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2024年01月01日

「烈火 警視庁強行犯 樋口顕」(再)で内山理名ちゃん



日本映画専門チャンネル 19:50〜21:35

内山理名 AS 藤井麻奈

皆様、あけましておめでとうございます。「烈火 警視庁強行犯 樋口顕」の今年初めての再放送で、昨年(2023年)だけでも6回も再放送されている定番ドラマです。理名ちゃんが演じた藤井麻奈さんは刑事で、主人公の内藤剛志さんが演じた樋口刑事の相棒です。犯人は被害者を拘束して火焙りにして殺すと云う残虐な手法を使い、身分を他人と交換しているトリックもあります。藤井刑事が捜査中に飼い猫が交通事故に遭ってしまい、家に帰らせて下さいと樋口刑事に云ったら「ばかもん!」と波平みたいに怒鳴られて、藤井刑事はカツオみたいにションボリします。

本放送:2016年12月21日(テレビ東京)

(姫川未亜/小島イコ)

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「匿名探偵」第2話〜第4話(再)

匿名探偵 DVD BOX(5枚組)


テレ朝チャンネル2 22:00〜0:30

第2話「探偵と傷だらけの女」
第3話「探偵と世間知らずの女」
第4話「探偵と敵が多い女」

片瀬那奈 AS 冴島響子

「匿名探偵」第2話から第4話までの、今年初めての再放送です。那奈ちゃんが演じた「美人すぎる弁護士」の冴島響子さんは、毎回冒頭の探偵への依頼と最後のオチでバーの場面に出てくるパターンですが、第4話では何者かに命を狙われて自ら依頼人となるので、全編に渡って出番があります。


(小島イコ/姫川未亜)

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「ポールの道」#239「FLAMING PIE」

Flaming Pie


ポール・マッカートニーは、1997年5月5日にソロ・アルバムとしては10作目で、ウイングスなどを加えると18作目となるスタジオ・アルバム「FLAMING PIE」をパーロフォン(英国)・キャピトル(米国)からリリースしました。1993年リリースの前作のスタジオ・アルバム「OFF THE GROUND」から4年ぶりと云う、ワーカホリックなポールにしてはインターバルがありますが、コレには理由があってですね、1994年には「LIVE AT THE BBC」が、1995年から1996年には「ANTHOLOGY」がリリースされていて、ポールはビートルズとしての新曲「FREE AS A BIRD」や「REAL LOVE」で組んだジェフ・リンとソロとしての新作のレコーディングもしていて、もっと早くリリースしたかったのに、レコード会社から「今はビートルズで盛り上がっているんだから、ポール・マッカートニーの新作なんていらない」と云われて、結局は「ANTHOLOGY」が終わってからの1997年にならないと新作はリリース出来なかったのでした。故に「ANTHOLOGY」期間中にリリースされたポールが関わっている音源は、ピアノ組曲の「A LEAF」と、「THE SMOKIN' MOJO FILTERS」による「COME TOGETHER」位しかありません。

内容は、1「THE SONG WE WERE SINGING」、2「THE WORLD TONIGHT」、3「IF YOU WANNA」、4「SOMEDAYS」、5「YOUNG BOY」、6「CALICO SKIES」、7「FLAMING PIE」、8「HEAVEN ON A SUNDAY」、9「USED TO BE BAD」、10「SOUVENIR」、11「LITTLE WILLOW」、12「REALLY LOVE YOU」、13「BEAUTIFUL NIGHT」、14「GREAT DAY」の、全14曲入りです。此の内、「USED TO BE BAD」はスティーヴ・ミラーとポールの共作で、スティーヴ・ミラーは他に「IF YOU WANNA」と「YOUNG BOY」にも演奏で参加しています。「REALLY LOVE YOU」はポールとリンゴ・スターの共作で、リンゴは「BEAUTIFUL NIGHT」にもドラムとヴォーカルで参加しています。他はポールの単独作で、「HEAVEN ON A SUNDAY」のリード・ギターはポールの長男であるジェイムズ・マッカートニーで、リンダ・マッカートニーが「HEAVEN ON A SUNDAY」と「BEAUTIFUL NIGHT」と「GREAT DAY」でヴォーカルで参加していて、「BEAUTIFUL NIGHT」などではサー・ジョージ・マーティンがオーケストラ・アレンジを担当しています。プロデュースは全曲がポールで、「THE SONG WE WERE SINGING」と「THE WORLD TONIGHT」と「FLAMING PIE」と「HEAVEN ON A SUNDAY」と「SOUVENIR」と「LITTLE WILLOW」と「REALLY LOVE YOU」と「BEAUTIFUL NIGHT」の8曲がジェフ・リンとの共同で、「CALICO SKIES」と「GREAT DAY」がサー・ジョージ・マーティンとの共同です。

名曲「CALICO SKIES」と、コレがリンダとはお別れになる「GREAT DAY」が1992年にレコーディングされている他は、1995年から1997年にかけての、基本的にはポール・マッカートニーとジェフ・リンの二人による多重録音で成り立っているアルバムです。タイトルの「FLAMING PIE」は、かつてジョン・レノンが「THE BEATLES」の名前の由来を説明した時にでっち上げた話から取っていて、ジェフ・リンが絡んでいる事もあって、全体的に「ビートルズ風」に仕上がっています。特にアルバムのハイライトと云える「BEAUTIFUL NIGHT」は、元々は1986年にフィル・ラモーンのプロデュースでレコーディングしてアルバムごとボツになった「RETURN TO PEPPERLAND」もしくは「THE LOST PEPPERLAND ALUBM」用に書いた美しい楽曲で、サー・ジョージ・マーティンがストリングスで参加して、リンゴ・スターがドラムを叩いて、以前にはなかったラス・サビではリンゴにメインで歌わせていて、もう、こりゃあ「ビートルズ風」ではなく「ビートルズ」になっちゃっています。アルバムは全英2位・全米2位と売れましたが、コレは世間がポール・マッカートニーに「ビートルズ」を求めていたからでしょう。但し、「ANTHOLOGY」で過去を振り返ったポールは、ソノ期待に応えながらも「新作アルバム」を作ったのですから、立派です。

(小島イコ)

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2024年01月02日

「20世紀少年」3部作一挙放送



WOWOWプライム 12:30〜20:00

2008年、2009年公開作品

片瀬那奈 AS 敷島ミカ

「20世紀少年」の今年初めてで、今回は3部作一挙放送です。那奈ちゃんが演じた敷島ミカは、1作目には少ない出番ながらセリフもありますが、2作目と3作目は原作とは違ってほとんど一瞬しか出ておりません。


