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2024年03月17日

「闇金ウシジマくん」(再)全9話一挙放送

闇金ウシジマくん ディレクターズカット版 DVD-BOX


ファミリー劇場 19:40〜23:50

片瀬那奈 AS 大久保千秋

「闇金ウシジマくん」ドラマ版第1シーズンの今年3回目で、今回は全9話一挙再放送です。那奈ちゃんが演じた大久保千秋はドラマ版のオリジナルキャラクターで、視聴者目線でナレーションも担当しています。が、しかし、原作マンガの様々なキャラクターから摘まんでいるので、言動に一貫性がない多重人格みたいな役どころとなっております。例えば、ヨシノリの正体を千秋だけ知らされていなくてキョトンとしているのに、事務所に戻ったら仁王立ちでヨシノリを責めたりするのは、豹変し過ぎでしょう。初の実写ドラマ化だったので、此の後にドラマが3シリーズ、映画が4本も制作される予定は、此の時点ではなかったのでしょう。実写ではウシジマくんが主役になっていますが、原作マンガでのウシジマくんは狂言回しで、主役は各編の債務者です。ファミリー劇場版は、最後の「お色気プレゼント・コーナー」はカットされていて、市販ソフトはディレクターズカット版なので、此のオンエア版とは編集が違っています。

本放送:2010年10月13日〜12月15日(MBS、TBS)(TBSでの放送日)

(小島イコ/姫川未亜)

posted by 栗 at 19:40| ACTRESS | 更新情報をチェックする

「ポールの道」#315「AFTER THE BEATLES ANTHOLOGY」GEORGE HARRISON & RINGO STARR

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さて、前回の続きで「AFTER THE BEATLES ANTHOLOGY」のジョージ・ハリスン編は、CD1が、1「MY SWEET LORD」(1970)、2「WHAT IS LIFE」(1970)、3「LET IT ROLL(BALLAD OF SIR FRANKIE CRISP)」(1970)、4「APPLE SCRUFFS」(1970)、5「AWAITING ON YOU ALL」(1970)、6「THE ART OF DYING」(1970)、7「IT DON'T COME EASY」(1971)、8「NOWHERE TO GO」(1971)、9「GET BACK」(1971)、10「YOU」(1971, 1975)、11「IF NOT FOR YOU」(1971 Live Reheasal with ボブ・ディラン)、12「COME ON IN MY KITCHEN」(1971 Live Reheasal)、13「BANGLADESH」(1971)、14「DEEP BLUE」(1971)、15「MISS O'DELL」(1973)、16「GIVE ME LOVE(GIVE ME PEACE ON EARTH)」(1973)、17「DARK HORSE」(1974)、18「I DON'T CARE ANYMORE」(1974)、19「DING DONG, DING DONG」(1974)、20「HARI'S ON TOUR」(1974 Live)、21「FOR YOU BLUE」(1974 Live)、22「THIS GUITAR(CAN'T KEEP FROM CRYING)」(1975)の、全22曲入りです。

CD2が、1「THIS SONG」(1976)、2「LEARNING HOW TO LOVE YOU」(1976)、3「HERE COMES THE SUN」(1976 Live with ポール・サイモン)、4「HOMEWARD BOUND」(1976 Live with ポール・サイモン)、5「BLOW AWAY」(1979)、6「LOVE COMES TO EVERYONE」(1979)、7「HERE COMES THE MOON」(1979)、8「TEARDROPS」(1981)、9「SAVE THE WORLD」(1981)、10「THAT’S THE WAY IT GOES」(1982)、11「I DON'T WANT TO DO IT」(1985)、12「GOT MY MIND SET ON YOU」(1987)、13「WHEN WE WAS FAB」(1987)、14「RIDE RAJBUN」(1992)、15「CHEER DOWN」(1989)、16「POOR LITTLE GIRL」(1989)、17「ANY ROAD」(2002)、18「BETWEEN THE DEVIL AND THE DEEP BLUE SEA」(2002)、19「HORSE TO THE WATER」(2001, 2002)、20「ALL THINGS MUST PASS」(1970, 2020 Remix)の、全20曲入りで合計42曲入りです。

そして、リンゴ・スター編は、CD1が、1「SENTIMENTAL JOURNEY」(1970)、2「STORMY WEATHER」(1970)、3「BEAUCOUPS OF BLUES」(1970)、4「COOCHY COOCHY」(1970)、5「THE WISHING BOOK」(1970)、6「NASHVILLE JAM」(1970)、7「BAND OF STEEL」(1970)、8「WOMAN IN THE NIGHT」(1970)、9「NASHVILLE FREAKOUT」(1970)、10「IT DON'T COME EASY」(1971)、11「EARLY 1970」(1971)、12「BACK OFF BOOGALOO」(1972)、13「BLINDMAN」(1972)、14「I'M THE GREATEST」(1973)、15「PHOTOGRAPH」(1973)、16「HAVE YOU SEEN MY BABY(HOLD ON)」(1973)、17「SUNSHINE LIFE FOR ME(SAIL AWAY RAYMOND)」(1973)、18「YOU'RE SIXTEEN」(1973)、19「OH MY MY」(1973)、20「SIX O'CLOCK」(1973)、21「YOU AND ME(BABE)」(1973)の、全21曲入りです。

CD2が、1「IT DON'T COME EASY」(1971)、2「DOWN AND OUT」(1973)、3「(IT'S ALL DOWN TO)GOODNIGHT VIENNA」(1974)、4「ONLY YOU(AND YOU ALONE)」(1974)、5「NO NO SONG」(1975 TV Show)、6「SNOOKEROO」(1974)、7「SCOUSE THE MOUSE」(1977)、8「LIVING IN A PET SHOP」(1977)、9「SHE'S SO IN LOVE」(1978)、10「ON WAY LOVE AFFAIR」(1978)、11「DEAD GIVEAWAY」(1981)、12「PRIVATE PROPERTY」(1981)、13「WRACK MY BRAIN」(1981)、14「I CALL YOUR NAME」(1990)、15「WEIGHT OF THE WORLD」(1992)、16「LA DE DA」(1998)、17「DRIFT AWAY」(1998)、18「NEVER WITHOUT YOU」(2003)、19「IF IT'S LOVE」(2008)、20「HEY, WOULD YOU HOLD IT DOWN」(2018)、21「WISH I WAS A POWERPUFF GIRL」(2014)、22「BOYS」(2015 Live with グリーン・デイ)、23「WITH A LITTLE HELP FROM MY FRIENDS」(2015 Live with ポール・マッカートニー)、24「I WANNA BE YOUR MAN」(2015 Live with ポール・マッカートニー)の、全24曲入りで、合計45曲入りです。

ジョージに関しては他にもアウトテイク集が出ているので、何れ紹介する予定ですが、ソロでの選曲となるとCD2枚組か多くてもCD3枚組にまとめられています。此の「AFTER THE BEATLES ANTHOLOGY」では、レアなシングル・ヴァージョンも拾っているのが好印象です。1970年代前半はアナログ3枚組をリリースしたりしていたジョージは、1970年代後半からはマイ・ペースで寡作になっていたので、どうしてもアルバム「ALL THINGS MUST PASS」などからの選曲が多くなりますが、1987年にアルバム「CLOUD NINE」で大復活するので、終盤になって「GOT MY MIND SET ON YOU」や「WHEN WE WAS FAB」や「CHEER DOWN」と云った曲が出て来て、盛り上がります。リンゴに関しては、レアなシングル曲も交えてはいますが、1973年リリースのアルバム「RINGO」本編全10曲中8曲も選曲されているし、ジョンやジョージの追悼曲とか、ジョンが歌ったデモ音源とか、アニメ映画からとか、ロジャー・ミラーのトリビュート盤からとか選曲しているのは、ヒット曲が足りないからなのでしょうか。でも、最後の方でグリーン・デイと共演した「BOYS」なんてノリノリで、当時75歳なんですから、リンゴも頑張っています。これらはバラ売りされているのですけれど、統一感があるデザインなので4人分全部買うのが宜しいと思います。

(小島イコ)

posted by 栗 at 23:00| FAB4 | 更新情報をチェックする

2024年03月18日

「290万アクセスのワイルド・ハート」



当ブログのアクセス数が、290万を超えました。今後とも、何卒宜しくお願い致します。

(小島イコ)

posted by 栗 at 00:07| LOOK UP THE # | 更新情報をチェックする

「ドルチェ」(再)で内山理名ちゃん

ドルチェ (新潮文庫)


チャンネルNECO 16:50〜18:55

内山理名 AS 浜田知美

「ドルチェ」の今年4回目の再放送で、明日に再放送される「ドルチェ2」にも、回想シーンで理名ちゃんが登場します。理名ちゃんが演じた知美さんは汚れ役の風俗嬢で、殺人事件の容疑者となり自供までするものの、真犯人をかばって偽証している役どころです。

本放送:2012年10月12日(フジテレビ)

(姫川未亜/小島イコ)

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「悪党〜重犯罪捜査班」事案1〜事案3(再)で内山理名ちゃん



テレ朝チャンネル2 22:00〜0:30

内山理名 AS 飯沼玲子

「悪党〜重犯罪捜査班」事案1から事案3までの、今年2回目の再放送です。理名ちゃんはクールな刑事・飯沼玲子を演じていて、何故かDV男と同棲しています。理名ちゃんだけではなく、滝沢沙織さんもフリージャーナリスト役でレギュラー出演していて、主演の高橋克典さんも含めて「カタセカイ住人」だらけのキャスティングで「おい、那奈ちゃんだけいないぞ」状態です。

本放送:2011年1月21日、1月28日、2月4日(朝日放送、テレビ朝日)

(姫川未亜/小島イコ)

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「ポールの道」#316「GEORGE HARRISON I ME MINE BEATLE YEARS ANTHOLOGY」「GEORGE HARRISON WHAT IS LIFE SOLO YEARS ANTHOLOGY」

