ファミリー劇場 19:50〜22:05
スペシャル「悲恋の果てに」
内山理名(主演・二役) AS 安子、里久
「大奥〜華の乱〜スペシャル」の今年3回目の再放送で、本編全十話に続いて放送されます。那奈ちゃんのYouTube配信とバッティングしますが、TVとYouTubeですから、どうってことないでしょう。本編では最後に柳沢が上様を刺し殺してしまい、理名ちゃんが演じた安子が出家して終わりました。本放送時には間髪入れずに翌週に放送された此のスペシャルドラマでは、柳沢が死に至る病で臨終を迎えようとしていて、詫びたい事があると呼び出された安子がお見舞いに来るところから始まります。そして柳沢の回想として、本編よりも前の物語が描かれます。理名ちゃんは安子の他に、以前に柳沢と恋仲になりながらも上様に横取りされて無理矢理に側室にされた里久の二役を演じています。実は本編にも伏線があって、柳沢が「里久と云うおなごを覚えていますか?」と尋ねると、上様が素っ気なく「覚えておらんな」と応える場面があって、染子の一件だけではなく積年の恨みがあり、何故に柳沢が上様を殺したのかの答え合わせになっています。上様も只のマザコンのボンクラではなく、一度は想い人がいると云う里久に手を付けずに帰したものの、やはり経済力にモノを云わせ側室にして、更に将軍候補になった事で咎人の娘である里久の立場はなくなってゆく展開です。自害しようとする里久を柳沢が止めるものの、占いで出た西から災いが来ると云うバカバカしい理由で里久は殺されてしまいます。御台所やお伝の方の過去も描かれていて、何故アンナ嫌な女になったのかが分かります。お伝の方のダメ兄貴も登場するので、こちらも地上波での再放送は絶望的です。
本放送:2005年12月30日(フジテレビ)
(姫川未亜)