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2023年03月19日

空想格闘メタフィクション

「千秋万歳」第1部第7章 GET BACK

其の四 TELL ME WHY(下)



「千秋万歳」序章のつづきの
「千秋万歳」第1部第1章 LED−BOOKSのつづきの
「千秋万歳」第1部第2章 LOST AND FOUNDのつづきの
「千秋万歳」第1部第3章 LOVE MIXのつづきの

西暦 2017年 西豪寺スタジアム

未亜:なるほど、ジュースで大久保千秋が怒ったわけですね!それにしても、豊原みどりは弱すぎますね!

イコ:いや、その、大久保千秋くんが強すぎるだけで、マジメ軍にも実力がある選手はいるんですよ。豊原みどりくんも勝手にブック破りをして、あわよくば勝とうなんて色気を出したから、こんな結果になったわけで、普通にプロレスをやれば名勝負になるシナリオだったんですよ。

エレナ:私でも勝てない大久保千秋さんに勝とうなんて、那奈理名光年早いわね。やっぱり、マジメ軍ってバカなんじゃないの。

未亜:マジメ軍の悪口を云うと、親衛隊の「みどり派」が怒って暴動を起こしますから、やめて下さい!ただでさえエースの豊原みどりがボロ負けして、カッカしていますから!

エレナ:暴動?やれるもんならやってごらんなさいよ。タンマリと賠償金を取ってあげますわよん。

イコ:エレナちゃんは、お金なら腐るほど持っているでしょう。

エレナ:ミック・ジャガー曰く「お金は幾らあっても足りないもの」なのよん。

未亜:それにしても、キレた大久保千秋のアルティメットスタイルでのファイトは凄かったですね!豊原みどりがヒクソンに道場破りでズタボロにされた安生みたいでした!

イコ:豊原みどりくんは、再起不能なんじゃないですかね。まあ、コレを機に、プロレスラーと主婦の二足の草鞋はやめて、子育てに専念すれば、団長も喜ぶでしょう。

未亜:団長じゃなくて、カイザーになったんじゃなかったんじゃないですか!

イコ:まあ、ウチは役者さんのファンサイトだから、役者さんの悪口は云わないんですよ。エキストラ参加とかして撮影現場を目の当たりにすると、役者さんには尊敬の念が湧いて、悪口なんか口が裂けても云えなくなるんですよ。

エレナ:もっと褒めなさい。

イコ:てかさ、大久保千秋くんがガチギレして、20分を超える激闘になるはずだったメインエベントが、たったの117秒で終わっちゃったから、グダグダした雑談になっちゃったのよさ。こんなに短い試合になるなんて、そっちこそがブック破りなんですよ。大久保千秋くんにもチャンピオンシップなんだから、もう少し冷静になってもらわないと困るんですよね。

エレナ:それにしたって、マジメ軍が弱すぎるわよ。アレじゃあ3派軍団抗争にならないから、マジメ軍は解散してもらって、アンダーから出直ししてもらって、土下座正規軍VS美月組の方がいいでしょ。

イコ:まあ、そりゃあ、オーナー様の西豪寺エレナ様がそうしろとおっしゃるのなら、マジメ軍は解散ですけれど、ただ解散させるのはつまらないでしょう。

未亜:そう申しますと!?

イコ:次期シリーズの開幕戦で「マジメ軍」と「土下座正規軍&美月組」による5対5の綱引きマッチをやって、マジメ軍が負けたなら解散で土下座正規軍なり美月組のアンダーに取り込み、万が一勝った場合は存続して3軍抗争継続にすると。

エレナ:まーた弱い者イジメ?だったら私はメンバーから外れますわよん。

イコ:いえいえ、最初から、西豪寺エレナ様、美月うららくん、大久保千秋くんの3強にはメンバーから外れてもらいます。其れでも負けたならば、マジメ軍も納得して解散してアンダーになるでしょう。

未亜:さあ、毎度お馴染みの西豪寺エレナ様とイコちゃんの談合でマッチメイクが決定した模様です!マジメ軍の存亡を賭けた綱引きマッチに御期待下さい!ところで、綱引きマッチって何ですか?

イコ:だからあ、アンタはそんな事も知らないでプロレスの実況をしておるのかい。綱引きマッチって云うのは、リング上に絡まった綱を置いて、シートで隠して分からなくして、それぞれがリング下の位置で綱の先を選んで、引っ張ってマッチした相手同士でシングルマッチをやるのよさ。一見、お客さんも誰と誰が戦う事になるのかが分からないってドキドキ感も味わえるわけですよ。

未亜:はあ、でも誰と誰が試合するかは決まっているんじゃないんですか!?

イコ:おいおい、アンタの方から夢のない話にして、どうすんのよさ。

未亜:そうですね!それでは、今回はそろそろお別れです!実況は姫川、解説は小島イコさん、そしてゲストは西豪寺エレナ様でお送り致しました!ごきげんよう、さようなら!


以 下、「ASK ME WHY」(上)につづく

DEMO 2014−8−27
MIX 2023−3−19


(小島イコ/姫川未亜)


空想格闘メタフィクション


「千秋万歳」第1部第7章 GET BACK

其の五 ASK ME WHY(上)

MUSIC !

HEY EVERYBODY 
OUT THERE !

ON 2023・4・X

SINCE 2013・11・7


DE IMAGEN NO INC. A CADA*** CON AMOR

posted by 栗 at 22:00| CHIAKI | 更新情報をチェックする

「ナイアガラ考」#57「SUNSHOWER」



1977年7月25日にパナム/クラウンから発売されたター坊こと大貫妙子先生の2枚目のソロアルバム「SUNSHOWER」は、現在でこそ「シティ・ポップの金字塔」などともてはやされていますが、発表当時は全く売れておりませんでした。コレは1970年代にビートルズやメンバーのソロアルバムなどが時代遅れだなどと云われて聴いているとバカにされたのと同じで、いや、其れ以上にナイアガラもタツローもター坊も、全部ひっくるめて聴いているとバカにされるどころか、誰も聴いていなくて理解すらされなかった記憶があって、後の再評価に関してはタツローが云う様に「40年前に云ってよ」としか思えませんし、愛聴していたファンよりも当事者であるミュージシャンは深刻な問題だったでしょう。1枚目の「Grey Skies」はSUGAR BABEの延長線上にあったター坊ですが、此の2枚目となると当時流行していたクロスオーバーに傾倒して、完全にサウンド志向となり、もう売り上げなど考えずに好き勝手やってしまい、シンガーソングライターの作品なのに歌よりも間奏などの演奏の方が長い曲まであります。此のアルバムは実質的には教授こと坂本龍一さんが全面的にアレンジを担当し、当時は無名だった教授にとっては初のプロデュース作品となっていますが、ター坊と云う人は常に新しい才能に対してオープンな姿勢をとる冒険者でもあって、後には実際にアフリカとか南極とか世界中を旅していたりもします。