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前に「PURE McCARTNEY」を紹介した時に「ジョージ・ハリスンやリンゴ・スターでは、そもそもCD4枚組のベスト盤なんて作れません。」などと書いてしまいましたが、実は、ブートレグには「ジョージ・ハリスンのCD4枚組のベスト盤」が存在するのです。しかしながら、ソレはですね、「ビートルズ時代」がCD2枚組で「ソロ時代」がCD2枚組と云う、変化球でのレア・トラック集なのでした。2018年に「dap」からリリースされた「GEORGE HARRISON I ME MINE BEATLE YEARS ANTHOLOGY」CD2枚組全48曲入りと「GEORGE HARRISON WHAT IS LIFE SOLO YEARS ANTHOLOGY」CD2枚組全44曲入りがソレなんですが、ソロ時代は兎も角、アルバムに2曲か3曲しか取り上げてもらえなかったので自作曲が22曲しかなかったビートルズ時代のジョージを、CD2枚組全48曲入りにするなんて出来るのか、と思うでしょう。

「I ME MINE BEATLE YEARS ANTHOLOGY」は、CD1が、1「INTRODUCTION / TAKE GOOD CARE OF MY BABY」(1962)、2「THREE COOL CATS」(1962)、3「CRYING WATING HOPING」(1962)、4「THE SHEIK OF ARABY」(1962)、5「SHEILA」(1962 Live)、6「DO YOU WANT TO KNOW A SECRET」(1963)、7「YOUNGBLOOD」(1963 Live)、8「I FORGOT TO REMEMBER TO FORGET」(1963 Live)、9「CHAINS」(1963 Live)、10「NOTHIN' SHAKIN'(BUT THE LEAVES ON THE TREES)」(1963 Live)、11「GLAD ALL OVER」(1963 Live)、12「DON'T BOTHER ME」(1963)、13「DEVIL IN HER HEART」(1964 Live)、14「ROLL OVER BEETHOVEN」(1963 Live)、15「TALKING GUITAR BLUES」(1964)、16「I'M HAPPY JUST TO DANCE WITH YOU」(1964 Live)、17「YOU KNOW WHAT TO DO」(1964)、18「EVERYBODY'S TRYING TO BE MY BABY」(1965 Live)、19「I NEED YOU」(1965)、20「YOU LIKE ME TOO MUCH」(1965)、21「THINK FOR YOURSELF」(1965)、22「SINGS FOR GERMANY」(1965)、23「IF I NEEDED SOMEONE」(1966 Live)、24「TAXMAN」(1966)、25「LOVE YOU TO」(1966)、26「I WANT TO TELL YOU」(1966)、27「WITHIN YOU, WITHOUT YOU」(1967)、28「BLUE JAY WAY」(1967)、29「THE INNER LIGHT」(1968)の、全29曲入りです。

CD2は、1「IT'S ALL TO MUCH」(1967)、2「SOUR MILK SEA」(1968)、3「CIRCLES」(1968)、4「PIGGIES」(1968)、5「WHILE MY GUITAR GENTLY WEEPS」(1968)、6「WHILE MY GUITAR GENTLY WEEPS」(1968)、7「LONG LONG LONG」(1968)、8「NOT GUILTY」(1968)、9「SAVOY TRUFFLE」(1968)、10「ONLY A NORTHERN SONG」(1967)、11「I ME MINE SESSIONS」(1970)、12「I ME MINE」(1970)、13「FOR YOU BLUE」(1970)、14「ALL THINGS MUST PASS」(1969)、15「OLD BROWN SHOE」(1969)、16「SOMETHING SESSIONS」(1969)、17「SOMETHING」(1969)、18「HERE COMES THE SUN」(1969)、19「I ME MINE」(1970)の、全19曲入りで、合計48曲入りです。ジョージのビートルズ時代の楽曲は完全収録されていて、しかも全てが別テイクなので、労作ですし、1枚目はデッカ・オーデイションやBBC音源も網羅してあって、正にビートル・ジョージの裏ベスト盤となっております。それでも時間的に余裕があったからか、「WHILE MY GUITAR GENTLY WEEPS」や「SOMETHING」や「I ME MINE」などはセッション音源まで収録されています。ここまでジョージのビートルズ時代のレア・トラックをまとめた編集盤は、他にはなかなかないでしょう。

そして、ソロ時代の「WHAT IS LIFE SOLO YEARS ANTHOLOGY」は、CD1が、1「ALL THINGS MUST PASS」(1969)、2「DEHRA DUN」(1970)、3「YOUR TRUE LOVE」(1970 with ボブ・ディラン)、4「IT DON'T COME EASY」(1971)、5「IF NOT FOR YOU」(1970)、6「MY SWEET LORD」(1970)、7「WHAT IS LIFE」(1970)、8「ALL THINGS MUST PASS」(1970)、9「ISN'T IT A PITY」(1970)、10「YOU」(1971)、11「BANGLA DESH」(1971)、12「DEEP BLUE」(1971)、13「IF NOT FOR YOU」(1971 Rehersal with ボブ・ディラン)、14「COME ON IN MY KITCHEN」(1971 Rehersal)、15「SUE ME SUE YOU BLUES」(1973)、16「GIVE ME LOVE(GIVE ME PEACE ON EARTH)」(1973)、17「MISS O'DELL」(1973)、18「DARK HORSE」(1974)、19「I DON'T CARE ANYMORE」(1974)、20「DING DONG, DING DONG」(1974)、21「HARI'S ON TOUR(EXPRESS)」(1974 Live)、22「FOR YOU BLUE」(1974 Live)、23「DISPUTE AND VIOLENCE」(1974 Live)の、全23曲入りです。

CD2が、1「THE PIRATE SONG」(1975)、2「HERE COMES THE SUN」(1976 with ポール・サイモン)、3「HOMEWARD BOUND」(1976 with ポール・サイモン)、4「MO」(1977)、5「LIFE IT SELF」(1981)、6「FLYING HOUR」(1980)、7「LAY HIS HEAD」(1980)、8「SAT SINGING」(1980)、9「SAVE THE WORLD」(1981)、10「THAT’S THE WAY IT GOES」(1982)、11「GOT MY MIND SET ON YOU」(1987)、12「WHEN WE WAS FAB」(1987)、13「POOR LITTLE GIRL」(1989)、14「RIDE RAJBUN」(1992)、15「IF YOU BELONGED TO ME」(1997)、16「ALL THINGS MUST PASS」(1997)、17「ANY ROAD」(1997)、18「PRABHUJEE」(1997)、19「HORSE TO THE WATER」(2001)、20「LET IT DOWN」(2001)、21「ALL THINGS MUST PASS」(2001)の、全21曲入り合計44曲入りです。

ソロ時代は、前回紹介した「AFTER THE BEATLES ANTHOLOGY」のジョージ編とダブリはあるものの、「MY SWEET LORD」の盗作問題を皮肉った「THE PIRATE SONG」(「MY SWEET LORD」のイントロからふざけた曲調に変わるブートレグでは昔から有名な曲)や、アルバム「SOMEWHERE IN ENGLAND」で弾かれた楽曲なども丁寧に拾っていて、なかなかの好編集盤となっております。但し、こうしたレア・トラック集のブートレグは、あくまでも公式盤を聴き込んでいないと、何がレアなのかが分かりません。それにしてもビートルズ時代が半分とは云え、ジョージのベスト編集盤がCD4枚組でリリース出来たのですから、以前の発言は撤回すべきなのでしょうか。いえね、実は同じ「dap」から、コレのポール・マッカートニー盤も2017年に「RARE McCARTNEY」と云うタイトルで、1970年から2016年までのレア・トラック集が、CD6枚組で出ているのです。ポールだと、ビートルズ時代は含まずに、CD6枚組で全121曲入りなのですよ。こりゃまた失礼いたしました。

(小島イコ)

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2024年03月19日

「HK/変態仮面」



WOWOWシネマ 15:00〜17:00

2013年公開作品(2013年4月13日公開)

片瀬那奈 AS 色丞魔喜

「HK/変態仮面」の、今年早くも5回目の放送です。那奈ちゃんが演じたのは、変態仮面の母親でSMの女王様です。今にして思えば豪華なキャスティングでしたが、当時の鈴木亮平くんはまだ無名で、此の映画に関わっていた小栗旬くんの推薦で主役に抜擢されて、肉体改造してスタントなしで変態仮面を演じたのでした。本人が堂々と語る様に鈴木亮平くんの代表作のひとつですが、福田監督がダメもとでオファーして快諾した那奈ちゃんの代表作のひとつでもあります。

(小島イコ/姫川未亜)

posted by 栗 at 17:00| ACTRESS | 更新情報をチェックする

「HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス」

【Amazon.co.jp限定】HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス 究極版(B2ポスター付き) [Blu-ray]


WOWOWシネマ 17:00〜19:00

2016年公開作品(2016年5月14日公開)

片瀬那奈 AS 色丞魔喜

「HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス」の、今年早くも5回目の放送です。前作に続いて、那奈ちゃんは変態仮面の母親を演じています。色丞魔喜女王様は、此の映画では珍しくウイッグでしょうけれどショート・ボブにしていて、なかなか似合っています。有料のWOWOWとは云え、夕方に放送する様な内容ではありません。これでも1作目は「PG-12」指定だったので、一般公開となった2作目は手心を加えているのです。其の辺の基準は分かりませんし、どっちも破廉恥な映画だと思います。

(小島イコ/姫川未亜)

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「悪党〜重犯罪捜査班」事案4〜事案6(再)で内山理名ちゃん



テレ朝チャンネル2 22:00〜0:30

内山理名 AS 飯沼玲子

「悪党〜重犯罪捜査班」事案4から事案6までの、今年2回目の再放送です。法律ギリギリの捜査で悪を粉砕する刑事たちを描いたドラマで、理名ちゃんが演じたクールな飯沼玲子刑事はアクション・シーンなどもありますが、DVヒモ男とは別れられないのでした。

本放送:、2011年2月18日2月25日3月4日(朝日放送、テレビ朝日)

(姫川未亜/小島イコ)

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空想格闘メタフィクション

「千秋万歳」第2部序章 NEW

其の三 この胸のときめきを(下)



「第壱回・片瀬那奈・怪優グランプリ」のつづきの
「千秋万歳」序章のつづきの

西暦 2023年 西豪寺ホール

未亜:さて、リング上では大久保千秋がお得意のねちっこい寝技で攻めておりますが、藤田千秋も互角に渡り合っております!おっと、ここで藤田千秋が土下座を繰り出した!しかし大久保千秋には効いていないぞ!それどころか、大久保千秋が仁王立ちだ!これもまた西豪寺エレナ様の特許でオリジナルの技だ!なんと、土下座の返し技も西豪寺エレナ様は開発しており、ソレを大久保千秋がコピーして、今、公開しました!小島さん!コレは土下座正規軍結成に至った「柏木礼奈VS西豪寺エレナ様」の一戦で西豪寺エレナ様が披露した伝説の返し技ですね!ソレをココで出してくるとは、驚きましたね!

