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2024年07月13日

「ポールの道」#430「FAB4 U.S. SINGLES」#24「YELLOW SUBMARINE / ELEANOR RIGBY」



1966年8月5日に、ビートルズは英国では13作目で両A面シングル「ELEANOR RIGBY / YELLOW SUBMARINE」と、ソノ2曲を含む英国では7作目のアルバム「REVOLVER」を同時にリリースしました。英国盤オリジナルのアルバム「REVOLVER」は、A面が、1「TAXMAN」、2「ELEANOR RIGBY」、3「I'M ONLY SLEEPING」、4「LOVE YOU TO」、5「HERE, THERE, AND EVERYWHERE」、6「YELLOW SUBMARINE」、7「SHE SAID SHE SAID」で、B面が、1「GOOD DAY SUNSHINE」、2「AND YOUR BIRD CAN SING」、3「FOR NO ONE」、4「DOCTOR ROBERT」、5「I WANT TO TELL YOU」、6「GOT TO GET YOU INTO MY LIFE」、7「TOMORROW NEVER KNOWS」の、全14曲入りです。レノン=マッカートニー作が11曲で、ジョージ作が3曲(「TAXMAN」、「LOVE YOU TO」、「I WANT TO TELL YOU」)です。

レノン=マッカートニー作では、「ELEANOR RIGBY」と「HERE, THERE, AND EVERYWHERE」と「GOOD DAY SUNSHINE」と「FOR NO ONE」と「GOT TO GET YOU INTO MY LIFE」の5曲はポールが主導で書いていて、「I'M ONLY SLEEPING」と「SHE SAID SHE SAID」と「AND YOUR BIRD CAN SING」と「DOCTOR ROBERT」と「TOMORROW NEVER KNOWS」の5曲をジョンが主導で書いていて、リンゴに歌わせた「YELLOW SUBMARINE」はレノン=マッカートニーの共作です。つまり、ジョンとポールがそれぞれ主導して書いた5曲ずつを交互に入れて、間にジョージ作の3曲と、リンゴの歌1曲を入れていて、バランスをとっています。ところが、ところがですよ、米国キャピトルでは1966年8月8日にキャピトルでは15作目(米国では23作目)のシングル「YELLOW SUBMARINE / ELEANOR RIGBY」と、ソレを含むキャピトルでは10作目(米国では12作目)のアルバム「REVOLVER」を全11曲入りでリリースしちゃったのです。

英国盤オリジナルのアルバム「REVOLVER」は前述の通り見事なバランスで曲順が決められているのに、米国では前作編集盤「YESTERDAY AND TODAY」にアルバム「REVOLVER」から3曲を先出しさせられたので、スカスカな内容になっていて、しかも先出しさせられた3曲(「I'M ONLY SLEEPING」、「AND YOUR BIRD CAN SING」、「DOCTOR ROBERT」)が全てジョンが主導して書いて歌っている楽曲だったので、米国盤「REVOLVER」ではポールが5曲、ジョージが3曲、ジョンが2曲、リンゴが1曲、それぞれ歌っていると云う無茶苦茶な事になってしまったのです。米国のファンは、1987年に初CD化されて英国盤オリジナルの内容になったアルバム「REVOLVER」を、21年間もスカスカな全11曲入りで聴いていたわけですなあ。1967年にリリースされたアルバム「SGT. PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND」がビックリ仰天されたのは、米国盤ではアルバム「RUBBER SOUL」やアルバム「REVOLVER」が改悪されてリリースされた事も原因のひとつなんじゃないでしょうか。

さて、米国盤シングル「YELLOW SUBMARINE / ELEANOR RIGBY」ですが、両A面だった英国では首位!となっていて、米国では「YELLOW SUBMARINE」が全米2位で「ELEANOR RIGBY」が全米11位でした。アルバム「REVOLVER」は、英国オリジナル盤は全英首位!で、米国スカスカ盤も全米首位!でした。リンゴが歌う「YELLOW SUBMARINE」は、ジョンが生前に「共作したと思う」と語っていたのに、何故か長年「ポールが書いた」と云われていた曲でした。ソレが2022年のアルバム「REVOLVER」の箱で制作途中の音源が公開されて、ジョンがヴァースを書いてポールがコーラスを書いた「レノン=マッカートニー」による本当の共作だったと証明されました。「ELEANOR RIGBY」はどう聴いてもポールの曲ですが、ジョンは「詞の70%位は僕が書いた」と云っていて、ポールは「ジョンは詞の一行の半分位は書いた」と意見が食い違っています。そう云う曲には「IN MY LIFE」も挙げられますが、元々「レノン=マッカートニー」だし「ビートルズ」なのですから、どっちでも良いのです。それよりも「ELEANOR RIGBY」は、ポールが歌っていてジョンとジョージがコーラスで参加しているものの、演奏は弦楽八重奏のみでビートルズは誰も演奏していないわけで、そっちの方がスゴ技です。

(小島イコ)

posted by 栗 at 23:00| FAB4 | 更新情報をチェックする

「デスノート the Last name」

DEATH NOTE デスノート the Last name (スペシャルプライス版) [Blu-ray]


WOWOWプラス 1:45〜4:15

2006年公開作品

片瀬那奈 AS 高田清美

(公開:2006年11月3日、撮影:2006年6月2日〜7月31日)

「デスノート the Last name」の、今年7回目の放送です。第1作から続けて放送されますが、完結編であるこちらは原作マンガとは大きく違った展開となり、那奈ちゃんが演じた高田清美も「第3のキラ」として原作マンガとは名前が同じなだけで全く違った役どころとなっています。間違いなく、那奈ちゃんの出演映画で最も多くテレビでも放送されている映画です。


(小島イコ/姫川未亜)

posted by 栗 at 04:15| ACTRESS | 更新情報をチェックする