nana.812.png

2024年06月22日

「ポールの道」#409「FAB4 U.S. SINGLES」#03「SHE LOVES YOU / I’LL GET YOU」

shelovesyou.jpg


ビートルズが本国英国で1963年8月23日にパーロフォンからリリースした4作目のシングル「SHE LOVES YOU / I’LL GET YOU」は、英国だけで150万枚以上も売れる特大ヒットとなり、シングル盤の歴代最高売り上げを記録しました。その記録が破られたのは14年後の1977年で、ポール・マッカートニーが率いるウイングスのシングル「MULL OF KINTYRE」が208万枚以上も売れています。ちなみに、更にその記録を破ったのは1984年リリースのバンド・エイドのシングル「DO THEY KNOW IT'S CHRISTMAS?」なのですが、そちらにもメッセージをポールが担当して参加しています。そんなギネス級な記録を打ち立てた「SHE LOVES YOU」は、B面の「I'LL GET YOU」と共にレノン=マッカートニーによる本当の共作ですが、EMIは2トラック・テープもセッション・テープも破棄してしまい、完成版のシングル用のモノラル・ミックスしか残されていません。故に、ずっとモノラルか疑似ステレオでしか聴けなかったのですが、昨年(2023年)の「赤盤」新装盤で、デミックスによってステレオで聴ける様になりました。

ポールはバンド・エイドの様に多くのミュージシャンでコラボするのが好きな様で、「THE 7‘’ SINGLES BOX」には収録されていない多くのシングルに参加しています。それらは、1984年リリースのバンド・エイドのシングル「DO THEY KNOW IT'S CHRISTMAS?」や、1987年リリースのフェリー・エイドのシングル「LET IT BE」や、1989年リリースのシングル「FERRY ’’CROSS THE MERSEY」や、2004年リリースのバンド・エイド20のシングル「DO THEY KNOW IT'S CHRISTMAS?」や、2012年リリースのジャスティス・コレクティブによるシングル「HE AIN'T HEAVY, HE'S MY BROTHER」などで、それらのシングルは全て全英チャートで首位!を獲得しています。さて、お話は戻って、英国で4作目のシングル「SHE LOVES YOU / I’LL GET YOU」は記録的な大ヒットとなり、アルバム・チャートではデビュー・アルバム「PLEASE PLEASE ME with Love Me Do and 12 other songs」が30週連続首位街道まっしぐらなのです状態だったものの、米国ではまだ火が点いておりません。

米国でのデビュー・シングル「PLEASE PLEASE ME / ASK ME WHY」とセカンド・シングル「FROM ME TO YOU / THANK YOU GIRL」とデビュー・アルバム「INTRODUCING THE BEATLES」はヴィー・ジェイからリリースされたものの、何れも鳴かず飛ばずでヴィー・ジェイはお手上げだったのでしょう。そこで、1963年9月16日には米国でのサード・シングル「SHE LOVES YOU / I’LL GET YOU」がリリースされるのですが、ソレはマイナー・レーベルである「スワン」からとなりました。スワンはどうやらそのシングルのみの契約だった様で、後にA面の「SHE LOVES YOU」をドイツ語版に代えたシングル盤も出しています。「SHE LOVES YOU」も米国でリリースした時には全くヒットしていなかったものの、大手キャピトルがようやくビートルズを売り出す事となり、1963年12月26日にシングル「I WANT TO HOLD YOUR HAND / I SAW HER STANDING THERE」をリリースして、翌1964年1月にチャートを駆け上がると、ようやく「SHE LOVES YOU」にも火が点きます。結果的には「SHE LOVES YOU」は1964年の全米年間チャート2位(首位は同じくビートルズの「I WANT TO HOLD YOUR HAND」)となり、米国だけで300万枚も売れました。

そして、先に全米首位!となった「I WANT TO HOLD YOUR HAND」が2位になった週に遂に「SHE LOVES YOU」が全米首位!となり、ソノ週のチャートでは、首位「SHE LOVES YOU」、2位「I WANT TO HOLD YOUR HAND」、3位「PLEASE PLEASE ME」とベスト3をビートルズが独占しました。同じ週のチャートでは他にも、7位「TWIST AND SHOUT」、14位「I SAW HER STANDING THERE」、58位「FROM ME TO YOU」、79位「ROLL OVER BEETHOVEN」と、トップ100にビートルズが7曲も入って、どさくさに紛れてトニー・シェリダン&ザ・ビートルズの「MY BONNIE」まで42位にランクインしています。しかし、ビートルズの米国での大旋風はそんなもんじゃなかったのです。そもそも幾ら売れていたとは云えシングル・チャートの首位から3位がビートルズと云う快挙を成し遂げたのは、大手キャピトルが最初は相手にしなくて他のマイナー・レーベルから出ていたからでもあって、「SHE LOVES YOU」はスワンで、「I WANT TO HOLD YOUR HAND」はキャピトルで、「PLEASE PLEASE ME」はヴィー・ジェイからのリリースだったのです。

(小島イコ)

posted by 栗 at 23:00| FAB4 | 更新情報をチェックする

「十万分の一の偶然」(再)で内山理名ちゃん



テレ朝チャンネル2 19:00〜21:00

内山理名 AS 布川麻奈美

「十万分の一の偶然」の、今年2回目の再放送です。今は亡き田村正和さんが主人公のルポライターを演じて、冒頭で中谷美紀さんが演じた娘が交通事故で死んでしまいます。其の事故現場を偶然に撮影し賞を取った高嶋政伸さんが演じたカメラマンに主人公は疑念を抱き、身分を偽って接近して追い詰めてゆきます。理名ちゃんが演じた麻奈美は、事故の唯一の生存者で目撃者でもある人物が入院した病院の看護師ですが、実はカメラマンの愛人で共犯者でもあり、目撃者も殺されてしまいます。果たして、主人公は娘の死の謎を解明できるのか、と云った内容で、主人公の娘の少女時代を、当時12歳だった久保田紗友ちゃんが演じています。最近「古畑任三郎」が30周年記念で地上波でも再放送されて話題になりましたが、田村正和さんには他にも名作が多いです。

本放送:2012年12月15日(テレビ朝日)

(姫川未亜)

posted by 栗 at 21:00| RINA | 更新情報をチェックする