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2023年04月01日

「ナイアガラ考」#70「レッツ・オンド・アゲン」「LET'S ONDO AGAIN SPECIAL」(中)

LET’S ONDO AGAIN


アナログ盤の「レッツ・オンド・アゲン」のB面は、本来ならばオシャマンベ・キャッツによる「河原の石川五右衛門」が収録される予定でした。ピンク・レディーの「渚のシンドバッド」の替え歌で他のヒット曲からも引用して、音頭にしてしまったコノ世紀の快作は、オリジナル発表当時はクレームがついて歌詞のみの収録となったのですが、2009年に本家である未唯mieさんと渡り廊下走り隊が逆カヴァーしています。正にナイアガラのノベルティ路線が炸裂している楽曲ですが、其れに続くB面が全て音頭で構成されております。2曲目「ハンド・クラッピング音頭」は、1975年の「NIAGARA MOON」に収録されている「ハンド・クラッピング・ルンバ」を音頭にしていて、星セント・ルイスがゲストで持ち前のフレーズを歌い、大瀧師匠が受けるバカバカしい楽曲です。3曲目「禁煙音頭」は、ダウン・タウン・ブギウギ・バンドの「スモーキン・ブギ」を音頭にした替え歌で、歌っているのは竜ヶ崎宇童(鈴木雅之さんの変名)で、低音部は同じシャネルズの佐藤善雄さんが担当して、コーラスはBUZZ、タツローこと山下達郎さん、宿霧十軒(大瀧師匠の変名)と豪華キャストで、間奏ではタツローが「煙が目にしみる」を歌ってせき込んでいます。

そして、トリを務めるのは布谷文夫さんが歌う2曲で、4曲目「呆阿津怒哀声音頭」は、レイ・チャールズの「What'd I Say」を音頭にしたモノで、蘭越ジミー(布谷さんの変名)が歌い、歌詞カードにはほとんど全て漢字で当て字して載っています。そして最後の5曲目「Let's Ondo Again」は、チャビー・チェッカーの「Let's Twist Again」を音頭にしたカヴァーに出鱈目に英訳した「ナイアガラ音頭」を挿入した怪作で、アミーゴ布谷さんが歌っています。コレは「ナイアガラ音頭」と同じで、ラジオ番組「ゴー!ゴー!ナイアガラ」へのリクエストに応えた楽曲です。リスナーの方もおそらく冗談で「ナイアガラ音頭を作れ」とか「続編を作れ」とか無責任にハガキを書いたであろうネタを、実際に楽曲にして発表してしまうのが、ナイアガラ流なのです。此のアルバムはピーター・バラカンさんが「日本で一番好きなアルバム」と絶賛しているのですが、バラカンさんは此の怪作が日本では大ヒットしたのだろうと誤解していたらしいです。大ヒットどころか数百枚しか売れず、万策尽きたナイアガラは契約を1枚残した侭で崩壊してしまいます。故に、1981年の「ロンバケ」こと「A LONG VACATION」は、ナイアガラ的には此の次の作品なのです。何と云う振り幅なのでしょうか。(つづく)

(小島イコ)

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2023年04月02日

「ナイアガラ考」#71「レッツ・オンド・アゲン」「LET'S ONDO AGAIN SPECIAL」(下)

LET’S ONDO AGAIN


前述の通り「レッツ・オンド・アゲン」のアナログ盤は、1984年4月1日に「NIAGARA BLACK VOX」でリイシューされて「河原の石川五右衛門」も収録されました。オリジナル時には原作の阿久悠さんからクレームがあったわけですが、1985年には小林旭さんの「熱き心に」を阿久悠さんと大瀧師匠で共作する仲にもなったのです。さて、1987年6月1日に単品と「NIAGARA BLACK BOOK」に収録されて初CD化された「LET'S ONDO AGAIN SPECIAL」は、オリジナルとはかなり違った構成となっております。1曲目はオリジナルと同じ「峠の早駕籠」ですが、1986年リミックスで、2曲目「ナイアガラ音頭」はオリジナル未収録の1981年リミックスで、3曲目「禁煙音頭」は1986年リミックスです。ここからはオリジナルとは違っていて、4曲目は山田邦子さんヴァージョンの「アンアン小唄」で、5曲目はうなづきトリオの「うなづきマーチ」で、6曲目は片岡鶴太郎さんの「スリラー音頭〜ビート・イット音頭」で、7曲目は西田敏行さんの「いかすぜ この恋」で、8曲目は中原理恵さんの「風が吹いたら恋もうけ」です。9曲目はモンスターの「ピンク・レディー讃歌」で、10曲目はオシャマンベ・キャッツの「河原の石川五右衛門」で、11曲目はデーボの「ビックリハウス音頭」です。

