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2024年06月01日

「デスノート the Last name」

DEATH NOTE デスノート the Last name (スペシャルプライス版) [Blu-ray]


WOWOWプラス 18:30〜21:00

2006年公開作品

片瀬那奈 AS 高田清美

(公開:2006年11月3日、撮影:2006年6月2日〜7月31日)

「デスノート the Last name」の、今年2回目の放送です。第1作から続けて放送されますが、完結編であるこちらは原作マンガとは大きく違った展開となり、那奈ちゃんが演じた高田清美も「第3のキラ」として原作マンガとは名前が同じなだけで全く違った役どころとなっています。金子監督は那奈ちゃんがお気に入りだった様で、此の映画のクランクインもクランクアップも高田清美のシーンで始まり終わっていて、後に那奈ちゃんの主演映画を監督する事となります。金子監督は「平成ガメラ3部作」で有名ですが、元々は「にっかつロマンポルノ」出身(此の「デスノート the Last name」でも、ミサミサの拘束シーンや、高田清美が死ぬ時の悶絶シーンなどに片鱗が伺える)ですし、アイドル好きで、怪獣好き、と云う所謂ひとつの「ヲタク」です。


(小島イコ/姫川未亜)

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「闇金ウシジマくん」(再)全9話一挙放送

闇金ウシジマくん ディレクターズカット版 DVD-BOX


ファミリー劇場 23:40〜3:50

片瀬那奈 AS 大久保千秋

「闇金ウシジマくん」ドラマ版第1シーズンの今年4回目で、今回は全9話一挙再放送です。那奈ちゃんが演じた大久保千秋はドラマ版のオリジナルキャラクターで、視聴者目線でナレーションも担当しています。が、しかし、原作マンガの様々なキャラクターから摘まんでいるので、言動に一貫性がない多重人格みたいな役どころとなっております。例えば、ヨシノリの正体を千秋だけ知らされていなくてキョトンとしているのに、事務所に戻ったら仁王立ちでヨシノリを責めたりするのは、豹変し過ぎでしょう。ミズキをカッターで襲ったヌマタを見つけると、いきなり「何やってんの、ぶっ殺すよ!」などと物騒な事を云い出すし、矢鱈とイタバシに肩入れする理由も不明ですし、何故AV女優を辞めたのかも分かりません。初の実写ドラマ化だったので、此の後にドラマがシリーズ化して映画が4本も制作される予定は、此の時点ではなかったのでしょう。実写ではウシジマくんが主役になっていますが、原作マンガでのウシジマくんは狂言回しで、主役は各編の債務者です。ファミリー劇場版は、最後の「お色気プレゼント・コーナー」はカットされていて、市販ソフトはディレクターズカット版なので、此のオンエア版とは編集が違っています。

本放送:2010年10月13日〜12月15日(MBS、TBS)(TBSでの放送日)

(小島イコ/姫川未亜)

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「ポールの道」#388「THE 7‘’ SINGLES BOX」#64「JENNY WREN / SUMMER OF ’59」

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ポール・マッカートニーが2005年9月12日にMPL/パーロフォン(英国)・MPL/キャピトル(米国)からリリースした13作目(ポール&リンダ、ウイングスも含めると21作目)のスタジオ・アルバム「CHAOS AND CREATION IN THE BACKYARD(ケイオス・アンド・クリエイション・イン・ザ・バックヤード〜裏庭の混沌と創造)」(全英10位・全米6位)からは、同2005年8月29日に先行シングルとして「FINE LINE」(全英20位)もスマッシュ・ヒットさせましたが、英国では同2005年11月21日に第2弾シングルとして7インチで「JENNY WREN / SUMMER OF ’59」をリリースしていて、全英22位となっています。表題曲の「JENNY WREN」は、一聴してビートルズ時代の「BLACKBIRD」を想起させる佳曲で、タイトルはチャールズ・ディケンズ の小説「OUR MUTUAL FRIEND(互いの友)」に登場する少女「ジェニー・レン」から頂いています。更に鳥の「ミソサザイ」の英名でもあって、ポール自身が「BLACKBIRD」に似ている曲と云っています。

「JENNY WREN」のレコーディングは、ポール・マッカートニー(ヴォーカル、アコースティックギター、トムトム)、ペドロ・エウスターチェ(ドゥドゥク)で、ドゥドゥクは笛の様な民族楽器です。7インチのB面「SUMMER OF ’59」はアルバム未収録曲で、CDシングルにカップリングされた「I WANT YOU TO FLY」と「THIS LOVING GAME」もアルバム未収録曲です。これらの楽曲は全てポールの単独作で、アルバム「CHAOS AND CREATION IN THE BACKYARD」は、プロデュースしたナイジェル・ゴッドリッチの提案で、デジタル時代のビートルズ・サウンドを意図していて、ソレに応えたポールもベースやギターなどもビートルズ時代にも弾いていた楽器を使って、ほとんどの楽曲をひとりで多重録音しています。更に云えば、シングル・カットされた「FINE LINE」や「JENNY WREN」は勿論、アルバムに収録された「ENGLISH TEA」はビートルズの「FOR NO ONE」とソックリな楽曲で、アレンジから歌い方まで同じと云う「ラトルズ」みたいな楽曲となっていて、ラトルズよりも本物が自分自身のマネをしているのですから、そりゃあ、似ているなんてレベルではありません。

ラトルズの映像版にも出演していて、セルフ・パロディの「HERE COMES THE MOON」を作ったジョージ・ハリスンみたいな事を、ポールもやっているわけですよ。此の「CHAOS AND CREATION IN THE BACKYARD」全体に漂う「ビートルズ風」な感覚は、ポールは勿論の事、プロデュースしたナイジェル・ゴッドリッチも狙ってやっているのでしょう。21世紀のプロデューサーであるナイジェル・ゴッドリッチと組んでポールがやっているのですから、ビートルズの21世紀的な展開となっていて、とても興味深いアルバムにはなっています。こう云う傑作を、平気で「セキュアCD」とか云って「CCCD」で発売してしまったレコード会社は、ソレが神をも恐れぬ愚行だとは思わなかったのでしょうか。2005年と云えば7月2日に全世界同時にチャリティー・コンサート「LIVE 8」が行われていて、ポールも参加して英国でのトップと大トリを務めていて、トップではU2と共演して「SGT. PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND」を、大トリでは「GET BACK」、「DRIVE MY CAR」、「HELTER SKELTER」、「THE LONG AND WINDING ROAD」、「HEY JUDE」などのビートルズ・ナンバーを演奏しています。

私生活でも2002年6月には悪妻・ヘザー・ミルズと再婚して、2003年10月28日には娘・ベアトリスが誕生していて、相変わらずツアーも行っていて、絶好調を維持していました。そこへきて、充実した新作アルバム「CHAOS AND CREATION IN THE BACKYARD」をリリースしたわけで、ナイジェル・ゴッドリッチの要請でアルバムのほとんどは「ワンマン・レコーディング」になった事もあり、ツアーと新作アルバムは別と云う路線が確立されてゆきます。チャートの成績も良く、受賞こそ逃したもののグラミー賞にもノミネートされていて、老いてなお盛んなところを見せつけていたのです。が、しかし、アルバム「CHAOS AND CREATION IN THE BACKYARD」を最後に、ポールはビートルズ時代から44年も在籍していた英国・パーロフォンから移籍してしまうのでした。「アタマが固い爺どもとレコードを作るのはもう沢山だ!」などと、自分の年齢(65歳で日本のサラリーマンなら定年退職)を棚に上げて新会社へと向かってしまったのですから、驚かされました。故に此のシングルは、ポールがパーロフォンからリリースした最後のレコードとなったのです。ブートレグ9枚組の「THE 7‘’ SINGLES」ではここから8枚目で、「THE 7‘’ SINGLES BOX」では64枚目で、ヨーロッパ盤のピクチャー・スリーヴで復刻されています。

(小島イコ)

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2024年06月02日

「ポールの道」#389「THE 7‘’ SINGLES BOX」#65「DANCE TONIGHT / DANCE TONIGHT(DEMO)」

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2005年9月12日にMPL/パーロフォンからリリースしたスタジオ・アルバム「CHAOS AND CREATION IN THE BACKYARD(ケイオス・アンド・クリエイション・イン・ザ・バックヤード〜裏庭の混沌と創造)」(全英10位・全米6位)を最後に、ポール・マッカートニーはビートルズ時代から44年間も在籍していたパーロフォンから、「スターバックス・エンターテイメント」と「コンコード・ミュージック・グループ」が立ち上げた新たなるレーベルである「ヒア・ミュージック」へ第1弾所属ミュージシャンとして移籍しました。2006年9月12日に、クラシック作品のアルバム「ECCE COR MEUM(心の翼)」をMPL/EMI Classicsからリリースしているのですが、ソレがポールとしては最後のEMIからのリリースとなっています。2006年4月11日には、ビートルズのキャピトル編集盤を収めた箱の第2弾「THE CAPITOL ALBUMS VOL.2(ザ・ビートルズ '65 BOX)」がリリースされていて、同2006年11月15日(日本)・11月20日(英国)・11月21日(米国)には、ビートルズ名義のアルバム「LOVE」がリリースされているので、またバッティングしてポールのオリジナルでの新作は出せない状況だったのでしょう。

