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2024年07月10日

「ナイアガラ考」#108「ナイアガラ音頭 EP」



今年(2024年)3月21日に「EACH TIME VOX」をリリースしたので、もう当分の間はナイアガラの新作と称するインチキ商品はリリースされないだろう、と高を括っておりましたが、7月7日に「ナイアガラ音頭 EP」なる短冊CDがリリースされてしまいました。コレは発売日に買って書いているので、七夕に選挙で投票してから買いにゆきました。内容は、1「ナイアガラ音頭(Single Version)」、2「あなたが唄うナイアガラ音頭」、3「Let's Ondo Again('81 Mix)」、4「Let's Ondo Again('81 Mix Karaoke)」、5「夏バテ(熱中症 Version)」の5曲入りです。名義は「布谷文夫 with ナイアガラ社中」となっていて、カラオケ以外のヴォーカル曲は全て布谷文夫さんが歌っていて、大瀧師匠は、プロデューサー(大瀧詠一)、エンジニア(笛吹銅次)、アレンジャー(多羅尾伴内)として全面的に関わっている作品集となっています。

新音源としては「Let's Ondo Again('81 Mix Karaoke)」と「夏バテ(熱中症 Version)」が珍しいところでしょうけれど、メインは「ナイアガラ音頭」です。1976年リリースのアルバム「NIAGARA TRIANGLE Vol. 1」の最後に収録されている「ナイアガラ音頭」は、此のシングル・ヴァージョンではピッチが上がっていて、大瀧師匠が「スティーヴィー・ワンダーみたいに弾いてよ」と依頼して教授こと坂本龍一さんが唸る様なクラビネットを弾いています。シングル・ヴァージョン「ナイアガラ音頭」とカラオケ「あなたが唄うナイアガラ音頭」の両面共にアルバム未収録のシングル・ヴァージョンでしたが、後に2006年リリースのアルバム「NIAGARA TRIANGLE Vol. 1」の30周年記念盤にボーナス・トラックとして収録されています。

「Let's Ondo Again('81 Mix)」は1978年リリースのアルバム「レッツ・オンド・アゲン」の最後に収録されている表題曲で、チャビー・チェッカーの「LET'S TWIST AGAIN」のカヴァーなんですけれど、音頭化した挙句に「ナイアガラ音頭」の出鱈目な英語ヴァージョンを挿入していて、此のミックスの初出は、1981年リリースの編集盤「NIAGARA FALL STARS」です。アルバム「レッツ・オンド・アゲン」は大瀧師匠が「忘れていた」との事で、30周年記念盤が出ておりませんが、1996年のリイシュー盤に「Let's Ondo Again」のオリジナル・ミックスと'81ミックスが両方共に収録されています。「Let's Ondo Again」のカラオケ・ヴァージョンは、あたくしは初めて聴きました。ナイアガラ関連の記事カテゴリ名を「ONDO」としている事でもお分かりの様に、個人的には此の路線が大好きなんです。

此の辺の音頭路線は、昨年(2023年)にリリースされた「NOVELTY SONG BOOK / NIAGARA ONDO BOOK」でまとめて聴ける様になったのですが、チョロっと変えた別ヴァージョン(「ナイアガラ音頭」は1995リミックス、「Let's Ondo Again」は布谷文夫さんがヴォーカルではない女性ヴォーカルの「Let's 宵・宵・宵ヴァージョン」と細川たかしさんヴァージョン)を収録されていたので、オリジナル・ヴァージョンの方がレアになっていたりもします。最後に収録されているのは大瀧師匠が3曲をプロデュースした1973年リリースの布谷文夫さんのアルバム「悲しき夏バテ」に収録されているガーネット・ミムズ「One Woman Man」(アンダース&ポンシア作)の日本語替え歌カヴァー「夏バテ」の別ヴァージョンなのですけれど、何故か昔から「作詞・作曲:布谷文夫」とクレジットされています。「夏バテ」のオリジナル・ヴァージョンとの違いは、シンガーズ・スリーによる女性コーラスが入っていないなど、一聴しても分かります。

怪人・布谷文夫さんの破壊力抜群なヴォーカルが堪能出来るカップリングではあるし、「ナイアガラ音頭」はオリジナルのシングル・ヴァージョンで、「Let's Ondo Again」も評価が高い'81ミックスなので、違和感がなく聴けてレアなカラオケと別ヴァージョンをカップリングして、ジャケットもシングル盤に掲載されていた振付けなども転載していて、親切なリイシュー盤だとは思いました。大瀧師匠が不在な今、「夏バテ」の別ヴァージョンがどうやって制作されたのかは謎ではありますが、大瀧師匠と布谷文夫さんの仲が良さそうな2ショット写真も載っていて、お二人共に亡くなっているのに、こんなEPが2024年に出たと知ったならどう思うのでしょうか。ナイアガラのコロムビア暗黒時代に咲いたあだ花とも云えるカップリングで、「NOVELTY SONG BOOK / NIAGARA ONDO BOOK」が出た後でも大瀧師匠がこんな事をやっていたとは知らない方々も多いのでしょうなあ。何故に今更短冊CDなのかは疑問ですけれど、お好きな方はお早めにお買い求め下さい。

(小島イコ)

posted by 栗 at 23:00| ONDO | 更新情報をチェックする

「花咲舞が黙ってない」第2シリーズ第3話(再)で内山理名ちゃん

「花咲舞が黙ってない 2015」 Blu-ray BOX


日テレプラス 21:00〜22:00

第3話「女子行員が堕ちた恋の罠!! 窓口から消えた三百万」

内山理名 AS 吉川恭子(第3話ゲスト)

「花咲舞が黙ってない」第2シリーズ第3話の、今年3回目の再放送です。第1話の那奈ちゃんに続いて、第3話では理名ちゃんが銀行員を演じています。理名ちゃんが演じた吉川さんは真面目で信頼されている銀行の窓口係ですが、結婚詐欺師に騙されて、全財産を貢ぎ、多額の借金をして貢ぎ、遂には銀行のお金を横領してしまいます。花咲舞さんが結婚詐欺師を成敗しますが、吉川さんは逮捕される結末です。

本放送:2015年7月22日(日本テレビ)

(姫川未亜/小島イコ)

posted by 栗 at 22:00| RINA | 更新情報をチェックする

「24 JAPAN」第19話(再)



テレ朝チャンネル1 5:00〜6:00

第19話「6:00P.M.-7:00P.M.」

片瀬那奈 AS 氷川七々美(消息不明)

「24 JAPAN」第19話の、今年2回目の再放送です。同時進行で現馬、妻の六花、娘の美有、朝倉麗議員陣営、CTU、テロリスト、などの話が描かれているのですが、コレがもうどれもが危機的状況の連続で、観ていて疲れますし、こんな朝っぱらから観る様なドラマではありません。車が逆走して崖から落ちて爆発したのに怪我すらしない「不死身の狂乱娘」美有とか、ソレを見て記憶喪失になった六花が暗殺者をCTUの南条によって射殺されて記憶が戻るとか、そうした家族の危機を現馬には知らせずにコマとしか思っていないCTUとか、やはり日本版リメイクするにはアメリカン過ぎる内容なので、ハードルが高過ぎるドラマなんですよ。しかも、原作ドラマから20年後にリメイクしたのも、タイミングが悪過ぎです。

本放送:2021年2月19日(テレビ朝日)

(小島イコ/姫川未亜)

posted by 栗 at 06:00| ACTRESS | 更新情報をチェックする