当時クロスオーバーのバンドとして有名だった「スタッフ」のドラマーであるクリス・パーカーにダメ元で交渉したら承諾されて、全編に渡ってクリスがドラマーとして参加しており、もうそれだけでもクロスオーバーでフュージョンなのですが、キーボードは教授と今井裕さん、ベースは細野晴臣さんと後藤次利さん、ギターは松木恒秀さんと渡辺香津美さんと大村憲司さん、パーカッションに斉藤ノブさん、サックスに清水靖晃さん、コーラスにはター坊とタツローと云った、もうコノ上ないミュージシャンが集結していて、内容に関しても文句のつけようがない大傑作ではあるのですが、近年の再評価での持ち上げ方には「何だかなあ」としか云えません。そりゃあ、再評価もされずに埋もれてゆくよりはマシなのでしょうけれど、ター坊はSUGAR BABE時代から独特なメロディーを書く方ではあるものの、常に新たな挑戦をし続けているミュージシャンなので、其の後にヨーロピアン路線とか可愛いもの路線とかロック宣言とかアコースティック路線とかブラジル路線とか、もうアルバムごとにサウンド面では様々な音楽を作っているわけですよ。それなのに何を今更「シティ・ポップの金字塔」なんて云われても、ねえ、そりゃあター坊も「私はシティ・ポップを作っているわけではない」となるでしょう。確かに「SUNSHOWER」はター坊のアルバムの中でも特異な作品ではありますが、実際には若気の至り的な要素も含んだ実験作でもありました。

A面の1曲目「Summer Connection」と2曲目「くすりをたくさん」と4曲目「都会」ではター坊とタツローがコーラスをしていて、参加ミュージシャンも被っていたタツローの「SPACY」との類似点も多くて、5曲目「からっぽの椅子」はSUGAR BABE時代の曲であったりもするので、もしもSUGAR BABEが存続していたならば1977年には「SPACY」と「SUNSHOWER」が合体した様なクロスオーバー路線のバンドに変貌していたかもしれません。現行のCDには、シングルヴァージョンの「サマー・コネクション」とアルバム未収録の「部屋」そして松任谷正隆さんのソロアルバム「夜の旅人」でデュエットした「荒涼」の3曲がボーナストラックで収録されています。「サマー・コネクション」はポンタがドラムを叩いている別ヴァージョンで、タツローは「こっちの方がエキサイティングで好き」とか「ター坊の曲で一番好き」とまで云っています。シングルのB面だった「部屋」は、ター坊自身のお気に入りの楽曲です。スケボーに乗っているター坊が可愛らしいジャケットの其のシングルは、そりゃあ、もう、アルバムよりも売れなかったので当然すぐに廃盤となってしまい、近年にリイシューされるまでは幻のシングル盤でしたし、オリジナルはトンデモ価格でしょう。アナログ盤の「SUNSHOWER」も、オリジナルの帯付きは数年前に2万5千円位の値段が付いていました。中古で価格が高騰しても、ター坊には一切関係ないわけで、リイシュー盤で充分でしょう。しかしながら、そうなるとター坊はアナログ盤の「SUNSHOWER」を探しに日本に来た米国人を取り上げた番組に、よく出演したもんです。何度かお逢いした事がありますが、ター坊は気は強くてまっすぐなんだけれど、基本的には優しい人なんですよ。

(小島イコ)

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2023年03月20日

「ロコンド LOCONDO CHANNEL」【第34回】3月20日、片瀬那奈とのお昼のモッパン生配信!! 本日からはロコンドのお得な情報をお伝えします!! 本日はブライトフライデーをご案内!!



YouTube「ロコンド LOCONDO CHANNEL」 12:00配信開始(1時間0分31秒)

田中社長と那奈ちゃんのお昼の生配信で、相変わらず食べながらどうでもいい雑談をしている模様です。思いっ切り宣伝すると云っている様ですが、そんな事はわざわざ云わなくともロコンドでの活動は全部が宣伝でしょう。

(小島イコ/姫川未亜)

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「ナイアガラ考」#58「多羅尾伴内楽團 Vol.1&Vol.2 30th Anniversary Edition」



ナイアガラは年間4枚3年で12枚などと云う出鱈目な契約をコロムビアと交わしていて、エレック時代の再発2枚があった1976年は2枚出せばよかったのですが、其れも1枚は「NIAGARA TRIANGLE Vol.1」でオムニバス盤だったわけで、大瀧詠一師匠のソロアルバムは「GO! GO! NIAGARA」1枚だけだったのです。それで、1977年になると本格的に厳しい状況となりましてですね、まずはCM集を出して、シリア・ポールさんのアルバムを出して、次の「NIAGARA CALENDAR’78」の構想はあったものの、それでは1枚足りないので、1977年11月25日に「多羅尾伴内楽團 Vol.1」を、翌年の1978年6月25日には「多羅尾伴内楽團 Vol.2」を発売するハメとなりました。此の2枚は其の後にソニーから1984年4月1日に「NIAGARA BLACK VOX」にエコーがかかった再発盤が収録されて、1987年6月21日には2枚から選曲された1枚ものの「TARAO BANNAI SPECIAL」として初CD化されて同日発売の「NIAGARA BLACK BOOK」にも収録されたのですが、そちらは例によって吉田保さんによるリミックス盤で、「多羅尾伴内楽團 Vol.2」のオリジナルにはあった波の音は入っていません。1990年代にスリムケース廉価盤が出た時には再発されなかったので、2007年9月21日に30周年記念盤として2枚全曲にボーナストラックを4曲も加えた全28曲入りで再発されたのは一部では大いに喜ばれたのでした。オリジナルマスターなので、ちゃんと波の音も入っています。

