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2023年06月01日

「浅見光彦〜最終章〜」第1話(再)

浅見光彦 ~最終章~  (沢村一樹 主演) [DVD]


AXNミステリー 0:00〜1:45

第1話「恐山・十和田・弘前編」

片瀬那奈 AS 藤波紹子(第1話マドンナ)

「浅見光彦〜最終章〜」第1話の今年初めての再放送で、昨年(2022年)は6回再放送されています。那奈ちゃんが演じた藤波紹子さんは料理人で、かつて母親が自殺した事にまつわる殺人事件に巻き込まれます。



(小島イコ/姫川未亜)

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「烈火 警視庁強行犯 樋口顕」(再)で内山理名ちゃん



テレビ大阪 12:43〜14:39

内山理名 AS 藤井麻奈

「烈火 警視庁強行犯 樋口顕」の今年2回目の再放送で、関西ローカルですが地上波での放送です。理名ちゃんが演じた藤井麻奈さんは刑事ですが、これまた「雲霧仁左衛門」とキャスティングが被っております。

本放送:2016年12月21日(テレビ東京)

(姫川未亜/小島イコ)

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「ポールの道」#026「Another track of HELP !」「SONG FOR ELEANOR」「HELP ! SESSIONS」



1965年のビートルズは、2作目の主演映画のサントラ盤でもあるアルバム「HELP !」を8月6日にEMIパーロフォンからリリースするのですが、まずは先行シングルとして「TICKET TO RIDE / YES IT IS」を4月9日に、更には「HELP ! / I'M DOWN」を7月23日にリリースしております。映画に使われる「HELP !」と「TICKET TO RIDE」はアルバムにも収録されましたが、B面の「YES IT IS」と「I’M DOWN」は英国ではアルバムには未収録でした。さて、アルバムのセッション音源などは、例によって「ETERNAL GROOVES」から「HELP ! SESSIONS」とか「EMI STUDIO Sessions '64-'65」とかが出ておりますが、他のブートレグでも聴ける音源なので、面白味はありません。アルバムの曲順で別ミックスを並べたりしているのは初心者向けだし、延々とセッションを聴かされる「EMI STUDIO Sessions」も1枚ものでは中途半端です。正直に云って「ハーフオフィシャル盤」として出ている「ETERNAL GROOVES」盤は、価格も高いので、中古盤で似た様なブートレグを購入した方が宜しいかと存じます。ソレで、此の辺になって来ると持っているブートレグも数が多くなって来て、今回は「SECRET TRAX」の「SONG FOR ELEANOR」と「SWEET ZAPPLE」の「Another track of HELP !」の2作品を紹介します。どちらも2枚組で、当然の如く「ETERNAL GROOVES」盤と音源はダブっていますので、あたくしはうっかり「ETERNAL GROOVES」盤も買ってしまったのですけれど、いらないので売っちゃいました。と云うか、当時は「SGT. PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND」の箱が出たので、「おや?次はHELP !か」と誤解してポチってしまい、ブートレグが送られて来て困惑してしまったのでした。

「SONG FOR ELEANOR」は2枚組で、1枚目が映画「HELP !」アセテイト盤音源が9曲、アウトテイクが11曲、BBC音源が8曲とおしゃべり1トラックの計28曲29トラックで、2枚目は映画「HELP !」のサントラ盤音源が7曲、シングルB面「YES IT IS」と「I’M DOWN」、そしてボツ音源だった「BAD BOY」のモノラル・ミックスが3曲、アウトテイクが6曲、そしてセッションが27テイクにエンディング入りで、計44トラックの全73トラック入りで、「IF YOU’VE GOT TROUBLE」や「THAT MEANS A LOT」と云ったボツ曲も、「YES IT IS」と「THAT MEANS A LOT」と「HELP !」のセッションなんかは嫌になる程に何回も演奏している様子も聴けます。特にポール作の「THAT MEANS A LOT」は酷い出来栄えで、こんな駄曲に20テイク以上も付き合ったジョンとジョージとリンゴは聖人ですよ。「Another track of HELP !」も2枚組で、1枚目はオリジナル・モノラル・ミックス14曲に始まり、シングルB面「YES IT IS」と「I’M DOWN」、ボツだった「BAD BOY」のモノラル・ミックス3曲も抑えて、更に各国盤や映画などの別ミックス14曲も加えた計31曲入りで、2枚目はCD化でサー・ジョージ・マーティンがリミックスする前のオリジナル・ステレオ・ミックス14曲に、編集盤「ROCK’N’ROLL MUSIC」と「LOVE SONGS」でサー・ジョージ・マーティンがリミックスした「HELP !」収録曲や、米国盤でアタマに「ジェームス・ボンドのテーマ」が入った「HELP !」などの別ミックスが16曲の計30曲入りの、全61曲入りです。こちらの方は基本的には別ミックスを集めたもので、発売当時にはモノラル・ミックスもオリジナル・ステレオ・ミックスもCDでは聴けなかったのですが、2009年の「THE BEATLES IN MONO」に収録された「HELP !」に2 in 1で収録されちゃったので普通に聴ける様にはなりましたが、他の別ミックスは集めるのが大変なので便利ではあります。

(小島イコ)

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2023年06月02日

「IP〜サイバー捜査班」第8話、第9話(最終話)(再)で内山理名ちゃん



テレ朝チャンネル1 8:00〜9:40

IP_8「ディープフェイク」
IP_FINAL「ディープフェイク」

内山理名 AS 桐子香澄

「IP〜サイバー捜査班」第8話と第9話(最終話)の、今年3回目の再放送です。理名ちゃんが演じた桐子香澄警視正は、ディープフェイク動画を使った犯罪に巻き込まれるのですが、ディープフェイク動画と実際の動画を混在させるトリックもあり、桐子警視正は犯人に機密情報を漏洩させた件で脅迫されて共犯関係であったと判明します。前後編なので連続放送は有難いものの、後編の途中で共犯を証言した場面でお役御免となり、其の後は誘拐監禁されたまいんちゃんを救う展開となります。


