鳴海:イコ姐さん、お久しぶりっす。姫川さんを一撃で粉砕したパンチ、ウチは感動したっす。いつもの尺より短めで終わったから、不肖・鳴海が代役するっす。
イコ:鳴海とじゃ、全然「かたちん噺」になんないからナァ。
鳴海:かたちん?何すか、それ?ああ、片瀬那奈さんの愛称っすか。へー、姐さんが命名されたんすか。流石に粋でチャーミングなニックネームを考案されるっすね。あんまり広まってないんでしたら、ウチと娘でガンガンバリバリに広めるっすよ。御蔭様で七海も11歳になりまして、地元の小学校どころか中学校も完全制覇して、今は高校生とガチでやってるっす。姐さんの指導の賜物で、最近じゃウチもスパーリングでイッポン取られたりして調子こいてるんで、是非ともまた姐さんにガツン!と天狗の鼻をへし折って欲しいっす。ウチも、アレから色々と片瀬那奈さんを勉強させて頂いたので、心配御無用っす。最近は、ようやく滝沢沙織さんとの見比べも出来るようになったっす。
イコ:おいおい、其の程度でコアな「かたちん談義」に加われるのか大いに不安ね。でも、折角久しぶりに鳴海とサシで語るんだから、プロレスとか洋楽とか映画とかグローバルな話題がいいのかしらん。
鳴海:おっと、そうこなくっちゃ。ウチは、昨日の「G1」の結末が納得いかないっす。なんで、決勝がタナと内藤で、しかも怪我から復帰したばかりの内藤が優勝したんすか?何ゆえ、サクは飯伏は兎も角としてマケボノ如きと組んでいるんすか?
イコ:もう「G1」最終日での星勘定調整は、完全なる新日のお家芸よね。開幕から連敗する奴が何故か決勝へ行くのだけど、まず「Bブロック」は最終戦で六人も「5勝4敗」で10点にしたのよさ。ところが、内藤は他の五人全員から勝っているから決勝へ進んだわけよ。何じゃ、そりゃ?そんで、「Aブロック」は太陽の天才児がチャッカリと「5勝3敗1分」の11点で代表になるのだけど、例年通りにそれぞれのブロックで最後の試合が「事実上の準決勝」ってブックなのよさ。だから、もうマッチメークを見た時点で決勝へ進むのは「内藤かアンダーソン」と「タナか柴田」に絞られちゃうんだけど、「外国人のアンダーソン」と「外様の柴田」で決勝なんてありえないわけで、もう決勝は「タナと内藤で決まりだ!」なのよさ。其れでタナに優勝させても「またかよ」となるから、内藤に優勝させたんざんしょ。サクは、もうプロレスを楽しむ余生に入ったのだから、そっとしておいてね。今回の「G1」リーグでは五勝が最高成績なのだけど、なな、なんと「11人もいる!」のよさ。新日のマッチメイカーは「萩尾望都先生」気取りか?其れとも「あまちゃん」人気に便乗してクドカン気取りなのかしらん。永田さんも「あまちゃん」ファンらしいけど、今回も好い仕事をしましたね。てかさ、最低でも全員が三勝以上はしているのよさ。20人参加で半分以上が勝ち星が首位で、ビリとの差も僅差って、甘ちゃん過ぎでしょ。「群雄割拠」過ぎて「誰がイチバン強いのか?」がサッパリ分からない、ぬるま湯みたいな大会なのよさ。其れが「平成プロレス」ってもんなのかしらん。つまらん!今の新日は、壊滅的に、つまらん!
鳴海:なるほど、そんなに絶望してもキチンと観ているんだから、姐さんはやっぱりプロレス者っすね。もう、片瀬那奈さんなんてポイ捨てして、昔みたいにプロレス会場に行かないっすか?「OZアカデミー」とか「DDT」とか、なかなか面白いっすよ。
未亜:姐御・・・ひとりで何をブツブツぬかしているんだ?おらを殴ったべ?目から星が出たぞ。
鳴海:姫川さん、お久しぶりっす!イコ姐さんの豪腕パンチを喰らってもすぐさま蘇生するとは、姫川さんも結構打たれ強いんっすね。では、三人で熱くプロレス鼎談するってのは、どうっすか?
未亜:だから、おめえは姐御だべ?おらをぶん殴って失神させて、一人二役で勝手に片瀬那奈ちゃんとカンケーねえ話をしてたんだべ?
イコ:むふふふふ、バレちゃ仕方ねえナァ。ま、お前さんは其れでいいよ。じゃ、鳴海、また今度な。
鳴海:御意。
未亜:イチオー、あくまでも別人だという設定は変えない気なんだな。そんなことよりも、姐御!大変なんだ。おらの「夏ばっぱ」は、徳永えりちゃんだったんだぞ。だから、おらは「あまちゃん」を見なきゃなんねっていったべ?「片瀬那奈ちゃんとカンケーありまくりですよ!」だべ?
イコ:ほぉ、「K」で「及川秘書」で「ステラ」かい。思いっ切り「カタセカイ住人」じゃん。あたくしも変幻自在な徳永えりちゃんは好きな女優さんで注目しているのだけど、あんまりにも役柄ごとに印象が変わってしまうから、名前を聞いても「誰?」とか云われそうよね。「梅ちゃん先生」にもミクロちゃんの親友役で出ていたのにね。あたくしも「K」と「及川秘書」と「ステラ」を同じ女優さんが演じていたと知った時には驚愕しちゃったわよ。しかも映画「フラガール」の「早苗」も演じていたんだもんナァ。あたくしは「かたちん」が舞台版の主演だったから映画「フラガール」も何十回と観たのに、「K」や「及川秘書」や「ステラ」と同じ女優さんが演じているとは気付かなかったわよ。演技に対する姿勢は「かたちん」と共通すると思うのよさ。
未亜:能年玲奈ちゃんは「徳永えりちゃんの孫娘」なんだから、もう完全に「片瀬那奈ちゃん人脈のめんご」と認めてもいいべ?
イコ:アノね、そーじゃなくって「天野アキが天野夏の孫」じゃん。もしも能年玲奈ちゃんが本当に徳永えりちゃんの孫だったら、五歳しか年の差が無いのに説明がつかないざんしょ。一歳しか年の差がない「変態仮面の母と息子」よりも無理が在り捲くりじゃん。一体、徳永えりちゃんはキョンキョンを幾つで生んだのよさ。未亜たんは、ドラマと現実の区別がつかない「ピュアなハートを持つおこちゃま」だけど、うっかり他所でそんな世迷言を云ってはいけませんよ。
未亜:姐御は子供の夢をぶっこわす悪者だったんだな。エロス気取りかっ。
イコ:うんにゃ、あたくしは「へんしん!といってテレビがぐるぐるしているときに、どうなっているんですか?」と訊いた「いたいけな子供」に、ズバットひとこと「着替えています!」と云ってのけた「仮面ライダーV3」を気取ったのよさ。
(小島藺子/鳴海ルナ/姫川未亜)