イコ:ありゃりゃ、コレはマズイなあ。

エレナ:小島!大久保千秋さんは生意気すぎるんじゃないかしらん。こともあろうに土下座破りの仁王立ちまで私のマネッコをするなんて、許し難いですわん。

イコ:まあまあ、それだけエレナちゃんの技は凄いって事だからさ、気にせずに控室でね、コンディションをね、整えてね。

エレナ:だったなら私が仁王立ちで土下座の鬼・柏木礼奈さんを破って優勝した「第1回片瀬那奈怪優グランプリ」決勝の実況をしなさいよ。ジャンケンで勝って優勝したなんて出鱈目なオチになっているから書き直しなさいよ。今すぐ、今すぐによ。

イコ:そんな無茶を云わないで下さいよ。アレはアレで10年以上も前の話なんですからね。確かにマトモに戦ってエレナちゃんが勝つヴァージョンも書いたけれど、ジャンケン決着の方がいいかなってブックをね、ホラ、当時はAKB48も売れていた頃だったしね、ブックは何通りか書いて、進行によって勝ち負けすらも変更するんですよ。アレは前のノーコンテストになった大久保千秋くんと姫様の決勝戦が重すぎたから、ジャンケンで良かったと思うから、今更変えられませんって。いいじゃないですか、どっちにしろエレナちゃんが優勝したんだからね。

エレナ:だったら、今回の「第3回片瀬那奈怪優グランプリ」では、カッコよく私を優勝させなさいよ。ソレと「第2回片瀬那奈怪優グランプリ」も冗談仮面こと檀上みきさんは失格になって該当者なしなんだから、私と美月うららさんの勝者が優勝で、確かシングルマッチで其の後に「77分7秒」もかけて私が美月うららさんに勝っているから、私の優勝にしなさいよ。「第1回片瀬那奈怪優グランプリ」も「第2回片瀬那奈怪優グランプリ」も「第3回片瀬那奈怪優グランプリ」も、全部まるっと私が優勝よ!ついでにPWEのタイトルも私のものよ!

未亜:あのぉ〜、盛り上がっているトコを失礼しますけど、実況中ですので、副音声ブースへエレナ様は行ってはくれませんか!

イコ:バカ!黙ってろ。

エレナ:何か云った?

イコ:いえいえ、何も。西豪寺エレナ様バンザーイ!ほら、未亜も!

未亜:西豪寺エレナ様、サイキョー!

エレナ:私が最高で最強なのは当たり前田のあっちゃんぶりけだけれど、ちゃんと認識しているのは好い事ね。じゃあ、実況を頑張って頂戴ねん。

イコ:やっと行ってくれたか。

未亜:相変わらず、西豪寺エレナ様はバイタリティーに溢れていますね!

イコ:勝っても負けても人気者だからね。しかもスポンサーでオーナーだもんね。下手な事をしたら、あたくしもどっかの好々爺みたいにプロデューサーを解任されちゃうからね。

未亜:さて、リング上は仁王立ちする大久保千秋に、藤田千秋も仁王立ちで対抗だ!西豪寺エレナ様は、土下座正規軍の面々には仁王立ちを直接指導していたのでありましょうか!

イコ:しかし、コレではノーガード戦法と同じで、両者共に相手の懐には入ってゆけませんね。コレもまた、所謂ひとつの「猪木・アリ状態」です。

未亜:おっと、ココで大久保千秋が先に仕掛けた!なんと、掟破りの逆・土下座を繰り出して、面食らった藤田千秋をカニばさみに捕らえ、AV仕込みの寝技天国に誘い込んだ!タコの様に藤田千秋に絡みつく大久保千秋!場内もヒートアップして「チアキ・コール」の大合唱だ!ある者は大久保千秋へ、ある者は藤田千秋へ、そしてまたある者は二人の千秋へ贈る、満場の「チアキ・コール」が、果たして戦っている二人の耳には届いているのでありましょうか!

イコ:もうね、二人共に遮二無二なって戦っていますからね、藤田千秋くんが善戦していますから、良い試合になっていますね。流石は「カタセ四天王」同士の試合です。

未亜:関節技から逃れた藤田千秋がタックルから払い腰!そして、コーナーポストからムーンサルトプレス!速い!

イコ:藤田千秋くん、いいですよ。此の侭、もっともっと先手で攻めきれれば、勝ち目もありますよ。

未亜:おっと、もう一度ムーンサルトプレス!しかし、2度目は大久保千秋が膝を立てていた!お腹をおさえてのたうち回る藤田千秋に、大久保千秋が立ち上がり際に延髄斬り!そして、スペーストルネードチアキ略して「STC」!狂った様に大久保千秋がSTCを乱れ撃ちだ!藤田千秋が後頭部から何度もマットに叩き付けられているぞ!それでも立ち上がる藤田千秋に、大久保千秋がビンタ!藤田千秋も返す!リング中央どまんなかで、凄まじいビンタ合戦だ!両者、倒れません!

イコ:二人共、もう意地ですね。ただ、STCが効いていて、大久保千秋くんが優勢です。

未亜:ああっと、ココで大久保千秋が鉄拳制裁!遂に藤田千秋がダウン!TKOか!いや、大久保千秋がフォールの体勢に入った!1、2、3!内山理名レフェリーが三つマットを叩いて、25分43秒、大久保千秋が勝って3回戦進出を決めました!大久保千秋が藤田千秋を抱き起して、お互いに健闘を称え合って泣いております!コレは爽やかな光景だ!

イコ:同期でプライベートでは親友ですからね。場内のファンも凄い声援です。

未亜:2010年同期生「ダブル千秋対決」を征したのは、大久保千秋でした!それでは、また次回にお逢いしましょう!実況は姫川未亜、解説は小島イコさん、乱入は西豪寺エレナ様でお送り致しました!皆さん、御機嫌よう、左様なら!



以 下、バラ色の人生(上)につづく

DEMO 2014−9−9
MIX 2024−3−19


(小島イコ/姫川未亜)


空想格闘メタフィクション


「千秋万歳」第2部序章 NEW

其の四 バラ色の人生(上)

SHOOTING STAR !

HEY EVERYBODY 
GOT BACK !

ON 2024・4・X

SINCE 2013・11・7


DE IMAGEN NO INC. A CADA*** CON AMOR

posted by 栗 at 22:07| CHIAKI | 更新情報をチェックする

「ポールの道」#317「RARE McCARTNEY ULTIMATE ARCHIVE COLLECTION : RARITIES 1970 - 2016」

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前回チラリンコと例に出したポール・マッカートニーのレア・トラック集「RARE McCARTNEY ULTIMATE ARCHIVE COLLECTION : RARITIES 1970 - 2016」を、本格的に取り上げてみましょう。2017年に「dap」から出た此のCD6枚組で全121曲入りのブートレグは、1970年から2016年までのポールのレア・トラック集で、ジョージ・ハリスンがCD4枚組で半分の2枚がビートルズ時代の音源だったのを後目に、ビートルズ解散後の音源だけでCD6枚組と云う、圧倒的に物量としては優っています。しかも、しかもですよ、以前に紹介した「AFTER THE BEATLES ANTHOLOGY」のポール編が1970年から1979年までの音源だけで他の3人と同じCD2枚組に達してしまったのとは逆に、タイトルこそ「RARITIES 1970 - 2016」となっていても、こちらは1970年代の音源はCD1の8曲目までしか収録されていないのです。つまりは、1980年代以降の曲が圧倒的に多い選曲となっております。

CD1は、1「TOO MANY PEOPLE」(Promo mono mix 1971)、2「HI, HI, HI」(1972, Intsrumental 2009)、3「LIVE AND LET DIE」(1973, Surround remix 2008)、4「HELEN WHEELS」(1973, Extended version 2008)、5「JUNIOR'S FARM」(1974, Intsrumental 2009)、6「SEASIDE WOMAN」(Single mix 1972)、7「B-SIDE TO SEASIDE」(Single mix 1972)、8「MULL OF KINTYRE」(Video mix 1977)、9「COMING UP」(1980, Wingspan edit 2001)、10「GET IT」(Single mix 1982)、11「IT'S NOT ON」(Demo sequence 1982)、12「THE GIRL IS MINE」(Alternate promo edit 1982)、13「THEME FROM THE HONORARY CONSUL」(1983)、14「BALLROOM DANCING」(Film mix 1983)、15「NO VALUES」(Film mix 1983)、16「RUPERT AND THE FROG SONG」(TV ad 1984)、17「WE ALL STAND TOGETHER」(Promo edit 1984)、18「DO THEY KNOW IT'S CHRISTMAS?」(Trevor Horn mix 1984)、19「FEED THE WORLD」(Single 1984)、20「MESSAGES」(Single 1985)、21「ALL THE BEST!」(TV ad 1987)の、全21曲入りです。

