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2024年05月13日

「HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス」

【Amazon.co.jp限定】HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス 究極版(B2ポスター付き) [Blu-ray]


WOWOWプライム 11:45〜13:45

2016年公開作品(2016年5月14日公開)

片瀬那奈 AS 色丞魔喜

「HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス」の、今年早くも8回目の放送です。前作に続いて、那奈ちゃんは変態仮面の母親を演じています。前作から3年の間に主演の鈴木亮平くんは出世していて、有名な俳優さんになっていたので、まさかの続編でした。平日の真昼間に放送する様な映画ではないとは思いますし、前作が「PG12」で今作が「一般公開」になった差も分からない破廉恥な作品です。

(小島イコ/姫川未亜)

posted by 栗 at 13:45| ACTRESS | 更新情報をチェックする

「匿名探偵」第2話〜第4話(再)

匿名探偵 DVD BOX(5枚組)


テレ朝チャンネル2 22:00〜0:30

第2話「探偵と傷だらけの女」
第3話「探偵と世間知らずの女」
第4話「探偵と敵が多い女」

片瀬那奈 AS 冴島響子

「匿名探偵」第2話から第4話までの、今年4回目の再放送です。那奈ちゃんが演じた「美人すぎる弁護士」の冴島響子さんは、毎回冒頭の探偵への依頼と最後のオチでバーの場面に出てくるパターンですが、第4話では何者かに命を狙われて自ら依頼人となるので、全編に渡って出番があります。


(小島イコ/姫川未亜)

posted by 栗 at 22:00| ACTRESS | 更新情報をチェックする

「ポールの道」#369「THE 7‘’ SINGLES BOX」#45「ONCE UPON A LONG AGO / BACK ON MY FEET」

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1987年11月2日(LP&CD)(英国・MPL/パーロフォン)、同年11月11日(CD)同年12月1日(LP)(米国・MPL/キャピトル)、同年11月16日(LP&CD)(日本・MPL/オデオン)に、ポール・マッカートニーはベスト盤「ALL THE BEST!」をリリースしました。英国盤と日本盤のLPは2枚組全20曲入りで、米国盤のLPは2枚組で全17曲入りでした。英国盤(日本盤)CDは、1「JET」(1973)、2「BAND ON THE RUN」(1973)、3「COMING UP」(1980)、4「EBONY AND IVORY」(1982)、5「LISTEN TO WHAT THE MAN SAID(あの娘におせっかい)」(1975)、6「NO MORE LONELY NIGHTS(ひとりぼっちのロンリー・ナイト)」(1984)、7「SILLY LOVE SONGS(心のラヴ・ソング)」(1976)、8「LET ’EM IN(幸せのノック)」(1976)、9「C MOON」(1972)、10「PIPES OF PEACE」(1983)、11「LIVE AND LET DIE(007 / 死ぬのは奴らだ)」(1973)、12「ANOTHER DAY」(1971)、13「ONCE UPON A LONG AGO」(1987)、14「SAY SAY SAY」(1983)、15「MY LOVE」(1973)、16「WE ALL STAND TOGETHER」(1984)、17「MULL OF KINTYRE(夢の旅人)」(1977)の、全17曲入りで、アナログ盤からカットされたのは「MAYBE I'M AMAZED」(1970)と「WITH A LITTLE LUCK(しあわせの予感)」(1978)と「GOOD NIGHT TONIGHT」(1979)の3曲です。

米国盤だと選曲も曲順も違っていて、アナログ盤から「MAYBE I'M AMAZED」と「MULL OF KINTYRE」と「PIPES OF PEACE」と「WE ALL STAND TOGETHER」と「ONCE UPON A LONG AGO」の5曲をカットして、「UNCLE ALBERT / ADMIRAL HALSEY」と「JUNIOR'S FARM」を足して、1「BAND ON THE RUN」(1973)、2「JET」(1973)、3「EBONY AND IVORY」(1982)、4「LISTEN TO WHAT THE MAN SAID」(1975)、5「NO MORE LONELY NIGHTS」(1984)、6「SILLY LOVE SONGS」(1976)、7「LET ’EM IN」(1976)、8「SAY SAY SAY」(1983)、9「LIVE AND LET DIE」(1973)、10「ANOTHER DAY」(1971)、11「C MOON」(1972)、12「JUNIOR'S FARM」(1974)、13「UNCLE ALBERT / ADMIRAL HALSEY」(1971)、14「COMING UP(LIVE VERSION)」(1980)、15「GOOD NIGHT TONIGHT」(1979)、16「WITH A LITTLE LUCK(DJ EDIT)」(1978)、17「MY LOVE」(1973)の、LPもCDも全17曲入りとなっております。つまり、米国で売れた曲を優先していて、米国ではシングルが出ていない「WE ALL STAND TOGETHER」や、此の時の新曲で英国ではシングル・カットされた「ONCE UPON A LONG AGO」は入っていないし、英国では首位!だった「MULL OF KINTYRE」や「PIPES OF PEACE」も入っていません。

CDは日本盤と米国盤の両方を持っていますが、良く聴くのは米国盤で、やはり最初の「BAND ON THE RUN」と「JET」はオリジナル・アルバムの順番で聴きたいし、英国盤(日本盤)でカットされた「WITH A LITTLE LUCK」や「GOOD NIGHT TONIGHT」や、元々入っていなかった「UNCLE ALBERT / ADMIRAL HALSEY」と「JUNIOR'S FARM」も聴けるし、ジョン・レノンも絶賛した「COMING UP」もライヴ・ヴァージョンの方が好きです。コレまでポールには1978年リリースのベスト盤「WINGS GREATEST」全12曲入りがあって、ほとんどの曲が重複していますし、前のベスト盤はウイングス名義だったのにソロやポール&リンダ名義の曲も入っていて、今度はポール名義なのにウイングス名義の曲も多く選曲されていて、如何にも天然バカボンのポールらしいベスト盤です。英国では1987年11月16日に、新曲である「ONCE UPON A LONG AGO / BACK ON MY FEET」がシングル・カットされていて、全英10位と久しぶりのトップ10ヒットになっていますが、前述の通り米国ではそもそもベスト盤「ALL THE BEST!」にも未収録だったので、シングルも出ていません。故に、米国では1993年の「ザ・ポール・マッカートニー・コレクション」の一環でリイシューされたアルバム「PRESS TO PLAY」に、「ONCE UPON A LONG AGO(LONG VERSION)」がボーナス・トラックとして収録されるまで聴けなかった曲です。B面の「BACK ON MY FEET」も、「ザ・ポール・マッカートニー・コレクション」のアルバム「FLOWERS IN THE DIRT」にボーナス・トラックとして収録されました。アルバム「FLOWERS IN THE DIRT」の「アーカイヴ・コレクション」には、アルバム未収録シングル曲は収録されていないので、要注意です。

さて、此のシングル「ONCE UPON A LONG AGO」は、英国では7インチ盤と12インチ盤2種とCDシングルが出ています。日本では、7インチ盤のみのリリースです。ポールの単独作でA面の「ONCE UPON A LONG AGO」は7インチ盤とCDシングルが「SINGLE VERSION」で、12インチ盤が「LONG VERSION」と「EXTENDED VERSION」と3ヴァージョンあります。ポールとエルヴィス・コステロの初リリース共作曲であるB面の「BACK ON MY FEET」は、全て同じヴァージョンで収録されていて、12インチ盤には更に「MIDNIGHT SPECIAL」と「DON'T GET AROUND ANYMORE」が収録されたものと、「LAWDY MISS CLAWDY」と「KANSAS CITY」が収録されたものがあって、これらの4曲は1988年に旧ソ連で限定発売(1991年に全世界リリース)されたロックンロールのカヴァー・アルバム「CHOBA B CCCP」用の音源です。CDシングルは「ONCE UPON A LONG AGO(SINGLE VERSION)」と「BACK ON MY FEET」と「DON'T GET AROUND ANYMORE」と「KANSAS CITY」の4曲入りで、つまりは4種で全て収録内容が異なっています。A面の「ONCE UPON A LONG AGO」はポールらしい名バラードで、英国でヒットしたのも頷ける曲です。7インチ盤のジャケットもベスト盤「ALL THE BEST!」に合わせていて、イイ感じです。ところが、米国ではベスト盤にも入っていなくてシングルも出ていなくて、ベスト盤は全英2位なのに全米62位と大爆死しちゃったんですよ。

