テレ朝チャンネル1 9:50〜11:50
ACT 8 「父娘の涙 最終章…妻の送別会」ACT 9(最終回) 「涙の結婚式…感動の結末へ」片瀬那奈 as 豊原みどり片瀬那奈ちゃんが御出演された数多くの作品の中で「幻の連続ドラマのひとつ」と云われておりました「熟年離婚」ですが、8年の時を経て怒涛の如きCSでの再放送が敢行中です。現在のところ、3回リピートが確定しておりますが、最初の再放送は本日が早くも最終回です。前回まで散々な目に遭っている「主人公・豊原幸太郎(渡哲也さん)」ではありますが、「元妻・洋子(松坂慶子さん)」との熟年離婚は成立したし、「長女・律子(高島礼子さん)」と「夫・善三(西村雅彦さん)の浮気が原因」の離婚危機も去り、「長男・俊介(徳重聡くん)」は念願の司法試験に合格!「子持ち年上の恋人・聡美(桜井幸子さん)」との結婚も認めました。娘よりも若い「英会話教室の先生・沙織(真中瞳さん)」からはモーレツな求愛をされており、幸太郎の「第2の人生」は明るい未来が見えて来た・・・、ちょっと待って下さい!肝心の片瀬那奈ちゃん演じる「幸太郎の末娘・みどりちゃん」の大問題だけが未解決どころか「ほったらかし状態」で、気が付けばもう「父娘の涙 最終章!」ではありませんかっ。ヒモ同然の恋人・敦也に散々と貢いだ挙句に、避妊も虚しく妊娠!ところが、相手は「自称・ミュージシャン」で無収入のくせにエラソーな態度で、みどりちゃんやお腹の子供の事なんぞ考えていない!此の侭では、みどりちゃんが捨てられて「未婚の母」となるのは確実!幸太郎お父さんにお願いします。可愛い末娘の危機も、何とかしてあげてっ。
ところで、大相撲はつまらんのぉ。白鵬に「東京五輪まで現役でやります!」なんぞと堂々と宣言されて、他のお相撲さん達は悔しくも情けなくもないのかしらん。確かに、白鵬は7年後でもまだ「35歳」なのよさ。実現不可能な夢でもホラ話でも無謀な野望でも何でも無く、リアリズムがあり捲くりなのが困っちゃうナァ。其れに比べて「元祖!大食い王決定戦」は面白かった。予想通り、決勝のラーメン勝負に残ったのは「現王者・怪物・木下」と「5年ぶりに復活した元王者・山本」と「打倒!木下に燃える女王・アンジェラ」の3人!されど、決勝までの試合展開から判断して「アンジェラ」に勝ち目はなく、勝敗は「怪物・木下」と「キング・山本」の一騎打ちへともつれ込みます。木下が先に20杯を完食した終了間際に、圧倒的な差をつけられ勝負を捨てたアンジェラが、思いっ切り「山本贔屓」に転じ、
「山本くん、がんばれー!倒してーっ、此のバケモノ(木下)を倒して!あと30秒、大丈夫!がんばれ!がんばれ!がんばれ!」などと涙目で絶叫したのには泣けた。自分が勝てなければ、舎弟に夢を丸投げだっ。コレぞ、女王の怖ろしさ!姐さんに熱烈なエールを贈られたキングが覚醒!結果は21杯同数の計量勝負となり、ラストで追い上げた山本が勝利しバケモノを粉砕!絵に描いた様な感動的な逆転優勝となりました。う〜ん、ドラマチックで好かったナァ。でも、ドラマ「熟年離婚」は、もっと、もっと、トンデモな結末を迎えます。是非とも、御覧になって下さい。
さて、第8話でございます。僕たち「片瀬那奈ちゃんファン」にとっては「みどりちゃんの行方」が心配で堪りませんよっ。幸太郎お父さんの再就職は全く進まず、元はと云えば「悪妻・洋子」が勝手に「熟年離婚」なんぞを云い出さなければ、幸太郎は「親友・児玉(小野武彦さん)」の会社に再就職が決まっていたのよさ。就活していた幸太郎は、うっかり「みどりを孕ませた敦也」の、肉体労働アルバイト現場を目撃!「金髪でチャラ男」と思っていた奴が、リーダーとしてバンド仲間の金銭的な面倒までみている事実を知り見直します。みどりちゃんに
「そういうところに、みどりは惚れたのか?」なんぞと訊いて、じゃあ改めて会ってみようと、またしても折れる体勢に入った!ところが、事務所が決まった「あっちゃん」から「みどりちゃん」に鬼の宣告がっ!曰く
「今まで借りた金は返すよ。事務所から、結婚とか出産とか御法度!と云われたからさ、お前の両親に会ってもイイ話なんか出来ないぞ」・・・ズガーン!嗚呼、此の侭では、みどりちゃんは捨てられてしまう!みどりちゃんがお母さんの洋子に相談している頃、幸太郎は呑気に相変わらず沙織とデートかよっ。妊娠中のみどりちゃんは寝込んで会社を休んで敦也に電話して