ポールは、2007年11月14日にはDVD3枚組の「THE McCARTNEY YEARS(ポール・マッカートニー・アンソロジー 1970-2005)」をワーナーからリリースしました。コレは1970年から2005年までのポールのMVやライヴ映像をまとめた箱で、つまりはパーロフォン時代のソロやポール&リンダやウイングスの映像を収録した作品で、ヒア・ミュージックに移籍したからまとめて出したのでしょう。ポールのMVやライヴ映像は此の時点でも膨大な数があったので、ソノ全てが収録されているわけではありません。それでもDVD3枚で合計375分(6時間15分)もあるので、ファンにとっては嬉しい作品です。時は前後して、ヒア・ミュージックに移籍したポールは、2007年6月4日(米国・英国)・6月6日(日本)に、14作目(ポール&リンダやウイングスを含めて22作目)のスタジオ・アルバム「MEMORY ALMOST FULL(追憶の彼方に〜メモリー・オールモスト・フル)」をMPL/ヒア・ミュージックからリリースしました。プロデュースは前々作「DRIVING RAIN」でも組んだデヴィッド・カーンで、ツアー・バンドと組んだ楽曲と、ポールのワンマン・レコーディングを合わせた構成にしていて、つまりは前々作「DRIVING RAIN」と前作「CHAOS AND CREATION IN THE BACKYARD」を合わせた様なアルバムを意図して制作されています。

当時のポールは再婚した悪妻・ヘザー・ミルズとの離婚で揉めていたので、タイトルの「MEMORY ALMOST FULL」が「FOR MY SOULMATE L.L.M.(我が魂の伴侶・リンダ・ルイーズ・マッカートニーに捧ぐ)」のアナグラムではないかと話題になりました。内容は、1「DANCE TONIGHT」、2「EVER PRESENT PAST」、3「SEE YOUR SUNSHINE」、4「ONLY MAMA KNOWS」、5「YOU TELL ME」、6「MY BELLAMY」、7「GRATITUDE」、8「VINTAGE CLOTHES」、9「THAT WAS ME」、10「FEET IN THE CLOUDS」、11「HOUSE OF WAX」、12「THE END OF THE END」、13「NOD YOUR HEAD」の、全13曲入りで、日本盤には、14「WHY SO BLUE」がボーナス・トラックとして収録された全14曲入りです。ところが、同時に縦長ジャケットでCD2枚組の限定盤もリリースされていて、そちらはCD1が本編13曲入りで、CD2が、1「IN PRIVATE」、2「WHY SO BLUE」、3「222」の3曲に、4「Audio commentary: Paul talks about the music of Memory Almost Full」と題されたポールの25分位のインタビューが収録されています。

2007年11月6日になって、ピンク・ジャケットのCDとDVDの2枚組「デラックス・エディション」もリリースされていて、CDには本編13曲に限定盤でのアルバム未収録3曲を加えた全16曲入りで、DVDには2007年6月7日のロンドンのジ・エレクトリック・ボールルームでのライヴから、1「DRIVE MY CAR」、2「DANCE TONIGHT」、3「HOUSE OF WAX」、4「NOD YOUR HEAD」、5「ONLY MAMA KNOWS」の5曲と、「DANCE TONIGHT」と「EVER PRESENT PAST」のMV2曲を加えた7曲が収録されています。ポールは此の辺から、新作アルバム自体を「アーカイヴ・コレクション」みたいにしていて、何種類も後出しでリリースする様になったので、コレクターは困ったちゃんなのです。アルバムはスターバックスの店舗でも売られていて、新作なのに駅売りのパチモンみたいに見えて「トホホ」でしたが、全英5位・全米3位と大ヒットしています。当時は若かったツアー・バンドをバックにした「ONLY MAMA KNOWS」などは、第5期ウイングス時代の様なハードロック調で、若返ったポールのシャウトが聴けます。

第1弾シングルとして、2007年6月18日(ポールの65歳のお誕生日)にアルバム冒頭の「DANCE TONIGHT」が、両面共に「DANCE TONIGHT」で英国では変型ピクチャー・10インチ・シングルでリリースされて、米国では「DANCE TONIGHT」と「NOD YOUR HEAD」のカップリングでの配信シングル限定でのリリースでした。成績は全英26位・全米69位でしたが、限定盤の変型シングルと配信でしか買えないわけで、やはりキチンと7インチ盤やCDシングルでもリリースしてくれないと、お話にならないのですよ。「DANCE TONIGHT」はポールが、ヴォーカル、マンドリン、エレクトリック・ギター、ベース、ドラムス、キーボード、パーカッション、オートハープ、とひとりだけで多重録音している楽曲で、ポールがマンドリンを弾くと幼かった娘のベアトリスが喜んで踊るのを見て書いた曲だそうです。ミシェル・ゴンドリーが監督したMVではポールと、娘のステラ・マッカートニーの友人でもあるナタリー・ポートマンやマッケンジー・クルックも出演しています。「THE 7‘’ SINGLES BOX」には65枚目で、B面に未発表だった「DANCE TONIGHT」のデモ音源を収録した新たなシングルとして収録されています。

(小島イコ)

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2024年06月03日

「24 JAPAN」第18話(再)



テレ朝チャンネル1 5:00〜6:00

第18話「5:00P.M.-6:00P.M.」

片瀬那奈 AS 氷川七々美(消息不明)

「24 JAPAN」第18話の、今年初めての再放送です。記憶喪失になった現馬の妻である六花には変な医者が出てきて告っているし、娘の美有も相変わらずのアホ丸出し行動をとっているし、現馬がアレクシスになりすまして取引相手を探ろうとしたら、応援するはずのチーフが実は現馬を恨んでいて、取引相手を射殺しちゃったりとか、もう勘弁して下さい。特にCTUの連中は、本当にテロリストから日本を守ろうとしているのでしょうか。

本放送:2021年2月12日(テレビ朝日)

(小島イコ/姫川未亜)

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「ポールの道」#390「THE 7‘’ SINGLES BOX」#66「NOD YOUR HEAD / 222」

Memory Almost Full (W/Dvd) (Dlx) (Dig)


ポール・マッカートニーが2007年6月4日にリリースした14作目(ポール&リンダ、ウイングスを加えると22作目)のスタジオ・ソロ・アルバム「MEMORY ALMOST FULL(追憶の彼方に〜メモリー・オールモスト・フル)」は、移籍したヒア・ミュージックからの最初のアルバムです。ヒア・ミュージックは「スターバックス・エンターテイメント」と「コンコード・ミュージック・グループ」が新たに立ち上げたレーベルで、ポールは第1弾所属ミュージシャンとなったわけです。ヒア・ミュージックにはポールにつづいて、ジョニ・ミッチェル、カーリー・サイモン、ジェームズ・テイラー、キャロル・キング、ポール・サイモン、エルヴィス・コステロ、などの大物ミュージシャンがぞくぞくと所属するのですが、一部のミュージシャンはスターバックス店舗でのプロモーションなどに疑念を持ち、売り上げも思ったよりも上がらなかったので不信感を抱いて、実際に裁判沙汰になったケースもあります。

ポールのアルバム「MEMORY ALMOST FULL」に関して云えば、全英5位・全米3位と大ヒットしてはいるものの、パーロフォン時代最後で前作アルバム「CHAOS AND CREATION IN THE BACKYARD」も全英10位・全米6位と売れていたわけで、レーベルが変わってもポールはポールだっただけとも云えます。コレが前々作アルバム「DRIVING RAIN」(全英46位・全米26位)の次だったならば「ヒア・ミュージックのプロモーションのおかげ」となっていたでしょうけれど、ポールの場合は「自力で立ち直る」んですよ。しかし、こうして見ると英国では人気に衰え知らずだったポールなのに、アルバム「DRIVING RAIN」の全英46位と云うのは前例がない落ち込み様でした。英国でのポールのアルバムでトップ10入りしていないアルバムは、1971年リリースの「WILD LIFE」全英11位と、1988年に旧ソ連限定で1991年に全世界リリースした「CHOBA B CCCP」全英63位と、1999年リリースのアルバム「RUN DEVIL RUN」の全英12位と、2001年リリースのアルバム「DRIVING RAIN」全英46位の4作しかありません。