(小島イコ/姫川未亜)

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「法廷荒らし 弁護士 猪狩文助」(再)

必殺!!主題歌ベストセレクション~裏稼業の哀歌たち~ CD


ファミリー劇場 12:50〜14:40

片瀬那奈 AS 夏目理恵子

(撮影:2007年5月/京都、奈良ロケ)

「法廷荒らし 弁護士 猪狩文助」の、今年5回目の再放送です。那奈ちゃんが演じた夏目理恵子さんは、司法試験を一発で合格した新人弁護士で、名優・藤田まことさんが演じた「法廷荒らし」の異名を持つ猪狩文助弁護士と共に、冤罪事件の裁判に挑みます。こうして旧作の再放送は続いているし、犯罪を犯した俳優さんなどは少しの間で禊を済ましたとか云って復帰するのに、別に犯罪を犯したわけでもない那奈ちゃんは、何故、2年間も干されているのでしょうか。まあ、本人はロコンド社員や推し活の現在に満足している様子なので、もう、どうでもいいのかもしれません。

本放送:2007年11月18日(BSジャパン)、2007年11月21日(テレビ東京)

(小島イコ/姫川未亜)

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「ポールの道」#027「HELP ! Original Motion Picture Sound Track」「HELP ! Special Edition」「EIGHT ARMS TO HOLD YOU」

HELP!-O.S.T./ LTD.EDT.


さて、ここで発売順序は逆になりますが、映画「HELP !」の米国キャピトルからのサントラ盤を先に紹介します。英国での「HELP !」は1965年8月6日にリリースされましたが、米国ではサントラ盤として8月13日にリリースされています。内容は、映画で使われた「HELP !」「THE NIGHT BEFORE」「YOU'VE GOT TO HIDE YOUR LOVE AWAY」「I NEED YOU」「ANOTHER GIRL」「TICKET TO RIDE」「YOU’RE GOING TO LOSE THAT GIRL」(「YOU’RE GONNA LOSE THAT GIRL」と表記)の7曲がビートルズによる演奏で、他の「FROM ME TO YOU FANTASY」「IN THE TYROL」「ANOTHER HARD DAY'S NIGHT」「THE BITTER END」「THE CHASE」の5曲はケン・ソーンによるインストゥルメンタルの、全12曲入りです。前作映画「A HARD DAY'S NIGHT」のサントラ盤はユナイテッド・アーティスツから出ていましたが、ここでサントラ盤もキャピトルから出す事になったわけですが、全12曲入りとは云え、ビートルズによる演奏は7曲で、「HELP !」と「TICKET TO RIDE」は既発シングルだったので、新曲はたったの5曲です。全てオリジナルで、レノン=マッカートニーが6曲で、ジョージ・ハリスンが「I NEED YOU」の1曲ですが、レノン=マッカートニーの6曲は主にジョンが書いた「HELP !」「YOU'VE GOT TO HIDE YOUR LOVE AWAY」「TICKET TO RIDE」「YOU’RE GOING TO LOSE THAT GIRL」の4曲は粒ぞろいの名曲ばかりですが、主にポールが書いた「THE NIGHT BEFORE」「ANOTHER GIRL」の2曲は駄曲だと思います。英国盤だとB面に映画に使われなかった7曲が入っていて、其の中にポールが書いた「I'VE JUST SEEN A FACE」と「YESTERDAY」と云う超名曲が含まれているので誤魔化されてしまいますが、サントラ盤だけ聴くと明らかにポールの曲の出来は悪いのです。

それで前回に紹介した以外のブートレグで、「MO」の「HELP ! Special Edition」と、「MONKY CLOWN」の「EIGHT ARMS TO HOLD YOU」の2枚も紹介します。「HELP ! Special Edition」は英国盤14曲のモノラル・ミックスに、シングルB面「YES IT IS」と「I’M DOWN」にボツ曲「BAD BOY」「IF YOU’VE GOT TROUBLE」「THAT MEANS A LOT」の5曲、そしてサントラ盤からケン・ソーンの5曲、更に「THAT MEANS A LOT」と「YESTERDAY」と「HELP !」のアウトテイク、更に映画のエンディング用の「THE BARBER OF SEVILLE」の全28曲入りで、サントラ盤みたいにビートルズとケン・ソーンが混ざっていないのがイイ感じです。「EIGHT ARMS TO HOLD YOU」は「HELP !」の仮タイトルを冠していて、英国盤の14曲を別ミックスで並べて、シングルB面とボツ曲の5曲も別ミックスで入れて、「(なんちゃって)ジェームス・ボンドのテーマ」入りの「HELP !」とケン・ソーンの5曲をモノラル・ミックスで入れた全25曲入りです。こちらも映画用のインストが別になっているし、英国盤のオリジナルに慣れている者にとっては納得の曲順となっています。ケン・ソーンが此のサントラ盤で起用されたのは、監督のリチャード・レスターとサー・ジョージ・マーティンが喧嘩して、それで代わったケン・ソーンがシタールを使ったので、ジョージ・ハリスンが興味を持ち取り入れる事になったらしいのです。しかしながら、サー・ジョージ・マーティンはとっくの昔にピーター・セラーズのレコーディングでシタールを使っていたので、ケン・ソーンのお手柄とも云えない気はします。サントラ盤の「HELP !」は2006年の「THE CAPITOL ALBUMS VOL. 2」にモノラルとステレオのオリジナルが2in1で収録されましたが、2014年の「THE U.S. BOX」では2009年リマスターに差し替えられています。

(小島イコ)

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2023年06月03日

「ポールの道」#028「HELP !」

ヘルプ!


