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2013年06月18日

「逮捕しちゃうぞ」#4〜#5、ファミリー劇場で再放送!

逮捕しちゃうぞ DVD-BOX GALAXY/TELEPATHY (CCCD)


ファミリー劇場 23:10〜1:00

本放送:2002年10月17日〜12月12日、全9話 毎週木曜日21:00〜21:54 テレビ朝日
「平均視聴率 9.1%」


片瀬那奈ちゃんのデビュー曲「GALAXY」がオープニング・テーマで劇中でも流れた、2002年のドラマ「逮捕しちゃうぞ」再放送の第四話と第五話です。三夜連続で一挙放送なのですから、毎晩三話ずつ放送すればよろしいのですけど、今宵は第六話が在る事情(ボブ・サップが原さっちん結婚にショックを受けてNGにしたと思われます)で足りません。いよいよ、第五話からは其れまで明かされていなかった「オープニング・テーマ曲は、アノきれいなおねえさん!片瀬那奈ちゃんが歌う「GALAXY」ですよっ」と云うクレジットがバッチリと入ります。さて、コノ「GALAXY」に関しては多くの謎があります。此れまでも検証してまいりましたが、簡潔に云えば、片瀬那奈ちゃんのデビュー曲「GALAXY」はカヴァー曲です。ところが、最も早く発売されたのが北京語の「DUN DUN DUN」(容祖兒)で、次に日本語の片瀬クンによる「GALAXY」が登場し、オリジナルであるとされる英語の「Dangerous To Me」(Ladybird)が最後に発売されたので、話がややこしくなりました。

とは云え、三ヶ国語での別名同曲は僅かな時間差で「ほぼ同時期」に世に出ております。容祖兒「DUN DUN DUN」は「2002年10月11日」発売。片瀬那奈「GALAXY」は「2002年12月4日」発売ですが、「2002年10月17日」からは「逮捕しちゃうぞ」でオンエアされ、其れ以前から予告などでダンダンダンと流れていました。Ladybird「Dangerous To Me」の本国ラトビアでの発売は「2002年12月上旬」とされ、日本で発売されたのは「2003年1月」のダンス・コンピレーション盤で、正式にソロ・アルバムが日本で発売されたのは「2005年9月」!なのです。挙句の果てに、最も早く発売された容祖兒「DUN DUN DUN」には、ハッキリと 「OT:Dangerous To Me」と明記されています。未だにわけがわからない三ヶ国語競作ですが、ハッキリと云えるのは「歌手・片瀬那奈」は「単なるカイリー・ミノーグの模倣ではなかった」と云う事実です。確かに、当時のカイリー・ミノーグなどの洋楽を参考にした部分はあったものの、片瀬那奈ちゃんが挑むまで、日本には「こんな音楽は存在しなかった」のです。

さあ、第四話の始まりだっ。いきなりだナァと、みーたんのサービス場面(ヌードでベッド)から始まりました。懐かしいですねぇ。当時の伊東美咲さんは未だブレイク前でありまして、エルメス(「電車男(2005年)」で人気者になるまでは「コメディエンヌとしての役どころ」が多かったのでした。「インセント→研音」と云う片瀬那奈ちゃんと全く同じ経歴の「年上の後輩」である「みーたん」の其の後は、下手すれば片瀬クンに回っていたとも思われ、本当に「みーたん」が居てくれて好かった!と思います。此の回は公私共にコムビを組む「夏実(みーたん)」と「美幸(原さっちん)」が三角関係疑惑で不仲になるって話なのですけど、相手が「一茂」じゃナァ。脇の婦警さん役に、乙葉さん、吉岡美穂さん、など当時に人気だったグラビア・アイドルを配し、イケメン特撮ヒーローだった金子昇さんも加え、期待の新人「ゆいにゃん&もこみち」も捻じ込み、渡辺えり子さん&伊東四朗さんと演技派のベテランで締める!主演は「みーたん&原さっちん」です。毎回豪華ゲストを迎え、当時人気絶頂のイアン・ソープやボブ・サップまで出演させました。人気マンガが原作で、当たらないわけがない!