CD2が、1「INTRODUCTION」(Prince's trust concert 1986)、2「I SAW HER STANDING THERE」(Prince's trust concert 1986)、3「LONG TALL SALLY」(Prince's trust concert 1986)、4「GET BACK」(Prince's trust concert 1986)、5「ROCKESTRA THEME」(Duan Eddy version 1987)、6「ROCKESTRA THEME」(Duan Eddy version 1987)、7「LET IT BE」(Ferry Aid single 1987)、8「LET IT BE」(Ferry Aid - The gospel jam mix 1987)、9「LET IT BE」(Ferry Aid - Extended version 1987)、10「LET IT BE」(Ferry Aid - Mega message mix 1987)、11「CHILDREN IN NEED」(Single 1988)、12「CHILDREN IN NEED」(Single - Instrumental 1988)、13「IN LIVERPOOL」(The liverpool sound concert 2008)、14「FERRY 'CROSS THE MERSEY」(Single 1989)、15「THIS ONE」(Remix 1989)、16「COMING UP」(Knebworth concert 1990)、17「HEY JUDE」(Knebworth concert 1990)の、全17曲入りです。

CD3が、1「BAND ON THE RUN」(Barn rehearsal 1989)、2「HIROSHIMA SKY IS ALWAYS BLUE」(Complete unedited version 1995)、3「BEAUTIFUL NIGHT」(Basic track 1997)、4「LITTLE CHILDREN」(Single 1998)、5「BLUE SUEDE SHOES」(Rock and roll hall of fame 1999)、6「WHAT'D I SAY」(Rock and roll hall of fame 1999)、7「LET IT BE」(Rock and roll hall of fame 1999)、8「LONESOME TOWN」(A concert for linda 1999)、9「ALL MY LOVING」(A concert for linda 1999)、10「VO!CE(SOMEONE U LOVE)」(Edit 1999)、11「ABOUT YOU」(Driving rain promo 2001)、12「YOUR LOVING FLAME」(Driving rain promo 2001)、13「LONELY ROAD」(Driving rain promo 2001)、14「I DO」(Driving rain promo 2001)、15「DRIVING RAIN」(Driving rain promo 2001)、16「RINSE THE RAINDROPS」(Driving rain promo 2001)、17「JIM CARREY INTRODUCTION」(The concert for new york city 2001)、18「I'M DOWN」(The concert for new york city 2001)、19「YESTERDAY」(The concert for new york city 2001)、20「FREEDOM」(The concert for new york city 2001)、21「LET IT BE」(The concert for new york city 2001)、22「FREEDOM(REPRISE)」(The concert for new york city 2001)の、全22曲入りです。

CD4が、1「MATCHBOX」(Sound check 2002)、2「MIDNIGHT SPECIAL」(Sound check 2002)、3「BRING IT TO JEROME」(Sound check 2002)、4「SAN FRANCISCO BAY BLUES」(Sound check 2002)、5「DRIVE MY CAR」(Super bowl halftime show 2005)、6「THE LONG AND WINDING ROAD」(Live anaiheim 2002)、7「COMING UP(LOST VEGAS SUMMER FUNK)」(12"Single 2004)、8「MUZIK」(Transporter Soundtrack 2002)、9「MUZIK」(Instrumental - Transporter Soundtrack 2002)、10「DO THEY KNOW IT'S CHRISTMAS?」(Band Aid 20 single 2004)、11「WHOLE LIFE」(Web remix 2005)、12「JENNY WREN」(Instrumental 2005)、13「SGT. PEPPER’S LONELY HEARTS CLUB BAND」(Live 8 hyde park 2005)、14「THE LONG AND WINDING ROAD」(Live 8 hyde park 2005)、15「TOO MUCH RAIN」(Abbey road studio 2005)、16「JENNY WREN」(Abbey road studio 2005)、17「SAY SAY SAY(WAITING 4 U)」(Delano&Crockett's late nite dub mix 2005)、18「SAY SAY SAY(WAITING 4 U)」(Patric&Timo remix 2005)、19「WITH A LITTLE LUCK」(1978, Wingspan remix 2001)、20「LISTEN TO WHAT THE MAN SAID」(1975, Wingspan remix 2001)の、全20曲入りです。

CD5が、1「JET」(Radio edit 2005)、2「JET」(Vocal mix 2005)、3「JET」(Dub mix 2005)、4「JET」(Vocal mix 2016)、5「COME RAIN COME SHINE」(A&L Original radio edit 2005)、6「COME RAIN COME SHINE」(A&L Original extended edit 2005)、7「COME RAIN COME SHINE」(Stonebridge remix 2005)、8「COME RAIN COME SHINE」(Friscia&Lamboy mix 2005)、9「COME RAIN COME SHINE」(Mike Cruz vox 2005)、10「COME RAIN COME SHINE」(Tata Young video edit 2005)、11「NOTHING TOO MUCH JUST OUT OF SIGHT」(Wall of sound mix 2013)、12「COSMICALLY CONSCIOUS」(Change begins within benefit concert 2009)、13「LET ME ROLL IT」(Live promo edit 2009)、14「LISTEN TO WHAT THE MAN SAID」(Dance remix 2010)の、全14曲入りです。

CD6が、1「BAND ON THE RUN」(Hard rock calling 2010)、2「LIVE AND LET DIE」(Hard rock calling 2010)、3「DAY TRIPPER」(Hard rock calling 2010)、4「HEY JUDE」(Hard rock calling 2010)、5「HE AIN'T HEAVY HE'S MY BROTHER」(Single 2012)、6「HE AIN'T HEAVY HE'S MY BROTHER」(Instrumental single 2012)、7「ALL OF ME」(Eric clapton's album 2013)、8「NEW」(The dam remix 2013)、9「HOPE FOR THE FUTURE」(Video mix 2014)、10「COME AND GET IT」(The Hollywood Vampires 2014)、11「LOVE SONG TO THE EARTH」(Single 2015)、12「LOVE SONG TO THE EARTH」(Rico Bernasconi radio mix 2015)、13「LOVE SONG TO THE EARTH」(Rico Bernasconi club mix 2015)、14「NINETEEN HUNDRED AND EIGHTY FIVE」(Radio edit 2016)、15「NINETEEN HUNDRED AND EIGHTY FIVE」(Original mix 2016)、16「NINETEEN HUNDRED AND EIGHTY FIVE」(Club mix 2016)、17「NINETEEN HUNDRED AND EIGHTY FIVE」(Tim Green remix 2016)、ここからは「BONUS BITS(Instant-message for skype 2016)」と称するボーナス・トラックで、18「SUMO CUPID」、19「EXCITED LOVER!」、20「MY VALENTINE」、21「IN LOVE!」、22「FLIRTING」、23「SOLO & LOVIN' IT!」、24「TANGLED IN LOVE」、25「CRUSH ON YOU」、26「HUG!」、27「MISS YOU!」の、全27曲、合計121曲入りです。

ライヴのイントロダクションや、オマケのメッセージ集なども含めていますが、ソレを抜きにしても100曲以上のレア・トラックが収録されています。しかも、しかもですよ、前述の通り、1970年代のウイングスで一番脂がのっていた時代からはたったの8曲で、CD1の最初の方でサラリと流していて、次の1980年代からですら、CD2で終わってしまうのです。つまりは、残りの4枚のCDは、1990年代と2000年代と2010年代のレア・トラック集となっているのです。なんじゃ、そりゃ。無論、ポールには以前に紹介した「AFTER THE BEATLES ANTHOLOGY」の様に、1970年代のレア・トラックだけでCD2枚組でも足りないほどのヒット曲とソレに関するレア・トラックがあるわけで、アルバムの枚数から考えても1970年代が最も多くの楽曲を発表しているので、今度はそっちをバッサリと切り捨てた選曲なのです。例えば、何度もリリースしようとした未発表アルバム「COLD CUTS」は、此の編集盤ではCD6枚ものキャパがあるのにも関わらず、完全に無視されているし、1987年にリリースを予定していた「RETURN TO PEPPERLAND」などの有名な未発表曲も一切ガン無視しているのです。

それにも関わらずCD6枚組で121曲入りって、完全にどうかしています。あたくしが此のCD6枚組を買ったのは、フェリー・エイドのシングル「LET IT BE」が完全収録されていたからなのですが、アンナに有名な曲で有名ミュージシャンたち(ゲイリー・ムーアがギターを弾いて、ケイト・ブッシュが歌うなんて他では考えられない)によるカヴァーでポールも(ビートルズ音源ですが)参加していると云うのに、他のブートレグには収録されていなかった(昔に盤起こしのブートレグはあったけれど音が悪かった)からなのです。そんなわけで、かなりマニアックな選曲のCD6枚組なのですが、3枚目の途中からは2000年代の音源となっているので、老いてなお盛んなポールが楽しめるレア音源集です。ライヴ音源でビートルズ・ナンバーも出て来るものの近年のレア・トラックが多く、フェリー・エイドの「LET IT BE」はめでたく収録されたのに、今度はザ・スモーキング・モージョ・フィルターズの「COME TOGETHER」が入っていなかったりして、ズバリ云って、全然足りません。コレの良いところは、ソノ「LET IT BE」とか「JET」とか「NINETEEN HUNDRED AND EIGHTY FIVE」などの曲を、あるだけ全部続けて収録している事でしょう。珍しいテイクも多いので、他の曲は別のレア・トラック集にお任せと云った感じなのでしょう。

(小島イコ)

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2024年03月20日

「烈火 警視庁強行犯 樋口顕」(再)で内山理名ちゃん



日本映画専門チャンネル 15:00〜16:50

内山理名 AS 藤井麻奈

「烈火 警視庁強行犯 樋口顕」の、今年3回目の再放送です。理名ちゃんが演じた藤井麻奈さんは刑事で、主人公の内藤剛志さんが演じた樋口刑事の相棒です。犯人は被害者を拘束して火焙りにして殺すと云う残虐な手法を使い、身分を他人と交換しているトリックもあります。ちなみに、冒頭で殺されるのは「闇金ウシジマくん」や「雲霧仁左衛門」でもお馴染みの、やべきょうすけさんです。藤井刑事が捜査中に飼い猫が交通事故に遭ってしまい「家族同然の猫なので家に帰らせて下さい」と樋口刑事に云ったら「ばかもん!」と波平みたいに怒鳴られて、藤井刑事はカツオみたいにションボリします。

