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2024年06月01日

「ポールの道」#388「THE 7‘’ SINGLES BOX」#64「JENNY WREN / SUMMER OF ’59」

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ポール・マッカートニーが2005年9月12日にMPL/パーロフォン(英国)・MPL/キャピトル(米国)からリリースした13作目(ポール&リンダ、ウイングスも含めると21作目)のスタジオ・アルバム「CHAOS AND CREATION IN THE BACKYARD(ケイオス・アンド・クリエイション・イン・ザ・バックヤード〜裏庭の混沌と創造)」(全英10位・全米6位)からは、同2005年8月29日に先行シングルとして「FINE LINE」(全英20位)もスマッシュ・ヒットさせましたが、英国では同2005年11月21日に第2弾シングルとして7インチで「JENNY WREN / SUMMER OF ’59」をリリースしていて、全英22位となっています。表題曲の「JENNY WREN」は、一聴してビートルズ時代の「BLACKBIRD」を想起させる佳曲で、タイトルはチャールズ・ディケンズ の小説「OUR MUTUAL FRIEND(互いの友)」に登場する少女「ジェニー・レン」から頂いています。更に鳥の「ミソサザイ」の英名でもあって、ポール自身が「BLACKBIRD」に似ている曲と云っています。

「JENNY WREN」のレコーディングは、ポール・マッカートニー(ヴォーカル、アコースティックギター、トムトム)、ペドロ・エウスターチェ(ドゥドゥク)で、ドゥドゥクは笛の様な民族楽器です。7インチのB面「SUMMER OF ’59」はアルバム未収録曲で、CDシングルにカップリングされた「I WANT YOU TO FLY」と「THIS LOVING GAME」もアルバム未収録曲です。これらの楽曲は全てポールの単独作で、アルバム「CHAOS AND CREATION IN THE BACKYARD」は、プロデュースしたナイジェル・ゴッドリッチの提案で、デジタル時代のビートルズ・サウンドを意図していて、ソレに応えたポールもベースやギターなどもビートルズ時代にも弾いていた楽器を使って、ほとんどの楽曲をひとりで多重録音しています。更に云えば、シングル・カットされた「FINE LINE」や「JENNY WREN」は勿論、アルバムに収録された「ENGLISH TEA」はビートルズの「FOR NO ONE」とソックリな楽曲で、アレンジから歌い方まで同じと云う「ラトルズ」みたいな楽曲となっていて、ラトルズよりも本物が自分自身のマネをしているのですから、そりゃあ、似ているなんてレベルではありません。

ラトルズの映像版にも出演していて、セルフ・パロディの「HERE COMES THE MOON」を作ったジョージ・ハリスンみたいな事を、ポールもやっているわけですよ。此の「CHAOS AND CREATION IN THE BACKYARD」全体に漂う「ビートルズ風」な感覚は、ポールは勿論の事、プロデュースしたナイジェル・ゴッドリッチも狙ってやっているのでしょう。21世紀のプロデューサーであるナイジェル・ゴッドリッチと組んでポールがやっているのですから、ビートルズの21世紀的な展開となっていて、とても興味深いアルバムにはなっています。こう云う傑作を、平気で「セキュアCD」とか云って「CCCD」で発売してしまったレコード会社は、ソレが神をも恐れぬ愚行だとは思わなかったのでしょうか。2005年と云えば7月2日に全世界同時にチャリティー・コンサート「LIVE 8」が行われていて、ポールも参加して英国でのトップと大トリを務めていて、トップではU2と共演して「SGT. PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND」を、大トリでは「GET BACK」、「DRIVE MY CAR」、「HELTER SKELTER」、「THE LONG AND WINDING ROAD」、「HEY JUDE」などのビートルズ・ナンバーを演奏しています。