ところが、「平均ひと桁(「9.1%」)」と云う無惨な結果となりました。いえね、あたくしはリアルタイムでも全話を観たのだけど、制作発表で「一茂」が「中嶋」役と明かされた時点で「ネタドラマ確定!」と確信しました。11年前の21時台連ドラで「ひと桁」って、かなりヤバイです。でも、ちゃんとCSでは再放送されるわけですよ。唯一、ボブ・サップが「アレはミーの黒歴史だから、再放送しちゃダメダメ!」と第六話を封印したのだけど、おいおい、サップの「恥ずかしい過去」なんて星の数ほどあって、コレなんかまだマシな方じゃん。てかさ、コノ頃の「みーたん&原さっちん」を足して2で割らないと「片瀬那奈ちゃん」だと思うのよさ。注目の第五話は「温泉旅行」のお話なので入浴シーンがあります。ゲストには木村多江さんと豪華ですよっ。現在では考えられない「みーたん&原さっちん」たちの大サービス入浴シーンも満載ですが、遂に曲名と歌手名が情報解禁となった片瀬那奈ちゃんの♪だんだんだんどぅりどぅりだんだん♪も高らかに鳴り響いております。

其れにしても、コノ頃の「みーたん」の弾けっぷりが好いですね。あたくしは此のドラマの前クールで放送された「ランチの女王」での「塩見トマト」役が物凄く好きで、マジで転びそうになっていたのよさ。なんてったって、肝心の御本尊様が「謎の沈黙」をされていましたからね。そんな不埒な浮気心を♪だんだんだんどぅりどぅりだんだん♪で、木っ端微塵に粉砕して頂いたのが「逮捕しちゃうぞ」でした。第五話のエンディングには、天下のマライア・キャリーの歌声に乗せて、

オープニングテーマ「GALAXY」
        歌 NANA KATASE
          (avex trax)

と、輝かしいクレジットがしっかりと記されております。うーん、ジーンときちゃうねっ。然し!次回予告はカットされました。此れまではノーカット版だったのに、第六話に関しては完璧にNGとなっている模様です。おいおい、其れじゃ第那奈話の予告まで封印かよっ。何様なのよさ、ボブ・サップ!コレは、納得がゆかないっ。折角の再放送を不完全版としてしまう権利をボブ・サップ如きに与えた契約に問題があるとは云え、サップは「原さっちんゾッコン☆LOVE」だったはずだから、大らかなハートで許可すべきでしょう。断じて許される事ではありませんよっ。片瀬クンの歌を「一話分抹殺し、予告映像まで封印した罪」は、マケボノよりも重いぞ。


「片瀬那奈がきこえる INDEX」


(小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 23:10| YUMEKAYO | 更新情報をチェックする

「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」CSで放送ふたたび

劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル 超完全版 (2枚組) [DVD] Mccartney II


チャンネルNECO 9:20〜11:20

片瀬那奈 as 杉尾園子

(公開:2010年5月8日、撮影:2009年11月頃)


CSの「チャンネルNECO」では「TRICKまつり」が続行中で、片瀬那奈ちゃんが「インチキ霊能力者・杉尾園子」を怪演された「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」も、ふたたび放送されます。平日の午前中ですから、録画予約してお楽しみ下さい。此の作品は劇場でも観ましたし、DVDも購入し、既に地上波でも「ほぼノーカットに近い」放送もされ、「チャンネルNECO」でのノーカット版も何度も繰り返されております。然し乍ら、映画「二流小説家 シリアリスト」を観賞した後で「ペイズリー・相沢天海」と「ワ〜ケワケ・杉尾園子」を観る快楽は、コレまでには味わえなかったものでしょう。多くのコミカルな作品で共演された片瀬那奈ちゃんと戸田恵子さんですが、此の映画が最も「ぶっ飛び捲くりのギャグ路線」で絡んだと思われます。

そんなお二人が最新作「二流小説家 シリアリスト」では、ガチンコの「どシリアス演技」で対峙しました。お二人の女優魂に、震える程の名演技でした。あたくしは、かつて戸田恵子さんを「声優さん」として認識しておりました。彼女は「マチルダさん」だし、「三代目・鬼太郎」だし、「アンパンマン」だし、「ジョディ・フォスター」なんですからね。「声優さん」だと思っていた戸田さんが「女優さん」でもあると認識したのは、1998年のドラマ「ショムニ」でした。奇しくも、片瀬那奈ちゃんは十年振りに復活する「ショムニ 2013」に御出演されます。そして、戸田恵子さんは片瀬那奈ちゃんの初連続ドラマ出演作である「天国のKiss(1999年)」でも共演されているのです。そんな事を考えつつ観るのが、「温故知新」の醍醐味でしょう。

噺はスッテンコロリンしますが、本日、6月18日は「サー・ジェームス・ポール・マッカートニー」のお誕生日であります。ポールは、71歳になりました。驚いてはいけませんよ。リンゴ・スターはもうすぐ73歳になるのです。ポールもリンゴも普通にライヴをやっていますけど、何なんでしょうね。やっぱり、ビートルズって化け物なのでありましょうかしらん。「ポールも、流石に声が衰えた」なんぞと云う、至極真っ当過ぎる意見もありますが、アノですね、ポールは「古希」を越えた「おじいさん」なのよさ。あたくしは、子供の頃に初めてポールを写真で見て、其れは二十代の若者でした。初めて動くポールをテレビで見た時に、彼は三十代でした。そして、初めて生でポールを観た時、彼は四十代でした。でも、まさか、70過ぎのおじいさんになるまで歌い続けるなんぞとは夢にも思わなかったよ。お誕生日、おめでとう。