本放送:2016年12月21日(テレビ東京)

(姫川未亜/小島イコ)

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「悪党〜重犯罪捜査班」事案7〜事案8(最終事案)(再)で内山理名ちゃん



テレ朝チャンネル2 22:00〜23:40

内山理名 AS 飯沼玲子

「悪党〜重犯罪捜査班」事案7から事案8(最終事案)までの、今年2回目の再放送です。理名ちゃんが演じたクールな飯沼玲子刑事は、遂にDVヒモ男をバッサリと斬り捨てます。死んだのかと思えたスカイライダーがホームレスとして生きていたので、コレは続編もありかと思ったら、最後に主役の高橋克典さんが演じた富樫刑事が、飯沼刑事との仲を誤解したDVヒモ男に刺されてしまうのでした。事案7の本放送は2011年3月11日の予定でしたが、東日本大震災当日だったので放送延期となり、翌週の3月18日に放送された時には「L字テロップ入り」でした。

本放送:2011年3月18日3月25日(朝日放送、テレビ朝日)

(姫川未亜/小島イコ)

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「都市伝説の女」第1話(再)で内山理名ちゃん

都市伝説の女 [Blu-ray]


テレ朝チャンネル2 23:40〜0:30

第1話「転落死…将門首塚の祟り!?」

内山理名 AS  関口千穂(第1話ゲスト)

「都市伝説の女」第1話の今年2回目の再放送で、同じチャンネルで「悪党」につづいて「理名ちゃんリレー」しています。本日は、理名ちゃんの出演作が3作バッティングせずに再放送される「理名ちゃんデイ」です。理名ちゃんが演じた関口さんは、殺人事件の被害者の元カノで、犯人の婚約者です。

本放送:2012年4月13日(テレビ朝日)

(姫川未亜/小島イコ)

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「ポールの道」#318「GEORGE HARRISON RARITIES」

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「ジョージ・ハリスンでは、そもそもCD4枚組でベスト盤は作れない」とか「CD4枚組で作ってみたら、半分の2枚はビートルズになってしまった」などと、レコスケくんの耳に入ったならば斬られそうな「事実」を書いてきましたが、2018年頃に「MOONCHILD RECORDS」からリリースされた「GEORGE HARRISON RARITIES」と云うレア音源でのベスト盤は、CD3枚組で、しかもジョージのソロ時代からだけの選曲となっていて、結論から申し上げますと、定番曲に抜けもあるし遺作アルバム「BRAINWASHED」関連曲は何故か選曲されておりませんので、ソレを加えるとソロ時代だけでのジョージのCD4枚組でのベスト盤は作れそうに思えます。

内容は、CD1が、1「GEORGE PLAY THE UKE」、2「IN THE FIRST PLACE」(1968)、3「IN THE FIRST PLACE」(1968)、4「ISN'T IT A PITY」(1970)、5「MY SWEET LORD」(1970)、6「BANGLA DESH」(1971)、7「DEEP BLUE」(1971)、8「IF NOT FOR YOU」(1971 with ボブ・ディラン)、9「COME ON IN MY KITCHEN」(1971)、10「SUE ME SUE YOU BLUES」(1973)、11「MISS O'DELL」(1973)、12「DARK HORSE」(1974)、13「DING DONG, DING DONG」(1974)、14「HARI'S ON TOUR(EXPRESS)」(1974 Live)、15「FOR YOU BLUE」(1974 Live)、16「DISPUTE AND VIOLENCE」(1974 Live)、17「THIS GUITAR(CAN'T KEEP FROM CRYING)」(1975)、18「THIS SONG」(1976)、19「IT'S WHAT YOU VALUE」(1976)、20「LEARNING HOW TO LOVE YOU」(1976)、21「HERE COMES THE SUN」(1976 with ポール・サイモン)、22「HOMEWARD BOUND」(1976 with ポール・サイモン)、23「MO」(1977)の、全23曲入りです。

CD2が、1「BLOW AWAY」(1979)、2「LOVE COMES TO EVERYONE」(1979)、3「HERE COMES THE MOON」(1979)、4「LIFE IT SELF」(1980)、5「FLYING HOUR」(1980)、6「LAY HIS HEAD」(1980)、7「SAT SINGING」(1980)、8「UNCONSCIOUSNESS RULES」(1981)、9「TEARDROPS」(1981)、10「SAVE THE WORLD」(1981)、11「THAT’S THE WAY IT GOES」(1982)、12「I DON'T WANT TO DO IT」(1985)、13「I DON'T WANT TO DO IT」(1985)、14「EVERYBODY'S TRYING TO BE MY BABY」(1986 with カール・パーキンス)、15「BLUE SUEDE SHOES」(1986 with カール・パーキンス)、16「BREATH AWAY FROM HEAVEN」(1986)、17「SOMEPLACE ELSE」(1986)、18「HOTTEST GOING IN TOWN」(1986)、19「WHILE MY GUITAR GENTLY WEEPS」(1987 Live)、20「HERE COMES THE SUN」(1987 Live)、21「RIDE RAJBUN」(1992)の、全21曲入りです。

CD3が、1「GOT MY MIND SET ON YOU」(1987)、2「WHEN WE WAS FAB」(1987)、3「HANDLE WITH CARE」(1988 トラヴェリング・ウィルベリーズ)、4「END OF THE LINE」(1988 トラヴェリング・ウィルベリーズ)、5「NOT ALONE ANYMORE」(1988 トラヴェリング・ウィルベリーズ)、6「CHEER DOWN」(1989)、7「POOR LITTLE GIRL」(1989)、8「COCKAMAMIE BUSINESS」(1989)、9「POOR LITTLE GIRL」(1989)、10「RUN SO FAR」(1989 with エリック・クラプトン)、11「NEW BLUE MOON」(1990 トラヴェリング・ウィルベリーズ)、12「RUNAWAY」(1990 トラヴェリング・ウィルベリーズ)、13「ABSOLUTELY SWEET MARIE」(1993 with ボブ・ディラン)、14「MY BACK PAGES」(1993 with ボブ・ディラン)、15「THIS GUITAR(CAN'T KEEP FROM CRYING)」(1975, 2014)、16「DISTANCE MAKES NO DIFFERENCE WITH LOVE」(1996 with カール・パーキンス)、17「HORSE TO THE WATER」(2001)、18「HORSE TO THE WATER」(2001)の、全18曲入りで、合計62曲入りです。

以前に紹介した「AFTER THE BEATLES ANTHOLOGY」ジョージ編CD2枚組と「GEORGE HARRISON WHAT IS LIFE SOLO YEARS ANTHOLOGY」CD2枚組を合わせた様な選曲になっておりまして、ジョージのソロ時代だけでのCD3枚組ですので、前述の通り、何故かゴッソリと抜けてしまっている遺作アルバム「BRAINWASHED」や、他のブートレグ音源では定番の「WHAT IS LIFE」や「IT DON'T COME EASY」や「YOU」と云った抜けている曲も含めれば、結構、難なくジョージのソロ時代だけでのCD4枚組も作れたと思える選曲となっております。音質も良好ですし「MOONCHILD RECORDS」なので3枚組でも新品が税込み千円ポッキリなのです。最初の曲はジョージがウクレレで遊んでいるだけの音源なので、いつ録音されたのかは不明です。カール・パーキンスとの共演やトラヴェリング・ウィルベリーズなども収録されてはいますが、まあ、ソレもジョージの活動のひとつですし、寡作でライヴも滅多にやらない人だったので、これだけ集めているのは労作です。

まあね、ブートレグ音源に労作も何もあったもんじゃないとは云え、ハーフオフィシャル盤で高い価格設定よりもずっと安いんですから、此の価格でキッチリとしたブートレグを出している「MOONCHILD RECORDS」は、近年のブートレグ業者の中でも信頼出来るメイカーです。ジョージに関しては、コレまでに紹介した3作が、申し合わせたかの様に選曲に違いがあってですね、コレの売りとしては「ジョージ・ハリスンの正規盤CDに収録されきれていないすべての楽曲を3CDに詰め込みました」らしいのですが、ご覧の通り、何故か抜けはあります。抜けがあるからこそ、ジョージのソロ時代だけでのCD4枚組への夢に繋がっているとも云えます。簡単に選曲したら、アルバム「ALL THINGS MUST PASS」関連でCD1枚で、他の3枚はアップル時代とダーク・ホース時代から公平に選べば、CD4枚組になるでしょう。ジャケット写真も変ちくりんなので変えましょう。が、しかし、同じ「MOONCHILD RECORDS」からはコレのポール・マッカートニー編も出ていて、そっちはCD6枚組で全131曲入りなんですよ。ジョージ、正直すまんかった。

(小島イコ)

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2024年03月21日

「ポールの道」#319「PAUL McCARTNEY RARITIES」VOL.1& VOL.2

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前回に紹介した「GEORGE HARRISON RARITIES」CD3枚組全62曲入りと同じ「MOONCHILD RECORDS」から、其のポール・マッカートニー編である「PAUL McCARTNEY RARITIES」VOL.1& VOL.2のCD3枚組2セットで6枚組全131曲入りも出ております。VOL.1とVOL.2でバラ売りされていて、「MOONCHILD RECORDS」はリリース年が明記されていないのが欠点なのですが、ジョージと同じ2018年リリースだったようです。価格は、新品が3枚組1セット税込み千円で2セットで二千円です。バラ売りされているので片方ずつでも買えますが、普通は両方買うでしょう。ですので、合わせて6CDとして紹介してゆきます。

