テレ朝チャンネル1 22:00〜0:00
ACT 7 「揺れる心夫の後悔…妻の迷い」
ACT 8 「父娘の涙最終章…妻の送別会」
片瀬那奈 as 豊原みどり
あたくしは、どうも「デニー・レインが、本当は好きなんじゃないのかしらん?」と、最近思っているのよさ。「WINGS」ってのは、「ポール&リンダとデニー」だったわけで、デニーだけ「赤の他人」なんですよ。他の連中が逃げていったのに、デニーだけは「ポールの下僕」として残った。ジョン・レノンが殺されなかったならば、デニー・レインは其の後も、生涯、ポールにこき使われていたはずなんですよ。デニーちゃんは、ポールが大好きなのよさ。だから、ポールが望むなら何だってやった。ポールが求めているのが自分ではなく「ザ・ビートルズ」だと理解した上で、自分では到底、ジョン、ジョージ、リンゴの代わりなんか出来ないって思っていながらも、ポールに尽くしたのです。だからこそ、ポールがビートルズを解散させたと云われたと同じ事を、デニーはやらかしたんですよ。あたくしの青春だった「WINGS」は、デニー・レインが介錯人となって、自らも切腹して、終わったのです。余りにも・・・壮絶な最期でした。みんな、ジョンが殺された事に注目していたけれど、あたくしは「デニーが哀れ」で泣けちゃったわよ。
「WINGS」とは、デニー・レインなのだ。だって、そうじゃないと「ポール・マッカートニーとウイングス」の意味が分らないではありませんか。あたくしが初めてリアルタイムで買った世紀の名盤「バンド・オン・ザ・ラン」は、「ポール・マッカートニーとウイングス」名義なのよさ。でも、実体は、ほとんどがポールで、リンダはど素人同然で下手くそなシンセをポールに手取り足取り教えられてやっただけ・・・、でも、ポールがドラムを叩いている時にはデニーがギターなりベースなりピアノなりをやっていたはずなのだ。ポールは、レコードを作るんだったらひとりぼっちでも出来る。楽器なんか何でもやれる。「バンド・オン・ザ・ラン」だって、ポールのワンマンショー!なのです。でも、なにゆえ万人に認められる名盤となったのか?それは、デニー・レインと云う「史上最強のポールの下僕」が支えたからなのだ。だからこそ、あたくしは「GO NOW」をピアノを弾いて切々と熱唱するデニーを観て、不覚にも泣いてしまったのでしょう。ポールとデニーの共作は多いのですが、やはり「NO WORDS」がスゴイなぁ。正に、ふたりの関係をそのまんま歌ったような内容だと思います。「僕たちには、コトノハはいらない」とふたりで歌っているじゃありませんか。そりゃ、ポールだってデニーを愛していたんですよ。
「WINGS」のラスト・アルバムとなってしまった「バック・トゥ・ジ・エッグ」は、もう完全なる「ポール独裁体制」の極み!でありました。なんてったって、アータ、メインが「ロケストラ」なんすからね。其れなのに「WINGS」なのだ。クリス・トーマスがプロデューサーだけど、何にもしていません。「ホワイト・アルバム」同様に、もっと云ってしまえば「勝手にしやがれ!」なのが、クリスの持ち味なのよさ。だから、ジェフ・エマリックはクリス・トーマスを憎んでおるのだ。フラリンコと現れた若僧ごときが、ただ其処に居ただけで「レノン・マッカートニー」に認められてしまったのだから、もう「オレが長年賭けた努力は何だったんだっ!」と、嫉妬に狂ったのですよ。其れは其れとして、クリス・トーマスが「このまんまでいいんじゃないの」とポール様のやりたい放題を許してしまった「バック・トゥ・ジ・エッグ」は大傑作なのですけど、それゆえに、デニー・レイン作の「アゲイン・アンド・アゲイン・アンド・アゲイン」が、壊滅的に「だっさい!(壇上さん声で)」なのです。
でも、別に、ポールはデニーと自分の「天と地」程もある格差を見せ付けるために、デニーのだっさい曲を入れたのではないのだよ。だってさ、並み居るミュージシャンを総指揮して「ロケストラ」をやっちゃえるわけですよ。そりゃ、ポールは「THE BEATLES」なんだから、誰もがホイホイと葱しょって来ますよ。リンゴ如きでも毎回ワラワラと大物が集まって来るのよさ。日本の若僧で無知蒙昧なる「自称・ロック好き」さんは、白痴だから、如何にポールがスゴイのかを知ろうとすらしない。いつだったか、あたくしがポールのMDを作ってあげたら、それだけで「知った気になった莫迦」がいたけど、もはや、憐れむしかないですのぉ。あのですね・・・80分くらいで、ポール様の何が分かる?そっから、自分で探るためのガイドでしかないのに「渋いベスト盤」で「おら、ポールは聴いただ」って・・・莫迦か、お前はっ!そーゆー「1」みたいなベスト盤で満足出来る人生を歩んでいるなら仕方ないけれど、エラソーに「アンタはポール、俺様はキース・ムーン!ホワイトなんちゃら!レッチリ!」って・・・果てしなくアタマが悪過ぎる。おっと、脱線したナァ。云いたかないけど散々、面倒みたよん、って莫迦なQ太郎の其の後が心配になっちゃったのよさ。未亜ちゃんって・・・優しいんだから・・・。其れは、どーだってええ事でして、よーするに、ポールは、忠実な下僕として仕えてくれているデニーを愛していたから、共作したり出番を与えていたのです。ポールは「デニーは、めんこいからナァ」と全く悪気がないのだ・・・。
「これぞ、究極のKY!