12曲目は布谷文夫さんの「What'd I Say音頭」で、13曲目は角川博さんの「うさぎ温泉音頭」で、14曲目は金沢明子さんの「イエロー・サブマリン音頭」で、最後の15曲目は布谷文夫さん& 横田基地GUYSの「Let's Ondo Again〜クリスマス音頭」でどんちゃん騒ぎとなります。これらの内にオリジナル未収録だった「アンアン小唄」「うなづきマーチ」「いかすぜ この恋」「風が吹いたら恋もうけ」「うさぎ温泉音頭」「イエロー・サブマリン音頭」は、後に「EIICHI OHTAKI Song Book I」や「EIICHI OHTAKI Song Book II」に収録されるのですが、それらや「スリラー音頭〜ビート・イット音頭」「ビックリハウス音頭」などの楽曲は先日発売された「NIAGARA ONDO BOOK」には全て別ヴァージョンで収録されています。更に云えば、1986年リミックスの「峠の早駕籠」「禁煙音頭」「河原の石川五右衛門」「Let's Ondo Again」は此の後はCD化されていませんし、最後の9分にも及ぶ「Let's Ondo Again〜クリスマス音頭」は、今や入手困難な此のアルバムでしか聴けません。故にスリムケース廉価盤で出て再プレスもされたオリジナル仕様の「レッツ・オンド・アゲン」や「EIICHI OHTAKI Song Book」などは「いつまでもあると思うなナイアガラ」で、今の内に入手しておく事をオススメします。これらの音頭モノは、大瀧師匠の「コミックソングで認められたい」と云う願望から生まれた、世界的にも稀有な作品群なのです。

(小島イコ)

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2023年04月03日

「24 JAPAN」第6話(再)



テレ朝チャンネル1 12:20〜13:10

第6話「05:00A.M.-06:00A.M.」

片瀬那奈 AS 氷川七々美(消息不明)

「24 JAPAN」第6話の、今年初めての再放送です。本放送当時には、第3話までしか出番がない那奈ちゃんが演じた氷川さんをネタバレを避ける為に、寝ているのかもしれません、なんて書いていたのですが、もう再放送ですから、ハッキリとネタバレするとですね、本編登場は第3話までで、冒頭のあらすじ部分で第4話にも顔を出した後には、一切合切登場致しません。まあ、此のドラマはタイトル通りに「24時間」を24話にして描いていて、主要キャストは全員が不眠不休で行動しているわけで、24時間のあいだにドンドンドンガラガッタと人がバタバタと死んでゆきます。其の発端は、第1話で氷川さんがやらかした旅客機爆破でしてですね、数十人から数百人と思われる大量殺人だったわけです。原作ではシーズン2で再登場するので、やはり氷川さんは寝ているんじゃないですかね。

本放送:2020年11月13日(テレビ朝日)

(小島イコ/姫川未亜)