ビートルズの本国である英国での5作目のアルバム「HELP !」は、1965年8月6日にパーロフォンからリリースされました。前回取り上げた米国キャピトル盤ではサントラ盤となりますが、英国オリジナルではA面が映画用の7曲で、B面は映画には未使用の新曲が7曲の、全14曲入りです。レコーディングは2月15日から20日が前半で、映画の撮影を挟んで、3月30日から6月17日まで断続的に後半が行われています。A面は映画用の「HELP !」「THE NIGHT BEFORE」「YOU'VE GOT TO HIDE YOUR LOVE AWAY」「I NEED YOU」「ANOTHER GIRL」「YOU’RE GOING TO LOSE THAT GIRL」「TICKET TO RIDE」の7曲で、B面は映画に未使用の「ACT NATURALLY」「IT'S ONLY LOVE」「YOU LIKE ME TOO MUCH」「TELL ME WHAT YOU SEE」「I'VE JUST SEEN A FACE」「YESTERDAY」「DIZZY MISS LIZZY」の7曲で、レノン=マッカートニーのオリジナルが10曲、ジョージ・ハリスンが2曲、カヴァーが2曲となっております。其のカヴァーですが、リンゴが歌う「ACT NATURALLY」はボツになったレノン=マッカートニー作の「IF YOU’VE GOT TROUBLE」の代わりに入れていて、ジョンの絶唱が聴ける「DIZZY MISS LIZZY」は、結果的にビートルズが公式でレコーディングした最後のカヴァー曲となりました。同じ日に「BAD BOY」もレコーディングしたのですが、2曲共にラリー・ウイリアムスのカヴァーだったので「BAD BOY」はボツにしたのでしょう。レコーディングでは他にもレノン=マッカートニー作でシングルB面の「YES IT IS」と「I’M DOWN」や、ボツになった「THAT MEANS A LOT」や「RUBBER SOUL」に回された「WAIT」もあるので、オリジナルだけでもアルバムを構成する事は可能でした。此の時期はまだ4トラック録音だったのですが、既に多重録音は可能だったので、「ANOTHER GIRL」と「TICKET TO RIDE」ではポールがベースだけではなくリードギターも弾いていて、わざわざクレジットされています。「TICKET TO RIDE」はドラム・パターンもポールが考案してリンゴにそのまんま叩かせていて、後に表面化する「ポールの独裁体制」の幕開けともなっています。

それでも前回も書いた通りに、アルバムA面ではジョンの存在感が相変わらず強く、映画のタイトル曲となった「HELP !」ではアイドルとしての苦悩を歌い込んでいるし、明らかにディランに影響された「YOU'VE GOT TO HIDE YOUR LOVE AWAY」も、ポップな魅力の「YOU’RE GOING TO LOSE THAT GIRL」も、ヘヴィメタルの元祖とも云われる「TICKET TO RIDE」も、どれもが名曲でありましてですね、それに比べてポールの2曲は明らかに劣っています。ジョージ作のいなたい「I NEED YOU」にすら負けていると思える程に「THE NIGHT BEFORE」と「ANOTHER GIRL」はへっぽこ曲だと思います。ところが、ところがですよ、B面でも「TELL ME WHAT YOU SEE」みたいな駄曲も書いているのに、やはり「I'VE JUST SEEN A FACE」と「YESTERDAY」の2曲でチャラにした上にお釣りが来るわけです。「YESTERDAY」に関しては、既に1964年1月には「スクランブルド・エッグ」として出来ていたと云うのですから、驚かされます。しかしながら、其の余韻すら与えずにジョンが絶叫する「DIZZY MISS LIZZY」で終わっているのは、やはりビートルズは基本的にはロックンロール・バンドであったからなのです。ポール自身としても、6月14日のレコーディングでは「I'VE JUST SEEN A FACE」「I’M DOWN」「YESTERDAY」と続けてやっているわけで、たぶん一番チカラを入れたのは「I’M DOWN」だったと思います。シングルB面のみだった「I’M DOWN」は「LONG TALL SALLY」に変わるコンサートの最後の曲をオリジナルでと考えてポールが書いたのですけれど、えっとですね、コレって「パクリ」なんじゃないでしょうか。少なくとも後にジョンが「COME TOGETHER」で「YOU CAN'T CATCH ME」の盗作だと云われたよりも、似てるんじゃないでしょうか。そもそも「COME TOGETHER」はレノン=マッカートニー作となっているのに、何でジョンだけ訴えられそうになったんでしょうか。

(小島イコ)

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2023年06月04日

「雲霧仁左衛門3」第二回(再)で内山理名ちゃん

NEW-2014ジャパン・ツアー・エディション(DVD付)


NHK総合 6:10〜6:53

第二回「新たなる盗め」

内山理名 AS 七化けのお千代

「雲霧仁左衛門3」第二回の今年初めての再放送で、地上波では初のノーカット放送です。早朝の放送なので、天気予報テロップ入りとなっています。


(姫川未亜)