 (小島イコ/姫川未亜)

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「匿名探偵」第5話〜第7話(再)

匿名探偵 DVD BOX(5枚組)


テレ朝チャンネル2 22:00〜0:30

第5話「探偵とまぼろしの女」
第6話「探偵と断りきれない女」
第7話「探偵と踊らされる女」

片瀬那奈 AS 冴島響子

「匿名探偵」第5話から第7話までの、今年初めての再放送です。那奈ちゃんが「美人すぎる弁護士」の冴島響子を演じている此のドラマの第6話は、深夜ドラマとしては考えられない「12・0%」と云うシリーズ最高の数字を叩き出しました。理由は、当時改名してグラビアで売り出し中だった壇蜜さんがゲストとして出演したからでしょう。


(小島イコ/姫川未亜)

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「ポールの道」#240「FLAMING PIE」Special Edition(2CD)Deluxe Edition(5CD+2DVD+α)Collector’ Edition(5CD+2DVD+4LP+αα)「FLAMING PIE & MORE」



1997年にリリースされたポール・マッカートニーのアルバム「FLAMING PIE」は、3タイトル6種類のシングル盤もリリースされていて、例によってカップリング曲はアルバム未収録曲が盛沢山です。第1弾シングル「YOUNG BOY」には「LOOKING FOR YOU」と「OOBU JOOBU-Part 1」が収録された盤と、「BROOMSTICK」と「OOBU JOOBU-Part 2」が収録された盤があり、第2弾シングル「THE WORLD TONIGHT」には「USED TO BE BAD」と「OOBU JOOBU-Part 3」が収録された盤と、「REALLY LOVE YOU」と「OOBU JOOBU-Part 4」が収録された盤があり、第3弾シングル「BEAUTIFUL NIGHT」には「LOVE COME TUBLING DOWN」と「OOBU JOOBU-Part 5」が収録された盤と、「SAME LOVE」と「OOBU JOOBU-Part 6」が収録された盤があります。ソノ内、「LOOKING FOR YOU」と「BROOMSTICK」と「LOVE COME TUBLING DOWN」と「SAME LOVE」と「OOBU JOOBU」の6種はアルバム未収録です。「OOBU JOOBU」は1995年にポールが制作したラジオ番組から編集した音源です。

先に云ってしまうと、それらの楽曲は毎度お馴染みの「MOONCHILD RECORDS」からの千円ブートレグの「FLAMING PIE & MORE」と「FLOWERS IN THE DIRT & MORE」に全て収録されています。「LOVE COME TUBLING DOWN」は1987年リリース予定だった「RETURN TO PEPPERLAND」もしくは「THE LOST PEPPERLAND ALUBM」に収録予定だったのと、「SAME LOVE」は1988年にレコーディングした楽曲なので、「FLOWERS IN THE DIRT」の方に回されています。音源だけCDで欲しいのならば、これらの「& MORE」シリーズを入手すれば揃います。公式盤では「アーカイヴ・コレクション」が2020年7月31日に5種類、MPL/キャピトルからリリースされていて、CD5枚とDVD1枚に豪華本やオマケ付きの箱「デラックス・エディション」と、CD5枚とDVD2枚とLP4枚と豪華本やオマケ付きの箱「コレクターズ・エディション」と、CD2枚の「スペシャル・エディション」と、2LPエディションと、3LPエディションが出ています。

「デラックス・エディション」は3万8千円(税抜き)で、「コレクターズ・エディション」に至っては12万8千円(税抜き)!もしますので、もはや庶民には手が届かない商品だと断じてもよろしいでしょう。2CDの「スペシャル・エディション」は、CD1が2020年最新リマスター全14曲で、CD2がデモ音源やアルバム未収録曲を集めた全21曲の編集盤で、此のCD2は「デラックス・エディション」や「コレクターズ・エディション」のCD2〜CD4から抜粋した音源集となっていて、コレと千円ブートレグの「FLAMING PIE & MORE」があれば音源は全て揃います。一応は「デラックス・エディション」と「コレクターズ・エディション」も紹介するとですね、CD1はアルバム本編の2020年最新リマスター全14曲で、CD2はホーム・レコーディングが全11曲で、CD3がスタジオ・アウトテイクやラフ・ミックスの全10曲で、CD4がアルバム未収録曲と「OOBU JOOBU」の全6トラックで、CD5がポールがスタジオ内を紹介する音源です。

CD4の未発表曲の「THE BALLAD OF THE SKELETONS」が目玉ですが、コレも「OOBU JOOBU」も、千円ブートレグの「FLAMING PIE & MORE」にしっかりと収録されております。そもそも前述の「スペシャル・エディション」のCD2には「デラックス・エディション」と「コレクターズ・エディション」のCD2全11曲と、CD3全10曲中6曲と、CD4全6トラック中4曲が収録されているのです。DVD1は1997年制作のドキュメンタリー作品「IN THE WORLD TONIGHT」で、DVD2はミュージック・ヴィデオやメイキングです。それに豪華本やらオマケが沢山付いていて、「コレクターズ・エディション」にはアナログ盤が4枚も付いていて、オマケも豪華になっているのですが、何せ税込みだと14万円もする「超絶可愛いポールちゃん!」な商品でありましてですね、こんなもん誰が買うんだ?犬か?な代物です。ポールとしては愛妻リンダの生前最後のアルバムだった事で気合が入ったのでしょうけれど、やりすぎとしか云えません。

(小島イコ)

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2024年01月03日

「匿名探偵」第8話、第9話(最終話)(再)

匿名探偵 DVD BOX(5枚組)


テレ朝チャンネル2 22:00〜23:40

第8話「探偵と違いのわかる女」
第9話(最終話)「探偵と最期の女」

片瀬那奈 AS 冴島響子

「匿名探偵」第8話と第9話(最終話)の、今年初めての再放送です。第8話では、探偵が逮捕されてしまい、那奈ちゃんが演じた「美人すぎる弁護士」の冴島響子さんと三浦理恵子さんが演じた大家さんが代わりに全編に渡って活躍します。最終話には、ゲストでアイドルグループのセンター役で当時カタカナに改名して「愛人キャラ」で売り出し中だった橋本マナミさんと、第6話での「12・0%」に貢献した壇蜜さんも再登場させています。