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「ナイアガラ考」#72「GO AHEAD !」



「レッツ・オンド・アゲン」の「禁煙音頭」で「煙が目にしみる」を咳き込みながら歌ったタツローこと山下達郎さんは、1978年12月20日に3枚目のスタジオ・ソロアルバム「GO AHEAD !」をRCA/RVCから発売しました。前作「IT'S A POPPIN' TIME」は経費節減の為に2枚組のライヴ盤でしたが、スタジオ盤では3枚目で、タツローは「もうレコードを出せるのはコレで最後だろう」と考えて、やりたい事を全部詰め込んでおしまいにしようとごった煮のアルバムを世に問うたわけです。しかしながら、結果は75位と惨敗してしまいます。内容はと云うと、後にタツローの代名詞のひとつともなるアカペラ多重録音によるA面1曲目「OVERTURE」に始まり、2曲目「LOVE CELEBRATION」は女性歌手用のボツ楽曲、3曲目「LET'S DANCE BABY」はザ・キングトーンズ用に書いた曲で、以後はライヴで定番になり、4曲目「MONDAY BLUE」、5曲目「ついておいで (FOLLOW ME ALONG)」と来て、B面は1曲目「BOMBER」、2曲目「潮騒 (THE WHISPERING SEA)」、3曲目「PAPER DOLL」、4曲目はカヴァー「THIS COULD BE THE NIGHT」、そして最後の5曲目「2000トンの雨 (2000t OF RAIN)」と、全てが名曲で名演が詰まっております。ライヴではお客さんがクラッカーを鳴らす「LET'S DANCE BABY」は、ディレクターの小杉さんが気に入ったので、タツローのソロでは初シングルとなりました。

しかしながら、繰り返しますが結果は75位なわけで、いよいよ後がない状況となったのです。ところがですね、翌1979年1月25日にシングルカットされた「LET'S DANCE BABY」のB面になった「BOMBER」が、大阪のディスコを中心に、今で云うならば「バズった」事で、タツローの音楽人生は一変する事となるのでした。先を急げば、1979年10月21日には4枚目のスタジオ盤「MOONGLOW」を新レーベルのAIRから出せて、20位と躍進して、1980年5月1日に発売されたシングル「RIDE ON TIME」が3位になって大ブレイクするわけです。其の発端となったのは、やはりコノ「GO AHEAD !」でありましてですね、後の定番ライヴ曲も多いし、フィル・スペクター関連でもモダン・フォーク・カルテットの曲「THIS COULD BE THE NIGHT」をカヴァーしていたり、トッド・ラングレンを意識した「潮騒」や、後にヴォーカルを録音し直す「2000トンの雨」などは掛け値なしの名曲です。しかしながら、やはり後に繋がったのは大阪ではA面にしたプロモ盤も出た「BOMBER」のヒットだったわけで、それまでは東京でしか人気がなかったタツローが、日本全国で親しまれる様になったのは「BOMBER」抜きでは考えられないのでした。そもそもボツ曲流用の「LET'S DANCE BABY」を小杉さんがシングルカットする事から始まっているわけですから、何がどうなるかなんて誰にも分かりませんなあ。

(小島イコ)

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2023年04月04日

「24 JAPAN」第7話(再)



テレ朝チャンネル1 12:20〜13:10

第7話「06:00A.M.-07:00A.M.」

片瀬那奈 AS 氷川七々美(消息不明)

「24 JAPAN」第7話の、今年初めての再放送です。那奈ちゃんが演じた氷川さんは、相変わらず「消息不明」です。此のドラマの数字は、初回が「7・7%」だったものの、其の後は5%台と4%台を行き来する低迷ぶりで、全話平均で「5・0%」と深夜枠を考慮しても大爆死しました。深夜枠とは云えコノ枠は「金曜ナイトドラマ」と云う伝統がありましてですね、軽く二桁を叩き出すドラマも多くてですね、那奈ちゃんが出演したドラマだと「歌のおにいさん」とか「匿名探偵」とか普通に二桁取っているんですよ。あたくしが好きな「女子高生の無駄づかい」なんかは平均で「3・7%」だったけれど、アレはコントみたいな安上がりなセットだったし、出ている女優さんはこれから来たるべき若手ばかりで、まあ、ギャラも制作費も安かったでしょう。其れがですね、豪華キャストで爆弾もバンバン使って、かなりギャラも制作費も掛かっていたであろうコレが「女子高生の無駄づかい」とそんなに変わらない数字って、ヤバイですよね。

本放送:2020年11月20日(テレビ朝日)

(小島イコ/姫川未亜)

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「ロコンド LOCONDO CHANNEL」【驚愕】片瀬那奈から宮迫さんへのプレゼントが斬新すぎましたwww



YouTube「ロコンド LOCONDO CHANNEL」 19:00配信開始(16分32秒)

田中社長と那奈ちゃんと宮迫さんが、何かやっている動画ですけれど、観る気にもなりません。自分で草はやすって、面白くも何ともないんですよ。

(小島イコ/姫川未亜)

