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2023年06月10日

「越境捜査」(再)で内山理名ちゃん



チャンネルNECO 12:10〜14:30

警視庁VS神奈川県警!迷宮入りの未解決事件の裏に潜む巨悪!消えた12億円を警視庁の窓際刑事&神奈川県警の不良刑事が追う!エンタメ感満載の社会派サスペンス

内山理名 AS 伊藤順子

「越境捜査」の、今年4回目の再放送です。本日は此の「越境捜査」に続いて「ドルチェ」も再放送されますので、4時間半通しで理名ちゃんの出演作が再放送されます。此のドラマで理名ちゃんが演じた順子さんは、事件に関わっている花屋さんです。

本放送:2020年4月20日(テレビ東京)

(姫川未亜/小島イコ)

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「ドルチェ」(再)で内山理名ちゃん

ドルチェ (新潮文庫)


チャンネルNECO 14:30〜16:50

内山理名 AS 浜田知美

「ドルチェ」の今年4回目の再放送で、「越境捜査」に続いての放送で、更には此の後に再放送される「ドルチェ2」にも、回想シーンで理名ちゃんが登場します。理名ちゃんが演じた知美さんは、風俗嬢で殺人事件の容疑者になり、自供までしますが、実は真犯人をかばっている役どころです。

本放送:2012年10月12日(フジテレビ)

(姫川未亜/小島イコ)

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「離婚弁護士U〜ハンサムウーマン〜」(再)全11話一挙放送

離婚弁護士II~ハンサムウーマン~ DVDBOX


ファミリー劇場 20:05〜5:35

片瀬那奈 AS 緒方亜紀
内山理名(第1話ゲスト、最終話回想) AS 倉田麻美

第1話「対決!最強弁護士」
第2話「壮絶慰謝料合戦」
第3話「離婚詐欺」
第4話「夫の土下座」
第5話「涙の親権争い!」
第6話「占いで離婚!?」
第7話「絶対別れない女」
第8話「鉄の女、号泣!!」
第9話「え!?不倫弁護士」
第10話「セクハラした女」
第11話(最終話)「最後に笑う女」

「離婚弁護士U〜ハンサムウーマン〜」の、今年2回目の一挙再放送です。本日は昼から夕方にかけて「理名ちゃん祭り」があって、夜からはオールナイトでコレがあるわけで、しかもこっちの第1話には理名ちゃんがゲスト出演しています。再放送の度に書いていますが、此のドラマは那奈ちゃんと理名ちゃんが唯一共演している作品です。しかも、二人の絡みは全くないと云ってもよくて、同じ画面に映っているのはほんの一瞬と云う、とても貴重なドラマではあります。那奈ちゃんが演じたのは舞台となる間宮法律事務所の三代目受付嬢で、間宮先生曰く「クライアントの娘だから仕方なく雇った」と云う「合コン大好き女子」で、全編でコミカルな演技をしています。対して第1話のゲストである理名ちゃんが演じた倉田さんは、結婚詐欺師に騙されて多額の借金を負わされそうになる役どころで、徹底したどシリアス演技です。二人の演技での方向性の違いが良く出ているキャスティングではありますが、それ故に絡みはないわけです。

本放送:2005年4月19日〜6月28日(フジテレビ)

(小島イコ/姫川未亜)

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「ポールの道」#035「THE BEATLES ROCK'N'ROLL MUSIC LIVE&RARE 1962-1966」

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ビートルズは、先を急ぐと1966年8月29日に行ったサンフランシスコのキャンドル・スティック・パーク公演を最後にライヴ活動を休止します。そして、レコーディング活動のみのバンドとして生まれ変わるのですが、前述の通りに前年である1965年の夏にはもうツアーに飽き飽きしていて、「RUBBER SOUL」から「REVOLVER」へと続くライヴ休止前の段階で、既にレコーディングへのめり込んでゆくのです。マネジャーであるブライアン・エプスタインは、何せマネジャーとしては素人だったので、ライヴのブッキング位しかやる事がなくて、レコーディングに打ち込みたいビートルズの意思とは別に、ドンドンとツアーのスケジュールを詰め込んでしまい、結局はビートルズは完全にライヴを止めると云う選択肢しかなくなってしまいます。さて、そんなビートルズのライヴは、以前に紹介した「THE BEATLES LIVE AT HOLLYWOOD BOWL」しか公式盤ではリリースされていませんが、アレを聴いてもっとビートルズのライヴを浴びる程に聴きたくなった方々には、ハーフオフィシャル盤で出ている「THE BEATLES ROCK'N'ROLL MUSIC LIVE&RARE 1962-1966」がオススメです。内容は、既にビートルズのライヴ音源のブートレグを聴いている方々にとっては耳馴染みの音源ばかりを集めておりますが、何せ、CD10枚組で260トラックも詰め込んで、今Amazonで見ても新品がたったの2千5百円余りなんですから、1曲10円以下とコスパは最高ですし、紙ジャケ10枚はそれぞれ違ったモノクロの写真が使われているし、箱もコンパクトで場所もとらないし、もしもまだビートルズのライヴ音源を聴いていないのであれば、色々とブートレグに手を出して火傷する前に、まずはコレでお試しするのが良策かと存じます。

1枚目は1962年で、デッカ・オーディションから10曲と、トニー・シェリダン関連が13曲の全23曲入りで、トニー・シェリダンを13曲も入れるなら、デッカ・オーディション全15曲にしろと云いたくもなりますし、トニーとの共演は1961年なんですけどね。2枚目は1962年のBBC音源を中心にキャバーンのライヴも交えた全18曲入りで、3枚目は1963年のアルバム「PLEASE PLEASE ME」とシングル「FROM ME TO YOU」とアルバム「WITH THE BEATLES」のセッションから全26曲入りで、まあ、耳タコ音源ではあります。4枚目と5枚目は1963年のBBC音源で、それぞれ全29曲と全23曲入りで、以前に紹介したBBC音源の11枚組とかを持っていたらいらないです。6枚目になって、ようやく観客入りのライヴ音源となって、1964年のパリ公演やロンドン公演やメルボルン公演から全31曲入りで、7枚目も1964年のブラックプール公演とフィラデルフィア公演とインディアナポリス公演から全31曲入りで、此の辺がライヴ・バンドとしてはノリノリの時期です。8枚目は1965年のパリ公演からたっぷりと24曲入りで、9枚目も1965年のロンドン公演とブラックプール公演とヒューストン公演から全22曲入りですが、もう此の辺になると徐々にライヴをやっている意味を考えだした時期ではあります。そして、10枚目は1966年のドイツ公演と東京での武道館公演から全33曲入りで、武道館は6月30日の夜と7月1日の昼が完全収録されています。武道館公演だけを考えても、それだけの単品を買う位なら此の箱を買った方が良いでしょう。此の箱に収録されているのは、スタジオでのアウトテイクや、BBC音源や、ライヴ音源もテレビやラジオで流す為にレコーディングされていたものが多いので、音質の面でもかなり安心出来ます。アレがない、コレがないと云われるヘヴィ・ブートレグ愛好家ではなければ、十二分に楽しめる10枚組260トラックです。