でもですね、2on1で収まってしまう内容はと云うと、大瀧師匠も「多羅尾伴内楽團は出したくはなかった」と云っていた通り、全編が主に洋楽のカヴァーでインストゥルメンタルなのです。コレはですね、「ロンバケ」以降に聴き始めた方々にとっては「NIAGARA MOON」とか「NIAGARA CALENDAR’78」とかよりも、聴いて困惑するしかないアルバムでしょう。個別には取り上げませんが、1977年9月5日には細野さんや茂がいたティン・パン・アレーも「TIN PAN ALLEY 2」と云う2枚目をパナム/クラウンから発売していて、そっちも基本的にはインストゥルメンタルなのです。ティン・パン・アレーの方はメンバーの旧作やフォークソングをカヴァーしていて、まだ「歌のない歌謡曲」的なムードもありますが、多羅尾伴内楽團の方はマニアックな洋楽で、原曲には歌入りの作品もあって、なかなか馴染みにくい作品となっております。まあ、それでも、ナイアガラーの方々は結構コレが好きなわけでして、単なるファンであるあたくしも嫌いではありません。でもですね、やはりコレは年間4枚3年で12枚なんて無茶苦茶な契約がなければ、まずは発表される事はなかったであろう作品ではあります。日本のエレキブームはビートルズからではなくヴェンチャーズから始まったわけで、こう云う路線と云うのは一定の需要はあるとは思いますが、「ロンバケ」以降のファンにとっては「何じゃらほい」でおしまいでしょう。「大滝詠一 NOVELTY SONG BOOK / NIAGARA ONDO BOOK」も、キチンと試聴してから購入する様にした方が良いですよ。

(小島イコ)

posted by 栗 at 21:00| ONDO | 更新情報をチェックする

2023年03月21日

「HK/変態仮面」



日本映画専門チャンネル 11:00〜13:00

2013年公開作品(2013年4月13日公開)

片瀬那奈 AS 色丞魔喜

「HK/変態仮面」の、今年6回目の放送です。今回は祝日の真昼間に放送と云う事ですから、PG-12でもありますし、親御さんには適切に指導して頂いてですね、出来れば見せない方が宜しいかと存じます。那奈ちゃんは変態仮面の母親で、現役のSMの女王様である色丞魔喜を演じております。此の手の演技は那奈ちゃんの真骨頂なので、どうにか復帰してもらいたいんですけれどね。しかし、那奈ちゃんは別に犯罪を起こしたわけでもないのに、何故、干されてしまったのでしょうか。事務所に嘘をついて退所になったとか云われていますけれど、それだけで仕事が全くなくなるって変ですよ。どこの事務所も手を差し伸べなかったのも変だし、現に芸能事務所ではないロコンドは正社員として迎え入れたわけですよ。能年玲奈ちゃんが干された理由は理不尽でも理解出来ますが、那奈ちゃんは何故なのか、未だに理解不能なんですよね。

(小島イコ/姫川未亜)

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「ナイアガラ考」#59「大滝詠一 NOVELTY SONG BOOK / NIAGARA ONDO BOOK」試聴変



いよいよ「大滝詠一 NOVELTY SONG BOOK / NIAGARA ONDO BOOK」が発売となりますが、コノ連載は少し先走って書いているので、実際に本編を聴く前に発売日が来てしまいました。そこで、公式サイトでサラリと視聴した段階でまずは書いてみます。「大滝詠一 NOVELTY SONG BOOK」の内10曲がサワリだけカウントダウンで公開されておりましてですね、コレはとっても親切な事だとは思います。キチンと試聴してもらって、其れでも欲しいと云う方々に買って頂こうと云うわけですから、内容を全く知らずに購入してしまい、やれ「ロンバケ」みたいな路線ではなくて失望したなんてクレームを、事前に防ぐ為とも思えます。さて、まずは1曲目の「NIAGARA ROCK’N’ ROLL ONDO」ですが、コレは1978年頃のライヴ音源で、「ナイアガラ音頭」をロケンロールにアレンジした奇妙奇天烈な音源でした。2曲目の「ゆうがたフレンド (USEFUL SONG)」は、予想通りに2005年にとんねるずの為に書いてボツになった曲で、大滝詠一さんと鈴木慶一さんによる「冗談ぢゃねーやーず」が、1972年の「いかすぜ!この恋」以来の復活となっています。3曲目の「ポップスター」は市川実和子さんに1998年に書いた曲で、ガイドヴォーカルのデモ音源でしょう。4曲目の「うなずきマーチ」は、1982年にうなずきトリオに書いた曲で、コレもガイドヴォーカルのデモ音源でしょう。

更に5曲目の「いちご畑でつかまえて」は、1981年に聖子ちゃんに書いた曲で、これまたガイドヴォーカル音源でしょう。聖子ちゃん版と同じオケで歌っているので、セルフカヴァーとは考えられません。6曲目の「暑さのせい」は、1972年の「あつさのせい」とは違っていますが、リズムボックスを使用していて、明らかにデモ音源です。7曲目の「ピンク・レディー」は1978年の「レッツ・オンド・アゲン」でモンスター(シャネルズ)が歌っていた曲ですが、コレもセルフカヴァーではなく大瀧師匠も歌ってみたと云う感じです。8曲目の「消防署の火事」も、1978年に新井満さん用に書いた曲で明らかなデモ音源です。9曲目の「ホルモン小唄~元気でチャチャチャ」も、1976年に小林旭さんとティン・パン・アレーのアルバム用に書かれて、企画ごとボツになった曲のデモ音源です。10曲目の「あの娘に御用心」は、1975年のジュリーへの提供曲で後に大瀧師匠もセルフカヴァーしていますが、こちらはジュリー用のオケで歌っているので、ガイドヴォーカル音源でしょう。11曲目の「針切じいさんのロケン・ロール」は1995年に「ちびまる子ちゃん」のエンディングテーマとしてプロデュースして植木等さんが歌ったシェブ・ウーリー「ロックを踊る宇宙人」のカヴァーで、これまたガイドヴォーカル音源だと思われます。と云うわけで、ガイドヴォーカル音源のデモ音源ばっかりが収録されているし、そもそもノベルティ路線なので「ロンバケ」や「EACH TIME」のメロディ路線ではありませんので、ソニーや現在のナイアガラがわざわざ試聴させてくれたので、何度も云いますが、聴いてから購入するのが宜しいでしょう。

(小島イコ)

posted by 栗 at 21:00| ONDO | 更新情報をチェックする

2023年03月22日

「ロコンド LOCONDO CHANNEL」【第35回】3月22日、片瀬那奈とのモッパン生配信!! ロコンドは一粒万倍日のお財布キャンペーンとEVOLデーを開催中!! 本日も皆さまお待ちしています!!



