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2024年07月08日

「ポールの道」#426「FAB4 U.S. SINGLES」#20「JAPAN 1965」



ビートルズの米国盤シングルも1965年の終盤となりましたので、ココでまた日本での1965年を振り返りましょう。日本でのビートルズのレコードは、公式盤は東芝音楽工業のオデオン・レーベルからリリースされていたのですが、日本デビューだった1964年だけでシングル13作、EP2作、アルバム3作の合計18作もリリースしています。翌1965年には、ソレにも増して鬼の様に連発してゆきます。まず、シングルは1月5日に14作目「すてきなダンス(I'M HAPPY JUST TO DANCE WITH YOU) / テル・ミー・ホワイ」(日本独自盤)と15作目「アイ・フィール・ファイン / シーズ・ア・ウーマン」を、2月5日に16作目「のっぽのサリー(LONG TALL SALLY) / アイ・コール・ユア・ネーム」(日本独自盤)と17作目「ノー・リプライ / エイト・デイズ・ア・ウィーク」(日本独自盤)と18作目「ロック・アンド・ロール・ミュージック / エヴリー・リトル・シング」(日本独自盤)を、それぞれオデオンからリリースしています。

3月15日には19作目「ミスター・ムーンライト / ホワット・ユー・アー・ドゥーイング」(日本独自盤)と20作目「カンサス・シティ / アイル・フォロー・ザ・サン」(日本独自盤)を、4月15日には21作目「パーティーはそのままに(I DON'T WANT TO SPOIL THE PARTY) / みんないい娘(EVERYBODY'S TRYING TO BE MY BABY)」(日本独自盤)を、5月15日には22作目「涙の乗車券(TICKET TO RIDE) / イエス・イット・イズ」を、8月15日には23作目「ヘルプ / アイム・ダウン」を、9月15日には24作目「ディジー・ミス・リジー / アンナ」(日本独自盤)を、10月5日には25作目「恋のアドバイス(YOU'RE GOING TO LOSE THAT GIRL) / テル・ミー・ホワット・ユー・シー」(日本独自盤)を、11月15日には26作目「ザ・ナイト・ビフォア / アナザー・ガール」(日本独自盤)と27作目「アクト・ナチュラリー / イエスタディ」(米国キャピトルに沿った日本盤)をリリースしています。

1964年のシングル13作もスゴイのですけれど、1965年だけでソレを上回る14作ものシングルが出ていて、10作が日本独自シングル盤です。ちなみに英国オリジナルでは「HELP! / I'M DOWN」が10作目で、キャピトルでは「ACT NATURALLY / YESTERDAY」が11作目(米国では19作目)だったので、日本の27作が尋常ではなかったと分かります。「すてきなダンス / テル・ミー・ホワイ」は映画「ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!(A HARD DAY'S NIGHT)」関連では5作目のシングルで、日本ではアルバム13曲中10曲がシングル化されています。それよりスゴイのがアルバム「ビートルズ '65(BEATLES FOR SALE)」からのシングルで、英国オリジナルでは全14曲中1曲もシングル・カットがないのに、「ノー・リプライ / エイト・デイズ・ア・ウィーク」と「ロック・アンド・ロール・ミュージック / エヴリー・リトル・シング」と「ミスター・ムーンライト / ホワット・ユー・アー・ドゥーイング」と「カンサス・シティ / アイル・フォロー・ザ・サン」と「パーティーはそのままに / みんないい娘」と5作10曲もシングル化してしまったのです。アルバム「4人はアイドル」からも、全14曲から6作9曲もシングルになっています。

更に、4曲入りのEPとして1965年3月5日に3作目「オール・マイ・ラヴィング」(「オール・マイ・ラヴィング」、「恋におちたら」、「すてきなダンス」、「テル・ミー・ホワイ」)を、5月5日に4作目「のっぽのサリー」(「のっぽのサリー」、「マッチボックス」、「アイ・フィール・ファイン」、「スロー・ダウン」)を、6月5日に5作目「ロック・アンド・ロール・ミュージック」(「ロック・アンド・ロール・ミュージック」、「エイト・デイズ・ア・ウィーク」、「ミスター・ムーンライト」、「カンサス・シティ」)を、12月5日に6作目「ヘルプ」(「ヘルプ」、「涙の乗車券」、「アイム・ダウン」、「ディジー・ミス・リジー」)と、1965年だけで4作もリリースしています。そして、肝心なアルバムですが、1965年3月15日に4作目のアルバム「ビートルズ '65(BEATLES FOR SALE)」を、5月5日に日本では5作目の編集アルバム「ビートルズ No.5」を、9月15日に日本では6作目となる「4人はアイドル(HELP!)」と3作リリースしていて、1965年だけでオデオンからの公式盤を21作も連発しています。オデオンは、ビートルズの新作をリリースしないと死ぬ病に罹っていたのでしょうか。