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「宮迫ですッ!【宮迫博之】」帰ったら宮迫の愛人が凸してるドッキリ



YouTube「宮迫ですッ!【宮迫博之】」 20:00配信開始(18分10秒)

今度は宮迫さんのチャンネルで、那奈ちゃんが小芝居している模様です。勿論、コレもロコンドの宣伝なので観ません。

(小島イコ/姫川未亜)

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「ナイアガラ考」#73「MOONGLOW」「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」



1978年11月25日に発売された「レッツ・オンド・アゲン」が全く売れず、コロムビア時代のナイアガラは1年4枚3年で12枚の契約を1枚残して守れずに崩壊しました。以後、大瀧師匠は1981年3月21日に発売される「ロンバケ」こと「A LONG VACATION」まで表向きには沈黙状態となります。1979年にはター坊こと大貫妙子さんもアルバムを出せず、タツローこと山下達郎さんのツアーにバックコーラスとして参加しています。そんな中でタツローは、前述の通りに大阪での「BOMBER」のヒットで風向きが変わって、1979年4月5日には先行シングル「愛を描いて -LET'S KISS THE SUN-」を初めてタイアップで発売して、同年10月21日にはシングル「永遠のFULL MOON」とアルバム「MOONGLOW」を、それぞれ新レーベルAIR ⁄ RVCから発売となり、アルバムは20位まで上がりました。タツローのブレイク直前であった1979年9月25日には、細野さんとユキヒロと教授によるイエロー・マジック・オーケストラの2枚目「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」がアルファから発売されて、コレが大ブレイクするわけです。コンピューター・ディスコ・ミュージックだった前作から方向転換して、当時のイギリスでのニュー・ウェイブを意識していたものの、メンバーは特に売れ線を狙ったわけではなく、世界ツアー中に日本でのブレイクを知って驚いたそうです。

前作の「イエロー・マジック・オーケストラ」は69位と日本では余り売れなかったものの、アメリカ編集盤が売れて、逆輸入での日本盤が20位まで上がり、続いて出た「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」が堂々の1位を獲得して、其の後にはシングルカットされた「テクノポリス」(9位)や「ライディーン」(15位)も売れて、ロングセラーとなり、結局は「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」は1980年度の年間チャートでも堂々の1位を獲得して、売り上げも100万枚を突破しました。YMOの超絶ブレイクは、彼らだけではなく、細野さんやユキヒロや教授が参加した周辺ミュージシャンの作品をも売り上げが上昇してゆく事となり、アメリカ盤も出た為に、海外のミュージシャンへも影響を与える事となります。特に「DAY TRIPPER」をカヴァーされた本家本元の元ビートルズのポール・マッカートニーは、1980年の「McCARTNEY U」でテクノサウンドに挑戦して、YMOからの影響を公言していて、1980年の幻の来日公演時には、逮捕されずに入国出来ていたならば、YMOと共演する事まで決まっていたらしいです。ちなみにタツローの「MOONGLOW」に収録されている「RAINY WALK」は、アン・ルイスさん用に書いてボツになった曲で、細野さんとユキヒロが参加していますし、タツローは教授を親友だと云っています。

と、ここまで書いたのは4月2日なのですが、教授こと坂本龍一さんの訃報が入りました。ユキヒロに続いて、今年はYMOから二人も亡くなってしまいました。YMOやソロだけではなく、ナイアガラやタツローやター坊などの作品でも大変お世話になりました。ご冥福をお祈り致します。



(小島イコ)

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2023年04月05日

「ロコンド LOCONDO CHANNEL」【第40回】4月5日、片瀬那奈とのモッパン生配信!! 昨日はついに宮迫さんチャンネルでロコンドショッピングがスタート!! 皆さん、お待ちしています!!