YouTube「ロコンド LOCONDO CHANNEL」 12:00配信開始(58分30秒)

田中社長と那奈ちゃんのお昼の生配信で、相変わらず食べながらどうでもいい雑談をしている模様です。タイトルでも宣伝だと開き直っているので、益々アーカイブを観る気も失せてしまいました。宣伝と云えば、昨日に元・乃木坂46のまいやんがインスタライヴで安くて1万円台で高いのは7万円台と云う高額なアクセサリーの宣伝をしていたのですが、軽く1万人を超える人が観ていました。一体、何が違うのでしょうか。

(小島イコ/姫川未亜)

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「片瀬のNANA CHANNEL」#127【生配信】ボイプラにハマり過ぎて沼って明日が楽しみな人の雑談【20時〜】



YouTube「片瀬のNANA CHANNEL」 20:00配信開始(1時間39分13秒)

那奈ちゃんのYouTube第127弾で、今回はまたしても生配信だそうです。2月は全部が生配信、3月になっても4回目で全て生配信と、ズバリ云ってそこまでニーズがあるとは思えません。本日なんかは、みんなWBC決勝の再放送を観ているんじゃないですかね。さて、窓際の部屋で白っぽいウエア姿で髪はストレートに下している那奈ちゃんが登場です。早速WBCの話なんぞをしていますが、そっちに興味がある人はみんな今は再放送を観ているんじゃないですかね。まあ、後はどうでもいい雑談でしょうから、グッドボタンを押して終了です。無理しないでいるので配信が少なくなっていると言い訳していたりもしますが、いやいや、だから誰も週に何度も生配信しろなんて云っていないわけで、そんなのは全部が那奈ちゃんが自分で決めた事じゃないですか。正直に云って、週1回となっている最近でも生配信は多いと思いますよ。

(小島イコ/姫川未亜)

posted by 栗 at 20:00| YouTube | 更新情報をチェックする

「ナイアガラ考」#60「大滝詠一 NOVELTY SONG BOOK / NIAGARA ONDO BOOK」(上)



コレを書いているのは3月20日で、遂に「大滝詠一 NOVELTY SONG BOOK / NIAGARA ONDO BOOK」が届いて、早速聴いています。まずは、コレは大傑作です。こうした大瀧師匠が亡くなってから出されるモノは、詳細なデータが不可欠で、其の辺が「Happy Ending」には欠けていて、モヤモヤしたのですが、今回は湯浅学さんと安田謙一さんによる詳細なライナーノーツが付いているので、制作年月日や曲の成り立ちなどは分かります。出来れば参加ミュージシャンなども載っていると良かったのですが、何にもなかった「Happy Ending」に比べたら、よっぽどマシな事が書かれています。まずは「大滝詠一 NOVELTY SONG BOOK」ですが、全11曲は試聴で明らかになった様に大瀧師匠が提供曲をセルフカヴァーしたとされている、其の実態はデモ音源やガイドヴォーカル音源なのですが、ほとんど完パケ状態のオケで大瀧師匠が歌っている楽曲が多いので、制作年が違っていて一定の音像になってはいないものの、バラバラなのに一気に聴かせてしまう力技があります。其れは何でなのかと考えたら、兎に角、大瀧師匠が乗って歌っていて、メロディ路線よりも逆に歌の上手さが際立って感じられるからでしょう。大瀧師匠がメロディ路線だけではなく、ノベルティ路線もチカラを入れていて、もしかしたらこっちの方が好きでやっていたと思える熱演が続きます。同じ様な内容でメロディ路線に絞った「DEBUT AGAIN」には照れがあったのに、こっちでの大瀧師匠はイキイキとしていて、聴いていて痛快です。

更に2枚目の「NIAGARA ONDO BOOK」は、予告では18曲でしたが、なんと、とんねるず版の「ゆうがたフレンド (USEFUL SONG)」も加えた全19曲の特盛状態での発売となりました。とんねるずとは方向性の違いでボツになったと云われており、石橋貴明さんも松本隆さんとの対談で「ロンバケ」みたいなカッコイイ曲が来ると思ったら、チントンシャンみたいな変な曲でオクラになった、と語っておりましたが、こうして聴いてみると、とんねるずの二人は結構ノリノリで歌っていたりもします。1枚目に入っている「ゆうがたフレンド (USEFUL SONG)/大滝詠一と鈴木慶一(冗談ぢゃねーやーず)」が、生前の大瀧師匠の最後の公式レコーディング曲となったわけで、これまでは竹内まりやさんとのデュエット「恋のひとこと」となっていたのが覆されたのも、洋楽のカヴァーでカッコよく終わったのではなく、こんなバカバカしい曲で終わっていたのかと、何だか嬉しくなっちゃいました。2枚目の方はレア音源満載の提供曲やプロデュース作品をかき集めたモノで、異様な熱気が伝わって来る尋常ではない世界が展開されております。1978年の「レッツ・オンド・アゲン」や、其の発展形だった1987年の「LET'S ONDO AGAIN SPECIAL」を、更に拡大した様な内容で、ハッキリ云って、聴いていて恐ろしくなる程のパワーがあります。と云う様にべた褒めしてみましたが、コレは個人の感想であって、「ロンバケ」路線が好きな方々にとっては、とんねるず同様に「方向性の違い」を強く感じるアルバムでしょう。あたくしは元々こっちも好きなので良いけれど、わざわざ違うヴァージョンに仕上げている曲も多いのは、少しだけ気にはなります。しかし、コレって売れるんでしょうか。(つづく)

