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2023年11月07日

「片瀬のNANA CHANNEL」#167【誕生日生配信】推しを成功させるオタクになると決めた人の渡韓やEVNNEの話【20時半〜】



YouTube「片瀬のNANA CHANNEL」 20:30配信開始(1時間37分4秒)

那奈ちゃんのYouTube第167弾で、今回はまたしても生配信だそうです。2月も3月も4月も5月も6月も7月も8月も9月も10月も全てが生配信、11月に入っても1回目もやっぱり生配信で、41回連続の「推し活」です。お誕生日に「推し活」生配信なんて、何だか淋しいですね。「推しを成功させるオタクになると決めた人」で「今が一番幸せで充実しています」らしいので、もはや那奈ちゃんに「ご自分の芸能活動をして欲しい」なんて望んでも無駄でしょう。

(小島イコ/姫川未亜)

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「ポールの道」#185「THE JOHN LENNON COLLECTION」JOHN LENNON’S BEST ALBUM #2

John Lennon Collection


もしもジョン・レノンが殺されていなければ、ジョンはポール・マッカートニーのアルバム「TUG OF WAR」を聴いて、例えばポールがスティーヴィー・ワンダーと共演した「EBONY AND IVORY」は「歌詞の内容が当たり前過ぎて踏み込みが甘過ぎる」とか、「HERE TODAY」は「感傷的過ぎる」とか的確なアドバイスを含んだ毒舌で評していたでしょう。まあ「HERE TODAY」は、ジョンが生きていたならば生まれてはいない楽曲ではありますが、鍵盤楽器の白と黒を人種に例えて、黒人最高のミュージシャンであるスティーヴィー・ワンダーと一緒に演奏して歌うなんて事は、天然バカボンのポール・マッカートニーだからこそ本人は大真面目に考えて、大衆にも受け入れられて大ヒットしたわけで、少なくともジョン・レノンは絶対にやっていない路線です。そんなジョン・レノンが亡くなって、現在まで多くのベスト盤がリリースされていますが、死後に最初にリリースされたのが、1982年11月1日に英国でEMIパーロフォンから、同年11月8日に米国ゲフィンから出た「THE JOHN LENNON COLLECTION」です。アナログ盤で、英国盤(日本盤も)は17曲入りで、米国盤は15曲入りでした。当時はEMIとゲフィンでレーベルが違っていた音源を、垣根を越えて1枚に収められていました。ジョンのベスト盤としては、1975年リリースの「SHAVED FISH」があって、そちらはEMI時代のシングル曲をジョン自身が編集していましたが、こちらは其の後も含めてのオール・タイム・ベスト盤で、何より凄いのがジャケットで、此のジョンがまっすぐにこちらを見ているポートレートは、1980年12月8日に撮影されていて、つまり、此の写真の数時間後にはジョンは殺されてしまうのです。1989年10月23日にCD化されて、英国盤に2曲加えた全19曲入りとなっています。

CD化された内容は、1「GIVE PEACE A CHANCE」(1969年シングル)、2「INSTANT KARMA!」(1970年シングル)、3「POWER TO THE PEOPLE」(1971年シングル)、4「WHATEVER GETS YOU THRU THE NIGHT」、5「#9 DREAM」(4,5は1974年アルバム「WALLS AND BRIDGES」シングル・カット)、6「MIND GAMES」(1973年アルバム「MIND GAMES」シングル・カット)、7「LOVE」(1970年アルバム「JOHN LENNON / PLASTIC ONO BAND(ジョンの魂)」)、8「HAPPY XMAS(WAR IS OVER)」(1971年シングル)、9「IMAGINE」(1971年アルバム「IMAGINE」シングル・カット)、10「JEALOUS GUY」(1971年アルバム「IMAGINE」)、11「STAND BY ME」(1975年アルバム「ROCK'N'ROLL」シングル・カット)、12「(JUST LIKE)STARTING OVER」、13「WOMAN」、14「I'M LOSING YOU」、15「BEAUTIFUL BOY(DARLING BOY)」、16「WATCHING THE WHEELS」、17「DEAR YOKO」(12から17、1980年アルバム「DOUBLE FANTASY」、12、13、16はシングル・カット)、18「MOVE OVER MS. L」(1975年シングル「STAND BY ME」B面)、19「COLD TURKEY」(1969年シングル)です。まずは目に付くのが、遺作となってしまったアルバム「DOUBLE FANTASY」から6曲も選曲されている事です。ジョンとヨーコさんの曲が会話形式で代わる代わる収録されているオリジナルとは違って、ジョンが書いて歌っている7曲中6曲が選ばれているのです。コレに関しては「アルバム“DOUBLE FANTASY”は通して聴け!」とエラソーに云っていた評論家さんたちはどう思っているのでしょうか。ジョンの曲だけを聴きたければ「CLEANUP TIME」以外の6曲は、コレで聴けてしまうんですよ。公式盤でそう云う事になったわけで、困りましたね。

レーベルを越えての選曲だったので、アルバム「DOUBLE FANTASY」しかなかったゲフィンとしては、こうするより他に手はなかったのでしょう。結局はゲフィンも其の後のポリドールも、EMIに権利を渡してしまうんですけれどね。そして、ジョンが選曲したシングル集だった「SHAVED FISH」全11曲中で選曲から漏れたのが「MOTHER」と「WOMAN IS THE NIGGER OF THE WORLD」の2曲です。その代わりにEMI時代からは「LOVE」と「JEALOUS GUY」と「STAND BY ME」と「MOVE OVER MS. L」が加わっていて、「LOVE」と「JEALOUS GUY」はシングル・カットもされました。「BEAUTIFUL BOY(DARLING BOY)」も、ショーンがCMに出た時に日本だけでシングル・カットされています。此の辺りの匙加減は、当時ジョンの死後に「愛と平和のジョン・レノン」路線で売っていこうとしていたレコード会社などの思惑が反映されていたのでしょう。「MOVE OVER MS. L」に関しては、キース・ムーンへの提供曲のセルフ・カヴァーで、シングル「STAND BY ME」のB面でアルバム未収録だったので、ナイスな選曲だったし、最後に唐突に「COLD TURKEY」が入っているので、初心者には「アレレ、愛と平和のジョンじゃないぞ」と思わせたでしょうね。結局は「I'M LOSING YOU」と「DEAR YOKO」以外の17曲はシングルのみかシングル・カットされた曲になったのです。アルバム「SHAVED FISH」では最初の「GIVE PEACE A CHANCE」から2曲目の「COLD TURKEY」がメドレーになっていて、最後の「HAPPY XMAS(WAR IS OVER)」と「GIVE PEACE A CHANCE」もメドレーになっていたのですが、最後の方の「GIVE PEACE A CHANCE」は1972年8月30日にマディソン・スクエア・ガーデンで行われた「ワン・トゥ・ワン・コンサート」からのライヴ音源で、ジョンの声よりも目立っているのが「スティーヴィー・ワンダー」なのです。つまり、スティーヴィーとジョンは、ポールとの「EBONY AND IVORY」の10年前に共演していたわけです。

(小島イコ)

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2023年11月08日

「24 JAPAN」第10話(再)



テレ朝チャンネル1 5:00〜6:00

第10話「09:00A.M.-10:00A.M.」

片瀬那奈 AS 氷川七々美(消息不明)

「24 JAPAN」第10話の、今年6回目の再放送です。現馬は逃げ捲り、美有は叫び捲り、CTUは疑心暗鬼で、朝倉陣営は悩み捲りで、堂々巡りとなっております。冷徹にテロを進めていた神林民三まで急に焦り始めて、コノ展開が延々と続くわけで、那奈ちゃんが演じた氷川七々美の出番はとっくに終わっているし、付き合っていられませんなあ。