いえね、別にポールも「カミハエール」が欲しいと思っているだろうナァ、息子のジェームズはアレだからポールもホントは矢部ちゃん状態なんじゃねーの?なんて事を思って、敢えて此の記事でお祝いしたわけではありません。ホントは洋楽ネタとかプロレスネタとかの記事も書きたいのだけど、最近の片瀬那奈ちゃんが話題を振り撒き捲くりなので、なかなか「枝葉(あっ。自分でいっちゃった)」まで手が回らないんです。ええ、今回もしっかりと観させて頂きましたわよ。まさか、片瀬クンが藤木直人さんに石で撲殺されるとはねぇ。

片瀬クンの本格的な女優デビュー作「GTO ドラマスペシャル(1999年)」や、イメージを覆した「小早川伸木の恋(2006年)」(ドラマでは改変されたが、原作では片瀬クン演じる妙子と藤木さん演じる仁志が「できちゃった再婚」するオチだった)、そして「泣かないと決めた日(2010年)」など多くの共演作があり、更に歌手として「ミュージックステーション(2003年)」で共演までしている(片瀬那奈ちゃんと「女優&歌手」の両面で共演されたのは、藤木直人さんと織田裕二さんだけです)「カタセカイ」の重要人物である藤木直人さんが、片瀬那奈ちゃんを撲殺!しかも、劇中で三回もリピート!何度観ても、「死んでるぞぉ!」とマギー声で絶叫したくなる名場面ですナァ。


「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」INDEX


(小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 11:27| ACTRESS | 更新情報をチェックする

「週刊朝日」2013年6月28日号

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発行/朝日新聞出版

「目キキ&耳キキ KEY PERSON 片瀬那奈」
に登場。モノクロ2頁(P84〜P85)

「サスペンス映画で陰のある女性を」
「いつでもやめていい でも絶対やめたくない」

 取材・文/菊地陽子
 撮影/遠崎智宏
 ヘアメーク/村端ジン(BRAQUE)
 スタイリスト/西ゆり子


片瀬那奈ちゃんのインタビューが、写真入りで掲載されています。モノクロ頁なのが残念ですが、コレって「+act」と全く同じスタイリングに見えます。間違いなく同日に取材されたとしか思えず、カメラマンが別なのは当然としても、何ゆえスタイリストが違っているのかが不可思議です。インタビューの内容は、最近の片瀬那奈ちゃんが積極的に語り始めた御自身の「女優論」です。最新作である映画「二流小説家 シリアリスト」を中心としていますが、デビュー当時、初主演舞台「フラガール」、そして「シューイチ」での司会などにも言及した、短いものの興味深い内容となっています。但し、あくまでも取材し編集者がまとめた文章ですので、コアな片瀬那奈ちゃんファンなら理解できても、一見さんには誤解されかねないと思える部分も多々あります。見出しにもなっている「いつでもやめていいんだけど、でも絶対やめたくない」も、如何にも片瀬那奈ちゃんらしい発言ではあるものの、此のスペースで駆け足でまとめた「女優・片瀬那奈」を評する結論に持ってくるのは、些か的外れです。

おそらく、取材された菊地さんは片瀬クンの出演作を大して御覧になっておられないし、過去の記事も下調べされていないのでしょう。例えば、出だしのデビュー作に関する文章で、演出家から罵倒されたと書かれていますが、完全に菊地さんの妄想ですね。ダメ出しをしたのは片瀬那奈ちゃん本人である事は、ファンなら誰もが知っている歴史的な事実です。片瀬那奈ちゃんが女優業を本気で取り組むキッカケとなった重要な出来事が、全く違う陳腐なお話になっているのですから、呆れてしまいました。片瀬那奈ちゃんはいつも通りに真摯にインタビューに応えたと思われますので、多くの方々の目に触れる雑誌での記事で歪曲されてしまうのは誠に遺憾に存じます。尚、林真理子さんの連載対談では、「二流小説家 シリアリスト」主演の上川隆也さんがゲストとして登場しております。こちらは、五頁に渡りじっくりと語り合い、読み応えも充分です。ま、買って損はないでしょう。


「二流小説家 シリアリスト」INDEX


(小島藺子/姫川未亜)



「週刊朝日」
片瀬那奈「女優はいつやめてもいいんだけど…」(dot. 6/25)

「二流小説家 シリアリスト」公式サイト


posted by 栗 at 05:54| MAGAZINE | 更新情報をチェックする