問題のB面の「BACK ON MY FEET」は、前述の通りエルヴィス・コステロとの初リリース共作曲ですけれど、此の時点でポールとコステロの共作を称賛した評論家は、ほとんどいなかったと記憶しています。何だか凄い事になっているぞ、と評論家が騒ぎだしたのは、1989年2月14日リリースのエルヴィス・コステロのアルバム「SPIKE」からのシングル・カットで全米19位のヒット曲となった「VERONICA」からで、要するにバカな評論家はポールのシングルB面曲であった「BACK ON MY FEET」なんか聴いていなくて、コステロが「VERONICA」を歌ったので初めてポールとコステロの共作曲を絶賛する様になったのですよ。此の7インチ盤「ONCE UPON A LONG AGO / BACK ON MY FEET」は、どちらもフィル・ラモーンのプロデュースなので、1987年リリース予定だったポールの未発表アルバム「RETURN TO PEPPERLAND」絡みの楽曲です。そして、何とミックスは、サー・ジョージ・マーティンが担当しています。ポールの流れとしては、1986年リリースのアルバム「PRESS TO PLAY」から次の1989年リリースのアルバム「FLOWERS IN THE DIRT」まで空白がある様に云われていますが、ソレはオリジナル・ソロ・アルバムに限った話で、1987年にはこうしてベスト盤を出してシングルのB面にはポールとコステロの共作曲を入れていたし、同年にはアルバム「RETURN TO PEPPERLAND」も制作していたし、1988年にはカヴァー・アルバム「CHOBA B CCCP」を出しているんですよ。ブートレグ9枚組の「THE 7‘’ SINGLES」では此のシングルで5枚目が終わって、「THE 7‘’ SINGLES BOX」では45枚目で、英国盤のピクチャー・スリーヴで復刻されています。

(小島イコ)

posted by 栗 at 23:00| FAB4 | 更新情報をチェックする

2024年05月14日

「24 JAPAN」第4話(再)



テレ朝チャンネル1 5:00〜6:00

第4話「03:00A.M.-04:00A.M.」

片瀬那奈 AS 氷川七々美

「24 JAPAN」第4話の、今年初めての再放送です。那奈ちゃんが演じた氷川七々美は、コノ回の冒頭でのあらすじに登場した後は、最終回まで一切登場しません。故に、七々美が最後に云った「やるわ」の「もうひと仕事」は、永遠に明かされる事はなく終わってしまいます。何じゃそりゃあ。

本放送:2020年10月30日(テレビ朝日)

(小島イコ/姫川未亜)

posted by 栗 at 06:00| ACTRESS | 更新情報をチェックする

「警視庁・捜査一課長」シーズン2第8話(再)で内山理名ちゃん



ABC朝日放送 13:45〜14:42

第8話「出前は見た!大食い美女のグルメ殺人!?」

内山理名 AS 桜川彩華(第8話ゲスト)

「警視庁・捜査一課長」シーズン2第8話の、今年初めてで関西ローカルですが地上波での再放送です。理名ちゃんが演じた彩華さんは、大食い編集者と云うよく分からない役どころで、本物の爆食女王・もえあずちゃんが「私よりも大食い」と語る程の大食い設定です。

本放送:2017年6月8日(テレビ朝日)

(姫川未亜/小島イコ)

posted by 栗 at 14:42| RINA | 更新情報をチェックする

「匿名探偵」第5話〜第7話(再)

匿名探偵 DVD BOX(5枚組)


テレ朝チャンネル2 22:00〜0:30

第5話「探偵とまぼろしの女」
第6話「探偵と断りきれない女」
第7話「探偵と踊らされる女」

片瀬那奈 AS 冴島響子

「匿名探偵」第5話から第7話までの、今年4回目の再放送です。正確には、1月に地上波で再放送された第6話が5回目で、第5話と第7話は4回目です。第5話では、絡みはないものの「ダン」と「アンヌ」が共演しています。第6話では、当時改名してグラビアで売り出し中だった壇蜜さんをいち早く女優として起用した結果、シリーズ最高の「12・0%」と云う深夜ドラマとしては考えられない高い数字を叩き出しました。第7話は「7・8%」とシリーズ最低数字でしたが、それでも後に同枠で放送される「24 JAPAN」の初回で最高数字だった「7・7%」よりも上です。那奈ちゃんが演じた美人すぎる弁護士の冴島響子は、毎回探偵に依頼人を紹介して最後には多額のピンハネをしますが、其のパターンも毎回変えています。


(小島イコ/姫川未亜)

posted by 栗 at 22:00| ACTRESS | 更新情報をチェックする

空想格闘メタフィクション

「千秋万歳」第2部序章 NEW

其の四 バラ色の人生(下)



「第壱回・片瀬那奈・怪優グランプリ」のつづきの
「千秋万歳」序章のつづきの

西暦 2023年 西豪寺ホール

未亜:倒れた檀上みきのボディに、矢の様なサッカーボールキックを撃ち捲る美月うらら組長!おっと、ボディだけではなく、頭にもボコボコと蹴りを入れております!そして、正面からの顔面蹴り!非情だぞ、美月うらら組長!しかし、顔面を蹴られて鼻血を出した檀上みきが怒った!立ち上がると猛然とタックルで美月うらら組長を倒し、馬乗りになって顔面をグーパンチで殴り捲りだ!

イコ:おいおい、コレじゃあプロレスではなくて、アルティメットですよ。二人共にカッカきているから、止められません。

未亜:美月うらら組長も下から強引に突き飛ばして、出ましたダンシングスパークリング777!そして、クロスロードスープレックス!カウント2・9!更に、7色のスープレックスで美月うらら組長が檀上みきを投げ捲りだ!

イコ:やや強引な投げですが、檀上みきくんが踏ん張って投げられまいとしているので、逆に危険ですね。

未亜:まるで美月うらら組長のスープレックス・ショーだ!人形の様に何発も投げを食らって、出ました、美月うらら組長のスペーストルネードうらら、略して「STU」!コレは効いたぞ!

イコ:檀上みきくんの鼻血が止まりませんね。額も切ったみたいで、顔面が血だらけになっていますよ。美月うららくんは容赦ないですね。

未亜:そろそろ決めに入ろうかと、チビッ子の声援に応えた美月うらら組長の一瞬の隙を突いて、檀上みきが冗談式トライアングルシューター!かわした美月うらら組長が、おっと、ジェットコースターサドンデス!

イコ:美月うららくんも、既にコピーしていましたね。本来ならば西豪寺エレナ様のオリジナル技なのですから、同じ土下座正規軍の檀上みきくんが先にコピーしなければなりませんよ。そう云うところが、檀上みきくんは甘いんですよ。

未亜:おっと、ジェットコースターサドンデスを食らった檀上みきが、立てません!17分51秒、テクニカルノックアウトで美月うらら組長が勝ち、ベスト8入りを果たしました!

イコ:負けましたけれど、今日の檀上みきくんはお笑いプロレスを封印して、シューターとして蘇った感じがありましたね。美月うららくんは絶好調で、Bブロックのシード権を持つだけの実力を存分に魅せてくれました。KNKGPらしい、良い試合でしたね。

未亜:続きまして、Cブロック2回戦第1試合は「レディー・パンドラVS平山まどか先生」の舞台対決です!舞台出演キャラクター以外は、水と油の両者ですが、どうなりますか!?

イコ:12分34秒で、平山まどか先生に勝ってもらいました。やはり、舞台「フラガール」は27回観劇して、ロックオペラ「サイケデリック・ペイン」は2回しか観ていないのが効きましたね。まあ、「サイケデリック・ペイン」は舞台よりも後に行われたライヴの方が良かったし、そちらは二日だけだったけれど、両日行きましたね。

未亜:筆が乗る試合だけ実況で、他はネタバレなんですね!

イコ:読者もダラダラと実況だけだと飽きるざんしょ。

未亜:Cブロック2回戦第2試合は「緒方亜紀VS西豪寺エレナ様」ですけれど、コレは西豪寺エレナ様の試合だから実況しますか!?

イコ:12分57秒で、西豪寺エレナ様の圧勝です。2005年の緒方亜紀くんは蛹で、2006年の西豪寺エレナ様は蝶くらいの差がありますね。西豪寺エレナ様を演じるまでの那奈ちゃんは「アイドル」だったんですよ。離婚3部作なんか観ていてハラハラしたものですし、当時は「結婚したら引退する」と公言していたんですからね。

未亜:引退宣言、ありましたね!覚悟を決めて、引退するまで此処を続けようと思ったのに、気付けば四十路で、全く想定外の理由で引退状態になっちゃいましたね!

