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2013年09月20日

「怪優・片瀬那奈・進化論」
act 072「レディー・パンドラ/ミツコ」 

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 出演作:『サイケデリック・ペイン』(ヴィレッヂ)

 公演日:2012年8月22日〜9月24日(サンシャイン劇場、森ノ宮ピロティホール)
  (東京23公演、大阪5公演、全28公演)

 サウンドトラック盤:CD「サイケデリック・ペイン」(ヴィレッヂ) 2012年8月22日発売
  (スタジオ録音された劇中全曲収録盤!劇場限定販売)

 映像作品:DVD「サイケデリック・ペイン」(ヴィレッヂ) 2012年12月19日発売
  本編収録日:2012年9月5日(サンシャイン劇場)
  特典映像収録日:2012年6月23日(新宿BLAZE)、9月24日(森ノ宮ピロティホール)

 ライヴ「ゲキ×ソニック!」:2013年9月14日〜9月15日(Shibuya-AX)全2公演


2012年に片瀬那奈ちゃんは、2009年「僕たちの好きだった革命」再演以来、3年ぶりとなる舞台に挑戦されました。しかも「ロック・オペラ」と謳われたミュージカル作品で、其の名は「サイケデリック・ペイン」!前作である連続ドラマ「カエルの王女さま」で「シャンソンズ」の一員「桜井玲奈」として歌い踊った片瀬那奈ちゃんは、引き続き観客の前で「歌手」としての牙をも剥いたのです。作詞と脚本は森雪之丞さん、作曲は布袋寅泰さん、演出はいのうえひでのりさん、と大物がスタッフで揃った期待作です。製作発表時から公表されていた片瀬那奈ちゃんの役柄は「秘密結社ダークネスのセクシー・デビル:レディー・パンドラ」でした。つまり、バリバリの悪魔で敵役でございます。子供も泣き出すほどの「ど迫力」で、セクシーな悪魔を演じました。ところが、観劇すると思わぬハプニングがあったのです。片瀬那奈ちゃんは「レディー・パンドラ」の化身である「ミツコ」も早変わりで演じられた!更に、オチでは「アンドロイド・ミツコ」も演じると云う、まさかの「ひとり3役!」を、コロコロコロリンコと舞台上でやらかしたのです。舞台本編が終わった時には「アンドロイド・ミツコ」だったのに、直後のカーテンコールでは「レディー・パンドラ」へ瞬時に変わってしまう技には、歌手時代の早着替えを思い出して、ぐっと来ました。

思いっ切り「ドロンジョ様」風で、悪役なのに憎めないキャラクターである「レディー・パンドラ」は、セクシーな衣装や仕草も好かったのですが、殺陣にも挑戦し、キレキレのダンスを魅せ、何よりも抜群の生歌による圧倒的な歌唱力にシビレました。劇中で、たったの2曲しか持ち歌がなく、劇場限定販売CDでも其の2曲でしか片瀬那奈ちゃんの歌声は聴けません。然し!たったの2曲でも片瀬那奈ちゃんの歌がCDとなったのは、2008年の「bash featuring KATASE NANA」以来、実に4年ぶりの大事件でした。公演は大盛況で、DVD化もされ、舞台全篇の他に特典映像で製作発表会見や大阪の大千秋楽でのカーテンコール等も収録された2枚組です。カーテンコールでは、片瀬那奈ちゃん演じるパンドラ様が乱入して持ち歌以外の2曲でも大暴れしております。片瀬那奈ちゃんのパフォーマンスに関しては文句のつけようがない素晴らしさで、「劇団☆新感線」の面々と絡んでも全く違和感がなく、観客の爆笑を誘っていました。でも、あたくしはズバリ云って「ロック・オペラ」が苦手なので、東京公演の初日と千秋楽のたったの2回しか足を運ばなかったのだ。「僕たちの好きだった革命」は13公演、「フラガール」は27公演を観たのですから、「サイケデリック・ペイン」も10公演くらいは行かなきゃってトコだったのだけど、ストーリーがつまんないんだもん。

