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2023年11月15日

「ポールの道」#193「PIPES OF PEACE」

Pipes of Peace


時代を1983年に逆戻りして、ポール・マッカートニーは、英国では1983年10月31日にMPL/パーロフォンから、米国では同年10月26日にMPL/コロムビアから、ソロとしては4作目でウイングスも含めれば12作目のアルバム「PIPES OF PEACE」をリリースしました。前作アルバム「TUG OF WAR」ではスティーヴィー・ワンダーとの共演曲「EBONY AND IVORY」が大きな話題となりましたが、今作では当時アルバム「THRILLER」がモンスター・セールスを続けていたマイケル・ジャクソンと共演した「SAY SAY SAY」が大ヒットしました。ポールはマイケルの「THRILLER」に収録されて先行シングルにもなった「THE GIRL IS MINE」でも共演していましたが、レコーディングはこちらに収録されている「SAY SAY SAY」と「THE MAN」の方が先で、ソノ返礼として「THE GIRL IS MINE」に参加したものの、アルバム「THRILLER」が先にリリースされたのです。こちらのアルバム「PIPES OF PEACE」は、そんな事情からも分かる様に、前作「TUG OF WAR」でのセッションと、ソノ後に今作用にレコーディングした楽曲から構成されているので、レコーディング期間としては1980年11月から1983年7月までの2年半もの長期に渡る事となりました。そもそもポールはアルバム「TUG OF WAR」を2枚組でリリースしようと考えていたわけで、実現していれば「SAY SAY SAY」と「THE MAN」は勿論、「SO BAD」なども2枚組に収録されていたのでしょう。しかしながら、此のアルバムは前作同様にサー・ジョージ・マーティンがプロデュースして、ジェフ・エメリックがエンジニアなのですが、今一つアルバムとしての評判は芳しくない出来栄えで、シングル「SAY SAY SAY」は全米首位、全英2位、シングル「PIPES OF PEACE」は全英首位と売れたものの、アルバムは全英4位、全米15位と、特に米国では不振に終わりました。

長期に渡ったレコーディング・メンバーは豪華で、ポール・マッカートニー(リード・ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル、ベース、アコースティック・ギター、エレクトリック・ギター、アコースティック・ピアノ、エレクトリック・ピアノ、キーボード、シンセサイザー、ボコーダー 、ドラムス 、パーカッション、サトウキビ)、リンダ・マッカートニー(バッキング・ヴォーカル、キーボード)、エリック・スチュワート(エレクトリック・ギター、バッキング・ヴォーカル)、マイケル・ジャクソン(ヴォーカル&バッキング・ヴォーカル)、デニー・レイン(アコースティック・ギター、エレクトリック・ギター)、リンゴ・スター(ドラムス)、スタンリー・クラーク(ベース)、スティーヴ・ガッド(ドラムス)、デイヴ・マタックス(ドラムス)、エイドリアン・ブレット(パンパイプ)、ジェームス・キッペン(タブラ)、ペスタロッチ・チルドレン・コア(コーラス)、ジョージ・マーティン(サトウキビ、バイシクル・ホイール、ピアノ)と云った面々です。ポールやマーティンが担当した「サトウキビ」とか「バイシクル・ホイール」などは、パーカッションの様にサトウキビを折った音や車輪を打った音を使っています。内容は、A面が、1「PIPES OF PEACE」、2「SAY SAY SAY」、3「THE OTHER ME(もう一人の僕)」、4「KEEP UNDER COVER」、5「SO BAD」で、B面が、1「THE MAN」、2「SWEETEST LITTLE SHOW」、3「AVERAGE PERSON」、4「HEY HEY」、5「TUG OF PEACE」、6「THROUGH OUR LOVE(ただ愛に生きて)」の、全11曲入りです。コノ内「SAY SAY SAY」と「THE MAN」はポールとマイケル・ジャクソンの共作で、「HEY HEY」がポールとスタンリー・クラークの共作で、他はポールが書いた楽曲です。前述の通り前作アルバム「TUG OF WAR」のレコーディングと、ソノ後に今作の為に追加されたレコーディングが混じっています。