ソノ内、カヴァー・アルバム「CHOBA B CCCP」とほとんどがカヴァーのアルバム「RUN DEVIL RUN」は一発録りなので、オリジナル・アルバムではウイングスのデビュー・アルバム「WILD LIFE」とアルバム「DRIVING RAIN」だけで、新たなバンドで一発録り中心だった「WILD LIFE」はそれでも11位まで上がっているわけで、如何にアルバム「DRIVING RAIN」の46位が低かったのかが分かります。ポールとしては、アルバム「MEMORY ALMOST FULL」ではアルバム「DRIVING RAIN」と同じデヴィッド・カーンにプロデュースを任せているので、つまりはアルバム「DRIVING RAIN」の雪辱を果たしたとも云えるのでしょう。それにしても、アレだけ1986年のアルバム「PRESS TO PLAY」が全米30位だった事を「エリック・スチュワートが悪い」とか云って貶している日本のバカな評論家は、アレが全英8位と立派な成績を残している事は無視しているのに、本当にどん底まで堕ちたアルバム「DRIVING RAIN」は何故にスルーするのでしょうか。多分、例によって2002年に9年ぶり3度目の来日公演「DRIVING JAPAN」があったから、ライヴに圧倒されて何も考えられなくなったってところでしょうなあ。

さてさて、アルバム「MEMORY ALMOST FULL」からは、2007年8月28日に英国で「NOD YOUR HEAD」が限定で楽曲とMVが無料配信されました。当初は無料でしたが、後に有料になっています。アルバム「MEMORY ALMOST FULL」の通常盤全13曲入りでは、此のパンク風な楽曲が最後に収録されていますが、当初は12曲目の「THE END OF THE END」で〆る予定だったのが、「THE END OF THE END」の内容が死を予感させる暗いものだったので、急遽1曲足したのだそうです。縦長のCD2枚組やピンク・ジャケットの「デラックス・エディション」にはアルバム未収録曲が加えられていて「222」もソノ中の一曲です。何にしろ、ヒア・ミュージックにはシングルを売る気がなかったのか、「DANCE TONGHT」にしろ「NOD YOUR HEAD」にしろ「EVER PRESENT PAST」にしろ、積極的にプロモーションする事もなかったので成績も酷いもんです。「NOD YOUR HEAD」は配信限定だったので、チャート入りすらしていません。アルバムが売れたから、ソレでいいじゃん!だった辺りは、やはり本業はコーヒー・ショップなのです。「THE 7‘’ SINGLES BOX」には66枚目で、元々7インチ盤はなかったので、新たに制作した「NOD YOUR HEAD / 222」が収録されています。

(小島イコ)

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2024年06月04日

「24 JAPAN」第19話(再)



テレ朝チャンネル1 5:00〜6:00

第19話「6:00P.M.-7:00P.M.」

片瀬那奈 AS 氷川七々美(消息不明)

「24 JAPAN」第19話の、今年初めての再放送です。同時進行で現馬、妻の六花、娘の美有、朝倉麗議員陣営、CTU、テロリスト、などの話が描かれているのですが、コレがもうどれもが危機的状況の連続で、観ていて疲れますし、こんな朝っぱらから観る様なドラマではありません。車が逆走して崖から落ちて爆発したのに怪我すらしない「不死身の女」美有とか、ソレを見て記憶喪失になった六花が、暗殺者をCTUの南条によって射殺されて記憶が戻るとか、そうした家族の危機を現馬には知らせずにコマとしか思っていないCTUとか、やはり日本版リメイクにはハードルが高過ぎるドラマなんですよ。しかも此のリメイク版が制作されたのは、原作ドラマ「24」の20年後なわけで、何故そんなに時間が経ってからリメイクしたのかも謎です。

本放送:2021年2月19日(テレビ朝日)

(小島イコ/姫川未亜)

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「ポールの道」#391「THE 7‘’ SINGLES BOX」#67「EVER PRESENT PAST / HOUSE OF WAX(LIVE)」

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2007年6月に移籍したポール・マッカートニーは、第1弾アルバム「MEMORY ALMOST FULL(追憶の彼方に〜メモリー・オールモスト・フル)」をMPL/ヒア・ミュージックからリリースして、米国では配信限定で英国では変型シングルのみでのリリースだった2007年7月リリースのシングル「DANCE TONGHT」と、配信限定(当初は無料)だった2007年8月リリースのシングル「NOD YOUR HEAD」につづいて、2007年11月5日には「EVER PRESENT PAST」をシングル・カットしました。7インチ・シングルは「EVER PRESENT PAST / HOUSE OF WAX(LIVE)」のカップリングで、CDシングルは「EVER PRESENT PAST」に「ONLY MAMA KNOWS」と「DANCE TONGHT」のライヴ音源を加えた3曲入りなのですが、全英85位・全米110位と云う「トホホ」な成績となりました。2005年リリースの前作アルバム「CHAOS AND CREATION IN THE BACKYARD(ケイオス・アンド・クリエイション・イン・ザ・バックヤード〜裏庭の混沌と創造)」の時には出来ていたと云う「EVER PRESENT PAST」は、個人的にはポールの新たなる路線で名曲だと思うのですが、ヒア・ミュージックはアルバムが全英5位・全米3位と売れたので、シングルなんてどうでも良かったのでしょう。

アルバム「MEMORY ALMOST FULL」は、1「DANCE TONIGHT」、2「EVER PRESENT PAST」、3「SEE YOUR SUNSHINE」、4「ONLY MAMA KNOWS」、5「YOU TELL ME」、6「MY BELLAMY」、7「GRATITUDE」、8「VINTAGE CLOTHES」、9「THAT WAS ME」、10「FEET IN THE CLOUDS」、11「HOUSE OF WAX」、12「THE END OF THE END」、13「NOD YOUR HEAD」のアルバム本編の内、「DANCE TONGHT」と「EVER PRESENT PAST」と「SEE YOUR SUNSHINE」と「MY BELLAMY」と「GRATITUDE」と「THE END OF THE END」と「NOD YOUR HEAD」の7曲がポールのワンマン・レコーディングで、他の6曲がツアー・バンドでの演奏となっていて、シングル・カットされた3曲は全てポールがひとりで演奏した楽曲です。但し、シングルは配信限定も多く、カップリングされた曲も既にアルバムの拡大盤に収録されている曲だけなので、わざわざシングルを買おうと云う気にはならないし、そもそも配信限定では買うべき物がないのですから、パーロフォン時代には凝ったシングルを連発してコレクターを泣かせていたポールとは思えないリリースで、ソレはやはりヒア・ミュージックのやり方だったのでしょう。

ライヴ音源が収録された「HOUSE OF WAX」と「ONLY MAMA KNOWS」と「DANCE TONGHT」も、既にピンク・ジャケットの「デラックス・エディション」のDVDに映像版が収録されているのですから、珍しくはありません。そして、2007年11月13日にはライヴ盤の「AMOEBA'S SECRET」が12インチ・シングルとCDシングル(2009年1月27日)でリリースされるのです。ソレが、2007年6月27日にハリウッドのアメーバ・ミュージック・ホールでのシークレット・ライヴから、1「DRIVE MY CAR」、2「C MOON」、3「THAT WAS ME」、4「I SAW HER STANDING THERE」のたったの4曲入りだったのです。後に2010年1月17日に全14曲入りでのライヴ・アルバム「LIVE IN LOS ANGELES」としてリリースし直していて、1「DRIVE MY CAR」、2「ONLY MAMA KNOWS」、3「DANCE TONIGHT」、4「C MOON」、5「THAT WAS ME」、6「BLACKBIRD」、7「HERE TODAY」、8「BACK IN THE U.S.S.R.」、9「NOD YOUR HEAD」、10「HOUSE OF WAX」、11「GET BACK」、12「HEY JUDE」、13「LADY MADONNA」、14「I SAW HER STANDING THERE」となっています。