いえ、あたくしは「ロックのひと」なので、THE KINKS も THE WHO も好きですし、デヴィッド・ボウイ様なんて「神様」ですよ。プログレだって「やっぱ、スゴイ!」と、ドップリとハマッタ時期もあります。何気に「未亜イコ対談」の看板にプログレばっか貼っているくらいですからね。でも、やっぱり「音楽は音楽」なのよさ。コンセプト・アルバムも好きだけど、例えば「トミー」や「四重人格」はレコードで聴いた方が感動するのです。映画「トミー」は中途半端に訳が分からないし、映画「さらば青春の光」は好かったけど、レコードで聴いて空想した世界には及ばなかった。40分前後のアルバムで、音楽だけで勝負したのが「ロック・オペラ」だったと思うんだよナァ。ロックの映画で好きなのって、ライヴをそのまんま撮ったとかドキュメンタリー風な作品なのよさ。ビートルズの「HELP!」とか、ポールの「ヤア!ブロード・ストリート」なんて、演奏シーンしか観ないのです。そう考えると、ビートルズの「マジカル・ミステリー・ツアー」って、トンデモな大傑作なのですね。アレはぶっ飛び過ぎていて、未だに「訳が分からないけど、面白い!」もんナァ。関係ないけど「ジュールズ倶楽部」にボーイ・ジョージがゲストで出ていて(マツコ・デラックスみたいになっていた・・・)、日本語の字幕が「思いっ切り、オネエ口調」って、何だ?いや、分かるけどさ。

そんな「恋するモヤモヤ」を晴らしてくれたのが「ゲキ×ソニック!」でした。舞台が終演した後も「サイケデリック・ペイン」は活動を続けていて、2012年11月30日の「AAA」でまさかの武道館で復活!楽屋には片瀬那奈ちゃんも駆けつけ「シューイチ」で報告されました。そして、舞台から一年後に、まさかまさかの「Shibuya-AX」での2DAYSが敢行されたのです。「劇団☆新感線」の音楽を担当する「SKOMB」との「対バン」ですが、主役は「サイケデリック・ペイン」でした。でも「SKOMB」のリーダーである岡崎司さんは「サイケデリック・ペイン」の音楽監修も務めていて、魁人のギターの影武者でもあり、ライヴでは堂々と魁人と並んでギターを弾き捲くり完璧にフォローしていました。いや、そうじゃなくって、なな、なんと、片瀬那奈ちゃん、いやさ、パンドラ様がゲスト・ボーカルとして参戦し「6曲」も歌ったのが天地もスッテンコロリンするほどのサプライズ!でした。片瀬那奈ちゃんが「歌手」としてステージに立つのは9年ぶりだったのだよ。そして、其のパフォーマンスは驚愕するしかない進化を遂げていました。「レディー・パンドラ」の評価は、うなぎのぼりでございます。そうだよ、那奈ちゃん。僕たちは、コレが観たかったのだ。「ロック・オペラ」も悪くはなかったけど、僕たちが観たかったのは「歌手・片瀬那奈」のライヴでした。其の夢を叶えてくれた「パンドラ様」は、「悪魔」じゃなくって「女神様」なのよさ。


「サイケデリック・ペイン」INDEX(完全版)
「片瀬那奈がきこえる INDEX」
「怪優・片瀬那奈・進化論」INDEX


(小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 20:49| ERENA | 更新情報をチェックする

「COVERS」#241(もしくは「週刊・未亜」)

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「最強絶対女神!西豪寺エレナ様!」


(2013年9月作)



未亜:姐御!大変ですよっ。片瀬那奈ちゃんの「経営企画室長・壇上みき」最終話が、なな、なんと、史上最低の「7.8%」で完膚なきまでに叩き潰されて終焉しました!いや、失礼しました。「ショムニ 2013」でしたね。片瀬那奈ちゃんはあくまでも助演ですから、数字の責任はありませんよっ(キッパリ)!

イコ:アノさ、そーやって都合が悪くなると「かたちん」こと片瀬那奈ちゃんの責任を回避しちゃうのって、熱狂的な信者の常套手段じゃん。未亜たんは、ずっと「主演は片瀬那奈ちゃん演じる壇上さん!」とか、タイトルは「経営企画室長・壇上みき」です!、とか絶叫していたのですから、最期まで責任を取りなさいね。じゃなきゃ、スットコドッコイなスタッフと「同じ穴の狢」よ。

未亜:だって、那奈ちゃんは素晴らしい演技だったじゃないですか。壇上さん、サイコー!最終回では「だっさいショムニの制服」を見事に着こなして、正に「格の違い」を見せ付けて下さった!壇上さんには何の責任もないどころか、ズバリ云って那奈ちゃんが出ていなきゃ「消費税割れして打ち切り確定!」のクズドラマですよ。辛うじて平均で二桁になったのは、壇上さんが掛け値なしに面白かったからです!

