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2024年07月12日

「ポールの道」#429「FAB4 U.S. SINGLES」#23「PAPERBACK WRITER / RAIN」

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1966年になってからの本国英国でのビートルズの流れは、1966年3月4日に11作目の4曲入りEP「YESTERDAY」(「YESTERDAY」、「ACT NATURALLY」、「YOU LIKE ME TOO MUCH」、「IT'S ONLY LOVE」)をリリースして、同年6月10日に12作目のシングル「PAPERBACK WRITER / RAIN」をリリースして、同年7月8日に12作目の4曲入りEP「NOWHERE MAN」(「NOWHERE MAN」、「DRIVE MY CAR」、「MICHELLE」、「YOU WON'T SEE ME」)をリリースして、同年8月5日に13作目のシングル「ELEANOR RIGBY / YELLOW SUBMARINE」(両A面)とソノ2曲も含む7作目のアルバム「REVOLVER」全14曲入りをリリースして、来日公演も含めた最後のツアーを行って、同年12月10日に現役時代では唯一のベスト・アルバム「A COLLECTION OF BEATLES OLDIES」全16曲入りを、それぞれパーロフォンからリリースしています。EP「YESTERDAY」は米国でシングル・カットされてB面だったのに全米首位!となった「YESTERDAY」を手ごろに聴ける様にリリースしていて、内容は全て前1965年8月6日リリースの5作目のアルバム「HELP!」のアナログ盤ではB面の曲を収録しています。

EP「NOWHERE MAN」も、楽曲は前1965年12月3日リリースの6作目のアルバム「RUBBER SOUL」のアナログ盤ではA面の曲を収録しています。つまりは、1966年にリリースされたものの素材は既発曲ばかりで、パーロフォンからの4曲入りEPは12作目の「NOWHERE MAN」が最後のリリースとなりました。1966年に英国パーロフォンからリリースされた新作は、シングル「PAPERBACK WRITER / RAIN」と、シングル「ELEANOR RIGBY / YELLOW SUBMARINE」とソノ2曲を含むアルバム「REVOLVER」の全16曲だけです。ベスト盤の「A COLLECTION OF BEATLES OLDIES」には新曲として「BAD BOY」も収録されてはいるものの、ソレはラリー・ウィリアムズのカヴァーで1965年リリースのアルバム「HELP!」のアウトテイクでした。1964年と1965年と違っているのは、映画を撮らなくなった事と、ツアーをやめる事と、年間3作のシングルが2作に減った事と、年間2作のオリジナル・アルバムを1作にした事です。そうする事になったので、多忙を極めていたビートルズには曲作りとレコーディングに費やす時間が与えられたのです。

しかし、米国キャピトルではそんなこたあどうだっていいやで、ビートルズのレコードは出せば売れ捲るのですから、アルバム「YESTERDAY AND TODAY」の様な水増しアルバムを出しつづけ、発禁を意図してビートルズが「ブッチャー・カヴァー」で対抗しても、回収してすぐに「トランク・カヴァー」に変更してでも売ったわけですなあ。ソレで「ブッチャー・カヴァー」の上に「トランク・カヴァー」を貼り付けて売ったりもしたので、コレクター泣かせとなったのです。でもですね、余りにも早く「トランク・カヴァー」に切り替わったわけで、そもそも発禁になるのを見越して「ブッチャー・カヴァー」と同時に「トランク・カヴァー」のデザインも出来ていたんじゃないでしょうか。英国では、シングル「PAPERBACK WRITER / RAIN」の広告として「ブッチャー・カヴァー」の写真が使われています。さて、米国シングル「PAPERBACK WRITER / RAIN」ですが、キャピトルからは14作目(米国では22作目)のシングルとして、1966年5月30日に英国よりも10日も早くリリースされていて、A面の「PAPERBACK WRITER」は全米首位!、B面の「RAIN」も全米23位まで上がっています。

両面共にアルバム「REVOLVER」のレコーディング・セッションからの2曲は、英国では当然ながらオリジナル・アルバムには未収録ですが、A面の「PAPERBACK WRITER」はベスト盤「A COLLECTION OF BEATLES OLDIES」に収録されます。未CD化の「A COLLECTION OF BEATLES OLDIES」には、当時は英国ではアルバム未収録だったシングル曲が全16曲中7曲も収録されていて、新曲「BAD BOY」も入っているお徳用盤でした。「PAPERBACK WRITER」は、基本的にはポールによる曲ですが、ジョンも曲を書いた現場にいたので手伝っています。ポールはリード・ヴォーカルとベースの他に、リード・ギターも担当しています。B面の「RAIN」はジョン作の逆回転を使った最初の曲で、通常よりも早く演奏したオケをスローにしています。ソレで、ジョンによるヴォーカルは逆に遅くして歌っていて、回転数を上げたので高い声になっています。ポールによるランニング・ベースがスゴ技なのですが、アレは回転数を落としているので、実際にはもっと速弾きしているのです。リンゴのドラムスも良くて、自分でもベストプレイだと語っています。米国キャピトルでは、1970年2月26日リリースの編集盤「HEY JUDE」に両面共に収録しちゃいます。