(小島イコ)

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2023年06月11日

「雲霧仁左衛門3」第三回(再)で内山理名ちゃん

キャロル・キング・ミュージック(紙ジャケット仕様)


NHK総合 6:10〜6:53

第三回「ほおずきの調べ」

内山理名 AS 七化けのお千代

「雲霧仁左衛門3」第三回の、今年初めてで、地上波での初のノーカット再放送です。早朝なので、天気予報テロップ入りです。

本放送:2017年1月20日(NHK BSプレミアム)

(姫川未亜)

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「片瀬のNANA CHANNEL」#146【生配信】既に5つのファンクラブに入ってるのにまた新たに1つ増えて6つの会員になった人の雑談【20時30分〜】



YouTube「片瀬のNANA CHANNEL」 20:30配信開始(1時間47分30秒)

那奈ちゃんのYouTube第146弾で、今回はまたしても生配信だそうです。2月も3月も4月も5月も全てが生配信、6月に入ってもやっぱり生配信で、20回連続の「推し活」です。今年も「フジロック」のナビ番組が週末に放送予定で、澤部さんが出るみたいですが、以前は那奈ちゃんも一緒に出ていたのに、今や那奈ちゃんはYouTubeで「推し活」だけって、世の中は残酷ですなあ。まあ、2年間も女優どころか地上波テレビには一切出ていなくて、やっている事が「ロコンド社員」と「推し活」だけなんですから、そりゃあ、キャスティングしようなんて思わないでしょう。それにしても、何でこんな事になっちゃったんでしょうね。さて、いつもの窓際の部屋で、黒地に猫のTシャツ姿で髪は下している那奈ちゃんが登場して、半切りにした大きなメロンを前に置いてありますが、食べながら生配信するんですかね。まあ、どうでもいいので、後は終わったら時間だけ記録して、おしまいです。此の「推し活」生配信も、初めの頃は二千人近く観ていたけれど、流石に擦り過ぎなので七百人から九百人位になってしまったし、ソレも那奈ちゃんのチカラではなく「推し活」がメインで視聴者が増えた「他力本願」なだけだったんですよ。「推し活で毎日寝不足更新中!」とか書いてありますけれど、ソレでロコンド社員としての仕事をまともに勤められているのか、些か心配にもなりますなあ。何だかんだ云って音は消しているけれど流してはいますが、今回は、メロンを完食したのと、最後の視聴者が丁度「777人」だった位しか記憶にございません。

(小島イコ/姫川未亜)

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「ポールの道」#036「RUBBER SOUL SESSIONS」「SOUL SESSIONS」「Another track of RUBBER SOUL」「RUBBER SOUL SPECTRAL STEREO MIX」



1965年12月3日に英国のEMIパーロフォンからビートルズの6作目のアルバム「RUBBER SOUL」がリリースされますが、レコーディングは同年の10月12日から11月11日まで行われています。但し「WAIT」は前作「HELP !」からの蔵出しなので、同年6月17日にレコーディングされています。それで、アルバム13曲と、英国ではアルバム未収録のシングルで初の両A面「DAY TRIPPER / WE CAN WORK IT OUT」の15曲が約1か月でレコーディングされたわけです。其の前にビートルズは北米ツアーを行っていて、其の期間にボブ・ディランと逢ってマリファナを教えられたり、ビーチ・ボーイズのカールとマイクが楽屋に来たり、ジョンがピーター・フォンダとLSDをやったり、エルヴィス・プレスリーと逢ったり、バーズの面々に麻薬を教わったりしていて、ジョンはビートルズがレコーディング・バンドになったのは「RUBBER SOUL」からだと云っています。アルバムのタイトルは黒人ミュージシャンが「ローリング・ストーンズの音楽は悪くはないけれど、ミック・ジャガーの歌はプラスティック・ソウルだ」と揶揄した事にポールがヒントを得て「RUBBER SOUL」となったのですが、ソレを語っている音源が「Anthology 2」収録の「I’M DOWN」の後に入っています。セッションの様子は例によって「ETERNAL GROOVES」からハーフオフィシャル盤が出ておりますが、毎度お馴染みの別ミックスをアルバムでの曲順に並び替えたり、他のブートレグからコピーしたセッションなので、面白味はなく、単に入手し易い事位しか利点はありません。あたくしが持っているのは「SECRET TRAX」の「SOUL SESSIONS」と「SWEET ZAPPLE」の「Another track of RUBBER SOUL」と「MOONCHILD RECORDS」の「RUBBER SOUL SPECTRAL STEREO MIX」と云ったところです。

「SOUL SESSIONS」は2枚組で、1枚目が「WE CAN WORK IT OUT」と「MICHELLE」のデモに始まり、未発表だった「12-BAR ORIGINAL」も含んだレコーディング・セッションから40トラック入りで、コーラスをダビングする「THINK FOR YOURSELF」が完全収録されている辺りは退屈です。2枚目はモノラル・ミックスとシングルの16曲に別テイク4曲に別ミックス8曲の全28曲で、計68トラック入りです。「Another track of RUBBER SOUL」も2枚組で、1枚目はアルバムのモノラル・ミックス全14曲とシングル2曲のモノラル・ミックスに各国盤からの別ミックス13曲を加えた全29曲入りで、2枚目はセッションから15曲と更なる別ミックスを16曲の全31曲入りで、計60曲入りです。そして「RUBBER SOUL SPECTRAL STEREO MIX」は、もうお馴染みの「なんちゃってデミックス」で、ブートレグ業者が勝手にヴォーカルをセンターにしたりして遊んでいる音源なので、コレは本物のジャイルズ・マーティンがたぶん今年には「RUBBER SOUL」のデミックスをやりそうなので、どんだけ違うのかお手並み拝見ではあります。さてさて、「WITH THE BEATLES」と「RUBBER SOUL」の英国での初回プレスのモノラル盤は、通称「ラウド・カット盤」と呼ばれていて、音圧レベルが違っていて迫力があるとの事でプレミアが付いております。あたくしはそこまでマニアではないのですが、最近ブートレグCD3枚組の「CONTRA BAND MUSIC」からの「THE BEATLES THE GOLDEN ANALOG EXPERIENCE」を中古盤で2千5百円位で購入しました。それにですね、2 in 1で「WITH THE BEATLES」と「RUBBER SOUL」の英国ラウド・カット盤と、「ビートルズ!」と「A HARD DAY'S NIGHT」と「HELP !」の日本テストプレス盤と、「REVOLVER」の英国初回モノラル・マトリックス1の6枚が、所謂ひとつの「盤起こし」で収録されているんですよ。確かに「盤起こし」でも「ラウド・カット」である事は分かりましたので、ソレで充分です。