(小島イコ/姫川未亜)

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「ポールの道」#241「PAUL McCARTNEY’S STANDING STONE」



ビートルズの1994年リリースのスタジオ・ライヴ盤「LIVE AT THE BBC」や、1995年から1996年リリースのレア音源集「ANTHOLOGY」の為に、現役のソロとしての新作アルバム「FLAMING PIE」を1997年までリリース出来なかったポール・マッカートニーですが、いざ1997年になってからは、怒涛のリリースを開始します。まずは1997年5月5日にオリジナル・ソロ・アルバム「FLAMING PIE」をリリースして、1997年4月から12月にはシングル3曲を2種類ずつリリースして、計6枚でカップリング曲のほとんどはアルバム未収録曲となっております。前回に取り上げた通りに、2020年にリリースされた「アーカイヴ・コレクション」の「コレクターズ・エディション」は、税込み14万円!もする正気の沙汰とは思えない価格設定の豪華過ぎるブツまでリリースする事となったのは、ビートルズ本体のリリースで4年間もソロ・アルバムを出せなかった怨念が籠っているかの様です。勿論、ポールとしては愛妻リンダとの最後の作品である「FLAMING PIE」に並々ならぬ思い入れがあるのでしょうけれど、所詮は旧作アルバム1作の拡大版が14万円は高過ぎます。

そして、1997年9月29日には、EMIクラシックスから2作目のクラシック・アルバム「PAUL McCARTNEY’S STANDING STONE」をリリースしてしまいます。コレはですね「EMI創立100周年」を記念して制作されたアルバムで、オーケストラと混声合唱団による演奏です。内容は、T「AFTER HEAVY LIGHT YEARS」(1「FIRE / RAIN」、2「CELL GROWTH」、3「‘HUMAN’ THEME」)、U「HE AWOKE STARTLED」(4「MEDITATION」、5「CRYSTAL SHIP」、6「SEA VOYAGE」、7「LOST AT SEA」、8「RELEASE」)、V「SUBTLE COLOURS MERGED SOFT CONTOURS」(9「SAFE HAVEN / STANDING STONE」、10「PEACEFUL MOMENT」、11「MESSENGER」、12「LAMENT」、13「TRANCE」、14「ECLIPSE」)、W「STRINGS PLUCK, HORN BLOW, DRUMS BEAT」(15「GLORY TALES」、16「FUGAL CELEBRATION」、17「RUSTIC DANCE」、18「LOVE DUET」、19「CELEBRATION」)の、全4幕19曲です。プロデュースはジョン・フレイザーで、指揮者はローレンス・フォンターで、演奏はロンドン・シンフォニック・オーケストラと、ロンドン・シンフォニック・コーラスです。

ポール・マッカートニーの前作クラシック・アルバムである「PAUL McCARTNEY'S LIVERPOOL ORATORIO」は、クラシックの専門作曲家であるカール・デイヴィスとの共作でしたが、此の2作目の「PAUL McCARTNEY’S STANDING STONE」は、4年間かけて全てをポール・マッカートニーが単独で作曲しています。つまりは、アルバム「FLAMING PIE」を制作しながら、此のクラシック・アルバム用に悪戦苦闘しながら作曲もしていたわけで、リリースに関してもアルバム「FLAMING PIE」と同じ1997年で、アルバムからのシングルのリリースと並行しているのです。そして、翌1998年4月17日に亡くなる愛妻リンダ・マッカートニーの看病もしていて、リンダの最初で最後のソロ・アルバムも制作中だったし、まさかの「THE FIREMAN」のプロジェクトも継続中だったのです。こうしたクラシック作品に関しては「ポールだから」購入しているし「ポールだから」聴いているのですけれど、前作「PAUL McCARTNEY'S LIVERPOOL ORATORIO」よりは聴き易いし、此の後もドンドンと良くなってゆく辺りは、流石はサー・ポール・マッカートニーだとは思います。まあ、滅多に聴こうとは思いませんけれどね。

(小島イコ)

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2024年01月04日

「HK/変態仮面」



MONDO TV 21:30〜23:30

2013年公開作品(2013年4月13日公開)

片瀬那奈 AS 色丞魔喜

「HK/変態仮面」の、今年初めての放送です。那奈ちゃんが演じたのは、変態仮面の母親でSMの女王様です。今年も色々とクセのある役柄の那奈ちゃんが観れますが、再放送ばかりになりそうです。

(小島イコ/姫川未亜)

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「ポールの道」#242「LENNON LEGEND」JOHN LENNON’S BEST ALBUM #5



1997年10月27日に、パーロフォンから、ジョン・レノンのベスト盤「LENNON LEGEND」がリリースされました。ジョンのベスト盤は、生前にジョン自身が編集した1975年リリースの「SHAVED FISH」と、死後の1982年リリース(CD化は1989年)の「THE JOHN LENNON COLLECTION」と、サントラ盤で1988年リリースの「IMAGINE」と、1990年リリースのCD4枚組の箱「LENNON」がありました。1982年の「THE JOHN LENNON COLLECTION」では当時はレーベルの枠を超えて遺作となった「DOUBLE FANTASY」からのジョンの曲が7曲中6曲も収録されていて、ソレが1990年の「LENNON」では更にレーベルを超越して「DOUBLE FANTASY」と「MILK AND HONEY」からジョンの曲だけが全13曲とヨーコさんのトリビュート盤での1曲まで加えた「1980年のジョン・レノン」全曲が選ばれてCD4に収録されていました。今では千円以下で中古盤が買える箱の「LENNON」ですが、新品は税込み9千8百円だったので、お手軽な1枚ものの「オールタイム・ベスト盤」として「LENNON LEGEND」の登場となったわけです。

内容は、1「IMAGINE」(1971)、2「INSTANT KARMA !」(1970)、3「MOTHER(single edit)」(1970)、4「JEALOUS GUY」(1971)、5「POWER TO THE PEOPLE」(1971)、6「COLD TURKEY」(1969)、7「LOVE」(1970)、8「MIND GAMES」(1973)、9「WHATEVER GETS YOU THRU THE NIGHT」(1974)、10「#9 DREAM」(1974)、11「STAND BY ME」(1975)、12「(JUST LIKE)STARTING OVER」(1980)、13「WOMAN」(1980)、14「BEAUTIFUL BOY(DARLING BOY)」(1980)、15「WATCHING THE WHEELS」(1980)、16「NOBODY TOLD ME」(1980,1984)、17「BORROWED TIME」(1980,1984)、18「WORKING CLASS HERO」(1970)、19「HAPPY XMAS(WAR IS OVER)」(1971)、20「GIVE PEACE A CHANCE」(1969)の、全20曲入りです。CD1枚に77分39秒も収めたお徳用盤ではあります。