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「ポールの道」#029「HELP !」MOVIE



1965年7月29日に英国で公開されたビートルズの2作目の主演映画「HELP !」は、日本では「ヘルプ!4人はアイドル」と云う邦題が付けられている様に、完全なるアイドル映画でした。監督は前作「A HARD DAY'S NIGHT」と同じリチャード・レスターですが、前作がモノクロだったのに対して、今作は初めから大ヒットする事を見込んでフルカラー撮影だし、内容も荒唐無稽なドタバタ劇となっています。前作でもフィーチャーされて其の演技が好評だったリンゴが今作でも主役扱いで、怪しげな教団が生贄に付けるはずの指輪を、何故か世界的に有名なビートルズのドラマーであるリンゴが指にはめていると突き止めて、リンゴから指輪を取り戻そうと世界中で追っかけまわすと云う、バカバカしいにも程があるストーリー展開です。しかしながら、此の映画は日本での後のGS映画などに多大な影響を与えてはいます。ストーリー展開は下らないものですが、ソコは天下無敵のビートルズですから、演奏シーンやイメージ映像での映画用の新曲7曲が流れる場面は、後のMTVに大きな影響を与えると云いますか、つまりは「元祖・MTV」とも云える秀逸な映像となっていて、其の場面だけを切り離して観てみると、実に優秀な音楽と映像の融合作品となっているのでした。映画のタイトルは元々は「EIGHT ARMS TO HOLD YOU」だったのですが、ジョンが書いた「HELP !」に変更されています。ソレをジョンが「EIGHT DAYS A WEEK」と誤認して、インタビューで応えていたりもします。

お気楽な映画の主題歌でポップな「HELP !」は、実は当時のジョンの苦悩を歌った曲で、生前のジョンは「スローな曲にしてレコーディングし直したい」とも発言していて、実際にブートレグではピアノの弾き語りでスローテンポにしたセルフカヴァーを試みているのも聴けますし、1974年の「WALLS AND BRIDGES」の1曲目「GOING DOWN ON LOVE」では「HELP !」から引用した歌詞を歌い込んでいたりもします。しかしながら、それらは全てが後付けであって、当時も、あるいはTV番組のオープニングに使われている現在ですら、そんなジョンの本意とは別のカタチでしか受け取られていないのかもしれません。でも、それすらがビートルズの怪物たる所以であって、そんな苦しい胸の内を叫んだ曲ですらも、立派にポピュラー音楽として成立してしまっているのです。レコーディングに関しては4トラックだったのですが、サー・ジョージ・マーティンの考案で、最初に仮のヴォーカルとバックトラックのリハーサルを4トラックの2チャンネルで録音して、次にそれに合わせた本番のバックトラックを残りの2チャンネルに録音して、最初の2チャンネルを消去して、そこにヴォーカルやコーラスや別の演奏などを録音すると云う、画期的な手法を取る事となるのでした。それから、ポール作の「YESTERDAY」に関しては、確かにレコーディングとして残っているのはポールのみのソロですが、実際にはレコーディング現場には他の3人も立ち会っているのです。そりゃあ、同じ日に「I'VE JUST SEEN A FACE」と「I’M DOWN」もレコーディングしているから当たり前なんですけれど、故に、堂々とビートルズの楽曲だと云えたのでしょう。

(小島イコ)

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2023年06月05日

「ロコンド LOCONDO CHANNEL」【第54回】6月5日はロコの日!今日はめちゃくちゃ久々の片瀬那奈とのモッパン生配信です!



YouTube「ロコンド LOCONDO CHANNEL」 12:12配信開始(47分6秒)

田中社長と那奈ちゃんのお昼の生配信で、相変わらずの宣伝と雑談を食べながらやっている模様です。久しぶりとか書いてありますが、週3回は多過ぎるし、週1どころか月1でも誰も困らないと思います。視聴者数もグッドボタン数も壊滅的なんですから、ダラダラとした今の状況を変えないとマズイんじゃないでしょうか。そもそも「花咲舞が黙ってない」とバッティングしているので、こっちは誰も観ないでしょう。

(小島イコ/姫川未亜)

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「花咲舞が黙ってない」第2シリーズ第1話(再)

「花咲舞が黙ってない 2015」 Blu-ray BOX


日テレプラス 12:00〜13:00

第1話「お言葉を返すようですが!痛快ヒロイン、復活!!」

片瀬那奈 AS 北原有里(第1話ゲスト)

「花咲舞が黙ってない」第2シリーズ第1話の、今年3回目の再放送です。那奈ちゃんが演じた北原さんは銀行員で、パワハラ上司の命令で顧客を騙して訴えられ、責任を取って辞職させられそうになるものの、花咲舞さんがズバット解決して、左遷で済みます。全編がシリアス演技で、那奈ちゃんには合っていないとも思えますが、思いっ切りバッティングしている「ロコンド生配信」なんかよりは、那奈百光年倍は面白いですよ。

本放送:2015年7月8日(日本テレビ)

(小島イコ/姫川未亜)

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「ポールの道」#030「LIVE AT THE BBC」

Live At The BBC [4 CD] by The Beatles (2013-11-11)


ビートルズはレコード・デビュー前の1962年2月にBBCのオーディションに合格して、1962年3月7日放送から1965年6月7日放送まで、BBCラジオで92曲270テイク以上にも及ぶスタジオ・ライヴ音源を残しました。其の膨大な音源は、当然の如くブートレグ業者の餌食となり、一時期は新聞広告まで掲載されて多数のブートレグを生む事となりました。アップルが動いたのは1994年11月30日の事で、まずはCDでは2枚組の「LIVE AT THE BBC」をリリースしました。そして、シングルのカップリングには本編に未収録の3曲も加えて、更に1995年11月21日にリリースされた「Anthology 1」にも数曲を加えたのですが、其の時に一時的に「LIVE AT THE BBC」を廃盤にすると云う愚挙もやらかしてしまいます。そして、2013年11月11日になってようやく第2弾の「ON AIR - LIVE AT THE BBC Volume 2」をCD2枚組でリリースして、12月11日には2作をまとめたCD4枚組の「LIVE AT THE BBC THE COLLECTION」をリリースしました。しかしながら、たったのCD4枚では、ビートルズが実際に演奏した全楽曲をコンパイルするには、到底足りないのです。故に、ブートレグはその他の音源もかき集めて其れまでも其の後もリリースし捲ったわけです。あたくしが持っているのは「sgt.」の「POP GO THE BEATLES COMPLETE BBC MASTERS VOL.1」と「FROM US TO YOU COMPLETE BBC MASTERS VOL.2」です。「POP GO THE BEATLES COMPLETE BBC MASTERS VOL.1」はCD6枚組で、「FROM US TO YOU COMPLETE BBC MASTERS VOL.2」はCD5枚組で、合わせてCD11枚組で、1962年3月7日から1965年6月7日までの現存する全てのBBCでのスタジオ・ライヴに加えて、レア・テイクまで残っている音源は全て網羅していると思います。

