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2024年02月17日

「ポールの道」#286「LIVERPOOL 8」「RINGO STARR & HIS ALL STARR BAND LIVE 2006」「RINGO 5.1 : THE SURROUND SOUND COLLECTION」



リンゴ・スターは、2008年1月14日(英国・パーロフォン)、同年1月15日(米国・キャピトル)、同年2月14日(日本・EMIミュージック・ジャパン)に、15作目(リンゴ的には13作目)のソロ・アルバム「LIVERPOOL 8(想い出のリヴァプール)」をリリースしました。ポール・マッカートニーがEMI・キャピトルを離脱したところで、リンゴはスタジオ・アルバムとしては1974年リリースのアルバム「GOODNIGHT VIENNA」以来、34年ぶりに古巣に帰ってのリリースとなりました。プロデューサーは1998年リリースのアルバム「VERTICAL MAN(ヴァーティカル・マン〜リンゴズ・リターン)」から5作連続となるマーク・ハドソンとリンゴの共同ですが、此のアルバムを制作中にリンゴとマーク・ハドソンが喧嘩別れしてしまい、2007年6月にリリース予定だったのに延期となり、新たにデイヴ・スチュワート(ユーリズミックス)とリンゴの共同プロデュースでまとめられています。

内容は、1「LIVERPOOL 8(想い出のリヴァプール)」、2「THINK ABOUT YOU(君を慕いて)」、3「FOR LOVE(愛のために)」、4「NOW THAT SHE'S GONE AWAY(彼女がいなくなった今)」、5「GONE ARE THE DAY(過ぎ去りし想い出)」、6「GIVE IT A TRY(やってみてごらん)」、7「TUFF LOVE」、8「HARRY'S SONG」、9「PASODOBLES」、10「IF IT'S LOVE THAT YOU WANT(君が望む愛)」、11「LOVE IS(愛)」、12「R U READY?(用意はいいかい?)」の、全12曲入りです。矢鱈と邦題が付いていますが、1970年代なら兎も角として、2008年になってコレとは、些か時代に逆行している感じもします。タイトル曲の「LIVERPOOL 8」は、リンゴとデイヴ・スチュワートがレコーディングした後にマーク・ハドソンが手を加えたものの、前述の通りリンゴとマーク・ハドソンが絶交しちゃったので、デイヴ・スチュワートが再度まとめています。それにしても、此の連載で2回続けてリンゴとは、年代順に沿っていて、ジョンもジョージも亡くなってしまったので、まあ、そうなる事もありますけれど、何だか困ったちゃんなのです。スタジオ・アルバムもライヴ盤もリンゴは沢山出していますけれど、ズバリ云って「ワン・パターン」なので、あんまり書く事がないんですよ。

こうしてスタジオ・アルバムを制作する傍らで、リンゴは「オールスター・バンド」としてのライヴ活動も続けていて、2008年7月7日(リンゴの68歳のお誕生日)には「RINGO STARR & HIS ALL STARR BAND LIVE 2006」をKochからリリースしています。此の時のオールスター・バンドは、ロッド・アージェント(ゾンビーズ)、リチャード・マークス、ヘイミッシュ・スチュアート(アヴェレイジ・ホワイト・バンド、ポール・マッカートニー・バンド)、ビリー・スクワイア、マーク・リベラ、シーラ・E、エドガー・ウィンターで、例によってリンゴの持ち歌にそれぞれのヒット曲を加えた構成になっております。リンゴの持ち歌だけ取り上げると、「IT DON'T COME EASY」、「WHAT GOES ON」、「HONEY DON'T」、「YELLOW SUBMARINE」、「PHOTOGRAPH」、「I WANNA BE YOUR MAN」、「ACT NATURALLY」、「WITH A LITTLE HELP FROM MY FRIENDS」と全18曲中8曲で、「WHAT GOES ON」が初収録されていますが、他は定番曲ばかりです。何せリンゴはビートルズ時代に11曲しか歌っていないわけで、解散後の「1970年代前半リンゴ狂い咲き時代」のヒット曲は10曲もないわけで、そうなりますわなあ。

更にリンゴは2008年3月24日に、Kochから「RINGO 5.1 : THE SURROUND SOUND COLLECTION」と云うベスト盤もリリースしています。こちらは、1「FADING IN AND FADING OUT」、2「NEVER WITHOUT YOU」、3「CHOOSE LOVE」、4「IMAGINE ME THERE」、5「OH MY LORD」、6「MEMPHIS IN YOUR MIND」、7「GIVE ME BACK THE BEAT」、8「LOVE DIRST, ASK QUESTIONS LATER」、9「DON'T HANG UP」、10「EYE TO EYE」、11「SOME PEOPLE」、12「ELIZABETH REIGNS」の、CD全12曲入りと、ソレに、13「I REALLY LOVE HER」を加えたDVDオーディオの「5.1サラウンド」音源が収録されていて、内容は2003年リリースのアルバム「RINGO RAMA」と2005年リリースのアルバム「CHOOSE LOVE」の楽曲から選曲されていて、其の名の通り、5.1サラウンド音源が聴けます。

(小島イコ)

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「十万分の一の偶然」(再)で内山理名ちゃん



テレ朝チャンネル2 19:00〜21:00

内山理名 AS 布川麻奈美

「十万分の一の偶然」の、今年初めての再放送です。今は亡き田村正和さんが主人公のルポライターを演じて、冒頭で中谷美紀さんが演じた娘が交通事故で死んでしまいます。其の事故現場を偶然に撮影し賞を取った高嶋政伸さんが演じたカメラマンに主人公は疑念を抱き、身分を偽って接近して追い詰めてゆきます。理名ちゃんが演じた麻奈美は、事故の唯一の生存者で目撃者でもある人物が入院した病院の看護師ですが、実はカメラマンの愛人で共犯者でもあり、目撃者も殺されてしまいます。果たして、主人公は娘の死の謎を解明できるのか、と云った内容で、主人公の娘の少女時代を、当時12歳だった久保田紗友ちゃんが演じています。

本放送:2012年12月15日(テレビ朝日)

(姫川未亜)

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