青盤」とは、「YESTERDAY」、「GIRL」、「IN MY LIFE」、「SOMETHING」、「AND I LOVE HER」、「MICHELLE」、「THE LONG AND WINDING ROAD」、「NORWEGIAN WOOD(THIS BIRD HAS FLOWN)」、「YOU'VE GOT TO HIDE YOUR LOVE AWAY」と、9曲もダブっています。編集盤「ROCK'N'ROLL MUSIC」は4曲(ミックス違いを除けば3曲)しか「赤盤」と「青盤」とはダブっていなかったのに、これでは不親切ですし、ビートルズはこんな甘口の曲ばかり出していたのか、と誤解を招く恐れがある選曲です。例えば「YESTERDAY」とは同日に「I'M DOWN」をレコーディングしていたり、オリジナル・アルバム「HELP!」では「YESTERDAY」の次に「DIZZY MISS LIZZY」が収録されていたりするビートルズの幅広さが、この編集盤では全く感じられません。それでも、全英7位・全米24位と売れているのですから、レコード会社は笑いが止まりませんなあ。

米国キャピトルは、この編集盤「LOVE SONGS」からのシングル・カットとして、「GIRL / YOU'RE GOING TO LOSE THAT GIRL」を1977年10月にシングル・カットする予定でしたが、直前になって取りやめています。実現していれば、米国では36作目のシングルになっていました。両面共にジョン作で、「GIRL」は1965年リリースのアルバム「RUBBER SOUL」から、「YOU'RE GOING TO LOSE THAT GIRL」は1965年のアルバム「HELP!」からのシングル・カットになる予定でした。編集盤「ROCK'N'ROLL MUSIC」と同様に編集盤「LOVE SONGS」も未CD化ですが、盤起こしのブートレグでなら聴けます。両方共にCDでは1枚に収まっているのですが、編集盤「ROCK'N'ROLL MUSIC」はサー・ジョージ・マーティンがリミックスしているし、編集盤「LOVE SONGS」でも米国盤ではアルバム「RUBBER SOUL」からの4曲が別ミックスになっていて、ブートレグでも英国盤と米国盤のミックス違い曲は網羅されています。

(小島イコ)

posted by 栗 at 23:00| FAB4 | 更新情報をチェックする

「闇金ウシジマくん」第3話(再)

闇金ウシジマくん ディレクターズカット版 DVD-BOX


ファミリー劇場 0:30〜1:00

片瀬那奈 AS 大久保千秋

「闇金ウシジマくん」ドラマ版第1シーズン第3話の、今年5回目の再放送です。視聴者目線と云う役割で、那奈ちゃんが演じた大久保千秋はドラマ版のオリジナルキャラクターなわけですが、青森出身で純朴な性格だった千秋が、顧客に騙されてダンダンダンと闇金モードへと変わってゆくわけです。が、しかし、ソレが原作マンガの別のキャラクターから引っ張って来た描写が多くて、どうにもヘンチクリンな役どころとなっております。元AV女優と云う設定もよく分からないのですが、エロリアーノの3人娘は当時現役のAV女優を起用しています。

本放送:2010年10月27日(MBS、TBS)(TBSでの放送日)

(小島イコ/姫川未亜)

posted by 栗 at 01:00| ACTRESS | 更新情報をチェックする