公式盤はCD4枚組で、ブートレグはCD11枚組なんですから、ブートレグは倍どころか3倍近いボリュームがあります。ビートルズが演奏しているのならば何でも全部聴きたい方は、他のレーベルからも同じ様なBBC集大成音源集が出ているので、それらを購入して浴びる程BBC音源を聴いて下さい。そうでない方は、公式盤の4枚組で充分に楽しめますから、何せ元々がラジオ番組用で、ビートルズとしても1回ラジオで流れたら消えてなくなると思っていた音源ですし、モノラルだし、音も悪いので無理して聴く必要はありません。しかしながら、たった1回放送されておしまいのはずだった音源なのに、1発録音であるにも関わらず、ビートルズの演奏技術は高くて、更に公式盤では正式にはレコーディングしていない楽曲も数多く演奏しているので、そこは天下無敵のビートルズがたっぷりと聴けます。特に公式盤ではオミットされたカヴァー曲が多く含まれていて、1962年から1965年前半までと云う時期的な事もあり、兎に角、ジョン・レノンが凄い事になっております。当時は20代前半だったジョンが、正に「歌う為に生まれて来た」と云える熱唱を聴かせてくれます。お得意のロックンロールばかりではなく、ポップスも、バラードも、ガールズ・グループの曲まで、どれもが素晴らしい出来栄えで、天下無敵のビートルズを引っ張る天下御免のジョン・レノン様を堪能出来ます。ビートルズに限らず、当時のグループはBBCで生演奏するのが当たり前で、音源集も出ていますが、コレはですね、当時の英国のミュージック・ユニオンが番組でレコードを流すのを規制していた為で、みんな生演奏するしかなかったからなのですが、お陰でこうしてBBC音源が数多く残されたわけです。

さて、コレを書いたのは6月3日なのですが、シンシア・ワイルが亡くなりました。夫のバリー・マンと共に数多くの名曲を生み出した、偉大な作詞家です。実はビートルズがカヴァーした楽曲もあって、スター・クラブ音源ではアーサー・アレキサンダーが歌った「WHERE HAVE YOU BEEN(ALL MY LIFE)」をジョンのヴォーカルで聴けます。其の曲は大瀧師匠が「恋するカレン」のサビで引用していますので、ソレで「ナイアガラ考」と「ポールの道」は繋がっているのでした。ご冥福をお祈りいたします。

(小島イコ)

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2023年06月06日

「ポールの道」#031「THE BEATLES LIVE AT HOLLYWOOD BOWL」

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米国キャピトルはビートルズのライヴ・アルバムをリリースする事を考えて、1964年8月23日と1965年8月29日と30日のハリウッド・ボウルでの3公演を3トラックでライヴ・レコーディングしました。しかしながら、観客が絶叫する中でモニターすらない状況で「自分が演奏している音すら聴こえない」中でのライヴ音源にビートルズは難色を示し、元々は英国ではリリースする事すら考えていなくて、3回共にサー・ジョージ・マーティンもレコーディング現場に居たものの、キャピトル主導だった為に「本当に其の場に居ただけ」だったので、まあ、お蔵入りとなったのです。ビートルズは「RUBBER SOUL」「REVOLVER」とレコーディング技術の発展と共にライヴへの興味を失ってゆき、此のライヴ音源の事などすっかり忘れてしまいます。ところが、ところがですよ、解散後の1977年になって「スター・クラブ音源」が他社から正式にリリースされる事になってしまい、焦ったEMIパーロフォンは、サー・ジョージ・マーティンに埃が被ったライヴ3トラック音源を託して、マーティンがジェフ・エメリックと共に涙ぐましいリミックスをして、遂に1977年5月6日に「THE BEATLES LIVE AT HOLLYWOOD BOWL」が初めての公式ライヴ盤としてリリースされたのです。内容は、A面が、1「TWIST AND SHOUT」、2「SHE'S A WOMAN」(1965年8月30日)、3「DIZZY MISS LIZZY」(前半が1965年8月30日、後半が同年8月29日)、4「TICKET TO RIDE」(1965年8月29日)、5「CAN'T BUY ME LOVE」(1965年8月30日)、6「THINGS WE SAID TODAY」、7「ROLL OVER BEETHOVEN」(1964年8月23日)で、B面が、1「BOYS」(1964年8月23日)、2「A HARD DAY'S NIGHT」(1965年8月30日)、3「HELP !」(1965年8月29日)、4「ALL MY LOVING」、5「SHE LOVES YOU」、6「LONG TALL SALLY」(1964年8月23日)の全13曲入りでした。