イコ:ところが、西豪寺エレナ様で怪優開眼して、2007年の奇跡の舞台「僕たちの好きだった革命」と大化けしました。まあ、ファンにとっては永遠のアイドルですが、西豪寺エレナ様の前と後では明らかに違うし、引退宣言も撤回しましたね。会社員の那奈ちゃんには興味はありませんが、多くの作品は遺して下さったので、今は再放送で辛抱する時でしょう。

未亜:Dブロック2回戦第1試合は「色丞魔喜VS姫様」です!

イコ:51秒で、色丞魔喜くんが勝ちました。1回戦と同じチョークです。所謂ひとつの魔性のスリーパーですなあ。

未亜:Dブロック2回戦第2試合は「藤澤律子VS高瀬リコ」です!

イコ:12分43秒で、高瀬リコくんの勝ちです。藤澤律子くんから始まった「第2期女優時代」は、やはり西豪寺エレナ様を演じるまで苦闘の日々だったと思います。だから弱気な結婚引退宣言となったのでしょうし、大きな壁にぶつかっていたのが、西豪寺エレナ様で弾けて仕事が面白くなったのでしょうね。

未亜:さて、些か駆け足で2回戦の模様をお伝えしましたが、ベスト8が出揃って3回戦は準々決勝です!カードは「柏木礼奈VS大久保千秋」、「冴島響子VS美月うらら組長」、「平山まどか先生VS西豪寺エレナ様」、「色丞魔喜VS高瀬リコ」と決定いたしました!やはり、シード権を得た4名は順当に勝ち上がっていますね!

イコ:一寸、オーソドックス過ぎるかとも思いましたが、実力がある選手をわざと負けさせるブックは書けませんよ。まあ、準々決勝辺りから番狂わせがあっても良いでしょうね。

未亜:思いっ切りネタバレした3回戦の模様は、次回からお伝え致します!実況は姫川未亜、解説は小島イコさんでお送り致しました!それでは皆さん、次回まで、御機嫌よう、さようなら!



以 下、夜は恋人(上)につづく

DEMO 2014−9−10
MIX 2024−5−14


(小島イコ/姫川未亜)


空想格闘メタフィクション


「千秋万歳」第2部序章 NEW

其の五 夜は恋人(上)

HARD RAIN !

HEY EVERYBODY 
GOT BACK !

ON 2024・6・X

SINCE 2013・11・7


DE IMAGEN NO INC. A CADA*** CON AMOR

posted by 栗 at 22:45| CHIAKI | 更新情報をチェックする

「ポールの道」#370「THE 7‘’ SINGLES BOX」#46「MY BRAVE FACE / FLYING TO MY HOME」

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あたくしは、所謂ひとつの「音楽評論家」と名乗る方々が、よく分かりません。例えば、プロレス中継で解説をしているのは元プロレスラーで、山本小鉄はまだ現役でやれたのにアントニオ猪木に「解説者の重要性」を説かれて、泣く泣く引退して話術を学び解説者となったのです。ジャイアント馬場は生涯現役でしたが、晩年になってジャンボ鶴田や天龍源一郎や長州力などにメインエベントを任せてからは、自ら解説者として実に的確な指摘をしていました。其の後にも、新日本プロレスではマサ斎藤や山崎一夫やミラノコレクションA.T.と云った元プロレスラーが解説席には座っています。プロ野球の解説は元プロ野球選手ですし、大相撲の解説は元力士ですし、卓球の解説は元卓球選手です。スポーツと音楽は違うと云うのならば、小説の賞を決めているのは小説家ですし、芸人の賞を決めているのは現役バリバリの先輩芸人ですし、映画の賞は映画関係者が決めているのでしょう。そう云えば、昔は有名な映画評論家が何人もいたけれど、最近は知りません。ソレなのに、何故に音楽の評価を「単に音楽を聴いているだけの音楽の素人」が上から目線で決めているのでしょうか。個人的には、音楽に関しては評論など要らないし、マーク・ルイソンの様に詳細に記録して下さる研究家の方々がいるだけで充分なのですよ。

大体、ポール・マッカートニーの様な超大物の作品に優劣を付けるなんて、神をも恐れぬ戯言を、一体全体何を根拠に語っているのでしょうか。自分だって「SPIES LIKE US」を駄作と云っているじゃないか、と思われるでしょうけれど、コレは単なるファンの感想文に過ぎません。音楽の個人的な好き嫌いを書いただけでお金をもらっている評論家とは、全く別なんですよ。1986年リリースのアルバム「PRESS TO PLAY」がダメで、1989年リリースのアルバム「FLOWERS IN THE DIRT」は傑作とする理由は、何処にあるのでしょうか。当のご本人であるエルヴィス・コステロが「過大評価」と語っているのに、そんなにコステロを持ち上げているのは何故なのでしょうか。もしかして、単純にエルヴィス・コステロが好きなだけなんじゃないでしょうか。それとも、コステロを褒め殺ししているのでしょうか。ポールとコステロの共作で最初にリリースされたのは、1987年のシングル「ONCE UPON A LONG AGO」のB面の「BACK ON MY FEET」でしたが、其の時には評論家は何も云っていなかったのです。つまり、大した曲ではないと判断していたか、いや、ズバリ云って、ポールのシングルB面曲なんか聴いていなかったのでしょう。ソレがですよ、1989年2月にコステロがアルバム「SPIKE」をリリースして、シングル・カットしたポールとコステロの共作曲である「VERONICA」が全米19位のヒットとなったら、急に騒ぎ出したのです。

普通に聴いてみると、ポールとコステロの共作曲は全てが名曲と云うわけではないし、最初に出た「BACK ON MY FEET」と次の「VERONICA」を単純に比較したならば、断然「VERONICA」の方が良いとは思います。と云うか、10曲以上も共作した中で最も良い曲が「VERONICA」だと思います。コステロは「VERONICA」はほとんどポールが書いた、と云っているので、つまり最も出来が良い曲をコステロに譲ったのでしょう。アルバム「SPIKE」には「VERONICA」だけではなく、もう1曲のポールとコステロの共作曲「PADS, PAWS AND CLAWS」も収録されていて、アルバム冒頭のコステロの単独作「...THIS TOWN...」と「VERONICA」ではポールがベースを弾いています。前者ではリッケンバッカー・ベースで、後者ではヘフナーのヴァイオリン・ベースです。要するに、ビートルズ時代に使用していた2種のベースを弾いているわけです。コステロのアルバム「SPIKE」が出た数か月後の1989年6月5日にポールのアルバム「FLOWERS IN THE DIRT」がリリースされるのですが、そちらには二人の共作曲が4曲も収録されていました。ソノ中から1989年5月1日に、MPL/パーロフォンから先行シングルとしてリリースされたのが「MY BRAVE FACE / FLYING TO MY HOME」です。

7インチ盤と12インチ盤とCDシングルが出ていて、7インチ盤は2曲入りで、12インチ盤とCDシングルには当時は旧ソ連限定カヴァー・アルバム「CHOBA B CCCP」からファッツ・ドミノのカヴァー「I'M GONNA BE A WHEEL SOMEDAY」と「AIN'T THAT A SHAME」が加わった4曲入りです。日本では、7インチ盤と同じ2曲入りの短冊CDも出ています。A面の「MY BRAVE FACE」はポールとコステロの共作曲で、レコーディング・メンバーは、ポール・マッカートニー(リード・ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル、ベース、アコースティック・ギター、タンバリン)、リンダ・マッカートニー(バッキング・ヴォーカル)、ヘイミッシュ・スチュアート(バッキング・ヴォーカル、アコースティック・ギター、エレクトリック・ギター)、ロビー・マッキントッシュ(アコースティック・ギター、エレクトリック・ギター)、クリス・ウィッテン(ドラムス)、ミッチェル・フルーム(キーボード)、デヴィッド・ローズ(EBowギター)、クリス・ホワイト(サクソフォン)、クリス・デイヴィス(サクソフォン)、デイヴ・ビショップ(サクソフォン)です。