更に2019年7月12日になってからライヴ・アルバム「AMOEBA GIG」として、1「DRIVE MY CAR」、2「ONLY MAMA KNOWS」、3「DANCE TONGHT」、4「C MOON」、5「THE LONG AND WINDING ROAD」、6「I'LL FOLLOW THE SUN」、7「CALICO SKIES」、8「THAT WAS ME」、9「BLACKBIRD」、10「HERE TODAY」、11「BACK IN THE U.S.S.R.」、12「NOD YOUR HEAD」、13「HOUSE OF WAX」、14「I'VE GOT A FEELING」、15「MATCHBOX」、16「GET BACK」、17「BABY FACE」、18「HEY JUDE」、19「LET IT BE」、20「LADY MADONNA」、21「I SAW HER STANDING THERE」の、全21曲入りになって公式盤が出ています。つまり、同じライヴ音源が4曲入りから14曲入りになって更に21曲入りになって(2019年の2枚組アナログ盤には「COMING UP」のサウンドチェック音源を加えた全22曲入り)、3度買いさせられたわけですなあ。最初はヒア・ミュージックからだったのに、今ではキャピトルに戻っています。シングル「EVER PRESENT PAST / HOUSE OF WAX(LIVE)」は「THE 7‘’ SINGLES BOX」では67枚目で、ヨーロッパ盤のピクチャー・スリーヴで復刻されています。

(小島イコ)

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2024年06月05日

「24 JAPAN」第20話(再)



テレ朝チャンネル1 5:00〜6:00

第20話「7:00P.M.-8:00P.M.」

片瀬那奈 AS 氷川七々美(消息不明)

「24 JAPAN」第20話の、今年初めての再放送です。第20話にして、遂に真の黒幕である竜雷太さんが演じるビクター林が登場して、云ったセリフが「いよいよクライマックスだ!」なのです。えっと、お前が云うか。竜雷太さんと云えば、かつては西豪寺エレナ様と共演していて、見事に打ち切りドラマとなったのですが、そう云えば西豪寺エレナ様も「打ち切り?」とかセリフで云っていたし、最終回でピンクのキノコ頭で出て来て番宣で「此れ位しないと、誰も観てくれないと思って」なんて云っていましたけれど、「鉄板少女アカネ !!」はコメディーだったわけで、こっちはシリアスなドラマではなかったのでしょうか。

本放送:2021年2月26日(テレビ朝日)

(小島イコ/姫川未亜)

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「ポールの道」#392「THE 7‘’ SINGLES BOX」#68「SING THE CHANGES / NOTHING TOO MUCH JUST OUT OF SIGHT(RADIO EDIT)」

Electric Arguments [帯解説・48Pカラーブックレット封入 / デジパック仕様 /国内盤] スペシャル・プライス (TRCI21X)


2007年6月にヒア・ミュージック移籍第1弾アルバム「MEMORY ALMOST FULL」をリリースして、全英5位・全米3位と大ヒットさせて健在ぶりを見せ付けたポール・マッカートニーは、翌2008年11月24日に「THE FIREMAN」名義で、まさかまさかの3作目のアルバム「ELECTRIC ARGUMENTS」を、One Little Indian(英国)・ATO(米国)・トラフィック(日本)と、インディー・レーベルからリリースしました。内容は、1「NOTHING TOO MUCH JUST OUT OF SIGHT」、2「TWO MAGPIES」、3「SING THE CHANGES」、4「TRAVELLING LIGHT」、5「HIGHWAY」、6「LIGHT FROM YOUR LIGHTHOUSE」、7「SUN IS SHINING」、8「DANCE ’TIL WE'RE HIGH」、9「LIFELONG PASSION」、10「IS THIS LOVE?」、11「LOVERS IN A DREAM」、12「UNIVERSAL HERE, EVERLASTING NOW」、13「DON'T STOP RUNNING」の、全13曲に、シークレット・トラックで「ROAD TRIP」が収録されています。英国ではインディーズ作品ながら、全英79位まで上がっています。

本編最後の「DON'T STOP RUNNING」はシークレット・トラックと合わせて10分を越えるものの、他の12曲は2分台から5分台で、何よりも驚かれたのが「THE FIREMAN」の前2作(「STRAWBERRY OCEANS SHIPS FOREST」と「RUSHES」)が全編インストゥルメンタル曲のアンビエント・ハウスだったのに対して、此の3作目「ELECTRIC ARGUMENTS」は全曲をポールが作詞作曲して歌っている事です。レコーディングは、ポール・マッカートニー(リード・ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル、ベース、ダブルベース、アコースティック・ギター、エレクトリック・ギター、ピアノ、キーボード、シンセサイザー、クラヴィオライン、ハーモニウム、メロトロン、オルガン、ハープシコード、ハーモニカ、パーカッション、タンバリン、フルート、チェロ、マンドリン、ドラムス、ビブラフォン、チューブラーベル)に、ユースがポールと共同プロデュースしていて、ティム・ブランとデヴィッド・ノックがプログラミングで参加していて、つまり、基本的にはポールによる多重録音のワンマン・レコーディングなのです。

故に、これまでの「THE FIREMAN」名義のアルバムとは違って、ファンは「ポールのオリジナル・アルバムのひとつ」と考えています。ポールとしても番外編ではない作品と考えている様で、此のアルバムからの「SING THE CHANGES」や「HIGHWAY」と云った楽曲をソロ名義のライヴでも披露してライヴ盤にも収録していますし、2016年にリリースしたポールが選曲したベスト盤「PURE McCARTNEY」にも「SING THE CHANGES」を収録しています。此のアルバムは4枚組の缶入り「デラックス・エディション」もリリースされていて、CD1が本編全13曲入りで、CD2には長尺なアルバム未収録曲7曲(1「SOLSTICE AMBIENT ACAPELLA」、2「TRAVELLING LIGHT INSTRUMENTAL」、3「WICKERMAN AMBIENT DUB」、4「MORNING MIST INSTRUMENTAL」、5「EQUINOX INSTRUMENTAL」、6「SAWAIN AMBIENT ACAPELLA」、7「SAWAIN INSTRUMENTAL DUB」)入りで、MVやドキュメンタリーのDVDと、マルチトラック・セッション・ファイル入りのDVDとなっています。「SOLSTICE AMBIENT ACAPELLA」は15分以上もあって、これらを本編に収録していたら印象も変わったでしょう。

シングルは配信やプロモ盤で、「SING THE CHANGES」と「DANCE TIL WE'RE HIGH」と「NOTHING TOO MUCH JUST OUT OF SIGHT(RADIO EDIT)」がリリースされています。2008年と云えば、再婚した悪妻・ヘザー・ミルズと離婚できたものの、50億円もの手切れ金をふんだくられた年なので、ソノ逆境がバネになって、こうした傑作アルバムがリリース出来たのかもしれません。再婚に反対していたステラ・マッカートニーなどの娘たちは、「パパ、だから云ったでしょ」だったでしょうなあ。アルバム本編のCDは日本盤がトラフィックから出ているので入手出来ますが、アナログ盤やデラックス・エディションなどは入手困難ですけれど、音源はブートレグでは聴けるでしょう。インディーズからのリリースだったし、シングルは物としてはないわけで、ソレが以前の様な「アンビエント・ハウス」なら兎も角、ポールが曲を書いて演奏して歌っているのですから、見逃せません。「THE 7‘’ SINGLES BOX」では68枚目で、「SING THE CHANGES / NOTHING TOO MUCH JUST OUT OF SIGHT(RADIO EDIT)」のカップリング(後者は初商品化)で新たなる7インチ・シングルが収録されています。

(小島イコ)

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「弾けたスターダム、驕るなマリーゴールド」



昨年(2023年)の年末に女子プロレス団体「スターダム」の両国国技館での興行について書いてから、半年近い月日が経ってしまいました。ソノ間、スターダムは目まぐるしい変化があって、どのタイミングで書こうかと迷っていたのです。2024年の年明けには、もう恒例となった「あけましてスターダム」がTOKYO-MXで関東ローカルとは云え1月1日から1月2日まで12時間ぶっ通しで放送されて、試合のパートが半分位で、後はユニットの座談会とかゲーム大会とかをやっていて、ゲームではベビーフェイスもヒールも仲良く遊んでいて、何だかなあ、と思いつつも観ておりました。ずっと地震情報のテロップ入りだったので、録画を観る度に被災地の事を考えます。ところが、年明けの興行でジュリアが率いる「DDM(ドンナ・デル・モンド)」が、1月3日には勝手にベルトを賭けて防衛戦で負けて、1月4日には表向きは舞華が赤いベルトのチャンピオンになってユニット内のパワーバランスが壊れた事で解散してしまったのです。

ジュリアは「一匹狼時代に戻りたい」と云っているのに、桜井まい(当時)は「私はジュリアについてゆきます」などと云っていて、テクラは「しばらく休みます(後に大江戸隊で復帰)」で、舞華は「自分が率いるユニットを模索する」と云う感じでした。そして、1月20日には舞華が白川未奈と共闘して新ユニット「E neXus V(イー・ネクサス・ヴィー)」を立ち上げます。2月4日のエディオンアリーナ大阪第1競技場での「スターダム13周年記念STARDOM Supreme Fight 2024〜大阪ミナミの乱〜」のメインエベントで舞華が赤いベルトを賭けて上谷沙弥と戦い防衛した後で、リング上に全選手とロッシー小川を呼び込んで〆たのに、ソノ直後に岡田太郎社長がロッシー小川をクビにしたと発表したのです。そもそもスターダムはロッシー小川が創設した団体でしたが、2019年にブシロードに身売りした後は「エグゼクティブプロデューサー」と云う名のよく分からない立場だったのですが、解雇された理由は「複数の選手やスタッフの引き抜き行為があった」為と公表されました。