本放送:2020年12月4日(テレビ朝日)

(小島イコ/姫川未亜)

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「ポールの道」#186「STEVIE WONDER CLASSIC ALBUM SELECTION(1972-1976)」「STEVIE WONDER AT THE CLOSE OF A CENTURY」



ジョン・レノンとも、ポール・マッカートニーとも、共演した事がある稀有なミュージシャンであるスティーヴィー・ワンダーは、デビューしたのは1962年で、ビートルズと同期です。しかしながら、スティーヴィー・ワンダーはデビューした時にはまだ12歳でした。ジョン・レノンやリンゴ・スターよりも10歳も若いのです。近年はアルバムをリリースしてはいませんが、1960年代から1990年代にはコンスタントに新作を発表していて、全米トップ10ヒット曲は30曲にも及び、グラミー賞も22部門で最多受賞するなど、偉大なミュージシャンで、今なお現役です。そんなスティーヴィー・ワンダーは、モータウン一筋でやってきたものの、何しろ子どもだったので、21歳になるまではモータウンから売り上げの3%しかもらえていなかったとも云われています。10代だった1960年代にも多くの名曲を残していますが、本領発揮したのは1970年代からです。21歳になったスティーヴィーは、セルフ・プロデュースする事をモータウンに認めさせて、1972年のアルバム「TAKING BOOK」から、1973年のアルバム「INNERVISIONS」ときて、1974年のアルバム「FULFILINGNESS' FIRST FINALE」までの3部作を、更には1976年には2枚組の大作アルバム「SONG IN THE KEY OF LIFE」と、立て続けに傑作アルバムを発表しました。1975年にアルバム「STILL CRAZY AFTER ALL THESE YEARS」でグラミー賞を受賞したポール・サイモンが受賞スピーチで「何より、今年アルバムを発表しなかったスティーヴィー・ワンダーに感謝します」と云ったのは有名な話です。個人的にもコノ1972年から1976年にかけてリリースされた4作5枚が好きなのですが、ソレを全て収録した箱が「STEVIE WONDER CLASSIC ALBUM SELECTION(1972-1976)」です。

箱のデザインは些か頂けないものの、中味は2000年にリマスターされたデジパック仕様の4作5枚が全て収録されていて、スティーヴィーの楽曲は、特に1970年代は「アルバムで聴く」のが良いので、色々と出ているベスト盤を買うよりも、ある意味で全盛期だった1972年から1976年までのアルバムがコレで手に入るので、新品は廃盤でしょうけれど、中古盤ならば驚く程に安値で入手可能です。アルバム「TAKING BOOK」には「YOU ARE THE SUNSHINE OF MY LIFE」や「SUPERSTITION」と云った大ヒット曲が収録されていますが、ジェフ・ベックと共演している「LOOKING FOR ANOTHER PURE LOVE」なども収録されていますし、アルバム「INNERVISIONS」にも「LIVING FOR THE CITY」や「HIGHER GROUND」や「DON'T YOU WORRY ’BOUT A THING」や「HE'S MISSTRA KNOW-IT-ALL」が、アルバム「FULFILINGNESS' FIRST FINALE」には「YOU HAVEN'T DONE NOTHING」や「BOOGIE ON REGGAE WOMAN」が、アルバム「SONG IN THE KEY OF LIFE」にも「I WISH」や「SIR DUKE」や「ISN'T SHE LOVELY」や「ANOTHER STAR」や「AS」と云った大ヒット曲が目白押しで、驚異的なのは他の楽曲も全て捨て曲なしの名曲ばかりなのです。アルバム「INNERVISIONS」に至っては、後述するベスト盤に全9曲中8曲が選曲されているので、そもそも1枚や2枚のベスト盤では収まり切れないヒット曲を連発しているミュージシャンですから、特にコノ1970年代に関してはオリジナル・アルバムで聴いてこそ素晴らしさが存分に味わえます。ベスト盤で聴くならば、1982年の2枚組「STEVIE WONDER’S ORIGINAL MUSIQUARIUM T」が此の辺を押さえて、全16曲入りで新曲が4曲収録されていました。

1996年には「STEVIE WONDER ~ SONG REVIE A GREATEST HITS COLLECTION」がリリースされて、CD1枚の全21曲入りとCD2枚組の全31曲入りのオール・タイム・ベスト盤で、曲数が違うだけではなく選曲も全く異なっています。ポール・マッカートニーと共演した「EBONY AND IVORY」が両方に収録されていて、コノ曲がスティーヴィーのベスト盤に収録されているのは珍しいです。しかしながら、1枚や2枚で収まり切れる様なキャリアではないので、ベスト盤ならば1999年にリリースされたCD4枚組の「STEVIE WONDER AT THE CLOSE OF A CENTURY」全70曲入りがオススメです。CD1は1963年の初ヒット曲「FINGERTIPS」に始まり「UPTIGHT(EVERYTHING'S ALRIGHT)」、「A PLACE IN THE SUN」、「FOR ONCE IN MY LIFE」、「MY CHERIE AMOUR」、「SIGNED, SEALED, DELIVERED I'M YOURS」、などから1972年の「I LOVE EVERY LITTLE THING ABOUT YOU」までの23曲が、CD2には1972年から1974年までの3部作アルバム「TAKING BOOK」と「INNERVISIONS」と「FULFILINGNESS' FIRST FINALE」から17曲で、前述した通りアルバム「INNERVISIONS」は全9曲中8曲も収録されていて、CD3は1976年のアルバム「SONG IN THE KEY OF LIFE」から1980年のアルバム「HOTTER THAN JULY」までの16曲で、CD4には1982年のベスト盤「STEVIE WONDER’S ORIGINAL MUSIQUARIUM T」の新曲が4曲中3曲(「THAT GIRL」、「RIBBON IN THE SKY」、「DO I DO」)に始まって、1980年代の大ヒット曲「I JUST CALLED TO SAY I LOVE YOU」や「OVERJOYED」や「PART-TIME LOVER」、更に1990年代の「FOR YOUR LOVE」、そして最後は1997年のベビーフェイスとの共演曲「HOW COME, HOW LONG」で〆る14曲で、計70曲入りでございます。こちらも廃盤でしょうけれど、中古盤では2千円位で買えると思います。

(小島イコ)

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2023年11月09日

「24 JAPAN」第11話(再)



テレ朝チャンネル1 5:00〜6:00

第11話「10:00A.M.-11:00A.M.」

片瀬那奈 AS 氷川七々美(消息不明)

「24 JAPAN」第11話の、今年5回目の再放送です。本当は6回目となるはずが、3回目の第11話が飛んでしまったので、ややこしい事になっています。ダラダラと民三との対決が描かれている中盤ですが、真の黒幕は別にいるわけで、民三は那奈ちゃんが演じた氷川七々美を「七々美」なんぞと呼び捨てにしてエラソーだったのに、実は小者だったわけで、民三で引っ張り過ぎです。

本放送:2020年12月18日(テレビ朝日)

(小島イコ/姫川未亜)