B面の「FLYING TO MY HOME」は美しいコーラスから始まるポップな楽曲で、アルバム未収録のポールの単独作で、レコーディング・メンバーは、ポール(ヴォーカル、ベース、エレクトリック&アコースティック・ギター、オートハープ)&リンダ(バッキング・ヴォーカル)とヘイミッシュ・スチュアート(スライド・ギター、シンセサイザー、バッキング・ヴォーカル)とクリス・ウィッテン(ドラムス、バッキング・ヴォーカル)で、ソコにギターのロビー・マッキントッシュとキーボードのポール'ウィックス'ウィッケンズが加わると、此の後にワールド・ツアーに行くメンバーが揃います。「FLYING TO MY HOME」は、1993年リリースの「ザ・ポール・マッカートニー・コレクション」のアルバム「FLOWERS IN THE DIRT」に、やはりアルバム未収録曲の「BACK ON MY FEET」と「LOVELIEST THING」と共にボーナス・トラックとして収録されていますが、2017年リリースのアルバム「FLOWERS IN THE DIRT」の「アーカイヴ・コレクション」には未収録です。アルバム「FLOWERS IN THE DIRT」からのシングルにはアルバム未収録音源が多いので、「アーカイヴ・コレクション」のボーナス・トラックがポールとコステロの共作曲のデモ音源だけになってしまったのは困ったちゃんなのです。

さて、評論家諸君がアルバム「PRESS TO PLAY」がダメでアルバム「FLOWERS IN THE DIRT」は傑作とする根拠を推察するとですね、チャートで前者は全英8位・全米30位で、後者が全英首位!・全米21位だった事位しか考えられません。それにしたって、英国では8位が首位になったけれど、米国では30位が21位になっただけだし、実はソノ2作の間にはベスト盤「ALL THE BEST!」が存在していて、全英2位・全米62位だったのです。英国では「8位→2位→首位」で、米国では「30位→62位→21位」なんですよ。しかも、此の先行シングル「MY BRAVE FACE / FLYING TO MY HOME」は、全英18位・全米25位と、何とも云えない微妙な成績でしかありません。個人的にはアルバム「PRESS TO PLAY」は過小評価され過ぎているし、アルバム「FLOWERS IN THE DIRT」は過大評価されていると思います。何せ、1990年3月には遂に初来日公演が実現して、当時の最新アルバム「FLOWERS IN THE DIRT」から6曲も披露したのですから、冷静な判断なんて出来ないのです。ポールが選曲した2016年リリースのベスト盤「PURE McCARTNEY」には、此のアルバムから1曲も選ばれていません。ソレをマタ、翌2017年に「アーカイヴ・コレクション」を出すからだ、なんて「そんなわけないじゃん」な事を云い出す評論家までいるんですよ。そこまで此のアルバムを神格化したいのは、何故なのでしょうか。

単純に、1989年から1990年までの「ワールド・ツアー」では最新アルバムだったから6曲も演奏しただけで、1993年の「ニュー・ワールド・ツアー」では早くも1曲も演奏していなかったのです。シングルも4作も出したけれど、最も売れた「MY BRAVE FACE」でさえ、全英18位・全米25位だったのです。そして、2016年にポールが選曲したベスト盤「PURE McCARTNEY」には、全67曲入りなのに、気を持たせる意図などなしに、此のアルバムの曲は1曲も思い浮かばなかっただけなのです。翌年に「アーカイヴ・コレクション」を出す予定だから選曲しなかったなんて、そんなバカな話があるわけないし、そんな事を語っている評論家は「ベスト盤の意味」すら分かっていません。確かに「MY BRAVE FACE」は良い出来栄えだし、アルバムの1曲目が此の曲だったのは興奮したものの、ポールとコステロの他の共作3曲(「YOU WANT HER TOO」と「DON'T BE CARELESS LOVE」と「THAT DAY IS DONE」)は、それ程に持ち上げる傑作ではないでしょう。「MY BRAVE FACE」の日本人のコレクターが出てくるミュージック・ヴィデオも、やっぱりポールは「FROZEN JAP」と思っているんだなあ、と思わされましたよ。ブートレグ9枚組の「THE 7‘’ SINGLES」は6枚目が此のシングルからで、「THE 7‘’ SINGLES BOX」では46枚目で、米国盤のピクチャー・スリーヴで復刻されています。

(小島イコ)

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2024年05月15日

「24 JAPAN」第5話(再)



テレ朝チャンネル1 5:00〜6:00

第5話「04:00A.M.-05:00A.M.」

片瀬那奈 AS 氷川七々美(消息不明)

「24 JAPAN」第5話の、今年初めての再放送です。コノ回からは那奈ちゃんが演じた氷川七々美は、最終話まで回想シーンにすら全く登場しません。故に、那奈ちゃんが目当てならば、もう幾ら待っても出て来ないので、後は観る必要がありません。本編としては第3話までで出番が終了していて、コレは原作ドラマのマンディと同じなんですけれど、原作にはシーズン2とシーズン4への再登場があるのに、ヘッポコリメイクの日本版はシーズン1のみなのです。だったら「旅客機爆破の実行犯」である氷川七々美をCTUは追うべきなのに、そんな素振りすらないし、七々美が「やるわ」と云った次のテロ行為も謎の侭で投げっぱなしだし、どうなんでしょうなあ。

本放送:2020年11月6日(テレビ朝日)

(小島イコ/姫川未亜)

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「匿名探偵」第8話、第9話(最終話)

匿名探偵 DVD BOX(5枚組)


テレ朝チャンネル2 22:00〜23:40

第8話「探偵と違いのわかる女」
第9話(最終話)「探偵と最期の女」

片瀬那奈 AS 冴島響子

「匿名探偵」の第8話は今年4回目で、第9話(最終話)は今年5回目の再放送です。第1話と第6話と最終話は、1月に地上波で再放送されていて、普通に那奈ちゃんが演じた冴島響子も出ていました。第8話では探偵が逮捕されるので、冴島響子と大家さん(三浦理恵子さん)が代わりに活躍します。最終話では、当時カタカナに改名して「愛人キャラ」で売り出し中だった橋本マナミさんがメイン・ゲストで、第6話での「12・0%」に貢献した壇蜜さんも再びカメオ出演させて盛り上げています。此のドラマは2014年に続編が制作されていて、冴島響子役の那奈ちゃんも続投しています。


(小島イコ/姫川未亜)

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「ポールの道」#371「THE 7‘’ SINGLES BOX」#47「THIS ONE / THE FIRST STONE」

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1989年6月5日に、MPL/パーロフォン(英国)・MPL/キャピトル(米国)からリリースされたポール・マッカートニーのサントラ盤やカヴァー集も含めた8作目のスタジオ・ソロ・アルバム(ポール&リンダ名義とウイングス名義を加えると16作目)「FLOWERS IN THE DIRT」は、1980年代中期に低迷していた事にされているポールにとって復活となったアルバムと云う事にされていて、ソノ理由を「エルヴィス・コステロと組んだから」と云う頓珍漢な世迷言で済ませている愚かな評論家もいます。1986年リリースの前作オリジナル・ソロ・アルバム「PRESS TO PLAY」が全米30位と落ち込んだので、半数以上も共作共演した「エリック・スチュワートがダメだった」などと云う、全く的外れな事をお金をもらって書いているのですから、もう音楽評論家ではなく偽証している詐欺師みたいなもんです。そう云うバカな耳しか持っていない評論家に限って「エルヴィス・コステロがポールを復活させた」などと云う、コステロ本人が「過大評価だ」と云う程の誇大妄想を語っているのです。

だったら、何故に最初の共作曲が1987年リリースのシングル「ONCE UPON A LONG AGO」のB面で発表された時には、何も云わなかったのでしょうか。評論家はソノ「BACK ON MY FEET」は無視しておいて、1989年に「VERONICA」が出た途端に喚きだしたのですよ。ポールとコステロは10曲以上を共作して、まずは1987年のポールのシングルで1曲(「BACK ON MY FEET」)、1989年のコステロのアルバム「SPIKE」で2曲(「VERONICA」、「PAD, PAWS AND CLAWS」)、1989年のポールのアルバム「FLOWERS IN THE DIRT」で4曲(「MY BRAVE FACE」、「YOU WANT HER TOO」、「DON'T BE CARELESS LOVE」、「THAT DAY IS DONE」)、1991年のコステロのアルバム「MIGHTY LIKE A ROSE」で2曲(「SO LIKE CANDY」、「PLAYBOY TO A MAN」)、1993年のポールのアルバム「OFF THE GROUND」で2曲(「MISTRESS AND MAID」、「THE LOVERS THAT NEVER WERE」)と、11曲が発表されました。此の内「THAT DAY IS DONE」は、コステロも後にゴスペル・グループのフェアフィールド・フォーとレコーディングしていて、1997年にリリースしています。