「PAPERBACK WRITER」と「RAIN」はプロモーション・フィルムが制作されていて、後に「HEY JUDE」や「REVOLUTION」、映画「LET IT BE」、ローリング・ストーンズの「ROCK AND ROLL CIRCUS」なども手掛けたマイケル・リンゼイ=ホッグが監督しています。ビートルズは後期になってプロモーション・フィルムを数多く遺していますが、もう世界ツアーも止めてライヴ活動自体を封印した1966年からは「動くビートルズ」が観る事が出来るのはプロモーション・フィルムだけとなったわけで、かなり革新的な事をやっています。当時は酷評された1967年12月26日放送のテレビ映画「MAGICAL MYSTERY TOUR」が現在では「MTV」の元祖と云われていますが、前年である1966年の「PAPERBACK WRITER / RAIN」の方が先です。こうしたビートルズのプロモーション・フィルムが商品化されたのは、なな、なんと、2015年11月6日にリリースされた「1+」だったのですから、困ったちゃんなのです。「RAIN」はトッド・ラングレンが完全コピーしていて、前述の様な複雑怪奇なレコーディングを普通に演奏して歌っていて、エンディングでは逆回転ヴォーカルも逆回転風に普通に歌って、「SHE SAID SHE SAID」も飛び出す遊びも入れています。

(小島イコ)

posted by 栗 at 23:00| FAB4 | 更新情報をチェックする

「黒の斜面」(再)で内山理名ちゃん

The Black Album


日本映画専門チャンネル 17:30〜19:40

内山理名 AS 川上妙子

「黒の斜面」の、今年初めての再放送です。理名ちゃんが演じた妙子(源氏名・あかり)は場末のスナックのホステスで、原田泰造さんが演じた辻井の愛人です。物語は辻井が空港に現れた妙子のせいで飛行機に乗れず、其の飛行機が墜落して辻井は死んだ事になり、死人に口無しとばかりに殺人と横領の容疑者になってしまいます。檀れいさんが演じた辻井の妻の圭子は疑念を抱き、夫の生存と無実を信じて独自に調査してゆきます。妙子は理名ちゃんが演じた悪女役の中でも突出して憎たらしい役どころで、本放送時の番宣では理名ちゃんが「嫌いにならないで下さい」とお願いしていました。

本放送:2016年1月24日(テレビ朝日)

(小島イコ/姫川未亜)

posted by 栗 at 19:40| RINA | 更新情報をチェックする

「IP〜サイバー捜査班」第9話(最終話)(再)で内山理名ちゃん



テレ朝チャンネル1 12:45〜13:30

IP_FINAL「ディープフェイク」

内山理名 AS 桐子香澄

「IP〜サイバー捜査班」第9話(最終話)の、今年5回目の再放送です。前回からのつづきで、理名ちゃんが演じた桐子香澄警視正は、機密情報漏洩をネタに犯人に脅されて、ディープフェイク動画を使った犯罪に加担させられていたと判明します。其の証言をしたところで出番は終了で、後半は拉致監禁された「まいんちゃんを救え!」になっています。

本放送:2021年9月16日(テレビ朝日)

(姫川未亜/小島イコ)

posted by 栗 at 13:30| RINA | 更新情報をチェックする

「24 JAPAN」第21話(再)



テレ朝チャンネル1 5:00〜6:00

第21話「8:00P.M.-9:00P.M.」

片瀬那奈 AS 氷川七々美(消息不明)

「24 JAPAN」第21話の、今年2回目の再放送です。一難去ってまた一難の展開が続いて、残り数話となって、もうへとへとですよ。昨年(2023年)だけで6回も再放送されているので、もう記事をいちいち書き直す気にもなりませんので、ほとんどコピペです。ラスボスのビクターとアンドレが再会して、いよいよクライマックスだ!なのですが、主人公の現馬がずっと危機一髪なのは兎も角として、狂乱娘の美有は何で救出されたと思ったら、毎度毎度すぐにまた誘拐されちゃうんでしょうか。車が逆走して崖から落ちて爆発したのに怪我すらしない「不死身の狂乱娘」だと云う事は分かりましたが、どうにもこうにも誘拐され過ぎです。CTUの班長である現馬の娘なのに、危機管理能力がなさ過ぎでしょう。それから、伊月は六花にネチネチと絡み過ぎでソノ理由はもうすぐ解明されるのですが、オチを知っていると些かドロドロし過ぎです。

本放送:2021年3月5日(テレビ朝日)

(小島イコ/姫川未亜)

posted by 栗 at 06:00| ACTRESS | 更新情報をチェックする