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「ポールの道」#187「GONE TROPPO」

ゴーン・トロッポ


1982年10月27日に、ジョージ・ハリスンは、ビートルズ解散後8作目となるスタジオ・ソロ・アルバム「GONE TROPPO」をダーク・ホース/ワーナーからリリースしました。タイトルは「GONE A BIT LOONEY」を略したもので、「ちょっとキレている」と云う意味です。此のアルバムをリリースした当時のジョージは映画制作に没頭していて、音楽は趣味みたいなもんで、アルバムのプロモーション活動も全く行っていなくて、全米108位で全英ではチャートインすらしていません。評論家も挙って酷評していて、それどころかビートルズやジョージのファンを自認する方々からも滅茶苦茶叩かれました。松村雄策さんの様な「ビートルズ命」の方からまで「今のジョージがやっている事は、ビートルズ・ファンに対する裏切り行為だ」とまで書かれていました。内容は、A面が、1「WAKE UP MY LOVE(愛に気づいて)」、2「THAT'S THE WAY IT GOSE」、3「I REALLY LOVE YOU」、4「GREECE」、5「GONE TROPPO」で、B面が、1「MYSTICAL ONE」、2「UNKNOWN DELIGHT」、3「BABY DON'T RUN AWAY」、4「DREAM AWAY」、5「CIRCLES」の、全10曲入りです。ジャケットは元・ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンドの“レッグス”ラリー・スミスが手掛けていて、楽曲は「I REALLY LOVE YOU」が1961年のステレオズによるドゥーワップ・ナンバーのカヴァーで、他はジョージの自作です。プロデュースはジョージに前作でも組んだレイ・クーパーと、ビートルズ時代からの盟友・フィル・マクドナルドの3人です。1曲目の「WAKE UP MY LOVE」はシングル・カットされて、全米53位まで上がっていますが、かつては全米首位に輝いていたジョージにとっては物足りない成績でした。そんな事情もあってか、ジョージの次作アルバムは5年後となってしまいました。

リリース当時に酷評され大失敗作とされたアルバム「GONE TROPPO」ですが、後に「なかなか良いんじゃないの」と評価される事となります。「WAKE UP MY LOVE」のシンセサイザー・ポップや、ジョージらしい「THAT'S THE WAY IT GOSE」や、真面目にドゥーワップをカヴァーしている点ではタツローにも通じる「I REALLY LOVE YOU」もあり、前奏が長過ぎてインストゥルメンタルかと思わせてヴォーカルが入る「GREECE」、無国籍音楽っぽい「GONE TROPPO」、美しい「MYSTICAL ONE」や、ジョージならではのコード進行が冴える「UNKNOWN DELIGHT」、コーラスが面白い「BABY DON'T RUN AWAY」、映画「バンデットQ」の主題歌だったので「オ・ラ・イ・ナ・エ」として日本ではシングル・カットされたポップな「DREAM AWAY」、そしてアルバム「THE BEATLES(ホワイト・アルバム)」の頃に書いて現在では「イーシャー・デモ」の音源も聴ける「CIRCLES」と、楽曲としては捨て曲なしの粒揃いなんですけれどね。此のアルバムには、ヘンリー・スピネッティ(ドラムス)、ハービー・フラワーズ(ベース)、レイ・クーパー(パーカッション)、デイヴ・マタックス(ドラムス)、ビリー・プレストン(キーボード)などの他に、ディープ・パープルのジョン・ロードや、おそらくビリー・プレストン繋がりで、シリータも参加しています。シリータはスティーヴィー・ワンダーの最初の奥さんで、スティーヴィーと数多くの楽曲を共作していて、スティーヴィーのプロデュースで、1972年のアルバム「SYREETA」と、1974年のアルバム「STEVIE WONDER PRESENTS SYREETA」と云った名作を残していて、1979年から1981年頃にはビリー・プレストンとデュエットした楽曲やアルバムをリリースしています。「DREAM AWAY」でジョージとほとんどデュエット状態で聴ける声は、シリータによるものです。現在のCDでは「MYSTICAL ONE」のデモ音源が、ボーナス・トラックとして収録されています。

(小島イコ)

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2023年11月10日

「24 JAPAN」第12話(再)



テレ朝チャンネル1 5:00〜6:00

第12話「11:00A.M.-12:00P.M.」

片瀬那奈 AS 氷川七々美(消息不明)

「24 JAPAN」第12話の、今年6回目の再放送です。全24話なので丁度真ん中まできたのですけれど、おいおい、まだ半分かよ、と既に脱落した方々も多かったでしょう。本放送は週末のクリスマスの深夜だったので、こんなヘッポコリンでポンコツなドラマを観ている人は少なかったでしょう。

本放送:2020年12月25日(テレビ朝日)

(小島イコ/姫川未亜)

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「烈火 警視庁強行犯 樋口顕」(再)で内山理名ちゃん



日本映画専門チャンネル 15:40〜15:30

内山理名 AS 藤井麻奈

「烈火 警視庁強行犯 樋口顕」の、今年4回目の再放送です。理名ちゃんが演じた藤井麻奈さんは、主人公の内藤剛志さんが演じる樋口刑事の相棒ですが、飼い猫が交通事故に遭ってしまい、捜査中に「家族同然の猫なので家に帰らせて下さい」と頼んで、樋口刑事に「ばかもん!」と波平みたいに一喝されて、カツオみたいにションボリします。事件の方は、犯人が死んだ息子の恨みを晴らそうとして、息子を死に追いやった者たちを火焙りにして殺すと云う、かなり残忍な手法を取っていて、冒頭で「闇金ウシジマくん」や「雲霧仁左衛門」でお馴染みのやべきょうすけさんが犠牲者になります。

本放送:2016年12月21日(テレビ東京)

(姫川未亜/小島イコ)

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「ポールの道」#188「OLD WAVE」



ジョージ・ハリスンが「ちょっとキレてますよ」とアルバム「GONE TROPPO」で全米108位と大爆死していた頃、仲良しの元同僚であるリンゴ・スターは、もっと酷い事になっていました。リンゴは1981年のアルバム「STOP AND SMELL THE ROSES」で、毎度お馴染みの「WITH A LITTLE HELP FROM MY FRIENDS」方式で、ポール・マッカートニーやジョージ・ハリスンにも楽曲提供と演奏とプロデュースを頼んで、ジョン・レノンの死によって実現しなかったもののジョンにも参加してもらう予定でした。他にもニルソンやロン・ウッドやスティーヴン・スティルスにも楽曲提供や演奏やプロデュースを任せたものの、統一性に欠けるアルバムとなってしまい、全米98位で全英ではチャートインすらしない大爆死となっておりました。ソコで、今度はイーグルスのジョー・ウォルシュをプロデューサーに迎えて、巷では「NEW WAVE」が流行っているから、じゃあオレは「OLD WAVE」だとばかりに、若き日のリンゴをジャケットにした通算9作目でリンゴ的には7作目のソロ・アルバム「OLD WAVE」を、1983年6月16日にリリースするのですが、此のアルバムは、ドイツでベラフォンから、カナダでRCAから、そして日本では遅れて同年11月にRCAからリリースされたのですけれども、英国や米国ではリリースされなかったのです。つまりは大爆死する前の段階で、発売すら見送られると云う、何ともはや、イチオーは「元・ビートルズ」なのに、屈辱的な扱いをされたわけです。まあ、レコード会社も道楽でやっているわけではなく、リンゴのソロじゃ売れないと判断して、発売を拒否したのでしょうから、前作が大爆死していたので仕方ないし、ビジネスとしては当たり前の話だったのです。