ところが、コステロが1996年のアルバム「ALL THIS USELESS BEAUTY」で新たなる共作曲「SHALLOW GRAVE」を発表して、更に2017年にポールがアルバム「FLOWERS IN THE DIRT」の「アーカイヴ・コレクション」でポールとコステロの共作共演デモ音源を発掘して、ポールもコステロも発表していなかった「TOMMY'S COMING HOME」と「TWENTY FINE FINGERS」が出てきたので、二人の共作曲は合計14曲となったのです。ソレで、何かと云うとポールとコステロの共作曲は傑作だと云う事にされているのですけれど、そんなに良いですかあ?個人的には、二人の共作曲で手放しで絶賛出来るのは「VERONICA」と「MY BRAVE FACE」と「THE LOVERS THAT NEVER WERE」の3曲位しかなくて、後は二人共に取り上げた「THAT DAY IS DONE」もなかなか良いけれど、他の10曲は及第点はクリアしてはいるものの、それ程に大騒ぎする様な名曲とは云えないと思いますよ。別にコステロが嫌いなわけでもないし、コステロのアルバムも結構持っているけれど、二人の共作曲がそんなに凄いとは思えないのです。

ポールは2016年リリースのベスト盤「PURE McCARTNEY」には、アルバム「FLOWERS IN THE DIRT」からは1曲も選んでいないし、アルバム「OFF THE GROUND」からもポールの単独作「WINEDARK OPEN SEA」しか選んでいないので、つまりはコステロとの共作曲は1曲も選曲していません。駄作と云われるアルバム「PRESS TO PLAY」からだって2曲(片方はメドレーだから実質3曲)入っているのに、全67曲入りなのに、ソレはおかしいでしょう。翌2017年にアルバム「FLOWERS IN THE DIRT」の「アーカイヴ・コレクション」を出して、ポールとコステロの共作共演デモ音源を一気に9曲も放出しましたけれど、「アーカイヴ・コレクション」と「ベスト盤」は別でしょう。だったら、例えばベスト盤を2009年にリリースしていたなら、翌2010年にアルバム「BAND ON THE RUN」の「アーカイヴ・コレクション」を出すから「BAND ON THE RUN」も「JET」もベスト盤から外しますかあ?そんなわけないざんしょ。ソレに、ポールはアルバム「FLOWERS IN THE DIRT」から4作もシングル・カットしていますが、コステロとの共作曲は「MY BRAVE FACE」だけです。ちなみに、コステロは「VERONICA」と「SO LIKE CANDY」をシングル・カットして、ベスト盤には「VERONICA」と「SO LIKE CANDY」と「THAT DAY IS DONE」が選曲されています。

さて、1989年7月17日に第2弾シングル・カットしたのが「THIS ONE / THE FIRST STONE」です。コレマタ、7インチ2種、12インチ3種、CDシングルの6種でのリリースで、日本では短冊CDも出ているので7種です。通常の7インチ盤のA面の「THIS ONE」はポールの単独作で、B面の「THE FIRST STONE」はポールとヘイミッシュ・スチュアートの共作曲でアルバム未収録曲です。英国ではB面に「THE FIRST STONE」の代わりに、ビートルズ時代の名曲「THE LONG AND WINDING ROAD」の新録ヴァージョンを収録した7インチもあります。「THIS ONE」のレコーディング・メンバーは、ポール・マッカートニー(リード・ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル、ベース、アコースティック・ギター、エレクトリック・ギター、キーボード、ハーモニウム、シタール、グラス・ハープ、タンバリン)、ロビー・マッキントッシュ(アコースティック・ギター、エレクトリック・ギター)、ヘイミッシュ・スチュアート(バッキング・ヴォーカル、アコースティック・ギター、エレクトリック・ギター)、リンダ・マッカートニー(バッキング・ヴォーカル)、クリス・ウィッテン(ドラムス 、パーカッション)です。

ポールは「THIS ONE」を、ビートルズ時代から確執があったジョージ・ハリスンに向けて、仲直りする為に書いたと云われています。故にジャケットもミュージック・ヴィデオもインド風だし、ポールはシタールも弾いています。12インチは通常の7インチの「THIS ONE」と「THE FIRST STONE」の2曲に加えてアルバム未収録曲でポールの単独作「I WANNA CRY」とファッツ・ドミノのカヴァー「I'M IN LOVE AGAIN」を収録した盤(CDシングルも同じ)と、ポールの単独作で7分近い(6分52秒)「GOOD SIGN」を収録した盤と、「THE FIRST STONE」と「I WANNA CRY」と「I'M IN LOVE AGAIN」はそのままで「THIS ONE」の「6分10秒」の「クラブ・ラヴジョイ・ミックス」を収録した盤があります。此の内で、「THE FIRST STONE」と「THE LONG AND WINDING ROAD」と「I WANNA CRY」と「I'M IN LOVE AGAIN」と「GOOD SIGN」と「THIS ONE」の「クラブ・ラヴジョイ・ミックス」はアルバム未収録です。色々と出ている此の第2弾シングル・カット「THIS ONE」は、全英では18位とそれなりにヒットしましたが、全米では94位と大爆死しています。

日本で限定発売されたアルバム「FLOWERS IN THE DIRT」Special Packageに「THE LONG AND WINDING ROAD」が、アルバム「FLOWERS IN THE DIRT」の「ザ・ポール・マッカートニー・コレクション」に「THE FIRST STONE」が、全世界盤のアルバム「CHOBA B CCCP」に「I'M IN LOVE AGAIN」が収録されていて聴けますが、他の曲はシングルCDや12インチ盤でしか聴けません。肝心なアルバム「FLOWERS IN THE DIRT」の「アーカイブ・コレクション」のボーナス・オーディオには、ポールとコステロの共作共演9曲のデモ音源しか収録されていなくて、こうしたシングルでアルバム未収録曲はダウンロード限定で、しかも全曲ではなかったのです。まあ、ソノ辺は音質が良いブートレグでまとめて聴けるのですが、やはり公式盤でCD化して欲しかったです。初来日公演でも披露された「THIS ONE」はポールらしいポップで良い曲ですし、ジョージに向けただけあって、かなりビートルズ風です。「THE 7‘’ SINGLES BOX」では47枚目で、英国盤のピクチャー・スリーヴで復刻されています。

(小島イコ)

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2024年05月16日

「24 JAPAN」第6話(再)



テレ朝チャンネル1 5:00〜6:00

第6話「05:00A.M.-06:00A.M.」

片瀬那奈 AS 氷川七々美(消息不明)

「24 JAPAN」第6話の、今年初めての再放送です。那奈ちゃんが演じた氷川七々美は、もう待てど暮らせど永遠に登場しません。偶然にもコノ回はドラマと現実世界が同時刻で、こんな朝っぱらに、こんな無茶苦茶な事をしている「ドラマの異常性」がよく分かります。

本放送:2020年11月13日(テレビ朝日)

(小島イコ/姫川未亜)

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「ポールの道」#372「THE 7‘’ SINGLES BOX」#48「FIGURE OF EIGHT(7‘’ BOB CLEAROUNTAIN MIX)/ OU EST LE SOLEIL」

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ポール・マッカートニーが1989年6月5日にリリースした8作目のスタジオ・ソロ・アルバム「FLOWERS IN THE DIRT」は、アナログ盤のA面が、1「MY BRAVE FACE」、2「ROUGH RIDE」、3「YOU WANT HER TOO」、4「DISTRACTIONS」、5「WE GOT MARRIED(幸せなる結婚)」、6「PUT IT THERE」で、B面が、1「FIGURE OF EIGHT」、2「THIS ONE」、3「DON'T BE CARLESS LOVE(ケアレス・ラヴに気をつけて)」、4「THAT DAYS IS DONE(ふりむかないで)」、5「HOW MANY PEOPLE(ハウ・メニー・ピープル(チコ・メンデスに捧ぐ))」、6「MOTOR OF LOVE」の全12曲入りで、CDには最初から「OU EST LE SOLEIL(太陽はどこへ?)」がボーナス・トラックとして収録された全13曲入りでした。更に日本では、1990年3月2日(来日公演初日予定で中止になった日)にCD2枚組の「FLOWERS IN THE DIRT」Special Packageがリリースされて、本編13曲入りと、ボーナス・ディスクで、1「MESSAGE」、2「THE LONG AND WINDING ROAD」、3「LOVELIEST THING」、4「ROUGH RIDE」、5「OU EST LE SOLEIL(7''MIX)」、6「MAMA'S LITTLE GIRL」、7「SAME TIME NEXT YEAR」、8「PARTY PARTY」、9「P.S. LOVE ME DO」が収録されています。