ジョンのシングル曲は、生前の「WOMAN IS THE NIGGER OF THE WORLD」と、日本盤と欧盤のみの「BE-BOP-A-LULA」と、死後の「I'M STEPPING OUT」以外は全て収録されていて、「MOTHER」のシングル・ヴァージョンはアルバム初収録です。しかしながら、ジョンが生前にキッチリと自ら発表した楽曲に、所詮はデモ音源やリハーサル音源でしかないアルバム「MILK AND HONEY」からの「NOBODY TOLD ME」と「BORROWED TIME」を入れてしまったのは頂けません。前にも書きましたが、アルバム「MILK AND HONEY」をオリジナル・アルバムとして扱っている事自体が変です。更に、此のベスト盤は2003年にDVDでも映像盤として出ていて、ベスト盤と同じ全20曲のMVと7トラックのボーナス映像が収録されているのですが、「失われた週末」時代の「#9 DREAM」や「STAND BY ME」などにヨーコさんが登場するオリジナル映像とは違った新たな編集となっております。結局はソレが決定版のMVとされてしまい、オリジナルMVは闇に葬られてしまったわけで、何とも納得がゆきません。

それから、何故か「GIVE PEACE A CHANCE」が、「レノン=マッカートニー」共作ではなく「ジョン・レノン」単独作に変更されてしまったのも、解せません。勿論、ジョンが単独で書いたのですけれど、ジョンは「ビートルズを脱退する気になっていたから後ろめたくて連名にした」とか、「THE BALLAD OF JOHN AND YOKO」でポールが手伝ってくれた返礼として共作名義にしたとも云われていて、ソレが死後に変更されるって変です。コレは「IMAGINE」がジョンとヨーコさんの共作に変更されたのとは違っていて、こんな訳が分からない事をするから、ポールも自分が単独で書いた曲を「マッカートニー=レノン」にしたりする事態となって、ヨーコさんが訴えそうになったなんて事になったんですよ。ポールは既に1976年のウイングスのライヴ盤「WINGS OVER AMERICA」でも「マッカートニー=レノン」名義にしていたんですけれど、ジョンはクレームなんかつけなかったんですけれどね。

(小島イコ)

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2024年01月05日

「HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス」

【Amazon.co.jp限定】HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス 究極版(B2ポスター付き) [Blu-ray]


MONDO TV 21:30〜23:30

2016年公開作品(2016年5月14日公開)

片瀬那奈 AS 色丞魔喜

「HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス」の、今年初めての放送です。昨日に放送された前作に続いて、那奈ちゃんは変態仮面の母親を演じています。1作目の時には舞台挨拶のチケットが簡単に取れたのに、此の続編の時には鈴木亮平くんが出世していて取れなくなっていました。

(小島イコ/姫川未亜)

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「ポールの道」#243「RUSHES」

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ビートルズの1994年リリースの「LIVE AT THE BBC」と、1995年から1996年リリースの「ANTHOLOGY」があった為に、1997年まで新作ソロ・アルバムがリリース出来なかったポール・マッカートニーは、1997年になると怒涛のリリース・ラッシュを敢行しました。まずはオリジナル・ソロ・アルバム「FLAMING PIE」を1997年5月にリリースして、アルバム未収録曲満載のシングル・カットは6種類もリリースして、同年9月にはクラシック作品第2弾の「PAUL McCARTNEY’S STANDING STONE」をリリースしました。そして、翌1998年9月21日には、まさかまさかの「THE FIREMAN」名義での第2作目の「RUSHES」をHydra/EMIからリリースしたのです。「THE FIREMAN」は、ポールとユースのユニットで、1993年11月にデビュー・アルバム「STRAWBERRIES OCEANS SHIPS FOREST」をリリースしているのですが、覆面プロジェクトで「アンビエント・ハウス」を繰り広げていた其のアルバムは、云われなければ、いや、云われても、ポールが関わっているとは思えない音源集でした。

故に、まさか第2作目がリリースされるとは思えなかったのです。内容は、1「WATERCOLOUR GUITARS」、2「PALO VERDE」、3「AURAVEDA」、4「FLUID」、5「APPLETREE CINNABAR」、6「BISON」、7「7 A.M.」、8「WATERCOLOUR RUSH」の、全8曲入りです。「WATERCOLOUR GUITARS」(5:48)や「BISON」(2:40)や「WATERCOLOUR RUSH」(1:45)の様に、1分台から5分台の曲もあるものの、他は7分台から12分台の長尺な楽曲が並んでいて、「AURAVEDA」は12分51秒もあります。楽曲は、前作「STRAWBERRIES OCEANS SHIPS FOREST」同様に「アンビエント・ハウス」ではあるものの、ポールもコノ手の楽曲を制作するのに慣れてきたのか、前作よりは聴き易くなっていて、同じループでもアコースティック・ギターのリフで出来ていたり、シタールらしき音で出来ていたり、ポールの声が聞き取れたりもして、ポールらしさは感じられます。こんなアルバムにも千円ブートレグ「RUSHES & MORE」はあって、1枚ものですが、アルバム「RUSHES」全8曲に、英国のみで12インチが出た「FLUID」のリミックス3曲が加わっています。

(小島イコ)

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2024年01月06日

「ポールの道」#244「WIDE PRAIRIE」

Wide Prairie


1998年4月17日に、ポール・マッカートニーの愛妻リンダ・マッカートニーが癌との闘病の末に亡くなりました。リンダの生前にポールとリンダはソロ・アルバムを制作していて、結局は生前には完成出来なかったのですが、リンダの死後にポールが完成させて、1998年10月26日にMPL/パーロフォンからリリースしたのが、リンダ・マッカートニーの最初で最後のソロ・アルバム「WIDE PRAIRIE」です。内容は、1「WIDE PRAIRIE」、2「NEW ORLEANS」、3「THE WHITE COATED MAN」、4「LOVES FULL GLORY」、5「I GOT UP」、6「THE LIGHT COMES FROM WITHIN」、7「MISTER SANDMAN」、8「SEASIDE WOMAN」、9「ORIENTAL NIGHTFISH」、10「ENDLESS DAYS」、11「POISON IVY」、12「COW」、13「B-SIDE TO SEASIDE」、14「SUGARTIME」、15「COOK OF THE HOUSE」、16「APPALOOSA」の、全16曲入りです。