内容は、A面が、1「IN MY CAR」、2「HOPLESS」、3「ALIBI」、4「BE MY BABY」、5「SHE’S ABOUT A MOVER」で、B面が、1「I KEEP FORGETTIN’」、2「PICTURE SHOW LIFE」、3「AS FAR AS WE CAN GO」、4「EVERYBODY'S IN A HURRY BUT ME」、5「GOING DOWN」の、全10曲入りです。半分の5曲がリンゴとジョー・ウォルシュの共作で、チカラが入っているものの、出来栄えはイマイチです。タイトルやジャケットのイメージから「BE MY BABY」なんてタイトルを見たら「おっと、ロネッツのカヴァーか?」と思わせますが、ジョー・ウォルシュが書いた同名異曲で、ズッコケ丸出しですよ。兎に角、発売もしてくれないんじゃ評価のしようもないわけで、英国や米国では完全に「なかった事」にされている可哀想なアルバムですが、そんな一介のファン如きから同情されても、リンゴにとっては何とも云えないでしょう。後に「オールスター・バンド」にも加入するジョー・ウォルシュは、リンゴとは仲良しなばかりではなく、ジョー・ウォルシュの奥さんは、リンゴの奥さんであるバーバラ・バックの妹なのです。つまり、ジョー・ウォルシュはリンゴの義理の弟なんですよ。ソレで、兄貴の為に奮闘したわけですが、何度も云いますけれど英国と米国では発売拒否されちゃったわけで、空回りにも程があります。コノ大失敗作以前のアルバムを最後に、リンゴもジョージ・ハリスン同様に長い沈黙状態となりますが、ジョージは音楽はセミリタイア状態でも映画制作をしていたわけで、一方のリンゴはアルコール依存症になってしまい、奥さんと共に更生施設に入ったらしく、次のスタジオ・アルバムは、なんと9年後となるのでした。CDにはボーナス・トラックで「AS FAR AS WE CAN GO」のオリジナル・ヴァージョンが収録されていますが、中古盤で1万円位の価格になっているので、高いけれども内容はヘッポコリンです。

(小島イコ)

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2023年11月11日

「ポールの道」#189「BIRDS OF PREY」



1983年4月5日に、ゴドレイ&クレームは5作目のアルバム「BIRDS OF PREY」をポリドールからリリースしました。前作「ISMISM」では「SNACK ATTACK」や「THE PARTY」と云った長尺な曲で大胆にラップを取り入れて、シングル・カットした「UNDER YOUR THUMB」(全英3位)、「WEDDING BELLS」(全英7位)と、大ヒット曲も生まれたのですが、ソコは捻くれたゴドレイ&クレームなので、次作となったアルバム「BIRDS OF PREY」では、また違った路線となっております。内容は、A面が、1「MY BODY THE CAR」、2「WORM AND THE RATTLESNAKE」、3「CATS EYES」、4「SAMSON」、5「SAVE A MOUNTAIN FOR ME」で、B面が、1「MADAME GUILLOTINE」、2「WOODWORK」、3「TWISTED NERVE」、4「OUT IN THE COLD」の、全9曲入りです。プロデュースはゴドレイ&クレームで、楽曲も全てゴドレイ&クレーム作で、歌と演奏も「SAVE A MOUNTAIN FOR ME」にサックスでガイ・パーカーが参加している以外は全てゴドレイ&クレームによるものです。ジャケットも洒落ていますが、先行シングル「SAVE A MOUNTAIN FOR ME」がレコード会社に気に入られて、ソノ路線で作ったとの事で、そもそも米国ではリリースされていなくて、ゴドレイ&クレームの本意ではなかったともされるアルバムです。

まずは、1曲目の「MY BODY THE CAR」ですが、ゴドレイ&クレームの二人が声だけのアカペラのドゥーワップ・スタイルで歌っています。日本ではアカペラと云うとタツローを連想するでしょうが、ゴドレイ&クレームにかかると些か趣きは異なっていて、何とも云えない奇妙な楽曲となっています。スタイルとしては、1985年に奇才・トッド・ラングレンが発表したアルバム「A CAPPELLA」に近い感覚で、全ての楽器による音も「人間の声のみで表現した」と云ったらよろしいのでしょうか。コノ曲で幕を開けるので、アルバム全体も「肉声」が前に出た印象を受けます。2曲目の「WORM AND THE RATTLESNAKE」はアフリカン・ビートに乗せたダンス・ナンバーですが、演奏よりもケヴィン・ゴドレイのリード・ヴォーカルやロル・クレームのコーラスやヴォイス・パーカッションが前に出る様にオケを加工しています。3曲目の「CATS EYES」はオリジナル10cc時代を彷彿させる楽曲で、コレはシングル・カットすればヒットしたんじゃないでしょうか。4曲目の「SAMSON」も10ccっぽい曲で、第2弾シングルとなっていますがヒットはしていません。5曲目の美しい「SAVE A MOUNTAIN FOR ME」は第1弾シングルでヒットはしていませんが、ベスト盤には必ず収録されている名曲です。

6曲目の「MADAME GUILLOTINE」は些か悪趣味な曲ですが、そうした面もゴドレイ&クレームは10cc時代から兼ね備えていました。7曲目の「WOODWORK」は軽快で、8曲目のうねる「TWISTED NERVE」から、9曲目のYMOみたいな「OUT IN THE COLD」で幕を閉じますが、全体的にはゴドレイ&クレームのヴォーカルがかなり前に出ていて、実験作でもあった前作アルバム「ISMISM」よりもずっとポップです。しかしながらチャートインせずに、1983年ともなると「ゴドレイ&クレーム」と云えば「ミュージック・ヴィデオの監督」としての方が有名になっておりました。超有名な、ハービー・ハンコックの「ROCKIT」や、ポリスの「EVERY BREATH YOU TAKE」などを監督していますが、特筆すべきなのは「10cc」の「FEEL THE LOVE」も手掛けている事でしょう。云わば「オリジナル10ccの4人が再集結した」わけで、大いに話題となりました。CD化された時には、ボーナス・トラックとしてシングル「SAVE A MOUNTAIN FOR ME」のB面「WELCOME TO BREAKFAST TELEVISION」、「SAMSON」のダンス・ミックスとプロモ・シングル・エディット、シングル「GOLDEN BOY」の2ヴァージョンの5曲が加わっています。箱の「BODY OF WORK 1978-1988」では収録時間の関係で最後の「OUT IN THE COLD」がアルバム「HISTORY MIX PART 1」のアタマに飛ばされて収録されているので、バラ売りでも持っていたいアルバムです。

(小島イコ)

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2023年11月12日

「映画 闇金ウシジマくん」

映画 闇金ウシジマくん [Blu-ray]


チャンネルNECO 5:15〜7:30

2012年公開作品

(2012年8月25日公開、撮影:2011年7月15日〜8月20日)

片瀬那奈 AS 大久保千秋

「映画 闇金ウシジマくん」映画版第1作の、今年5回目の放送です。ドラマ版と同じく原作マンガの色々なエピソードをごちゃ混ぜにしていて、尺が長かったドラマと比べると、2時間強の映画では些か詰め込み過ぎとも思えます。ドラマ版の最終回でカウカウファイナンスを辞めた那奈ちゃんが演じた大久保千秋の再登場も、元々が実写化でのオリジナル・キャラクターであった為に、ドラマ以上にキャラクター設定が出鱈目です。
(小島イコ/姫川未亜)

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「ラジエーションハウス〜放射線科の診断レポート〜」#3(再)で内山理名ちゃん

ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~ Blu-ray BOX


チャンネルNECO 12:50〜0:15(全11話連続放送)

#3「仲間に迫る、乳がん」

内山理名 AS 葉山今日子(#3ゲスト)