CD1が、1「A LOVE FOR YOU」(1971)、2「SEASIDE WOMAN」(1971)、3「SOME PEOPLE NEVER KNOW」(1971)、4「LUCILLE」(1972 Rehersal)、5「BLUEBIRD」(1973)、6「C MOON」(1972)、7「SEASIDE WOMAN」(1972)、8「LOUP(1ST INDIAN ON THE MOON)」(1973)、9「INTRODUCTION」(1973)、10「SOILY」(1973 Live)、11「BIG BARN BED」(1973 Live)、12「WHEN THE NIGHT」(1973 Live)、13「LUXY」(1973)、14「HELLO PICCADILLY」(1973)、15「JUNIOR'S FARM」(1974)、16「SALLY G」(1974)、17「SEND ME THE HEART」(1974)、18「WIDE PRAIRE」(1974)、19「SOILY」(1974)、20「PIANO INSTRUMENTAL」(1974)、21「OU EST LE SOLEIL」(1974)の、全21曲入りです。

CD2が、1「VENUS AND MARS」(1975)、2「ROCK SHOW」(1975)、3「LOVE IN SONG」(1975)、4「CALL ME BACK AGAIN」(1975)、5「LISTEN TO WHAT THE MAN SAID」(1975)、6「TREAT HER GENTLY / LONELY OLD PEOPLE」(1975)、7「EMPMTY HAND」(1975)、8「WINO JUNKO」(1976)、9「TIME TO HIDE」(1976)、10「MUST DO SOMETHING ABOUT IT」(1976 PAUL VERSION)、11「RICHARD CORY」(1976 REHEASAL)、12「JAMAICAN HILITE」(1976)、13「PRAYING MANTIS HEART」(1976)、14「MULL OF KINTYRE」(1977)、15「GIRLS' SCHOOL」(1977)、16「WATERSPOT」(1977)、17「WITH A LITTLE LUCK」(1978)、18「DON'T LET IT BRING YOU DOWN」(1978)、19「MORSE MOOSE AND THE GREY GOOSE」(1978)の、全19曲入りです。

CD3が、1「PIANO & GUITAR INSTRUMENTAL」(1979)、2「GOODNIGHT TONIGHT」(1979)、3「DAYTIME NIGHTTIME SUFFERING」(1979)、4「LOVE AWAKE」(1979)、5「EMOTIONAL MOMENTS」(1979)、6「GETTING CLOSER」(1979)、7「WINTER ROSE」(1979)、8「LOVE AWAKE」(1979)、9「SO GLAD TO SEE YOU HERE」(1979)、10「DAY AFTER ROCKESTRA」(1979)、11「CRUISIN' AHEAD」(1979)、12「YOU KNOW I’LL GET YOU BABY」(1980)、13「NEWT RACK」(1981)、14「THE HONORARY CONSUL」(1983 with ジョン・ウイリアムス)、15「SPIES LIKE US」(1985)、16「SPIES LIKE US」(1985)、17「STRABGLEHOLD」(1986)、18「TALK MORE TALK」(1986)、19「FOOTPRINTS」(1986)、20「PRESS」(1986)、21「PRETTY LITTLE HEAD」(1986)の、全21曲入りです。

CD4が、1「THE TUBE 100TH ANNIVERSARY JINGLE」(1986)、2「ONLY LOVE REMAINS」(1986 Live)、3「ACT 1 - RIGHT」(1988, 1989)、4「ACT 2 - WRONG」(1988, 1989)、5「ACT 3 - JUSTICE」(1988, 1989)、6「ACT 4 - PUNISHENT」(1988, 1989)、7「ACT 5 - PAYMENT」(1988, 1989)、8「ACT 6 - RELEASE」(1988, 1989)、9「MOTOR OF LOVE」(1989)、10「WE GOT MARRIED」(1989)、11「FIGURE OF EIGHT」(1989)、12「PEACOCKS」(1989)、13「THIS ONE」(1989)、14「HOPE OF DELIVERANCE」(1993)、15「IS IT RAINING IN LONDON」(1993)、16「NO OTHER BABY」(1993 Soundcheck)、17「ONE AFTER 909」(1995 Live)、18「MISTRESS AND MAID」(1995 Live)、19「FOR NO ONE」(1995 Live)、20「ELEANOR RIGBY」(1995 Live)、21「YESTERDAY」(1995 Live)、22「LADY MADONNA」(1995 Live)、23「STELLA MAY DAY」(1995)の、全23曲入りです。

CD5が、1「YOUR SCHOOL」(1995)、2「PIANO AND WHISTLING INSTRUMENTAL」(1995)、3「FLAMING PIE」(1997)、4「CALICO SKIES」(1997)、5「THE WORLD TONIGHT」(1997)、6「IF YOU WANNA」(1997)、7「YOUNG BOY」(1997)、8「HEAVEN ON SUNDAY」(1997)、9「BEAUTIFUL NIGHT」(1997)、10「BISHOPGATE」(1997 Live)、11「YOUNG BOY」(1997 Live)、12「LADY MADONNA」(1997 Live)、13「FLAMING PIE」(1997 Live)、14「WHEN THE WIND IS BLOWING」(1999 Rehersal)、15「YOUR LOVING FLAME」(1999 Live)、16「A SONG TO US」(1999 Live)、17「SUICIDE」(1999 Live)、18「THE LOVELY LINDA」(2001 WINGSPAN)、19「THAT WOULD BE SOMETHING」(2001 WINGSPAN)、20「3 LEGS」(2001 WINGSPAN)、21「PICASSO'S LAST WORDS(DRINK TO ME)」(2001 WINGSPAN)、22「LET ME ROLL IT」(2001 WINGSPAN)、23「MRS. VANDEBILT」(2001 WINGSPAN)、24「FROM LOVER TO A FRIEND」(2001)、25「JERK OF ALL JERKS」(2001 Live)、26「FROM LOVER TO A FRIEND」(2001 Live)、27「HER MAJESTY」(2002 Live)、28「WAITING FOR YOUR TRAIN」(2002 Soundcheck)、29「REALLY LOVE YOU」(2005 TWIN FREAKS)、30「LONG HAIRED LADY」(2005 TWIN FREAKS)、31「RINSE THE RAINDROPS」(2005 TWIN FREAKS)、32「DARKROOM」(2005 TWIN FREAKS)、33「TEMPORARY SECRETARY」(2005 TWIN FREAKS)、34「WHAT'S THAT YOU'RE DOING?」(2005 TWIN FREAKS)、35「LALULA」(2005 TWIN FREAKS)、36「MAYBE I'M AMAZED」(2005 TWIN FREAKS)の、全36曲入りです。

CD6が、1「BAND ON THE RUN」(2010)、2「EVER PRESENT PAST」(2007)、3「VINTAGE CLOTHES」(2007)、4「THAT WAS ME」(2007)、5「FEET IN THE CLOUDS」(2007)、6「MEAT FREE MONDAY」(2009)、7「HEART OF THE COUNTRY」(2009)、8「HEART OF THE COUNTRY」(2009)、9「WITH A LITTLE LUCK」(PRE-SHOW MIX)、10「GOODNIGHT TONIGHT」(PRE-SHOW MIX)、11「SILLY LOVE SONGS」(PRE-SHOW MIX)の、全11曲入りで、合計131曲入りです。1971年リリースのアルバム「RAM」のセッション音源「A LOVE FOR YOU」から始まって、2007年リリースのアルバム「MEMORY ALMOST FULL」辺りまでの音源から選曲されていて、各年代やアルバムも大まかには選ばれています。

が、しかし、CD2枚組「AFTER THE BEATLES ANTHOLOGY」のポール・マッカートニー編全35曲入りは1970年代限定だったし、CD6枚組「RARE McCARTNEY」全121曲入りは逆に1970年代をたったの8曲にしたので、そちらの二つではダブリがほとんどなかったのです。そして、此のCD6枚組「PAUL McCARTNEY RARITIES」全131曲入りも、他の二つとはほとんどダブリがありません。つまりは、三つを合わせてCD14枚組全287曲入りと考えていただいた方が分かり易いかもしれません。同じ企画でのジョン・レノンやジョージ・ハリスンやリンゴ・スターに関しては、これまで書いてきた通りで、ダブリがあり捲りなので、何れかひとつを選んでも宜しいとは思いますが、ポール・マッカートニーに関しては、レア音源集にすらダブリがないほどに楽曲を量産しつづけているので、ひとつだけに絞る事は不可能です。

しかも、しかもですよ、これでもポールのレア音源は全く揃いません。例えば1974年にポールがピアノの弾き語りを延々とつづけている、通称「PIANO DEMO」と云う音源があってですね、1974年の段階で1979年にリリースする曲まで出来ていたりするのですが、ソレは別のブートレグになっているのでこれらのレア音源集には収録されていません。ピアノ・デモには「MULL OF KINTYRE」も登場するので、アノ曲がポールとデニー・レインの共作になっているのは、些か怪しいんですよ。ポールにはアルバムごとにブートレグがあり、そちらで登場する音源はレア音源集に未収録の曲も多いし、それこそライヴ音源は数限りなくあり捲りです。それで、コレではウイングス時代はリンダやデニー・レインやジミー・マカロックの曲が入っていたりして、ソレは要らないからダブってもいいからポールの曲だけで良いのに、とも思えます。

此れに入っている「A LOVE FOR YOU」は、未発表曲を集めたアルバム「COLD CUTS」に収録予定でしたが、そちらの「COLD CUTS」収録曲や、1987年にリリース予定だったアルバム「RETURN TO PEPPERLAND」の収録曲なども、単品のブートレグが出ているのでこれらのレア・トラック集には入っていません。例えば、他のふたつに未収録曲では、此の「PAUL McCARTNEY RARITIES」には「OU EST LE SOLEIL」のデモ音源が収録されているのですが、流れから云って1974年か1975年頃の録音でしょう。此の曲が公式盤でリリースされるのは、1989年のアルバム「FLOWERS IN THE DIRT」のCDが初出なんですよ。ポールは最近のインタビューで「曲作りでスランプになって書けなくなった事は一度もない」と豪語しておりますが、ソレは本当なのです。ところで、ジャケットでポールの前に立っているのは、後に世界的なデザイナーになるステラ・マッカートニー(後方右から、リンダ、ポール、ヘザー、前方右から、メアリー、ステラ、のマッカートニー家族写真)なのですけれど、何故かカメラ目線で睨んでいて可愛いです。

