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2024年06月23日

「ポールの道」#410「FAB4 U.S. SINGLES」#04「I WANT TO HOLD YOUR HAND / I SAW HER STANDING THERE」

MEET THE BEATLES


1963年12月26日に、ビートルズの米国では4作目のシングル「I WANT TO HOLD YOUR HAND / I SAW HER STANDING THERE」がリリースされました。ところが、ソレは以前のマイナー・レーベルからではなく、大手キャピトルからのリリースだったのです。「I WANT TO HOLD YOUR HAND」は、翌1964年2月1日には全米首位!を獲得しています。「I WANT TO HOLD YOUR HAND / I SAW HER STANDING THERE」は米国だけで490万枚も売れて、1964年の年間チャートでも首位!(2位はスワンから出ていた「SHE LOVES YOU」)の特大ヒットとなりました。最初は全くビートルズに興味を示さなかったキャピトルですが、エド・サリヴァンが1963年10月31日にロンドンのヒースロー空港での熱狂するビートルマニアを目撃して、直ぐにマネジャーのブライアン・エプスタインにコンタクトを取って「エド・サリヴァン・ショー」にビートルズを出演させる事になって、キャピトルも腰を上げざるを得なくなり、契約を結んだわけです。

ジョンとポールが共作した「I WANT TO HOLD YOUR HAND」は、云わば米国におけるビートルズの2度目のデビュー曲となり、日本でも1964年2月5日に「抱きしめたい(I WANT TO HOLD YOUR HAND) / こいつ(THIS BOY)」でオデオンからデビューしています。ここで疑問なのは、英国や日本では「I WANT TO HOLD YOUR HAND(抱きしめたい)」のカップリングは「THIS BOY(こいつ)」だったのに、米国でのB面が「I SAW HER STANDING THERE」だった事です。「I SAW HER STANDING THERE」は英国でのデビュー・アルバム「PLEASE PLEASE ME with Love Me Do and 12 other songs」のA面1曲目に収録されているポール作の曲で、つまりは英国でのデビュー・アルバムから2曲抜いた米国でのデビュー・アルバム「INTRODUCING THE BEATLES」のA面1曲目にも収録されているのです。そちらはヴィー・ジェイからのリリースだったのに、契約上の問題はなかったのでしょうか。そこは無難に、英国盤では5作目のシングルと同じにジョン作の「THIS BOY」を収録出来たはずなのです。

キャピトルは、1964年1月20日にはキャピトルでは第1弾アルバム「MEET THE BEATLES!」をリリースしていて、内容は、A面が、1「I WANT TO HOLD YOUR HAND」、2「I SAW HER STANDING THERE」、3「THIS BOY」、4「IT WON'T BE LONG」、5「ALL I'VE GOT TO DO」、6「ALL MY LOVING」で、B面が、1「DON'T BOTHER ME」、2「LITTLE CHILD」、3「TILL THERE WAS YOU」、4「HOLD ME TIGHT」、5「I WANNA BE YOUR MAN」、6「NOT A SECOND TIME」の、全12曲入りで、英国での2作目のアルバム「WITH THE BEATLES」全14曲中9曲に、英国での5作目のシングル「I WANT TO HOLD YOUR HAND / THIS BOY」の両面までは分かるとして、何故かアルバムにも「I SAW HER STANDING THERE」が入っています。ヴィー・ジェイとの契約は2年だったと云われていますが、まだ1年も経っていないのに、何故「I SAW HER STANDING THERE」がキャピトルからのシングルやアルバムに収録出来たのでしょうか。

アルバム「MEET THE BEATLES!」は、1964年2月15日には全米首位!となり、11週連続首位!で、500万枚も売れました。シングル「SHE LOVES YOU」が英国で150万枚売れて記録になったのですが、米国ではアルバムが500万枚も売れたわけで、マーケットが全く違います。前述の通り、シングル「I WANT TO HOLD YOUR HAND / I SAW HER STANDING THERE」も490万枚も売れています。1964年2月7日には遂にビートルズが米国にやって来て、2月9日から3週連続で「エド・サリヴァン・ショー」に出演しました。初回だった1964年2月9日放送分は、視聴率が70%と云う桁が違う数字を叩き出し、7千3百万人もの人々が観ていて、番組を放送中には犯罪件数まで減ったそうです。犯罪者まで、テレビに釘付けとなったのでしょう。云わば、エド・サリヴァンの先見の明によって番組に出演した事が、ビートルズの全米制覇へと繋がっています。エド・サリヴァンと云う人は堅そうな外見とは違い広い視野を持っていて、ローリング・ストーンズ(但しエッチな歌詞を変えさせられてミック・ジャガーは歌った)や、ドアーズ(ローリング・ストーンズも歌詞を変えたんだからと説得されたのにジム・モリソンは変えずに歌った)まで出演させているし、モータウン系の黒人歌手も多く出演させています。

(小島イコ)

posted by 栗 at 23:00| FAB4 | 更新情報をチェックする

「デスノート the Last name」

DEATH NOTE デスノート the Last name (スペシャルプライス版) [Blu-ray]


WOWOWプラス 12:15〜14:45

2006年公開作品

片瀬那奈 AS 高田清美

(公開:2006年11月3日、撮影:2006年6月2日〜7月31日)

「デスノート the Last name」の、今年4回目の放送です。第1作から続けて放送されますが、完結編であるこちらは原作マンガとは大きく違った展開となり、那奈ちゃんが演じた高田清美も「第3のキラ」として原作マンガとは名前が同じなだけで全く違った役どころとなっています。原作マンガでは第一部終盤で夜神月がLを殺して、第二部でLの後継者候補であるニアとメロが仇を討つ展開となっていて、当時から「モスラ対ゴジラ」みたいだと思っています。


(小島イコ/姫川未亜)

posted by 栗 at 14:45| ACTRESS | 更新情報をチェックする