「千秋万歳」序章のつづきの
「千秋万歳」第1部第1章 LED−BOOKS 其の一 ウパラ(上) のつづきの
「千秋万歳」第1部第1章 LED−BOOKS 其の一 ウパラ(下) のつづきの
「千秋万歳」第1部第1章 LED−BOOKS 其の二 フリフリ星人東京に現わる(上) のつづきの
「千秋万歳」第1部第1章 LED−BOOKS 其の二 フリフリ星人東京に現わる(下) のつづきの
「千秋万歳」第1部第1章 LED−BOOKS 其の三 ウパラの逆襲(上) のつづきの
「千秋万歳」第1部第1章 LED−BOOKS 其の三 ウパラの逆襲(下) のつづきの
「千秋万歳」第1部第1章 LED−BOOKS 其の四 巨大クラゲ人間第壱号(上) のつづきの
「千秋万歳」第1部第1章 LED−BOOKS 其の四 巨大クラゲ人間第壱号(下) のつづきの
「千秋万歳」第1部第1章 LED−BOOKS 其の五 空飛ぶマンボウ(上) のつづきの
「千秋万歳」第1部第1章 LED−BOOKS 其の五 空飛ぶマンボウ(下) のつづき西暦 2010年 西豪寺ホール
(大久保千秋 VS 姫様)
未亜:ついにこの時がやって参りました!花の2010年組による新人トーナメントです!組み合わせは、Aブロックは「大久保千秋VS姫様」、Bブロックが「高瀬リコVS藤田千秋」と発表されました!如何でしょうか、小島さん!
イコ:まあ、誰もが優勝する力を持っていますが、ズバリ云うならば主役だから大久保千秋が優勝するんじゃないですかね。Aブロックで姫様が勝てば、勢いでそのまま姫様が優勝するとも考えられます。Bブロックも高瀬リコが若干有利ですが、藤田千秋も「千秋は私だ!」との意地があるので侮れません。新人戦ながら全てが好カードとなっており、西豪寺ホールは超満員札止めで大入り袋が出ましたよん。さっさと興行を終わらせて呑みに行きたいもんですなぁ。6人タッグのメイン・エベントはスル〜して、セミファイナルの新人王決定戦まででいいんじゃないですか。
エレナ:私が出るメインはどうでもいいと云いやがったの、コジマ!
イコ:あっ、いえ、あの、エレナちゃんの対戦相手が顔じゃないってね、そーゆー話をね、していたんですよ。
エレナ:本当?
イコ:マジです。ちゃんとメインが終わるまでいますから。
未亜:エレナ様、実況の邪魔ですから・・・。
エレナ:ジャマ!?私がジャマァ?オーマイガー!!なんという愚かな発言!コジマ、この不届き者を即刻市中引き回しのうえ打ち首獄門にしなさい!
未亜:ひえぇえぇえええっ!
イコ:エレナちゃん、コトノハのあやでして、未亜たんは一所懸命に実況をしているだけですから。
エレナ:コジマ!貴方も首チョンパにされたいの?それともバンバンビガロ?
イコ:いえいえ、どっちも嫌です。エレナ様、殿中にござる、殿中にござる、電柱にまで嫉妬したのは小早川妙子にござる。
エレナ:テキトーな事を云って誤魔化そうったってそうはいかないわよん。今すぐにうまい棒を色々混ぜて100本買って来なさい。
イコ:はあ?1本9円だから900円、安っ。
エレナ:はい100本あるわね。じゃあ、食べるのでごきげんよう。
イコ:行ったか。
未亜:姐御・・・ボキはどーなるのでしょう。
イコ:大丈夫だと思うよ。エレナちゃんは駄菓子を食べると落ち着いてイライラしていた事は忘れちゃうからね。
未亜:では、気を取り直して実況しましょう。新人トーナメントですから、一回戦は前座扱いで入場テーマもありません。先に青コーナーから黒いセパレート水着姿で生脚全開!の大久保千秋が走って来たぞ!リング前でその場飛びジャンプをしてトップロープに乗り、そのままバック宙して青コーナーポストに着地!物凄い身体能力ですね!
イコ:なんてったって「千秋万歳」の主役ですから、あのくらいはですね、朝飯前でですね、やらかしてくれないとですね、お話になりません。
未亜:さて、対する赤コーナーからは白いセパレートの水着姿で姫様が登場いたしました!いつもはドレスに隠された美脚も真っ白なタイツに包まれ脚線美がバッチリです!小島さん、入場シーンだけでもワクワクしますねぇ!どうなりますか!?
イコ:姫様の速攻には注意しなければいけませんね。
未亜:さあ、ゴングが鳴った!小島さんの読み通り、速攻で姫様が飛び出した!迎え撃つ大久保千秋が体をスルリとかわすと、コーナーポストを蹴り後方へ宙返りする姫様!スゴイ攻防だ!大久保千秋が姫様の左脚にローキックを一発放ったところで両腕を広げて攻撃を止めました!小島さん、どうなっているのでしょう?
イコ:姫様の脚が負傷したのかもしれませんね。最初にコーナーポストを蹴った時に空足を踏んだのかもしれません。
未亜:正式な裁定が下りました!28秒、レフェリー・ストップで大久保千秋選手の勝利です!へたりこんで、姫様は自力歩行が困難の様です!
イコ:名勝負の予感があっただけに、残念な結果ですね。
未亜:無念の姫様は車椅子で退場してゆきます。おっと、ここで大久保千秋がマイクを持った!
大久保千秋:レフェリー・ストップでは納得がいきません!決勝戦は辞退します!
イコ:あのバカ、何を云っているんだ?勝ったんだから決勝に出るのは当然だろうが。
未亜:大久保千秋の気持ちも分らなくはないものの、トーナメントの意味がなくなってしまいますからね!
イコ:あっ、エレナちゃん。
エレナ:アノ小生意気な小娘が決勝でケチョンケチョンに叩きのめされて負けるトコがみたいわね。絶対に出場させなさい。
イコ:大丈夫です。必ず決勝戦には出しますよ。
以下、次回「妖星チアキ(下)」につづく
DEMO 2014−5−16
MIX 2016−6−24
(小島イコ/姫川未亜)
空想格闘メタフィクション
「千秋万歳」第1部第1章 LED−BOOKS
其の六 妖星チアキ(下)
KISS ME BABY !
HEY EVERYBODY OUT THERE !
ON 2016・7・X
SINCE 2013・11・7
DE IMAGEN NO INC. A CADA*** CON AMOR