CDの時代になって、此のライヴ盤はまたしても放って置かれてしまい、なんとまあ、2016年9月9日になってようやくCD化されたのです。其れも、ロン・ハワード監督のビートルズ・ライヴ・ドキュメンタリー映画「EIGHT DAYS A WEEK」に合わせてだったわけですが、音の方はサー・ジョージ・マーティンの息子で後継者となったジャイルズ・マーティンがオリジナルの3トラックまで遡ってのリミックスをしていて、滅茶苦茶音が良くなっています。更に「YOU CAN'T DO THAT」「I WANT TO HOLD YOUR HAND」(1964年8月23日)と、「EVERYBODY’S TRYING TO BE MY BABY」「BABY'S IN BLACK」(1965年8月30日)の4曲がボーナストラックで加わって、全17曲入りとなっています。サー・ジョージ・マーティンによれば、リミックスはしたもののオーバーダビングは一切行っていなくて、「DIZZY MISS LIZZY」を途中で繋げた位しか弄ってはいないそうで、ジャイルズ・マーティンも其れに準じています。「ビートルズはライヴはダメ」などと云う「お前さんは聴いた事があるのかい」と軽くいなしたい事を云う方々もかつては多かったのですが、いいからコレを聴け!なのです。さて、3公演全36曲から選曲された13曲で、ボーナストラックを加えても17曲なので、当然ながら残りの19曲もあるわけで、あるなら全部聴きたいとなるわけです。確かに、其れはブートレグで何種類も出ています。3トラック録音とは云え、正式にレコーディングしているので、音は悪くありません。あたくしが持っているのは「dap」の「THE BEATLES LIVE AT HOLLYWOOD BOWL COMPLETE COLLECTER'S EDITION」で、2枚組で、1枚目は1977年盤13曲に「THE BEATLES' STORY」と「Anthology」で日の目を見た4曲と、1964年8月23日のイントロに全12曲の30トラック入りで、2枚目は1965年8月29日と30日のイントロも加えた26トラック入りで、全56トラック入りです。1965年8月29日なんかは、前半でポールのマイクがオフになっていて、「SHE'S A WOMAN」なんてカラオケ状態なので、とてもじゃないけれど公式ではリリース出来ません。それにしても、公式CDの新装ジャケットは酷い出来栄えですなあ。

(小島イコ)



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「都市伝説の女」第1話(再)で内山理名ちゃん

都市伝説の女 [Blu-ray]


テレ朝チャンネル2 22:00〜0:30(第1話〜第3話連続放送)

第1話「転落死…将門首塚の祟り!?」

内山理名 AS  関口千穂(第1話ゲスト)

「都市伝説の女」第1話の、今年2回目の再放送です。コレもCSでの再放送の定番ドラマのひとつで、長澤まさみちゃんが演じた都市伝説に拘る型破りな刑事・音無月子が活躍する1話完結ドラマで、理名ちゃんが演じた関口さんは殺人事件の被害者の元カノで犯人の婚約者と云うややこしい役どころです。好評でシーズン2も制作された此のドラマも「金曜ナイトドラマ」枠だったのですけれど、アノ「24 JAPAN」も、今月末からまた再放送されるらしいですよ。

本放送:2012年4月13日(テレビ朝日)

(姫川未亜)

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2023年06月07日

「花咲舞が黙ってない」第2シリーズ第3話(再)で内山理名ちゃん

「花咲舞が黙ってない 2015」 Blu-ray BOX


日テレプラス 12:00〜13:00

第3話「女子行員が堕ちた恋の罠!! 窓口から消えた三百万」

内山理名 AS 吉川恭子(第3話ゲスト)

「花咲舞が黙ってない」第2シリーズ第3話の、今年3回目の再放送です。理名ちゃんが演じた吉川さんは、真面目で信頼も厚い銀行の窓口担当行員なのですが、結婚詐欺師に騙されて全財産を貢いで、多額の借金もして貢いで、遂には銀行のお金を横領してしまいます。結婚詐欺師は花咲舞さんが成敗してくれますが、吉川さんは逮捕されてしまいます。別々の回に那奈ちゃんと理名ちゃんがゲスト出演した珍しい作品ですが、どシリアス演技だと理名ちゃんの方が上手いと思います。

本放送:2015年7月22日(日本テレビ)

(姫川未亜/小島イコ)

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「片瀬のNANA CHANNEL」#145【生配信】久々の現場遠征!推しの供給が渋滞してて寝不足な人の雑談【20時15分〜】



YouTube「片瀬のNANA CHANNEL」 20:15配信開始(1時間41分32秒)

那奈ちゃんのYouTube第145弾で、今回はまたしても生配信だそうです。2月も3月も4月も5月も全てが生配信、6月に入ってもやっぱり生配信で、19回連続の「推し活」です。いつもの窓際の部屋で、白い服で髪は下している那奈ちゃんが登場しましたが、何となくやつれている様に見えます。とは云え、大好きな「推し活」をして寝不足とか書いてあるので、心配は無用でしょうし、そもそも、もうだいぶ前から「ロコンド生配信」も「推し活生配信」も、壊滅的につまらないので観ていないのでした。

(小島イコ/姫川未亜)

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「ポールの道」#032「BEACH BOYS' PARTY !」



ビートルズのライバルはローリング・ストーンズだと云われていましたが、ローリング・ストーンズの初代マネジャーでプロデューサーでもあったアンドリュー・ルーグ・オールダムは、ビートルズのマネジャーであるブライアン・エプスタインの元部下でビートルズの宣伝担当でもあり、前にも書いた通りにローリング・ストーンズをデッカに紹介したのはジョージ・ハリスンです。つまりはローリング・ストーンズは作られた「ビートルズの公式ライバル」であって、例えるならば「AKB48の公式ライバルは乃木坂46」であるようなもんだったのです。ミック・ジャガーとキース・リチャーズがオリジナル曲を書く様になったのは、オールダムがジョン・レノンとポール・マッカートニーを連れて来て、目の前で「I WANNA BE YOUR MAN」を書いて提供して、ソレがローリング・ストーンズにとって初めての英国でのヒット(12位)になったからですし、ビートルズとローリング・ストーンズは友人であって、ジョンなんかは明らかにローリング・ストーンズを「舎弟」扱いしていました。他の英国のバンドも運命共同体であって、ビートルズを筆頭としたそれらが1964年に一挙に米国へ進出して「ブリティッシュ・インヴェイジョン」として爆発したのです。英国でのビートルズは圧倒的なキングであって、英国のバンドでビートルズに敬意をはらっていなかったのは、捻くれ者であるキンクスのレイ・デイヴィス位だったでしょう。ビートルズたち英国のバンドのライバルは米国のポップスターやバンドだったわけで、職業作詞家作曲家によるポップスターたちは、英国からの侵略者によって、あっと云う間に消えてしまいました。ところが、ところがですよ、米国にはブライアン・ウィルソンが率いるビーチ・ボーイズが居てですね、ビーチ・ボーイズは其の嵐の中で挑み続けて、英国勢に対抗したのです。