(小島イコ)

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2023年06月12日

「ロコンド LOCONDO CHANNEL」【第55回】6月12日、片瀬那奈とのモッパン生配信!! 昨日は今更ながら愛の不時着をずっと見てました笑!! 東京はジメジメですが大谷さんは絶好調の6月、月曜日ははりきって行きましょう!!



YouTube「ロコンド LOCONDO CHANNEL」 12:12配信開始(45分26秒)

田中社長と那奈ちゃんのお昼の生配信で、相変わらずの宣伝と雑談を食べながらやっている模様です。那奈ちゃんは「推し活」ばかりやって寝不足とか云っていたら、社長も韓国ドラマをずっと観ていたとか、別にプライベートで何をやってもいいんですけれど、傍から見ていると何だかお気楽に感じます。

(小島イコ/姫川未亜)

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「ポールの道」#037「RUBBER SOUL」

ラバー・ソウル


ビートルズの英国での6作目のアルバム「RUBBER SOUL」は、1965年12月3日に両A面シングル「DAY TRIPPER / WE CAN WORK IT OUT」と同時にEMIパーロフォンからリリースされましたが、まずは両A面シングルをアルバムには未収録と云うのが、毎度の事とは云えスゴイです。そしてジャケットなんですが、ビートルズの4人が歪んで映っているのは、カメラマンのロバート・フリーマンが撮った写真を紙に投影してメンバーに見せたら歪んでしまい、ソレを面白がってそのまんま採用してしまったのです。更には、ジャケットにはタイトルの「RUBBER SOUL」とだけ書かれていて、肝心な「THE BEATLES」とは書かれていません。コレはですね、もはや「顔を見れば誰だか分かるだろ?」と云っている様なモノです。内容は、レノン=マッカートニー作が「DRIVE MY CAR」「NORWEGIAN WOOD (This Bird Has Flown)」「YOU WON'T SEE ME」「NOWHERE MAN」「THE WORD」「MICHELLE」「GIRL」「I'M LOOKING THROUGH YOU」「IN MY LIFE」「WAIT」「RUN FOR YOUR LIFE」と11曲、レノン=マッカートニーとリンゴの合作が「WHAT GOES ON」の1曲、ジョージ・ハリスン作が「THINK FOR YOURSELF」「IF I NEEDED SOMEONE」の2曲で、全14曲がオリジナルで構成されています。レノン=マッカートニー作となっている曲は、大抵はリード・ヴォーカルを担当しているどちらかが中心に書いたのですが、例えば「THE WORD」と「MICHELLE」と「IN MY LIFE」と「WAIT」は合作で、他の曲も双方でアドバイスしたり詞や曲の一部を提供し合っています。コレはですね、レコーディングは1965年10月12日から11月11日までの約1か月間あったものの、過酷なライヴ・スケジュールをこなしていて、ジョンもポールも曲を書く暇がなくて、出来掛けな曲しか用意出来ていなかったので、自ずと合作するしかなかったわけです。となると、やっつけ仕事になったかと云うと、そんな事は全くなくて、名盤となってしまったのですから、流石はビートルズです。

A面1曲目の「DRIVE MY CAR」は基本的にはポールの曲ですが、ジョンも歌詞で手伝って、二人で歌っています。モータウンやスタックスからの影響が強いグルーブを持つ曲で幕を開けるのは「RUBBER SOUL」と名付けただけあります。つづく2曲目はジョンが書いた「NORWEGIAN WOOD (This Bird Has Flown)」で、近年は有名な曲になりましたが、ジョージが初めてシタールを弾いています。3曲目の「YOU WON'T SEE ME」はポール作のポップス路線で、4曲目「NOWHERE MAN」はジョン作の傑作です。5曲目の「THINK FOR YOURSELF」はジョージ作ですが、ポールが弾くファズ・ベースが印象的です。6曲目の「THE WORD」はレノン=マッカートニー作で、7曲目の「MICHELLE」はポールが歌っていますが、ミドルエイトはジョン作です。B面1曲目の「WHAT GOES ON」はリンゴの歌でレノン=マッカートニーと3人で書いた事になっていますが、基本的にはジョン作です。2曲目の「GIRL」はジョンの名曲ですが、レコーディング終盤に絞り出した曲です。3曲目の「I'M LOOKING THROUGH YOU」はポール作で、問題は4曲目の「IN MY LIFE」で、ジョンはミドルエイト以外は自分で書いたと云っていて、ポールは詞がジョンで曲は自分が全て書いたと云っていますが、レノン=マッカートニーの大傑作でいいでしょう。5曲目の「WAIT」は前作「HELP !」のボツ曲ですが、これまたジョンはポール作だと云い、ポールはジョン作だと云っている、まあ、合作です。6曲目はジョージ作の「IF I NEEDED SOMEONE」で、もろにバーズ風です。7曲目の「RUN FOR YOUR LIFE」はジョン作で最初にレコーディングされた曲ですが、何故かジョンは大嫌いな曲だと云っていました。ビートルズはライヴではシングル「DAY TRIPPER」と、アルバムからは「NOWHERE MAN」と「IF I NEEDED SOMEONE」の2曲しか披露しませんでした。コレが次の「REVOLVER」となるとですね、同時期のシングル「PAPERBACK WRITER」のみで、アルバムからは1曲も披露しなかったのです。例えば「YESTERDAY」なんかは、ライヴでは弦楽四重奏のテープを流したり、武道館公演などではバンド・スタイルで披露していたわけで、やる気だったら出来たはずなのに、本当にツアーが嫌になったんでしょうね。

(小島イコ)

