フジテレビTWO 13:00〜13:50
「もう一度」(本放送:2004年11月15日)
片瀬那奈 as 藤澤律子
平日に毎日再放送しておりますので、早くも「ラストクリスマス」は中盤の第六話となりました。前回で日垣から「奇跡のエピソード」付きで感動のプロポーズをぶちかまされた片瀬那奈ちゃん演じる藤澤律子は、其れを受け入れる覚悟、決めました!と思ったら、亡き恩師で婚約者が友人に託した手紙が余りにもタイミングよく届きます。恩師は律子をニューヨークに留学させ、世界的なデザイナーにしようと準備していたのでした!前回で「輝くキス」を決めてくっついた「春木と青井」と四人で食事をすると、おせっかいな主役カップルは律子に日垣からのプロポーズの返事を強要し、律子が「ニューヨークへ一年だけ行かせて、待っていて」と告げると、うっかり亡き恩師からの手紙を盗み見していた日垣は「やっぱり、先生を忘れられないんだな。此の前のプロポーズは忘れてくれ!」と激怒します。
あららららん、折角うまくいったと思ったら、律子はやり捨てられちゃうの?アノですね、亡くなった恩師を想い続けて四年も操を守っていた律子(お見合いした婚約者と婚前交渉があったのかは不明)に比べて、取っ替え引っ替えでおねえちゃんと寝まくっていた(其の中には青井も含まれる)日垣の方が酷いわけで、もうコノ逆ギレは意味不明です。よーするに「律子と日垣」も最終回まで「くっつくかどーか」と引っ張るわけですよ。勿論、主役カップルも周辺の連中もゴタゴタして、でも最終的には「奇跡のなんちゃら」ってオチへ持ってゆこうって事です。本放送時にも思いましたけど、こんな下らないシナリオには付き合ってられません。片瀬那奈ちゃんが出ておられるから観ていただけです。しかも、其のお目当てである片瀬クンも「信じられない様な情けない演技」と来たもんだ。
第六話は「春木と青井のお約束の痴話げんか」から始まり、片瀬那奈ちゃん演じる藤澤律子は前述の通り亡き恩師で婚約者からの「魂の手紙」に心が揺れ捲くります。日垣が律子と結婚するとの噂が社内にも「あっ。」と云う間もなく広まり、受付嬢も泣いています。どんだけ日垣は食い散らかして来たのよさ。おせっかいコムビは、春木の母と「アタック・チャンス!」の仲まで取り持とうとしやがります。加賀さんは綺麗だし、児玉さんはカッコイイですナァ。ナンダカンダで主役の二人はやっちまいまして、「クリスマス・ツリーの絵」を描く律子は日垣に「あたしたちの作品でしょ!」とラヴラヴ・モードですが、日垣はうっかり手紙を盗み見し、何故か四人でお食事となるわけです。春木は日垣に新たな大仕事のデザインを任せると盛り上げて、青井が律子に日垣からのプロポーズの返事を強要!「一年だけ待って」と云われ逆ギレした日垣に、「嫌われちゃった」と傷心の律子を青井が慰め、春木は日垣を諭すのでした。嗚呼、何なんだ、此のマッチポンプ・カップル。
とか何とか云いながら、春木は青井と結ばれて「ウキウキ・ウェイク・ミー・アップ」で「愛はとまらない」わけで、イエローナイフ行きのチケットを購入。サリー柴田の忠告(「青井は日垣を忘れられずにいるかもしれないから、気をつけて」)も、馬耳東風。律子は日垣にやり捨てられたと思ったのか、プロジェクトの仕事を降りると申し出て、製作中の「クリスマス・ツリーの絵」を日垣が破壊しようとするのを青井が止め、勝手に☆を描き足し、日垣に修正し完成させるように強要!一方、春木は捨てられた元・婚約者に「たすけて!」と猛烈なアピールをされ、日垣は青井に心が揺らぎ捲くって「俺の事は、もう忘れたのか!」とハグ!モノの見事に上手くいったと思ったカップル達をグチャグチャにして脚本家は「してやったり!」と、御満悦でございます。つまらん!「ラストクリスマス」は、つまらん!ところで、猪木がまた選挙に出るそうですね。困ったもんですナァ。別に猪木に政治手腕があるなんて思っておりませんけど(最大の功績と云われる「イラク人質解放」も、ユセフ・トルコ曰く「全部、俺が根回しした」なのだ)、猪木が「政治をやりたい」のなら応援しますよ。猪木には世話になりましたから、恩返しです。
「ラストクリスマス」INDEX
(小島藺子/姫川未亜)