(小島イコ)

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2024年03月22日

「ポールの道」#320「PAUL McCARTNEY PLAY THE BEATLES」

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ポール・マッカートニーの場合は、ソロになってからライヴで演奏したビートルズ・ナンバーだけを集めてCD4枚組全103曲入りのライヴ・ブートレグまでリリースされています。ジョン・レノンは1981年の日本公演からスタートさせる予定だったライヴ活動からはビートルズ・ナンバーも演奏してくれたはずですが、1980年に40歳の若さで命を奪われてしまったので、生前に遺したビートルズ・ナンバーのライヴ音源は10曲余りで、それらもカヴァーが多かったので、「レノン=マッカートニー」作品に限ると「I SAW HER STANDING THERE」と「LUCY IN THE SKY WITH DIAMONDS」と「YER BLUES」と「COME TOGETHER」の4曲しかありません。

ジョージ・ハリスンはビートルズ時代にはアルバムに2曲か3曲しか出番がなかったので、そもそも22曲しかビートルズ時代の自作での持ち歌がありませんし、リンゴ・スターに至っては単独での自作のビートルズ・ナンバーはたったの2曲です。ソレに比べて、ポールは2024年の現在までに88曲ものビートルズ・ナンバーをライヴで披露していて、それだけでコンサートを何度もやらなければ披露しきれないのです。ビートルズ・ナンバーだけでも「レノン=マッカートニー」作は162曲もあってですね、其の後のウイングス時代やソロを加えたならば、乃木坂46の様な「全曲披露ライヴ」など不可能でしょう。何せ、ビートルズ・ナンバーのライヴ音源だけでCD4枚組全103曲なんですからね。此の「dap」から2016年にリリースされた「PAUL McCARTNEY PLAY THE BEATLES」は、CD2枚組2セットで、ポールによる「赤盤」と「青盤」になっていて、ビートルズが発表した順番に並べてあります。

CD1が、1「LOVE ME DO」、2「P.S. LOVE ME DO」、3「I’LL GET YOU」、4「PLEASE PLEASE ME」、5「I SAW HER STANDING THERE」6「ALL MY LOVING」、7「TILL THERE WAS YOU」、8「I WANNA BE YOUR MAN」、9「LONG TALL SALLY」、10「MATCHBOX」、11「CAN’T BUY ME LOVE」、12「A HARD DAY’S NIGHT」、13「AND I LOVE HER」、14「THINGS WE SAID TODAY」、15「SHE’S A WOMAN」、16「EIGHT DAYS A WEEK」、17「I’LL FOLLOW THE SUN」、18「HONEY DON’T」、19「KANSAS CITY / HEY HEY HEY HEY」、20「WORDS OF LOVE」、21「I’M DOWN」、22「THE NIGHT BEFORE」、23「ANOTHER GIRL」、24「I’VE JUST SEEN A FACE」 、25「YESTERDAY」、26「DRIVE MY CAR」、27「YOU WON’T SEE ME」、28 「MICHELLE」、29「I’M LOOKING THROUGH YOU」の全29曲入りです。

CD2が、1「THE WORD / ALL YOU NEED IS LOVE / SHE LOVES YOU」、2「DAY TRIPPER」、3「WE CAN WORK IT OUT」、4「PAPERBACK WRITER」、5「ELEANOR RIGBY」、6「HERE, THERE AND EVERYWHERE」、7「GOOD DAY SUNSHINE」、8「FOR NO ONE」、9「GOT TO GET YOU INTO MY LIFE」、10「SGT.PEPPER’S LONELY HEARTS CLUB BAND」(with リンゴ・スター)、11「WITH A LITTLE HELP FROM MY FRIENDS」(with リンゴ・スター)、12「GETTING BETTER」、13「FIXING A HOLE」、14「SHE’S LEAVING HOME」、15「BEING FOR THE BENEFIT OF MR. KITE!」、16「LOVELY RITA」、17「SGT.PEPPER’S LONELY HEARTS CLUB BAND (Reprise) / THE END」、18「A DAY IN THE LIFE / GIVE PEACE A CHANCE」、19「PENNY LANE」、20「STRAWBERRY FIELDS FOREVER / HELP! / GIVE PEACE A CHANCE」、21「MAGICAL MYSTERY TOUR」、22「THE FOOL ON THE HILL」、23「YOUR MOTHER SHOULD KNOW」、24「HELLO GOODBYE」、25「LADY MADONNA」の、全25曲入りです。

CD3が、1「HEY JUDE」(with リンゴ・スター)、2「BACK IN THE U.S.S.R.」、3「OB LA DI, OB LA DA」、4「WHILE MY GUITAR GENTLY WEEPS」(with エリック・クラプトン)、5「MARTHA MY DEAR」、6「BLACKBIRD」、7 「I WILL」、8「BIRTHDAY」(with リンゴ・スター)、9「MOTHER NATURE’S SON」、10「HELTER SKELTER」、11「YELLOW SUBMARINE」、12「ALL TOGETHER NOW」、13「GET BACK」、14「SOMETHING」、15「YOU NEVER GIVE ME YOUR MONEY / CARRY THAT WEIGHT」、16「SHE CAME IN THROUGH THE BATHROOM WINDOW」、17「GOLDEN SLUMBERS / CARRY THAT WEIGHT / THE END」(with ジョージ・マーティン)、18「HER MAJESTY」、19「COME AND GET IT」、20「TWO OF US」、21「LET IT BE」、22「ONE AFTER 909」、23「I’VE GOT A FEELING」、24「FOR YOU BLUE」、25「THE LONG AND WINDING ROAD」の、全25曲入りで、ここまでが本編です。

CD4はコラボレーションが中心のオマケなのですが、ソレが、2「SGT.PEPPER’S LONELY HEARTS CLUB BAND」(with U2)」、2「ALL YOU NEED IS LOVE」(with ロッド・スチュワート、エリック・クラプトン、ジョー・コッカー、クイーン)、3「I SAW HER STANDING THERE」(with ブルース・スプリングスティーン)、4「TWIST AND SHOUT」(with ブルース・スプリングスティーン)、5「BACK IN THE U.S.S.R.」(with デイヴ・グロール)、6「YESTERDAY」(with Jay Z、リンキンパーク)、7「GOLDEN SLUMBERS / CARRY THAT WEIGHT / THE END」(with ブルース・スプリングスティーン、ジョー・ウォルシュ、デイヴ・グロール)、8「HIPPY HIPPY SHAKE」、9「BLUE SUEDE SHOES」(with エリック・クラプトン)、10「IN SPITE OF ALL THE DANGER」、11「TWENTY FLIGHT ROCK」、12「DRIVE MY CAR」(with ジョージ・マイケル)、13「MAGICAL MYSTERY TOUR」、14「ALL MY LOVING」、15「OB LA DI, OB LA DA」、16「I WANNA BE YOUR MAN」(with リンゴ・スター)、17「BECAUSE / STRAWBERRY FIELDS FOREVER」(with クラウス・フォアマン)、18「LET IT BE」、19「ALL THINGS MUST PASS」 、20「THE LONG AND WINDING ROAD」、21「GET BACK」(with ブリタニー・ハワード)、22「YESTERDAY」、23「THE END」、24「HEY JUDE」の、全24曲入りで、合計103曲入りです。

ポールにはお得意のメドレーもあるので、ソレを分けて考えると110曲余りにも及ぶビートルズ・ナンバーがライヴで楽しめるのです。「レノン=マッカートニー」名義で実際にはポールが主導で書かれた曲だけではなく、ジョンとの本当の合作や、ジョンの単独作、更にはジョージが書いた曲までも取り上げていて、もはや「ビートルズの看板を守れるのはポールだけ」との決意が感じられます。事実として、ビートルズの楽曲のほとんどを占める162曲もの楽曲は「レノン=マッカートニー」作ですから、こうなったなら全曲制覇も成し遂げて欲しいところです。此のブートレグは1986年から2015年までのライヴ音源から選曲されていて、此の後にもポールは「WHY DON'T WE DO IT IN THE ROAD」や「OH! DARLING」などもライヴで披露しています。此のCD2枚組2セット4枚の後には映像版DVDも出ていて、そちらではCDには収録されていないビートルズ・ナンバーも観る事が出来ます。近年のライヴでのポールは、特にビートルズ・ナンバーを多くセットリストに入れる傾向があって「懐メロ親父」呼ばわりする人もいるのですが、アノですね、其のビートルズ・ナンバーを書いたのはポールなんですよ。現在のポールがウイングスの初期みたいに新曲ばかりやってビートルズ・ナンバーを封印したら、そりゃあ、もう、お客さんは怒って暴動騒ぎになって「東スポ」の1面に「ポールが悪い!」と書かれるざんしょ。

(小島イコ)

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2024年03月23日

「DIVER-特殊潜入班-」(再)全5話一挙放送



ファミリー劇場 21:05〜1:25

片瀬那奈 AS 皆本麗子

#01「最凶の潜入捜査官!特殊詐欺の闇を追え」
#02「新たな捜査官登場!女子大生連続自殺の謎を解け」
#03「謎の連続誘拐!命の選択!狙われた伊達の娘を救え!」
#04「国際会議がテロの標的に!D班最大の危機!」
#05「衝撃の最終回!兵悟の反撃開始!最大の闇との決着」