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2023年06月13日

「ポールの道」#038「RUBBER SOUL」CAPITOL

RUBBER SOUL/LTD.EDITIO


1965年12月3日にEMIパーロフォンからリリースされたビートルズの英国では6作目のアルバム「RUBBER SOUL」ですが、同年12月6日に米国のキャピトルからリリースされた同名タイトル作は、なな、なんと9作目でありましてですね、ヴィー・ジェイからのデビュー盤とユナイテッド・アーティスツからの「A HARD DAY'S NIGHT」のサントラ盤も加えたならば、驚くなかれ公式盤で11作目なのです。ジャケットもタイトル文字の色が違うだけなのに、内容は英国盤から「DRIVE MY CAR」「NOWHERE MAN」「WHAT GOES ON」「IF I NEEDED SOMEONE」の4曲をカットして、英国では前作の「HELP !」から「I’VE JUST SEEN A FACE」と「IT'S ONLY LOVE」を加えた全12曲入りです。A面が、1「I’VE JUST SEEN A FACE」、2「NORWEGIAN WOOD (This Bird Has Flown)」、3「YOU WON'T SEE ME」、4「THINK FOR YOURSELF」、5「THE WORD」、6「MICHELLE」で、B面が、1「IT'S ONLY LOVE」、2「GIRL」、3「I'M LOOKING THROUGH YOU」、4「IN MY LIFE」、5「WAIT」、6「RUN FOR YOUR LIFE」と云う、スカスカな内容で、特にレコードでは重要なA面1曲目とB面1曲目が「HELP !」からの曲なので、全くもってビートルズが「RUBBER SOUL」に込めた想いなど無視した内容に改ざんされています。米国のファンは、1987年に全世界統一規格CD化されるまで22年間「RUBBER SOUL」はこんな紛い物を聴かされていたわけですよ。ところが、ところがですよ、其の中にはビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンも含まれていてですね、ブライアンは此の米国盤を聴いて衝撃を受けて、ならば負けじと「PET SOUNDS」を制作するのですから、もしも米国でも英国と同じ仕様だったなら、世紀の名作「PET SOUNDS」は違った内容になったかもしれません。

此のスットコドッコイな米国盤「RUBBER SOUL」は、当然の如く英国と同内容だった日本ではリリースされず、輸入盤でしか買えなかったのですけれど、2006年の「THE CAPITOL ALBUMS VOL. 2」にモノラルとステレオのオリジナルが2in1で収録されました。ところが、ところがですよ、なんと、初回プレス盤でのモノラルが「ステレオをモノラルにしただけ」と云う致命的なミスをしてしまったのです。元々がいい加減な選曲なので、キャピトルはテキトーにやらかしたのでしょう。何故にそれが発覚したかと云うとですね、米国キャピトル盤の「MICHELLE」のモノラルはエンディングが長くて、「THE WORD」と「I'M LOOKING THROUGH YOU」のステレオも別ミックスだから、聴けばすぐに分かるのです。特に「I'M LOOKING THROUGH YOU」のステレオは出だしでギターを2回間違えるので、それがモノラルでも間違えていたなら、其の盤は不良品です。そして、2014年の「THE U.S. BOX」では、2009年リマスターに差し替えられています。さてさて、英国盤オリジナル仕様の「RUBBER SOUL」は、1987年のCD化の際にサー・ジョージ・マーティンが前作「HELP !」と共にリミックスしていて、2009年リマスターでもソレが採用されていますが、2009年の「THE BEATLES IN MONO」でモノラルとオリジナル・ステレオが2in1で収録されました。2009年には海外で「THE BEATLES ROCK BAND」と云うゲームソフトが発売されて、まあ、ビートルズのオリジナル楽曲をギターやベースや歌などで一緒にプレイ出来るゲームなのですが、つまりは勝手にリミックスする事も可能なわけでして、ブートレグ業者はソレを元にした音源をリリースしています。あたくしも5枚組の「COMPLETE ROCK BAND COLLECTION」を持っていて、ソレに「RUBBER SOUL」も収録されています。イントロ前に会話があったり、エンディングが完奏されたりしていて、ゲームはやらないから音だけ聴ければいいのならば、ソレで充分でしょう。

(小島イコ)

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2023年06月14日

「片瀬のNANA CHANNEL」#147【生配信】K-POP毎日活発だけど7月カムバと9月イルコンの多さがBIG過ぎて体が持つか心配な人の雑談【20時30分〜】



YouTube「片瀬のNANA CHANNEL」 20:30配信開始(1時間38分0秒)

那奈ちゃんのYouTube第147弾で、今回はまたしても生配信だそうです。2月も3月も4月も5月も全てが生配信、6月に入ってもやっぱり3回目も生配信で、21回連続の「推し活」です。いつもの窓際の部屋で、白地のプリントTシャツ姿で髪を下している那奈ちゃんが登場しましたが、本日は22時から櫻坂46のカップリング曲MVのプレミア公開があるので、短めにと云いつつもダラダラと長時間になるであろうこっちは観ません。

(小島イコ/姫川未亜)

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「ポールの道」#039「PET SOUNDS」



ブライアン・ウィルソンが聴いていたビートルズの「RUBBER SOUL」は、果たしてオリジナルの英国盤だったのか、もしくはスットコドッコイでスカスカの米国盤だったのか、意見が分かれるところではありますが、ブライアンが「フォーク・アルバムだ」と云っているので、やはり「DRIVE MY CAR」でファンキーに始まる英国盤ではなくて「I’VE JUST SEEN A FACE」から始まる米国盤だったと思います。サー・ジョージ・マーティンは「20世紀のポピュラー音楽に於いて真の天才は、ジョンとポールではなく、ブライアン・ウィルソンだ」と語り、つづけて「理由は、ジョンとポールは二人だったが、ブライアンはひとりだったからだ」と云っております。そんなの当たり前じゃん、と思える発言ではあるものの、何せビートルズのプロデューサーでレノン=マッカートニーを最もそばで見て来たマーティンの発言なのですから、重みが違います。ソレに加えて、ビートルズにはご本人であるサー・ジョージ・マーティンもいたし、ジョージ・ハリスンとリンゴ・スターもいたのです。対してブライアンには、確かに作詞担当で陽気な従兄のマイク・ラヴもいたし、デニスとカールの実弟もいたし、アルとブルースもいたのですが、彼らがツアーに出ている間に、ブライアンはコピーライターだったトニー・アッシャーに作詞を依頼して、バッキング・トラックはセッション・ミュージシャン(レッキング・クルー)の面々を指揮してレコーディングして、ツアーから帰って来たメンバーには歌とコーラスだけやらせると云う「独裁体制」で、つまりは基本的にはブライアン単独で「PET SOUNDS」を完成させたのです。それで他のメンバーは黙って従ったかと云うとですね、出来上がったオケを聴いても詞も曲も理解出来ず、それでもデニスとカールとブルースは理解しようとしたものの、マイクとアルは反発して、特に作詞家の役割まで奪われたマイク・ラヴは「こんな訳が分からない音楽は誰が聴くんだ?犬か?」と怒り狂ったので、タイトルが「PET SOUNDS」になったと云う話まであります。