此の内でリンダの単独作「SEASIDE WOMAN」とリンダとポールの共作「B-SIDE TO SEASIDE」は1977年に「スージー&レッド・ストラップス」名義でリリースされていて、「SEASIDE WOMAN」は1972年にレコーディングされています。リンダとポールの共作「COOK OF THE HOUSE」は1976年の「ウイングス」名義のアルバム「WINGS AT THE SPEED OF SOUND」に収録されていて、シングル・カットされた大ヒット曲「SILLY LOVE SONGS」のB面にもなっています。既発曲はソノ3曲だけで、他の13曲は末発表曲や新録です。リンダの単独作でタイトル曲「WIDE PRAIRIE」は、ウイングスをバックに1973年にパリで、1974年にナッシュビルでレコーディングされた楽曲です。リンダの単独作「NEW ORLEANS」は、1975年にウイングスのアルバム「VENUS AND MARS」のニューオリンズでのレコーディングに、1979年に手を加えた曲です。「THE WHITE COATED MAN」は、1988年から1989年にレコーディングされていて、リンダとポールとカーラ・レインの共作です。

「LOVES FULL GLORY」は1980年のレコーディングでリンダの単独作で、「I GOT UP」は1973年のレコーディングに1998年に手を加えたポールとリンダの共作です。「THE LIGHT COMES FROM WITHIN」は、1998年3月18日のリンダの死の1か月前にレコーディングされたポールとリンダの共作で、息子のジェイムズ・マッカートニーもギターで参加しています。「MISTER SANDMAN」はコーデッツのカヴァーで、1977年のレコーディングです。リンダの単独作「ORIENTAL NIGHTFISH」は1973年のポール・マッカートニー&ウイングスのアルバム「BAND ON THE RUN」のセッションからで、リンダとミック・ボルトンの共作「ENDLESS DAYS」とコースターズのカヴァー「POISON IVY」は1987年のレコーディングでポールは不参加です。ポールとリンダとカーラ・レインの共作「COW」は1988年のレコーディングで、マグウィア・シスターズのカヴァー「SUGARTIME」は1977年のレコーディングに1998年に手を加えています。最後のリンダとポールの共作「APPALOOSA」は、1998年3月7日のレコーディングです。

まず驚かされるのが、死の1か月に「THE LIGHT COMES FROM WITHIN」と「APPALOOSA」の2曲をレコーディングしている事です。更に、色々と揶揄されていた「ポールとの共作」ばかりではなく「リンダの単独作」が5曲もあって、ポールが関わっていない曲が2曲もあるのです。1972年から1998年までのレコーディングで、執念の1作とも云えるリンダ・マッカートニー唯一のアルバムである「WIDE PRAIRIE」は、「ポール・マッカートニーのカミさん」で「ステラ・マッカートニーのお母さん」で「カメラマン」なだけではなく、間違いなく「ミュージシャン」でもあった「リンダ・マッカートニー」が刻まれた渾身の1作です。思えばポールは、婚約者だった女優のジェーン・アッシャーも、二人目の妻であった元モデルのヘザー・ミルズも、三人目の妻である実業家のナンシー・シェベルも、連名のアルバムをリリースしたり自分のバンドに加入させたりしていないわけで、リンダの音楽家としての才能を見抜いていたのでしょう。

(小島イコ)

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2024年01月07日

「ポールの道」#245「JOHN LENNON ANTHOLOGY」「WONSAPONATIME」



1988年1月24日から1992年3月29日まで、ウエストウッド・ワン・ラジオ・ネットワークで「THE LOST LENNON TAPES」と云う番組が放送されました。コレは、ジョン・レノンが生前レコーディングしていたデモ音源やリハーサル音源やアウトテイクなどを、ヨーコさんが提供して構成された番組で、ソレを元にして「THE LOST LENNON TAPES」と云う名のブートレグがアナログ盤で35作も出されました。ソノ膨大な音源から公式盤として1998年11月2日にキャピトル(米国)・EMI(英国)からリリースされたのが、CD4枚組の「JOHN LENNON ANTHOLOGY」とソレから1枚にセレクトした「WONSAPONATIME」です。「JOHN LENNON ANTHOLOGY」はジョンのイラストを使った箱入りで、「WONSAPONATIME」はジョンの別のイラストでのデジパック仕様です。「JOHN LENNON ANTHOLOGY」は、それぞれが「ASCOT」、「NEW YORK CITY」、「THE LOST WEEKEND」、「DAKOTA」と名付けられて、ほぼ時系列でまとめられています。

CD1「ASCOT」は、1「WORKING CLASS HERO」、2「GOD」、3「I FOUND OUT」、4「HOLD ON」、5「ISOLATION」、6「LOVE」、7「MOTHER」、8「REMEMBER」、9「IMAGINE(take 1)」、10「“FORTUNATELY”」、11「BABY PLEASE DON'T GO」、12「OH MY LOVE」、13「JEALOUS GUY」、14「MAGGIE MAE」、15「HOW DO YOU SLEEP?」、16「GOD SAVE OZ」、17「DO THE OZ」、18「I DON'T WANT TO BE A SOLDIER」、19「GIVE PEACE A CHANCE」、20「LOOK AT ME」、21「LONG LOST JOHN」の、65分52秒、全21トラック入りです。

CD2「NEW YORK CITY」は、1「NEW YORK CITY」、2「ATTICA STATE(live)」、3「IMAGINE(live)」、4「BRING ON THE LUCIE」、5「WOMAN IS THE NIGGER OF THE WORLD」、6「GERALDO RIVERA-ONE TO ONE CONCERT」、7「WOMAN IS THE NIGGER OF THE WORLD(live)」、8「IT'S SO HARD(live)」、9「COME TOGETHER(live)」、10「HAPPY XMAS」、11「LUCK OF THE IRISH(live)」、12「JOHN SINCLAIR(live)」、13「THE DAVID FROST SHOW」、14「MIND GAMES(I PROMISE)」、15「MIND GAMES(MAKE LOVE, NOT WAR)」、16「ONE DAY AT A TIME」、17「I KNOW」、18「I'M THE GREATEST」、19「GOODNIGHT VIENNA」、20「JERRY LEWIS TELETHON」、21「“A KISS IS JUST A KISS”」、22「REAL LOVE」、23「YOU ARE HERE」の、65分13秒、全23トラック入りです。