「いますぐ来て!」と嘆願し、ナンダカンダ云いながらも敦也は来ます。もう別れを予感したみどりちゃんは借りたCDを返しますが、タイミング好く洋子お母さんが乱入!思いっ切り、母親の立場で敦也に説教しちゃうのだ。
其処へ、幸太郎お父さんも参上!本当に、此のドラマって登場人物の出るタイミングがバッチリなんだよナァ。逃げる様に帰る敦也に、みどりちゃんも別離の決意、固めました!幸太郎お父さんは
「もしも、みどりがひとりで子供を産み育てる事になったら、オレが責任を持って、愛娘のみどりも生まれてくる孫も面倒をみる!」と宣言し、過労で倒れた「元妻・洋子」の看病までやっちまうのだ。豊原家の子供たちも「お父さんは変わった!」と認め始めました。いや、其れはもう「最終章」なのですから「まとめ」に入んないとマズイわけで当然です。
だから、肝心の「みどりちゃんの妊娠問題」は、どーなっているのですかっ。洋子は、佐竹社長(ウルトラマン80)から、またしても熱烈なプロポーズをされ、幸太郎は沙織に
「お見合いの話があるけど、あたしは豊原さんの方が好き!」とズバリ求愛されちまってですね、そりゃ、お二人とも「熟年離婚」が成立したのですから、恋愛に何の支障もございません。されど、みどりちゃんは「敦也とは別れ、子供はひとりで育てる」覚悟を決めたと幸太郎に宣言!
「お父さん、好きな人と別れるって・・・辛いことだね」と泣き崩れるみどりちゃんを見た幸太郎お父さんは、愕然とします。無言なのだけど、明らかに、
「オレが、何とかしなきゃならん!」と、顔に書いてあるぞ。
そして、敦也に会いに行き
「君の夢は男として、よく分かる。しかし、みどりとお腹の子供の事も大切に考えて欲しい!此の通りだっ」とアタマを下げて嘆願!しかし、みどりちゃんが駆けつけ
「もういいよ、お父さん!あたし、覚悟は出来ているんだから・・・敦也、頑張ってね!」と別れを告げます。でもでも、精神的なショックからみどりちゃんはダウン!みどりちゃんは身重なのに相手の「あっちゃん」がテキトーなんだから、そりゃ、そーだ。すると、敦也は豹変しお見舞いに来て
「オレはみどりを愛している!必ず2年でミュージシャンとして結果を出して、みどりも子供もちゃんとする!」と告げるも、みどりちゃんは
「2年後の事なんて、分からないよ・・・もう決めたの。さよなら、敦也!」とキッパリと拒否!敦也の「デモ・テープ視聴オーディション」でディレクターは絶賛し合格し契約するのだけど、
天地がひっくり返っても「あっちゃんに音楽的才能なんぞ、欠片もない!」と思える酷い音源に、目が点になります。ところが、洋子の「海外研修送別パーティー」をやらかしている豊原家に、敦也が乱入!
「事務所の話、ケンカしてなくなった!これからは、子供の事も、みどりの事も、オレがちゃんとします!」と嘘をついて
「デビューよりも、みどりを選んだ!」事を、幸太郎に宣言!おいおい、敦也に何が起こった?幸太郎お父さんも、ニンマリ。でもですね、其処で洋子からトンデモなお願いがっ。
「あたし・・・此の家に、戻って来ちゃいけないでしょうか?」、と云われた幸太郎は激怒し
「今更何を云っているんだ?ふざけるんじゃないよ!」と返して、最終回へつづく。もう、第8話だけで「お腹いっぱい」です。
さてさて、最終回ですけど、えっとですね、洋子がいきなりだナァと「熟年離婚」を云い出したから、家族が滅茶苦茶になったのよさ。其れで幸太郎が孤軍奮闘して「優しいお父さん」へと変貌し、家族が再生したのですよ。そんな「美味しい状況」になったら、コロリンコと変わって「戻りたい」って・・・幸太郎じゃなくたって
「お前は何を云っているのか、自分で分かっているのか?」と云いたくなるでしょう。敦也は其れまでの好い加減な態度が終盤で「ジャガー・チェンジ」し捲くりの男気爆裂!で、みどりちゃんとの入籍を決めたらしいです。片瀬那奈ちゃんの声の調子がドラマ終盤ではかなり酷い状態なのだけど、役柄から考えると「将来が不安で体調を崩している」ので結果オーライ!佐竹社長は洋子に
「ボクはキミが好きなんだ!」と絶叫し、沙織は幸太郎に
「もう英会話教室は辞めるから、あたしが紹介した仕事を受けて豊原さんが海外へ行ったら、ついて行きたい!」と激烈な告白!おいおい、お父さんもお母さんもモテモテじゃまいか。でも、洋子は佐竹社長を振ってしまうし、幸太郎も沙織から別れを告げられるのです。
「あたし、本当に好きだったんですよ」と幸太郎への想いを打ち明け、其れでも吹っ切ったと自分から身を引く沙織は、いきなりだナァと夜の街中で幸太郎にキス!呆然とする幸太郎!