ロッシー小川は即座に新団体を旗揚げすると発言して、3月2日にはジュリアが退団の意向を公けにして、3月22日にはブシロードファイトが3月末日で「ジュリア、林下詩美、桜井まい、MIRAI、弓月」の5選手の退団を公表しました。ジュリアや林下詩美は、キッチリと負けてベルトを返しました。ソレと前後して、既に白いベルトを巻いている安納サオリがスターダムと専属契約を結んだ事が「週刊プロレス」誌上で公表されていて、個人的には新団体うんぬんよりも安納サオリの動向の方が気になったし、フリーで色んな団体に出場している安納サオリが好きだったので、ガックリきたのです。ところが、スターダム専属となった4月以降も安納サオリは普通にそれまでと変わらず他団体のリングにも上がっていて、OZアカデミーでの正危軍の「黒い安納サオリ」も継続しているだけでなく、正危軍にすり寄って来たウナギ・サヤカとイヤイヤながらもタッグを組んだりしているのです。どうやら安納サオリのスターダムとの専属契約には、フリー時代と変わらずに他団体へ参戦する事も許可されている様なのです。

スターダム・サイドとしては、安納サオリがフリー時代に参戦して培った人脈を利用して、多くの他団体と交流戦も行いたいらしく、東京女子プロレスへの参戦や、センダイガールズプロレスリングの岩田美香との白いベルト戦などにも発展しています。一方、4月15日にロッシー小川が新団体「マリーゴールド」の旗揚げ記者会見を行い、スターダムを退団した5選手、ジュリア、林下詩美、桜井麻衣(元・桜井まい)、MIRAI、ビクトリア弓月(元・弓月)と、元・全女で元・スターダムの高橋奈七永と、元・アイスリボンの石川奈青の7選手での旗揚げを発表した所に、風香がアクトレスガールズの6選手を引き連れて直訴して、まるごと面倒をみて13選手が所属となり、遺恨を作ったプロレスリング・ノアの女子選手も取り込んで、5月20日に後楽園ホールで旗揚げ戦「Marigold Fields Forever」を行い、1,535人/超満員札止めの成功となったのです。団体名をあいみょんの曲名から取ったので、旗揚げ戦のタイトルはビートルズの曲名から取ったのでしょうね。

旗揚げ戦のメインエベントは、ジュリアが林下詩美とタッグを組んで、フリーのSareeeと、結果的には「まだ見ぬ強豪」だった大怪獣・ボジラと戦い、ジュリアがSareeeにフォール負けしました。コレは「プロレスあるある」で、かつてはアントニオ猪木も新日本プロレスの旗揚げ戦でカール・ゴッチにフォール負けしているのです。旗揚げ戦の試合中ジュリアは右手首を骨折してしまい、其の後の試合は欠場となっています。いきなりエースを欠いた状況となったのですが、7月13日には早くも両国国技館での興行が発表されています。ソノ両国大会なんですけれど、特別リングサイド席が12万円もするんですよ。オマケで好きな選手と2ショット写真が撮れるのは良いとして、パイプ椅子プレゼントって、なんなんでしょうね。ジュリアは欠場ながら巡業には帯同している旗揚げシリーズも好評なのですが、ロッシー小川が「284人しか入れられないんじゃ新木場でやる意味ない」などと驕った発言をしています。

そもそも女子プロレス団体なのに、社長のロッシー小川と云う70歳近いお爺さんばかり注目されるのは、どうなんでしょうか。ロッシー小川は全女時代に対抗戦を乱発して倒産の原因のひとつとなったし、次に旗揚げしたアルシオンは潰しているし、スターダムもブシロードに売らなければ潰れていたのです。幾ら女子プロレス業界では長老でも、経営者としての実績には疑問符が付くのです。スターダムをブシロードに譲渡した後は「置物だった」などと云っていますけれど、ソレはブシロードの恩情であって、観ている立場からすると「何でアノお爺さんはリングサイドに座っていて、タイトルマッチではリングに上がってくるの?」だったのですよ。裏方であるべきフロントが目立っちゃうのは、あまり良い傾向とは思えません。スターダムの他にも女子プロレス団体は数多くあって、後ろ盾があるスターダム以外の団体はバイトしないとプロレスだけでは食べてゆけないとも云われているのに、新団体を旗揚げしたのは大きなスポンサーでもいるのでしょうか。

そして、思ったよりも退団者が少なく5人だけで済んだスターダムですけれど、5人の内二人は最高峰の赤いベルトを巻いた事がある林下詩美とジュリアで、MIRAIは現王者・安納サオリに負ける前は白いベルトを巻いていたのです。何よりも退団で驚いたのはデビュー間もないビクトリア弓月で、1月3日には新人王になっていて岩谷麻優が率いる「STARS」に加入したばかりだったのです。ロッシー小川には、そうした選手を大切にして欲しいとしか云えません。スターダムもスターダムで、TV中継番組では退団した5人を遺恨もなく爽やかに送り出した模様を流して余裕をみせてはいますけれど、団体内のユニットがガタガタしていて迷走しています。特にスターライト・キッドが唐突に大江戸隊から追放された辺りから、よく分からなくなっています。白の王者である安納サオリは相手の技を全て受けきってから倒すと云う「猪木イズム」を体現していて「名勝負製造機」となっていて良いし、挑戦者も順番待ち状態なのですけれど、肝心の赤いベルトが盛り上がっていません。王者の舞華は頑張っているのに、誰も挑戦してこなくて、舞華が自分で指名している状況(次の挑戦者はユニットが同じジーナ)なので、何とかなりませんかねえ。

(小島イコ)

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2024年06月06日

「24 JAPAN」第21話(再)



テレ朝チャンネル1 5:00〜6:00

第21話「8:00P.M.-9:00P.M.」

片瀬那奈 AS 氷川七々美(消息不明)

「24 JAPAN」第21話の、今年初めての再放送です。一難去ってまた一難の展開が続いて、残り数話となって、もうへとへとですよ。昨年(2023年)だけで6回も再放送されているので、もう記事をいちいち書き直す気にもなりませんので、ほとんどコピペです。ラスボスのビクターとアンドレが再会して、いよいよクライマックスだ!なのですが、主人公の現馬がずっと危機一髪なのは兎も角として、娘の美有は何で救出されたと思ったら、毎度毎度すぐにまた誘拐されちゃうんでしょうか。車が逆走して崖から落ちて爆発したのに怪我すらしない「不死身の女」だと云う事は分かりましたが、どうにもこうにも誘拐され過ぎです。CTUの班長である現馬の娘なのに、危機管理能力がなさ過ぎでしょう。それから、伊月は六花にネチネチと絡み過ぎで、ソノ理由はもうすぐ解明されるのですが、オチを知っているので、些かドロドロし過ぎです。

本放送:2021年3月5日(テレビ朝日)

(小島イコ/姫川未亜)

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「ポールの道」#393「THE 7‘’ SINGLES BOX」#69「(I WANT TO)COME HOME / (I WANT TO)COME HOME(DEMO)」

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2009年9月9日に、ビートルズのアルバムがステレオとモノラルでリマスターされて、アップルからリリースされました。ビートルズのアルバムは、1987年から1988年にかけて初CD化で初期4作はモノラル、以降はステレオ(「HELP!」と「RUBBER SOUL」はリミックス・ステレオ)のみでリリースされて以来、22年もリマスターされず、1998年にはアルバム「THE BEATLES(ホワイト・アルバム)」の30周年記念盤などがリリースされてはいたものの、音源は1987年初CD化の侭でした。ソレが、CDシングルの箱やCDEPの箱や「赤盤」と「青盤」などでモノラルやステレオや別ミックスがリリースされて、1999年にはリミックス盤「YELLOW SUBMARINE SONGTRACK」が、2000年にはリマスター盤「1」が、2003年にはリミックス盤「LET IT BE... NAKED」が、更には2004年と2006年にはキャピトル盤のリマスター盤のステレオとモノラルの「2 in 1」で8作が、そして2006年にはマッシュアップ盤「LOVE」がリリースされて、当初の「全世界統一規格」ではなくなっていました。しかし、2009年リマスター盤の登場によって、ビートルズの音源は再び「全世界統一規格」へと向かったのです。

