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2023年06月12日

「ポールの道」#037「RUBBER SOUL」

ラバー・ソウル


ビートルズの英国での6作目のアルバム「RUBBER SOUL」は、1965年12月3日に両A面シングル「DAY TRIPPER / WE CAN WORK IT OUT」と同時にEMIパーロフォンからリリースされましたが、まずは両A面シングルをアルバムには未収録と云うのが、毎度の事とは云えスゴイです。そしてジャケットなんですが、ビートルズの4人が歪んで映っているのは、カメラマンのロバート・フリーマンが撮った写真を紙に投影してメンバーに見せたら歪んでしまい、ソレを面白がってそのまんま採用してしまったのです。更には、ジャケットにはタイトルの「RUBBER SOUL」とだけ書かれていて、肝心な「THE BEATLES」とは書かれていません。コレはですね、もはや「顔を見れば誰だか分かるだろ?」と云っている様なモノです。内容は、レノン=マッカートニー作が「DRIVE MY CAR」「NORWEGIAN WOOD (This Bird Has Flown)」「YOU WON'T SEE ME」「NOWHERE MAN」「THE WORD」「MICHELLE」「GIRL」「I'M LOOKING THROUGH YOU」「IN MY LIFE」「WAIT」「RUN FOR YOUR LIFE」と11曲、レノン=マッカートニーとリンゴの合作が「WHAT GOES ON」の1曲、ジョージ・ハリスン作が「THINK FOR YOURSELF」「IF I NEEDED SOMEONE」の2曲で、全14曲がオリジナルで構成されています。レノン=マッカートニー作となっている曲は、大抵はリード・ヴォーカルを担当しているどちらかが中心に書いたのですが、例えば「THE WORD」と「MICHELLE」と「IN MY LIFE」と「WAIT」は合作で、他の曲も双方でアドバイスしたり詞や曲の一部を提供し合っています。コレはですね、レコーディングは1965年10月12日から11月11日までの約1か月間あったものの、過酷なライヴ・スケジュールをこなしていて、ジョンもポールも曲を書く暇がなくて、出来掛けな曲しか用意出来ていなかったので、自ずと合作するしかなかったわけです。となると、やっつけ仕事になったかと云うと、そんな事は全くなくて、名盤となってしまったのですから、流石はビートルズです。

A面1曲目の「DRIVE MY CAR」は基本的にはポールの曲ですが、ジョンも歌詞で手伝って、二人で歌っています。モータウンやスタックスからの影響が強いグルーブを持つ曲で幕を開けるのは「RUBBER SOUL」と名付けただけあります。つづく2曲目はジョンが書いた「NORWEGIAN WOOD (This Bird Has Flown)」で、近年は有名な曲になりましたが、ジョージが初めてシタールを弾いています。3曲目の「YOU WON'T SEE ME」はポール作のポップス路線で、4曲目「NOWHERE MAN」はジョン作の傑作です。5曲目の「THINK FOR YOURSELF」はジョージ作ですが、ポールが弾くファズ・ベースが印象的です。6曲目の「THE WORD」はレノン=マッカートニー作で、7曲目の「MICHELLE」はポールが歌っていますが、ミドルエイトはジョン作です。B面1曲目の「WHAT GOES ON」はリンゴの歌でレノン=マッカートニーと3人で書いた事になっていますが、基本的にはジョン作です。2曲目の「GIRL」はジョンの名曲ですが、レコーディング終盤に絞り出した曲です。3曲目の「I'M LOOKING THROUGH YOU」はポール作で、問題は4曲目の「IN MY LIFE」で、ジョンはミドルエイト以外は自分で書いたと云っていて、ポールは詞がジョンで曲は自分が全て書いたと云っていますが、レノン=マッカートニーの大傑作でいいでしょう。5曲目の「WAIT」は前作「HELP !」のボツ曲ですが、これまたジョンはポール作だと云い、ポールはジョン作だと云っている、まあ、合作です。6曲目はジョージ作の「IF I NEEDED SOMEONE」で、もろにバーズ風です。7曲目の「RUN FOR YOUR LIFE」はジョン作で最初にレコーディングされた曲ですが、何故かジョンは大嫌いな曲だと云っていました。ビートルズはライヴではシングル「DAY TRIPPER」と、アルバムからは「NOWHERE MAN」と「IF I NEEDED SOMEONE」の2曲しか披露しませんでした。コレが次の「REVOLVER」となるとですね、同時期のシングル「PAPERBACK WRITER」のみで、アルバムからは1曲も披露しなかったのです。例えば「YESTERDAY」なんかは、ライヴでは弦楽四重奏のテープを流したり、武道館公演などではバンド・スタイルで披露していたわけで、やる気だったら出来たはずなのに、本当にツアーが嫌になったんでしょうね。

(小島イコ)

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「ロコンド LOCONDO CHANNEL」【第55回】6月12日、片瀬那奈とのモッパン生配信!! 昨日は今更ながら愛の不時着をずっと見てました笑!! 東京はジメジメですが大谷さんは絶好調の6月、月曜日ははりきって行きましょう!!



YouTube「ロコンド LOCONDO CHANNEL」 12:12配信開始(45分26秒)

田中社長と那奈ちゃんのお昼の生配信で、相変わらずの宣伝と雑談を食べながらやっている模様です。那奈ちゃんは「推し活」ばかりやって寝不足とか云っていたら、社長も韓国ドラマをずっと観ていたとか、別にプライベートで何をやってもいいんですけれど、傍から見ていると何だかお気楽に感じます。

(小島イコ/姫川未亜)

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