YouTube「ロコンド LOCONDO CHANNEL」 12:00配信開始(57分53秒)

田中社長と那奈ちゃんのお昼の生配信で、相変わらずの宣伝と雑談を食べながらやっている模様です。昨日は記録してしまいましたが、もう宮迫さんのチャンネルまで追っかけるのは難儀なので、どうぞ勝手にやって下さい。

(小島イコ/姫川未亜)

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「24 JAPAN」第8話(再)



テレ朝チャンネル1 12:30〜13:20

第8話「07:00A.M.-08:00A.M.」

片瀬那奈 AS 氷川七々美(消息不明)

「24 JAPAN」第8話の、今年初めての再放送です。物語はとても日本とは思えない描写も多くて、そりゃあ、元々がアメリカのドラマだからなのですが、中途半端に舞台を日本に置き換えているからへんちくりんになったわけでして、こんなにも簡単に銃を乱射する国家組織なんて日本にはありません。それとですね、CSの有料チャンネルで再放送しているのですから、配信限定だったロングヴァージョンでも流してくれたら、まだ観る気にもなるんですけどね。

本放送:2020年11月27日(テレビ朝日)

(小島イコ/姫川未亜)

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「片瀬のNANA CHANNEL」#129【生配信】推し活が板についてバランスを取り戻した人の雑談【20時〜】



YouTube「片瀬のNANA CHANNEL」 20:00配信開始(1時間58分19秒)

那奈ちゃんのYouTube第129弾で、今回はまたしても生配信だそうです。2月も3月も全てが生配信、4月になっても生配信、もう勘弁して下さい。まあ、大分前から生配信はマトモには観ていないんですけれどね。さて、窓際の部屋で水色のウエア姿で髪を下ろしている那奈ちゃんが登場したので、グッドボタンを押して終了です。実際にはグッドなわけではないんですけれども、イチオーはファンなので押しているって感じです。それにしても、最近の流れを見ると、那奈ちゃんの女優復帰は、ほぼほぼ「ない」と思われて、かなり寂しいですよ。

(小島イコ/姫川未亜)

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「ナイアガラ考」#74「COME ALONG」「RIDE ON TIME」




1980年5月1日にAIR ⁄ RVCから発売されたタツローこと山下達郎さんのシングル「RIDE ON TIME」は、珍しくご本人が顔出しで出演したカセットテープのCM曲で、オリコンチャートの3位となり、其れを冠したアルバム「RIDE ON TIME」が1980年9月19日に発売されて、遂に1位を獲得しました。しかしながら、タツローはいきなり「RIDE ON TIME」で売れたわけではありません。其の下地として、1980年3月21日にカセットテープのみで発売されたコンピレーションアルバム「COME ALONG」の存在があります。元々は1979年の夏に、プロモーション用にアナログ盤がレコード店に配布されたコノ作品は、1枚目「CIRCUS TOWN」と2枚目「SPACY」と3枚目「GO AHEAD !」からレコード会社が選曲した曲に、当時の最新シングル「愛を描いて -LET'S KISS THE SUN-」を加えた12曲から構成されていて、曲間には小林克也さんによる英語のDJが入り、電話で話す女性を竹内まりやさんが英語で扮していて、ジングルとしてタツローのアカペラが挿入されていて、大瀧師匠の「GO! GO! NIAGARA」のタツロー版みたいな感じです。コレがですね、各レコード店で問い合わせが殺到して市販ソフト化されたわけです。

しかしながら、「Come Fly with Me!!」と云うタイトルだったプロモ盤を市販ソフト化する事にタツロー本人は反対していて、カセットテープだけならいいとして、「COME ALONG」として発売されたのです。此のコンピ盤の効果は抜群で、一か月半後に出たシングル「RIDE ON TIME」でのブレイクにまっすぐに繋がっております。竹内まりやさんが「ワオ、タツロー・ヤマシタ!」なんて云うセリフを云わされているのは、今となっては惚気にも聞こえてしまいます。そして、シングルヒットに乗って制作されたアルバム「RIDE ON TIME」となるわけですが、肝心の「RIDE ON TIME」はアルバム・ヴァージョンとなっております。まあ、現行CDではシングル・ヴァージョンもボーナストラックで収録されております。シングルカットされた「MY SUGAR BABE」は、そのまんまバンドの「SUGAR BABE」を歌っているのですが、コレは勝新太郎さん主演の連続ドラマ「警視-K」の主題歌になって、劇中の音楽もタツローが担当しています。其のドラマは、少し前にCSで再放送されたので、全話録画しました。タツローは「いつか (SOMEDAY) 」を推したのに、勝新さんが「MY SUGAR BABE」を気に入って主題歌になったそうです。