ブライアンが聴いた「RUBBER SOUL」が英国盤であれ米国盤であれ、そこにはアルバムとしての統一感があって、所謂ひとつの「トータル・アルバム」であるとブライアンは感じたのでしょう。あたくしがビーチ・ボーイズを聴き始めた頃には、日本盤で出ていたのはベスト盤の「ENDLESS SUMMER」と、廉価盤の「SUMMER DAYS (AND SUMMER NIGHTS !!)」と「SMILEY SMILE」と、疑似ステレオの「PET SOUNDS」位で、疑似ステレオの「PET SOUNDS」は音が悪い上に難解で「何だか同じ様な曲がつづくなあ」と思えて、一寸奇妙な「SMILEY SMILE」の方が好きでした。米国で10位まで上がり、英国では2位まで上がった「PET SOUNDS」は、日本ではタツローこと山下達郎さん位しか騒いでいなかったのです。ソレがですね、1988年にCD化された辺りから急に世紀の名盤とか云われる様になったんですよ。あたくしはビーチ・ボーイズは結局は2in1のCDで全部集めたのですが、「PET SOUNDS」(と「SMiLE」)だけは別で、1997年の4枚組BOX「THE PET SOUNDS SESSIONS」と、1999年のモノラルとステレオの2in1と、2016年の2枚組で1枚目がモノラルとステレオの2in1と2枚目がカラオケとライヴ音源入りと、ブートレグで2枚組の「PET SOUNDS MILLEMIUM EDITION」なんてものまで持っています。元々が「PET SOUNDS」(と「SMiLE」)は2in1のラインナップからは外されているので、ソレもまた名盤らしさを醸し出してはいるんですよね。1966年5月16日に、これだけの名盤を発表したと云うのに、発売元のキャピトルですら其の真価を理解出来ず、2か月と経たない同年7月11日にベスト盤をリリースして潰しにかかったのですから、其の後に何十年も売れ続けて商売繁盛となる「PET SOUNDS」を、キャピトルと云う会社は何も分かっていなかったわけです。英国では前述の通りに2位の大ヒットで、人気投票でビートルズを蹴落として首位になっています。ジョンとポールもいち早く聴いて、影響を受けて「REVOLVER」から「SGT. PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND」へと続くのでした。

(小島イコ)

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2023年06月15日

「税務調査官 窓際太郎の事件簿30」(再)で内山理名ちゃん

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TBSチャンネル1 7:00〜8:40

文科省から極秘文書を持ち出したのは親友の息子だった!
そこに現れる謎の調査官。巨大競技場建設に隠された陰謀とは?!

内山理名 AS 木島華子

「税務調査官 窓際太郎の事件簿30」の、今年2回目の再放送です。理名ちゃんが演じた木島華子さんは、窓際太郎を調査する為にやって来て、初めはただのダメオヤジだと思うものの、徐々に窓際太郎の優秀さに気付き協力しますが、窓際太郎を庇って刺されてしまい、最後には責任をとって左遷されてしまう、踏んだり蹴ったりな役どころです。主要なキャスティングが、再放送されている「雲霧仁左衛門3」とかなり被っています。

本放送:2016年4月11日(TBS)

(姫川未亜)

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「ロコンド LOCONDO CHANNEL」【第56回】6月15日、片瀬那奈とのモッパン生配信!! 本日から月曜日、木曜日の週2回になります!! 今日は前回の生配信で話題になったマレーシア料理を頂きます!!



YouTube「ロコンド LOCONDO CHANNEL」 12:12配信開始(46分55秒)

田中社長と那奈ちゃんのお昼の生配信で、相変わらずの宣伝と雑談を食べながらやっている模様です。これからは月曜日と木曜日の週2回になるとの事ですが、週1でも、隔週1でも、月1でも、いいですよ。

(小島イコ/姫川未亜)

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「ポールの道」#040「YESTERDAY AND TODAY」

Yesterday And Today - 3rd State


ビーチ・ボーイズの「PET SOUNDS」の素晴らしさが理解出来なかった米国キャピトルは、ビートルズのアルバムも水増ししていて、1966年6月20日には通称「ブッチャー・カヴァー」で有名な、もはや正気の沙汰とは思えない編集盤「YESTERDAY AND TODAY」をリリースしました。内容は、A面が、1「DRIVE MY CAR」、2「I'M ONLY SLEEPING」、3「NOWHERE MAN」、4「DR. ROBERT」、5「YESTERDAY」、6「ACT NATURALLY」で、B面が、1「AND YOUR BIRD CAN SING」、2「IF I NEEDED SOMEONE」、3「WE CAN WORK IT OUT」、4「WHAT GOES ON」、5「DAY TRIPPER」の全11曲入りです。「YESTERDAY」と「ACT NATURALLY」はアルバム「HELP !」から、「DRIVE MY CAR」と「NOWHERE MAN」と「IF I NEEDED SOMEONE」と「WHAT GOES ON」はアルバム「RUBBER SOUL」から、「WE CAN WORK IT OUT」と「DAY TRIPPER」は英国ではアルバム未収録だったシングルから、そして「I'M ONLY SLEEPING」と「DR. ROBERT」と「AND YOUR BIRD CAN SING」はまだ英国でもリリースされていなかったアルバム「REVOLVER」からと云う、どうやったらこんな滅茶苦茶な選曲と曲順になるんだと問い詰めたくもなるトンチキ盤です。11曲と英国盤よりも3曲も少ない上に、何も考えずに寄せ集めてみたであろう選曲のお陰で、リンゴの歌が2曲も入っています。ビートルズとしても、もう我慢の限界で、ほぼ確信犯的に醜悪な「ブッチャー・カヴァー」で応戦して、即回収されて「トランク・カヴァー」に差し代わるわけですが、ソレがまたテキトーで、なんとまあ、「ブッチャー・カヴァー」の上に「トランク・カヴァー」を貼り付けた盤も流通させちゃったりもしたので、ソレを剥がして「ブッチャー・カヴァー」にしたものまで存在するわけですよ。此のアルバムの「ブッチャー・カヴァー」は、ビートルズのアルバムでも特にレア・アイテムですが、ソレは内容への評価ではなくて、あくまでも回収されて数が少ない「カヴァー」が珍しいだけなのです。ちなみに、此の時点で英国盤オリジナルは6作で、米国キャピトル盤は10作目で、米国公式盤は12作目です。

