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2023年11月22日

「ポールの道」#200「PRESS TO PLAY & MORE」

Press To Play


ポール・マッカートニーのアルバムは、1984年の同名映画のサントラ盤「GIVE MY REGARDS TO BROAD STREET」からCDでもアナログ盤と同時にリリースされていて、CDではアナログ盤よりも曲数が多くなっています。1986年リリースのアルバム「PRESS TO PLAY」も、CDでは3曲多い全13曲入りでリリースされています。そして、1993年8月9日に「ザ・ポール・マッカートニー・コレクション」の一環でリマスター盤がリリースされた時には、更に「SPIES LIKE US」と「ONCE UPON A LONG AGO(Long Version)」が加えられた全15曲入りとなっております。1985年の「SPIES LIKE US」は同名映画の主題歌で、1987年の「ONCE UPON A LONG AGO」はフィル・ラモーンのプロデュースで、1987年のベスト盤「ALL THE BEST!」の英国盤に収録された唯一の新曲(米国では未収録)でシングル・カットされていて、シングルB面の「BACK ON MY FEET」はエルヴィス・コステロとの初共作曲です。此のアルバムは2023年の現在でも「アーカイヴ・コレクション」がリリースされておらず、1993年盤が最新仕様でおそらく廃盤状態でしょう。ポールとしては、ビートルズのリマスター盤がリリースされた2009年9月9日を待って、2010年の「BAND ON THE RUN」から「アーカイヴ・コレクション」を始めたのでしょうけれど、何せ本隊であるビートルズのリミックス盤とかが毎年リリースされてしまい、自分の「アーカイヴ・コレクション」は遅々として進まない事態となっていると推測されますし、ポールの場合は新作アルバムも作って世界ツアーも81歳になった今でも行っているので、旧譜の「アーカイヴ・コレクション」まで手が回らないのでしょう。此のアルバム「PRESS TO PLAY」からは「PRESS」(英米日)と「PRETTY LITTLE HEAD」(英)と「STRANGLEHOLD」(米日)と「ONLY LOVE REMAINS」(英米)がシングルになっています。

4曲はMVも制作されていて、「PRESS」はポールが地下鉄に乗って周りの反応を楽しむもので、「PRETTY LITTLE HEAD」はイントロにビートルズの「SHE'S LEAVING HOME」のサビが挿入されて、続編の様な家出少女を巨大なポールが手助けするモノクロ映像で、「STRANGLEHOLD」はポールたちがライヴ演奏していて、サックスを持った少年を飛び入りさせて一緒に演奏するもので、「ONLY LOVE REMAINS」はポールとリンダの二人の映像が引きになるとサックス奏者やオーケストラとかがいる広大な空間だったと分かる、相変わらずお金の使い方がへんちくりんなものです。「アーカイヴ・コレクション」がリリースされたならば、此の辺のMVは全て収録されるでしょうし、もしかしたら1986年と云えばポールが「プリンス・トラスト」で久しぶりにライヴ(前年1985年の「LIVE AID」は黒歴史化されていた)を行って、ビートルズ・ナンバーを披露したので、そちらも収録されるかもしれません。此のアルバムはシングルではミックスが違っている曲が多くて、それぞれがチャートでの成績は「PRESS」が全英25位・全米21位、「PRETTY LITTLE HEAD」が全英76位、「STRANGLEHOLD」が全米81位、「ONLY LOVE REMAINS」が全英32位と、天下無敵のポール様としては目も当てられない結果となったのですが、ソレを逆手に取ったかの様にシングル盤への楽曲はアルバムとは別ミックスが当たり前の状況となりました。其の辺のシングル盤を軽視しない姿勢は、やはり元ビートルズならではで、所謂ひとつのマニア泣かせなんですけれど、ソレを一気に聴きたければ、毎度お馴染みの「MOONCHILD RECORDS」からの2枚組千円ブートレグ「PRESS TO PLAY & MORE」が便利です。

CD1は、アルバム「PRESS TO PLAY」のCD仕様全13曲に加えて、1986年のチャリティー盤に提供した「SIMPLE AS THAT」、後にエリック・スチュワートが再結成10cc名義でリリースするポールとエリックの共作「IVONNE'S THE ONE」のポール・ヴァージョン、リンダがリード・ヴォーカルでスージー&ザ・レッド・ストライプス名義の「SEASIDE WOMAN」と「B-SIDE TO SEASIDE」のリミックス盤、「PRESS」の12インチに収録されたアルバム未収録でポールとエリックの共作インストゥルメンタル曲「HANGLIDE」を加えた全18曲入りです。CD2は「PRESS」と「IT'S NOT TRUE」と「ANGRY」と「PRETTY LITTLE HEAD」と「ONLY LOVE REMAINS」のシングル・ヴァージョン、「STRANGLEHOLD」のヴィデオ・ヴァージョン、「PRESS」の米国盤シングル・ヴァージョン、ダブ・ミックス、「PRETTY LITTLE HEAD」と「TOUGH ON A TIGHTROPE」と「TALK MORE TALK」と「SEASIDE WOMAN」と「B-SIDE TO SEASIDE」の12インチ・ヴァージョン、「GOOD TIME COMING / FEEL THE SUN」のラフミックス、「PRESS」の米国プロモ・ヴァージョンと10インチ・ヴァージョンの、全16曲入りで、合計34曲入りで、アルバム「PRESS TO PLAY」の別ヴァージョンも含めた全貌がほぼ網羅されています。ブートレグでコレだけのものが出ているのですから「アーカイヴ・コレクション」がリリースされるのならば、コレ以上の内容にして頂きたいです。それから、NHK BSプレミアムで何度も放送されている「MUST BE UK TV」と云うスタジオ・ライヴ番組で、「ONLY LOVE REMAINS」のスタジオ・ライヴが観れます。シングル・ヴァージョンと同じサックス入りで、ポールがピアノの弾き語りで歌っている、MVとは違う映像です。ソノ回ではジョン・レノンの生前最後のライヴ映像と云われる「SLIPPIN' AND SLIDIN'」と「IMAGINE」も含まれているし、MVではなくスタジオ・ライヴなので、他の回も珍しい映像が多いのでオススメです。

(小島イコ)

posted by 栗 at 23:00| FAB4 | 更新情報をチェックする

「24 JAPAN」第20話(再)



テレ朝チャンネル1 5:00〜6:00

第20話「7:00P.M.-8:00P.M.」

片瀬那奈 AS 氷川七々美(消息不明)

「24 JAPAN」第20話の、今年5回目の再放送です。第19話までは今年6回目だったのですが、3回目が第11話を飛ばした上に第19話までしか放送しなかったので、こんな事態となりました。第20話にして、遂に真の黒幕である竜雷太さんが演じるビクターが登場して、云ったセリフが「いよいよクライマックスだ!」なのです。えっと、お前が云うか。竜雷太さんと云えば、かつては西豪寺エレナ様と共演していて、見事に打ち切りドラマとなったのですが、そう云えば西豪寺エレナ様も「打ち切り?」とかセリフで云っていたし、最終回でピンクのキノコ頭で出て来て番宣で「此れ位しないと、誰も観てくれないと思って」なんて云っていましたけれど、「鉄板少女アカネ !!」はコメディーだったわけで、こっちはシリアスなドラマではなかったのでしょうか。

本放送:2021年2月26日(テレビ朝日)

(小島イコ/姫川未亜)

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