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2024年06月11日

「ポールの道」#398「THE 7‘’ SINGLES BOX」#74「HOPE FOR THE FUTURE / HOPE FOR THE FUTURE(THRASH MIX)」

Pure McCartney (deluxe)


2013年10月14日に6年ぶりのオリジナル・ロック・アルバム「NEW」をリリースしたポール・マッカートニーは、同2013年11月には2002年以来11年ぶり4度目の来日公演も行っています。ソレを皮切りに、ポールは2014年(急病で中止)、2015年、2017年、2018年と、2010年代には何度も来日公演を行っています。ライヴ・ツアーは毎年の様に行ってはいたものの、オリジナル・ロック・アルバムの制作ペースはゆっくりとなっていて、2013年のアルバム「NEW」は6年ぶりだったし、次の2018年リリースのアルバム「EGYPT STATION」も5年後となっています。しかし、ポールがそんなスローペースでアルバムをリリースするだけで気が済むわけはなく、リイシュー盤やベスト盤などをソノ間にはリリースしていて、リイシュー盤の「アーカイヴ・コレクション」はドンドンと内容が濃くなり価格もズンズンと上昇しており、ベスト盤もCD4枚組になっちゃうし、2015年には本隊であるビートルズの映像集「1+」が、2016年にはライヴ盤「LIVE AT THE HOLLYWOOD BOWL」が、2017年からは「50周年記念盤」がほぼ毎年リリースされてゆくので、ポールのファンは全く気が抜けない事となるのでした。

アルバム「NEW」をリリースした翌2014年9月11日には、ソニー・コンピュータエンタテインメントとアクティビジョンより発売されたテレビゲーム「Destiny」のテーマ曲「HOPE FOR THE FUTURE」をポールが書き下ろして提供しています。ポールは単なるゲームの主題歌では終わらせたくないと考えて、プロデュースしたジャイルズ・マーティンのアレンジで120名によるオーケストラを加えて、壮大な楽曲に仕上げています。同2014年12月8日(ジョン・レノンの命日)には、配信限定でリリースしていて、翌2015年1月13日にはアナログ盤EPでもリリースしています。内容は「HOPE FOR THE FUTURE」の「Main」と「Thrash」と「Mirwais Mix」と「Beatsession Mix」と「Jaded Mix」の5トラック入りで、全てが「HOPE FOR THE FUTURE」のミックス違いの音源です。単曲でのリリースとなったのでMVも制作されて、ポールがゲーム「Destiny」の世界で歌う映像となっています。コノ楽曲はポールのオリジナル・アルバムには未収録でしたが、2016年6月10日にMPL/ヒア・ミュージック(英国)・MPL/キャピトル(米国)からリリースしたベスト盤「PURE McCARTNEY」に新曲として収録されています。

「PURE McCARTNEY」の通常盤CD2枚組のCD1は、1「MAYBE I'M AMAZED」(1970)、2「HEART OF THE COUNTRY」(1971)、3「JET」(1973)、4「WARM AND BEAUTIFUL」(1976)、5「LISTEN TO WHAT THE MAN SAID」(1975)、6「DEAR BOY」(1971)、7「SILLY LOVE SONGS」(1976)、8「THE SONG WE WERE SINGING」(1997)、9「UNCLE ALBERT / ADMIRAL HALSEY」(1971)、10「ANOTHER DAY」(1971)、11「SING THE CHANGES」(2008)、12「JENNY WREN」(2005)、13「SAVE US」(2013)、14「MRS VANDEBILT」(1973)、15「MULL OF KINTYRE」(1977)、16「LET ’EM IN」(1976)、17「LET ME ROLL IT」(1973)、18「NINETEEN HUNDRED AND EIGHTY FIVE」(1973)、19「EBONY AND IVORY」(1982)、の全19曲、77分21秒です。