(小島イコ)

posted by 栗 at 21:00| ONDO | 更新情報をチェックする

2023年03月23日

「相棒 season8」第1話「カナリアの娘」(再)で内山理名ちゃん

相棒 season8 ブルーレイ BOX [Blu-ray]


テレ朝チャンネル1 8:50〜10:30

内山理名 AS 早瀬茉莉

「相棒 season8」第1話「カナリアの娘」の、今年初めての再放送です。コレは所謂ひとつの理名ちゃんが演じた「茉莉3部作」の1作目であって、今は亡き古谷一行さんが演じた元テロリストの父親・本多篤人(通称・赤いカナリア)との父娘の物語です。此の後に「相棒 season9」最終話「亡霊」へ、更に「相棒 season 14 #10スペシャル 英雄〜罪深き者たち」と進み完結しました。此の1作目では、テロリストであった父親がやめてしまった事に失望した茉莉さんが、狂言誘拐で父親をテロリストに戻そうとする物語です。

本放送:2009年10月14日(テレビ朝日)

(姫川未亜)

posted by 栗 at 10:30| RINA | 更新情報をチェックする

「ナイアガラ考」#61「大滝詠一 NOVELTY SONG BOOK / NIAGARA ONDO BOOK」(下)



前回は大絶賛した「大滝詠一 NOVELTY SONG BOOK / NIAGARA ONDO BOOK」ですが、勿論、不満もあります。まず「大滝詠一 NOVELTY SONG BOOK」ですが、そもそも大瀧師匠は提供曲をセルフカヴァーする事には消極的でした。存命中には、曲が足りなくて渋々やった「あの娘に御用心」とか、英語詞に変えた「夏のリビエラ」など、ごく僅かで、提供した歌い手さん用に書いているのでセルフカヴァーは滅多にやらなかったのです。其れを死後になって「DEBUT AGAIN」や「Happy Ending」や今回の「大滝詠一 NOVELTY SONG BOOK」とかで発表してしまったのは、果たして良かったのかどうかです。セルフカヴァーではなく、ガイドヴォーカル音源であるこれらの音源を、新作でございますと毎年蔵出ししちゃうのは、どうにも腑に落ちません。1曲目の「NIAGARA ROCK’N’ ROLL ONDO」に関しては1978年のライヴ音源であって、コレがあると云う事はですね、「NIAGARA CALENDAR’78」を全曲披露したと云われているライヴ音源は全てあると云う事なのです。他のライヴも大瀧師匠ですから、かなりマルチを回してレコーディングもしていたと考えられます。そう云うのをですね、今後も小出しにし続ける心算なのでしょうか。そして、他のガイドヴォーカル音源も、ほとんどの提供曲であるわけで、聖子ちゃんに書いた他の曲とか、まだあるわけで、そもそも今回の「大滝詠一 NOVELTY SONG BOOK」は「DEBUT AGAIN」と合わせて出す事だって出来たはずなんですよね。今回の「あの娘に御用心」は、大瀧師匠がタツローとコーラスをしているのですが、本当に声がそっくりで、最後の方で大瀧師匠がバディ・ホリーの曲でビートルズもカヴァーした「ワーズ・オブ・ラヴ」をハミングしていたりもします。

出来栄えとしては2枚目の「NIAGARA ONDO BOOK」全19曲の方が、気分もスッキリ楽しめるのですけれど、こっちの方も色々と問題があります。ソニーと現在のナイアガラとしては、1枚目同様に「初収録未発表音源」に拘った様で、とんねるず用の曲や小高桂子さん用の曲は正真正銘の未発表音源ではあります。しかしながら、他の楽曲もオリジナルは入手困難なレア曲ばかりなのです。「レッツ・オンド・アゲン」からは1曲も入っていないのはリイシュー盤があるので良いとして、「LET'S ONDO AGAIN SPECIAL」は入手困難なので、そっちの曲とかはオリジナルで良かったのではないでしょうか。更に「EIICHI OHTAKI Song Book I -大瀧詠一 作品集 Vol.1」と「EIICHI OHTAKI Song Book II -大瀧詠一作品集 Vol.2」の収録曲とダブった楽曲に関しては、全てが別ヴァージョンになっているのですが、もうコレって完全にマニア向けを狙っているとしか思えません。確かにナイアガラーの方々はマニアックであるとは思いますが、これからナイアガラを聴こうと思っている方々にとっては、実に不親切で敷居が高い作品になっていると思います。それでも最後の方のクレイジーキャッツの「実年行進曲」から植木屋と三波先生の「新二十一世紀音頭」へと畳み掛ける展開には圧倒されますし、最後の細川たかしさんヴァージョンの「Let’s ONDO Again」なんかは、聴いていて感動して泣きそうになりました。まさかアレを聴いて泣く日が来るとは、思ってもみなかったし、大瀧師匠がメロディ路線とノベルティ路線は実は同じなのだと云う考えに至ったのも理解出来た気がします。2枚組で約4千円の価格は、好きな方には安い買い物でしょうが、うっかり手を出すと火傷しますよ。

(小島イコ)

posted by 栗 at 21:00| ONDO | 更新情報をチェックする

2023年03月24日

「ロコンド LOCONDO CHANNEL」【第36回】3月24日、片瀬那奈とのモッパン生配信!! 本日からロコンドでは桜タイムセールが始まりました!! 本日も色々、ご紹介します



YouTube「ロコンド LOCONDO CHANNEL」 12:00配信開始(58分45秒)

田中社長と那奈ちゃんのお昼の生配信で、相変わらず食べながら思いっ切り宣伝をしている模様です。雑談の時も思いましたが、宣伝となると尚更、食べながらと云うのはどうなんでしょうね。モッパンだか何だか分かりませんけれど、決してお行儀が良いとは云えませんよね。靴屋さんや洋服屋さんに行ったら、店主さんと店員さんがメシを食いながら接客していたら、あたくしなら其の店では買いません。

(小島イコ/姫川未亜)

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「ナイアガラ考」#62「NIAGARA CALENDAR’78」「NIAGARA CALENDAR 30th Anniversary Edition」(上)