つまり、ビートルズの真のライバルはビーチ・ボーイズ(特にブライアン)だったのです。其のビーチ・ボーイズなんですけれど、リーダーであるブライアンは1964年を最後にツアーに同行しなくなり、他のメンバーがツアーをしている間に名うてのスタジオ・ミュージシャンを指揮して、つまりはひとりでビーチ・ボーイズのレコーディングを済ませてしまい、ツアーから帰って来た他のメンバーには歌とコーラスだけをやらせると云うトンデモ状態となったのです。ソレが始まったのは1965年3月8日にキャピトルからリリースされた「THE BEACH BOYS TODAY !」からで、ポールもこの辺りからビーチ・ボーイズからの影響を公言する様になります。ビートルズも1966年後半にはツアーをやめてスタジオに籠るのですが、其の辺もブライアンが先を行っていたのです。キャピトルはビーチ・ボーイズに年間3枚のアルバムを要求していたので、1965年には7月5日に「SUMMER DAYS (AND SUMMER NIGHTS !!)」と、11月8日に「BEACH BOYS' PARTY !」もリリースしていますが、今で云うアンプラグドの元祖とも云える「BEACH BOYS' PARTY !」では、ブライアンのビートルズへの対抗意識が現れた選曲になっています。一聴するとラフなホーム・パーティーをライヴ録音した様に聴こえるレコードですが、実は5日かけて何テイクもレコーディングして、後で歓声などのノイズを被せていて、疑似パーティー感を出す為なのか演奏や歌のミスはそのまんまにしています。そして、全12曲中「I SHOULD HAVE KNOWN BETTER」「TELL ME WHY」「YOU'VE GOT TO HIDE YOUR LOVE AWAY」と3曲もビートルズのカヴァーを入れています。近年では2枚組の完全盤も出ていて、他に「TICKET TO RIDE」も演奏していた事が分かりました。それどころか、ローリング・ストーンズの「(I CAN'T GET NO) SATISFACTION」まで演奏していたのですから、驚かされます。

(小島イコ)

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2023年06月08日

「ポールの道」#033「THE ROLLING STONES SINGLES COLLECTION THE LONDON YEARS」



前回にビーチ・ボーイズを取り上げて「ローリング・ストーンズはビートルズのライバルではなく、舎弟」と書いたので、ソレを分かり易くする為に時間を前後させてビートルズとローリング・ストーンズの関係を残された音源で辿ってみます。1960年代のそれらを聴くにはCD3枚組のベスト盤「THE ROLLING STONES SINGLES COLLECTION THE LONDON YEARS」が便利です。前回も触れた通り、ローリング・ストーンズのマネジャーでプロデューサーであったアンドリュー・ルーグ・オールダムは、ビートルズのマネジャーであるブライアン・エプスタインの部下でビートルズの宣伝担当だったのですが、まだ10代で独立してローリング・ストーンズのマネジャーとなって、まあ、つまりは、柳の下の泥鰌を狙って、自分もエプスタインみたいになりたかったのです。そして、ジョージ・ハリスンがデッカに紹介したのですが、其の相手と云うのがビートルズをオーディションで落とした張本人のディック・ロウでありましてですね、ロウはジョージに「君たちをオーディションで落として以来、会社に居づらくなっちゃったよ」と愚痴をこぼしたら、優しいジョージは「だったら、ローリング・ストーンズと契約すれば?」とアドバイスしたって話なのです。それで契約したんですけれど、困った事に当時のローリング・ストーンズはブライアン・ジョーンズがリーダーで、黒人リズム&ブルースのカヴァーばかりやっていたわけです。それじゃあ、金にならないので、ロウはオールダムにどうにかしろと頼んで、実際にジョンとポールを連れて来て、ローリング・ストーンズの目の前で「I WANNA BE YOUR MAN」を書かせて提供してもらって、ソレがヒットしたので、ミックとキースにも「レノン=マッカートニーみたいにオリジナル曲を書け!」と命じてですね、なんとまあ、曲が出来るまでキッチンに二人を閉じ込めてしまったのです。ソレで出来たのが「AS TEARS GO BY」と云う、涙なしには語れない様な実話なのでした。