此のアルバムからは「MY BRAVE FACE」と「THIS ONE」と「FIGURE OF EIGHT」と「PUT IT THERE」の4曲(12インチでの「OU EST LE SOLEIL」を加えれば5曲)がシングル・カットされていて、最新アルバムだったので1990年3月の初来日公演では「FIGURE OF EIGHT」と「ROUGH RIDE」と「WE GOT MARRIED」と「PUT IT THERE」と「THIS ONE」と「MY BRAVE FACE」と、アルバムの半数にも及ぶ6曲も披露しています。特に「FIGURE OF EIGHT」は、1曲目に演奏されたのです。ようやく実現したポールのライヴの1曲目だったのですから、もう冷静な評価など出来るわけがないので、ソレはアルバム「FLOWERS IN THE DIRT」に対しても同じで、初めて観たポールが6曲も披露したので盤石な地位を得てしまったアルバムなのです。其の辺の当時の状況を加味しないと、何故にアルバム「FLOWERS IN THE DIRT」が過大評価されるのかが理解できないでしょう。松村雄策さんは当時、スティーヴィー・ワンダーとの共演曲「EBONY AND IVORY」も、マイケル・ジャクソンとの共作共演曲「SAY SAY SAY」も、エルヴィス・コステロとの共作共演曲「YOU WANT HER TOO」も「要らない」と書いていました。そこまで極端な事は云いませんけれど、ポールとコステロの共作曲が全て傑作だとは云えないと思います。

さて、1989年11月13日に、アルバム「FLOWERS IN THE DIRT」からの第3弾シングルとして「FIGURE OF EIGHT」がMPL/パーロフォンからリリースされたのですが、コレがマタ、マニア泣かせのトンデモ・シングルでした。まずは、7インチ・シングルのA面の「FIGURE OF EIGHT」は、アルバムからのシングル・カットではなく、シングル用にレコーディングし直した別ヴァージョンの7インチ編集ヴァージョンです。B面の「OU EST LE SOLEIL」も、シングル用の別ミックスです。12インチは3種類あって、「FIGURE OF EIGHT」のシングル・ヴァージョンの「フル・レングス」に「THIS ONE」の「クラブ・ラヴジョイ・ミックス」を収録した一つ目と、「FIGURE OF EIGHT」のシングル・ヴァージョンの「フル・レングス」に「OU EST LE SOLEIL」の12インチ・ミックスと「タブ・ダブ・ミックス」を収録した二つ目と、「FIGURE OF EIGHT」のシングル・ヴァージョンの「フル・レングス」に「OU EST LE SOLEIL」の7インチ・ミックスを片面に収録して片面はエッチングした三つ目があります。更にCDシングルも2種あって、「FIGURE OF EIGHT」のシングル・ヴァージョンと「THE LONG AND WINDING ROAD」のヴィデオ・ヴァージョンと「LOVELIEST THING」の3曲入りと、「FIGURE OF EIGHT」のシングル・ヴァージョンのフル・レングスと「ROUGH RIDE」のヴィデオ・ヴァージョンと「OU EST LE SOLEIL」の7インチ・ミックス入りがあります。もうね、そんじょそこらのアイドル・グループでも太刀打ちできない別ヴァージョンの嵐でした。

CDシングルは同内容のプラケース入りとデジパック仕様の2種があるので、合計7種類も出ていて、6種類が別内容となっているのです。日本では此のシングルは出ていなくて、代わりに前述の「FLOWERS IN THE DIRT」Special Packageが出ていて、そちらでシングル「FIGURE OF EIGHT」とシングル「PUT IT THERE」に収録されていたアルバム未収録曲や別ヴァージョンを、全てではありませんが聴く事が出来ます。個人的にもアルバム「FLOWERS IN THE DIRT」からはCDで買う様になっていたのですが、記憶は定かではありませんが「通常盤CD」と「Special Package」の2度買いさせられて通常盤を売ったと思います。そんなのは些細な事で、初来日公演に向けて興奮していたのです。1993年の「ザ・ポール・マッカートニー・コレクション」には此のシングル・カップリング曲からは「LOVELIEST THING」しか入っていないし、2017年の「アーカイヴ・コレクション」はポールとコステロの共作曲デモ音源しか入っていないので、「Special Package」は便利です。ソレでしか聴けないのは「MESSAGE」と、ズッコケ丸出しな「P.S. LOVE ME DO」のスタジオ・ヴァージョンだけなんですけれどね。沢山出した「FIGURE OF EIGHT」は、全英42位・全米92位と大爆死していて、だからアルバム「FLOWERS IN THE DIRT」はそんなに凄いアルバムではないのですよ。「THE 7‘’ SINGLES BOX」では48枚目で、オーストラリア盤のピクチャー・スリーヴで復刻されています。

(小島イコ)

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2024年05月17日

「24 JAPAN」第7話(再)



テレ朝チャンネル1 5:00〜6:00

第7話「06:00A.M.-07:00A.M.」

片瀬那奈 AS 氷川七々美(消息不明)

「24 JAPAN」第7話の、今年初めての再放送です。此のドラマの最大のポイントのひとつは「CTUの内通者は誰だ?」なのですが、原作ドラマを観ている人や再放送でまた観る人は「知ってた」で終わりです。民三に脅された現馬が伊月を銃で撃つものの、伊月は防弾で助かるなんてところも、オチが分かっていると「こいつら、何やってんだ」としか思えない展開です。那奈ちゃんが演じた氷川七々美は、何度も云いますけれど、もう待てど暮らせど出ませんよ。

本放送:2020年11月20日(テレビ朝日)

(小島イコ/姫川未亜)

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「ポールの道」#373「THE 7‘’ SINGLES BOX」#49「PARTY PARTY」

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ポール・マッカートニーが1989年6月5日にMPL/パーロフォンからリリースした8作目のスタジオ・ソロ・アルバム「FLOWERS IN THE DIRT」は、1987年10月1日から1989年1月12日までの1年間以上もレコーディングして完成しています。オリジナル・ソロ・アルバムとしては6作目(7作目は旧ソ連限定だった1988年リリースのカヴァー・アルバム「CHOBA B CCCP」)だった「PRESS TO PLAY」が、全英8位は良いとして、全米30位だったのが堪えてポールも慎重になっていたのでしょう。しかしながら、実は1987年にフィル・ラモーンのプロデュースでアルバム「RETURN TO PEPPERLAND」をレコーディングしていて、ソレもかなり完成形に近いところまで進んでいました。ポールとフィル・ラモーンがケンカ別れしてお蔵入りになり、結局は其の時の音源からはシングル「ONCE UPON A LONG AGO / BACK ON MY FEET」の1枚2曲しかレコーディング当時にはリリースされていませんが、エルヴィス・コステロとの共作が既に始まっていたのです。ポールの未発表アルバムとしては「COLD CUTS」と並んで有名なのが、「RETURN TO PEPPERLAND」です。

「RETURN TO PEPPERLAND」には他にも、1989年のアルバム「FLOWERS IN THE DIRT」に収録された「WE GOT MARRIED」と「THIS ONE」の別アレンジ、1989年のシングル「FIGURE OF EIGHT」のカップリング曲「LOVELIEST THING」、1990年に東京ドーム公演で初披露して来日記念盤で日本限定でスタジオ版がリリースされた「P.S. LOVE ME DO」、1991年リリースのポールの初めてのクラシック盤「LIVERPOOL ORATORIO」にメロディーが流用されて、後に2015年のアーカイヴ・コレクション「PIPES OF PEACE」に収録された「CHRISTIAN BOP」、1997年のラジオ番組「Oobu Joobu」で公開された「ATLANTIC OCEAN」と「SQUID」と「LOVE MIX」、1997年のアルバム「FLAMING PIE」に収録された「BEAUTIFUL NIGHT」の初期ヴァージョン、1997年のシングル「BEAUTIFUL NIGHT」のカップリング曲「LOVE COMES TUMBLING DOWN」などがレコーディングされています。アルバム「FLOWERS IN THE DIRT」は、プロデューサーが、ポール・マッカートニー、ミッチェル・フルーム、ニール・ドーフスマン、トレヴァー・ホーン、スティーヴ・リプトン、エルヴィス・コステロ、デイヴィッド・フォスター、クリス・ヒューズ、ロス・カラム、と9人も関わっているのも、レコーディングが1年以上もの長期間に及んだからでしょう。