私生活でも2002年6月には悪妻・ヘザー・ミルズと再婚して、2003年10月28日には娘・ベアトリスが誕生していて、相変わらずツアーも行っていて、絶好調を維持していました。そこへきて、充実した新作アルバム「CHAOS AND CREATION IN THE BACKYARD」をリリースしたわけで、ナイジェル・ゴッドリッチの要請でアルバムのほとんどは「ワンマン・レコーディング」になった事もあり、ツアーと新作アルバムは別と云う路線が確立されてゆきます。チャートの成績も良く、受賞こそ逃したもののグラミー賞にもノミネートされていて、老いてなお盛んなところを見せつけていたのです。が、しかし、アルバム「CHAOS AND CREATION IN THE BACKYARD」を最後に、ポールはビートルズ時代から44年も在籍していた英国・パーロフォンから移籍してしまうのでした。「アタマが固い爺どもとレコードを作るのはもう沢山だ!」などと、自分の年齢(65歳で日本のサラリーマンなら定年退職)を棚に上げて新会社へと向かってしまったのですから、驚かされました。故に此のシングルは、ポールがパーロフォンからリリースした最後のレコードとなったのです。ブートレグ9枚組の「THE 7‘’ SINGLES」ではここから8枚目で、「THE 7‘’ SINGLES BOX」では64枚目で、ヨーロッパ盤のピクチャー・スリーヴで復刻されています。

(小島イコ)

posted by 栗 at 23:45| FAB4 | 更新情報をチェックする

「闇金ウシジマくん」(再)全9話一挙放送

闇金ウシジマくん ディレクターズカット版 DVD-BOX


ファミリー劇場 23:40〜3:50

片瀬那奈 AS 大久保千秋

「闇金ウシジマくん」ドラマ版第1シーズンの今年4回目で、今回は全9話一挙再放送です。那奈ちゃんが演じた大久保千秋はドラマ版のオリジナルキャラクターで、視聴者目線でナレーションも担当しています。が、しかし、原作マンガの様々なキャラクターから摘まんでいるので、言動に一貫性がない多重人格みたいな役どころとなっております。例えば、ヨシノリの正体を千秋だけ知らされていなくてキョトンとしているのに、事務所に戻ったら仁王立ちでヨシノリを責めたりするのは、豹変し過ぎでしょう。ミズキをカッターで襲ったヌマタを見つけると、いきなり「何やってんの、ぶっ殺すよ!」などと物騒な事を云い出すし、矢鱈とイタバシに肩入れする理由も不明ですし、何故AV女優を辞めたのかも分かりません。初の実写ドラマ化だったので、此の後にドラマがシリーズ化して映画が4本も制作される予定は、此の時点ではなかったのでしょう。実写ではウシジマくんが主役になっていますが、原作マンガでのウシジマくんは狂言回しで、主役は各編の債務者です。ファミリー劇場版は、最後の「お色気プレゼント・コーナー」はカットされていて、市販ソフトはディレクターズカット版なので、此のオンエア版とは編集が違っています。

本放送:2010年10月13日〜12月15日(MBS、TBS)(TBSでの放送日)

(小島イコ/姫川未亜)

posted by 栗 at 23:40| ACTRESS | 更新情報をチェックする

「デスノート the Last name」

DEATH NOTE デスノート the Last name (スペシャルプライス版) [Blu-ray]


WOWOWプラス 18:30〜21:00

2006年公開作品

片瀬那奈 AS 高田清美

(公開:2006年11月3日、撮影:2006年6月2日〜7月31日)

「デスノート the Last name」の、今年2回目の放送です。第1作から続けて放送されますが、完結編であるこちらは原作マンガとは大きく違った展開となり、那奈ちゃんが演じた高田清美も「第3のキラ」として原作マンガとは名前が同じなだけで全く違った役どころとなっています。金子監督は那奈ちゃんがお気に入りだった様で、此の映画のクランクインもクランクアップも高田清美のシーンで始まり終わっていて、後に那奈ちゃんの主演映画を監督する事となります。金子監督は「平成ガメラ3部作」で有名ですが、元々は「にっかつロマンポルノ」出身(此の「デスノート the Last name」でも、ミサミサの拘束シーンや、高田清美が死ぬ時の悶絶シーンなどに片鱗が伺える)ですし、アイドル好きで、怪獣好き、と云う所謂ひとつの「ヲタク」です。


(小島イコ/姫川未亜)

posted by 栗 at 21:00| ACTRESS | 更新情報をチェックする