ポールの天然バカボン炸裂!!」なのだ。
ポールの天然バカボン炸裂!!」なのだ。
ドラマ「熟年離婚」で、主人公である「豊原幸太郎」は、「サー・ポール・マッカートニー」に瓜二つです。自分と似ている長女も「ポール」です。幸太郎は「自分しか愛せない」から、「自分が絶対」だから、「自分に似た娘しか愛せない」し、「家族はすべて自分のいいなりにしようとする」のです。「ポール」と「幸太郎」は、基本理念は全く違っていない。でも、なにゆえ「幸太郎」が不幸に堕ちていくかというとですね、彼は「退職してしまった」からなのよさ。「給料を運んで来るだけで、家庭を蔑ろにしていた男」が、突然に「これからは、家族のために・・・」なんぞと云いつつも、すべてを自分勝手に決めて実行しようとしたら、そりゃ、離婚されて子供たちからも疎まれますってばさ。正に「自業自得」の「幸太郎の不幸」なのだ。でも、ポールは違う。ポールは退職なんかしなかった。71歳で「NEW」です。10歳の娘のアドバイスに「なるほど、其の手があったかっ!」とおんなじ目線で対応してしまえるのです。格が違い過ぎる!タクシーの乗務員さんに、あたくしは「もう、ポールは凄すぎて・・・日本だったら、若大将とかサブちゃんとかレベルでないと・・・」と云ったら、タクシー・ドライバーは「アンナもん、所詮は日本だけでしょう?ポールさんは、ビートルズなんだから、比べちゃ失礼ですよ」と云った。いや、まあ、そりゃそうなんだけど、あたくしは若大将もサブちゃんも尊敬しているから、困っちゃったナァ。
デニー・レインって、まるっきり「未亜たん」みたいな「お人好しさん」だと、あたくしは思うのだ。よせばいいのに、敢えて「茨の道」へ自ら突っ込んで行き、みんなに「未亜ちゃんは、究極のマゾ!」なんぞと罵られても、何度でも何度でも何度でも、自ら火事場へ飛び込む。未亜たんは、莫迦なの。「経験しないと何にも分らない」って、「現場主義」の権化なの。だから、未亜たんは「人多羅氏」なのよさ。だって、未亜たんは「絶対に、嘘は云わない」からね。「自分で、観て、聴いて、感じて、好きなひとには老若男女も犬や猫や鳥も、おんなじ目線で対面して、経験しなきゃ語れない」って、頑固モンだからさ。その為にカラダまで鍛えて、日々、心を鍛えて、虫ちゃんも殺さない「聖人さん」になろうなんて努力をしているスットコドッコイなのよさ。なんてったって、正体は「イエティ」なんだからさ。可哀相なコなのよさ。「ひとでなし」なんだもの・・・「早く、人間になりたい!」とか望んでも、妖怪は千秋万歳に「ひとでなし」でしかないのに・・・哀れな子。だから、あたくしが面倒をみてあげているんだけど、行動力とか撃たれ強さとかは「ひとでなし」で、アタマはからっぽの莫迦だから、なんでもあたくしの云いなりで、あたくし「小島のイコちゃん」は、随分と助かっているんだけどね。
ACT 7 本放送:2005年11月24日
ACT 7 再放送:2013年9月23日
ACT 7 再々放送:2013年10月15日
ACT 7 再々再放送:2013年10月24日
ACT 8 本放送:2005年12月1日
ACT 8 再放送:2013年9月30日
ACT 8 再々放送:2013年10月15日
ACT 8 再々再放送:2013年10月25日
「熟年離婚」INDEX
(小島藺子/姫川未亜)
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「千秋万歳」序章 其の二
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