そんな中で、ポール・マッカートニーは2009年11月17日にライヴ盤「GOOD EVENING NEW YORK CITY」を、MPL/ヒア・ミュージックからリリースしました。2009年7月17日、18日、21日に行われたニューヨークのシティ・フィールドこけら落とし公演を収録した通常盤は、CD2枚に音源が、DVDに映像が、全33曲完全収録されていて、「デラックス・エディション」には7月15日にエド・サリヴァン・シアターで行ったTV番組「レイト・ショー・ウィズ・デイヴィッド・レターマン」用のライヴ映像が8曲収録されています。ビートルズ・ナンバーも多い此のライヴ盤は、云わばビートルズのリマスター盤の販促にもなっていて、「A DAY IN THE LIFE〜GIVE PEACE A CHANCE」や「DAY TRIPPER」と云った「ジョン・レノン」寄りな楽曲も演奏しています。勿論、ビートルズやウイングスやソロだけではなく、当時2008年リリースで最新盤だった「THE FIREMAN」の「ELECTRIC ARGUMENTS」からも2曲(「HIGHWAY」と「SING THE CHANGES」)もバンド演奏で披露していて、ライヴ盤ながら、全英28位・全米16位とヒットしています。

ポールは2009年公開の映画「EVERYBODY’S FINE(みんな元気)」の為に主題歌「(I WANT TO)COME HOME」を書き下ろして、2010年3月1日に配信限定でリリースしています。1990年のジュゼッペ・トルナトーレ監督による同名イタリア映画のリメイクである此の米国映画は、カーク・ジョーンズ監督でロバート・デニーロ主演作です。サントラ盤にはポールによる主題歌は収録されておらず、配信限定でアルバム未収録曲です。ポールと映画音楽の関わりは、ビートルズの主演映画を除けば、ビートルズ時代の1967年にソロ名義で主題曲を提供してサー・ジョージ・マーティンがオーケストラを担当したボウルティング・ブラザーズ監督の英国映画「THE FAILY WAY(ふたりだけの窓)」から始まっていて、1973年にはサー・ジョージ・マーティンのプロデュースで「007 死ぬのは奴らだ」の主題歌「LIVE AND LET DIE」を書き下ろして大ヒットしています。1984年には脚本と主演を務めた映画「GIVE MY REGARDS TO BROAD STREET(ヤァ!ブロード・ストリート)」が映画としてはズッコケますが、主題歌「NO MORE LONELY NIGHTS(ひとりぼっちのロンリー・ナイト)」もサントラ盤も売れました。

アニメ関連ならば1984年の「WE ALL STAND TOGETHER」や2004年の「TROPIC ISLAND HUM」などもありますが、1985年の同名映画主題歌「SPIES LIKE US」の様に全英7位・全米13位と売れたのに「トホホ」な楽曲もあります。同1985年にはバド・ヨーキン監督・ジーン・ハックマン主演の同名映画主題歌「TWICE IN A LIFETIME」も書き下ろしていて、2001年にはキャメロン・クロウ監督でトム・クルーズ主演の同名映画主題歌「VANILLA SKY」を書き下ろしています。2003年には映画「THE IN-LAWS」に1971年のアルバム「RAM」から何度も手を加えていた楽曲「A LOVE FOR YOU」を「LIVE AND LET DIE」の別ヴァージョンと共に提供して、遂に公式リリースしています。ざっと挙げただけでも多くの楽曲をサントラとして提供していて、勿論、書き下ろし以外にも多くの楽曲が映画のサントラで使われています。ポールが、ヴォーカル、ベース、アコースティック・ギター、エレクトリック・ギター、ピアノ、ドラムス、タンバリンとワンマン・レコーディングした「(I WANT TO)COME HOME」は元々が配信限定だったので、「THE 7‘’ SINGLES BOX」には69枚目で、未発表だった「(I WANT TO)COME HOME」のデモ音源をB面にして新たに7インチ盤が制作されて収録されています。

(小島イコ)

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2024年06月07日

「24 JAPAN」第22話(再)



テレ朝チャンネル1 5:00〜6:00

第22話「9:00P.M.-10:00P.M.」

片瀬那奈 AS 氷川七々美(消息不明)

「24 JAPAN」第22話の、今年初めての再放送です。ラスボスのビクターも登場して、テロリストも出揃ったのですが、ビクター・林、アンドレ・林、アレクシス・林、神林民三、氷川七々美と云ったテロリストの面々は、全て理名ちゃんと共演歴があります。さて、ビクターに捕まってアレクシスとの交換を要求された現馬ですが、CTUは現馬を見殺しにする方針です。ビクターは旧知のヤクザと再会して宴会となり、現馬に御馳走を見せびらかしていると、現馬がヤクザの親分の娘を楯にします。するとビクターはすぐに親分の娘を射殺して、斬りかかった親分も射殺しちゃうんですけれど、コレはギャグなのか、それとも完全なサイコパスだと云う事なんでしょうか。親分が射殺されたら、周りの組員が「おやじー!」とか泣き叫ぶのも、何だかコントみたいでリアリティーの欠片もない演出です。

本放送:2021年3月12日(テレビ朝日)

(小島イコ/姫川未亜)

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「ポールの道」#394「THE 7‘’ SINGLES BOX」#70「MY VALENTINE / GET YOURSELF ANOTHER FOOL」

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2007年にヒア・ミュージックへ移籍したポール・マッカートニーは、2007年にオリジナル・アルバム「MEMORY ALMOST FULL」を、2008年にはインディーズから「THE FIREMAN」名義の3作目アルバム「ELECTRIC ARGUMENTS」を、2009年にはライヴ盤「GOOD EVENING NEW YORK CITY」をリリースして、2010年からは「アーカイヴ・コレクション」を始めて、2010年にはアルバム「BAND ON THE RUN」を、2011年にはアルバム「McCARTNEY」とアルバム「McCARTNEY U」を、2012年にはアルバム「RAM」を、それぞれリイシューしています。2011年10月3日にはクラシック・アルバム「PAUL McCARTNEY'S OCEAN'S KINGDOM」もリリースしているし、相変わらずツアーも行っていました。「アーカイヴ・コレクション」に関しては、2009年9月9日にビートルズの全アルバムを初CD化以来22年ぶりにリマスターして発売されたので、ポールもソレを待って始めたのでしょう。2010年にはジョン・レノンのスタジオ・アルバムも全てリマスターされてリイシューされていますし、ジョージ・ハリスンはレーベルごとに2004年(ダーク・ホース)と2014年(アップル)にリマスターされています。

ところが、一気にリマスターしたジョン(2010年)やジョージ(2004年と2014年)とは違って、ポールのリマスター盤である「アーカイヴ・コレクション」は矢鱈と豪華な作りとなっていて、2024年の現在でも完結していません。それどころか、2022年には此の連載中の7インチ・シングル80枚組木箱「THE 7‘’ SINGLES BOX」なんかを出しちゃうし、今年(2024年)にはアルバム「BAND ON THE RUN」50周年記念盤や1974年の未発表スタジオ・ライヴ盤「ONE HAND CLAPPING」をリリースしちゃうしで、一体「アーカイヴ・コレクション」はどうなっているのでしょうか。しかしながら、亡くなってしまったジョンやジョージとは違って、ポールは声の衰えはあるものの現役なので、新作アルバムの制作やツアーも行っていて、リイシュー盤ばかり出しているわけにもいかないわけですなあ。更に、ポールの場合はビートルズのリイシュー盤との兼ね合いもあって、自分勝手に新作アルバムやリイシュー盤をリリースするわけにもゆきません。現にアルバム「BAND ON THE RUN」の50周年記念盤は本来ならば昨年(2023年)に出せたのに、ビートルズ最後の新曲「NOW AND THEN」と「赤盤」「青盤」新装盤があったので今年(2024年)にずれ込んでいます。

それでも、ビートルズも含めてポールは毎年アルバムを出しているわけですが、2012年2月7日にはソロ名義では15作目(ポール&リンダ、ウイングスを含めて23作目)となるスタジオ・アルバム「KISSES ON THE BOTTOM」を、MPL/ヒア・ミュージックからリリースしました。内容は、1「I'M GONNA SIT RIGHT DOWN AND WRITE MYSELF A LETTER(手紙でも書こう)」、2「HOME(WHEN SHADOWS FALL)」、3「IT'S ONLY A PAPER MOON」、4「MORE I CANNOT WITH YOU(もう望めない)」、5「THE GLORY OF LOVE」、6「WE THREE(MY ECHO, MY SHADOW AND ME)」、7「AC-CENT-TCHU-ATE THE POSITIVE」、8「MY VALENTINE」、9「ALWAYS」、10「MY VERY GOOD FRIEND THE MILKMAN」、11「BYE BYE BLACKBIRD」、12「GET YOURSELF ANOTHER FOOL」、13「THE INCH WORM」、14「ONLY OUR HEART」の、全14曲入りで、「デラックス・エディション」には、15「BABY'S REQUEST」、16「MY ONE AND ONLY LOVE」の2曲がボーナス・トラックとして収録されています。