「ラジエーションハウス〜放射線科の診断レポート〜」#3の、今年5回目の再放送で、今回は全11話一挙放送です。理名ちゃんが演じた葉山今日子さんは、編集者で年下の婚約者がいますが、乳がんが発覚して、結婚を諦めかけますが、婚約者は理解してくれて結婚に向かう展開です。

本放送:2019年4月22日(フジテレビ)

(姫川未亜)

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「ポールの道」#190「WINDOWS IN THE JUNGLE」



1983年9月に、エリック・スチュワートとグレアム・グールドマンの10ccは、10cc名義では9作目のスタジオ・アルバム「WINDOWS IN THE JUNGLE(都市探検)」をマーキュリーからリリースしました。内容は、A面が、1「24 HOURS」、2「FEEL THE LOVE・OOMACHASAOOMA(君に夢中)」、3「YES I AM!」、4「AMERICANA PANORAMA」で、B面が、1「CITY LIGHTS」、2「FOOD FOR THOUGHT」、3「WORKING GIRLS」、4「TAXI!TAXI!」の、全8曲入りです。レコーディング・メンバーは、エリック・スチュワート(リード・ヴォーカル、キーボード、リード・ギター、パーカッション)、グレアム・グールドマン(ヴォーカル、アコースティック・ギター、リズム・ギター、ベース、パーカッション)で、サポートとして、リック・フェン(ヴォーカル、リード・ギター、アコースティック・ギター)、ヴィク・エマースン(キーボード)、スチュアート・トッシュ(ヴォーカル、パーカッション、マリンバ、ドラムス)、更に、マイク・ティモニー(キーボード)、スティーヴ・ガッド(ドラムス、パーカッション)、サイモン・フィリップス(ドラムス)、メル・コリンズ(サックス)が参加しています。プロデュースはエリック・スチュワートとグレアム・グールドマンで、エリックはエンジニアも担当していて、楽曲は全て「スチュワート=グールドマン」作です。ジャケットはアナログ盤では窓の部分がくり抜かれていて、中の絵柄を変えられる仕様でした。特にドラムスに凄腕のスティーヴ・ガッドやサイモン・フィリップスを起用しているので、タイトなリズムが印象的です。

SEから始まる1曲目の「24 HOURS」は8分を超える楽曲で、最後の8曲目「TAXI!TAXI!」も7分半以上もある長尺な曲ですが、「24 HOURS」で印象的なリフが「TAXI!TAXI!」でも再登場していて、最後は最初と同じSEで終わっています。他にも3曲目「YES I AM!」のアウトロのメロディーがそのまんま次の「AMERICANA PANORAMA」のイントロになっていたりして、所謂ひとつの「トータル・アルバム」としての完成度は高いアルバムです。シングル・カットされた「24 HOURS」(全英70位)は半分位のシングル・エディットで、「FEEL THE LOVE」(全英87位)も5分を3分台に縮めてあり、「FOOD FOR THOUGHT」と3曲がありますが、いずれも余りヒットせず、アルバムも全英では70位と「10cc史上最低」の成績でしたが、何故かオランダではアルバムが7位まで上がり、シングル「FEEL THE LOVE」も7位まで上がっています。全体的には完全にAOR路線で、組曲風の長尺な「24 HOURS」や「TAXI!TAXI!」も、かつての「オリジナル10cc」時代のキレがなくて、ただ長いだけと云った印象です。シングル・カットされた「FEEL THE LOVE」や「FOOD FOR THOUGHT」、更にはB面のアタマに持ってきた「CITY LIGHTS」や「WORKING GIRLS」などはキャッチーですが、やはり「10cc」としては「捻り」がなくて物足りない楽曲です。

しかしながら、此のアルバムでは、ほとんどの楽曲でリード・ヴォーカルをエリック・スチュワートが担当していて、オリジナル10ccで4人で分け合っていたり、其の後にはグレアム・グールドマンと半分ずつに担当していたのに、ここに来て「10ccの声はエリック・スチュワートである」と宣言したかの様な見事な歌いっぷりです。でも、時すでに遅しで、此のアルバムと続けて行った全英ツアーもコケた為に、遂に10ccは解散してしまったのです。そう考えると、シングル・カットされた「FEEL THE LOVE」のミュージック・ヴィデオを「ゴドレイ&クレーム」に監督を任せたのも、何やら「最後だから」と云った意味合いがあったのでは、と邪推してしまいます。と申しますか、此のアルバムで最も話題になったのが「FEEL THE LOVE」のMVの監督がゴドレイ&クレームだと云う事だったのですから、10ccとしての役目は終わったのでしょう。解散後の二人は、グレアム・グールドマンはアンドリュー・ゴールドとのユニットである「World In Action」から「Common Knowledge」ときて「WAX」を結成して、エリック・スチュワートは10cc在籍中からポール・マッカートニーのレコーディングに参加して、1980年代のポールを大いにサポートしました。アルバム「WINDOWS IN THE JUNGLE」はCD化されて、「24 HOURS」と「FEEL THE LOVE」と「FOOD FOR THOUGHT」のラジオ・エディットと、「DREADLOCK HOLIDAY」と「I'M NOT IN LOVE」の1982年のライヴ音源と、シングルB面の「SHE GIVES ME PAIN」と「THE SECRET LIFE OF HENRY」の7曲がボーナス・トラックとして収録されています。

(小島イコ)

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2023年11月13日

「24 JAPAN」第13話(再)



テレ朝チャンネル1 5:00〜6:00

第13話「12:00P.M.-1:00P.M.」

片瀬那奈 AS 氷川七々美(消息不明)

「24 JAPAN」第13話の、今年6回目の再放送です。那奈ちゃんが演じた氷川七々美の出番は第3話で終わっているので、待てど暮らせど再登場はありません。それよりも、全24話で後半戦に入ったコノ回で、遂に現馬はテロリストの親玉と思われていた神林民三と直接対決をして、アッサリと民三を撃ち殺してしまうのです。ソコは殺さずにテロリスト組織の解明の為に生け捕りにすべきだったと思うのですが、ソノ辺は米国のドラマが原作なので射殺しちゃうんですよね。しかし、民三が死んじゃったので、氷川七々美への「もうひとつの仕事」の依頼は明かされない侭で終わってしまったのです。しかも民三は小者で、実は真のテロリストたちがやって来るわけで、そんな小者だった民三に13話も使っていて、やはり、引っ張り過ぎでしょう。

本放送:2021年1月8日(テレビ朝日)

(小島イコ/姫川未亜)

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「ポールの道」#191「THE BEATLES / 1962-1966」「THE BEATLES / 1967-1970」2023 EDITIONS