イコ:そんなのとっくの大昔からあたくしがバッチリと預言していたのですから、「ショムニ 2013」の話題は終了でしょ。確かに「かたちん」演じる「壇上さん」は凄かったわよ。でも、ドラマがアレじゃ、♪からからからから、哀しい音を立てる♪しかないざんしょ。アンナ酷いドラマなのに、♪咲いた花がひとつになればいい♪の結果が、予想を裏切らずに「壇上みき」だったのだから、もう其れで充分よ。ハッキリと云ってしまえば、初回の「18.3%」は新キャストへの期待であって、最終回の「7.8%」は其れを全く活かせなかったヘッポコリンな制作陣の罪ざんしょ。江角さんも代表作を潰されて、旧作を演出していた旦那さんと共に泣くに泣けないわよ。憂さ晴らしに「肉弾なんちゃら」でもやらかしてんのかしらん。

未亜:でも、作品がしっかりしていたなら、片瀬那奈ちゃんは確実に「助演女優賞」を獲得されたはずですよっ。もう、ボキは金輪際、フジテレビなんか観ません!

イコ:おいおい、内山理名ちゃんが出る「ハニー・トラップ」はどーするのよさ。「かたちん」だって、女優デビューの「美少女H2」からフジテレビ出身!なのだから、また出るぞ。ポッと出の新人が「GTO」のヒロインに抜擢されたり、いきなりだナァと「月9」の「氷の世界」に出たりしたじゃん。其の後だって、フジテレビ系のドラマでは「2001年のおとこ運」とか「できちゃった結婚」とか、明らかに優遇されていましたよ。歌手転向後に女優回帰した2004年から2005年に掛けて「ラストクリスマス」、「不機嫌なジーン」、「離婚弁護士II〜ハンサムウーマン〜」と「3クール連投!」で復帰した恩もあるじゃまいか。そっからだって、「小早川伸木の恋」、「暴れん坊ママ」、「アベレイジ」、「泣かないと決めた日」、「外交官・黒田康作」、「カエルの王女さま」、そして「ショムニ 2013」等々、数々のドラマでお世話になったし、2009年の舞台「僕たちの好きだった革命」再演なんて、フジテレビが主催ざんしょ。理名ちゃんだって、おんなじだぞ。

未亜:それは、もう「フジテレビ」ではなくて「那奈理名ちゃんねる」なので、平気なんだ。オレまげね!心配といえば、おら、鈴鹿さんがリサイタルするって聞いて「じぇじぇじぇ!」連発だぞ。

イコ:お前さんは、未だに「あまちゃん」を追っかけていたのね。そりゃ、リアルでは歌も上手い鈴鹿さんなのだから、春子社長にレッスンされたって設定で真の実力を魅せておかないと「紅白」に出れないじゃん。もう、今年の「紅白」は「あまちゃん祭り」に決定!なのだから、来週の最終回まで盛り上げ捲くっていくんざんしょ。

未亜:だったら、ドサクサ紛れに「フォーゼ」とかも「紅白」に応援で駆けつけるんですか?「サイペ」が武道館に立った時にパンドラ様は楽屋まで駆けつけたのに、ステージには立てなかったじゃん!挙句に、何だよ、片瀬那奈ちゃんは歌手時代には「紅白」に出れなかったのに、NHKのチカラは強いんですね!「サイペ」も主要メムバーが「NHK連続テレビ小説」でブレイクした連中3人と、バリバリの2世タレントの2人で構成されていますもんねっ。もう、NHKサマサマではありませんかっ。

イコ:未亜たんは、いつから「エロス」になったのよさ。其れに「フォーゼ」はイベントで逢ったりトーク番組で観たりしたけど、いまどき信じられない位に「性格が好いコ」だぞ。もう、みんな「星男」の事なんか無かった事にしているのだから、「かたちん」の可愛い後輩を応援しなきゃダメよ。でも、またしても「ブレイク役者キラー」のフジテレビが「月9」にキャスティングしちゃっているのが不安ね。

未亜:片瀬那奈ちゃんは、NHKも民放も全て制覇されて数々の名演を遺して来られたのです!映画や舞台でも素晴らしい演技を披露されていますし、司会も絶好調!で、遂に歌手としての真の実力も魅せて下さったではありませんかっ。それなのに、アンナにもダメダメなドラマで渾身の演技で壇上さんを演じられたのに、最終回が「7.8%」じゃ、あんまりですよ。壇上さんは、素晴らしかった!

イコ:其処で「千秋万歳」ですよ。大丈夫、あたくしに任せなさい!壇上みきの本当の実力を、あたくしが満天下に知らしめてあげるわよ。ズバリ云って、西豪寺エレナ様も壇上さんの動向には目を光らせておりました。

未亜:姐御・・・そりゃ、ちょっと違うと思うんですけど。


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「千秋万歳」

COMING SOON !



(小島藺子/姫川未亜)



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