通常盤の全14曲中、ポールのオリジナルは3人目の妻となったナンシー・シェベルに捧げた「MY VALENTINE」と「ONLY OUR HEART」の2曲だけで、デラックス・エディションに収録された「BABY'S REQUEST」のセルフ・カヴァーも加えても3曲のみで、他の13曲はジャズ系のスタンダード・ナンバーのカヴァーで構成されています。プロデュースはトミー・リピューマで、彼の推薦で音楽監督はダイアナ・クラールで、エリック・クラプトン(「MY VALENTINE」のギター)やスティーヴィー・ワンダー(「ONLY OUR HEART」のハーモニカ)がゲストで参加していますが、ポールはアレンジも演奏も丸投げして、ヴォーカルに専念しています。全英3位・全米5位(ジャズ・アルバム・チャートでは首位!)と大ヒットしていて、グラミー賞も獲得した名盤なのですが、ロックンローラーであるポールとは違った路線なので、困惑するファンもいるでしょう。ジョニー・デップとナタリー・ポートマンが手話を披露する「MY VALENTINE」のMVも、シンプルながら美しい映像です。「MY VALENTINE」は2011年12月に配信限定で先行リリースされて、「THE 7‘’ SINGLES BOX」では70枚目で、新たに制作された「MY VALENTINE / GET YOURSELF ANOTHER FOOL」が収録されています。

(小島イコ)

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2024年06月08日

「ポールの道」#395「THE 7‘’ SINGLES BOX」#71「THE CHRISTMAS SONG(CHESTNUTS ROASTING ON AN FIRE) / WONDERFUL CHRISTMASTIME」

Christmas Kisses [7 inch Analog]


2012年2月6日にポール・マッカートニーは、ソロ名義では15作目(ポール&リンダ、ウイングスを含めて23作目)となるスタジオ・アルバム「KISSES ON THE BOTTOM」を、MPL/ヒア・ミュージックからリリースしました。内容は通常盤全14曲中オリジナルは2曲(「MY VALENTINE」と「ONLY OUR HEART」)で、他の12曲はジャズ・スタンダード曲のカヴァーです。全16曲入りの「デラックス・エディション」も出ていて、そちらには1979年リリースのウイングスのラスト・アルバム「BACK TO THE EGG」に収録されていた「BABY'S REQUEST」のセルフ・カヴァーと、やはりジャズ・スタンダード曲「MY ONE AND ONLY LOVE」のカヴァーが収録されています。つまり、全16曲中13曲がジャズ・スタンダード曲のカヴァーで、しかもポールは新たなる伴侶となったナンシー・シェベルへ捧げた新曲を2曲書いただけで、プロデュースはトミー・リピューマに任せて、音楽監督としてはダイアナ・クラールに編曲も丸投げして、演奏もダイアナ・クラールのツアー・バンドの面々などを起用して、カヴァー曲の選曲さえもトミー・リピューマとダイアナ・クラールとポールの3人で行い、ポールが知らなかった曲まで選んでいます。

ソレはどう云う事かと申しますと、ポールは新曲を2曲書いただけで、アレンジも演奏もせずに、ヴォーカリストに専念してレコーディングしたわけです。アルバムをリリースした直後の2012年2月9日にはハリウッドのキャピトル・スタジオでライヴを行っていて、ソノ映像は「LIVE KISSES」としてメイキング映像と共にDVD化されているので、モノクロ映像でポールが椅子に座ってリラックスして気持ちよさそうに歌っている姿を観る事が出来ます。レコーディングは24曲で、ソノ内の14曲が通常盤に、16曲が「デラックス・エディション」に収録されたのです。つまり、8曲は未発表となったわけです。が、しかし、2012年12月3日に7インチ・シングル「CHRISTMAS KISSES」が「2千枚限定」でMPL/ヒア・ミュージックからリリースされて、残る8曲の内1曲がリリースされたのでした。ソレが「THE CHRISTMAS SONG(CHESTNUTS ROASTING ON AN FIRE) / WONDERFUL CHRISTMASTIME」です。A面の「THE CHRISTMAS SONG」は、ナット・キング・コールのヴァージョンで有名なクリスマス・スタンダード・ナンバーのカヴァーで、アルバム「KISSES ON THE BOTTOM」のセッションでレコーディングされていたのをクリスマス・シーズンまで取っておいたわけです。

此の楽曲はナット・キング・コールの他にも、ドリス・デイ、アリアナ・グランデ、カーペンターズ、セリーヌ・ディオン、エラ・フィッツジェラルド、フランク・シナトラ、ジャクソン5、ジョン・レジェンド、ジャスティン・ビーバー、ルーサー・ヴァンデラス、等々、数多くのミュージシャンがカヴァーしていて、日本では竹内まりやさんもカヴァーしているのでお馴染みかもしれません。そんな超有名曲を、歌手に専念したポールが歌っているわけで、もうそれだけで格別です。B面は、1979年リリースのポール自作のクリスマス・ナンバー「WONDERFUL CHRISTMASTIME」のオリジナル・ヴァージョンがカップリングされているので、配信音源の「THE 7‘’ SINGLES」では重複するのでカットされています。A面の「THE CHRISTMAS SONG」は此のシングルでしか聴けませんし、7インチ・シングル「CHRISTMAS KISSES」は前述の通り「2千枚限定」で、中味は赤盤と緑盤の2種があって開封するまでどちらか分からない仕様だったらしいのですが、何せ数がないのでシングルは入手困難です。ソレが「THE 7‘’ SINGLES BOX」には米国仕様の黒盤で71枚目で復刻されているのですが、此の木箱も「3千セット限定」なのです。コレクターでなければ、配信音源やブートレグCD9枚組の「THE 7‘’ SINGLES」で聴けます。

(小島イコ)

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2024年06月09日

「ポールの道」#396「THE 7‘’ SINGLES BOX」#72「NEW / EARLY DAYS」

New -Deluxe-


2013年10月14日にポール・マッカートニーは、ソロとしては16作目で、ポール&リンダやウイングスを含めて24作目で、結果的にはヒア・ミュージックからは最後のオリジナル・ソロ・アルバムとなる「NEW」をリリースしました。当時のポールは2012年2月にはジャズ・スタンダード曲のカヴァーを中心にしたアルバム「KISSES ON THE BOTTOM」をリリースして、同2012年12月には同じセッションでレコーディングしていたクリスマス・シーズン向けのシングル「CHRISTMAS KISSES」をリリースしていて、年齢的にも70歳だったので、これからはそうしたソフトな路線でゆくのかとも思われていました。アルバム「KISSES ON THE BOTTOM」は成績的にも全英3位・全米5位・全米ジャズ・チャート首位!と大ヒットしていたし、グラミー賞も受賞しました。ロックンローラーとしてのキャリアならば、ビートルズ時代から数えれば既に50年となっていて、数々の名曲と傑作アルバムを残していたのですから、新作ロック・アルバムをリリースしなくとも誰にも文句は云われない実績が充分過ぎる程にあったのです。

ポールは2010年のアルバム「BAND ON THE RUN」(1973)から「アーカイヴ・コレクション」も始めていて、2011年にはアルバム「McCARTNEY」(1970)とアルバム「McCARTNEY U」(1980)を、2012年にはアルバム「RAM」(1971)を、2013年にはライヴ・アルバム「WINGS OVER AMERICA」(1976)を、2014年にはアルバム「VENUS AND MARS」(1975)とアルバム「WINGS AT THE SPEED OF SOUND」(1976)を、2015年にはアルバム「TUG OF WAR」(1982)とアルバム「PIPES OF PEACE」(1983)と、最初の内は毎年リリースしていました。単なる最新リマスター盤ではなく「デラックス・エディション」ではアルバム未収録音源や映像のDVDや豪華本とセットになった箱でリリースされていたので、ポールもキャリアをまとめに入ったのかとも思われました。ポールが「アーカイヴ・コレクション」を始めたのは、2009年9月9日にビートルズのリマスター盤が出て、1987年の初CD化以来22年もの長期間に渡っていた旧CD時代から2009年リマスター時代へと移行したからでしょう。しかし、ポールは少々豪華にし過ぎていると思います。