1983年の10cc解散まで来たところで、時間を40年越えて現在である2023年に飛びます。2023年11月2日にビートルズ最後の新曲「NOW AND THEN」がリリースされて、2023年11月10日には「THE BEATLES / 1962-1966」(「赤盤」)と「THE BEATLES / 1967-1970」(「青盤」)の新装盤が、アップルからリリースされましたので、コレはリアルタイムで触れておかなければなりません。「赤盤」と「青盤」は、1973年にアナログ盤でリリースされて、1993年に初CD化されて、当時は初期音源が初ステレオCD化でした。2010年には2009年リマスターでCD化されていて、今回は3度目のCD化となります。まずは「赤盤」ですが、CDは2枚組で、CD1が、1「LOVE ME DO」、2「PLEASE PLEASE ME」、3「I SAW HER STANDING THERE」、4「TWIST AND SHOUT」、5「FROM ME TO YOU」、6「SHE LOVES YOU」、7「I WANT TO HOLD YOUR HAND」、8「THIS BOY」、9「ALL MY LOVING」、10「ROLL OVER BEETHOVEN」、11「YOU REALLY GOT A HOLD ON ME」、12「CAN'T BUY ME LOVE」、13「YOU CAN'T DO THAT」、14「A HARD DAY'S NIGHT」、15「AND I LOVE HER」、16「EIGHT DAYS A WEEK」、17「I FEEL FINE」、18「TICKET TO RIDE」、19「YESTERDAY」で、CD2が、1「HELP!」、2「YOU'VE GOT TO HIDE YOUR LOVE AWAY」、3「WE CAN WORK IT OUT」、4「DAY TRIPPER」、5「DRIVE MY CAR」、6「NORWEGIAN WOOD(THIS BIRD HAS FLOWN)」、7「NOWHERE MAN」、8「MICHELLE」、9「IN MY LIFE」、10「IF I NEEDED SOMEONE」、11「GIRL」、12「PAPERBACK WRITER」、13「ELEANOR RIGBY」、14「YELLOW SUBMARINE」、15「TAXMAN」、16「GOT TO GET YOU INTO MY LIFE」、17「I'M ONLY SLEEPING」、18「HERE, THERE, AND EVERYWHERE」、19「TOMORROW NEVER KNOWS」の、全38曲入りです。

「赤盤」は全26曲入りでしたから、12曲増えていて、ソレが「I SAW HER STANDING THERE」と「TWIST AND SHOUT」と「THIS BOY」と「ROLL OVER BEETHOVEN」と「YOU REALLY GOT A HOLD ON ME」と「YOU CAN'T DO THAT」と「IF I NEEDED SOMEONE」と「TAXMAN」と「GOT TO GET YOU INTO MY LIFE」と「I'M ONLY SLEEPING」と「HERE, THERE, AND EVERYWHERE」と「TOMORROW NEVER KNOWS」です。元々の「赤盤」は、シングルA面曲は押さえていたものの、何故かアルバム「RUBBER SOUL」から6曲も選んでいたり、アルバム「REVOLVER」からはシングル・カットの2曲しか選ばれていなかったりしたのですが、曲数を増やす事になり、ソノ問題のアルバム「REVOLVER」から5曲も追加して、1曲追加で7曲となったアルバム「RUBBER SOUL」と同等に、アルバム「REVOLVER」から合計7曲が収録されています。旧「赤盤」ではリンゴ・スターが歌う呑気な「YELLOW SUBMARINE」で終わっていたのが、ソノ後に「TAXMAN」と「GOT TO GET YOU INTO MY LIFE」と「I'M ONLY SLEEPING」と「HERE, THERE, AND EVERYWHERE」と「TOMORROW NEVER KNOWS」が続けて収録されたので、印象はかなり変わりました。そして、アルバム「REVOLVER」までしかリミックスが進んでいなかったので、1962年から1965年にかけての音源は、デミックスでのリミックスが行われています。旧「赤盤」ではモノラルでの収録だった「LOVE ME DO」と「PLEASE PLEASE ME」と「FROM ME TO YOU」と「SHE LOVES YOU」もステレオ化されていて、特にマスターがモノラルしかない「SHE LOVES YOU」のステレオ化は驚愕です。コレがデミックスと云う技術なのか、と思わされましたが、実はブートレグではコレ以前に見事にステレオ化されてもいたんですよ。まあ、公式盤の音源には敵いっこないんですけれどね。

そして「青盤」ですが、CD1が、1「STRAWBERRY FIELDS FOREVER」、2「PENNY LANE」、3「SGT. PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND」、4「WITH A LITTLE HELP FROM MY FRIENDS」、5「LUCY IN THE SKY WITH DIAMONDS」、6「WITHIN YOU WITHOUT YOU」、7「A DAY IN THE LIFE」、8「ALL YOU NEED IS LOVE」、9「I AM THE WALRUS」、10「HELLO, GOODBYE」、11「THE FOOL ON THE HILL」、12「MAGICAL MYSTERY TOUR」、13「LADY MADONNA」、14「HEY JUDE」、15「REVOLUTION」で、CD2が、1「BACK IN THE U.S.S.R.」、2「DEAR PRUDENCE」、3「WHILE MY GUITAR GENTLY WEEPS」、4「OB-LA-DI, OB-LA-DA」、5「GLASS ONION」、6「BLACKBIRD」、7「HEY BULLDOG」、8「GET BACK」、9「DON'T LET ME DOWN」、10「THE BALLAD OF JOHN AND YOKO」、11「OLD BROWN SHOE」、12「HERE COMES THE SUN」、13「COME TOGETHER」、14「SOMETHING」、15「OCTOPUS'S GARDEN」、16「OH!DARLING」、17「I WANT YOU(SHE'S SO HEAVY)」、18「LET IT BE」、19「ACROSS THE UNIVERSE」、20「I ME MINE」、21「THE LONG AND WINDING ROAD」、22「NOW AND THEN」の、全37曲入りです。旧「青盤」は全28曲入りでしたので、こちらは9曲追加で、「WITHIN YOU WITHOUT YOU」と「DEAR PRUDENCE」と「GLASS ONION」と「BLACKBIRD」と「HEY BULLDOG」と「OH!DARLING」と「I WANT YOU(SHE'S SO HEAVY)」と「I ME MINE」、そして新曲の「NOW AND THEN」です。曲数は増えたものの、アルバム「THE BEATLES(ホワイト・アルバム)」からは追加を含めても全30曲中6曲で、何故かアナログのA面から5曲で、B面から1曲と、C面とD面は無視されています。ざっと聴いていても、「I AM THE WALRUS」みたいに「明らかに違うリミックス」の音源もありましたし、何故かリミックス・アルバムの箱シリーズでは、同時期の英国のシングル曲やEP曲のリミックスが抜けていたりもしたのです。

そもそも「青盤」はスタジオ・ワークに専念していた時代で、トータル・アルバムの傾向も強くて、アルバム「SGT. PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND」や「THE BEATLES(ホワイト・アルバム)」や「ABBEY ROAD」などは「アルバムで聴く」ので、ベスト盤には不向きな時代でもあります。それでも「STRAWBERRY FIELDS FOREVER」や「PENNY LANE」や「LADY MADONNA」や「HEY JUDE」や「REVOLUTION」や「DON'T LET ME DOWN」や「THE BALLAD OF JOHN AND YOKO」や「OLD BROWN SHOE」などは英国ではシングルのみだったし、シングル・ヴァージョンの「GET BACK」や「LET IT BE」もシングル盤でしか聴けなかったので、ソレらを含めた年代順の選曲には意味があります。しかしながら、追加された「WITHIN YOU WITHOUT YOU」や「I WANT YOU(SHE'S SO HEAVY)」や「I ME MINE」辺りの選曲は、亡くなったジョン・レノンやジョージ・ハリスンに気を遣ったんでしょうかね。「WITHIN YOU WITHOUT YOU」なんて、アルバム「SGT. PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND」のB面1曲目だから良いものの、ジョージの曲なら他に良い曲があるでしょう。ジョン抜きの3人でレコーディングした「I ME MINE」も謎の選曲だし、ジョンの「I WANT YOU(SHE'S SO HEAVY)」も、アルバム「ABBEY ROAD」のA面最後だから良いんですけれどね。ソノ辺りは、些か「攻めすぎ」な選曲だと思いました。最後の「NOW AND THEN」に関しては、まあ、ねえ、あのミュージック・ヴィデオを見せられたんじゃ、何にも文句は云えませんわなあ。こうしたベスト盤には、やはり「アレが入ってない、コレはないだろう」とツッコミが入るのは当然ですし、元々の「赤盤」と「青盤」のCDには「短いからボーナス・トラックを追加しろ!」と騒いでいたわけで、ソレがこうして実際に出たら出たで「選曲に納得がゆかない」となるわけで、だったら、もう自分でパソコンに取り込んで勝手に選曲してCDRに焼くなりして作れって話です。