此のアルバムは2014年の「THE U.S. BOX」にモノラルとステレオの2in1で収録され、ジャケットは「ブッチャー・カヴァー」で「トランク・カヴァー」をステッカーで付けると云う形態でしたが、内容はほとんどが2009年リマスターに差し替えられています。英国盤の「REVOLVER」から先出しさせられた3曲の「I'M ONLY SLEEPING」と「DR. ROBERT」と「AND YOUR BIRD CAN SING」は、まだ完成版のミックスではなくて、モノラルもステレオも英国盤の完成版とは違っていて、しかもステレオ・ミックスは間に合わず、疑似ステレオにして、途中からステレオに差し替えています。更に「WE CAN WORK IT OUT」と「DAY TRIPPER」のステレオ・ミックスも英国盤で2009年リマスターになるのとは違っています。ほとんどを2009年リマスターに差し替えているのはですね、元の米国盤を聴けば分かるのですが、何せ3作のアルバムと両A面シングルからバラバラに収録しているので、それぞれの音の感じが全く違っていて、もう酷くて聴けたもんじゃないんですよ。「HELP !」から「RUBBER SOUL」そして「REVOLVER」の時期には、ビートルズのレコーディングも急激に変化しているので、ソレをごった煮にされても、混乱するしかありません。更にキャピトルは此の後に「REVOLVER」もリリースしますが、ソレはですね、こっちで先出しした3曲を抜いた全11曲入りにしてしまったのです。先出しされた3曲は全てがジョンが中心になって書いた曲なので、米国盤の「REVOLVER」でのジョンの曲はたったの2曲になっているんですよ。「REVOLVER」にはジョージ・ハリスンの曲が3曲収録されているので、米国盤だとジョンよりもジョージの曲の方が多いのです。1969年ならいざ知らず、1966年でそりゃあないでしょ。ソレでジャケットもタイトルも英国盤と同じなんですから、もうね、詐欺みたいなもんと云うか、普通に詐欺ですよね。「THE U.S. BOX」には其の米国盤「REVOLVER」も収録されているんですけれど、単に英国盤オリジナルから3曲カットしただけなんですから、わざわざCD化する必要はなかったんじゃないですかね。それとも、キャピトルは「すいません、実は、こんなもんまで出してました」と懺悔でもしている心算なのでしょうか。

(小島イコ)

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2023年06月16日

「ポールの道」#041「REVOLVER SESSIONS」「REVOLVING」「Another track of REVOLVER」「REVOLVER Some Product」「REVOLVER MATRIX 1」



1966年になって、ビートルズのマネジャーであるブライアン・エプスタインは、例年通りに映画を撮影してサントラ盤を出しツアーする計画を立てますが、ビートルズに拒否されて、ビートルズはデビュー以来初めての3か月間の休暇を取りました。そして、同年4月6日から6月21日にかけて英国では7作目となるアルバム「REVOLVER」をレコーディングしました。ソレで、最初にレコーディングした曲がジョン作の「TOMORROW NEVER KNOWS」だったのですから、其の段階でライヴでは披露しないと決めていたと云うか、ライヴは止めると考えての事だったのでしょう。此のアルバムからは若干19歳だったジェフ・エメリックがエンジニアで参加するのですが、ソレはみんなビートルズのエンジニアは無理難題を云われてしまうのでやりたがらず、若造だったエメリックに押し付けたからだったらしいのです。そうしてレコーディングは新たなる挑戦に傾いていったので、アウトテイクや別ミックスなども多くなり、ブートレグ業者の格好のエサとなりました。まずはお馴染みハーフオフィシャル盤の「ETERNAL GLOOVES」からの「REVOLVER SESSIONS」ですが、毎度の事で別テイクや別ミックスをアルバムの曲順に並べたもので、セッションに関しても他のブートレグからのコピーです。あたくしが持っているのは「SECRET TRAX」の「REVOLVING」、「SWEET ZAPPLE」の「Another track of REVOLVER」、「JPGR」の「REVOLVER Some Product」、「MOONCHILD RECORDS」の「REVOLVER MATRIX 1」と云ったところで、他にもあるんですけれど、まあ、此の辺からは色々と出てはいます。「REVOLVING」は2枚組で、1枚目がデモ音源(「SHE SAID, SHE SAID」)から始まり、セッション音源とモニターミックスの全33曲入りで、2枚目はオリジナル・モノラル・ミックスとシングル「PAPERBACK WRITER / RAIN」のモノラルとステレオなど全23曲で、計56曲入りです。

「Another track of REVOLVER」も2枚組で、1枚目がオリジナル・モノ・ミックスに「TOMORROW NEVER KNOWS」のマトリックス1・モノラル・ミックス、更に「PAPERBACK WRITER / RAIN」も含めた別ミックスで全29曲で、例の「YESTERDAY AND TODAY」の別ミックスなども含まれています。2枚目は「Anthology 2」の別テイクも含めた更なる別ミックスの全30曲入りで、計59曲入りです。別ミックスが聴きたければコレがオススメです。「REVOLVER Some Product」も2枚組で、1枚目も2枚目も別テイクや別ミックスをアルバムの曲順に並べたものにシングル「PAPERBACK WRITER / RAIN」も含むボーナストラック入りの全40曲入りで、ETERNAL GLOOVES盤の倍近いボリュームがあるので、こっちがあればあっちはいりません。そして「REVOLVER MATRIX 1」も2枚組で、初回プレス盤で「TOMORROW NEVER KNOWS」が別ミックスになっているモノラル盤が1枚目にそのまんま収録されていて、2枚目はオープンリールから全14曲で、計28曲入りです。「TOMORROW NEVER KNOWS」の別ミックスに関しては、昨年(2022年)にリリースされた「REVOLVER」のCD5枚組スーパーデラックスに収録されましたので、ソレを聴く為にわざわざプレミアがついているオリジナル・モノラル初回プレス盤を買わなくともよくなったわけです。米国キャピトル盤に関しては前回にも触れましたが、オリジナルから3曲をカットしただけと云う酷い盤です。但し、「RUBBER SOUL」から「YESTERDAY AND TODAY」そして「REVOLVER」と米国では水増しして改ざんされてスカスカな3枚に分けられた為に、ビートルズが突然に1967年の「SGT. PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND」で爆発したと受け取られたと思います。英国オリジナル盤だと「RUBBER SOUL」から「REVOLVER」と来て「SGT. PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND」なので、流れが分かるのに、米国盤では其の唐突感が半端ではなかったでしょう。

(小島イコ)