此の内「BEATLES FOR SALE」と「HELP!」はそれぞれ全14曲入りで曲目は英国オリジナル盤と同じですが、ステレオのみのリリースです。問題の編集盤「ビートルズ No.5」は、A面が、1「のっぽのサリー」、2「シー・ラヴズ・ユー」(ドイツ語ヴァージョン)、3「アンナ」、4「マッチボックス」、5「ユー・リアリー・ゴッタ・ホールド・オン・ミー」、6「シーズ・ア・ウーマン」、7「アスク・ミー・ホワイ」で、B面が、1「アイ・フィール・ファイン」、2「抱きしめたい」(ドイツ語ヴァージョン)、3「チェインズ」、4「スロー・ダウン」、5「オール・アイヴ・ゴット・トゥ・ドゥ」、6「アイ・コール・ユア・ネーム」、7「ジス・ボーイ」の、全14曲入りでモノラル盤のみのリリースです。内容は、1964年にリリースしたアルバム「ビートルズ!」と「ビートルズ No.2!」から弾かれた英国では1963年リリースのアルバム「PLEASE PLEASE ME with Love Me Do and 12 other songs」から3曲とアルバム「WITH THE BEATLES」から2曲に、シングルB面のみが1曲、1964年のEP「LONG TALL SALLY」全4曲とシングル「I FEEL FINE / SHE'S A WOMAN」全2曲、ドイツ語ヴァージョン2曲と云う、出鱈目な選曲です。ジャケット写真は、1964年のキャピトル編集アルバム「BEATLES ’65」と同じです。

ソレで、日本独自にシングル「ディジー・ミス・リジー / アンナ」などと云う不可解なカップリングがリリースされていて、ソレは日本ではアルバム「4人はアイドル」に収録されている「ディジー・ミス・リジー」に、日本では1965年まで未収録だった「アンナ」がアルバム「ビートルズ No.5」で初めて発表されたので、当時の日本では最新アルバム2作からのカップリングだったわけです。此のシングルはリアルタイムでタツローが買ったビートルズのシングルで、大瀧師匠が「山下くんが買った、と云うのがスゴイね」と云っていました。前述した様に英国オリジナルでは1曲もシングル・カットされていないアルバム「BEATLES FOR SALE」から5作10曲のシングル・カットが日本独自で敢行された件も、「ノー・リプライ / エイト・デイズ・ア・ウィーク」と「ロック・アンド・ロール・ミュージック / エヴリー・リトル・シング」を2月5日に先行シングルにしていて、3月15日にアルバム「ビートルズ '65(BEATLES FOR SALE)」と同時に「ミスター・ムーンライト / ホワット・ユー・アー・ドゥーイング」と「カンサス・シティ / アイル・フォロー・ザ・サン」もシングル・カットするなど、商魂逞しいオデオンはキャピトルをも凌駕しています。

便乗盤のポリドールからは、1965年9月21日にEP「ビートルズがやってくる」が出ていて、A面が、1「マイ・ボニー」、2「ホワイ」で、B面が、1「いい娘じゃないか(AIN'T SHE SWEET)」、2「クライ・フォー・ア・シャドウ」と云う内容です。誰だか分からないイラストのジャケットで便乗盤とは云え、A面の「マイ・ボニー」と「ホワイ」はトニー・シェリダンのバック・バンドにすぎないものの歴史的なレコーディング曲ですし、B面の2曲はビートルズだけのレコーディングで、ジーン・ヴィンセントのカヴァー「いい娘じゃないか」ではジョンのドスが効いたヴォーカルが聴けるし、「クライ・フォー・ア・シャドウ」はジョンとジョージが共作したオリジナルのインストゥルメンタル曲なので、かなりビートルズに近い音源とは云えます。ポリドール音源は何度もレコード化されてはいるものの、ビートルズが関わったのは8曲のみです。後に1995年に「ANTHOLOGY 1」に収録されたポリドール音源は、米国のアトコ制作でピート・ベストによるドラムスにスタジオ・ミュージシャンがドラムスをオーバーダビングした音源なので、本来のレコーディングが聴きたい場合には沢山出ているポリドール盤の何れかひとつを買えば事足ります。

(小島イコ)

posted by 栗 at 23:00| FAB4 | 更新情報をチェックする

「花咲舞が黙ってない」第2シリーズ第1話(再)

「花咲舞が黙ってない 2015」 Blu-ray BOX


日テレプラス 21:00〜22:00

第1話「お言葉を返すようですが!痛快ヒロイン、復活!!」

片瀬那奈 AS 北原有里(第1話ゲスト)

「花咲舞が黙ってない」第2シリーズ第1話の、今年3回目の再放送です。ずっと一年中再放送されていますが、新たにキャスティングを変えた新作が放送されて、些か評判がよろしくなかった様です。「大奥」などにも云えますけれど、リメイク版をヒットさせるのは難しいのでしょう。ソノ典型的な例は「24 JAPAN」です。此のドラマには第1話に那奈ちゃんが、第3話に理名ちゃんが、それぞれ銀行員役でゲスト出演しています。

本放送:2015年7月8日(日本テレビ)

(小島イコ/姫川未亜)

posted by 栗 at 22:00| ACTRESS | 更新情報をチェックする

「24 JAPAN」第17話(再)



テレ朝チャンネル1 5:00〜6:00

第17話「4:00P.M.-5:00P.M.」

片瀬那奈 AS 氷川七々美(消息不明)

「24 JAPAN」第17話の、今年2回目の再放送です。車が逆走して崖から落ちて爆発したのに「不死身の女」の美有はピンピンしていて、記憶喪失になったママの六花を探します。一方、朝倉麗議員の女性スタッフにテロリストのアレクシスが色仕掛けで接触している事が発覚して、現馬は女性スタッフを囮にしようと提案し、朝倉麗議員は反対するものの結果的には同意します。ところが、相手がテロリストだったと分かり逆上した女性スタッフはアレクシスを刺してしまい、朝倉麗議員は「それ見た事か」とばかりにCTUに対する信頼を失ってしまいます。何だかなあとしか申し上げられない展開で、早く終わって欲しいです。

本放送:2021年2月5日(テレビ朝日)

(小島イコ/姫川未亜)

posted by 栗 at 06:00| ACTRESS | 更新情報をチェックする