さて、時代は遡りまして、1977年12月25日に「NIAGARA CALENDAR’78」がナイアガラ(コロムビア)から発売されました。ナイアガラの前作である「多羅尾伴内楽團 Vol.1」は同年の11月25日に発売されていて、たったの一か月前なのです。其の後はソニーに移って、1981年4月1日にリイシュー盤が出ますが、コレは笛吹銅次(大瀧師匠の変名)によるリミックス盤で、ジャケットも変わっています。大瀧師匠はリミックス盤の方が気に入っていたらしく、同年12月1日発売の「NIAGARA VOX」にも収録され、以後はタイトルも「'78」をとり「NIAGARA CALENDAR」となりました。1986年6月1日には吉田保さんによるリミックス盤で初CD化されて、同日発売の初代「NIAGARA CD BOOK I」にも収録されました。1996年3月21日にはスリムケース廉価盤で1981年リミックスが初CD化されて、2008年3月21日には30周年記念盤が発売されて、まずはオリジナルの1977年盤が初CD化となり、続けて1981年リミックス盤が収録されていますが、全曲入れるとCD1枚に収まらないので最後の「クリスマス音頭」は短縮版になっています。2011年3月21日には2代目「NIAGARA CD BOOK I」に、1977年盤と1981年盤が2枚に分けて収録されました。此のアルバムは、大瀧師匠が全てを賭けて制作した自信作であり、売れなかったら引退するとまで宣言して、見事に売れず、コロムビア時代のナイアガラは崩壊へと向かうのでした。

1年12か月をそれぞれの曲として12曲制作してアルバムにすると云うアイデアで、曲調も多彩でメロディ路線もあればノベルティ路線もありと、正にバラエティーにとんでいて、しかも大瀧師匠は全てを別の歌手として12人と最後の「お正月」での2人を加えて14人格で歌い分けています。1996年のスリムケース廉価盤では、1981年リミックスが完成した作品であったとして、敢えてボーナストラックを収録せず、2008年の30周年記念盤では前述の通り2枚分を詰め込んだので、アルバムとは違うシングルヴァージョン3曲はレアになっていました。其の内の2曲(「青空のように」と「Blue Valentine's Day」)は大瀧師匠が亡くなった後で2014年の「Best Always」に収録されたので、まあ、ベスト盤も全面的に悪い内容とも云えません。「ロンバケ」から入った方々にも、2月「Blue Valentine's Day」や6月「青空のように」や8月「真夏の昼の夢」や11月「想い出は霧の中」なんかは、違和感がなく楽しめるとは思います。しかしながら、最後の12月「クリスマス音頭」が全部持っていっちゃうので、アルバムを全編聴いて残るのは「クリスマス音頭」のバカ騒ぎとなってしまうわけで、そりゃあ、まあ、お呼びでない、こりゃまた失礼いたしました、となるわけです。何せ元祖であるクレイジーキャッツの「クレイジーのクリスマス」を元にした曲で、大瀧師匠はコレがやりたくて他の11曲を無理矢理に作ったのです。(つづく)

(小島イコ)

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2023年03月25日

「ナイアガラ考」#63「NIAGARA CALENDAR’78」「NIAGARA CALENDAR 30th Anniversary Edition」(中)



1977年12月25日に発売された「NIAGARA CALENDAR’78」に先駆けて、1977年7月1日にはシングル「青空のように」が発売されていて、そっちはシングルヴァージョンですが、此の曲はコード進行が「夢で逢えたら」と同じです。バックはドラムが上原ユカリ裕さん、ベースが田中章弘さん、ギターが村松邦男さん、スティールギターが駒沢裕城さん、ホーンが稲垣セクション、ピアノが井上鑑さん、コーラスはOrange Blossoms(元・シンガーズ・スリー)、ストリングスアレンジがタツローで、他の楽曲も大部分が此のメンバーです。1980年代になるとナイアガラの作品では全面的にストリングスアレンジを担当する事になる井上さんは、スコアが書けるのに大瀧師匠には云っていなかったらしく、コロムビア時代のナイアガラではタツローが書いているのですが、何せ我流だったので、他のミュージシャンに「大瀧さんのストリングスはいいね」と褒められても「お願いだから、ウチも頼むよとか云わないでくれ」と思っていたそうです。1月「Rock'n'Roll お年玉」は冒頭に部屋に入って来てカレンダーの表紙を破るSE入りで「皆さん、明けまして、おめでとうございます!」と云う挨拶から始まります。ロックンロールの名曲を歌い込んだ上に、2番の歌詞は「お正月といえば炬燵を囲んでお雑煮を食べながら歌留多をしてた」と、はっぴいえんどの「春よ来い」まで歌い込んでいます。歌っているのは、多羅尾 “Rockn' Roller” 伴内(30才)です。

2月「Blue Valentine's Day」は、はっぴいえんどの前身であるバレンタイン・ブルーをもじっていて、ズバリ云って名曲で「ロンバケ」に入っていても不思議ではありません。歌っているのは、ちぇるしい(18才-精神年命)です。此の曲は翌1978年2月1日にシングルになりますが、別ヴァージョンです。3月「お花見メレンゲ」も「Blue Valentine's Day」のB面でシングルになりますが、別ヴァージョンで、歌っているのは、遠山 “桜吹雪” 金五郎です。4月「Baseball-Crazy」は野球好きの大瀧師匠らしい曲で、歌っているのは、ミズホの大滝(背番号16)です。3月と4月がノベルティ路線なので、此の辺から「何だこりゃ」となってゆきます。大瀧師匠のノベルティ路線は、一度ハマると抜け出せなくなるクセがある曲ばかりなのですが、まあ、普通に聴いていたら、くり返しますが「何じゃこりゃ」となるでしょう。5月「五月雨」は以前にシングルやファースト・ソロアルバム「大瀧詠一」に収録されていた曲をブルーアイドソウル調にアレンジした曲で、歌っているのはライチャス・ブラザーズのビル・メドレーにちなんで、Bill “The Rainmaker” メロメロです。6月は前述の「青空のように」のアルバムヴァージョンで、歌っているのは、大滝パパです。まあ、5月と6月で持ち直した感じで、ここまでがアナログ盤のA面です。此のA面だけならば、「ロンバケ」から入った方々も、そんなには違和感なく聴けるでしょうが、お楽しみはこれからなのです。(つづく)

(小島イコ)