CD3「THE LOST WEEKEND」は、1「WHAT YOU GOT」、2「NOBODY LOVES YOU WHEN YOU DOWN AND OUT」、3「WHATEVER GETS YOU THRU THE NIGHT(home)」、4「WHATEVER GETS YOU THRU THE NIGHT(studio)」、5「YESTERDAY(parody)」、6「BE BOP A LULA」、7「RIP IT UP / READY TEDDY」、8「SCARED」、9「STEEL AND GLASS」、10「SURPRISE, SURPRISE(SWEET BIRD OF PARADOX)」、11「BLESS YOU」、12「GOING DOWN ON LOVE」、13「MOVE OVER MS. L」、14「AIN'T SHE SWEET」、15「SLIPPIN' AND SLIDIN'」、16「PEGGY SUE」、17「BRING IT ON HOME TO ME / SEND ME SOME LOVIN'」、18「PHIL AND JOHN 1」、19「PHIL AND JOHN 2」、20「PHIL AND JOHN 3」、21「“WHEN IN DOUBT, FUCK IT”」、22「BE MY BABY」、23「STRANGER'S ROOM」、24「OLD DIRT ROAD」の、63分35秒、全24トラック入りです。

CD4「DAKOTA」は、1「I'M LOSING YOU」、2「SEAN'S “LITTLE HELP”」、3「SERVE YOURSELF」、4「MY LIFE」、5「NOBODY TOLD ME」、6「LIFE BEGINS AT 40」、7「I DON'T WANNA FACE IT」、8「WOMAN」、9「DEAR YOKO」、10「WATCHING THE WHEELS」、11「I'M STEPPING OUT」、12「BORROWED TIME」、13「THE RISHI KESH SONG」、14「SEAN'S “LOUD”」、15「BEAUTIFUL BOY」、16「MR. HYDE'S GONE(DON'T BE AFRAID)」、17「ONLY YOU」、18「GROW OLD WITH ME」、19「DEAR JOHN」、そして「SOMETHING MORE」として、20「THE GREAT WOK」、21「MUCHO MUNGO」、22「SATIRE 1」、23「SATIRE 2」、24「SATIRE 3」、25「SEAN'S “IN THE SKY”」、26「IT'S REAL」の、73分、全26トラック入りで、合計4時間半近くにも及ぶ94トラック入りです。

CD1枚に凝縮した「WONSAPONATIME」は、1「I'M LOSING YOU」、2「WORKING CLASS HERO」、3「GOD」、4「HOW DO YOU SLEEP?」、5「IMAGINE(take 1)」、6「BABY PLEASE DON'T GO」、7「OH MY LOVE」、8「GOD SAVE OZ」、9「I FOUND OUT」、10「WOMAN IS THE NIGGER OF THE WORLD(live)」、11「“A KISS IS JUST A KISS”」、12「BE BOP A LULA」、13「RIP IT UP / READY TEDDY」、14「WHAT YOU GOT」、15「NOBODY LOVES YOU WHEN YOU DOWN AND OUT」、16「I DON'T WANNA FACE IT」、17「REAL LOVE」、18「ONLY YOU」、19「GROW OLD WITH ME」、20「SEAN'S “IN THE SKY”」、21「SERVE YOURSELF」の、69分56秒、全21曲入りです。

CD1「ASCOT」は、1969年から1971年までの音源ですが、「MAGGIE MAE」だけが1979年のデモ音源です。ビートルズのアルバム「LET IT BE」に収録された時と同じアレンジで歌っていて、ジョンのお気に入りだったのでしょう。1970年の「JOHN LENNON / PLASTIC ONO BAND(ジョンの魂)」と1971年の「IMAGINE」のデモ音源やアウトテイクが中心ですが、1971年のビル・エリオット&エラスティック・オノ・バンド名義でのシングル「GOD SAVE US」をジョンが歌っている「GOD SAVE OZ」とB面の「DO THE OZ」が目玉です。

CD2「NEW YORK CITY」は、1971年のシングル「HAPPY XMAS(WAR IS OVER)」やデモ音源やライヴ音源から、1972年の「SOMETIME IN NEW YORK CITY」を経て、1973年の「MIND GAMES」までの音源ですが、ビートルズ名義で1996年にリリースされた曲の元になった1979年の「REAL LOVE」が入っています。リンゴ・スターに書いた1973年の「I'M THE GREATEST」と1974年の「GOODNIGHT VIENNA」がジョンのヴォーカルで聴けて、此の時期に多いライヴ音源も沢山聴けます。

CD3「THE LOST WEEKEND」は、1974年の「WALLS AND BRIDGES」から1975年の「ROCK'N'ROLL」までの音源ですが、1980年の「STRANGER'S ROOM」(「I'M LOSING YOU」のデモ音源)が混じっています。ジョンとフィル・スペクターがスタジオで喧嘩している音源(「PHIL AND JOHN 」)が3トラックも入っています。目玉は、遂に公式盤に収録されたフィル・スペクターの代表作であるロネッツの「BE MY BABY」のカヴァーでしょう。ビートルズの「YESTERDAY」も収録されていますが、ポールの曲をジョンが歌ったのかと期待して聴くとズッコケます。

CD4「DAKOTA」は、1979年のデモ音源から1980年の「DOUBLE FANTASY」と「MILK AND HONEY」からの音源ですが、1974年のリンゴへのガイド・ヴォーカル音源でプラターズのカヴァー「ONLY YOU」(素晴らしい出来栄え)と1976年の「MUCHO MUNGO」のデモ音源(1974年にニルソンをプロデュースした時の曲)が混じっています。ボブ・ディランへ「FUCKING」連発で返答した「SAVE YOURSELF」や、サー・ジョージ・マーティンがオーケストラを加えた「GROW OLD WITH ME」も聴けます。「I'M LOSING YOU」はチープ・トリックのリック・ニールセンとバン・E・カルロスが参加した別テイクで、リック・ニールセンが考案したギター・リフは公式テイクでも使われています。ジョンの場合、デモ音源やリハーサル音源などの制作段階の方が公式テイクよりも優っている楽曲もあるので、非常に興味深く聴く事が出来る音源集です。

(小島イコ)