(小島イコ)

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2023年04月06日

「24 JAPAN」第9話(再)



テレ朝チャンネル1 12:30〜13:20

第9話「08:00A.M.-09:00A.M.」

片瀬那奈 AS 氷川七々美(消息不明)

「24 JAPAN」第9話の、今年初めての再放送です。此の辺になって来るとですね、もう那奈ちゃんが演じた氷川さんは当然の如く蚊帳の外となってしまいますけれどですね、そもそも氷川さんが旅客機を爆破した事からテロ行為が始まっているのに、CTU(テロ対策ユニット)は其の真犯人である氷川さんを全く追っていないのが変ですよね。それどころか、主人公の現馬が朝倉議員への狙撃を阻止したのに犯人扱いされるって云うのは、まあ、いいとして、其の後に逃亡する現馬が全く関係がない一般女性を巻き込んで「俺を甘く見るな!」とか脅すって何なんでしょうか。こんな危険がアブナイ奴が責任ある立場に居る「CTU」って、かなり問題があると思うんですけれどねぇ。

本放送:2020年12月4日(テレビ朝日)

(小島イコ/姫川未亜)

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「ナイアガラ考」#75「TATSURO YAMASHITA FROM NIAGARA」「TATSURO FROM NIAGARA」



1980年5月1日に発売されたシングル「RIDE ON TIME」で遂にブレイクしたタツローこと山下達郎さんですが、其の状況に完全に便乗して1980年7月10日には「TATSURO YAMASHITA FROM NIAGARA」と云うコンピレーション・アルバムがNIAGARA⁄COLUMBIAから発売されてしまいました。何度も書いて来ましたが、大瀧師匠はコロムビアと「年間4枚3年で12枚」と云うトンデモ契約を結んでしまったので、「レッツ・オンド・アゲン」は11枚目で、まだ1枚足りなかったし、販売権は1980年まで残っていたのです。「ロンバケ」こと「A LONG VACATION」が当初は1980年7月28日発売予定だったのが、妹さんを亡くした松本隆さんが詞が書けなくなってしまった事から延期になったとも云われておりますが、そもそも1980年までは大瀧師匠はコロムビアからしかレコードを出せなかったと云う説もあります。其れで其の契約を楯にして、大瀧師匠の与り知らぬトコロでコロムビアが勝手に出してしまったわけですよ。内容は「SONGS」と「NIAGARA TRIANGLE Vol.1」からタツローが歌っている曲を11曲、まあ、つまりは全曲なのですが、中にはター坊とデュエットしている「すてきなメロディー」とか、銀次がいやらしく語っている「遅すぎた別れ」まで入っているわけです。

発売当時にはもう既にレア・アイテム化していた、銀次とタツローと大瀧師匠による元祖ナイアガラ・トライアングルの「幸せにさよなら」シングル・ヴァージョンが収録されているのが珍しかったものの「SONGS」と「NIAGARA TRIANGLE Vol.1」の2枚を持っていたならば、目玉は「幸せにさよなら」シングル・ヴァージョン1曲だけだったし、今ではCDのボーナストラックで其れも聴けちゃうんですよね。其れもアレなんですけれど、ジャケットが紫地に水色と黄色の文字で斜めにタイトルが書いてあるだけと云うパチモンみたいなやる気のないアルバムだったわけです。それがですね、2009年3月21日に大瀧師匠による新装盤として「TATSURO FROM NIAGARA」として蘇ったのでした。こちらの方はですね、大瀧師匠ですから、気合が入った曲順になっていて、と申しましてもナイアガラでのタツロー関連曲は12曲しかないわけで、「TATSURO YAMASHITA FROM NIAGARA」に全部収録されちゃったわけで、其れで大瀧師匠は「幸せにさよなら」の別ミックス(タツローから歌い出すヴァージョン)と「すてきなメロディー」の幻のカズー入りリミックスと「ドリーミング・デイ」はアルバム・ヴァージョンとシングル・ヴァージョンを両方入れて、「SUGAR」のオリジナル・ミックスを入れているわけです。まあ、でも、やはり何だかよく分からないコンピ盤なので、もう既に廃盤になってプレミアが付いているみたいです。

(小島イコ)

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2023年04月07日

「ロコンド LOCONDO CHANNEL」【第41回】4月7日、片瀬那奈とのモッパン生配信!! 今日からロコンドでは「春の靴祭り」が始まりました!! 皆さん、お待ちしています!!