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2023年03月26日

「ナイアガラ考」#64「NIAGARA CALENDAR’78」「NIAGARA CALENDAR 30th Anniversary Edition」(下)



レコード盤、ひっくり返せば、B面に、で7月「泳げカナヅチ君」ですが、コレはですね、1975年に発売されて当時大流行していた「およげ!たいやきくん」のパロディで、サーフィンソングにした曲で、コーラスはJack Tones(4人共大瀧師匠の変名)で、歌っているのは、宿霧 “Borris” 十軒です。8月「真夏の昼の夢」は、これまた名曲で「ロンバケ」に収録されていても不思議ではありません。歌っているのは、パック・大滝です。後に「ロンバケ」の制作費を肩代わりしていたと云われる朝妻一郎さんは「2月と8月だけで良い」と云ったそうです。9月「名月赤坂マンション」は、クレイジーキャッツの股旅モノを意識した曲で、潰れてしまうナイアガラを歌った実録モノでもあります。和楽器も使ったノベルティ路線で、歌っているのは、 国定公園(股旅さうんど愛好会会長)です。10月「座読書」は、歌い出しが「さあさあダンスのニューモード」であって、つまりは「ロコモーション」の和訳の出だしと同じのノベルティ路線です。歌っているのは、二宮損損です。11月「想い出は霧の中」は、ジョー・ミーク路線の哀愁サウンドで、後の「さらばシベリア鉄道」に繋がる曲です。歌っているのは、我田引水 “哀愁さうんど、歌謡曲同好会会長”です。此の曲のインストゥルメンタル「霧の乙女号」は、「多羅尾伴内楽團」30周年記念盤に収録されております。

さて、ここまでの11曲は、メロディ路線とノベルティ路線がコロコロと変わるものの、まあ、そんなには「ロンバケ」を期待する方々を裏切ってはいないでしょう。問題は、最後の12月「クリスマス音頭」から「お正月」となる大団円です。「クリスマス音頭」を歌っているのは、苦労巣三太で、「お正月」を歌っているのは、坂本八とトランク短井です。クレイジーキャッツの「クレイジーのクリスマス」に影響された「クリスマス音頭」は、まずは他では考えられないクリスマス・ソングでしょう。かなりイカレテいると思える異様な盛り上がりを見せるコノ楽曲でも、大瀧師匠のお願いでタツローがストリングスアレンジを担当しているわけで、タツローは「クリスマス音頭」と「クリスマス・イブ」の両極端2曲共に関わっている正に「クリスマス男」となったわけです。余談ですが「クリスマス・イブ」が売れる前のタツローは、「夏だ!海だ!タツローだ!」と謳われていたんですよ。ナイアガラの全てをつぎ込んだ「クリスマス音頭」から除夜の鐘と共にThe Kingtonesのコーラスに乗せてアカペラで歌われる「お正月」で終わって、またA面に戻れば永遠に続くと云う大傑作である「NIAGARA CALENDAR」は、内容の素晴らしさは理解されず、全く売れず、ナイアガラはコロムビアとの契約を切られる事となるのでした。

(小島イコ)

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2023年03月27日

「ロコンド LOCONDO CHANNEL」【第37回】3月27日、片瀬那奈とのモッパン生配信!! 本日からロコンドでは新しいキャンペーンも始まります!! 皆さまお待ちしています!!



YouTube「ロコンド LOCONDO CHANNEL」 12:00配信開始(57分20秒)

田中社長と那奈ちゃんのお昼の生配信で、相変わらず食べながら思いっ切り宣伝をしている模様です。ロコンドの宣伝ですし、まあ、どうでもいいです。

(小島イコ/姫川未亜)

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「24 JAPAN」第1話(再)



テレ朝チャンネル1 12:20〜13:10

第1話「00:00A.M.-01:00A.M.」

片瀬那奈 AS 氷川七々美

「24 JAPAN」第1話の、今年初めての再放送です。と申しますか、本放送時に煽りで再放送された以外には初めての再放送だと思います。本家の「24」シーズン1のリメイクで、舞台を日本に置き換えていますが、其の微妙な「無国籍ドラマ」と云った趣で、大爆死した作品でございましてですね、まさか再放送するとは思ってもおりませんでした。那奈ちゃんが演じた氷川さんはテロリストで、初回では証拠隠滅の為に自分だけ脱出して旅客機を爆破してしまいます。当然ながら本家と比べられて、其のチープな出来栄えに大いに非難を浴び捲ったものでした。ちなみに、先に云っておきますが、氷川さんは原作通りに第3話までしか出番はなく、第4話冒頭のあらすじ部分で出た後は消息不明となります。

本放送:2020年10月9日(テレビ朝日)

(小島イコ/姫川未亜)

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「ナイアガラ考」#65「はらいそ」



大瀧詠一師匠がコロムビアとの契約を守ろうと悪戦苦闘していた1978年4月25日に、盟友である細野晴臣さんはアルファに移籍して4枚目のソロアルバム「はらいそ」を発表しました。正式には「ハリー細野とイエロー・マジック・バンド」名義のアルバムで、先を急ぐと同年6月21日にはオムニバス盤でインストゥルメンタルの「PACIFIC」を茂やタツローとソニーから発表し、同年9月21日には横尾忠則さんと連名(実際には横尾さんはジャケットのみ担当)で「COCHIN MOON(コチンの月)」をキングから発表して、更には同年11月25日には遂に「イエロー・マジック・オーケストラ」をアルファから発表します。大瀧師匠が必死で年間4枚を消化しようと頑張っていたのを後目に、細野さんの創作意欲は正に絶頂期を迎えていたとも思えるリリースではありました。同年6月21日には先日亡くなられた高橋幸宏さんがファースト・ソロアルバム「サラヴァ!」をキングから、そして同年10月25日には教授こと坂本龍一さんがファースト・ソロアルバム「千のナイフ」をコロムビアから発表しておりましてですね、YMO関連のアルバムが年に6作2か月に1枚のペースで矢継ぎ早に発表されたのでございます。まあ、それらは全て翌1979年に巻き起こる「YMO現象」の前振りであって、1978年にはどのアルバムも売れてはいません。