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2024年01月08日

「ポールの道」#246「VERTICAL MAN」「VH1 STORYTELLERS」

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1998年6月15日に、リンゴ・スターは、11作目でリンゴ的には9作目のスタジオ・アルバム「VERTICAL MAN(ヴァーティカル・マン〜リンゴズ・リターン)」をマーキュリーからリリースしました。前作である1992年リリースの「TIME TAKES TIME」から6年ぶりでしたが、今回のブランクはポール・マッカートニーと同様に、ビートルズ本体のアルバム・リリースが間にあったからでしょう。内容は、1「ONE」、2「WHAT IN THE...WORLD」、3「MINDFIELD」、4「KING OF BROKEN HEART」、5「LOVE ME DO」、6「VERTICAL MAN」、7「DRIFT AWAY」、8「I WAS WALKIN'」、9「LA DE DA」、10「WITHOUT UNDERSTANDING」、11「I'LL BE FINE ANYWHERE」、12「PUPPET」、13「I'M YOURS」の、全13曲入りで、日本盤にはボーナス・トラックで、14「MR. DOUBLE-IT-UP」、15「EVERYDAY」を加えた全15曲入りです。

プロデュースはリンゴとマーク・ハドソンで、スコット・ウェイランド、ブライアン・ウィルソン、アラニス・モリセット、オジー・オズボーン、トム・ペティ、ジョー・ウォルシュ、ティモシー・B・シュミット、スティーヴン・タイラー、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスンなどが参加しています。楽曲はビートルズのカヴァー「LOVE ME DO」(リンゴがドラムを叩いている)とメンター・ウィリアムスのカヴァー「DRIFT AWAY」以外はリンゴがマーク・ハドソンたちと共作したオリジナルで、ポールは「WHAT IN THE...WORLD」でベースを弾いていて、ジョージは「KING OF BROKEN HEART」でスライド・ギターのソロを披露していますが、楽曲提供はしていません。それでも「ビートルズ風」になっているのは、マーク・ハドソンの手腕でしょう。邦題の様に「リンゴズ・リターン」で、ジャケットの裏面やブックレットには、ビートルズのアルバム「ABBEY ROAD」のジャケットでのリンゴが、わざとなのかテキトーな切り抜きで使われています。

リンゴは新作を引っ提げて、1998年5月13日にライヴもやったのですが、ソレを「オールスター・バンド」ではなく、ソロ・ライヴ盤「VH1 STORYTELLERS」として、1998年10月20日にマーキュリーからマーク・ハドソンのプロデュースでリリースしています。内容は、1「WITH A LITTLE HELP FROM MY FRIENDS」、2「IT DON'T COME EASY」、3「I WAS WALKIN'」、4「DON'T PASS ME BY」、5「BACK OFF BOOGALOO」、6「KING OF BROKEN HEART」、7「OCTOPUS'S GARDEN」、8「PHOTOGRAPH」、9「LA DE DA」、10「WHAT IN THE...WORLD」、11「LOVE ME DO」、12「WITH A LITTLE HELP FROM MY FRIENDS(Reprise)」、13「“I've Got Blisters...”」、14「THE END」の、全14トラック入りで、リンゴの歌だけのライヴ盤が欲しければコレがよろしいでしょう。

(小島イコ)

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2024年01月09日

「ポールの道」#247「IN MY LIFE」

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ビートルズのほとんどの作品でプロデュースを担当したサー・ジョージ・マーティンは、自身の耳の衰えを理由に第一線から退く事にして、引退作としてビートルズのカヴァー・アルバム「IN MY LIFE」を1998年3月18日にポニーキャニオン(日本)・同年3月23日にThe Echo Label(英国)・同年10月20日にMCA(米国)からリリースしました。マーティンが自ら人選して声をかけて集まった錚々たる面々によるアルバムの内容は、1「COME TOGETHER」(ロビン・ウィリアムズ&ボビー・マクファーリン)、2「A HARD DAY'S NIGHT」(ゴールディ・ホーン)、3「A DAY IN THE LIFE」(ジェフ・ベック)、4「HERE, THERE, AND EVERYWHERE」(セリーヌ・ディオン)、5「BECAUSE」(ヴァネッサ・メイ)、6「I AM THE WALRUS」(ジム・キャリー)、7「HERE COMES THE SUN」(ジョン・ウィリアムス)、8「BLACKBIRD」(BONNIE PINK)、9「BEING FOR THE BENEFIT OF MR. KITE!」(ビリー・コノリー)、10「THE PEPPERLAND SUITE」(ジョージ・マーティン)、11「GOLDEN SLUMBERS / CARRY THAT WEIGHT / THE END」(フィル・コリンズ)、12「FRIENDS AND LOVERS」(ジョージ・マーティン)、13「IN MY LIFE」(ショーン・コネリー)の、全13曲入りです。

此の内、BONNIE PINKの「BLACKBIRD」は日本盤のみに収録されているボーナス・トラックなのですが、最後ではなく途中に入っているのは、やはり後半の「THE PEPPERLAND SUITE」から「GOLDEN SLUMBERS / CARRY THAT WEIGHT / THE END」から「FRIENDS AND LOVERS」ときて「IN MY LIFE」の流れは譲れないところだったからでしょう。マーティンのオリジナルが2曲で、ジョージ・ハリスン作が1曲で、レノン=マッカートニー作が10曲なのですが、10曲中で、ジョンが書いた曲が共作も加えて7曲で、ポールが書いた曲が共作も加えて4曲と云う、意外にもジョンの曲が圧倒的に多く選曲されています。「GOLDEN SLUMBERS / CARRY THAT WEIGHT / THE END」が3曲と考えたらポールも6曲になるのでバランスはとれていますが、ジョンの「I AM THE WALRUS」や「BEING FOR THE BENEFIT OF MR. KITE!」なども取り上げているのは、やはりオリジナルのレコーディングでジョンの訳が分からない要望に応えた想い出があるのでしょう。タイトル曲とした最後の「IN MY LIFE」なんて、007でもあったショーン・コネリーを引っ張り出して来て、なんとまあ、歌詞を朗読させているのです。