「DIVER-特殊潜入班-」の、今年初めての全5話一挙再放送です。全5話と短いのは、別に打ち切られたわけではなく、コロナ禍で全編が関西ロケだった為に、元々全5話で制作されています。那奈ちゃんが演じたのは闇医者の皆本麗子先生で、潜入捜査官のひとりです。しかしながら、やはり全5話では短くて、初回では潜入捜査官の説明になっていて、第2話で新たな捜査官が加わって、第3話では捜査官の娘が狙われて、第4話では早くも最終章となり、第5話では衝撃の最終回となるのですが、肝心の主人公である兵悟が撃たれて海に沈んだと思ったら、生き返って潜入捜査をしている場面で終わってしまいます。闇医者である麗子先生の医師としての場面もほとんどなくて、何だか消化不良なドラマとなっております。絵に描いた様な「研音ドラマ」ですので、続編があっても那奈ちゃんは出ないでしょうね。

本放送:2020年9月22日〜10月20日(関西テレビ、フジテレビ)

(小島イコ/姫川未亜)

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「ナイアガラ考」#105「暑さのせい EP」

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さて、連載「ポールの道」もいよいよ佳境となってまいりましたが、ココで久しぶりに「ナイアガラ考」を数回挟む事となります。と申しますのも、大方の予想通りに2024年3月21日に大瀧師匠の生前最後のオリジナル・アルバム「EACH TIME」の40周年記念盤が、箱の「EACH TIME VOX」を中心としてリリースされたからです。それにしても、毎年此の時期になると新作モドキを出す「ナイアガラ商法」も、遂に「EACH TIME VOX」まで来たので、そろそろ打ち止めにして、旧作を廉価盤にしてカタログに残していった方がいいんじゃないでしょうかね。そして、毎年ソレに便乗して「レコード・コレクターズ」誌は大瀧師匠の特集を組むのですけれど、いい加減にビートルズ関連とナイアガラ関連は、取り上げるなとは云いませんけれど、巻頭特集にするのは止めた方がいいんじゃないですかね。リリース日よりも早く特集された「レコ・コレ」2024年4月号を買って読みましたが、なんと、まあ、執筆陣は「EACH TIME VOX」を視聴する前に書いていて、アレじゃあ、単なる予想と宣伝だし、読者をバカにするのもいい加減にして欲しいもんですなあ。

さて、昨年(2023年)3月21日には「大滝詠一 NOVELTY SONG BOOK / NIAGARA ONDO BOOK」がリリースされて、リアルタイムで「ナイアガラ考」でも取り上げたのですけれど、5月の頭に「はっぴいえんどBOX」に関して書いて、104回目で中断しておりました。其の「はっぴいえんど」のオリジナル・アルバム3作も、昨年にもう「何度目の再発か?」と思えるリイシュー盤も出ていて、未発表音源も数曲加えてあったりもしたのですけれど、まあ「はっぴいえんどBOX」があれば要らないでしょう。それよりもですね、2023年8月30日にリリースされた大滝詠一名義での短冊型CD「暑さのせい EP」が悪い意味で重要です。今時、短冊CDでのリリースには否定的な意見があったものの、コレは「幸せな結末」をリリース当時の短冊CDで限定リリースしたので、新作EPも短冊CDで、となったわけです。何か、ソレで絶滅した短冊CDを中古盤や新作で復活させようとする動きもあった気がしますが、今更アンナ不便な短冊CDなんて流行りませんよ。

内容は、1「暑さのせい(Single Version 30sec)」、2「暑さのせい(Single Version 15sec)」、3「あつさのせい(もうメロメロ編)」、4「Summer Lotion(Original Mix)」、5「Hankyu Summer Gift(Extended Version)」、6「Velvet Motel(Strings Mix)」、7「夏のペーパーバック(20th Anniversary Version)」、8「夏のリビエラ(SNOW TIME Version)」、9「真夏の昼の夢(Strings Mix)」、の全9曲入りです。8センチの短冊CDに9曲も入っていますが、CM曲が混じっているので(と云うか、ソレが表題曲)21分42秒で、イチオーは、大瀧師匠の夏歌を集めた限定盤CDでした。

あたくしは普通に発売日に買ったのですけれど、すぐに売り切れて、発売後半年なのにもうプレミアが付いています。えっとね、こんなの大瀧師匠の許可もなく勝手にリミックスした音源も入った「インチキ・ナイアガラ商品」なんですから、プレミア価格で買うなんてバカですよ。全てが「Alternate Version」とか「Different Version」とか書いてありますが、演奏をストリングスだけにした「Strings Mix」なんて、確実に大瀧師匠が亡くなってから勝手に捏造したテイクなので、こんなのブートレグと変わらないし、だから限定盤にしてさっさと売り切ったんでしょうなあ。こんなインチキ商品ばっかりリリースするよりも、繰り返しますが、生前に大瀧師匠が自ら編集した「B‐EACH TIME L‐ONG」や「SNOW TIME」を廉価盤でリイシューしてカタログに残して欲しいもんですなあ。

(小島イコ)

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2024年03月24日

「ナイアガラ考」#106「EACH TIME VOX」「EACH TIME 40th Anniversary Edition」(上)



コレを書いているのは2024年3月20日で、ウチにも「EACH TIME VOX」が届いたので、早速聴いています。某「レコード・コレクターズ」誌のインチキ特集の様に「音源を聴いていない状態で書いている」のではなく、あたくしは単なるド素人の大瀧師匠ファンですが、キチンと聴いて書いています。大瀧師匠がプロデュースして大滝詠一さんが歌ったアルバム「EACH TIME」は、生前の大滝詠一さんの最後のオリジナル・アルバムで、今年で発売40周年を迎えたので、CD3枚組+LP2枚組+BDからなる「EACH TIME VOX」と、CD2枚組と、LP12インチ+7インチの3形態でのリリースです。今回は通常盤のCD2枚組はVOXのCD1とCD2と同内容の様ですが、単体のLPは1984年のオリジナル・ミックス及び曲順全9曲の12インチ盤に「フィヨルドの少女 / Bachelor Girl」の7インチ盤で、VOXのLPはCD1の「40th Anniversary Version」を2枚組にしたので、内容は全く違います。

そもそもアルバム「EACH TIME」は、リイシューされる度に内容が変わってしまった「未完成アルバム」です。簡単に云えば、1984年3月21日に最初にリリースされた時には全9曲入りで、後に全11曲入りになって、リイシューされる度に曲順とミックスが変わっています。10年前の2014年3月21日にリリースされた30周年記念盤は、2013年12月30日に亡くなった大瀧師匠が最後に自らリマスターした、正に「遺作」となってしまった作品でしたが、大瀧師匠はオリジナルがリリースされた1984年当時から「遺作」と云う表現を使っていて、事実として其の後は二度とアルバムは制作しなかったのです。そんなわけで、今回の「EACH TIME VOX」も、これまでと全く違った内容となりました。が、しかし、大瀧師匠は既に此の世にはいないわけで、聴いていて疑問の連続です。

まずは、CD1は「40th Anniversary Version」ですが、従来の全9曲または全11曲より増えて、全13曲入りになっていて、曲順もこれまでとは全く違っています。注目の内容は、1「SHUFFLE OFF」、2「夏のペーパーバック」、3「Bachelor Girl」、4「マルチスコープ」、5「木の葉のスケッチ」、6「恋のナックルボール」、7「銀色のジェット」、8「1969年のドラッグレース」、9「ガラス壜の中の船」、10「ペパーミント・ブルー」、11「魔法の瞳」、12「レイクサイド ストーリー」、13「フィヨルドの少女」となっております。新たに加わった「SHUFFLE OFF」は、確か渋谷陽一さんのラジオ番組で一度だけオンエアされたインストゥルメンタル曲で、と云うか、大瀧師匠が歌メロを作れなかった未完成楽曲です。ソレがいきなり本編の最初に収録されているのですから、もう此の時点で不安がよぎります。「マルチスコープ」は、これまではボーナス・トラックとして収録されていたNHKの番組のテーマ曲ですが、無理矢理にロング・ヴァージョンにして本編に加わったカタチです。例えコレを大瀧師匠が制作していたとしても、アルバム「EACH TIME」の本編に入れるのは「違う」でしょう。

そして、他の11曲も、全てがこれまでのミックスとは違っています。例えば「Bachelor Girl」や「木の葉のスケッチ」はアウトロが長くエンディングまでフルで完奏しているし、「恋のナックルボール」は最後に大瀧師匠の呟きが途中まで入っているし、「ペパーミント・ブルー」や「魔法の瞳」は前奏が付いているし、「レイクサイド ストーリー」はフェイドアウトせずに大エンディングになっているし、「フィヨルドの少女」はギターとヴォーカルのテイク違いだったりして、一聴しただけで違いが分かる新たなるリミックスで、此れまでよりもイントロやアウトロが長くSEも異なるヴァージョンで収録されております。「フィヨルドの少女」でよく分かる様にダビングした楽器のフレーズまで違う別テイクを加えた楽曲もあって、つまりは大瀧師匠によるアレンジまで変更してしまう領域へ踏み込んでしまったのです。

新たなる曲順は、ほぼレコーディング順にしてあるのだそうですが、「マルチスコープ」がボーナス・トラックではなく本編に加わった事で、全曲「作詞・松本隆 / 作曲・大瀧詠一」と云うコンセプトさえも崩してしまったのはいただけません。1984年のオリジナル・ミックスは、BDと別売りのLPには収録されていますが、CDには収録されていません。今回の「40th Anniversary Version」が、大瀧師匠が不在での新たなるリミックスであるのは、もはや疑い様がないのですが、どうやったって変えられないのが大滝詠一さんの歌です。それだけは、絶対に変えようがないのですが、ヴォーカル・テイク違いもあるので、厄介な事をしてくれましたね。そして、CD2に入っている「井上大輔ラジオトーク」が、圧倒的に愉快痛快です。大瀧師匠のラジオ・トークは本当に良いので、今後は「インチキ・リミックス」よりもそっちをリリースして欲しいもんですなあ。(つづく)

(小島イコ)

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