「はらいそ」は、個人的にはおそらく細野さんのアルバムでは最も愛聴している作品ですが、例によって「東京ラッシュ」と「ウォリー・ビーズ」にター坊こと大貫妙子さんがコーラスで参加しているから買った記憶があります。其のター坊が細野さんのトリビュートアルバムでカヴァーしている「ファム・ファタール〜妖婦」では、ユキヒロと教授が参加しているので、此の時点で「YMO」の構想はあったと思われます。チャンキーミュージックにも幅が出来ていて、ハワイアンの「ジャパニーズ・ルンバ」や沖縄民謡の「安里屋ユンタ」なども取り上げています。「安里屋ユンタ」は、先頃発掘された大瀧師匠による「ホルモン小唄~元気でチャチャチャ」と共に小林旭さんとティン・パン・アレーによるアルバム用に準備された曲です。アナログ盤だとB面だった「ファム・ファタール〜妖婦」「シャンバラ通信」「ウォリー・ビーズ」そして「はらいそ」と続く展開が美しく、特に「はらいそ」の「溶けろリアリティー」と云う歌詞は所謂ひとつの「必殺の一行」でしょう。しかしながら、其の「はらいそ」が遠ざかる足音で終わったかと思ったら、立ち止まって戻って来て「此の次は、モアベターよ!」と云うふざけ捲ったセリフで終わってしまう辺りは、やはり大瀧師匠と同類のミュージシャンなのだと納得させられるのでした。此の次が指すのは「PACIFIC」でも「COCHIN MOON(コチンの月)」でもなく、「YMO」であるのは云うまでもないけれど云っておきます。

(小島イコ)

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2023年03月28日

「24 JAPAN」第2話(再)



テレ朝チャンネル1 12:20〜13:10

第2話「01:00A.M.-02:00A.M.」

片瀬那奈 AS 氷川七々美

「24 JAPAN」第2話の、今年初めての再放送です。那奈ちゃんが演じた氷川七々美は、原作のマンディですので、第3話までしか出番がなく、第4話冒頭のあらすじで登場した後は消息不明となります。先を急げば原作ではシーズン2で再登場して、シーズン4にも再々登場する、テロリストなのに人気キャラクターです。しかしながら、此のリメイクではシーズン1しかないので、何だかモヤモヤした感じでいなくなってしまいます。初回が深夜枠では高い数字で「7・7%」だったのでスタッフは大喜びしたのも束の間、第2話で「5・3%」まで落ち込み、第3話では更に落ちて「4・5%」となり、其の後は数字が発表されなくなり、大爆死と分かっちゃいるけど、原作通り全24話で放送するしかなく、やめられない、と「スーダラ節」状態となるのでした。

本放送:2020年10月16日(テレビ朝日)

(小島イコ/姫川未亜)

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「ナイアガラ考」#66「DEBUT」「DEBUT SPECIAL」「NIAGARA CD BOOK I」



1978年となりまして、いよいよ後がなくなったナイアガラは、まずは6月25日に「多羅尾伴内楽團 Vol.2」を発売して、8月25日には変則的なベスト盤「DEBUT」を発売して、11月25日に「レッツ・オンド・アゲン」を発売して、結局は年4枚の契約を守れず崩壊しました。「多羅尾伴内楽團 Vol.2」に関しては2007年9月21日に「多羅尾伴内楽團 Vol.1&Vol.2 30th Anniversary Edition」がリイシューされて、「レッツ・オンド・アゲン」も1996年3月21日にリイシューされていますが、「DEBUT」は1984年4月1日に「NIAGARA BLACK VOX」に収録されて、1987年6月25日に「DEBUT SPECIAL」として初CD化されて、同日発売の「NIAGARA BLACK BOOK」にも収録されて、其れ以後は長く廃盤状態となっておりました。其れで2011年3月21日に2代目「NIAGARA CD BOOK I」に収録されて、オリジナル・フォーマットとしては初CD化でもあったので喜ばれましたが、何せ12枚組で他はバラ売りしているわけでして、初心者には敷居が高い商品ではありました。初CD化の「DEBUT SPECIAL」は、内容が全く違う構成ですし、そもそもオリジナルも単なるベスト盤ではなく、全てがリミックスやライヴ音源や再録ヴァージョンで構成されているので、そりゃあ、もう、ナイアガラーの方々は喜んで初心者は困惑するお馴染みの展開ではあります。オリジナルの「DEBUT」は、現在ではサブスクが解禁されているので、わざわざ高価な箱を買わなくとも聴けます。

其の内容は、「はっぴいえんど」から「GO! GO! NIAGARA」までの31曲から12曲を選んでもらうと云う企画なのですが、実際に其の結果通りの選曲なのかどうかは分かりません。A面1曲目「ナイアガラ・ムーン」はフィル・スペクターを意識したステレオ・リミックス、2曲目「楽しい夜更し」と3曲目「福生ストラット Part II」と4曲目「恋はメレンゲ」はモノ・リミックス、5曲目「あの娘にご用心 '78」と6曲目「ウララカ '78」は再録音、B面1曲目「趣味趣味音楽」と2曲目「ニコニコ笑って」と3曲目「空飛ぶくじら」はライヴ音源、4曲目「水彩画の町'78」と5曲目「乱れ髪 '78」と6曲目「外はいい天気だよ '78」は再録音です。最後の方が松本隆さんの作詞が多いのは、大瀧師匠としては既に「ロンバケ」の構想があって、其のアピールでもあった様です。「ロンバケ」以後に再構成された「DEBUT SPECIAL」では、もっと松本色が強くなっていて、「空色のくれよん」「田舎道」「指切り」などのライヴ音源と、「ウララカ〜はいから〜ロン・ロン〜サイダー」と「Sheila〜シャックリママさん〜Love's Made A Fool Of You」と云った自作曲やオールディーズのカヴァーのライヴ音源が加えられて、逆に「NIAGARA MOON」や「GO! GO! NIAGARA」の楽曲はオミットされております。「NIAGARA CALENDAR」や「多羅尾伴内楽團」や「DEBUT」、そして「レッツ・オンド・アゲン」には、実は「ロンバケ」に繋がる要素もたくさん含まれているのですが、表面的に聴いただけではそんなもんは感じられない路線だったわけで、と云いますか、普通の人は「ロンバケ」や「EACH TIME」だけ聴いている方が幸せだと思いますよ。

(小島イコ)

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