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2023年06月17日

「ポールの道」#042「REVOLVER」

リボルバー


ビートルズは1966年8月5日に、EMIパーロフォンから7作目のアルバム「REVOLVER」をリリースしました。前々年(1964年)は「A HARD DAY'S NIGHT」を、前年(1965年)には「HELP !」と主演映画を公開して、1966年もマネジャーであるブライアン・エプスタインはやる気マンマンで脚本の映画化権まで押さえたものの、ビートルズは拒否したので、3か月の長期休暇を取り、自ずと曲を書く時間も充分で、レコーディングも1966年4月6日から6月21日にかけて2か月半掛けられました。最初にレコーディングしたのが「TOMORROW NEVER KNOWS」ですから、もう完全にそれまでとは違う方向性となっていました。アルバム14曲とシングル2曲の16曲がレコーディングされて、まずは先行シングルとして「PAPERBACK WRITER / RAIN」が英国では同年6月10日(米国では5月30日)にリリースされて、アルバムには未収録です。しかしながら、アルバムと同日に「ELEANOR RIGBY / YELLOW SUBMARINE」がシングル・カットされています。コレはですね、もう1966年には新曲をリリースする気がビートルズにはなかったからでしょう。アルバムの内容を語る前に、やはりジャケットに言及しなければなりません。当初はロバート・フリーマンが撮影した写真を円形に回転した様にコラージュした案だったものの、ジョンの依頼でハンブルグからの友人であるクラウス・フォアマンによるイラストとコラージュが採用されました。クラウスはビートルズを頼って英国に移住して、マンフレッド・マンでベースを弾いていたのですが、元々は美術系なのでジョンが気を遣ってくれたとクラウスは云っていて、コレでグラミー賞の最優秀カヴァーを受賞しています。コレもタイトルしか載っていなくて「THE BEATLES」はありません。クラウスはベーシストとしても、後にジョンの「ジョンの魂」や、ジョージの「ALL THINGS MUST PASS」や、リンゴの「RINGO」を始めとして、ビートルズ解散後のソロアルバムでも大活躍して、一時はポールの代わりにクラウスを入れて再結成するなどと云う噂まで出ました。実際にリンゴにジョンが書いた1973年の「I’M THE GREATEST」では、ジョン、ジョージ、リンゴ、クラウス、ビリー・プレストンと云う編成が聴けます。

さて、アルバム「REVOLVER」は、全14曲で、レノン=マッカートニーが11曲で、ジョージ・ハリスンが3曲です。初めてジョージの曲が3曲収録されましたが、実はもう此の辺から曲が貯まってしまい、ソロ第1作が3枚組になる伏線となっています。A面は、1「TAXMAN」はジョージ作ですが、インド風のリードギターはポールが弾いています。2「ELEANOR RIGBY」はポールが中心に書いた曲で、弦楽八重奏をバックにしていて、ビートルズは演奏に加わっていません。3「I’M ONLY SLEEPING」はジョン作で、ジョージが弾く逆回転ギターも印象的なサイケな曲です。4「LOVE YOU TO」はジョージ作で、インド音楽に強い影響を受けた、所謂ひとつの「ラガー・ロック」の始祖です。5「HERE THERE AND EVERYWHERE」はポール作で、ビーチ・ボーイズの「GOD ONLY KNOWS」に影響を受けたと云うコーラスが粋な、ロマンティックな名曲です。6「YELLOW SUBMARINE」は、ジョンとポールの合作で、リンゴの歌です。7「SHE SAID SHE SAID」はジョン作のサイケ曲ですが、途中でポールが帰ってしまったのでベースはジョージとも云われていたものの、ベーシックトラックでポールが弾いているみたいです。個人的には「HERE THERE AND EVERYWHERE」はポールの、「SHE SAID SHE SAID」はジョンの、コノ時期の最高傑作だと思います。B面は、1「GOOD DAY SUNSHINE」はポール作で、ラヴィン・スプーンフルが元ネタと云う陽気な曲です。2「AND YOUR BIRD CAN SING」はジョン作で、コノ時期には珍しいポップでカラフルな「レノン節」が聴けます。3「FOR NO ONE」はポール作で、これまた美しい曲です。4「DOCTOR ROBERT」はジョン作ですがミドルエイトはポールも手伝っている感じで、ドラッグ・ソングです。5「I WANT TO TELL YOU」はジョージ作で、1991年の来日公演で1曲目でした。6「GOT TO GET YOU INTO MY LIFE」はポール作で、ブラス・ロックの先駆けです。そして、7「TOMORROW NEVER KNOWS」は、ジョン作ですが、テープループなどのアレンジではポールの貢献も大きい曲で、サンプリングなんて概念がなかった当時の斬新過ぎる曲です。ちなみに、曲名は英文法を無視した「リンゴ語」です。

(小島イコ)

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2023年06月18日

「雲霧仁左衛門3」第四回(再)で内山理名ちゃん

Collection of His Greatest Hits


NHK総合 6:10〜6:53

第四回「忘れ形見」

内山理名 AS 七化けのお千代

「雲霧仁左衛門3」第四回の今年初めての再放送で、地上波でのノーカット放送は初めてですが、「駆込み女と駆出し男」と「理名ちゃんバッティング」しています。今回の再放送は続いて「雲霧仁左衛門4」に行くのかと思っていましたが、天一坊が大麻で捕まったので「雲霧仁左衛門4」の再放送は無理でしょうね。隠れてやっていても発覚して、こうして迷惑がかかるわけですが、だったら那奈ちゃんのケースは何なのかとなりますよ。まあ、那奈ちゃんも女優をつづけたかったならば舞台に出るとかするんでしょうけれど、ロコンド社員と推し活ばっかの現在を見ると、本人に「もう女優をつづける気がない」んでしょうね。

本放送:2017年1月27日(NHK BSプレミアム)

(姫川未亜/小島イコ)

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「駆込み女と駆出し男」で内山理名ちゃん



チャンネルNECO 5:15〜8:00

2015年公開作品

内山理名 AS 戸賀崎ゆう

「駆込み女と駆出し男」の今年5回目の放送ですが、「雲霧仁左衛門3」再放送と「理名ちゃんバッティング」しています。何度も繰り返し放送されている映画で、理名ちゃんが演じたゆうさんも重要な役どころで、いいところで登場した後は最後まで出番があります。

(小島イコ/姫川未亜)

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「ポールの道」#043「REVOLVER」Special Edition 5CD Super Deluxe