YouTube「ロコンド LOCONDO CHANNEL」 12:00配信開始(1時間1分10秒)

田中社長と那奈ちゃんのお昼の生配信で、相変わらずの宣伝と雑談を食べながらやっている模様です。チャンネル登録者数が見る度に減っている気がするのですけれど、気のせいでしょうか。視聴者数やグッドボタンの少なさから、気のせいではないと思います。

(小島イコ/姫川未亜)

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「24 JAPAN」第10話(再)



テレ朝チャンネル1 12:30〜13:20

第10話「09:00A.M.-10:00A.M.」

片瀬那奈 AS 氷川七々美(消息不明)

「24 JAPAN」第10話の今年初めての再放送ですが、「GTO ドラマスペシャル」再放送とバッティングしています。那奈ちゃんが演じた氷川さんは、依然として消息不明ですが、本筋の方も何だか進行が遅いんですよね。主人公の現馬は逃げ捲り、其の娘の美有は叫び捲り、CTUは疑心暗鬼で、朝倉陣営は悩み捲りで、堂々巡り状態が続くわけですよ。原作ドラマを観ていなくとも、再放送なのでオチまで分かっていて観ると、何だかのんびりとした話だなあ、と思えます。それから、ここに来てテロリストの名前がカタカナになっているのも、ズッコケ丸出しですなあ。

本放送:2020年12月11日(テレビ朝日)

(小島イコ/姫川未亜)

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「GTO ドラマスペシャル」(再)

GTO スペシャル [DVD]


フジテレビTWO 12:10〜14:00

片瀬那奈 AS 山口梨香

「GTO ドラマスペシャル」の今年3回目の再放送ですが、「24 JAPAN」第10話再放送とバッティングしています。久しぶりのフジテレビTWOでの再放送なので、てっきり「超解像度版」かと思ったら、オリジナル版でした。

本放送:1999年6月29日(関西テレビ、フジテレビ)


(小島イコ/姫川未亜)

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「ナイアガラ考」#76「パブリック・プレッシャー」「増殖」




1979年の「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」がロングセラーとなり、1980年度年間チャートでも1位を獲得して、100万枚を突破したYMOことイエロー・マジック・オーケストラは、1980年2月21日にはライヴ盤の「パブリック・プレッシャー」をアルファから発売して、此の前年である1979年のワールドツアーでのロンドンとロスアンゼルスで録音されたライヴ音源に最後だけ中野サンプラザでの凱旋ライヴ音源を入れたモノが、これまた大ヒットしてライヴ盤なのに1位を獲得してしまいます。ライヴ盤と云っても、実はサポートメンバーとして渡辺香津美さんをギターで迎えていたのですが、レコード化する事を渡辺さんが所属していたコロムビアに拒否されて、教授がシンセサイザーで録音し直していて、ユキヒロによるヴォーカルも録音し直していたりするので、まあ、単なるライヴ盤ではなかったわけですけれど、YMOの様なスタジオでの録音こそが命であるユニットのライヴ盤までもが売れてしまったトコロにも、如何に当時のYMOには勢いがあったのかを感じ取って頂けるかと思います。ちなみに、渡辺香津美さんのギター入り音源は後に発売されています。