さてさて、今回の新装盤「赤盤」と「青盤」は、それぞれLP3枚組でもリリースされていて、CDと同じなんだろう、と思ったら、全然違う内容でした。簡単に云うと、LPは2枚組の方はオリジナル盤と同じ曲数と曲順で、3枚目に今回追加された曲が入っているのです。つまり、「赤盤」の3枚目はアルバム「PLEASE PLEASE ME」と同じく1曲目が「I SAW HER STANDING THERE」に始まって「YOU CAN'T DO THAT」までがA面で、B面が「IF I NEEDED SOMEONE」からで最後はアルバム「REVOLVER」と同じ「TOMORROW NEVER KNOWS」で終わる全12曲で構成されています。本当に駆け足でアルバム「PLEASE PLEASE ME」からアルバム「REVOLVER」までから選曲した感じになっちゃっていますが、「青盤」の方はCDでは最後に収録された新曲「NOW AND THEN」がA面1曲目で、ソノ後に、2「BLACKBIRD」、3「DEAR PRUDENCE」、4「GLASS ONION」、5「WITHIN YOU WITHOUT YOU」で、B面が、1「HEY BULLDOG」、2「OH!DARLING」、3「I ME MINE」、4「I WANT YOU(SHE'S SO HEAVY)」と並べ替えてありまして、どうせボーナス・トラックだから、と云う理由なのか、アナログ盤の2枚組2セットの選曲と曲順は動かしたくない、との考えなのかは分かりませんが、そうなるとそれぞれの3枚目は些か「弱い」し、如何にも「オマケ」感が強くて、アレですなあ。「青盤」なんて、いきなり「NOW AND THEN」から入るのも何だか妙だし、「I WANT YOU(SHE'S SO HEAVY)」でカットアウトと云うのも、アルバム「ABBEY ROAD」のA面と同じなんですよね。LPはそれぞれ1万5千円近い高価な商品だし、みんなCDとか配信で聴くから、曲順なんてどうでもいいんでしょうか。

(小島イコ)

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2023年11月14日

「24 JAPAN」第14話(再)



テレ朝チャンネル1 5:00〜6:00

第14話「1:00P.M.-2:00P.M.」

片瀬那奈 AS 氷川七々美(消息不明)

「24 JAPAN」第14話の、今年6回目の再放送です。前回でようやくテロリストのリーダーだと思われた民三を容赦なく射殺した現馬ですが、実は民三は雇われただけの小者で、真のテロリストが入国します。ソレが「林兄弟」なのですが、名前が「アンドレ」と「アレクシス」で、後に登場するラスボスの父親も「ビクター」で、何故かコノ連中だけ原作ドラマと同じ名前になっています。アンドレは、使えない奴らだと思ったのか、民三一味を皆殺しにしちゃって、もう何が何だか分かりません。那奈ちゃんが演じた氷川七々美は、おそらく民三や林親子よりも強力なテロ組織に関わっていたのでしょうけれど、此のリメイクではソコまで描かれてはいません。

本放送:2021年1月15日(テレビ朝日)

(小島イコ/姫川未亜)

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「花咲舞が黙ってない」第2シリーズ第1話(再)

「花咲舞が黙ってない 2015」 Blu-ray BOX


日テレプラス 14:00〜15:00

第1話「お言葉を返すようですが!痛快ヒロイン、復活!!」

片瀬那奈 AS 北原有里(第1話ゲスト)

「花咲舞が黙ってない」第2シリーズ第1話の、今年5回目の再放送です。年がら年中再放送しているドラマで、花咲舞さんは、一年中、黙りません。那奈ちゃんが演じた北原さんは銀行員で、パワハラ上司の命令で顧客を騙して訴えられて、責任を取らされて辞表を書かされますが、花咲舞さんがパワハラ上司を成敗して、左遷で済む展開です。明後日に再放送される第3話には、理名ちゃんがゲスト出演しています。

本放送:2015年7月8日(日本テレビ)

(小島イコ/姫川未亜)

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「税務調査官 窓際太郎の事件簿30」(再)で内山理名ちゃん

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TBSチャンネル1 15:50〜19:30

文科省から極秘文書を持ち出したのは親友の息子だった!
そこに現れる謎の調査官。巨大競技場建設に隠された陰謀とは?!

内山理名 AS 木島華子

「税務調査官 窓際太郎の事件簿30」の、今年5回目の再放送ですが、「大奥〜華の乱〜」と「理名ちゃんバッティング」しています。理名ちゃんが演じた木島華子さんは、窓際太郎を調査しにやってきて、最初はダメ親父だと思っていたものの、徐々に窓際太郎を評価する様になります。しかし、窓際太郎の身代わりになって刺されて入院した挙句、事件の責任を取らされて左遷されてしまう踏んだり蹴ったりな役どころです。本人は「元気でやっていて幸せです」なんて手紙を送るわけですが、まあ、現在の那奈ちゃんの様に、本人が幸せならソレで良いでしょう。理名ちゃんを始めとして、雲霧一党が沢山出ているドラマで、何だか混乱させられますなあ。

本放送:2016年4月11日(TBS)

(姫川未亜/小島イコ)

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「大奥〜華の乱〜」第一話〜第七話(再)で内山理名ちゃん



フジテレビTWO 17:30〜23:30

第一話「修羅場」
第二話「伏魔殿」
第三話「仇の子」
第四話「疫病神」
第五話「逆襲」
第六話「殺意」
第七話「真の敵」

内山理名(主演) AS 安子

「大奥〜華の乱〜」第一話から第七話までの今年2回目の再放送ですが、「窓際太郎の事件簿30」と「理名ちゃんバッティング」しています。2023年の現在「大奥」と云えば、NHKで放送中の連続ドラマ男女逆転「大奥」ですけれど、何とまあ、来年(2024年)1月からフジテレビでも連続ドラマ「大奥」が放送されるそうです。主演は「彼女はキレイだった」でお馴染みの小芝風花ちゃんらしいのですが、NHKで男女逆転版を放送した直後に連ドラって、何だかなあ、です。確かにフジテレビも大昔から「大奥」は放送していて、こうして理名ちゃん版の「大奥〜華の乱〜」を再放送するのも、ソノ煽りでもあるのでしょう。ストーリーは、各回のサブタイトル通りにドロドロ展開で進みますが、数少ない男性出演陣の中でも、普通に上様を恨んでいる柳沢よりも、全く人間らしい感覚がない上様が底知れぬ恐ろしさを醸し出しています。

本放送:2005年10月13日〜12月1日(フジテレビ)

(姫川未亜/小島イコ)

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「ポールの道」#192「THE BEATLES / 1962-1966」「THE BEATLES / 1967-1970」ALTERNATE ALBUM EXPANDED EDITIONS, ULTIMATE VIDEO COLLECTION