1966年にリリースされたビートルズの英国オリジナル7作目のアルバム「REVOLVER」は、2022年10月28日にスペシャル・エディションが、1LP、1ピクチャー・ディスクLP、1CD、2CDデラックス、4LP+7インチシングル(スーパー・デラックス)、5CDスーパー・デラックスの全6形態で、全世界同時にアップルからリリースされました。此のスペシャル・エディションは、2017年の「SGT. PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND」に始まり、2018年の「THE BEATLES」、2019年の「ABBEY ROAD」、2020年はコロナ禍で休んで、2021年の「LET IT BE」とそれぞれ50周年記念盤としてリリースされて、2022年には遡って「REVOLVER」となったシリーズで、プロデューサーのジャイルズ・マーティンとエンジニアのサム・オケルによってリミックスされた新たなるステレオ・ミックスをメインにしています。故に、1LPや1CDはニュー・ステレオ・ミックス全14曲のみで、2CDも1枚目はニュー・ステレオ・ミックス全14曲で、2枚目は「PAPERBACK WRITER / RAIN」のニュー・ステレオ・ミックスとセッション音源のダイジェストの全15曲の計29曲となっております。あたくしも含めて多くの方々が購入しているであろう「5CDスーパー・デラックス」は、1枚目がニュー・ステレオ・ミックス全14曲で、2枚目と3枚目がセッション音源でそれぞれ14曲と17曲で、4枚目がオリジナル・モノ・マスター全14曲で、5枚目は「REVOLVER EP」と云う「PAPERBACK WRITER / RAIN」のニュー・ステレオ・ミックスとオリジナル・モノ・マスターの全4曲入りで、5CDで全63曲入りとなっております。まずは、ニュー・ステレオ・ミックスですが、これまでの此のシリーズでも云われて来たジャイルズ・マーティンとサム・オケルによる新たなるリミックスに戸惑う方々も少なからずいますし、今回の「REVOLVER」に関しては、オリジナルの4トラック・テープまで遡っただけではなく、ドキュメンタリー「GET BACK」でも用いられたデミックスを行っています。

そもそもビートルズは次作の「SGT. PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND」までは4トラックでレコーディングしているので、バックトラックなどを録音した複数のチャンネルをひとつにまとめて開いたチャンネルに重ねて録音すると云う手法だったので、それらをデミックスによってバラバラにしてから、新たにリミックスしているわけです。ジャイルズは4枚目のオリジナル・モノ・マスターが当時のビートルズが意図した音と考えていて、ニュー・ステレオ・ミックスもソレに近づけたと云っているものの、其の辺の匙加減は聴き手によっては評価が分かれるでしょう。個人的には2009年リマスターがあるので、コレはコレでアリだとは思います。まあ、そもそも箱物は買って1回聴いたら放っておく事も多いので、それほど頻繁には聴かないんですよね。2枚目と3枚目のセッションズは、録音順に収録されているので、いきなり「TOMORROW NEVER KNOWS」から始まっていて、それだけでも衝撃的です。つづくのは「GOT TO GET YOU INTO MY LIFE」で、初期ヴァージョンだと「Anthology 2」にも収録されていたサー・ジョージ・マーティンがオルガンで1音をずっと弾いている、かなりサイケなアレンジだったので、完成版とは違ってより「REVOLVER」らしい出来ですし、次がジョージの「LOVE YOU TO」なので、もうアタマの3曲がサイケデリックてんこ盛りだったと分かります。其の後はシングルになった「PAPERBACK WRITER」と「RAIN」が続いていますが、元々「RAIN」はバックトラックを完成版よりも早く演奏して後でスローにしたので、ポールのベース早弾きに圧倒されます。そして「DOCTOR ROBERT」「AND YOUR BIRD CAN SING」とジョンの米国盤で先出しされた不幸な曲がつづき、「AND YOUR BIRD CAN SING」はジョンとポールが何かキメて歌っているみたいで笑って歌になっていないヴァージョンも含まれています。ジョージ作の「TAXMAN」は「Anthology 2」で既出音源ですが、コーラスが違っていて、ソレをよく「10cc風の早口コーラス」と云われるんですけれど、えっとですね、「10cc」は1972年デビューなんですけどね。

「I'M ONLY SLEEPING」も米国盤で先出しされたジョンの曲ですが、こうしてみるとレコーディングが早く行われた曲から先出しされたわけではなかったみたいなので、何故、ジョンの3曲が選ばれたのかもよく分からないです。「ELEANOR RIGBY」はバッキングの弦楽八重奏が収録されていますが、コレってビートルズは演奏に関与していないわけで、まあ、サー・ジョージ・マーティンに敬意を表してなんでしょうね。「FOR NO ONE」もカラオケ状態ですが、こっちはポールのピアノとリンゴのドラムです。そして、問題の「YELLOW SUBMARINE」は、Aメロをジョンが書いて歌っているデモから、ポールがコーラス部分を書き足してジョンが歌い、最終的にはリンゴの歌になった過程が聴けます。以前も書きましたが、コノ箱を買って最も驚いたのはコレでした。ずっと「ポールが書いて、ジョンやドノバンが詞を少しだけ提供した」と云われて来た曲が、実は本当の「レノン=マッカートニー」作品だったと判明したのです。其の後は、ジョージの「I WANT TO TELL YOU」、ポールの「HERE THERE AND EVERYWHERE」、ジョンの「SHE SAID SHE SAID」とセッション終盤となりますが、此の辺りはビーチ・ボーイズの「PET SOUNDS」を聴いた後のレコーディングなので、早くも影響を受けて曲に取り入れているのには驚かされます。4枚目のオリジナル・モノ・マスターに関しては、2009年のモノ・リマスターではなく、敢えて「オリジナル・モノ・マスター」と謳っているわけで、確かに2009年モノ・リマスターとは違っているのですが、あたくしは前述の通りにブートレグで「オリジナル・モノ・マスターの盤起こし」を聴き慣れているので、逆に2009年モノ・リマスターの方が「何か違う」と思えてしまいました。5枚目はシングル「PAPERBACK WRITER / RAIN」の4曲のみのEP扱いで、コレは「LET IT BE」もそうだったのですが、コレが入っているとCDだと全体的にショボく感じられちゃうんですよ。此のシリーズは、何となくですが、内容が薄くなって価格だけ上がっている印象だし、残り6作は2作ずつまとめるとかして内容が濃くなれば少々高値でも文句はないです。

さて、本日はサー・ポール・マッカートニーの81歳のお誕生日でございます。おめでとうございます。コノ連載は43回目でまだ「REVOLVER」でありましてですね、ポールは若干24歳でございますので、先はまだまだ長い道でございます。

(小島イコ)

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