目玉は、やはりジェフ・ベックによる「A DAY IN THE LIFE」のインストゥルメンタル・カヴァーでしょう。サー・ジョージ・マーティンはジェフ・ベックの傑作アルバムで1975年の「BLOW BY BLOW」と1976年の「WIRED」をプロデュースしているので、コンビネーションもバッチリで、ジェフ・ベックは此のアルバムがリリースされてからはライヴの最後に演奏する様になりました。それから、ここに来てアニメ映画「YELLOW SUBMARINE」用にマーティンが書いた曲を「THE PEPPERLAND SUITE」として再演しているのは、来るべき1999年に「YELLOW SUBMARINE SONGTRACK」が自らの手から離れてゆく事を予感した様に聴こえます。サー・ジョージ・マーティンはビートルズの現役時代から自らの名義でカヴァー・アルバムを何作かリリースしていて、個人的にお気に入りなのが1966年の「THE BEATLE GIRLS」です。ポールの曲はサー・ジョージ・マーティンでなくとも綺麗なインストゥルメンタル曲として成立するでしょうけれど、ジョン作の「SHE SAID SHE SAID」や「I'M ONLY SLEEPING」などを美しいインストゥルメンタル曲に変貌させるのは、やはり、サー・ジョージ・マーティンならではです。

(小島イコ)

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2024年01月10日

「286万アクセスのイマジナリー・フール」



当ブログのアクセス数が、286万を超えました。今後とも、何卒宜しくお願い致します。

(小島イコ/姫川未亜)

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「IP〜サイバー捜査班」第8話(再)で内山理名ちゃん



BS朝日 18:00〜19:00

IP_8「ディープフェイク」

内山理名 AS 桐子香澄

「IP〜サイバー捜査班」第8話の、今年初めての再放送です。理名ちゃんが演じた桐子香澄警視正は、ディープフェイク動画を使った犯罪に巻き込まれて、次回の最終話へと続きます。

本放送:2021年9月9日(テレビ朝日)

(姫川未亜/小島イコ)

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「片瀬のNANA CHANNEL」#173【生配信】EVNNEのカムバも近いし2024年初めの雑談!!【21時〜】



YouTube「片瀬のNANA CHANNEL」 21:00配信開始(1時間14分34秒)

那奈ちゃんのYouTube第173弾で、今回はまたしても生配信だそうです。昨年(2023年)は2月も3月も4月も5月も6月も7月も8月も9月も10月も11月も12月も全てが生配信、今年(2024年)になって最初もやっぱり生配信で、47回連続の「推し活」です。先日「芸能人格付けチェック」を観ていたら、那奈ちゃんの「ロコンド社員CM」が流れていて、かつては本編に何度か出演していたのになあ、とガックリしましたよ。だってさ、アノCMでの那奈ちゃんって、もう芸能人には見えない姿だったのです。そりゃあ、会社員と推し活ばかりやっているんだから、オーラもなくなりますわなあ。あたくしが好きだった那奈ちゃんは、2021年のドラマ「彼女はキレイだった」で終わってしまったのでしょう。それにしても、配信直後の視聴者数が186人って、流石に見間違えではないのかと二度見しましたよ。

(小島イコ/姫川未亜)

posted by 栗 at 21:00| YouTube | 更新情報をチェックする

「ポールの道」#248「YELLOW SUBMARINE SONGTRACK」

Yellow Submarine Songtrack


1993年の「赤盤」と「青盤」の初CD化、1994年のラジオ番組用スタジオ・ライヴ盤「LIVE AT THE BBC」、1995年から1996年にかけてのレア音源集「ANTHOLOGY」と映像盤、1998年のアルバム「THE BEATLES(ホワイト・アルバム)」30周年記念盤のオリジナル仕様でのCD発売と、徐々に1987年盤CDが世界統一規格ではなくなっていったビートルズですが、1999年9月13日には遂に掟破りの問題作「YELLOW SUBMARINE SONGTRACK」がアップルからリリースされました。コレは1969年リリースのアニメ映画サントラ盤「YELLOW SUBMARINE」を拡大してビートルズの映画で使われた16曲中15曲を収めた盤で、アニメ映画が新たにDVD化されたので、ソレに合わせたのですが、1969年盤ではB面全てがサー・ジョージ・マーティンによるオーケストラの演奏でしたが、こちらでは前述の通りビートルズの楽曲だけになっています。ソレは良いのですが、此のアルバムはピーター・コビンによってリミックスされているので、色々と云われる事となったのです。前年である1998年にビートルズのカヴァー・アルバム「IN MY LIFE」でマーティンが引退宣言をしたので、他の誰かに任せる事になったのでしょう。

内容は、1「YELLOW SUBMARINE」、2「HEY BULLDOG」、3「ELEANOR RIGBY」、4「LOVE YOU TO」、5「ALL TOGETHER NOW」、6「LUCY IN THE SKY WITH DIAMONDS」、7「THINK FOR YOURSELF」、8「SGT. PEPPER’S LONELY HEARTS CLUB BAND」、9「WITH A LITTLE HELP FROM MY FRIENDS」、10「BABY YOU’RE RICH MAN」、11「ONLY A NORTHERN SONG」、12「ALL YOU NEED IS LOVE」、13「WHEN I'M SIXTY FOUR」、14「NOWHERE MAN」、15「IT'S ALL TO MUCH」の、全15曲入りです。映画に使われたのに収録されていないのは「A DAY IN THE LIFE」で、逆にコーラスの練習をしている音源が使われただけのジョージ・ハリスン作の「THINK FOR YOURSELF」や、前曲からのメドレーなので冒頭部分がほんの少しだけ流れた「WITH A LITTLE HELP FROM MY FRIENDS」が入っています。

故にジョージの曲が4曲は良いとして、リンゴ・スターの歌が2曲も入っていて、ジョン・レノンが4・5曲でポール・マッカートニーが4・5曲と、バランスが取れてはいます。楽曲は1965年のアルバム「RUBBER SOUL」から2曲、1966年のアルバム「REVOLVER」から3曲、1967年のアルバム「SGT. PEPPER’S LONELY HEARTS CLUB BAND」から4曲、1967年のシングルから2曲、1969年のアルバム「YELLOW SUBMARINE」用の曲(レコーディングは1967年と1968年)から4曲となっていて、映画で使われた曲から選曲しただけなのに1960年代中期のベスト盤的な選曲になっちゃっています。何よりも衝撃的だったのがリミックスされていた事で、しかも、ソレがサー・ジョージ・マーティンではない「ビートルズの現役時代を知らない」人物によって行われた事実です。「ELEANOR RIGBY」で伴奏と歌がずれた大失敗をやらかしていますが、他は「迫力が増した」と云う好意的な意見と「キンキンとうるさくなった」とか「踏んではいけない領域へ入っている」とか批判的な意見と、賛否両論でした。個人的には「アリ」ですが、頻繁に聴くアルバムではありません。

(小島イコ)

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