新装盤の「赤盤」と「青盤」がリリースされたので、ブートレグにも触れておきましょう。「赤盤」と「青盤」は、そもそもブートレグの「ΑΩ」が売れたので、ソノ対抗策として公式リリースされたので、ジャケットのデザインなどは他のブートレグにパクられる事も多いのです。例えば「THE GET BACK SESSIONS」のアップル・スタジオでの音源をまとめた「THE BEATLES / THE RED APPLE(JANUARY 21st-27th, 1969)」と「THE BEATLES / THE BLUE APPLE(JANUARY 28th-31st, 1969)」と云う2枚組2セットとか、ポール・マッカートニーがライヴで披露したビートルズ・ナンバーだけをまとめた「PAUL McCARTNEY PLAY THE BEATLES RED EDITION」と「PAUL McCARTNEY PLAY THE BEATLES BULE EDITION」と云う2枚組2セットなどがありましてですね、「THE GET BACK SESSIONS」の方はジャケットのデザインをマネしているだけですが、ポールのライヴの方はビートルズのリリース順にライヴ音源をまとめているので、ポールによるひとり「赤盤」と「青盤」になっています。そして、「赤盤」と「青盤」をベースにしたブートレグもあって、ソレが「ALTERNATE ALBUM EXPANDED EDITIONS」と「ULTIMATE VIDEO COLLECTION」です。それぞれが、CD2枚組2セットと、DVD2枚組2セットとなっていて、デザインも元ネタの「赤盤」と「青盤」と同じ(写真が微妙に違う)なので、うっかりして公式盤と間違えて買っちゃいそうです。ところで、今回リリースされた「赤盤」と「青盤」は、旧盤と全く同じデザインなので、初心者は収録曲とかしっかりと確認しないと、間違って旧盤を買わされてしまいそうですよね。それから、デミックスによるリミックス盤なので、旧盤のリマスターとは明らかに違っているわけで、これからはリミックス盤がスタンダードになるのでしょうか。

さて、まずは「SUPERSTOCK」からの「THE BEATLES / 1962-1966」「THE BEATLES / 1967-1970」ALTERNATE ALBUM EXPANDED EDITIONSですが、コレがなかなか凝った内容です。リリースが2021年なので、何やら今回の2023年盤の公式リリースを見越していたかの様な感じです。まずは「赤盤」は、CD1に旧「赤盤」の全26曲がそのまんま収録されていて、昔から「赤盤はCD1枚に収まるだろう」を実践しています。しかしながら、ソノ実体は、全てが公式盤とは別テイクや別ミックスとなっていて、例えば「SHE LOVES YOU」はステレオになっていて、ソレだけでひっくり返ったのですが、今回の公式盤ではデミックスによってブートレグ以上のステレオになっていたので、コレマタひっくり返りました。「ALL MY LOVING」はイントロのハイハット入りだったり、「CAN'T BUY ME LOVE」はアウト・テイクだったり、「AND I LOVE HER」はシングル・ヴォーカルだったり、全てが公式盤とは違っています。そして、CD2は「PAST MASTERS STEREO REMIX」となっていて、英国盤のシングル「LOVE ME DO / P.S. I LOVE YOU」から「PAPERBACK WRITER / RAIN」までのAB面に、EP盤「LONG TALL SALLY」の4曲、ドイツ語盤2曲、「BAD BOY」、更に「YESTERDAY」の全32曲入りで、計58曲入りです。新装盤の「赤盤」は全38曲入りなので、20曲も多くて、CDだったらコレだけ入るんですよ。勿論、シングルA面曲はダブってはいますが、全て別ミックスで、特に2枚目は1962年から1966年までのシングル全曲集なわけで、なかなか、どうして、聴きごたえ充分です。コレを聴くと、新装盤の「赤盤」には、もっとシングルのB面曲も収録して欲しかったと思うし、ライヴの最後の定番曲だった「LONG TALL SALLY」と「I'M DOWN」とか、革新的な「RAIN」とか、何で収録されていないのでしょうね、となりますわなあ。

「青盤」の方は、CD1とCD2に旧盤の全28曲がそのまんまの順番で収録されていますが、全てが別テイクや別ミックスです。「GET BACK」と「DON'T LET ME DOWN」はルーフトップでのライヴ音源で、まあ公式の配信音源から持って来たのでしょうけれど、クリアな音源で感動的です。CD1には「YOU KNOW MY NAME(LOOK UP THE NUBER)」のステレオ完全版と、「CHRISTMAS TIME(IS HERE AGAIN)」と「THE INNER LIGHT」と「WITHIN YOU WITHOUT YOU / TOMORROW NEVER KNOWS」と「WHILE MY GUITAR GENTLY WEEPS」が加わった全19曲入りで、CD2には「GET BACK」と「DON'T LET ME DOWN」と「LET IT BE」のシングル・ヴァージョンと「ACROSS THE UNIVERSE」のバード・ヴァージョンと「FREE AS A BIRD」と「REAL LOVE」が加わった全20曲入りで、合計39曲入りです。新装盤の「青盤」は全37曲入りなので、こちらは収録曲数だけ見れば大差ありません。しかし「WITHIN YOU WITHOUT YOU」を入れるなら同じインド志向でも「THE INNER LIGHT」の方が良かったとか、今回の目玉である「NOW AND THEN」が入っているのに同じ手法だった「FREE AS A BIRD」と「REAL LOVE」はどうして入っていないんだろう、とか、やっぱりビートルズはふざけたバンドなのだから「YOU KNOW MY NAME(LOOK UP THE NUBER)」も入れて欲しかったなあ、とか、なりますわなあ。そもそも、ビートルズのベスト盤を作ると云う事自体が「無理難題」なわけでして、どうしたって抜けが出てしまいますので、ビートルズは黙ってステレオ盤の箱とモノラル盤の箱を買えば良いのです。今回の新装盤の「赤盤」と「青盤」の売りは、新曲「NOW AND THEN」と、デミックスによってステレオ化されたリミックス音源が聴ける事なのです。

映像作品のブートレグでは「Sgt.」から2015年に出た「THE BEATLES / 1962-1966」「THE BEATLES / 1967-1970」ULTIMATE VIDEO COLLECTIONが、それぞれ2枚組2セットで、納得がゆく内容です。2015年には公式で「1+」がリリースされていて、ソレはベスト盤「1」のリミックスCDに、DVDもしくはBDの2枚組で、1枚目が「1」の全27曲のMVが、2枚目にはソレ以外の全23曲のMVが、合計50曲のMVが美しい映像に生まれ変わって収録されていました。当然ながらブートレグはソノ上を行かないと相手にされません。ソコで、「赤盤」の方は、DVD1に旧「赤盤」の全26曲のMVに加えて21曲が加えられて、全47曲入りとなり、「ORIGINALS」と云う21曲には、あるだけのMVを全部入れています。故に「PAPERBACK WRITER」と「RAIN」などは何パターンも収録されています。DVD2は63曲ものヴァージョン違いの映像が収録されていて、「赤盤」だけで110曲も入っています。「青盤」もDVD1には旧「青盤」の全28曲と「ORIGINALS」の9曲の全37曲入りで、DVD2には44曲の別ヴァージョン入りの、合計72曲入りで、両方合わせると全182曲もの映像を観る事が出来るのです。公式の「1+」は50曲ですから、3倍以上収録されているわけです。コレはですね、公式の「1+」を持っていて、ソレでももっと観たいとなったなら、オススメしますけれど、公式盤の「1+」でも全部観るのに3時間以上掛かって、ブートレグの方は「赤盤」だけで5時間位で、「青盤」も4時間半位で、合計9時間半位掛かります。そして、おそらく今回の新装盤「赤盤」と「青盤」に対して、ブートレグ業者が黙っているわけがなく、新たなる音源集や映像集が出るであろう事は確実です。まあ、2023年の現在でも、ソレだけ「ビートルズは売れる」のです。

(小島イコ)

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