何度も書いてきましたが、アルバム「FLOWERS IN THE DIRT」は、それ程に大騒ぎする程の傑作だとは思えません。特に、エルヴィス・コステロとの共作曲が大絶賛されているのは、コステロ本人が云う通り「過大評価」だと思います。アルバム「FLOWERS IN THE DIRT」は全英首位!でしたが、全米では21位までしか上がっていなくて、次のアルバムである「OFF THE GROUND」は全英5位ですが全米17位と米国ではそこから盛り返しているのです。アルバムからのシングル・カットも最初の「MY BRAVE FACE」が全英18位・全米25位で、第2弾の「THIS ONE」が全英18位・全米94位で、第3弾の「FIGURE OF EIGHT」が全英42位・全米92位で、第4弾の「PUT IT THERE」が全英32位・米国では未発売と、決して褒められた成績は残していません。米国でのポールの復活とは、アルバム「FLOWERS IN THE DIRT」を出した後に行ったワールド・ツアーによるものであって、英国ではそもそもポールは落ち込んでいなかった(アルバム「PRESS TO PLAY」は全英8位)ので、わざわざ「復活」をする事もないのです。日本のバカな評論家は、本国である英国でのビートルズやポールの実績と根強い人気を軽視しているから、出鱈目な事を平気で書いているのです。

さて、それでも英国で首位!に返り咲いたのがポールは嬉しかったからなのか、アルバム「PRESS TO PLAY」以上に、アルバム「FLOWERS IN THE DIRT」からはシングルを連発して、カップリング曲は全てがアルバム未収録と云う、乃木坂46や櫻坂46もビックリな事をやらかしてしまったのですから、流石は世界のアイドル「超絶可愛いポールちゃん」です。特に前回に取り上げた「FIGURE OF EIGHT」に至っては、7種類もリリースしていてカップリングの内容もバラバラですけれど、そもそも表題曲の「FIGURE OF EIGHT」がアルバムとは別テイクと云うトンデモナイ事になっていました。アルバム自体も日本では1990年3月2日に初来日公演を記念してCD2枚組の「FLOWERS IN THE DIRT」Special Packageをリリースしているのですが、英国では1989年11月23日に「FLOWERS IN THE DIRT」World Tour Packをリリースしています。紙の箱入りで本編のLPもしくはCDに、様々なオマケ入りで、アルバム未収録の「PARTY PARTY」の片面のみの7インチかCDシングルが入っていて、楽曲は日本での特別盤にも収録されています。ダンサブルな「COMING UP」の出来損ないみたいな曲で、片面のみの7インチが「THE 7‘’ SINGLES BOX」には49枚目で、英国盤のピクチャー・スリーヴで復刻されています。

(小島イコ)

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2024年05月18日

「ポールの道」#374「THE 7‘’ SINGLES BOX」#50「PUT IT THERE / MAMA'S LITTLE GIRL」

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ポール・マッカートニーが1989年6月5日にMPL/パーロフォンからリリースした8作目のスタジオ・ソロ・アルバム「FLOWERS IN THE DIRT」からは、1990年1月29日に「PUT IT THERE / MAMA'S LITTLE GIRL」が第4弾シングル・カットされました。A面の「PUT IT THERE」はポールがお得意のアコースティックな佳曲で、ポールとサー・ジョージ・マーティンがオーケストラ・アレンジを担当しています。初来日公演でも披露していて、エンディングにビートルズの「HELLO GOODBYE」のコーダを付け加えていて、大いに盛り上がりました。此のシングルも例によって幾つかの形態でリリースされていて、英国ではA面が「PUT IT THERE」でB面が「MAMA'S LITTLE GIRL」の7インチ盤と、日本ではソノ2曲入りの短冊CDと、英国盤ではソノ2曲に「SAME TIME NEXT YEAR」を加えた3曲入りのCDシングルと12インチ盤が出ています。米国では此のシングルはリリースされていませんが、英国では32位まで上がっていて、第4弾シングルにしてはまあまあなヒットとなっています。

無論、ソレには理由があってですね、表題曲の「PUT IT THERE」は確かに佳曲ではあるのですが、問題はカップリングの2曲にあります。まずは7インチ盤のB面になった「MAMA'S LITTLE GIRL」は、1972年に「第2期ウイングス」によってレコーディングされた未発表曲で、1973年リリースのアルバム「RED ROSE SPEEDWAY」が当初はLP2枚組でのリリースの予定だった時に1枚になって弾かれた楽曲のひとつです。ソノ後に、1978年リリース予定だったベスト盤と未発表曲集の2枚組アルバム「HOT HITS & KOLD KUTZ」には2枚目のC面最初に収録を予定していて、結局はベスト盤1枚の「WINGS GREATEST」になったのでまたしても弾かれました。更に、1981年には未発表曲だけを集めたアルバム「COLD CUTS」として改訂されてソレにも収録予定だったものの、三度ボツ音源になったのです。元々は「第2期ウイングス」でレコーディングした楽曲ですが、其の後に「第7期ウイングス」まで手を加えていて、ようやく此のシングルで公式発表された17年越しの楽曲です。

そして、12インチ盤やCDシングルに加えられた「SAME TIME NEXT YEAR」は、1978年5月に「第7期ウイングス」でレコーディングされて、1978年のアルバム「HOT HITS & KOLD KUTZ」と1981年のアルバム「COLD CUTS」に収録を予定していてボツになった楽曲です。こちらは1979年リリースのアルバム「BACK TO THE EGG」から弾かれた楽曲とも云えますが、10年も寝かしていたのです。此のウイングス時代のアウトテイクである2曲が、何故にボツになっていたのか全く理解出来ない程に名曲で、ズバリ云ってレコーディング当時に公式盤に収録された一部の楽曲よりも完成度が高いと思います。こう云う名曲を正式にレコーディングしていながらお蔵入りさせてしまうのが、ポール・マッカートニーがポール・マッカートニーであるが所以なのです。そして、此のシングルに収録された「MAMA'S LITTLE GIRL」と「SAME TIME NEXT YEAR」は、わざわざ1987年にポールとクリス・トーマスがリミックスしているのです。

つまり、此の2曲もアルバム「FLOWERS IN THE DIRT」への収録を見据えて引っ張り出してリミックスまでしていたと考えられます。勿論、2曲共に楽曲自体の出来栄えも良く、アウトテイクだったのが信じられないし、アウトテイク集ブートレグの「COLD CUTS」で聴いていた時から「何でこれらの曲がボツ音源だったのだろうか」と不思議でした。ようやく此の2曲が日の目を見たわけですが、ソレが第4弾シングルのB面と12インチ・シングルやCDシングルのカップリングでリリースとなった事が、更に不思議でなりません。特に「SAME TIME NEXT YEAR」は12インチ・シングルとCDシングルでしか聴けないわけで、おいおい、そりゃあないでしょ。ポールの基準だと、此の2曲は何度もリリースを計画しては頓挫して、レコーディングから10年以上も経ってシングルのカップリングで発表する程度の楽曲と云うわけで、全く、天才の考える事は分かりませんなあ。日本では、2曲共にアルバム「FLOWERS IN THE DIRT」Special Packageに収録されています。「THE 7‘’ SINGLES BOX」では50枚目で、ポールが描いたへんちくりんなイラストの英国盤のピクチャー・スリーヴで復刻されています。

(小島イコ)

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2024年05月19日

「ポールの道」#375「THE 7‘’ SINGLES BOX」#51「THE LONG AND WINDING ROAD / C MOON」

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1989年にアルバム「FLOWERS IN THE DIRT」をリリースしたポール・マッカートニーは、1989年から1990年に掛けて10年以上も行っていなかったワールド・ツアーを行い、103回のショーから厳選したライヴ音源でアナログ3枚組、CD2枚組のライヴ盤「TRIPPING THE LIVE FANTASTIC」を、1990年11月5日にMPL/パーロフォンからリリースしました。ツアー・メンバーは、ポール・マッカートニー(リード・ヴォーカル、ベース、アコースティック・ギター、エレクトリック・ギター、ピアノ、キーボード)、リンダ・マッカートニー(バッキング・ヴォーカル、キーボード、パーカッション)、ヘイミッシュ・スチュアート(バッキング・ヴォーカル、アコースティック・ギター、エレクトリック・ギター、ベース)、ロビー・マッキントッシュ(バッキング・ヴォーカル、エレクトリック・ギター)、ポール'ウィックス'ウィッケンズ(バッキング・ヴォーカル、キーボード)、クリス・ウィッテン(ドラムス、パーカッション)の6人によるバンドで、基本的にはオリジナル・レコーディングを忠実に再現した演奏をバンド演奏で行っています。