通常盤CD2枚組のCD2は、1「BAND ON THE RUN」(1973)、2「ARROW THROUGH ME」(1979)、3「MY LOVE」(1973)、4「LIVE AND LET DIE」(1973)、5「TOO MUCH RAIN」(2005)、6「GOODNIGHT TONIGHT」(1979)、7「SAY SAY SAY(2015 REMIX)」(1983, 2015)、8「MY VALENTINE」(2012)、9「THE WORLD TONIGHT」(1997)、10「PIPES OF PEACE」(1983)、11「DANCE TONIGHT」(2007)、12「HERE TODAY」(1982)、13「WANDERLUST」(1982)、14「GREAT DAY」(1997)、15「COMING UP」(1980)、16「NO MORE LONELY NIGHTS」(1984)、17「ONLY MAMA KNOWS」(2007)、18「WITH A LITTLE LUCK」(1978)、19「HOPE FOR THE FUTURE」(2015)、20「JUNK」(1970)、の全20曲、72分40秒で、合計39曲入り「150分1秒(2時間30分1秒)」です。

「デラックス・エディション」CD4枚組のCD1は、1「MAYBE I'M AMAZED」(1970)、2「HEART OF THE COUNTRY」(1971)、3「JET」(1973)、4「WARM AND BEAUTIFUL」(1976)、5「LISTEN TO WHAT THE MAN SAID」(1975)、6「DEAR BOY」(1971)、7「SILLY LOVE SONGS」(1976)、8「THE SONG WE WERE SINGING」(1997)、9「UNCLE ALBERT / ADMIRAL HALSEY」(1971)、10「EARLY DAYS」(2013)、11「BIG BARN BED」(1973)、12「ANOTHER DAY」(1971)、13「FLAMING PIE」(1997)、14「JENNY WREN」(2005)、15「TOO MANY PEOPLE」(1971)、16「LET ME ROLL IT」(1973)、17「NEW」(2013)、の全17曲、64分13秒です。

CD2は、1「LIVE AND LET DIE」(1973)、2「ENGLISH TEA」(2005)、3「MULL OF KYNTYRE」(1977)、4「SAVE US」(2013)、5「MY LOVE」(1973)、6「BIP BOP」(1971)、7「LET ’EM IN」(1976)、8「NINETEEN HUNDRED AND EIGHTY FIVE」(1973)、9「CALICO SKIES」(1997)、10「HI, HI, HI」(1972)、11「WATERFALLS」(1980)、12「BAND ON THE RUN」(1973)、13「APPRECIATE」(2013)、14「SING THE CHANGES」(2008)、15「ARROW THROUGH ME」(1979)、16「EVERY NIGHT」(1970)、17「JUNIOR'S FARM」(1974)、18「MRS VANDEBILT」(1973)、の全18曲、70分26秒です。

CD3は、1「SAY SAY SAY(2015 REMIX)」(1983, 2015)、2「MY VALENTINE」(2012)、3「PIPES OF PEACE」(1983)、4「THE WORLD TONIGHT」(1997)、5「SOUVENIR」(1997)、6「DANCE TONIGHT」(2007)、7「EBONY AND IVORY」(1982)、8「FINE LINE」(2005)、9「HERE TODAY」(1982)、10「PRESS」(1986)、11「WANDERLUST」(1982)、12「WINEDARK OPEN SEA」(1993)、13「BEAUTIFUL NIGHT」(1997)、14「GIRLFRIEND」(1978)、15「QUEENIE EYE」(2013)、16「WE ALL STAND TOGETHER」(1980, 1984)、の全16曲入り、62分41秒です。

CD4は、1「COMING UP」(1980)、2「TOO MUCH RAIN」(2005)、3「GOOD TIMES COMING / FEEL THE SUN」(1986)、4「GOODNIGHT TONIGHT」(1979)、5「BABY'S REQUEST」(1979)、6「WITH A LITTLE LUCK」(1978)、7「LITTLE WILLOW」(1997)、8「ONLY MAMA KNOWS」(2007)、9「DON'T LET IT BRING YOU DOWN」(1978)、10「THE BACK SEAT OF MY CAR」(1971)、11「NO MORE LONELY NIGHTS」(1984)、12「GREAT DAY」(1997)、13「VENUS AND MARS / ROCK SHOW」(1975)、14「TEMPORARY SECRETARY」(1980)、15「HOPE FOR THE FUTURE」(2015)、16「JUNK」(1970)、の全16曲入り、58分37秒で、合計67曲入りで「255分59秒!(4時間15分59秒!)」です。

