WOWOWシネマ 10:45〜18:30
2008年、2009年公開作品
片瀬那奈 AS 敷島ミカ
今年になって3回目の放送です。此の映画3部作に関しては那奈ちゃんはほとんど出ていない上に映画自体が駄作なので、「彼女はキレイだった」の原作の韓国ドラマについて書きます。リメークの日本版が東京五輪中継でお休みしているうちに、原作の韓国ドラマは9話まで進みリメーク版をストーリー上で追い越してしまいました。原作の韓国ドラマは全16話で1話が本編だけで1時間強ありますので、リメーク版の倍位のボリュームがあります。故にひとつひとつのエピソードが、実に丁寧に描かれています。リメーク版は非常に駆け足なので、どうしても主要キャストの4人が中心となっておりますが、原作では周辺のキャラクターのエピソードも丹念に描かれていて見応えがあります。例えば主人公のキム・ヘジン(愛)の妹をヘジンの少女時代を演じた子役が二役で演じていて、可愛いけれど生意気な妹としてストーリーに絡んでいます。ヘジンの親友でヘジンになりすますミン・ハリ(梨沙)は原作では継母と確執があり、チ・ソンジュン(宗介)との約束をすっぽかして独りで呑んでいて男に絡まれて、そこへソンジュンがやって来て助けるなんてエピソードもありました。原作のハリはかなり積極的で、熱を出したソンジュンの部屋に押しかけて料理をするものの後でやって来たキム・シンヒョク(樋口)に「酷い料理だ」と酷評された上にシンヒョクが料理を作り直したのに、ソンジュンはヘジンだと思い込んでいるハリが作ったと思って食べると云ったベタベタな展開もありました。ハリは更にヘジンのパズルを勝手に持ち出してソンジュンに自分がヘジンだと信じさせたり、街中で自分からソンジュンにキスしたりもします。「ザ・モスト」の編集部に会長の息子で編集長の甥がいると云う話もあって、其れに絡んでヘジンとソンジュンが二人で取材旅行へ行く事になりますので、リメーク版の様な急展開とはなっていません。それから原作のヘジンは物凄いオーバーリアクションを毎場面繰り出すので、最初は少し抵抗がありましたが慣れて来ると面白過ぎてクセになります。原作はリメーク版以上にベタベタな展開で、4人がすれ違う様子をこれでもかとばかりに演出されています。第9話ではヘジンに劇的な変化がありましたが、まだリメーク版では描かれていないので今回は此の辺までとしておきます。
(小島イコ/姫川未亜)