内容は、CD1が、1「SHOWTIME」、2「FIGURE OF EIGHT」、3「JET」、4「ROUGH RIDE」、5「GOT TO GET YOU INTO MY LIFE」、6「BAND ON THE RUN」、7「BIRTHDAY」、8「EBONY AND IVORY」、9「WE GOT MARRIED」、10「INNER CITY MADNESS」、11「MAYBE I'M AMAZED」、12「THE LONG AND WINDING ROAD」、13「CRACKIN’ UP」、14「THE FOOL ON THE HILL」、15「SGT. PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND」、16「CAN'T BUY ME LOVE」、17「MATCHBOX」、18「PUT IT THERE」、19「TOGETHER」です。CD2が、1「THINGS WE SAID TODAY」、2「ELEANOR RIGBY」、3「THIS ONE」、4「MY BRAVE FACE」、5「BACK IN THE U.S.S.R.」、6「I SAW HER STANDING THERE」、7「TWENTY FLIGHT ROCK」、8「COMING UP」、9「SALLY」、10「LET IT BE」、11「AIN'T THAT A SHAME」、12「LIVE AND LET DIE」、13「IF I WERE NOT UPON THE STAGE」、14「HEY JUDE」、15「YESTERDAY」、16「GET BACK」、17「GOLDEN SLUMBERS / CARRY THAT WEIGHT / THE END」、18「DON'T LET THE SUN CATCH YOU CRYING」の、全37曲入りです。

最新アルバムだった「FLOWERS IN THE DIRT」から6曲と多いものの、ビートルズやウイングスやソロからのセットリストになっていて、此の時点でのベストな選曲で、何よりも驚かされたのがメドレーを分ければ17曲にも及んだビートルズ・ナンバーの大盤振る舞いです。しかも、ソノ多くはビートルズがスタジオに籠っていた時代の楽曲で、つまりは初めてライヴで披露された楽曲も多く含まれていました。ポールはライヴ盤から3作のシングル・カットをしていて、順番は違っていますが1990年と1991年にヨーロッパ諸国と日本で「THE LONG AND WINDING ROAD」をリリースしています。「THE LONG AND WINDING ROAD」は云わずと知れたビートルズ時代の名曲のひとつですが、1970年にビートルズのアルバム「LET IT BE」でフィル・スペクターの大仰なヴァージョンが初出で、ソノ時には米国でシングル・カットされて全米首位!になっています。1976年にはウイングスのライヴでも披露して、ライヴ盤「WINGS OVER AMERICA」に収録されています。更に1984年のサントラ盤「GIVE MY REGARDS TO BROAD STREET」では、サックス入りのAORアレンジで再演しています。

そして、1989年のアルバム「FLOWERS IN THE DIRT」からのシングル「THIS ONE」のカップリングで新録ヴァージョンが、シングル「FIGURE OF EIGHT」のカップリングでヴィデオ・ヴァージョンが収録されているので、此の時点でも6度目のレコード化と云う事になります。フィル・スペクターのプロデュースには激怒したと云われているポールですが、サントラ盤「GIVE MY REGARDS TO BROAD STREET」でのへなちょこアレンジの方が酷かったし、コノ頃からはフィル・スペクターが導入したストリングスをシンセサイザーで代用してオリジナルのヴァージョンに近くなっています。ポールも大人になったし、ビートルズ・ファンに対しては「レコードと同じアレンジで演奏しよう」と考えを改めたのでしょう。まあ、しかし、2003年には「LET IT BE... NAKED」を出しちゃうんですけれどね。此のライヴ盤シングルには、7インチでB面がアルバム未収録の「C MOON」と、12インチやCDシングルで更にアルバム未収録の「MULL OF KINTYRE」を加えた3曲入りと、12インチやシングルCDでアルバムからの「PUT IT THERE」を加えた4曲入りがあります。

ポールは此の後にも2002年のライヴ盤「BACK IN THE U.S. LIVE 2002」と2003年のライヴ盤「BACK IN THE WORLD」にもライヴ音源を収録していて、2009年のライヴ盤「GOOD EVENING NEW YORK CITY」にもライヴ音源を収録しています。ポールが最もレコーディングし直している曲が「THE LONG AND WINDING ROAD」と云う事になりますし、それだけ思い入れがある楽曲なのでしょう。故に、ヨーロッパ諸国や日本でしかシングル・カットしていなかった此の時のシングル盤を「THE 7‘’ SINGLES BOX」に収録したのでしょう。此の時の3作のシングルは、それぞれがカップリングにライヴ盤「TRIPPING THE LIVE FANTASTIC」には未収録のライヴ音源を入れているので、単なるシングル・カットではないし、日本のバカな評論家がそんなにポールが1980年代には低迷していた事にしたいのならば、復活したのはワールド・ツアーの大成功とソノ成果である此のライヴ盤の存在を無視するわけにはいかないでしょう。「THE 7‘’ SINGLES BOX」には51枚目で、欧州盤のピクチャー・スリーヴで復刻されています。

さてさて、来るべき2024年6月14日には、ウイングスのスタジオ・ライヴ盤「ONE HAND CLAPPING」が遂に公式盤CD2枚組でリリースされるのですが、元相方のジョン・レノンも負けじとアルバム「MIND GAMES」の箱を7月12日にリリースするそうです。コレがですね、箱はCD6枚にBD2枚の8枚組で、価格が3万5千2百円もするんですよ。2018年にリリースした「IMAGINE」の箱は、CD4枚にBD2枚の6枚組で1万3千2百円で、2021年にリリースした「ジョンの魂」の箱は、CD6枚にBD2枚の8枚組で1万7千6百円だったのですよ。つまり、内容的には「ジョンの魂」の箱と同じなのに、何故か価格が倍になっているのです。おいおい、こりゃあ、一体どうなっているんでしょうか。これまでの箱は買ってしまったけれど、まあ、内容は今までの箱と同様に「なんちゃってリミックス」が多いみたいなので、CD2枚組でもいいかな、と思っています。しかし、ジョンのアルバムとしては評価が低い作品なのに、此の強気な価格設定には驚きましたよ。

(小島イコ)

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2024年05月20日

「24 JAPAN」第8話(再)



テレ朝チャンネル1 5:00〜6:00

第8話「07:00A.M.-08:00A.M.」

片瀬那奈 AS 氷川七々美(消息不明)

「24 JAPAN」第8話の、今年初めての再放送です。本編では第3話までしか出番がない那奈ちゃんが演じた氷川七々美は、どんなに待っていても、もう出ません。超有名な米国ドラマ(日テレで再放送中)のリメイクなので、最初からオチが見えていて、CTUの内通者とか、テロリストの黒幕とかの、最近では流行りの「考察」が全く不可能なドラマですので、ヘッポコになるべくしてなったのです。

本放送:2020年11月27日(テレビ朝日)

(小島イコ/姫川未亜)

posted by 栗 at 06:00| ACTRESS | 更新情報をチェックする

「西村京太郎トラベルミステリー68」(再)で内山理名ちゃん



テレビ朝日 13:55〜15:50

超ロングラン人気シリーズ第68弾!殺人現場に残された、イニシャル入りのスケッチ…。なりすました女が真犯人なのか!?複雑に絡み合った連続殺人の真相に、十津川警部が迫る!

内山理名 AS 小野寺由美子

人気シリーズ「西村京太郎トラベルミステリー」の68作目に理名ちゃんがゲスト出演したドラマの、今年初めての地上波での再放送です。理名ちゃんが演じた由美子さんは、真犯人のミスリードで殺人事件の容疑者になるものの、時刻表でアリバイが成立します。其の後に真犯人の二人(片方が国生さゆりさんで、初登場シーンから怪し過ぎる)が崖で逮捕される、2時間ドラマらしい演出です。

本放送:2017年9月20日(テレビ朝日)

(小島イコ/姫川未亜)

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「竜馬がゆく」第一話(再)で内山理名ちゃん



時代劇専門チャンネル 21:00〜22:00

第一話「第一部 出発(たびだち) 前編」

内山理名 AS おりょう(登場なし)

「竜馬がゆく」第一話の、今年初めての再放送です。此のドラマは、本放送は「新春10時間越えドラマ」として全編が一挙に放送されていて、再放送では全十話に再編集されています。理名ちゃんが演じたのは、主人公・竜馬の妻になるヒロインのおりょうですが、登場するのは第四話の終盤からです。故に、全編に渡って登場する裏ヒロインとして、井川遥さんが演じたお田鶴がいますが、架空の人物らしいです。

本放送:2004年1月2日(テレビ東京)

(姫川未亜/小島イコ)

posted by 栗 at 22:00| RINA | 更新情報をチェックする