だったら、もう「元サヤ」でええじゃん!てか、またしても豊原家はパーティーをやる計画を立てているのだけど、豊原家って毎回パーティーやってないか?其のパーティーに敦也が乱入し、トンデモな大逆転発言をぶちかまします!
「事務所が、結婚も出産も認めてくれて、デビューが決まりました!入籍して新居を構えます!お父さん!みどりさんも、お腹の子供のことも、これからはオレに任せて下さい!お願いします!」と、初回から観ている者にとっては「ぽか〜ん!」と開いた口が塞がらない「好青年」になっちまったぞ。幸太郎お父さんは、涙目で
「みどりのこと・・・宜しく頼むよ」と、延々と全話を掛けて、俺が遂に折れた!
「ありがとう!お父さん!」と感謝した「みどりちゃん」は、妊娠8ヶ月でお腹が大きくなっちゃって「片瀬那奈ちゃんの妊婦姿」を初めて観たので本放送時には「大ショック!」でした。「敦也&みどり夫婦」は生まれて来る子供の名付け親に幸太郎を指名!敦也は「オヤジさん」なんぞと、幸太郎を呼んでいます。律子と善三も「離婚危機」を乗り越え、ラヴラヴ!俊介と聡美の結婚式となります。海外研修に出掛けた洋子が欠席する中、子供たち家族全員に心から信頼され尊敬されるお父さんに変貌した「幸太郎の渾身のスピーチ」がクライマックスです。此の結婚式シーンも、かなりの長回しで見せ場ですね。スピーチの最中に、ヨーロッパ研修へ行ったはずの洋子が登場!「コレまでの苦難は何だったのか?」と問い詰める事すらバカバカしくなる「感動の結末」に、もう、わけがわからん!3人の子供たちは、全員が伴侶を得て巣立ちました。
初回で拒否した聡美が選んだ時計も受け取って愛用する幸太郎は、本当に「好いお父さん」になりましたね。おやまあ、幸太郎の再就職も決まったぞ。海外派遣で1年間もホンジュラスに行くんだってさ。えっと、其れって「沙織に紹介された仕事」なんじゃねーの?一緒に行けばウハウハだったのに、幸太郎は堅物よのぉ。其れを「別れた妻」である洋子に報告して、無茶苦茶に豪華な食事をした場で、
遂に初回で買った高価な指輪を渡す幸太郎!「ありがとう、大切にします。また食事に誘ってね!」と最後まで「魔性の女」全開!の洋子!ひとりぼっちで豊原家に残った幸太郎が、海外へ旅立つ前に過去の苦難の日々を回想して完結でございます。あたくしの説明が稚拙で伝わらない部分もあったでしょうけど、嘘偽りも無く「こーゆー展開の怪作ドラマ」でございます。本放送時に毎週視聴していた時にも呆然となってしまったのだけど、2話連続を1ヶ月で観たら、アタマがおかしくなりそうでした。コレって「昼ドラ」ではなく、8年前にゴールデン・タイムに堂々と放送されたドラマで、関東では平均「19.2%」!関西では「初回以外全て20%を超え、最終回では30.0%を記録した」、大ヒット作なのです。其れなのに、此のドラマをソフト化しなかったのは、もしかしたら賢明な判断だったのかもしれません。10月もリピートがありますので、是非とも観て下さい!
ドラマ「熟年離婚」は、面白過ぎる!ACT 8 本放送:
2005年12月1日ACT 9(最終回)本放送:
2005年12月8日「熟年離婚」INDEX(小島藺子/姫川未亜)