ジョンは「ローリング・ストーンズは、俺たちの後追いばかりやっている」と豪語するなど、完全に上から目線であって、実際に1967年位までは、ローリング・ストーンズに限らず英国のバンドは勿論、米国ではビートルズに対抗しようとオーディションでメンバーを選んで職業作家の曲をスタジオ・ミュージシャンに演奏させて歌だけ歌わせたモンキーズなんかも出て来るわけですよ。1966年のビートルズの「YELLOW SUBMARINE」にはブライアン・ジョーンズがマリアンヌ・フェイスフルも連れてコーラスで参加していて、1967年には全世界同時衛星中継でビートルズが英国代表として「ALL YOU NEED IS LOVE」を公開レコーディングして、映像にも残っている通りにミックとキースとマリアンヌも其の場に居てコーラスで参加しているので、其のお返しとばかりにローリング・ストーンズのシングル「WE LOVE YOU」とジャケットにビートルズも載っているアルバム「Their Satanic Majesties Request」の「SING THIS ALL TOGETHER」にはジョンとポールがコーラスで参加しています。更に其の時期にレコーディングしたビートルズの「YOU KNOW MY NAME (LOOK UP THE NUMBER)」には、ブライアン・ジョーンズがサックスで参加しているのですが、発表されたのは1970年でシングル「LET IT BE」のB面で、もうブライアン・ジョーンズは亡くなっていました。1968年のローリング・ストーンズの「STREET FIGHTING MAN」には、ポールがアンサー・ソング「WHY DON'T WE DO IT IN THE ROAD ?」を書いてアルバム「THE BEATLES」に収録しています。更には1968年に撮影されたローリング・ストーンズの「ROCK AND ROLL CIRCUS」にはジョンが客演するのですが、ソレに関しては後に語ります。あたくしはブライアン・ジョーンズが在籍していた1960年代のローリング・ストーンズが好きなのですが、ブライアン・ジョーンズと云うミュージシャンは曲は書けないけれど天才で、どんな楽器でもすぐに演奏出来る人で、1966年の「PAINT IT, BLACK」ではシタールも弾いているんですけれど、ジョージ・ハリスンみたいにちゃんとラヴィ・シャンカールに弟子入りして習得したのではなく、全くの我流で弾いていて、ソレがカタチになっているのですから、本当に凄い人だったんですよ。

(小島イコ)

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2023年06月09日

「274万アクセスの THE DANCE」



当ブログのアクセス数が、274万を超えました。今後とも何卒宜しくお願い致します。

(小島イコ/姫川未亜)

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「ポールの道」#034「MOTOWN」



1964年のビートルズ米国上陸に始まった「ブリティッシュ・インヴェイジョン」で米国のポピュラー・ミュージックは大打撃を受けて、数多くのポップスターたちは消えてしまいましたが、そんな中で生き残ったミュージシャンはいて、ソレはビートルズの真の「好敵手」であったブライアン・ウィルソンが率いるビーチ・ボーイズであり、盟友ともなったボブ・ディランであり、他にもフォー・シーズンズやフィル・スペクターと云った面々もいたのですが、何と云ってもモータウンでしょう。モータウンは会社組織でヒット曲を量産していて、作詞作曲はホーランド=ドジャー=ホーランドやスモーキー・ロビンソンなどの専属ソングライターが担当して、演奏はファンク・ブラザーズ(其の中にはビーチ・ボーイズでもベースを担当していたキャロル・ケイも参加)が担当して、ソレをバックに多数のシンガーやグループが歌っていました。ビートルズもデビュー前からそれらの曲に親しんでいて、現にバレット・ストロングの「MONEY (THAT'S WHAT I WANT)」やマーヴェレッツの「PLEASE MR POSTMAN」やミラクルズの「YOU'VE REALLY GOT A HOLD ON ME」などをカヴァーしていて、更に、ジョンは「IN MY LIFE」はスモーキー・ロビンソンの「THE TRACKS OF MY TEARS」からの影響を公言していますし、ジョージもスモーキーの大ファンで、ソロになってから「OOH BABY (YOU KNOW THAT I LOVE YOU)」や「PURE SMOKEY」なんて曲を書いてマネして歌っていたりもします。そして、モータウンと云えばスティーヴィー・ワンダーやマイケル・ジャクソンも世に送り出した会社ですので、スティーヴィーとはジョンもポールもソロになって共演していますし、マイケルとはポールが共演した上に著作権ビジネスを教えてビートルズの版権を買われてしまうと云う、天然ポール満開の展開ともなるのです。

事実として、ビートルズが米国を制覇した1964年には、メリー・ウェルズの「MY GUY」や、シュープリームスの「WHERE DID OUR LOVE GO」と「BABY LOVE」と「COME SEE ABOUT ME」が、翌1965年にもテンプテーションズの「MY GIRL」や、シュープリームスの「STOP ! IN THE NAME OF LOVE」と「BACK IN MY ARMS AGAIN」や、フォー・トップスの「I CAN'T HELP MYSELF」が、其のまた翌1966年にはシュープリームスの「I HEAR A SYMPHONY」と「YOU CAN'T HURRY LOVE」と「YOU KEEP ME HANGIN' ON」や、フォー・トップスの「REACH OUT I'LL BE THERE」と、3年間で12曲もの全米ナンバー1ヒットをかっ飛ばしていて、其の内の「MY GUY」と「MY GIRL」の2曲がスモーキー・ロビンソン作で、他の10曲はホーランド=ドジャー=ホーランド作なのです。そして8曲がダイアナ・ロスがいたシュープリームスで、其の後も続いて12曲連続首位なんですから、コレはもうビートルズと肩を並べるばかりか、ヒット・シングル数だけならば上回っていたと云えるでしょう。そして、モータウンのフットワークが軽いのは、アルバムにはビートルズのカヴァーをバンバンと入れていて、それらを集めた編集盤も発売されています。ソレでですね、そうやって全米チャートでは激しいナンバー1争いをしている間に、ポールは何とかしてモータウンのファンク・ブラザーズの様なパンチが効いたベースとドラムによるリズム・トラックをレコーディング出来ないのかと、試行錯誤してゆくわけです。そうした試みが表面化したのが1965年の「RUBBER SOUL」からであって、ジョンの発言などから考えると、既にビートルズは1965年の夏のツアー辺りでライヴに対する興味を失ってしまって、つまりは「RUBBER SOUL」からは、本格的にスタジオ・ワークを中心としたバンドに変貌するのです。

(小島イコ)

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