つまり、CD2枚組の通常盤にも、CD4枚組の「デラックス・エディション」にも、コノ「HOPE FOR THE FUTURE」はそれぞれ最後から2曲目に収録されていて、ベスト盤の売りのひとつです。ベスト盤「PURE McCARTNEY」はポール自身が選曲していて、2015年までに「アーカイヴ・コレクション」がリリースされていた楽曲はソノ「最新リマスター」もしくは「最新リミックス」で、その他の楽曲はベスト盤用に「最新リマスター」されていて、全67曲に1曲も選ばれていないスタジオ・アルバムは、1987年リリースのアルバム「CHOBA B CCCP」と、1989年リリースのアルバム「FLOWERS IN THE DIRT」と、1999年リリースのアルバム「RUN DEVIL RUN」と、2001年リリースのアルバム「DRIVING RAIN」の4作だけです。アルバム「CHOBA B CCCP」とアルバム「RUN DEVIL RUN」はほとんどがカヴァー集なので、オリジナル・アルバムでは「FLOWERS IN THE DIRT」と「DRIVING RAIN」だけとなります。

アルバム「DRIVING RAIN」は全英46位・全米26位の大失敗作なので仕方ないものの、「エルヴィス・コステロがポールを復活させた」などと云うデマを拡散している日本のバカな評論家が大好きなアルバム「FLOWERS IN THE DIRT」(全英首位!・全米21位)がガン無視されたので困ってしまい、翌2017年にアルバム「FLOWERS IN THE DIRT」の「アーカイヴ・コレクション」が出るから取って置いた、などとまたしてもウソを上塗りしてしまったのです。だったら、2020年に「アーカイヴ・コレクション」が出たアルバム「FLAMING PIE」から全14曲中半数以上の8曲も選ばれているのは、どう説明するのでしょうか。ベスト盤「PURE McCARTNEY」は、全英3位・全米15位(ロック・アルバム2位)と大ヒットしています。「THE 7‘’ SINGLES BOX」では74枚目で、「HOPE FOR THE FUTURE / HOPE FOR THE FUTURE(THRASH MIX)」の新たなカップリングで制作し収録されています。

(小島イコ)

posted by 栗 at 23:00| FAB4 | 更新情報をチェックする

「24 JAPAN」第24話(最終話)(再)



テレ朝チャンネル1 5:00〜6:00

第24話「11:00P.M.-12:00A.M.」

片瀬那奈 AS 氷川七々美(消息不明)

「24 JAPAN」第24話(最終話)の、今年初めての再放送です。ビクターに娘は死んだと嘘をつかれた現馬は逆上して、単身でトラックでテロリストのアジトに突っ込み、アンドレもビクターもアッサリと射殺して、たったひとりでテロリストを全滅させます。おいおい、何だよ、コノ粗すぎる展開は。そんなに強いのなら、2時間ドラマとかで充分でしょう。内通者だった伊月は逃亡しようとして目撃者を次々に射殺して、最終話だけでも何十人単位で人が死にます。伊月は現馬によって捕らえられますが、伊月は六花を拘束して時限爆弾を仕掛けていて、現馬が爆弾を停止させるものの、六花は伊月によって射殺されていて、原作ドラマだと現馬が泣き叫んでおしまいです。ところが、シーズン1のみで伏線回収が不可能なリメイクでは、何故か時限爆弾が再起動して爆発し、現馬も瀕死状態となって、六花の亡骸を抱いて「家に帰ろう」と云っておしまいなのです。那奈ちゃんが演じた氷川七々美の謎の消息不明や、生け捕りにされた伊月の其の後や、益々狂乱娘ぶりを発揮する美有などは、永遠に描かれないでしょう。そして、やっと終わってくれたかと思ったら、明日からまた始まります。

本放送:2021年3月26日(テレビ朝日)

(小島イコ/姫川未亜)

posted by 栗 at 06:00| ACTRESS | 更新情報をチェックする