そんな中でリリースされたのが、2013年のアルバム「NEW」でした。ジャイルズ・マーティン、マーク・ロンソン、イーサン・ジョンズ、ポール・エプワースと、4人のプロデューサーによる内容は、1「SAVE US」、2「ALLIGATOR」、3「ON MY WAY TO WORK」、4「QUEENIE EYE」、5「EARLY DAYS」、6「NEW」、7「APPRECIATE」、8「EVERYBODY OUT THERE」、9「HOSANNA」、10「I CAN BET」、11「LOOKING AT HER」、12「ROAD」の全12曲入りで、最後にシークレット・トラックで「SCARED」が収録されています。「デラックス・エディション」には、13「TURNED OUT」、14「GET ME OUT OF HERE」ときて、隠しトラックの「SCARED」となっていて、日本盤はSHM-CDで、13「TURNED OUT」、14「GET ME OUT OF HERE」、15「STRUGGLE」と3曲がボーナス・トラックで、隠しトラックの「SCARED」はソノ後に収録されています。何より驚いたのが、コレが2007年リリースのアルバム「MEMORY ALMOST FULL」以来6年ぶりの「オリジナル・ロック・アルバム」だった事です。2013年には、11年ぶり4度目の来日公演も行っていて、現役バリバリのロックンローラーぶりを見せ付けました。

そして、来日公演も終わって翌2014年10月28日になって「コレクターズ・エディション」がリリースされたのです。CD2枚組にDVD付きで、CD1には「デラックス・エディション」の全14曲+シークレット・トラックが、CD2には、1「STRUGGLE」、2「HELL TO PAY」、3「DEMONS DANCE」、4「SAVE US(LIVE)」、5「NEW(LIVE)」、6「QUEENIE EYE(LIVE)」、7「EVERYBODY OUT THERE(LIVE)」の7曲入りで、「HELL TO PAY」と「DEMONS DANCE」はアルバム未収録曲だし、ライヴ音源の4曲は全てが「東京ドーム公演」からです。更に、DVDにはドキュメンタリー「SOMETHING NEW」やニューヨーク公演やロンドン公演の模様やMVが収録されているのです。此の後出しリリースが、ポールの意思だったのか、ヒア・ミュージックのやり方だったのかは不明ですが、まあ、おそらく間違いなくポールが決めていたのでしょう。世界のアイドルで超絶可愛いポールちゃんは、乃木坂46や櫻坂46などでは太刀打ち出来ない「アイドル商法の元祖で本家」なのです。当時は乃木坂46は既にあったけれど、櫻坂46どころか前身の欅坂46もない時代です。

アルバム「NEW」からは、2013年9月2日に先行シングルとして表題曲の「NEW」が配信限定でリリースされていて、日本の配信チャートで首位!になっていて、全米アダルト・コンテンポラリー・チャートでも18位まで上がっています。ビートリーな楽曲で、初めて聴くのに懐かしい新しい楽曲です。演奏はツアー・バンドが中心で、アルバム「NEW」は全英3位・全米3位・日本オリコン2位と大ヒットしています。それにしたって、71歳になって「NEW」と云うコンセプトで新作アルバムをリリースして全世界規模で大ヒットさせちゃうんですから、全く、若い連中は何をしているんだ、と云う話です。配信限定だったので、「THE 7‘’ SINGLES BOX」には72枚目で、A面が「NEW」、B面にジョン・レノンとの若き日を回想した「EARLY DAYS」を収録した新たな7インチ・シングル盤を制作して収録されています。ブートレグ9枚組の「THE 7‘’ SINGLES」では此のシングルで8枚目が終わっていて、次からは最後の9枚目となります。

(小島イコ)

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2024年06月10日

「24 JAPAN」第23話(再)



テレ朝チャンネル1 5:00〜6:00

第23話「10:00P.M.-11:00P.M.」

片瀬那奈 AS 氷川七々美(消息不明)

「24 JAPAN」第23話の、今年初めての再放送です。此のドラマの最大のクライマックスは、コノ第23話でCTUの内通者が伊月だと発覚する事なんでしょうけれど、原作を観ていると「知ってた」で終わりです。原作ドラマのリメイクで、大筋はそのまんまなので、視聴者は考察する事も出来ず、そりゃあ大爆死しますわなあ。兎も角、現馬はテロリストを愛人にしていたアホだし、六花も愛人だったと知らされてもテロリストに感謝するアホで、そんなアホ夫婦の娘である美有もハイブリッドなアホです。明日でやっと終わってくれるのですが、明後日から第1話が再びスタートして無限ループされちゃうんですよ。参ったなあ、こりゃあ。

本放送:2021年3月19日(テレビ朝日)

(小島イコ/姫川未亜)

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「ドルチェ」(再)で内山理名ちゃん

ドルチェ (新潮文庫)


チャンネルNECO 21:00〜23:10

内山理名 AS 浜田知美

「ドルチェ」の、今年だけで早くも6回目の再放送です。理名ちゃんが演じた知美さんは汚れ役の風俗嬢で、殺人事件の容疑者となり自供までするものの、真犯人をかばって偽証している役どころです。何回も再放送されているからスルーすると、いつの間にか「肖像権」の問題とかで再放送がなくなる場合もあるので、小まめにチェックして録画しておいた方がよろしいでしょう。

本放送:2012年10月12日(フジテレビ)

(姫川未亜/小島イコ)

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「ポールの道」#397「THE 7‘’ SINGLES BOX」#73「QUEENIE EYE / SAVE US」

New [Analog]


2013年10月14日にポール・マッカートニーがMPL/ヒア・ミュージックからリリースしたソロとしては16作目で、ポール&リンダやウイングスを含めて24作目のスタジオ・アルバム「NEW」は、ジャイルズ・マーティン、マーク・ロンソン、イーサン・ジョンズ、ポール・エプワースと、4人の当時の英国での新進気鋭なプロデューサーを起用していて、ポール・エプワースがプロデュースした楽曲だけがポールがほとんどの演奏を手掛けていて、他の3人がプロデュースした楽曲はツアー・バンドが演奏しています。2013年9月2日に先行シングルとして配信限定でリリースしたアルバム表題曲の「NEW」は、クリスティーナ・アギレラやエイミー・ワインハウスなどを手掛けたマーク・ロンソンのプロデュースで、ツアー・バンドをバックにしたビートリーな楽曲でした。そして、ポールは早くも2013年10月14日にアルバム「NEW」と同時に2作目のシングルとして「QUEENIE EYE」を配信限定でリリースしたのです。

此の「QUEENIE EYE」は、フローレンス・アンド・ザ・マシーンやアデルなどを手掛けたポール・エプワースがプロデュースした楽曲で、レコーディングは、ポール・マッカートニー(ヴォーカル、ギター、ベース、ラップスチールギター、ピアノ、メロトロン、モーグ・シンセサイザー、シンセサイザー、メロトロン、タンブリン)、ポール・エプワース(ドラムス)の二人によって行われていて、作詞作曲も共作となっていて、コレはエプワースがプロデュースした他の楽曲(「SAVE US」と「ROAD」と「STRUGGLE」)も同じです。其の後のライヴでも頻繁に演奏される様になった「QUEENIE EYE」の語りかける様な曲調は、個人的にはジョン・レノンは勿論、ルー・リードからの影響も受けていると思っている楽曲で、ポールの新たなる挑戦が伺えて、アルバム「NEW」の中でも特に気に入っています。こうした新たな路線でも、ポールはポールなので、半ば強引に「ポール節」にしてしまうのが好きなんですよ。

サイモン・アバウド(ポールの娘・メアリー・マッカートニーの夫)が監督の此の楽曲のMVには、ジャイルズ・マーティン、ジョニー・デップ、テイク・ザット、ゲイリー・バーロウ、ピーター・ブレイク、ジェームズ・コーデン、 トム・フォード、ジェレミー・アイアンズ、ジュード・ロウ、ショーン・ペン、クリス・パイン、ジャック・サヴォレッティ、ローラ・ベイリー、リリー・コール、アリス・イヴ、アリアナ・ディ・ロレンツォ、ケイト・モス、タマラ・ロホ、ダフネ・セルフ、メリル・ストリープ、トレイシー・ウルマン、などが出演していて、ちょっとした映画が作れそうな布陣で、アビイ・ロード・スタジオで撮影されています。ポールによれば、此の楽曲は子どもの頃に遊んだ“Queenie Eye, Queenie Eye Who's got the ball?”から頂いているのだそうです。ブートレグ9枚組の「THE 7‘’ SINGLES」では、遂に此の曲から9枚目となっております。「THE 7‘’ SINGLES BOX」では73枚目で、B面にアルバム冒頭の「SAVE US」を入れて新たに制作された「QUEENIE EYE / SAVE US」が収録されています。

(小島イコ)

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