そして、1980年6月5日には、スタジオ盤の「増殖」がアルファから発売されます。レコード会社としては、もう売れている内にバンバン売ってしまおうと云うモードに入っておりましてですね、ライヴの続編を出そうとしたら、YMOに拒否されて、コレになったものの、YMOとしても、そんなにドンドンと曲が書けるわけもなく、此のアルバムではラジオ番組でコントをやっていたスネークマンショーと共演した上に、レコード盤も10インチのミニアルバムで発売となったものの、これまた1位を獲得してしまうのでした。本当に、何を出しても当時のYMOは売れてしまったわけでして、まさかスネークマンショーのコントまで売れてしまうとは、恐ろしい時代でした。スネークマンショーは小林克也さんと伊武雅刀さんと桑原茂一さんによるコント・ユニットで、此の後にはスネークマンショー単独でのアルバムまで出してヒットさせたりもします。YMOの「ナイス・エイジ」には、ポール・マッカートニーの「カミング・アップ」からのフレーズや逮捕に関するナレーションが入っていますが、コレは前述の通りにポールが逮捕されずに入国していたならば、YMOとセッションをする予定だったからです。まあ、其の逮捕までスネークマンショーはネタにしちゃうんですけれどね。

(小島イコ)

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2023年04月08日

「駆込み女と駆出し男」で内山理名ちゃん



チャンネルNECO 5:30〜8:00

2015年公開作品

内山理名 AS 戸賀崎ゆう

「駆込み女と駆出し男」の、今年2回目の放送です。理名ちゃんが演じたゆうさんは、駆込み女のひとりですが、男装して登場します。其の後は時代劇なのに衣装がコロコロと変わって、最後にはまた男装で去ってゆきます。豪華キャスト陣の中で、クライマックスに大きく関与している「裏ヒロイン」的な存在です。

(姫川未亜)

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「ナイアガラ考」#77「romantique」



移籍して売れると思った「MIGNONNE」が全く売れず、ター坊こと大貫妙子さんは2年間の沈黙状態となりました。そして、1980年7月21日に復帰作である「romantique」を RCA ⁄ RVCから発表するのでした。此のアルバムでター坊は、ヨーロピアン路線に変貌しております。アレンジは教授こと坂本龍一さんが6曲(A面全5曲とB面4曲目)と加藤和彦さんが4曲で、教授がアレンジした曲はバックがYMOことイエロー・マジック・オーケストラです。となると当然ながらYMOに乗せたター坊となりそうなトコロを、ター坊は「YMOがバックなのにYMOではない」と云うサウンドを試みていて、其れはある程度は成功しているとは思います。でもですね、A面1曲目の「CARNAVAL」なんかはモロにYMOしているサウンドなのですけれど、其れで何が違うかと云うとですね、やはりター坊の類まれな作曲と歌なんですよ。2曲目「ディケイド・ナイト」と来て、3曲目「雨の夜明け」と4曲目「若き日の望楼」なんかは、ター坊も自画自賛する名曲です。5曲目「BOHEMIAN」とB面4曲目「新しいシャツ」も素晴らしいので、教授がアレンジしてYMO人脈が演奏している曲は、文句はありません。細野さんがシンセではなくエレキベースを演奏しているのは、当時レコーディング真っ最中だった「ロンバケ」と同じです。

対して、加藤和彦さんがアレンジしてムーンライダース人脈が演奏しているB面1曲目「果てなき旅情」と2曲目「ふたり」と3曲目「軽蔑」は、悪くはないものの、教授とYMOによるA面よりは出来がイマイチだと思えたりもします。「果てなき旅情」と「ふたり」は大仰だし、ニューウエイヴ風の「軽蔑」は、一寸シャレなのかなと、まあ、其の辺は個人の好みでしょう。アナログ盤のB面最後の5曲目は、SUGAR BABE時代の「蜃気楼の街」を加藤さんがリアレンジした再演です。SUGAR BABEの楽曲は、ター坊ファンにとっては伝家の宝刀とも云えるので、此処で再演してくれたのにはグッと来ました。しかしながら、再演であるのでター坊の声や歌い方が変わってしまった事が、ハッキリと分かってしまうんですよ。個人的にはタツローもター坊もSUGAR BABE時代の歌い方が好きだったので、復活してくれたのは嬉しかったものの、少なからず違和感はありました。シングルは「CARNAVAL/雨の夜明け」と「ふたり/愛にすくわれたい」の2枚がカットされていて、「愛にすくわれたい」はアルバム未収録だったものの、現行CDではボーナストラックで収録されています。ター坊としては、当時は「愛にすくわれたい」で売れてもイメージが付いてしまうからダメ出ししたらしく、後年には「こんな曲も書いていたんですね」と語っております。

(小島イコ)

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