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2024年06月28日

「ポールの道」#415「FAB4 U.S. SINGLES」#09「FOUR BY THE BEATLES」

The Beatles' Second Album (the U.S. Album)


米国キャピトルは1964年だけでビートルズのアルバムを4作もリリースしていて、ソレは1964年1月20日リリースのアルバム「MEET THE BEATLES!」と、同年4月10日リリースのアルバム「THE BEATLES' SECOND ALBUM」と、同年7月20日リリースのアルバム「SOMETHING NEW」と、同年12月15日リリースのアルバム「BEATLES ’65」です。英国でのアルバムは、1963年3月22日リリースの「PLEASE PLEASE ME with Love Me Do and 12 other songs」と、同年11月22日リリースのアルバム「WITH THE BEATLES」と、1964年7月10日リリースのアルバム「A HARD DAY'S NIGHT」と、同年12月4日リリースのアルバム「BEATLES FOR SALE」があって、数だけならば1964年からビートルズに手を出したキャピトル盤が、前年である1963年と1964年のパーロフォン盤でのアルバムに追いついた様に見えます。が、しかし、アルバム「PLEASE PLEASE ME with Love Me Do and 12 other songs」を元にした米国でのアルバムは、既にヴィー・ジェイから出ていたのです。

更に云えば、アルバム「A HARD DAY'S NIGHT」もユナイテッド・アーティスツからサントラ盤が出ていたわけで、つまりは米国では1964年だけでビートルズのアルバムが6作も連発されていたわけですなあ。ソレに加えてキャピトルは、1964年11月23日にインタビューを中心にした便乗商品である「THE BEATLES STORY」なるアルバムも2枚組でリリースしているのです。ビートルズの演奏は、当時は未発表だったハリウッド・ボウルでのライヴ「TWIST AND SHOUT」のサワリと、ヒット曲を雑に繋いだメドレーだけのインチキ盤なのに、100万枚以上も売れちゃったのですから、キャピトルは笑いが止まらなかったでしょうなあ。そもそもキャピトルでの1作目のアルバム「MEET THE BEATLES!」と2作目のアルバム「THE BEATLES' SECOND ALBUM」の2作は、簡単に云うと英国での2作目のアルバムである「WITH THE BEATLES」の収録曲を2枚に分けて、英国ではアルバム未収録だったシングルやEPの曲を足した代物なのです。

アルバム「THE BEATLES' SECOND ALBUM」には、当時はまだ英国ではリリースされていなかったEP「LONG TALL SALLY」から「LONG TALL SALLY」と「I CALL YOUR NAME」の2曲が入っているし、ヴィー・ジェイからのシングルのB面だった「THANK YOU GIRL」や、スワンからのシングル「SHE LOVES YOU / I’LL GET YOU」の両面2曲も入っていて、もう滅茶苦茶だし、契約はどうなっていたのでしょうか。アルバムの曲数も英国オリジナルでは13曲から14曲入っているのに、米国編集盤だと11曲から12曲しか入っていません。日本では1964年9月5日リリースの3作目のアルバム「ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!(A HARD DAY'S NIGHT)」で早くも英国オリジナルに追いついて内容も同じになるのですが、米国では1966年のアルバム「REVOLVER」全14曲入りの英国オリジナル盤から3曲抜いた盤まで、奇怪な編集盤がつづき、今ではオリジナルのふりをしている1967年の編集盤「MAGICAL MYSTERY TOUR」や、1970年の編集盤「HEY JUDE」などもあるわけですなあ。

さて、そうやって無茶苦茶な独自シングルや編集盤アルバムを乱発していたキャピトルですが、ことEP盤に関してはキャピトル盤では2作だけで、ヴィー・ジェイからのも加えても3作しか出ておりません。英国オリジナルでは2枚組EPだった「MAGICAL MYSTERY TOUR」も米国ではシングル曲で水増してアルバムにしてしまい、現在ではオリジナル・アルバムの様な顔をしているわけで、要するに米国ではEPで聴く習慣がなかったのでしょう。キャピトルからの第1作目のEPは1964年5月11日リリースの「FOUR BY THE BEATLES」で、A面が「ROLL OVER BEETHOVEN」と「ALL MY LOVING」で、B面が「THIS BOY」と「PLEASE MR. POSTMAN」です。アルバム「MEET THE BEATLES!」とアルバム「THE BEATLES' SECOND ALBUM」から2曲ずつ選んだお徳用盤ですが、みんなアルバムを買っていたのか92位までしか上がっていません。ちなみにキャピトルからの第2弾EPは1965年2月1日リリースの「4 BY THE BEATLES」で、タイトルまで同じなのは手抜きでしょうなあ。

(小島イコ)

posted by 栗 at 23:00| FAB4 | 更新情報をチェックする

「24 JAPAN」第12話(再)



テレ朝チャンネル1 5:10〜6:00

第12話「11:00A.M.-12:00P.M.」

片瀬那奈 AS 氷川七々美(消息不明)

「24 JAPAN」第12話の、今年2回目の再放送です。全24話なので丁度真ん中まできたのですけれど、おいおい、まだ半分かよ、と既に脱落した方々も多かったでしょう。演出も本家原作ドラマに比べるとショボイし、本放送は週末のクリスマスの深夜だったので、こんなヘッポコリンでポンコツなドラマをリアタイで観ている人は少なかったでしょうなあ。前回の再放送から連続して再放送しているわけで、元々2クールで半年分あったのを4クールやっているので1年分です。もう、ゲンナリですよ。

本放送:2020年12月25日(テレビ朝日)

(小島イコ/姫川未亜)

posted by 栗 at 06:00| ACTRESS | 更新情報をチェックする