アルバム「TUG OF WAR」のレコーディング曲は、「SAY SAY SAY」と「KEEP UNDER COVER」と「SO BAD」と「THE MAN」と「SWEETEST LITTLE SHOW」と「AVERAGE PERSON」と「HEY HEY」の7曲で、今作への追加レコーディング曲は「PIPES OF PEACE」と「THE OTHER ME」と「TUG OF PEACE」と「THROUGH OUR LOVE」の4曲です。つまりは、3分の2位は前作用にレコーディングされていた楽曲で構成されているわけで、正に「姉妹盤」とも云えるのですが、ソレだけに前作と比較されて、評価が低い可哀想なアルバムです。英国ではシングルが首位になったタイトル曲の「PIPES OF PEACE」や、ソノB面で米国や日本ではA面になった「SO BAD」が良いし、個人的には「SO BAD」が此のアルバムでは最も好きです。ポール&リンダ・マッカートニーにリンゴ・スターとエリック・スチュワートがバンドとして出演しているMVも、シンプルですが大好きです。次に好きなのが「THE OTHER ME」で、コレはポールが全ての楽器も歌も担当しているアルバム「McCARTNEY」や「McCARTNEY U」や「McCARTNEY V」と同じ路線で、ド派手な「SAY SAY SAY」の次に入っているので損をしていますが、佳曲です。と申しますか、個人的には「SAY SAY SAY」と「THE MAN」の2曲が浮き過ぎていて、正直に云えば「要らない」と思います。両A面シングルにでもして頂いて、アルバムには収録しない方が良かったとさえ思います。そして、些かぬるいB面も、無理にスタンリー・クラークとのセッションである「HEY HEY」を入れたり、お得意の合わせ技でコケている「TUG OF PEACE」とか、これまたお得意の甘過ぎるバラード「THROUGH OUR LOVE」とか、ジャケットが見開きで開いて見ないとポールの手しか見えないデザインとか、悪い時のポール・マッカートニーが連発されているのも、ポールのファンにとっては「憎めない」アルバムです。

(小島イコ)

posted by 栗 at 23:00| FAB4 | 更新情報をチェックする

「大奥〜華の乱〜」第八話〜第十話(最終話)(再)で内山理名ちゃん



フジテレビTWO 17:30〜20:10

第八話「お犬様」
第九話「遺言」
第十話(最終話)「乱心」

内山理名(主演) AS 安子

「大奥〜華の乱〜」第八話から第十話(最終話)の、今年2回目の再放送です。終盤にかけてドロドロ展開も加速してゆき、上様の「生類憐みの令」が出てくると、ああ、こいつは天下の悪法を作った「綱吉」だったんだ、と思い出させてくれます。もう、ソレ以前に上様が「サイコパス」なわけで、お犬様エピソードなどサラリと描かれていて、それ故に不気味度数が増しています。最終話で理名ちゃんが演じた安子が柳沢を「夫の仇!」と刺そうとして刃を奪われて、柳沢が誤って上様を刺してしまう展開で、死ぬ時になって初めて上様が人間らしくなるのも皮肉な展開です。でも「夫の仇!」と刺そうとする安子が、何だか可愛いんですよね。

本放送:2005年12月8日〜12月22日(フジテレビ)

(姫川未亜/小島イコ)

posted by 栗 at 20:10| RINA | 更新情報をチェックする

「片瀬のNANA CHANNEL」#168【生配信】HYBE INSIGHTやEVNNEペンミやセブチライブでワクワクしてる人の雑談【20時〜】



YouTube「片瀬のNANA CHANNEL」 20:00配信開始(1時間41分51秒)

那奈ちゃんのYouTube第168弾で、今回はまたしても生配信だそうです。2月も3月も4月も5月も6月も7月も8月も9月も10月も全てが生配信、11月に入っても2回目もやっぱり生配信で、42回連続の「推し活」です。那奈ちゃんを下げる記事で「最近は、Xもインスタも更新せずに、YouTubeで韓国アイドルを語る生配信ばかりやっているが、再生数はどれも1万回と爆死状態」などと書かれていますが、合っているようで間違っています。ソレはYouTubeの件で「再生数が1万回」と書いてありますが、ソレは配信後に謎に増加している数字で、同接では5百人から多くとも7百人位しか観ていません。本日に関して云えば、同接で2百人台でした。まあ、擦り過ぎの「推し活」ばかりでは、そうなりますわなあ。ソレでも本人は「今が一番幸せで充実しています」だそうなので、もう「会社員が本業」なんですから、そっとしておいてはくれませんかね。

(小島イコ/姫川未亜)

posted by 栗 at 20:00| YouTube | 更新情報をチェックする

「24 JAPAN」第15話(再)



テレ朝チャンネル1 5:00〜6:00

第15話「2:00P.M.-3:00P.M.」

片瀬那奈 AS 氷川七々美(消息不明)

「24 JAPAN」第15話の、今年6回目の再放送です。物語の方は、ようやくテロリスト「林親子」の狙いが判明します。ソレが現馬と朝倉麗議員が関わった「夜のとばり作戦」で、林親子の妻や娘たちが巻き添えを食って殺されてしまった復讐なのでした。ソレで現馬に朝倉麗議員を射殺させようと、何度も同じ手を使って失敗していたわけですなあ。林親子だけ名前が原作通りのカタカナなのもアレですが、他の日本人も「現馬(げんば)」とか「麗(うらら)」とか「六花(りっか)」とか「伊月(いづき)」とか「民三(たみぞう)」とか、なかなかどうしてキラキラしています。

本放送:2021年1月22日(テレビ朝日)

(小島イコ/姫川未亜)

posted by 栗 at 06:00| ACTRESS | 更新情報をチェックする